JPH07502722A - 切断可能なコンクリート並びにその製造及び成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 切断可能なコンクリート並びにその製造及び成形方法本発明は、所望に応じ数か 月間に渡って慣用の彫刻用具で切断及び彫刻するのに適した切断可能なコンクリ ート、並びにこれを得るための製造方法及びその使用を可能にする成形方法に関 する。

周知の如く、例えば珪素質コンクリートのような慣用のコンクリートは極めて短 い時間に渡り極めて僅かな離型後の成形能力しか有さない。この理由がら、硬化 時間は再加工するための複雑な成形品の使用を可能にしない。この極めて低い成 形能力は、成形品又は形状或いは建築成形の再現を可能にするために極層て複雑 な金型の設計および生産を必要とする。他方、経済的理由から、ファサードの装 飾の場合には成形モジュールの再現にて硬化するシリーズを必要とする枠体或い は金型の使用を考慮することが極めてしばしば必要である。

コンクリートの分野にて、珪素質コンクリートとは異なる個々の特性をコンクリ ートに付与するために、粒状化した石灰石が既に使用されている。

即ち、フランス特許出願ＦＲ−Ａ−２，５２０，３４９号は、成分： 石灰砂　；１８乃至２４％ 珪素砂　；３５乃至４５％ 白色石灰およびセメント、３３乃至４０％水 を混合し、 金型に注型し、 離型し、 硬化させ（自然）、 吹き付は仕上げする（天然石の外観を模倣するのに適する）、という順次の工程 を用いる人工乃至合成石の製造方法を開示している。

この合成石は、本発明の合成石とはシリカの含有量及び集成体の緩徐な硬化を可 能にしない水性結合剤の点において相違し、更に丁度足る量にて全容積の約ＩＯ 容量％に等しい水の量の点で相違する。同様に、３５乃至４０℃の温度における 生産物の乾燥を必要とする成形過程も、本発明の枠体にて一般的に用いられる成 形過程とは相違する。

フランス特許出願ＦＲ−Ａ−２，５８４，７０７号は、再構成された石灰石の製 造方法を記載し、この方法は： １０乃至４０％、好ましくは２２乃至２８％の白色セメントと、粒状及びび所望 ならば粉末状の４０乃至８０％、好ましくは６０乃至６６％の石灰石と、 ５乃至５０％、好ましくは１１％の水と、０乃至５％、好ましくは１％の可塑剤 と、の混合物を作成し、これを水平ミキサで混合した後、金型内でのタンピング により圧縮し、或いは金型中に液体注入して手動又は機械的に震動させることに より圧縮する、ことからなることを特徴とする。この方法は震動工程の点で本発 明とは相違し、震動は各要素の分離を生ぜしめてコンクリートの組成物に入り込 ませ、これを成形、離型、切断及び彫刻の全てにおいて無益にするため極めて不 利である。慣用の方法においては、震動は各要素の結合を生ゼしぬる。この知見 は、フランス特許出願ＰＲ−Ａ−２，４１４，０２８号にも適用しうる。

最後に、フランス特許出願ＦＲ−Ａ−１，２９１，０１１号及び１，２４８゜０ ５２号は人工石及び凝集体を開示しており、これらは本発明のコンクリートと同 様な組成を有するが、全く異なる成分の割合を使用し且つ特定の石灰石を使用し ないという理由から本発明の木質的特徴を有さない。

従って、本発明の目的は、硬度及び機械的耐性は慣用のコンクリートとしての使 用を可能にするが、慣用の彫刻用具により数か月間に渡ッて切断するのに適した 性質を有する切断可能なコンクリートを提供することである。

本発明の他の目的は、組成が箱詰、接着、石の仕上等における使用を可能にする コンクリートを提供することにある。

上記目的のために、本発明は、彫刻用具及び慣用切断工具により数か月間に渡っ て切断するのに適した切断可能なコンクリートにおいて、本質的には破砕オ−ラ イト石灰石と１〜で存在する容積の鉱物材料と、Ｖ未満の容積ｖ１の炭酸化され た、好ましくは石灰及び／又はセメントを基材とした結合剤と、容積Ｖ３の過Ｉ Ｉ＋水との混合物から少を訳とも構成されていることを特徴とする切断可能なコ ンクリートを提供する。

本発明の好適実施例によれば、容積Ｖと■３との合９４は混合物の全容積の５５ 乃至９０％を占め、水の容積ｖ３はオーライト石灰石の容積Ｖの３０乃至９０％ 、好ま１．＜は５０乃至９０％に等しい。

