JPH07156855A - 自転車用リヤディレーラおよびその取付け構造 - Google Patents

自転車用リヤディレーラおよびその取付け構造

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JPH07156855A
JPH07156855A JP5343775A JP34377593A JPH07156855A JP H07156855 A JPH07156855 A JP H07156855A JP 5343775 A JP5343775 A JP 5343775A JP 34377593 A JP34377593 A JP 34377593A JP H07156855 A JPH07156855 A JP H07156855A
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chain
guide
bicycle
hub
control mechanism
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Nobuo Ozaki
信夫 小崎
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    • B62M9/1248Mechanisms for shifting laterally characterised by the use of biasing means, e.g. springs; Arrangements thereof
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  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブ軸方向内方に向かうほど大径となる複数
の異径スプロケットS1.2.3.…を並設してな
る多段フリーホイールFの選択したスプロケットにチエ
ンCを掛け換えるための自転車用リヤディレーラの性能
をさらに向上させる。 【構成】 上部にガイドプーリ5を下部にテンションプ
ーリ6をもつチエンガイド7と、このチエンガイドをそ
の上部においてハブ軸と平行な第一軸21周りにチエン
にテンションを与える方向にバネによって付勢しつつ揺
動可能に支持し、かつこのチエンガイド7をハブ軸方向
に往復移動させうる制御機構8とを備えており、上記制
御機構は、自転車フレームに対し、ハブ軸と平行な第二
軸4周りに少なくとも所定角度範囲において自由揺動可
能に連結されており、かつ、上記ガイドプーリ5の上端
縁が、上記多段フリーホイールFの各スプロケットS
1.2.3.…の下端縁よりも前方に位置するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自転車用リヤディレ
ーラに関し、変速性能をさらに高めるべく改良したもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車の駆動部は、ペダルクランクによ
って回転されるチエンホイール(前ギヤ)と、後輪のハ
ブに取付けられるフリーホイール(後ギヤ)との間に無
端チエンを掛け回して構成されている。乗員の踏力によ
ってペダルクランクを回転させると、この回転駆動力
は、チエンホール、無端チエン、およびフリーホイール
を介して後輪に伝達される。また、複数枚の異径スプロ
ケットを並設してフリーホイールを構成するとともに
(このようなフリーホイールを多段フリーホイールとい
う。)、この多段フリーホイールの選択したスプロケッ
トにチエンを掛け換えて変速を行うようにした自転車も
多い。
【0003】自転車用ディレーラは、上記のように多段
フリーホイールの選択したスプロケットにチエンを掛け
換える機能をもつ自転車用部品である。なお、フリーホ
イールに加えてチエンホールをも多段式にし、この多段
チエンホールの選択したスプロケットにチエンを掛け換
えるようにして変速段数を多くしたものもあり、このよ
うに多段チエンホールにおいてチエンの掛け換えを行う
機能をもつものを自転車用フロントディレーラという。
【0004】自転車用リヤディレーラの従来の一般構成
は、たとえば、特開昭59−156882号公報に示さ
れている。概していえば、この公報に示された自転車用
ディレーラは、ガイドプーリとテンションプーリとを備
えるチエンガイドを多段フリーホイールのハブ軸方向に
移動させるようになっている。このようにチエンガイド
を移動させるための機構として、いわゆるパンタグラフ
リンク機構が一般に採用される。このパンタグラフリン
ク機構は、自転車フレームのたとえばバックホークエン
ドに取付けられるベース部材と、このベース部材に対し
て基端において左右方向揺動可能に連結された内外一対
のリンク部材と、これらリンク部材の先端に連結された
可動部材とを有して構成される。ベース部材と両リンク
部材の基端との間の連結、両リンク部材の先端と可動部
材との間の連結は、いずれもピンによって行われる。そ
して、合計4本のピンは、平行四辺形の頂点をなすよう
に配置される。したがって、このパンタグラフリンク機
構を変形させると、可動部材は、内外方向、すなわち、
多段フリーホイールのハブ軸方向に平行移動させられ
る。
【0005】上記パンタグラフリンク機構の可動部材に
は、上記したチエンガイドが、ハブ軸と平行な軸心周り
に揺動可能に支持されるとともに、チエンにテンション
を与える方向、すなわち、自転車右方からみて時計回り
方向に付勢される。無端チエンは、チエンガイドの下方
に位置するテンションプーリの後ろ側からチエンガイド
の上方に位置するガイドプーリの前側を経て、多段フリ
ーホイールの一つのスプロケットの後側に掛け回され
る。上述したように、チエンガイドはその支軸を中心と
して時計回り方向に付勢されていることから、上記下方
に位置するテンションプーリがこれに掛かるチエン部分
を常時後方に向けて弾性的に引っ張るため、無端チエン
には常に適度なテンションが与えられる。自転車走行
中、上記パンタグラフリンク機構が変形してチエンガイ
ドがハブ軸方向に移動させられると、ガイドプーリがこ
れに掛かって走行するチエン部分をハブ軸方向に押し、
これにともなって、多段フリーホイールにおいて、チエ
ンは、上記チエンガイドの移動量に応じて、現在掛かっ
ているスプロケットから他のスプロケットに掛け換えら
れる。チエンが多段フリーホイールの小径スプロケット
に掛かっている状態から大径スプロケットに掛かってい
る状態に変化すると、無端チエンの弛み量が変化する
が、この変化は、上記チエンガイドの揺動によって吸収
される。
【0006】なお、上記パンタグラフリンク機構は、常
時一方向、通常は可動部材が外方に復帰するように付勢
