JPH0749073A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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Publication number
JPH0749073A
JPH0749073A JP19501693A JP19501693A JPH0749073A JP H0749073 A JPH0749073 A JP H0749073A JP 19501693 A JP19501693 A JP 19501693A JP 19501693 A JP19501693 A JP 19501693A JP H0749073 A JPH0749073 A JP H0749073A
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JP
Japan
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engine
intake air
air amount
fuel supply
ignition timing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP19501693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Sasaki
和成 佐々木
Shigeru Yamamoto
山本  茂
Asako Nishidoi
麻子 西土居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン1の減速時に燃料供給を停止する場
合、その燃料供給の停止開始の遅れを抑えつつ、燃料供
給の停止に伴うトルクショックを精度良くかつ有効に防
止する。 【構成】 エンジン1の減速時に燃料の供給を停止する
前に、該燃料供給停止前後のエンジン1の駆動力の差が
所定値以下になるようにエンジン1の駆動力を燃料供給
停止前のエンジン1の駆動力に応じて低下させることと
し、そのエンジン1の駆動力低下の制御では、エンジン
1の点火時期の遅延を吸入空気量の減量に対して優先し
て行わせる。また、エンジン1の減速時、燃料供給の停
止に先立ち、吸入空気量を減量させ、この減量に伴い吸
気充填量が設定値以下に低下したときに燃料供給の停止
を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの制御装置
に関し、特に、エンジンの減速時に燃料供給の停止を行
うようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種エンジンの減速時に燃
料供給を停止するようにした制御装置として、例えば特
開昭62―93438号公報に示されるように、エンジ
ンの減速時に燃料供給の停止を減速の検出から所定時間
だけ遅延させて行うとともに、上記燃料供給の停止を行
う前のエンジンの運転状態を検出し、エンジンが加速状
態にあるときには定速状態に比べ上記燃料供給停止まで
の遅延時間を長くすることにより、燃料供給停止前後の
エンジンのトルク差を小さくして、トルクショックを低
減するようにすることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のでは、エンジンの減速時から所定時間の経過後に燃料
供給を停止させるので、例えば空調装置の作動負荷に対
応して吸入空気量の増量補正が行われ、その吸入空気量
の増量分だけエンジンのトルクが大きくなっている場
合、精度の良いトルクショックの低減を行うことができ
ない。
【0004】そこで、上記エンジンの減速時から燃料供
給停止までの遅延時間を長く設定してもよいが、その場
合には、燃料供給の停止開始時期が遅れることがあり、
相対的に燃料供給停止時間が短くなってエンジンの燃費
が悪化するのは避けられない。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記のようにエンジンの
減速時に燃料供給を停止する場合に、その燃料供給停止
時期を設定する要素を改良することにより、燃料供給の
停止開始の遅れを抑えつつ、燃料供給の停止に伴うトル
