JPH074909A - レーザセンサ装置 - Google Patents

レーザセンサ装置

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JPH074909A
JPH074909A JP16752693A JP16752693A JPH074909A JP H074909 A JPH074909 A JP H074909A JP 16752693 A JP16752693 A JP 16752693A JP 16752693 A JP16752693 A JP 16752693A JP H074909 A JPH074909 A JP H074909A
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laser
light
light source
laser sensor
sensors
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JP16752693A
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Yutaka Kondo
豊 近藤
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Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 近接位置で同時使用されるレーザセンサ間の
干渉の防止。 【構成】 レーザセンサ10の半導体レーザ1からのビ
ーム(波長780nm)11は、投射レンズ3を介して
被検面30上に投射される。投射スポット光像は、78
0nmの光を透過し、830nmの光を遮断する干渉フ
ィルタFL1と集光レンズ5を介して位置検出型光検出
器6で検出される。レーザセンサ20の半導体レーザ
1’からのビーム(波長830nm)21は、投射レン
ズ3’を経て被検面40上に投射される。投射スポット
光像は、780nmの光を遮断し、830nmの光を透
過する干渉フィルタFL2と集光レンズ5’を介して位
置検出型光検出器6’によって検出される。面30及び
40の位置/変位を表わす信号の差出力から、段差Dの
大きさ/変動求められる。各フィルタの作用によって、
発光波長の異なる他のレーザ光源に由来した光の検出が
抑止されるので、両レーザセンサ間に干渉が防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、レーザ光源を備えた
光学式センサ装置から対象物に向けて2本またはそれ以
上のレーザ光を照射し、各反射光を位置検出型の検出器
(PSD)等の光検出手段によって検出することによっ
て、対象物表面とセンサとの間の位置関係を表わすデー
タを非接触で獲得する型の光学式センサ装置に関する。
【0002】本願発明の光学式センサ装置が利用される
技術分野としては、各種ワーク等の対象物の変位測定、
表面形状センシング、板状物体(特に、透光性を有する
対象物)の厚み測定、等がある。
【0003】
【従来の技術】近年、レーザ・ダイオード(以下、LD
と言う。)等のレーザ光源からの光を対象物に投射し、
その反射光を光検出装置によって検出し、その検出結果
に基づいて対象物の位置、表面形状、厚みあるいはそれ
らの変化を算出する光学式変位測定装置が、工場の生産
ラインの自動化、自動機械の動作制御、各種対象物の状
態監視等の極めて多岐にわたる分野において利用されて
いる。
【0004】図1は、従来用いられているレーザセンサ
装置の概略構成図である。これを説明すると、LD1か
らの光は、必要に応じて設けられたコリメータレンズ2
によって平行化され、投射レンズ3によりビーム径が絞
られて、被検対象物4上にスポット光となって投射され
る。この投射スポット光像を集光レンズ5を介して位置
検出型光検出器(以下、PSDと言う。)6の検出面上
に検出スポット像として入射させる。被検対象物4の位
置が入射光の光軸に沿って変位(P→P’)すると、検
出スポット像もPSD上で移動する(Q→Q’)。
【0005】位置検出機能を有するPSD6は、スポッ
ト光の入射位置に応じて2つの電流出力I1 、I2 のを