更に、本発明はコンクリートの製造方法にも関し、この方法は本質的にはオーラ イト石灰石を基材とする容積■の鉱物材料を破砕し、この容積■に対し。

■の２０乃至６０％である容積Ｖ１の結合剤と、■の０乃至４０％である容積Ｖ ２の高硬度充填剤と、■の３０乃至８０％である容積ｖ３の水と、を添加するこ とを特徴とする。

更にまた、本発明はこのコンクリートの成形方法にも関し、この方法は生物適合 性の枠体を作成すると共に設置して材料内部への充填剤の導入を可能にし、過剰 量の組成物を金型内に注型し、組成物を硬化させ、これを離型し、組成物の上側 を慣用の切断工具および彫刻用具により切断することを特徴とする。

本発明の他の特徴及び利点は、実施例についての以下の詳細な説明がら明らかに なるであろう。

慣用の手動切断工具を用いて長期間に渡り綺麗に切断されるようにした切断可能 なコンクリートを得るには、下記製造工程に正確に従わねばならない。これら工 程は第１の場合には石灰石材料の破砕を含む。これら石灰石材料は、その少なく とも幾分かにおいて、結晶形態及び特定構造の種類の炭酸塩を含む。最も適する 石灰石はオーライト石灰石である。このオーライト石灰石は、例えば２０００ｋ ｇ／ｍ″の見掛は容積質量の中庸粒子寸法と２６〜２８％の多孔度と１８〜２８ ＭＰＡの圧縮耐性とを有する均質な白亜質の石灰石であって、２７００〜２８０ ０ｍ／ｓの生長速度を有し、所謂半硬質であって最小がら最大まで（０，０５ｍ ｍから２５ｍｍまで）の全粒子が検量される破砕材料を得るよう破砕の目的で水 分含有量を調節する検査及び処理を受ける。オーライト石灰石はオーライトで形 成された石灰石であり、小寸法の小さい丸形粒子である。各粒子は、例えば砂の 粒子のような小粒子を中心とする同心石灰石の層で形成される。メーライト石灰 石は、石灰石に存在する小さい丸形キャビティがカルサイトの均質物質で充填さ れれば、同心層の配置をもはや示さない。小寸法の粒子は、硬化の時点にて安定 コロイド溶液を構成すると思われる。これら石灰石材料を破砕した後、水と結合 剤と所望に応じ高硬度の充填剤とを添加する。

混合物の全容積ＶＴにつき、破砕オーライト石灰石の容積Ｖと、一般に石灰及び ／又はポルトランド型セメントで構成される炭酸化結合剤の容積■１と、混合物 の圧縮を促進するコランダム、シリカ、ナイロン球等の高硬度充填剤の容積Ｖ２ と、過剰水の容積Ｖ３との間には次の関係が成立する：２０％ｘＶ＜：Ｖｌ：！ Ｏ％ＸＶ。

０％×Ｖ≦Ｖ２≦４０％×■、 ３０％×Ｖ≦Ｖ３≦９０％ＸＶ　（Ａ）、５０％ｘＶＴ≦Ｖ＋Ｖ３≦９０％ＸＶ Ｔ。

容積Ｖ３により構成される過剰水は恐らくこのコンクリートの興味ある性質の基 礎であり、例えばハンマー、チゼル、マレットなどの慣用の岩石切断工具のよう な手動工具により１８０日間まで微細切断し得る能力を有することが注目される 。１８０日間もしくはそれ以下において結合剤の組成に応じ慣用のコンクリート と同程度のコンクリートの機械的耐性が得られる。更に、この組成物を慣用の強 化し得るコンクリートに添加することも可能である。最後に、この組成物自身も 強化可能であり、慣用のコンクリートと同様にモノリシック注型することができ る。硬化の過程で気化又は他の任意公知の方法により硬化剤及び他の物質を添加 してコンクリートに補助的特性（Ｉ！！、色、外観）を付与することも可能であ る更に、Ｖ３、即ち混合物に添加される水の容積はＶに近く、従ってコンクリー トの箱詰或いは成形型用途の場合には上記領域（Ａ）の上部に相当するが、逆に 被覆用途の場合には上記領域（Ａ）の下部で構成されることにも注目される。結 合剤の比率に関し、これらは所望の切断可能期間の種々の関数である。