クショックを精度良くかつ有効に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、請求項1の発明では、エンジンのトルクを、エンジ
ンの点火時期の遅延と吸入空気量の減量との双方で低下
させることとし、かつ、上記エンジンの点火時期の遅延
を吸入空気量の減量に対し優先させて行うこととした。
【0007】すなわち、図1に示すように、この発明で
は、減速時に燃料の供給を停止する燃料供給停止手段3
8を備えたエンジンの制御装置において、上記燃料供給
停止手段38による燃料供給停止前に、該燃料供給停止
前後のエンジン1の駆動力の差が所定値以下になるよう
にエンジン1の駆動力を燃料供給停止前のエンジン1の
駆動力に応じて低下させる駆動力低下手段41を設け
る。
【0008】そして、上記駆動力低下手段41は、エン
ジン1の点火時期を遅らせる点火時期遅延手段39と、
吸入空気量を減量させる吸入空気量減量手段40とを備
えていて、上記点火時期遅延手段39が吸入空気量減量
手段40に対して優先して作動するように構成する。
【0009】請求項2の発明では、上記駆動力低下手段
41は、燃料供給停止前のエンジン1の負荷が小さいと
きには、点火時期遅延手段39を作動させる一方、上記
エンジン1の負荷が大きいときには、点火時期遅延手段
39及び吸入空気量減量手段40の双方を作動させるよ
うに構成されているものとする。
【0010】請求項3の発明では、上記駆動力低下手段
41は、燃料供給停止前に、エンジン1により駆動され
る電気負荷機器が作動しているときには、点火時期遅延
手段39を作動させる一方、エンジン1により駆動され
る空調装置が作動しているときには、点火時期遅延手段
39及び吸入空気量減量手段40の双方を作動させるよ
うに構成されているものとする。
【0011】一方、請求項4の発明では、請求項1の発
明と同様に燃料供給停止手段38を備えたエンジンの制
御装置において、吸入空気量を減量させる吸入空気量減
量手段40と、エンジン1の減速時に上記吸入空気量減
量手段40を作動させて吸入空気量を減量させ、この吸
入空気量の減量後の吸気充填量が設定値以下に低下した
ときに上記燃料供給停止手段38を作動開始させる制御
手段42とを設ける。
【0012】請求項5の発明では、上記請求項4のエン
ジンの制御装置において、エンジン1の点火時期を遅ら
せる点火時期遅延手段39を設ける。そして、制御手段
42は、エンジン1の減速時に上記点火時期遅延手段3
9を作動させるとともに、吸入空気量減量手段40の作
動による吸入空気量の減量後の吸気充填量の設定値を増
大させるように構成する。
【0013】請求項6の発明では、請求項2又は5のエ
ンジン1の制御装置において、エンジン1の減速時に吸
入空気量を徐々に減量補正するダッシュポット手段30
を設け、吸入空気量減量手段40は、上記ダッシュポッ
ト手段30のダッシュポット空気量をマイナス側に補正
することで、吸入空気量を減量する構成とする。
【0014】請求項7の発明では、上記吸入空気量減量
手段40は、エンジン1の負荷に対応して吸入空気量が
増量補正されているときに、上記増量補正量を減量させ
るように構成されているものとする。
【0015】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、エン
ジン1の減速時、駆動力低下手段41により、燃料供給
停止手段38によるエンジン1の燃料供給の停止前に、
該燃料供給停止前後のエンジン1の駆動力の差が所定値
以下になるようにエンジン1の駆動力が燃料供給停止前
のエンジン1の駆動力に応じて低下される。そして、上
記エンジン1の駆動力を低下させるに当り、点火時期遅
延手段39が吸入空気量減量手段40に対して優先して
作動し、エンジン1の点火時期が遅延されてエンジン1
の駆動力が低下した後、吸入空気量が減量されて駆動力
が低下する。この吸入空気量の減量に先立って点火時期
が遅延されてエンジン1の駆動力が低下することで、燃
料供給の停止前の段階でのエンジン1の駆動力の低下が
素早く行われることとなり、その開始時期の遅れを確実
に抑制することができる。
【0016】請求項2の発明では、燃料供給停止前のエ
ンジン1の負荷に応じて駆動力低下手段41における点
火時期遅延手段39及び吸入空気量減量手段40の作動