生成するもので、I12=(I1 ―I2 )/(I1 +I2
)がPSD上での入射位置を表している。従って、各
電流出力I1 、I2 を電流電圧変換回路7で電圧V1 、
V2 に変換し、演算器9により演算Δ12=(V1 ―V
2)/(V1 +V2 )を行えば、検出スポット光の位置
が判り、それに基づいて被検対象物4の位置(投射スポ
ット光の位置)を求めることが出来る。図中、被検対象
物4の位置変位は並進移動(実線→破線)で示されてい
るが、被検対象物の姿勢変化による位置変位(スポット
光入射位置)を測定する場合もある。
【0006】また、このような光学式位置変位測定装置
に通常用いられるLD等のレーザ光源素子には、光源の
出力光強度をモニタする為のモニタ光検出器9が内蔵乃
至付属装備されており、このモニタ光検出器9の出力に
基づき、コントローラCTLを介して光源駆動回路LD
Dを制御して光源素子(LD)1の出力光強度を一定に
保つ制御が行われる。対象物4からLD素子1への戻り
光の影響を回避する為に、LD1と対象物4との間にビ
ームスピリッタを配置し、その側方でLD1からの出射
光をモニタする方式を採用する場合もある。
【0007】このようなレーザセンサは、単独あるいは
相互に十分離隔した位置で各センサを使用する場合と、
相互に近接した位置で2台以上のセンサを同時使用する
場合とがある。後者の使用法をとる例としては、(1)
段差、面方向等の表面形状関連量あるいはその変化量の
検出(2)板状乃至ウェブ状物体の厚みの検出、(3)
近接する複数物体の同時位置検出等が考えられる。図2
(a)、(b)及び図3(a)、(b)は、これらケー
スにおけるレーザセンサ、レーザビーム及び被検対象物
の関係を例示したものである。
【0008】図2(a)では、レーザセンサ10及び2
0からのレーザビーム11、21は面30、40上に位
置12、22で入射し、各入射位置12、22のZ方向
位置データから面30と40の段差Dが計測される。図
2(b)では、3角形状尾根部50の突端部近傍に各セ
ンサ10、20からのレーザビームを入射させ、尾根部
50の角度θを計測するものである。また、図3(a)
においては、板状物体60の両側から各センサ10、2
0からのレーザビーム11、21を表裏対応点12及び
22に入射させ、該板状物体60の厚みを計測する配置
が示されている。更に、図3(b)では同一平面G上の
接近した位置にある2つの円柱状物体70及び80の高
さh1 、h2 を同様の配置によって計測する例が示され
ている。この他にも、種々の場面において2台以上のレ
ーザセンサを近接配置状態で使用するケースが考えられ
る。
【0009】2台以上のレーザセンサをこのような状態
で使用した場合、各レーザビームの入射位置が接近して
いる為に、他のレーザセンサから発せられたレーザビー
ムによって形成された照射スポットからの光あるいはそ
れが周辺部分で多重反射した光が外乱光となって、隣接
したセンサの光検出部に設けられた集光レンズを介して
光検出器(PSD)に入射することが現象が生じてい
た。図3(a)に示した厚み測定においては、特に、板
状あるいはウェブ状の物体60に透光性がある場合にこ
の現象が発生する。
【0010】このようなセンサ間の干渉現象が発生する
と、当然、センサの位置検出型検出器の出力にノイズが
乗って測定精度が著しく低下する。場合によっては、実
質的に計測不能となることも珍しくない。図4は、干渉
現象が生じた場合の検出出力の実測例を示した図であ
る。図4において、横軸tは時間、縦軸ZはPSD上の
スポット光結像位置を各々表わす軸である。縦軸1目盛
りは、10μmに相当しており、780nmのレーザ光
源素子(GaAlAs半導体レーザ)を有するレーザセ
ンサの光検出部に、近接した別のレーザセンサに使用さ
れる830nmのレーザ光源素子(GaAlAs半導体
レーザ)からの光が外乱光として入射した場合に起こる
干渉現象が描かれている。
【0011】即ち、被対象物に変位が無い状態で、干渉
が無い理想的な測定が行なわれた場合には、検出出力
は、Z=Z0 (一定値)の幅の無い直線のグラフを与え
る筈である(後述、実施例参照)。ところが、図4に示
