JPH07508796A - エチレンおよびプロピレンのポリマーから製造されたシートおよびその使用法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 エチレンおよびプロピレンのポリマーから製造されたシートおよびその使用法 本発明は、処理補助剤、充填剤、顔料またはその他の添加物も含むことができる プロピレンおよびエチレンのポリマーをベースとする、プラスチックシートおよ び物体または成形品をコーティングするための接着性装飾用シートとしての使用 法に関する。物体をラミネートするための表面シートは、欧州特許出願第０３４ ３４９１号に記載されている。これらシートは種々の好ましくない作用、例えば 腐食、光または機械的な作用による退色から保護するため、着色された、または 着色されていない、またはパターン状のプラスチック、木、加工された水誘導体 、金属または同様な材料または基体から成る物体、例えばドア、棚またはキャビ ネットの表面に張り付けるようになっている。ある状況では、これらシートは当 該物体の表面にマツチするような形状となるようになっている。例えば表面にラ ミネートされたかかるパターン状のシートは、物体の性質、構造、表面または色 のため、ノートを張り付けるのに適していない物体の−Ｌでも、価値の高い木質 感を与えることかできる。欧州特許出願第０３４３４９１号に記載の表面シート は、メタクリレート基のポリマーのベースシートを有している。このポリマーは ポリアクリレート類を添加することにより改質できる。ポリブチルメタクリレー ト（ＰＢＭＡ）により可塑化されたポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）か特 に適当であると述べられている。公知の表面シートは改善された耐光性および耐 候性を有すると述べられている。このシートのテスト中、改良が必要であること か判った。例えば可塑化されたＰＭＭＡは比較的高いホワイト（白色）破壊また はホワイトクラッキング（割れ）を呈する。強い衝撃力に対してこの材料を改善 したとしても、耐衝撃力は低く、更に湿潤性すなわち表面張力値も満足できない ほど低い。ベースシートの印刷性および付着性（接着層とベースシートの間の接 着力）を得るには、表面張力の値か大きいことか重要である。例えばＰＭＭＡの ベースシートは（ＤＩＮ５３３６４に従って測定された）表面張力はわずか３６ 〜３８ｄｙｎ／’　Ｃｍである。

最初に述へたようなタイプのシートは、ドイツ公開特許第４．１２１．５９９号 に記載されている。このシートは処理補助剤および／または添加物、並びに必要 な場合、少なくとも一種の染料−顔料混合物および／または充填剤を含む、エチ レン−プロピレンコポリマーを含むベースシートを有する。必要であればカバー シートまたは剥離シートと共にベースシートの上面または下面に接着層が塗布さ れる。

必要であればベースシートはエンボス層および／またはカラープリント層を有す ることができる。５０〜１５０μｍ厚のベースシートで使用されるエチレン−プ ロピレンコポリマーは、３ｇ／１０分のメルトフローインデックス（２３０°Ｃ １２ｋｇ）と、３ＯＮ／ｍｍ”を有する。このシートはガラス、パネル、紙、段 ホールまたはその他の物体もしくは金属、木または水誘導体の成形品をコーティ ングするために、接着性装飾シートとして使用される。この公知のシートは５５ 〜７０のソコア硬度りを有すると言われている。この公知のシートは特殊な開始 材料のために満足できる剛性を有していない。木またはその他の部品をラミネー トするのに、かかるシートを使用する際に、剛性は重要である。剛性が大きいと ラミネートされたシートが落書きや引っ掻き傷を受けにくくなる。

本発明は上記の技術の状態からスター１−ｔ、て、上部シートの表面張力を増し 、その耐衝撃性を改善し、できるだけホワイト破壊を防止するように、冒頭に述 べたソートを改善するという目的に基つくものである。本発明は、ラミネートシ ートとして使用すべき場合、ラミネートされたシートは落書きおよび引っ掻き傷 を受けにくくなるようにすべきである。