状態が変化し、上記エンジン1の負荷が小さいときに
は、点火時期遅延手段39の作動によりエンジン1の点
火時期が遅延されてエンジン1の駆動力が低下する。一
方、エンジン1の負荷が大きいときには、点火時期遅延
手段39及び吸入空気量減量手段40の双方が作動し、
点火時期の遅延及び吸入空気量の減量によりエンジン1
の駆動力が低下する。従って、エンジン1の駆動力の低
下を燃料供給停止前のエンジン1の負荷に応じて適正に
制御することができ、燃料供給停止時のトルクショック
をより高精度に低減することができる。
【0017】請求項3の発明では、上記駆動力低下手段
41により、燃料供給停止前に、エンジン1にて駆動さ
れる電気負荷機器が作動しているときには、点火時期遅
延手段39が作動する一方、エンジン1にて駆動される
空調装置が作動しているときには、点火時期遅延手段3
9及び吸入空気量減量手段40の双方が作動する。すな
わち、エンジン1の負荷としては、空調装置の方が電気
負荷機器よりも大きく、この燃料供給停止前のエンジン
1の負荷の大小に応じて点火時期遅延手段39及び吸入
空気量減量手段40の作動状態が切り換えられるので、
上記請求項2の発明と同様の作用効果が得られる。
【0018】また、請求項4の発明では、エンジン1の
減速時、制御手段42により、燃料供給停止手段38の
作動に先立ち、まず、吸入空気量減量手段40が作動し
て吸入空気量が減量される。そして、この吸入空気量の
減量に伴って吸気充填量が設定値以下に低下すると、燃
料供給停止手段38が作動開始する。こうして吸気充填
量が設定値以下に低下したときを燃料供給停止の開始時
期としているので、燃料供給の停止前後の吸気充填量の
差つまりエンジン1の駆動力の差が例えば空調装置のO
N/OFFに拘らず略一定となり、燃料供給停止に伴う
トルクショックを確実に防止することができる。
【0019】請求項5の発明では、制御手段42によ
り、エンジン1の減速時、まず、点火時期遅延手段39
が作動してエンジン1の点火時期が遅れ、エンジン1の
駆動力が低下する。そして、このときには、吸入空気量
減量手段40の作動による吸入空気量の減量後の吸気充
填量の設定値が増大する。すなわち、上記点火時期の遅
れによりエンジン1の駆動力が低下した分だけ、燃料供
給停止前後のエンジン駆動力の差が小さくなり、点火時
期の遅延制御を行わないときの吸気充填量よりも増大し
た吸気充填量で燃料供給の停止を開始することができ、
エンジン1への燃料供給を早期に停止して燃費の向上を
図ることができる。
【0020】請求項6の発明では、吸入空気量減量手段
40により、ダッシュポット手段30でのダッシュポッ
ト空気量がマイナス側に補正され、このことで吸入空気
量が減量される。よって、吸入空気量の減量によりエン
ジン1の駆動力を低下させるのを容易に行うことができ
る。
【0021】請求項7の発明では、エンジン1の負荷に
対応して吸入空気量が増量補正されているとき、吸入空
気量減量手段40により上記増量補正量が減量され、こ
のことで吸入空気量の減量が行われる。この場合でも、
吸入空気量の減量によるエンジン駆動力の低下を容易に
行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3は本発明の一実施例の全体構成を示し、1は
車両に搭載されたV型6気筒エンジンで、このエンジン
1は、左右バンクB,Bの各々にそれぞれ3つずつのシ
リンダ2,2,…(1つのみ図示する)を有するシリン
ダブロック3と、そのシリンダブロック3の各バンクB
上面に組み付けられたシリンダヘッド4,4と、シリン
ダブロック3の下面に組み付けられたクランクケース5
と、各シリンダ2内に往復動可能に嵌挿されたピストン
6と、該各ピストン6にコンロッド7を介して連結さ
れ、かつシリンダブロック3下部に回転可能に支持され
たクランク軸8とを備え、各シリンダ2内にはピストン
6及びシリンダヘッド4により囲まれる燃焼室9が形成
されている。10は各シリンダ2内の燃焼室9に臨設さ
れた点火プラグである。
【0023】11は上記各シリンダ2内の燃焼室9に吸
気(空気)を供給する吸気通路で、この吸気通路11の
上流端はエアクリーナ12に接続されている。吸気通路
11には、吸入空気量Qaを検出するエアフローメータ