した例では、測定値を確定し得ない程の幅(数100μ
m)を有した脈動性の検出出力が生成されてることが判
る。
【0012】従来、このような干渉現象を回避する為の
方策として採用されてきた方式は、ある1台のセンサが
計測中の期間にあっては、これに近接したレーザセンサ
のLD光源を消光状態乃至微弱発光状態とするものであ
る。ところが、一旦LD光源を消光状態乃至微弱発光状
態とすると、再び安定した計測可能な状態に復帰させる
のにある程度の時間(例えば、数ms)がかかるので、
1kHz以上の繰り返し頻度で各レーザセンサから測定
出力を得ることが困難となる。また、複数のレーザ光源
素子の発光フェイズを正確にずらせる為の制御回路手段
や発光フェイズ中の検出出力を抽出する為の回路手段等
が必要となる等の点から考えても、この従来の方式が満
足すべきものであったと言うことは出来ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明の目
的は、複数台のレーザセンサ手段間の相互干渉を防止出
来るレーザセンサ装置を提供することにある。即ち、本
願発明は、複数のレーザセンサ手段を使用するレーザセ
ンサ装置において、他のレーザセンサ手段のレーザ光源
に由来した外乱光を遮断することによって、1つのレー
ザセンサ手段による計測実行中に他のレーザセンサ手段
のレーザ光源を消光状態あるいは微発光状態とする必要
を無くしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明は、レーザ光源
素子と、該レーザ光源素子の出力光を被検対象物に入射
させる光学系と、位置検出型の光検出器と、該位置検出
型光検出器に前記被検対象物からの反射光を入射させる
光学系とを有する複数のレーザセンサ手段を備えたレー
ザセンサ装置において、前記複数のレーザセンサ手段の
各々に所属する前記レーザ光源素子の発光波長特性を互
いに異なるものとし、各レーザセンサ手段の光検出器へ
の入射光路中に、他のレーザセンサ手段に所属するレー
ザ光源の発光波長の光を遮断する機能を有する分光フィ
ルタ手段を配置することによって、相互干渉のないレー
ザセンサ装置を実現したものである。
【0015】
【作用】本願発明のレーザセンサ装置においては、各レ
ーザセンサ手段に所属するレーザ光源素子の発光波長特
性が異なるものとした上で、各レーザセンサ手段の光検
出器(PSD)の入射光路中に、他のレーザセンサに所
属したレーザ光源素子から発せられた波長の光を有効に
遮断する機能を有する分光フィルタ手段が配置されてい
るので、2個以上のレーザセンサを同時使用しても、他
のレーザセンサに所属するレーザ光源素子から発せられ
た光が対象物あるいは周辺物体を経由して自身の光検出
器(PSD)に入射することが回避される。従って、従
来のように、外乱光入射によってもたらされる計測精度
の低下あるいは計測不能状態の恐れなく、2台以上のレ
ーザセンサを近接した位置で連続的に同時使用すること
が可能となる。
【0016】また、その際、各レーザセンサの使用中
(レーザ発光中)に他のレーザセンサに所属するレーザ
光源素子の発光を停止したり微弱発光状態に落とす必要
もなくすことが出来る。従って、複数台のレーザセンサ
のレーザ光源素子や光検出器、光検出器出力処理回路等
を交番的に同期作動させる為の制御手段も不要となる。
【0017】
【実施例】図5は、本願発明のレーザセンサ装置を図2
(a)に示した段差計測に使用した場合について、全体
配置及び各レーザセンサの概略構成の1例を模式的に示
した図である。図中、図1、図2(a)と共通した要素
については、一部同じ番号が付されている。
【0018】図5において、レーザセンサ装置は近接配
置された2台のレーザセンサ10及び20から構成され
ている。レーザセンサ10、20は各々レーザ光源素子
1、1’(必要に応じてコリメータレンズを内蔵)、投
射レンズ3、3’、集光レンズ5、5’及び位置検出型
検出器(PSD)6、6’を備えている。これらの構成
要素自体は、図1に示した従来構成のレーザセンサと基
本的に共通したものであるが、本願発明の特徴に従った
構成として、各レーザセンサ10、20のレーザ光源素