されており、このパンタグラフリンク機構に一端が連結
されたケーブルを変速操作装置によって牽引・繰り出し
操作することにより、上記パンタグラフリンク機構の変
形操作、すなわち、変速操作が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の自
転車用リヤディレーラの変速性能、換言すると、多段フ
リーホイールにおけるチエンの掛け換え性能を向上させ
るための種々の提案がこれまでになされてきている。た
とえば、上記特開昭59−156882号公報に示され
た自転車用リヤディレーラにおいては、第一には、上記
パンタグラフリンク機構を自転車フレームに対してチエ
ンにテンションを与える方向に付勢しつつハブ軸と平行
な軸心回りに揺動可能とするとともに、第二には、パン
タグラフリンク機構の各部材を連結するピンを内向きに
傾けている。上記第一の点は、チエンガイドをチエンに
テンションを与える方向に付勢することに加えてバンタ
グラフリンク機構をも同方向に付勢していることから、
いわゆるダブルテンション機構と呼ばれているものであ
り、上記第二の点は、パンタグラフリンク機構を後方か
ら見て傾け、変形時の可動部材の移動方向を傾けている
ことから、いわゆるスラントパンタグラフ機構と呼ばれ
ているものである。このようにダブルテンション機構と
スラントパンタグラフ機構とを合体させることの狙い
は、同公報にも記載されているように、小径スプロケッ
トから大径スプロケットへのチエンの掛け換えにおい
て、パンタグラフリンク機構の変形にともなってガイド
プーリの位置をスラントパンタグラフ機構の作用によっ
て大きく下げた上、大径スプロケットに移行するのに応
じたチエンテンションの増大によるバンタグラフリンク
機構の反時計回り揺動によってガイドプーリが適正に多
段フリーホイールに近づくことを期待し、多段フリーホ
イールの歯組み構成が変わっても、変速性能を維持しよ
うとするものである。
【0008】自転車用リヤディレーラにおいて、理想的
な変速性能を達成するためには、まず第一に、ガイドプ
ーリが適度に多段フリーホイールの各スプロケットの歯
先に近づいて位置していること、第二に、チエンテンシ
ョンがあまり大きくならないこと、第三に、現在掛かっ
ているスプロケットから目的のスプロケットにチエンが
掛け換えられる際、まず、チエンが現在掛かっているチ
エンの歯先に乗り上げ、目的のスプロケットの歯先に引
っ掛かり、ついで目的のスプロケットの歯底に嵌まりこ
むという、上下挙動をするが、この上下挙動を許容する
ようにガイドプーリが追随運動をすること、が必要であ
ることが判明している。しかしながら、上記公報に示さ
れたダブルテンション機構とスラントパンタグラフ機構
とを合体させた自転車用ディレーラでは、上記第三の点
はある程度達成できても、第一および第二の点について
は、いまだ不満が残る。
【0009】その理由の大部分は、ダブルテンション機
構が採用されていることによる。多段フリーホイール
は、内側のスプロケットほど大径であり、外側のスプロ
ケットほど小径である。リヤディレーラのガイドプーリ
は、その機能上、上記多段フリーホイールの下方に位置
している。したがって、上記理想変速を達成するための
第一の条件を満たすためには、ガイドプーリは、内側の
大径スプロケット方向に向かうほど、その位置を下げね
ばならない。しかしながら、ダブルテンション機構では
パンタグラフリンク機構全体が時計回り方向、すなわ
ち、ガイドプーリを下方に下げる方向に付勢されてい
る。したがって、チエンが大径スプロケット側に掛け換
わるにともなってチエンテンションが増大すると、上記
パンタグラフタンク機構を付勢するバネは絞られ、パン
タグラフリンク機構は反時計回り方向に揺動しようとす
る。このことは、ガイドプーリの位置が、小径スプロケ
ット側から大径スプロケット側に移行するにしたがって
上動することを意味し、上記ガイドプーリの理想的な動
きとは逆の動きとなる。そのため、ダブルテンション機
構を採用する限り、チエンが大径スプロケットに掛け換
わるほど、ガイドプーリが大径スプロケットと干渉し易
くなり、到底、多段フリーホイールの歯組み構成が変わ
った場合に、各スプロケットの歯先に対してガイドプー
リを適度に近づけるという要求を満足することができな
いのである。
【0010】また、大径スプロケット側に移行するとガ
イドプーリが大径スプロケットに干渉しやすくなる傾向
を回避するためには、パンタグラフリンク機構を時計回
りに付勢するバネ(第二バネ)を相当強力なものとする
必要がある。そうすると、ガイドプーリが大径スプロケ
ット側に移行する場合にチエンテンションがますます増
大し、チエンの掛け換え挙動がギクシャクしたものとな
り、結局、上記理想変速を達成するための第二の条件を
も満足することができなくなるのである。
【0011】さらに、上記公報に示された自転車用リヤ
ディレーラにおいては、パンタグラフリンク機構の構成
が、平面的に見て、ガイドプーリが外方位置から内方位
置に移行するとき、同時に、後方にも移動するようにな
っている。この傾向が、大径スプロケット側にチエンを
掛け換えようとするときのガイドプーリのスプロケット
に対する干渉傾向を一層増大させることになり、理想変
速を達成するためには必ずしも最適なパンタグラフリン
ク機構の構成とはいえない。
【0012】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、上記従来の問題を解消し、より良
好な変速性能を達成できる自転車用リヤディレーラを提
供することをその課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願発明では、次の各技術的手段を講じている。
【0014】すなわち、本願の基本発明は、ハブ軸方向
内方に向かうほど大径となる複数の異径スプロケットを
並設してなる多段フリーホイールの選択したスプロケッ
トにチエンを掛け換えるための自転車用リヤディレーラ
であって、上部にガイドプーリを下部にテンションプー
リをもつチエンガイドと、このチエンガイドをその上部
においてハブ軸と平行な第一軸周りにチエンにテンショ
ンを与える方向にバネによって付勢しつつ揺動可能に支
持し、かつこのチエンガイドをハブ軸方向に往復移動さ
せうる制御機構とを備えており、上記制御機構は、自転
車フレームに対し、ハブ軸と平行な第二軸周りに少なく
とも所定角度範囲において自由揺動可能に連結されてお
り、チエン掛設時、上記ガイドプーリの上端縁が、上記
多段フリーホイールの各スプロケットの下端縁よりも前
方に位置するようにしたことに特徴づけられる(請求項
1)。上記バネの弾力を適正に設定すると、ガイドプー
リの上端縁が上記各スプロケットの下端縁より上方に位