この目的は、本発明によれば、１００重量部のプロピレンのホモポリマーに約５ 〜２０重量部のエチレンのホモポリマーが混合されるような、ａ）約０．８〜３ ．０ｇ／１０分のメルトフローインデックス（２３０’Ｃ／Ｑ、１６ｋｇ）と（ ＤＳＣにより測定した）約１５４〜１６８°Ｃの溶融点と（Ｌ）ｌＮ５３４５７ により測定した）約９００〜ｌ　５０　ＯＮ／ｍｍ”のヤング率（Ｅ）とを有す るプロピレンのホモポリマーと、ｂ）約１．５〜３．０ｇ／１０分のメルトフロ ーインデックス（１９０°Ｃ／２．１６ｋｇ）と約１１０〜１３０°Ｃの溶融点 Ｔｍと約２００〜４０　ＯＮ／ｍｍ２のヤング率（Ｅ）とを有するエチレンのホ モポリマーとにより達成できた。

略語ＤＳＣは、微分走査熱量法を意味する。これについては１９７９年パーゼル のピルクホイザーのフルティ外による「応用化学熱力学および熱解析」　（イク スベリメンタサブルメント３７）に詳細に説明されている。

請求項２には、上記物理的値に関する本発明に拘わるプラスチックシートの特別 な実施例が記載されている。

プロピレンホモポリマーは狭い分子重量分布を有することか好ましい。かがる製 品は、ＣＩ＜製品（ＣＲ−制御されたレオロジー）として市販されている。エチ レンホモポリマーとしては、線状構造を備えた低密度エチレンポモポリマー（Ｌ Ｌｌ）ＰＥ）または高圧で製造された低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）が特に適 当である。本発明における用語［ホモポリマーＪとは、実質的にエチレンまたは プロピレンから成るポリマーを意味するものであり、現在の技術におけるコポリ マーを意味するものではない。従って、望ましい効果を阻害しない程度に、他の 少量のモノマーを含むことができる。一般に、本発明におけるホモポリマーはエ チレンまたはプロピレンと共に、約１０モル％の１種または数種のコモノマー、 特にイソプレン、１．　３−ブタジェン、（プロピレンホモポリマーの場合の） エチレン、（エチレンホモポリマーの場合の）プロピレン、ブテン、ヘキセンお よびオクテンまたはそれらの異性体を含むポリマーから成る。

本発明に係わるプラスチックシートの性質は、熱可塑性材料に混入される添加物 によって改質できる。例えば充填剤、例えば金属酸化物、金属炭酸塩、特に炭酸 カルシウムおよびドロマイト、二酸化金属および水酸化金属：潤滑剤、例えばＣ １２〜０３ｇ、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸エステルおよびアミド：着色顔 料としての着色剤、例えば二酸化チタンまたはカーボンブラックおよび有機染料 ：酸化防止剤および熱安定化剤のような安定化剤、例えば立体的に障害を受けた フェノール、ヒドロキノン、これら基の置換代表物およびそれらの混合物：紫外 線安定化剤、例えば種々の置換レフルシノール、サリシレート、ベンゾトリアゾ ールおよびペンシフオン：およびその他の通常の改質剤が添加剤としである。処 理補助剤、例えば高分子重量のアクリレートまたはアクリレートコポリマーも、 添加剤に含まれる。これらは処理中の溶融プロセスのフロー特性を制御する。上 記化合物を含む初期混合物により、例えば押し出し成型、カレンダリング（圧延 ）および同等の技術的プロセスにより、上記化合物の初期混合物からシートを製 造できる。