子1、1’として、互いに発光波長の異なるものが使用
されると共に、各受光側光路中に各々分光フィルタ手段
FL1及びFL2が配置されている。
【0019】レーザセンサ10のフィルタ手段FL1に
は、レーザセンサ20のレーザ光源1’の発光波長を遮
断する分光特性を有したものが選ばれ、レーザセンサ2
0のフィルタ手段FL2には、レーザセンサ10のレー
ザ光源1の発光波長を遮断する分光特性を有したものが
選ばれる。
【0020】例えば、レーザ光源1として発光波長78
0nmのGaAlAs半導体レーザを用い、同じくレー
ザ光源1’として発光波長830nmのGaAlAs半
導体レーザを用いた場合、フィルタ手段FL1、FL2
として図6に示したような分光透過特性を有する干渉フ
ィルタ(NDフィルタとも呼ばれる。)が選択使用され
る。
【0021】即ち、フィルタ手段FL1としては、図中
η1 (λ)で示されているように780nm前後の波長
帯域の光は大半透過するが、830nm付近から長波長
側の光は殆ど遮断するような分光透過率ηの推移を示す
干渉フィルタを用いる一方、フィルタ手段FL2として
は、η2 (λ)で示されているように、830nm前後
の波長帯域の光は大半透過するが、780nm付近から
短波長側の光は殆ど遮断するような分光透過率ηの推移
を示す干渉フィルタを用いる。
【0022】以下、このような構成を各部に採用した場
合のレーザセンサ装置の動作を説明する。レーザセンサ
10のレーザ光源素子(半導体レーザ)から発せられた
波長780nmのレーザビーム11は、必要に応じて内
蔵されたコリメータレンズ(図示省略)によって平行化
され、投射レンズ3によりビーム径が絞られた後、被検
面30上にスポット光として投射される。この投射スポ
ット光像は、η1 (λ)で表わされる分光透過特性を有
する干渉フィルタFL1と集光レンズ5を介して位置検
出型光検出器(PSD)6の検出面上に検出スポット像
として結像される。
【0023】位置検出機能を有する検出器(PSD)6
の検出信号は、図1の関連説明部分で述べた態様で処理
され、面30の図中上下方向位置あるいはその変位を表
わす信号が生成される。
【0024】一方、レーザセンサ20のレーザ光源素子
を構成する半導体レーザ1’から発せられた波長830
nmのレーザビーム21は、必要に応じて内蔵されたコ
リメータレンズ(図示省略)によって平行化された後、
投射レンズ3’によりビーム径が絞られ、被検面40上
にスポット光として投射される。この投射スポット光像
は、η2 (λ)で表わされる分光透過特性を有する干渉
フィルタFL2と集光レンズ5’を介して位置検出型光
検出器(PSD)6’の検出面上に検出スポット像とし
て結像される。位置検出型検出器(PSD)6’の検出
信号は、位置検出型検出器6の検出信号と同様の態様で
処理され、面40の図中上下方向位置あるいはその変位
を表わす信号が生成される。そして、両レーザセンサ1
0、20によって生成された各面30、40の位置乃至
変位を表わす信号の差出力から面30、40の段差Dあ
るいはその変動が検出される。
【0025】ところで、2台のレーザセンサ10、20
は近接配置されているので、各レーザセンサ10、20
の位置検出型検出器6、6’の入射光路中には、種々の
経路で他方のレーザ光が紛れ込んでくる。例えば、図5
中に波線AM1で示したように、レーザセンサ20の光
源1’によるスポット像からの光の一部が、位置22か
ら直接レーザセンサ10の光検出部に向かって入射して
来る。また、波線AM2で示したように、レーザセンサ
10の光源1によるスポット像からの光の一部が、位置
12からレーザセンサ10壁面上の位置P1 、被検面4
0上の位置P2で反射した後、レーザセンサ20の光検
出部に迷光の形で侵入することも有り得る。
【0026】しかし、従来技術の場合とは異なり、各位
置検出型光検出器(PSD)6及び6’の入射光路中に
は各々、η1 (λ)、η2 (λ)で表わされる分光透過
特性を有する干渉フィルタFL1、FL2が配置されて
おり、これに対応してレーザ光源1として発光波長78
0nmのGaAlAs半導体レーザ、同じくレーザ光源
1’として発光波長830nmのGaAlAs半導体レ