置するようになる(請求項2)。
【0015】チエンの掛設時におけるガイドプーリの位
置についての請求項2の定義は、次のように別言するこ
とができる。すなわち、このとき、ガイドプーリを離脱
して上記各スプロケットに掛かるろうとするチエンが、
斜め下方向に走行するようなる(請求項3)。
【0016】本願発明においては、制御機構は第二軸周
りに自由揺動することが基本であるが、制御機構を第二
軸周りに小さな弾力で付勢するバネを設けてもよい(請
求項4)。
【0017】上記制御機構は、チエンガイドをハブ軸方
向に往復移動させる機能をもつものであり、具体的に
は、従来技術の項で述べたような、パンタグラフリンク
機構とすることができる(請求項5)。すなわち、この
パンタグラフリンク機構は、自転車用フレームに連結さ
れるベース部材とこのベース部材に対して基端において
それぞれピンを用いて内外方向に揺動可能に連結された
内リンク部材および外リンク部材と、これら内外リンク
部材の各先端においてピンを用いて相対揺動可能に連結
された可動部材とを備える機構であり、各部材を連結す
る4本のピンが平行四辺形の頂点をなすようにしたもの
である。この平行四辺形パンタグラフリンク機構が変形
させられると、ベース部材に対し、チエンガイドを支持
する可動部材が内外方向、すなわちハブ軸方向に平行移
動する。なお、従来よりこの種のパンタグラフリンク機
構を構成する各部材を連結する4本のピンを正確に平行
四辺形の頂点に配置するたけではなく、この4本のピン
の位置を平行四辺形の頂点から所定の方向にわずかにず
らせることによって、パンタグラフリンク機構の変形時
にチエンガイドの方向性をいわゆるチエンラインに合わ
せるようにわずかに変化させるようにしたものが存在す
るが、このような場合ももちろん本願発明にいう制御機
構、あるいは平行四辺形パンタグラフリンク機構の概念
に包摂される。
【0018】上記パンタグラフリンク機構としては、請
求項6のように、ベース部材に対して下端部において連
結される内外のリンク部材が上方に延出し、これら内外
のリンク部材の上端部において可動部材が連結される、
いわゆる下部支点型のパンタグラフリンク機構であって
もよいし、請求項8のように、ベース部材に対して基端
部において連結される内外のリンク部材が前方に延出
し、これら内外のリンク部材の先端において可動部材が
連結される。いわゆる横型のパンタグラフリンク機構で
あってもよい。
【0019】なお、請求項6のような下部支点型のパン
タグラフリンク機構において、請求項7に規定したよう
に、パンタグラフリンク機構を構成する各部材を連結す
るピンを前端部が後端部よりも外方に位置するように傾
斜させると、後述するように、本願発明の効果がより適
正に発揮される。
【0020】さらに、チエンガイドとしては、このチエ
ンガイドが制御部材に支持される第一軸と同一軸線上に
ガイドプーリが支持される、いわゆる振り子式のチエン
ガイドとしてもよいし(請求項9)、上記第一軸から変
位した位置にガイドプーリが支持される、いわゆる天秤
式あるいは三角天秤式のチエンガイドとしてもよい(請
求項10)。
【0021】請求項11および請求項12は、本願の基
本発明を自転車用ディレーラの取付け構造として捉えた
ものである。ガイドプーリは、チエンガイドのハブ軸方
向への移動行程において常に多段フリーホイールの各ス
プロケットの中心より前方に位置する必要があり、これ
は、制御機構の構成により、あるいはその自転車フレー
ムに対する取付け位置の設定によって達成される。この
ように構成されるとともに自転車フレームに取付けられ
た自転車用リヤディレーラにチエンを掛設すると、チエ
ンガイドのチエンテンション付与機能により、制御機構
が第二軸周りに揺動し、チエンガイドが第一軸周りに揺
動し、通常、ガイドプーリの上端縁が各スプロケットの
下端縁より上位となってバランスする。このとき、ガイ
ドプーリを離脱して各スプロケットに掛かろうとするチ
エンは、斜め下方に走行することとなり、請求項11お
よび請求項12は、このような取付け状態を規定してい
る。
【0022】なお、請求項13は、本願発明の最良の形
態である請求項7の発明を、自転車用リヤディレーラそ
れ自体として表現したものであり、請求項14は、請求
項1に規定される本願の基本発明を自転車用リヤディレ
ーラそれ自体として表現したものである。
【0023】
【発明の作用および効果】本願発明の基本構成は、ガイ
ドプーリの前後方向位置がチエンガイドのハブ軸方向へ
の移動行程の全範囲において、常に多段フリーホイール
の軸心よりも前方となること、制御機構が自転車用フレ
ームに対して第二軸周りに自由揺動可能となっているこ
と、に集約される。もちろん、その前提として、上記チ
エンガイドは上部ガイドプーリと下部テンションプーリ
とを備えており、上記制御機構に対し、第一軸周りにチ
エンにテンションを与える方向に弾力付勢されつつ揺動
可能に支持されている。チエンにテンションを与える方
向とは、第一軸を中心として自転車右方からみて時計回
り方向である。
【0024】本願発明の自転車用リヤディレーラが自転
車用フレームに取付けられたとき、チエンは、従前と同
様に掛け回される。すなわち、チエンは、チエンホイー
ル(前ギヤ)と多段フリーホイール(後ギヤ)との間を
掛け回され、チエンホイールから多段フリーホイールの
間を走行する部分が、上記チエンガイドの下部テンショ
ンプーリの後ろ側、上記ガイドプーリの前側を掛け回っ
た後、多段フリーホイールの一つのスプロケットの後ろ
側に掛け回るようになされる。
【0025】上記チエン掛設状態において、チエンガイ
ドは第一軸の時計回り方向に付勢されており、その下部
テンションプーリはこれに掛かっているチエン部分を後
方に引っ張ろうとする。しかしながら、チエンガイドは
無端状となっているから、テンションプーリは一定以上
後方に移動することができず、その結果、上記チエンガ
イドを第一軸を中心として時計回りに回動させようとす
る付勢力の反力が、自転車用リヤディレーラ全体を第二
軸を中心として反時計回りに回動させる力として作用す
る。この力は、ガイドプーリについてみればこれを上方
に移動させようとする力となるが、どこまでも上方に移
動するのではなく、チエン長さは一定であることから、
ガイドプーリの上端を離脱して、多段フリーホイールの
一つのスプロケットの下端縁に向けて走行するチエンの
テンションの上下方向下向きの分力によって、一定位置
でバランスさせられる。自転車用リヤディレーラの重量
もまた、ガイドプーリの位置を下げようとする力として
作用するが、チエンガイドを第一軸の時計回りに付勢す
る弾力を所定以上とすると、上記ガイドプーリは、必ず
多段フリーホイールの軸心より前方に位置するのである