13と、吸気通路11を絞るスロットル弁14と、燃料
を噴射供給するインジェクタ15とが上流側から順に配
設されている。
【0024】上記スロットル弁14上下流の吸気通路1
1はバイパス通路16により接続され、このバイパス通
路16にはアクチュエータ(図示せず)により制御され
るISCバルブ17(アイドルスピードコントロールバ
ルブ)が配設されており、このISCバルブ17の開度
を制御することで、エンジン1のアイドル時のアイドル
回転数を制御するようになっている。
【0025】また、上記バイパス通路16、ISCバル
ブ17等により、ダッシュポット手段30が構成されて
いる。このダッシュポット手段30は、通常運転時、I
SCバルブ17を所定開度開いておき、その後、エンジ
ン1の減速状態(スロットル弁14が全閉状態)になっ
たとき、ISCバルブ17の開度を上記所定開度から全
閉よりも若干開いた開度まで徐々に閉調整してエンジン
1への吸入空気量を徐々に減量させることで、減速ショ
ックを抑制するものである。
【0026】20は上記燃焼室9内の排気ガスを排出す
る排気通路で、その途中には、排気ガス中の酸素濃度を
検出するO2 センサ21と、排気ガスを浄化する排気浄
化装置22とが上流側から順に配設されている。
【0027】上記各点火プラグ10、ISCバルブ17
のアクチュエータ及び各インジェクタ15はコントロー
ルユニット31により制御されるようになっている。こ
のコントロールユニット31には、上記エアフローメー
タ13の出力信号と、エンジン1のクランク軸8の回転
角度を検出するクランクセンサ32の出力信号と、上記
O2 センサ21の出力信号と、上記スロットル弁14の
開度TVO(スロットル開度)を検出するスロットルセ
ンサ33からの信号と、スロットル弁14が全閉位置に
あることを検出するアイドルスイッチ34からの信号
と、ダッシュポット空気量D/Pの信号と、点火プラグ
10に出力される点火時期Igの信号とが少なくとも入
力されている。
【0028】ここで、上記コントロールユニット31に
おいてエンジン1の減速時に燃料供給を停止する燃料供
給停止制御の信号処理動作について図2により説明す
る。まず、スタート後の最初のステップS1において、
クランクセンサ32により検出されたクランク角に基づ
くエンジン回転数Neと、スロットルセンサ33により
検出されたスロットル開度TVOと、エアフローメータ
13により検出された吸入空気量Qaを上記エンジン回
転数Neで割った値としての吸気充填量Ce(=Qa/
Ne)と、エンジン1の点火時期Igと、ダッシュポッ
ト空気量D/Pとをそれぞれ入力させる。次のステップ
S2では、上記アイドルスイッチ34からの信号を基に
エンジン1がアイドル状態にあるかどうかを判定し、か
つエンジン1の運転領域が予め設定した燃料供給停止ゾ
ーン(フュエルカットゾーン)にあることを判定し、ダ
ッシュポット空気量D/Pの初期値を設定する。その
後、ステップS3で上記ダッシュポット空気量D/Pを
減衰させてエンジン1への吸入空気量を減量させ、ステ
ップS4で上記ダッシュポット空気量D/Pが0以下の
マイナス側になったかどうかを判定する。この判定がD
/P>0のNOのときには、上記ステップS3に戻る
が、D/P≦0のYESのときには、ステップS5に進
み、吸気充填量Ceが第1設定値A以下かどうかを判定
する。この判定がCe≦AのYESのときには、ステッ
プS12に進んで燃料供給の停止を実行した後、リター
ンする。
【0029】これに対し、ステップS5でCe>AのN
Oと判定されると、ステップS6に進み、点火時期Ig
を遅延(リタード)させ、ステップS7で吸気充填量C
eが、上記第1設定値Aよりも大きい第2設定値B以下
かどうかを判定する。この判定がCe≦BのYESのと
きには、上記ステップS12に進んで燃料供給の停止を
実行するが、判定がCe>BのNOのときには、ステッ
プS8において点火時期Igが設定値x以下にまで遅延
されたかどうかを判定する。この判定がIg>XのNO
のときには、上記ステップS6に戻る一方、Ig≦xの
YESのときには、ステップS9に進み、ISCバルブ
17の開度の制御により、ダッシュポット手段30のダ
ッシュポット空気量D/Pをマイナス側に補正してエン
ジン1への吸入空気量を減量させる。しかる後、ステッ