６乃至８か月の期間に渡り切断可能であるコンクリートを製造するだめの好適組 成物は次の通りである。

破砕オーライト石灰石の容器Ｖ　：　４８１Ｊツトル、高硬度充填剤の容積ｖ２ 二〇、 １１．５１Ｊツトルに等しい結合剤■１の容積、即ち■の２４％（結合剤におけ る石灰とセメントとの比率は任意である）、約３６リツトルに等しい水の容積■ ３、即ちＶの７５％。

このコンクリートは６乃至８か月に渡り切断可能である。好ましくはオーライト 石灰石としては、所謂軟質オーライト石灰石が使用される。

実施例２： ２日乃至２か月の期間に渡り切断可能なコンクリートを製造するための他の好適 組成物は次の通りである： 破砕オーライト石灰石の容器Ｖ　：　４８１Ｊツトル、炭酸化結合剤の容積Ｖ１ ：］５１Ｊットル、即ちＶの３１％、高硬度充填剤の容積Ｖ２＋１０’Ｊットル 、即ち■の２１％、水の容積Ｖ３：３（ｉ’Ｊットル、即ちＶの７５％。

容積■と容積Ｖ３との合３１は混合物の全容積Ｖ、の８５％を占めることに注目 されたい。

石灰石材料及び水のコストにより、特に安価なコンクリートが得られる。

実施例３゜ 切断可能なコーティングを作成するための好適組成物は次の通りである二手硬質 の破砕石灰石材料の容器Ｖ　：　４８１Ｊツトル、水性結合剤の容積Ｖ　１　： 　１５　Ｕットル、即ちＶの３１％、高硬度充填剤の容積Ｖ２：１０’Ｊットル 、即ちＶの２１％、添加水の容積Ｖ３：２２１Ｊットル、即ちＶの４６％。

この場合も、ＶとＶ３との合計は全混合物の７４％であることに注目されたい上 記各実施例においては、破砕オーライト石灰石として硬質、半硬質及び軟質の砂 の混合物を使用することが可能であることは明らかである。

最後に、この種の組成物については、このコンクリートに成形プラスタ或いは樹 脂又は繊維の形態で存在するコンクリートを添加し及び／又は積層して表面コー チングを形成することも可能である。更に、このコンクリートを舗装石を構成す るのに適したプレートの製造に使用することも可能である。

この場合、インテリア装飾用のスラブ或いはプレートを形成するために、種々の 構成のパネルに関するコンクリートについて列挙したと同様な比率の組成物が使 用される。

本発明によるコンクリートの他の好適用途は、材料を溶融注型し或いは常温硬化 させる注型のための耐火性金型を製造することである。

コンクリートの上記用途および製造は決して本発明を限定するものでない。

例えばファサードのような支持するた約の或いは自立構造体を作成するのに適し たコンクリートの場合、コンクリートの注型は例えば型金型、この作業において 一般的に用いられる金属又は木材の密閉箱など慣用種類の密閉室にて行なわれる 。箱詰は過剰充填で行なわれる、即ち初期充填量は最終充填量よりも大であるこ とに注目すべきである。これを行なうには、材料の内部に対する充填剤の導入を 可能にする生物適合性の骨組を成形すると共に配置し、組成物を密閉箱内に過剰 量にて注入し、組成物を硬化させて離型し、上側の過剰の充填物を組成物から慣 用の切断工具及び彫刻用具によって切除する。

このコンクリートを使用する成る種の場合には、密閉室の本体に排水用開口部を 設けて過剰の水を除去することが可能である。

この方法を用いる構成の例として、長さ６ｍＸ高さ１５ｍｘ厚さ６ｃｍ乃至１ｍ の壁を作成することができる。この壁を上記の原理に従って注型し、離型を８日 間の後に行ない、最初の切断（所謂ドレッシング）を１０日目止１６日目止の間 に行ない、所謂最終的切断を１４日目止１００日目との間に行なった。本発明に よるコンクリートの磨きは１８日目止１２０日目との間に行なった。最終的な彫 刻、即ち装飾及び微細な切断は１００日目と１８０日目との間に手動で或いは岩 石及び彫刻用の慣用の切断工具を用いて行なった。

更に、このコンクリートを装飾するには、例えばガラス瓶砂又は着色剤としてコ ンクリートに常法で用いられる他の任意の種類の添加剤を添加して美的効果を与 えることも可能である。