から、ガイドプーリの上縁位置が多段フリーホイールの
スプロケットの下縁位置より上位でバランスすることに
なる。
【0026】したがって、ガイドプーリは、チエンが多
段フリーホイールのどのスプロケットに掛かっていて
も、常に各スプロケットの下縁より前方において、各ス
プロケットの歯先からの距離を最適に維持する。
【0027】また、チエンを一のスプロケットから他の
スプロケットに掛け換える場合、チエンは、いったん現
在掛かっているスプロケットの歯先に乗り上げ、次いで
目的のスプロケットの歯先に引っ掛かり、そうしてその
歯先上に乗り上がった後に歯底に嵌まり込むという上下
挙動(すなわちスプロケットの半径方向への挙動)を示
すのであり、この挙動を円滑に行わせるためには、スプ
ロケットの歯先に対して最適位置(すなわちできるだけ
近い位置)にあるガイドプーリを上記チエンの挙動に追
従させる必要がある。本願発明の自転車用リヤディレー
ラにおいては、上述のように制御機構が第二軸を中心と
して自由揺動可能となっているので、問題なく上記ガイ
ドプーリの追従動を行わせることができる。
【0028】しかも、チエンが大径スプロケットに掛か
るほど、チエンテンションが増大する傾向となることは
本願発明の自転車用リヤディレーラについても同じであ
るが、上記のようにこのチエンテンションの反力を利用
してガイドプーリの上下位置をバランスさせるのである
から、チエンが掛かっているスプロケットの径にかかわ
りなくガイドプーリが各スプロケットに対して最適の位
置をとるのである。
【0029】また、前に紹介したダブルテンション機構
を有する自転車用リヤディレーラのように、ガイドプー
リの大径スプロケットに対する干渉を避けんがために第
二バネの弾力を大きくするという必要もないため、本願
発明においてチエンガイドを時計回り方向に付勢するバ
ネの弾力は、チエンの脱落を防止するに必要なテンショ
ンを与えるに必要な大きさでよく、その結果として、チ
エンテンションが必要以上に大きくなって変速性を阻害
することがなくなる。
【0030】以上の結果、本願発明によれば、前に説明
した理想的な変速性能を達成するための第一、第二、第
三の条件のすべてを満足することができるようになり、
変速性能がすこぶる良好となる。
【0031】また、請求項7および請求項13に記載し
たように、制御機構として、いわゆる下部支点型のパン
タグラフリンク機構を採用するとともに、このパンタグ
ラフ機構の各部材を連結するピンをその前端部が後端部
よりも外方に位置するように傾けると、このパンタグラ
フリンク機構を変形させてチエンガイドを外方から内方
へ移行させたとき、すなわち小径スプロケット側から大
径スプロケット側へ移行させたとき、チエンガイドを支
持する可動部材は、前方にも移動する。このことは、前
に紹介した特開昭59−156882号公報に示された
ものに代表される従来の一般的な自転車用リヤディレー
ラにおいては、チエンガイドを内方に移動させるべくパ
ンタグラフリンク機構を変形させたとき、可動部材が後
方に移動することと全くの対照をなす。
【0032】このようなことから、請求項7および請求
項13に記載した自転車用リヤディレーラにおいては、
さらに次のような効果がある。
【0033】第一に、多段フリーホイールの歯組み構成
が変わっても、ガイドプーリが小径スプロケットに対応
して位置する場合と大径スプロケットに対応して位置す
る場合とのいずれの場合でも、ガイドプーリの下縁を各
スプロケットの下縁より適当距離前方に位置させること
が容易にでき、多段フリーホイールの歯組み構成の変更
に対する対応能力が向上する。
【0034】第二に、一般に大径スプロケットにチエン
が掛かるほど、チエンの弛み量が少なくなり、チエンガ
イドが反時計回りに揺動してこれを付勢するバネを絞る
が、請求項7および請求項13の自転車用リヤディレー
ラにおいては、チエンが大径スプロケットに掛かるほ
ど、チエンガイドが前方に移動するため、そのこと自体
でチエンの弛み量の減少を吸収することができる。
【0035】そのため、小径スプロケットにチエンが掛
かっている場合と大径スプロケットにチエンが掛かって
いる場合との間のチエンガイドの第一軸周りの揺動量が
少なくなり、チエンテンションの変化量も少なくなる。
したがって、チエンが小径スプロケット側に掛かってい
る場合と大径スプロケット側に掛かっている場合の変速
性能を一定化することができる。
【0036】また、チエンガイドを付勢するべきバネの
弾力をより小さくすることもできる。さらに、自転車用
リヤディレーラのキャパシティ(すなわち、どれだけの
長さのチエン弛みを吸収できるかを示す能力)の増大に
もつながる。
【0037】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本願発明
の一実施例の自転車用リヤディレーラ1を自転車用フレ
ームに取付けた状態を示す自転車右方からみた側面図で
ある。自転車フレームの左右のバックホークエンド(図
面には右側のバックホークエンドのみが表れている)E
間に支持されたハブ軸2には、ハブ軸方向内方ほど大径
となる複数の異径スプロケットS1.2.3.…を
並設してなる多段フリーホイールFが支持されている。
本願発明が対象とする自転車用リヤディレーラ1は、上
記多段フリーホイールFの選択した一つのスプロケット
にチエンCを掛け換えて変速を行うように構成されたも
のである。
【0038】上記バックホークエンドEに対して固定さ
れたブラケット3に対し、ハブ軸2と平行な第二軸4を
中心として自由揺動しうるように、自転車用リヤディレ
ーラ1が取付けられる。図に示す実施例では、上記第二
軸4をハブ軸2に対して下方やや後方よりに設定するた
めに、フレームとは別体のブラケット3を用いている
が、自転車フレームのバックホークエンドEそれ自体に
上記ブラケット3に相当する延出部(図示略)を一体形
成し、これに対して自転車用リヤディレーラ1を取付け
ることもできる。
【0039】自転車用リヤディレーラ1は、上部にガイ
ドプーリ5を下部にテンションプーリ6をそれぞれ回転
自由に支持してなるチエンガイド7と、このチエンガイ
ド7をハブ軸方向に移動させる制御機構8とを基本的に
備える。
【0040】上記制御機構8として、本実施例では、い
わゆる下部支点型のパンタグラフリンク機構9を採用し
ている。このパンタグラフリンク機構9は、上記第二軸
4に対して自由揺動可能に支持される上端部から下方に
延出するベース部材10と、このベース部材10に対し
てピン11,12を介して基端において内外方向に揺動
可能に連結され、かつ上方に延出する内リンク部材13
および外リンク部材14と、これら内外のリンク部材1
3,14の上端に対してピン15,16を介して相対揺