プS10において、吸気充填量Ceが上記第2設定値B
以下かどうかを判定し、この判定がCe≦BのYESの
ときには上記ステップS12に進むが、判定がCe>B
のNOのとき、すなわち、ダッシュポット手段30の空
気量D/Pのマイナス側への制御で吸入空気量を減量し
ても、エンジン1のばらつき等により吸気充填量Ceが
設定値B以下にならないことがあるが、そのときには、
そのバックアップとしてステップS11に進み、上記ダ
ッシュポット空気量D/Pに対しエンジン1の負荷に対
応する、吸入空気量のエンジン負荷補正量GLを加えた
値が0以下になったかどうかを判定する。この判定がD
/P+GL>0のNOのときには、上記ステップS9に
戻るが、D/P+GL≦0のYESのときには、上記ス
テップS12に進み、燃料供給の停止を実行する。
【0030】この実施例では、上記ステップS2,S1
2により、エンジン1の減速時にスロットル弁が全閉さ
れたアイドル状態で燃料の供給を停止する燃料供給停止
手段38が構成されている。
【0031】また、ステップS6により、エンジン1の
点火時期を遅らせる点火時期遅延手段39が構成され
る。
【0032】さらに、ステップS9〜S11により、吸
入空気量を減量させる吸入空気量減量手段40が構成さ
れている。この吸入空気量減量手段40は、上記ダッシ
ュポット手段30のダッシュポット空気量D/Pをマイ
ナス側に補正することで吸入空気量を減量し、それでも
吸気充填量Ceが第2設定値B以下に下がらないときに
は、エンジン1の負荷に対応して増量補正されている吸
入空気量のエンジン負荷補正量GL(増量補正量)を減
量させるように構成されている。
【0033】また、ステップS6〜S11により、上記
燃料供給停止手段38による燃料供給停止前に、該燃料
供給停止前後のエンジン1の駆動力の差が所定値以下に
なるようにエンジン1の駆動力を燃料供給停止前のエン
ジン1の駆動力に応じて低下させる駆動力低下手段41
が構成されている。この駆動力低下手段41は、上記点
火時期遅延手段39及び吸入空気量減量手段40を備え
ていて、点火時期遅延手段39を吸入空気量減量手段4
0に対して優先して作動させ、燃料供給停止前に、エン
ジン1により駆動される例えばオルタネータ等の電気負
荷機器(図示せず)が作動していて、エンジン1の負荷
が小さいときには、点火時期遅延手段39を作動させる
一方、燃料供給停止前に、エンジン1により駆動される
空調装置(図示せず)が作動していて、上記エンジン1
の負荷が大きいときには、点火時期遅延手段39及び吸
入空気量減量手段40の双方を作動させるように構成さ
れている。
【0034】また、ステップS3〜S10により、エン
ジン1の減速時に上記吸入空気量減量手段40を作動さ
せて吸入空気量を減量させ、この吸入空気量の減量後の
吸気充填量Ceが第1設定値A以下に低下したときに上
記を燃料供給停止手段38を作動開始させる制御手段4
2が構成されている。そして、この制御手段42は、エ
ンジン1の減速時に上記点火時期遅延手段39を作動さ
せるとともに、吸入空気量減量手段40の作動による吸
入空気量の減量後の吸気充填量Ceの基準値としての第
1設定値Aをそれよりも大きい第2設定値Bに増大させ
るように構成されている。
【0035】次に、上記実施例の作用について説明する
に、エンジン1の減速時、アイドルスイッチ34からの
信号を基にエンジン1がアイドル状態にあり、かつエン
ジン1の運転領域が予め設定した燃料供給停止ゾーンに
あると、ダッシュポット空気量D/Pの初期値を設定し
た後、そのダッシュポット空気量D/Pを減衰させてエ
ンジン1への吸入空気量が減量される。そして、上記ダ
ッシュポット空気量D/Pが0以下のマイナス側にな
り、かつ、吸気充填量Ceが第1設定値A以下になる
と、各インジェクタ15からの燃料供給の停止が行われ
る。
【0036】また、上記吸気充填量Ceが第1設定値A
よりも高いときには、点火時期Igが遅延(リタード)
され、その後、吸気充填量Ceが上記第1設定値Aより
も大きい第2設定値B以下であると、燃料供給が停止さ
れる。
【0037】そして、上記点火時期が設定値xまで遅延
されると、今度はISCバルブ17の開度の制御によ
り、ダッシュポット空気量D/Pがマイナス側に補正さ