本発明に係わるプラスチックシートの特に有利な実施例は、１００ｆｆｉ量部の プロピレンホモポリマーに対して約５〜４０重量部、特に約１０〜２５重量部の エチレン−プロピレンコポリマーも含む。この場合、エチレン−プロピレンコポ リマーは約１〜４ｇ／’１０分のメルトフローインデックス（２３０°Ｃ１２， １６ｋｇ）と、約１４０〜１５５°Ｃの溶融点Ｔｍと、約４００〜７０　ＯＮ／ ｍｍ”のヤング率（Ｅ）を有することか好ましい。下記により３１細に説明する ラミネートシート内にかかるシートを含める場合、物体にラミネートされるシー トは、落ＪＦきや引っ掻き傷を顕著に受けにくくなること、および最適な剛性お よび硬度を特徴とする。

本発明に係わるシートは、これまで上に述べた、用途が全く異なる種々の領域で 、多くの形態で使用できる。例えばシート自体を着色し、表面処理、例えばコロ ナ放電処理の前に裏面にプライマコーティング（下塗り）を施すのが実用的であ る。次にこのプライマコーティングに、接着剤または所望する場合には剥離層す なわち取り除き自在な保護フィルｌ、を塗布できる。先にコロナ放電によって表 面処理されたシートの上面に、プライマコーディング（下塗り）を塗布すること も望ましい。次に透明最終コーティング、特にポリアクリレートおよびポリエス テルをベースとするコーティングを塗布する。この最終層は上部シートの表面を 落書きを受けにくいものにする。

次の複合シートの構造は、本発明に係わるシートの特に好ましい実施例を提供す るものである。上部シートの上面は、シートを上記のように処理する。（先のコ ロナ処理されたプライマ（下塗り）層の次に、透明上部シートを通して見ること かできる装飾的なプリントかされた層を下面に塗布する。上面は型押しが可能で ある。上記装飾的なプリントかされた層は、下方シートに続き、この下方シート は上記のようなパターンが形成された上部シートに対して、熱ラミネート法によ って接着される。上部シートと同一成分から成ることか好ましく、装飾的効果を 強調するように着色された下方シートの裏面には、（先のコロナ処理された）別 のプライマ層か続きこのプライマ層の次には、接着コーティングおよび所望する 場合には例えばシリコン含有処理された紙としての剥離層が続く。上部シートお よび下部シートを有する上記複合シートでは、上記シートは厚みが約１００〜３ ００μｍ、特に約１５０〜２５０μｍであり、複合シート自体は厚みが約４００ 〜８００μｍ、特に４００〜６００μｍであることが好ましい。本発明に係わる シートを含む複合シートは、ガラス、パネル、紙、段ボールまたはその他の物体 もしくは金属、木、水誘導体およびプラスチックから成る成形品をコーティング するための接着性装飾用シートとして、特に適する。

本発明に係わるシートでは、ホワイト破壊を大幅に防止しながら、望ましい物理 的特性、例えば大きな衝撃強度および大きな表面張力を調節できる。例えば製造 プロセスに応じ、（ＤＩＮ３５３６４により）約４６〜５２ｄｙｎ／ｃｍとなる 。これら値は冒頭に述べた技術状態で得られた値（このケースでは３６〜３８ｄ ｙｎ／ｃｍ）よりも明らかに高くなっている。表面張力が大きいと、例えば着色 パターンを塗布した際の印刷性が改善され、更に接着層の付着性が改善される。

本発明に係わるシートは、ヤング率（Ｅ）、引っ張り強度、硬度、耐光堅牢度お よび高温時の耐光堅牢度の値が好ましいことも特徴とする。更にこのシートは、 落書きされにくく、引っ掻き傷を受けにくく、良好な耐薬品性を有し、かなりの 程度（ＤＩＮ５４００４）による耐光堅牢度の条件を満たす。上記のようにニス を塗布できることにより、耐薬品性が保証される。この材料は、業務用製造装置 でカレンダー処理（圧延）したり、押し出し成型できる。表面はエンボス装置に より種々の態様に模様付けできる。絶対に安定化剤を必要とするようなＰｖＣを 含むプラスチック混合物を除き、本発明に係わる望ましい効果を得るには、金属 含有または硫黄含有安定化剤は不要である。更に本発明に係わるシートは、可塑 化剤を必要としない。このシートはハロゲンを含まないので、熱をリサイクルす るうえで有利である。更に（光の作用のない）Ｍ所にて熱の作用を受けた好まし いエージング作用がある。本発明の要旨内で望ましい硬度を最適化できるので、 先に述べた落書きや引っ掻き傷の受けにくさを好ましく制御できる。本発明に係 わるシートは、種々の態様、特に上記複合シートとして種々の基板にラミネート できる。これに関し、例えば２次元状でない表面に対して支持体上でのラミネー トと成形とを同時に行うことかできる。例えば膜、空気圧および成形ロールを用 いなから、適当な装置か作動する。