動可能に連結された可動部材17とを備える。各部材1
0,13.14,17を連結する4本のピン11,1
2,15,16は、ほぼ平行四辺形の頂点をなすように
配置されており、したがって、この平行四辺形パンタグ
ラフリンク機構9が変形すると、可動部材17は、内外
方向、すなわちハブ軸方向に平行移動させられる。
【0041】本実施例においては、上記各ピン11,1
2,15,16は、その前端部が後端部に対して外方に
変位するように傾けられている(図3参照)。したがっ
て、上記のようにパンタグラフリンク機構9が変形させ
られて上記可動部材17が内方に移行するとき、同時
に、前方にも移行する(図5参照)。このことの意義に
ついては後述する。なお、本実施例において、上記各ピ
ン11,12,15,16の傾斜量は、30°である。
【0042】上記平行四辺形パンタグラフリンク機構9
は、復帰バネ18によって常時一方向、すなわち、可動
部材17が外方位置に復帰するように弾力付勢されてい
る。
【0043】図4に表れているように、内リンク部材1
3から一体延出させた作動アーム19に対し、ベース部
材10に形成したアウタ受け20に支持されたアウタケ
ーブルWから引き出されたインナケーブルWが連結
されている。上記アウタケーブルWにインナケーブル
が通挿されてなる二重ケーブルWは、自転車フレー
ム上を配索されてたとえばハンドルバーや下パイプに取
付けられた変速操作装置(図示略)に連係されている。
変速操作装置は、通常アウタケーブルWに対してイン
ナケーブルWを牽引・繰り出し操作してこれらの間に
軸方向の相対運動を与えるように構成されており、した
がって、このような相対運動が自転車用リヤディレーラ
1に伝達されて上記パンタグラフリンク機構9を変形さ
せる。
【0044】具体的には、図4において、インナケーブ
ルWがp方向に牽引されると、パンタグラフリンク機
構9は、上記復帰バネ18の弾力に抗して可動部材17
を内方に移行させるように変形させられる。逆に、イン
ナケーブルWがq方向に繰り出されると、その繰り出
し量にみあって、パンタグラフリンク機構9は、可動部
材17を外方に移行させるように上記復帰バネ18の弾
力によって変形させられる。このようにして、上記可動
部材17ないしこれに支持される上記チエンガイド7
が、ハブ軸方向に往復移動させられる。なお、本実施例
では、パンタグラフリンク機構9の内外リンク部材1
3,14が概して縦方向に配置されているため、図1に
表れているように、二重ケーブルWをそれほど大きく湾
曲させずに配索することができ、変速操作効率が良くな
る。
【0045】上記パンタグラフリンク機構9の変形によ
ってハブ軸方向に移行させられる可動部材17には、前
方延出片17aが一体形成されており、この前方延出片
に対し、上記チエンガイド7がその上部において、ハブ
軸2と平行な第一軸21周りに揺動可能に支持される。
そして、このチエンガイド7は、上記前方延出片17a
に取付けられたスプリングボックス22内に組み込まれ
たコイルバネ23により、チエンCにテンションを付与
する方向、すなわち、図1において、第一軸21の時計
回り方向に弾力付勢される。
【0046】本実施例における上記チエンガイド7は、
上記可動部材17に対する支軸である上記第一軸21と
同一軸心をもってガイドプーリ5を支持してなる、いわ
ゆる振り子式のチエンガイド7が採用されているが、チ
エンガイドの形式としては、ガイドプーリがチエンガイ
ドの支軸に対して変位した位置に支持される、天秤式の
チエンガイドあるいは三角天秤式のチエンガイドを採用
しうることはもちろんである。しかしながら、本実施例
のように制御機構として傾斜式の下部支点型パンタグラ
フリンク機構を採用して、可動部材17が大径スプロケ
ット側に移行するにともなって前方にも移行させるよう
にする場合は、振り子式のチエンガイドを採用すること
が、可動部材の移行軌跡とガイドプーリ5の移行軌跡と
が一致することになり、変速性能の検討をしやすくなる
ので好都合である。なお、ガイドプーリ5とテンション
プーリ6との間隔は、自転車用リヤディレーラ1として
求められるギヤキャパシティに応じて設定される。一般
的には、上記間隔が拡がるほど、ギヤキャパシティもま
た増大する。
【0047】図1および図5に表れているように、バッ
クホークエンドEに対して第二軸4周りに自由揺動可能
に取付けられた上記の自転車用リヤディレーラ1には、
無端チエンCが掛け回される。すなわち、図示しないチ
エンホイール(前ギヤ)の下縁から離脱して後方に向け
て走行するチエンCは、上記チエンガイド7の下部テン
ションプーリ6の後ろ側、上部ガイドプーリ5の前側を
逆S字状に掛け回され、ガイドプーリ5の上縁から離脱
して後方に走行した後、多段フリーホイールFのいずれ
か一つのスプロケットS1.2.…の後ろ側に掛
け回される。
【0048】上述のようにチエンガイド7は、第一軸2
1を中心として図1および図5の時計回り方向に弾力付
勢されているから、テンションプーリ6は、これに掛か
るチエン部分を後方に引っ張ってチエンCにテンション
を与える。一方、チエンCの長さは一定であるから、テ
ンションプーリ6によるテンション付与弾力の反力が、
ディレーラ全体を第二軸4を中心として反時計回り方向
に回動させようとする。これをガイドプーリ5について
見ると、第二軸4を中心として上方、すなわち、ガイド
プーリ5を離脱して多段フリーホイールFのスプロケッ
トに掛かろうとするチエン部分をさらにスプロケットに
巻き付けようとする挙動を示す。しかしながら、チエン
の長さは一定であるから、スプロケットに近接した時点
において、ガイドプーリ5を離れてスプロケットに掛か
ろうとするチエン部分のテンションによって、第二軸4
を中心として反時計回り方向の運動が抑制され、バラン
スする。
【0049】以上をさらに別言すると、テンションプー
リ6によってチエンCに付与される反力が自転車用リヤ
ディレーラ1を第二軸4を中心として反時計回り方向に
回動させようとし、ガイドプーリ5を離脱して多段フリ
ーホイールFのスプロケットに掛かろうとするチエン部
分の張力およびディレーラそれ自体に作用する重力が自
転車用リヤディレーラ1を第二軸4を中心として時計回
り方向に回動させようとし、これらの力のバランスによ
って図1および図5に示すような姿勢が保たれる。通
常、ガイドプーリ5はできるだけ多段フリーホイールF
の各スプロケットS1.2.3.…に近づこうとす
るので、ガイドプーリ5を離脱して各スプロケットS
1.2.3.…に掛かろうとするべく走行するチエ
ン部分の走行方向は、図1および図5に示されるよう
に、斜め下方向となる。これを換言すると、ガイドプー
リ5の上縁は、各スプロケットS1.2.3.…の