れて、エンジン1への吸入空気量がさらに減量され、こ
の減量に伴い吸気充填量Ceが第2設定値B以下になる
と、燃料供給が停止される。
【0038】また、上記ISCバルブ17の制御による
吸入空気量の減量は、上記ダッシュポット空気量D/P
にエンジン負荷補正量GLを加えた値D/P+GLが0
以下になるまで行われ、上記値D/P+GLが0以下に
なると、ISCバルブ17の制御による吸入空気量の減
量にも拘らず、エンジン1のばらつき等により吸気充填
量Ceが設定値B以下にならないと見做されて、燃料供
給の停止が行われる。
【0039】したがって、この実施例の場合、エンジン
1の減速時、その燃料供給の停止前に、該燃料供給停止
前後のエンジン1の駆動力の差が所定値以下(図4に示
す減速ショック許容ライン以下)になるようにエンジン
1の駆動力が燃料供給停止前のエンジン1の駆動力に応
じて低下されるが、上記エンジン1の駆動力を低下させ
るに当り、最初にエンジン1の点火時期が遅延されてエ
ンジン1の駆動力が低下した後、吸入空気量が減量され
て駆動力が低下するので、燃料供給の停止前の段階での
エンジン1の駆動力の低下が素早く確実に行われ、その
開始時期の遅れを確実に抑制することができる。
【0040】そのとき、燃料供給停止前後のエンジン1
の駆動力の差は、図5に示す如く、燃料供給停止前のエ
ンジン1の負荷に応じて異なり、燃料供給停止前に、エ
ンジン1にて駆動される電気負荷機器が作動していて、
エンジン1の負荷が小さいときには、点火時期が遅延さ
れる一方、エンジン1にて駆動される空調装置が作動し
ていて、エンジン1の負荷が大きいときには、点火時期
の遅延及び吸入空気量の減量の双方が行われるので、エ
ンジン1の駆動力の低下を燃料供給停止前のエンジン1
の負荷に応じて適正に制御することができ、燃料供給停
止時のトルクショックをより高精度に低減することがで
きる。
【0041】さらに、エンジン1の減速時における燃料
供給の停止に先立ち、図4に示すように、まず、エンジ
ン1の点火時期Igが遅延されてエンジン1の駆動力が
低下し、その後に吸入空気量が減量され、この吸入空気
量の減量に伴い吸気充填量Ceが第1設定値A以下に低
下したときに燃料供給の停止が行われるので、燃料供給
の停止前後の吸気充填量Ceの差つまりエンジン1の駆
動力の差が例えば空調装置のON/OFFに拘らず略一
定となり、燃料供給停止に伴うトルクショックをより一
層確実に低減することができる。
【0042】また、そのとき、吸入空気量の減量に先立
って行われる点火時期Igの遅れによりエンジン1の駆
動力が低下した分だけ、吸気充填量Ceの基準値が上記
第1設定値Aからそれよりも大きい第2設定値Bに変更
されるので、この増大した吸気充填量Ceで燃料供給の
停止を開始することができ、早期に燃料供給を停止して
燃費の向上を図ることができる。
【0043】また、吸入空気量減量手段40は、ダッシ
ュポット手段30でのダッシュポット空気量D/Pをマ
イナス側に補正することで、吸入空気量を減量するとと
もに、エンジン1の負荷に対応して吸入空気量が増量補
正されているときには、その増量補正量(エンジン負荷
補正量GL)自体の減量により吸入空気量を減量するの
で、吸入空気量の減量によりエンジン1の駆動力を低下
させるのを容易に達成することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、エンジンの減速時に燃料の供給を停止する制御
装置において、燃料供給停止前に、該燃料供給停止前後
のエンジンの駆動力の差が所定値以下になるようにエン
ジンの駆動力を燃料供給停止前のエンジン駆動力に応じ
て低下させることとし、そのエンジン駆動力低下の制御
では、エンジンの点火時期の遅延を吸入空気量の減量に
対して優先して行わせるようにしたことにより、応答性
の良い点火時期の遅延制御を利用し、燃料供給の停止前
の段階でのエンジンの駆動力の低下を早期にかつ確実に
行ってその開始時期の遅れを抑制でき、よって燃料供給
の停止期間を適正に保ってエンジンの燃費向上を図りな
がら、燃料供給の停止前後のエンジン駆動力の差を小さ
くしてトルクショックの低減を図ることができる。
【0045】請求項2の発明によると、燃料供給停止前
のエンジンの負荷が小さいときには、点火時期を遅延さ