ーザが使用されているので、位置検出型光検出器(PS
D)6及び6’のいずれにも、他方のレーザビームに由
来した光が到達することがない。
【0027】即ち、AM1あるいはAM2のような経路
で他方レーザセンサ側に外乱光が入り込んだとしても、
フィルタFL1、FL2によって位置検出型光検出器
(PSD)6及び6’への到達が実質的に阻止される。
【0028】図7及び図8は、上述した構造を有するレ
ーザセンサ装置を用いた場合のレーザセンサ間の干渉の
発生状況を検証する為に、フィルタFL1として中心波
長780nm、半値幅が各々70nm(図7)、及び1
4nm(図8)の干渉フィルタ(日本真空光学製、DI
F−BPF−4型及びDIF−BPF−1型)を使用
し、図4に示したケース(干渉フィルタ使用せず。)と
同じ条件下で実測された検出出力を、図4と同様の態様
で表わした示したものである。
【0029】図7においては、干渉フィルタFL1の半
値幅が70nmとやや広めにとってあるので、位置検出
型光検出器(PSD)6全体の受光量が比較的大きくな
っているが、僅かに発生している干渉現象によるものと
思われるノイズが、図示したδ1 (ピーク・ツー・ピー
ク;PEAK-TO-PEAK)の程度の大きさで重畳している。
【0030】これに対して、図8では、干渉フィルタF
L1の半値幅を14nmに絞られている為に、位置検出
型光検出器(PSD)6全体の受光量は小さくなってい
るものの、ノイズレベルは、図示したδ2 (ピーク・ツ
ー・ピーク;PEAK-TO-PEAK)の程度に低下しており、干
渉現象がほぼ完全に抑えられたことが読み取れる。
【0031】このように、図7、図8のいずれの場合に
おいても、図4のフィルタ無使用の場合と比較して、格
段のノイズリダクションが実現していることに疑いはな
い。
【0032】即ち、本願発明の技術思想に従った上記実
施例の構成により、著しい干渉防止効果が発揮されるこ
とが確かめられたことになる。半導体レーザの発光波
長、発光強度及び干渉フィルタの分光特性について、昨
今極めて多様なもの入手可能であるから、位置検出型光
検出器(PSD)の感度等も考慮に入れて、使用条件に
適合した半導体レーザと干渉フィルタを組み合わせて用
いることが好ましいことは、言うまでもない。
【0033】また、所望の分光透過特性を得る為に2枚
以上のフィルタを重ねて使用しても良く、また、フィル
タを集光レンズ周辺、位置検出型光検出器(PSD)直
前等に固定配置するのではなく、1種類あるいは2種類
以上のフィルタを選択的に挿脱し得るように配置するこ
とも可能である。このような配置によれば、1台のレー
ザセンサの単独使用時等、干渉現象の発生の恐れがない
場合には、フィルタ無使用としてより十分な受光光量を
確保したり、あるいは発光波長の異なる半導体レーザを
使用する場合に、光路中に挿入されるフィルタの入れ換
えで対応すること等が可能となる。
【0034】更に、上記実施例では近接位置で同時使用
されるレーザセンサの台数を2台としたが、使用するレ
ーザ光源素子の発光波長とフィルタの分光透過特性の組
合せを工夫することにより、3台以上のレーザセンサを
近接位置で同時使用する場合についても、本願発明の技
術思想を適用したレーザセンサ装置を構成することが可
能なことは、これまでの説明から明らかであろう。
【0035】
【発明の効果】本願発明のレーザセンサ装置において
は、各レーザセンサ手段に所属するレーザ光源素子の発
光波長が互いに異なると共に、各レーザセンサ手段の光
検出器(PSD)の入射光路中に、他のレーザセンサに
所属したレーザ光源素子から発せられた波長の光を有効
に遮断する機能を有する分光フィルタ手段が配置されて
いるので、2個以上のレーザセンサを近接位置で同時使
用しても、他のレーザセンサに所属するレーザ光源素子
から発せられた光が対象物あるいは周辺物体を経由して
自身の光検出器(PSD)に入射することが回避され
る。
【0036】従って、従来のように、外乱光入射によっ
てもたらされる計測精度の低下あるいは計測不能状態の
恐れなく、2台以上のレーザセンサを近接した位置で連
続的に同時使用することが可能となる。また、その際、
各レーザセンサの使用中(レーザ発光中)に他のレーザ