次に実施例により、本発明についてより詳細に説明する。

実施例１〜３ ５−Ｌロールカレンダーを用いて、下記の表における配合剤から、約０．２ｍｍ 厚の着色上部シートを製造した。下記の表にも示されている種々の性質について 、これら上部シートの測定を行った。

表 原　料　組成（ｆｆｉ策％） 実施例！　実施例２　実施例３ ポリエチレンホモポリマー （メルトフローインデックス（２３０°Ｃ／２．１６ｋｇ）約１．１ｇ／１０分 ）：　８０　６０　５０溶融点Ｔｍ約１６４〜１６６°Ｃ（ＤＳＣ）；ヤング率 １１３５Ｎ／ｍｍ” エチレンホモポリマー （メルトフローインデックス（１９０°Ｃ／２．１　（ｉｋｇ）２．３ｇ／Ｉ　 ０分）：　１０　１０　１０溶融点′ｒｍ約１１０〜１１５°Ｃ； ヤング率２３０　Ｎ／ｍｍ” エチレン−プロピレンコポリマー （メルトフローインデックス（２３０°Ｃ／′２．１６ｋｇ）約１．５ｇ／１０ 分）；　ｔｏ　３０　４０溶融点Ｔｍ約１４４〜１５０°Ｃ（ＤＳＣ）；ヤング 率５５０　Ｎ／ｍｍ２ 主要酸化防止剤 立体障害フェノール（ヘキス１−ＡＧからのホスタノックス）　０．２　０．２ 　０．２ビス［３，３−ビス−（４°　ヒドロキシ−第３−ブチルフェニール） ブタン酸］ゲルコールエステル 紫外線吸収剤 立体障害アミン　０．３　０．３　０．３（ヘキストＡＧからのホスタヴインＮ ２０）顔料／充填剤　（ポリマー混合物１００部当り）二酸化チタン　６部　６ 部　６部 性　質　実施例１　実施例２　実施例３ＤＩＮ５５００４による耐光堅牢性　７ 〜８　７〜８　７〜８ＤＩＮ６８８６１−ＩＢによる耐薬品性　許容可　許容可 　許容可［ＪＩＮ６８８６２−４Ｃによる耐引つ掻き性　許容可　許容可　許容 可ＤＩＮ５３５０５によるシコアー硬度　７１　６８　６６フロントページの続 き （５１）　Ｉｎｔ、　Ｃ１，’　識別記号　゛庁内整理番号／／　Ｂ　２９Ｋ　 ２３：００ Ｉ