せてエンジン駆動力を低下させる一方、エンジンの負荷
が大きいときには、点火時期を遅延させかつ吸入空気量
を減量させてエンジン駆動力を低下させるようにしたこ
とにより、エンジン駆動力の低下を燃料供給停止前のエ
ンジンの負荷に応じて適正に制御し、燃料供給停止時の
トルクショックのより高精度の低減を図ることができ
る。
【0046】請求項3の発明によると、燃料供給停止前
に、エンジンにより駆動される電気負荷機器が作動して
いるときには、点火時期を遅延させてエンジン駆動力を
低下させる一方、上記電気負荷機器よりも大きい負荷を
要する空調装置が作動しているときには、点火時期の遅
延に加え吸入空気量を減量させてエンジン駆動力を低下
させるようにしたことにより、燃料供給停止前のエンジ
ン負荷の大小に応じて点火時期の遅延及び吸入空気量の
減量を切り換えることができ、よって上記請求項2の発
明と同様の作用効果を奏することができる。
【0047】請求項4の発明によると、エンジンの減速
時、燃料供給の停止に先立ち、吸入空気量を減量させ、
この減量に伴い吸気充填量が設定値以下に低下したとき
に燃料供給の停止を行うようにしたことにより、燃料供
給の停止前後の吸気充填量つまりエンジン駆動力の差を
例えば空調装置のON/OFFに拘らず略一定とでき、
燃料供給停止に伴うトルクショックを確実に防止でき
る。
【0048】請求項5の発明によれば、上記燃料供給の
停止を実行する前に吸入空気量を減量させるに当り、エ
ンジンの点火時期を遅延させてエンジンの駆動力を低下
させ、吸入空気量の減量後の吸気充填量の設定値を増大
させるようにしたことにより、点火時期の遅れによりエ
ンジン駆動力が低下した分だけ、増大した吸気充填量で
燃料供給の停止を開始させることができ、早期に燃料供
給を停止して燃費の向上を図ることができる。
【0049】請求項6の発明では、エンジンの減速時の
ダッシュポット補正を行うに当り、そのダッシュポット
空気量をマイナス側に補正することで、吸入空気量を減
量するようにした。また、請求項7の発明では、エンジ
ン負荷に対応して吸入空気量が増量補正されているとき
に、この増量補正量を減量させることで、吸入空気量を
減量するようにした。従って、これら発明によれば、吸
入空気量の減量によるエンジン駆動力の低下を容易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施例のコントロールユニットにおい
てエンジンの燃料供給停止制御のための信号処理動作を
示すフローチャート図である。
【図3】本発明の実施例の全体構成を示す説明図であ
る。
【図4】点火時期の遅延制御及び吸入空気量の減量制御
を行ったときの吸気充填量に対する燃料供給停止前後の
エンジン駆動力差の変化を示す特性図である。
【図5】エンジン負荷が異なるときのエンジン回転数に
対する燃料供給停止前後のエンジン駆動力差の変化を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダ 9 燃焼室 10 点火プラグ 13 エアフローメータ 16 バイパス通路 17 ISCバルブ 30 ダッシュポット手段 31 コントロールユニット 38 燃料供給停止手段 39 点火時期遅延手段 40 吸入空気量減量手段 41 駆動力低下手段 42 制御手段 Qa 吸入空気量 Ne エンジン回転数 Ig 点火時期 TVO スロットル開度 Ce 吸気充填量 D/P ダッシュポット空気量 A,B 設定値 GL エンジン負荷補正量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 K B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減速時に燃料の供給を停止する燃料供給
    停止手段を備えたエンジンの制御装置において、 上記燃料供給停止手段による燃料供給停止前に、該燃料
    供給停止前後のエンジンの駆動力の差が所定値以下にな
    るようにエンジンの駆動力を燃料供給停止前のエンジン
    駆動力に応じて低下させる駆動力低下手段を設け、 上記駆動力低下手段は、エンジンの点火時期を遅らせる
    点火時期遅延手段と、吸入空気量を減量させる吸入空気
    量減量手段とを備えていて、上記点火時期遅延手段が吸