センサに所属するレーザ光源素子の発光を停止したり微
弱発光状態に落とす必要もなくなるので、複数台のレー
ザセンサのレーザ光源素子や光検出器、光検出器出力処
理回路等を交番的に同期作動させる為の制御手段も不要
となり、レーザセンサ装置を使用するシステム全体の構
成が簡素化される利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来用いられているレーザセンサ装置の概略構
成図である。
【図2】相互に近接した位置で2台以上のレーザセンサ
を同時使用する事例を示した模式図で、(a)は段差の
計測、(b)は、3角状尾根部の角度θの計測に用いら
れる配置を例示したものである。
【図3】相互に近接した位置で2台以上のレーザセンサ
を同時使用する他の事例を示した模式図で、(a)は、
板状物体の厚みを計測する配置、(b)では同一平面上
の接近した位置にある2つの円柱状物体高さを計測する
配置を例示したものである。
【図4】2台のレーザセンサに、干渉現象が生じた場合
の検出出力の1例を示した図である。
【図5】本願発明のレーザセンサ装置を図2(a)に示
した段差計測に使用した場合について、全体配置及び各
レーザセンサの概略構成の1例を模式的に示した図であ
る。
【図6】図5に示されたレーザセンサ装置に使用可能な
干渉フィルタの分光透過特性を例示したグラフである。
【図7】図5に示されたレーザセンサ装置の一方のレー
ザセンサのフィルタFL1として、中心波長780n
m、半値幅が70nmのものを使用した場合に観測され
た検出出力を例示したものである。
【図8】図5に示されたレーザセンサ装置の一方のレー
ザセンサのフィルタFL1として、中心波長780n
m、半値幅が14nmのものを使用した場合に観測され
た検出出力を例示したものである。
【符号の説明】
1 レーザ光源素子(半導体レーザ乃至LD) 2 コリメータレンズ 3 投射レンズ 4 被検対象物 5 集光レンズ 6 位置検出型検出器(PSD) 7 電流電圧変換回路 8 演算回路 9 モニタ光検出器 10、20 レーザセンサ 11、21 レーザビーム 12、22 レーザビーム入射点 30、40 段差面 50 3角形状尾根部 60 板状乃至ウェブ状物体 70、80 円柱状物体 CTL コントローラ LDD 光源素子駆動回路 η1 (λ)、η2 (λ) フィルタFL1、FL2の分
光透過率曲線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源素子と、該レーザ光源素子の
    出力光を被検対象物に入射させる光学系と、位置検出型
    の光検出器と、該位置検出型光検出器に前記被検対象物
    からの反射光を入射させる光学系とを有する複数のレー
    ザセンサ手段を備えたレーザセンサ装置において、前記
    複数のレーザセンサ手段の各々に所属する前記レーザ光
    源素子が互いに異なる発光波長特性を有し、前記複数の
    レーザセンサ手段の各々の前記光検出器への入射光路中
    に、他のレーザセンサ手段に所属するレーザ光源の発光
    波長の光を遮断する機能を有する分光フィルタ手段が配
    置されていることを特徴とする前記レーザセンサ装置。
JP16752693A 1993-06-14 1993-06-14 レーザセンサ装置 Pending JPH074909A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248168A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Canon Inc 原子間力顕微鏡
JP2016014665A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 アドヴァンスド サイエンティフィック コンセプツ,イン 密集環境のladarセンサ
JP2019023593A (ja) * 2017-07-25 2019-02-14 株式会社日立製作所 レーザ変位計と、それを用いたレーザ超音波検査装置

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