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. １．処理補助剤、充填剤、顔料または他の添加物を含むことができるプロピレン およびエチレンのポリマーをベースとするプラスチックシートあって、１００重 量部のプロピレンのホモポリマーに約５〜２０重量部のエチレンのホモポリマー が添加されるよう、 ａ）約０．８〜３．０ｇ／１０分のメルトフローインデックス（２３０℃／２． １６ｋｇ）と（ＤＳＣにより測定した）約１５４〜１６８℃の溶融点と（ＤＩＮ ５３４５７により測定した）約９００〜１５００Ｎ／ｍｍ２のヤング率（Ｅ）と を存するプロピレンのホモポリマーと、ｂ）約１．５〜３．０ｇ／１０分のメル トフローインデックス（１９０℃／２．１６ｋｇ）と約１１０〜１３０℃の溶融 点Ｔｍと約２００〜４００Ｎ／ｍｍ２のヤング率（Ｅ）とを有するエチレンのホ モポリマーとを含むことを特徴とするプラスチックシート。
2. ２．ａ）特にＣＲ製品の形態における、約１〜２ｇ／１０分のメルトフローイン デックス（２３０℃／２．１６ｋｇ）と約１５８〜１６４℃の溶融点Ｔｍと約１ １００〜１３００Ｎ／ｍｍ２のヤング率（Ｅ）とを有するプロピレンのホモポリ マーと、 ｂ）約１．８〜２．８ｇ／１０分のメルトフローインデックス（１９０°Ｃ／２ ．１６ｋｇ）と約１１２〜１２０℃の溶融点Ｔｍと約２５０〜３５０Ｎ／ｍｍ２ のヤング率（Ｅ）とを有するエチレンのホモポリマーとを含むことを特徴とする 、請求項１記載のシート。
3. ３．線状構造を備えたエチレンの低密度ホモポリマー（ＬＬＤＰＥ）および／ま たは高圧下で製造された低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）を含むことを特徴とす る、請求項１または２記載のプラスチックシート。
4. ４．１００重童部のプロピレンのホモポリマーに対して、約８〜１２重量部のエ チレンのホモポリマーを添加したことを特徴とする、請求項２または３記載のシ ート。
5. ５．１００重量部のプロピレンのホモポリマーに対して、約５〜４０重量部、特 に約１０〜２０重量部のエチレン−プロピレンコポリマーを添加されるよう、エ チレン−プロピレンコポリマーも含むことを特徴とする、請求項５記載のシート 。
6. ６．エチレン−プロピレンコポリマーは、約１〜４ｇ／１０分のメルトフローイ ンデックス（２３０℃／２．１６ｋｇ）と、約１４０〜１５５℃の溶融点Ｔｍと 、約４００〜７００Ｎ／ｍｍ２のヤング率（Ｅ）とを有することを特徴とする、 前記請求項のうちの少なくとも１つに記載のシート。
7. ７．エチレン−プロピレンコポリマーは、約１．２〜２．０ｇ／１０分のメルト フローインデックス（２３０℃／２．１６ｋｇ）と、約１４２〜１５０℃の溶融 点Ｔｍと、約５００〜６００Ｎ／ｍｍ２のヤング率（Ｅ）とを有することを特徴 とする、請求項６記載のシート。
8. ８．上面にニス層および／または型押しまたは表面模様を有し、一方下面に接着 層および必要であれば剥離層を有することを特徴とする、前記請求項のうちの少 なくとも１つに記載のシート。
9. ９．上部シートが着色され、および／または型押しされていることを特徴とする 、通常のプライマコート（下塗り層）を備えた上部シートとしての、前記請求項 のうちの少なくとも１つに記載の、プラスチックシートを備えた複合シート。
10. １０．上部シートが透明であり、下面にカラーのプリントされた層を有し、その 後に保護下方シート、接着コートおよび剥離層が続くことを特徴とする、通常の プライマコート（下塗り層）を備えた上部シートとしての、前記請求項のうちの 少なくとも１つに記載の、プラスチックシートを備えた複合シート。
11. １１．上部シートは厚みが約１００〜３００μｍ、特に約１５０〜２５０μｍで あり、複合シートは厚みが約４００〜８００μｍ、特に４００〜６００μｍであ ることを特徴とする、請求項１０記載の複合シート。
12. １２．ガラス、パネル川ペーパー、段ボールおよびその他の物体、または金属、 木、木の誘導体およびプラスチックから成る成形品をコーティングするための後 れ性装飾シートとして、請求項９〜１１に記載の複合シートを使用する方法。