下縁に対して前方であって上位に位置することになる。
ただし、チエンガイド7を付勢するバネ23の弾力、デ
ィレーラそれ自体の重力により、ガイドプーリ5の上縁
が各スプロケットの下縁より下方に位置してバランスす
ることもあろうが、何れにしても、チエンガイド7を付
勢するバネ23のみの弾力に起因して、ガイドプーリ5
が各スプロケットS1.2.3.…に対してできる
だけ近づこうとするのであり、この限りにおいて本願発
明の効果を奏することができる。
【0050】このように上記自転車用リヤディレーラ1
は、チエンCにテンションを与えるバネ23としてチエ
ンガイド7を付勢する一つのバネを採用していながら、
チエンCが多段フリーホイールFのどのスプロケットS
1.2.3.…に掛かっていても、常に各スプロケ
ットの下縁より前方において、ガイドプーリ5が各スプ
ロケットの歯先から最適な距離に位置づけられる。した
がって、パンタグラフリンク機構9を変形させてチエン
ガイド7ないしガイドプーリ5をハブ軸方向に移動させ
てチエンCを掛け換える場合、ガイドプーリ5が効率的
にチエンCをハブ軸方向に押圧し、チエンCの迅速な掛
け換えを行うことができる。
【0051】また、自転車用リヤディレーラ1それ自
体、第二軸4を中心として自由揺動可能となっているの
で、上記チエン掛け換え時のガイドプーリ5のスプロケ
ット半径方向の挙動を許容することができる。すなわ
ち、チエンCの掛け換えにおいては、まず現在掛かって
いるスプロケットからの離脱、目的のスプロケットの歯
先への引っ掛かりと乗り上げ、これに続く目的のスプロ
ケットの歯底への嵌合という、スプロケット半径方向の
チエンの挙動が必要であるが、本願発明の自転車用リヤ
ディレーラ1におけるガイドプーリ5は上記のようなチ
エンの挙動に問題なく追従することができるので、この
ことも、変速性能の向上に大きく寄与する。
【0052】また、上記自転車用リヤディレーラ5は、
一つのバネ23によってチエンCにテンションを与える
ようにしており、ダブルテンション機構を備える自転車
用リヤディレーラのように二つのバネをバランスさせる
必要がなく、また、ガイドプーリの大径スプロケットへ
の干渉を回避するために第二のバネを必要以上に強くす
るといった必要もないので、概して、チエンCに与えら
れるテンションは従前に比較して小さくて済み、このこ
ともチエンの掛け換え性能を良好とすることに寄与す
る。
【0053】このようなことが総合して、本願発明の自
転車用リヤディレーラによれば、その変速性能を従前に
比較してさらに向上させることができる。
【0054】ところで、図に示す実施例においては、チ
エンガイド7をハブ軸方向に移行させるための制御機構
8として、とくに、下部支点型のパンタグラフリンク機
構を採用するとともに、その各部材を連結するピン1
1,12,15,16をその前端部が後端部より外方に
位置するように傾けている。そうすると、可動部材17
が外方から内方へ移行するに際し、前方へも移行する
(図5参照)。実施例では、振り子式のチエンガイド7
が採用されているので、上記可動部材17の動きとガイ
ドプーリ5の動きとが一致し、ガイドプーリが、内方に
移行するにしたがって前方にも移行する。このことによ
り、次の利点が生まれる。
【0055】第一に、多段フリーホイールFの歯組み構
成が変わっても、ガイドプーリ5が小径スプロケットに
対応して位置する場合と大径スプロケットに対応して位
置する場合とのいずれの場合でも、ガイドプーリ5をそ
の下縁が各スプロケットS1.2.3.…の下縁よ
り適当距離前方に位置させることが容易にでき、多段フ
リーホイールFの歯組み構成の変更に対する対応能力が
向上する。
【0056】第二に、一般に大径スプロケットにチエン
が掛かるほど、チエンの弛み量が少なくなり、チエンガ
イド7が反時計回りに揺動してこれを付勢するバネを絞
るが(図5参照)、チエンCが大径スプロケットに掛か
るほど、ガイドプーリ5が前方に移行するので、それ自
体でチエンの弛み量の減少を吸収することができる。そ
のため、小径スプロケット側にチエンCが掛かっている
場合(図1)と大径スプロケット側にチエンが掛かって
いる場合(図5)との間のチエンガイド7の第一軸21
周りの揺動量が少なくなり、したがって、チエンテンシ
ョンの変化量も少なくなる。これにより、チエンCが大
径スプロケット側に掛かっている場合と小径スプロケッ
ト側に掛かっている場合の変速性能を一定化することが
できる。また、このことにより、ディレーラのギヤキャ
パシティが増大する。
【0057】上記のことに加え、ガイドプーリ5を内方
へ移行させると同時に前方へも移行させるようにしてお
くと、チエンCが次第に大径スプロケットに掛け換わっ
ていってチエンテンションが増大する傾向となるとき
に、ガイドプーリ5を離脱して各スプロケットに掛かろ
うとするチエン部分のテンションによるガイドプーリ5
の下方押し下げ作用が、モーメント的に有利に行われる
ことになり、したがって、チエンCが大径スプロケット
側に掛かっている場合においても、ガイドプーリ5が大
径スプロケットの歯先に干渉するという事態を効果的に
回避し、常にガイドプーリを各スプロケットの歯先に対
して適度に近づいた位置に保持することが、より確実に
行えるようになる。
【0058】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
例に限定されるものではない。たとえば、制御機構8の
構成は、チエンガイド7をハブ軸方向に移行させるよう
になっておればよく、図示例のような下部支点型のパン
タグラフリンク機構の他、特開昭59−156882号
公報に示されているような、横型のパンタグラフリンク
機構であってよい。ただし、この場合、ガイドプーリの
位置を、常に多段フリーホイールの各スプロケットの下
縁より前方に位置させるために、ディレーラそれ自体の
取付け位置を従前よりも前としたり、内外のリンク部材
をより長いものとしたり、可動部材に前方延出片を設け
てこれにチエンガイドを支持するといった改変が必要で
あろう。
【0059】さらに、制御機構8としては、国際特許出
願公開WO92/10395に示された構成とすること
もできる。この国際特許出願公開に示されたものも、べ
ース部材と、内外一対のリンク部材と、可動部材とをも
つ平行四辺形パンタグラフリンク機構によって上記可動
部材に支持されたチエンガイドを内外方向に往復移動で
きるようにしたものである。ただし、上記特開昭59−
156882号公報に示されたものとは異なり、ベース
部材を自転車フレームのチエンステーに取付け、基端を
このベース部材に対して内外方向に揺動可能としたリン
ク部材を後方に向けて延出させている。この場合につい
ても、ベース部材をチエンステーに対して第二軸を中心