本発明によるコンクリートは、層としての注型物に対し或いは舗装石等として均 一な外観および色を与え得る利点を有する。

順次に硬化するこのコンクリートをここでは「切断可能なコンクリート」と称し て、その切断特性により従来のコンクリートから区別する。

フロントページの続き （５１）　Ｉｎｔ、　Ｃ１，’　識別記号　庁内整理番号Ｃ０４Ｂ　１４：０６ １６：０４） （８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＥ、ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、　ＰＴ、ＳＥ ）、０Ａ（ＢＦ、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、ＣＩ、ＣＭ、ＧＡ、ＧＮ、ＭＬ、ＭＲ，Ｓ Ｎ、ＴＤ。

ＴＧ）、　ＡＵ、　ＢＧ、　ＣＡ、　ＨＵ、ＪＰ、　ＫＲ，ＮＺ。

ＰＬ、　ＲＯ，ＲＵ、　ＵＳ Ｉ （７２）発明者　クルオド　クリステイアンフランス国　４９１７０　サン　ジ ョルジュシュール　ロワール、ラ　ボツソニエール、ラ　ビクワトリ−（番地な し）

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. １．慣用の切断及び彫刻用具により数か月間に渡って切断するのに適した切断可 能なコンクリートにおいて、本質的には破砕オーライト石灰石として存在する容 積Ｖの鉱物材料と、Ｖ未満の容積ＶＩの炭酸化された、好ましくは石灰及び／又 はセメントを基材とした結合剤と、容積Ｖ３の過剰水との混合物から構成されて いる、ことを特徴とする切断可能なコンクリート。
2. ２．容積Ｖの石灰石鉱物材料に添加される水の容積Ｖ３が範囲［Ｖ×３０％、Ｖ ×９０％］以内である数値を有し、容積Ｖ３とＶとの合計が混合物の全容積ＶＴ の５０乃至９０％を占める、ことを特徴とする請求項１記載の切断可能なコンク リート。
3. ３．本質的にはオーライト石灰石により構成される容積Ｖの鉱物材料に添加され る結合剤の容積Ｖ１か範囲［Ｖ×２０％、Ｖ×６０％］以内である数値を有する 、ことを特徴とする請求項１又は２記載の切断可能なコンクリート。
4. ４．混合物がコランダム、シリカ、ナイロン球等の高硬度充填剤を更に含む、こ とを特徴とする請求項１から３までのいずれかに記載の切断可能なコンクリート 。
5. ５．混合物に添加される高硬度充填剤の容積Ｖ２が範囲［Ｖ×０％、Ｖ×４０％ ］以内である容積値に対応し、Ｖは混合物中に存在するオーライト石灰石材料の 容積を示す、ことを特徴とする請求項４記載の切断可能なコンクリート。
6. ６．成形プラスターと組合せて及び／又は種層させて舗装石として使用される、 ことを特徴とする請求項１から５までのいずれかに記載の切断可能なコンクリー ト。
7. ７．被覆として使用され、水の容積Ｖ３がＶの約４０％の容積に等しく、Ｖは破 砕されたオーライト石灰石材料の容積を示す、ことを特徴とする請求項１から５ までのいずれかに記載の切断可能なコンクリート。
8. ８．支持用又は自立枠体を製造するために密閉箱の内部に注型され、水の容積Ｖ ３がＶの約７０％の数値を有し、Ｖは破砕オーライト石灰石材料の容積を示す、 ことを特徴とする請求項１から５までのいずれかに記載の切断可能なコンクリー ト。
9. ９．材料を溶融注型し又は常温硬化させる注型のための耐火性金型を形成するこ とを特徴とする請求項１から５までのいずれかに記載の切断可能なコンクリート 。
10. １０．本質的にはオーライト石灰石を基材とする容積Ｖの鉱物材料を破砕し、こ の容積Ｖに対し： 範囲［２５％×Ｖ、８０％×Ｖ］以内である容積Ｖ３の水と、範囲［２０％×Ｖ 、６０％×Ｖ］以内である容積Ｖ１の結合剤と、範囲［０％×Ｖ、４０％×Ｖ］ 以内である容積Ｖ２の高硬度充填剤と、を添加する、ことを特徴とする請求項１ 記載のコンクリートの製造方法。
11. １１．本質的にはオーライト石灰石で構成される鉱物材料を、１μｍ乃至数１０ ｍｍの範囲で変化する均質な粒度を得るよう破砕する、ことを特徴とする請求項 １０項に記載の製造方法。
12. １２．材料内への充填剤の導入を可能にする生物適合性の骨組を成形すると共に 位置せしめ、組成物を過剰量にて密閉箱内に注型し、組成物を硬化させ、これを 離型させ、組成物の上側を慣用の切断及び彫刻用具により切断する、ことを特徴 とする請求項１記載のコンクリートの注型方法。