    入空気量減量手段に対して優先して作動するように構成
    されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの制御装置にお
    いて、 駆動力低下手段は、燃料供給停止前のエンジンの負荷が
    小さいときには、点火時期遅延手段を作動させる一方、
    上記エンジンの負荷が大きいときには、点火時期遅延手
    段及び吸入空気量減量手段の双方を作動させるように構
    成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジンの制御装置にお
    いて、 駆動力低下手段は、燃料供給停止前に、エンジンにより
    駆動される電気負荷機器が作動しているときには、点火
    時期遅延手段を作動させる一方、エンジンにより駆動さ
    れる空調装置が作動しているときには、点火時期遅延手
    段及び吸入空気量減量手段の双方を作動させるように構
    成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 減速時に燃料の供給を停止する燃料供給
    停止手段を備えたエンジンの制御装置において、 吸入空気量を減量させる吸入空気量減量手段と、 エンジンの減速時に上記吸入空気量減量手段を作動させ
    て吸入空気量を減量させ、この吸入空気量の減量後の吸
    気充填量が設定値以下に低下したときに上記燃料供給停
    止手段を作動開始させる制御手段とを設けたことを特徴
    とするエンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエンジンの制御装置にお
    いて、 エンジンの点火時期を遅らせる点火時期遅延手段を設
    け、 制御手段は、エンジンの減速時に上記点火時期遅延手段
    を作動させるとともに、吸入空気量減量手段の作動によ
    る吸入空気量の減量後の吸気充填量の設定値を増大させ
    るように構成されていることを特徴とするエンジンの制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は5記載のエンジンの制御装
    置において、 エンジンの減速時に吸入空気量を徐々に減量補正するダ
    ッシュポット手段を設け、 吸入空気量減量手段は、上記ダッシュポット手段のダッ
    シュポット空気量をマイナス側に補正して、吸入空気量
    を減量するように構成されていることを特徴とするエン
    ジンの制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項2又は5記載のエンジンの制御装
    置において、 吸入空気量減量手段は、エンジン負荷に対応して吸入空
    気量が増量補正されているときに、上記増量補正量を減
    量させるように構成されていることを特徴とするエンジ
    ンの制御装置。
JP19501693A 1993-08-06 1993-08-06 エンジンの制御装置 Withdrawn JPH0749073A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163851A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御システムおよび制御方法
JP2010065570A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Toyota Motor Corp 車両制御装置
JP2010159650A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置
US8251042B2 (en) 2007-03-19 2012-08-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control unit and control method for torque-demand-type internal combustion engine

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