として自由揺動可能とするとともに、ガイドプーリの位
置を特許請求の範囲の原理に基づいて設定することによ
り、本願発明の一態様となる。この場合、請求項1の発
明の範囲に包摂されることになる。
【0060】さらに、第二軸4周りに制御機構8を揺動
自由とする角度範囲は、一定に制限してもよい。たとえ
ば、小径スプロケット側あるいは大径スプロケット側に
チエンが掛かっている場合において、ガイドプーリが各
スプロケットに近づき過ぎないように、一定以上制御機
構を反時計回り方向に回動しないように制限することも
考えられるが、いずれかのスプロケットにチエンが掛か
っている状態において制御機構8が第二軸4周りに揺動
自由となっておれば、本願発明思想を利用していること
になり、この場合ももちろん本願発明の範囲に含まれ
る。
【0061】また、本願発明の自転車用ディレーラ1
は、制御機構8が第二軸4周りに自由揺動可能とするこ
とが基本であるが、第二軸4を中心として時計回り方向
に制御機構を付勢する弾力の弱いバネ(図示略)を設け
てもよい。このバネを設ける趣旨は、特開昭59−15
6882号公報のいわゆるダブルテンション機構のよう
に積極的にチエンにテンションを与えるのではなく、車
輪の交換時等、チエンを外す場合に、ディレーラ全体を
第二軸回りに後方回動させ、車輪の交換作業を容易化す
るためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例を示す側面図であり、チエ
ンが小径側スプロケットに掛かっている場合の状態を示
す。
【図2】図1のII方向矢視図である。
【図3】図1のIII方向矢視図である。
【図4】図3のIV方向矢視図である。
【図5】図1の実施例を示す側面図であり、チエンが大
径側スプロケットに掛かっている場合の状態を示す。
【符号の説明】
1 自転車用リヤディレーラ 2 ハブ軸 F 自転車用多段フリーホイール C チエン 4 第二軸 5 ガイドプーリ 6 テンションプーリ 7 チエンガイド 8 制御機構 9 パンタグラフリンク機構 10 ベース部材 11 ピン 12 ピン 13 内リンク部材 14 外リンク部材 15 ピン 16 ピン 17 可動部材 21 第一軸

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ軸方向内方に向かうほど大径となる
    複数の異径スプロケットを並設してなる多段フリーホイ
    ールの選択したスプロケットにチエンを掛け換えるため
    の自転車用リヤディレーラであって、 上部にガイドプーリを下部にテンションプーリをもつチ
    エンガイドと、このチエンガイドをその上部においてハ
    ブ軸と平行な第一軸周りにチエンにテンションを与える
    方向にバネによって付勢しつつ揺動可能に支持し、かつ
    このチエンガイドをハブ軸方向に往復移動させうる制御
    機構とを備えており、 上記制御機構は、自転車フレームに対し、ハブ軸と平行
    な第二軸周りに少なくとも所定角度範囲において自由揺
    動可能に連結されており、 チエン掛設時、上記ガイドプーリの上端縁が、上記多段
    フリーホイールの各スプロケットの下端縁よりも前方に
    位置するようにしたことを特徴とする、自転車用リヤデ
    ィレーラ。
  2. 【請求項2】 ハブ軸方向内方に向かうほど大径となる
    複数の異径スプロケットを並設してなる多段フリーホイ
    ールの選択したスプロケットにチエンを掛け換えるため
    の自転車用リヤディレーラであって、 上部にガイドプーリを下部にテンションプーリをもつチ
    エンガイドと、このチエンガイドをその上部においてハ
    ブ軸と平行な第一軸周りにチエンにテンションを与える
    方向にバネによって付勢しつつ揺動可能に支持し、かつ
    このチエンガイドをハブ軸方向に往復移動させうる制御
    機構とを備えており、 上記制御機構は、自転車フレームに対し、ハブ軸と平行
    な第二軸周りに少なくとも所定角度範囲において自由揺
    動可能に連結されており、 チエン掛設時、上記ガイドプーリの上端縁が、上記多段
    フリーホイールの各スプロケットの下端縁よりも前方で
    あって、かつ、上方に位置するようにしたことを特徴と
    する、自転車用リヤディレーラ。
  3. 【請求項3】 ハブ軸方向内方に向かうほど大径となる
    複数の異径スプロケットを並設してなる多段フリーホイ
    ールの選択したスプロケットにチエンを掛け換えるため
    の自転車用リヤディレーラであって、 上部にガイドプーリを下部にテンションプーリをもつチ
    エンガイドと、このチエンガイドをその上部においてハ
    ブ軸と平行な第一軸周りにチエンにテンションを与える
    方向にバネによって付勢しつつ揺動可能に支持し、かつ
    このチエンガイドをハブ軸方向に往復移動させうる制御
    機構とを備えており、 上記制御機構は、自転車フレームに対し、ハブ軸と平行
    な第二軸周りに少なくとも所定角度範囲において自由揺
    動可能に連結されており、 チエン掛設時、上記ガイドプーリの上端縁が上記多段フ
    リーホイールの各スプロケットの下端縁よりも前方に位
    置し、ガイドプーリを離脱して上記各スプロケットに掛
    かるろうとするチエンが、斜め下方向に走行するように
    したことを特徴とする、自転車用リヤディレーラ。
  4. 【請求項4】 上記制御機構を上記第二軸周りに小さな
    弾力で付勢するバネをさらに備える、請求項1ないし3
    のいずれかの自転車用リヤディレーラ。
  5. 【請求項5】 上記制御機構は、上記自転車用フレーム
    に連結されるベース部材と、このベース部材に対して基
    端においてそれぞれピンを用いて内外方向に揺動可能に
    連結された内リンク部材および外リンク部材と、これら
    内外のリンク部材の各先端においてピンを用いて相対揺
    動可能に連結される可動部材とを備える平行四辺形パン
    タグラフリンク機構で構成されており、この可動部材に
    上記チエンガイドが支持されている、請求項1ないし4
    のいずれかの自転車用リヤディレーラ。
  6. 【請求項6】 上記制御機構は、上端部において上記自
    転車用フレームに連結されるとともに上下方向に所定長
    さを有するベース部材と、このべース部材の下端部に対
    して基端においてそれぞれピンを用いて内外方向に揺動
    可能に連結され、かつ上方に向けて延出する内リンク部
    材および外リンク部材と、これら内外のリンク部材の各
    上端部に対してピンを用いて相対揺動可能に連結される
    可動部材とを備える平行四辺形パンタグラフリンク機構
    で構成されており、この可動部材に上記チエンガイドが
    支持されている、請求項1ないし4のいずれかの自転車
    用リヤディレーラ。
  7. 【請求項7】 上記パンタグラフリンク機構を構成する
    各部材を連結する各ピンは、前端部が後端部よりも外方
    に位置するように傾斜させられており、上記可動部材が
    ハブ軸方向内方に移動するように上記パンタグラフリン
    ク機構が変形させられるとき、上記可動部材が前方にも
    移動するようになっている、請求項6の自転車用リヤデ
    ィレーラ。
  8. 【請求項8】 上記制御機構は、上記自転車フレームに
    連結されるベース部材と、このベース部材に対して基端
    においてそれぞれピンを用いて内外方向に揺動可能に連
    結され、かつ前方に向けて延出する内リンク部材および
    外リンク部材と、これら内外のリンク部材の各先端部に
    対してピンを用いて揺動可能に連結される可動部材とを
    備える平行四辺形パンタグラフリンク機構で構成されて
    おり、この可動部材に上記チエンガイドが支持されてい
    る、請求項1ないし4のいずれかの自転車用リヤディレ
    ーラ。
  9. 【請求項9】 上記チエンガイドは、これが上記制御部
    材に支持される第一軸と同一軸線上に上記ガイドプーリ
    が支持されているものである、請求項1ないし8のいず
    れかの自転車用リヤディレーラ。
  10. 【請求項10】上記チエンガイドは、これが上記制御部
    材に支持される第一軸から変位した位置に上記ガイドプ
    ーリが支持されているものである、請求項1ないし8の
    いずれかの自転車用リヤディレーラ。
  11. 【請求項11】上部にガイドプーリを下部にテンション
    プーリをもつチエンガイドと、このチエンガイドをその
    上部においてハブ軸と平行な第一軸周りにチエンにテン
    ションを与える方向にバネによって付勢しつつ揺動可能
    に支持し、かつこのチエンガイドをハブ軸方向に往復移
    動させうる制御機構とを備えた自転車用リヤディレーラ
    の取付け構造であって、 上記制御機構は、自転車フレームに対し、ハブ軸と平行
    な第二軸周りに少なくとも所定角度範囲において自由揺
    動可能に連結されており、 チエン掛設時、上記ガイドプーリの上端縁が、上記多段
    フリーホイールの各スプロケットの下端縁よりも前方で
    あって、かつ、上方に位置するようにしたことを特徴と
    する、自転車用リヤディレーラの取付け構造。
  12. 【請求項12】上部にガイドプーリを下部にテンション
    プーリをもつチエンガイドと、このチエンガイドをその
    上部においてハブ軸と平行な第一軸周りにチエンにテン
    ションを与える方向にバネによって付勢しつつ揺動可能
    に支持し、かつこのチエンガイドをハブ軸方向に往復移
    動させうる制御機構とを備えた自転車用リヤディレーラ
    の取付け構造であって、 上記制御機構は、自転車フレームに対し、ハブ軸と平行
    な第二軸周りに少なくとも所定角度範囲において自由揺
    動可能に連結されており、 チエン掛設時、上記ガイドプーリの上端縁が上記多段フ
    リーホイールの各スプロケットの下端縁よりも前方に位
    置し、ガイドプーリを離脱して上記各スプロケットに掛
    かるろうとするチエンが、斜め下方向に走行するように
    したことを特徴とする、自転車用リヤディレーラの取付
    け構造。
  13. 【請求項13】ハブ軸方向内方に向かうほど大径となる
    複数の異径スプロケットを並設してなる多段フリーホイ
    ールの選択したスプロケットにチエンを掛け換えるため
    の自転車用リヤディレーラであって、 上部にガイドプーリを下部にテンションプーリをもつチ
    エンガイドと、このチエンガイドをその上部においてハ
    ブ軸と平行な第一軸周りにチエンにテンションを与える
    方向にバネによって付勢しつつ揺動可能に支持し、かつ
    このチエンガイドをハブ軸方向に往復移動させうる制御
    機構とを備えており、 上記制御機構は、上端部において上記自転車用フレーム
    に連結されるとともに上下方向に所定長さを有するベー
    ス部材と、このベース部材の下端部に対して基端におい
    てそれぞれピンを用いて内外方向に揺動可能に連結さ
    れ、かつ上方に向けて延出する内リンク部材および外リ
    ンク部材と、これら内外のリンク部材の各上端部に対し
    てピンを用いて相対揺動可能に連結される可動部材とを
    備える平行四辺形パンタグラフリンク機構で構成されて
    いるとともに、上記パンタグラフリンク機構を構成する
    各部材を連結する各ピンは、前端部が後端部よりも外方
    に位置するように傾斜させられていて、上記可動部材が
    ハブ軸方向内方に移動するように上記パンタグラフリン
    ク機構が変形させられるとき、上記可動部材が前方にも
    移動するようになっており、かつ、この制御機構は、自
    転車フレームに対し、ハブ軸と平行な第二軸周りに少な
    くとも所定角度範囲において自由揺動可能に連結される
    ように構成されていることを特徴とする、自転車用リヤ
    ディレーラ。
  14. 【請求項14】ハブ軸方向内方に向かうほど大径となる
    複数の異径スプロケットを並設してなる多段フリーホイ
    ールの選択したスプロケットにチエンを掛け換えるため
    の自転車用リヤディレーラであって、 上部にガイドプーリを下部にテンションプーリをもつチ
    エンガイドと、このチエンガイドをその上部においてハ
    ブ軸と平行な第一軸周りにチエンにテンションを与える
    方向にバネによって付勢しつつ揺動可能に支持し、かつ
    このチエンガイドをハブ軸方向に往復移動させうるとと
    もに、自転車フレームに対する連結部を有する制御機構
    とを備える一方、上記ガイドプーリの前後方向の位置
    が、上記制御機構の作動による上記チエンガイドの往復
    移動過程において、上記多段フリーホイールの各スプロ
    ケットよりも前方に位置するように設定されており、 上記制御機構の上記自転車フレームに対する連結部は、
    ハブ軸と平行な第二軸周りに少なくとも所定角度範囲に
    おいて上記制御機構を自由揺動可能とするように構成さ
    れていることを特徴とする、自転車用リヤディレーラ。
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