JP3613894B2 - 内燃機関のアイドル回転速度制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転速度制御装置 Download PDF

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイドル運転時に機関回転速度をほば一定に維持するための内燃機関のアイドル回転速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃機関のアイドル回転速度制御装置としては、アイドル運転時に、機関回転速度を直接的に検出して、目標アイドル回転速度となるように、空気量(補助空気弁の開度)をフィードバック制御する装置が用いられている。
【0003】
ところが、アイドル運転時に、エアコンをONにしたり、自動変速機をニュートラルからDレンジに操作することにより、外部負荷が投入されると、これによって回転速度が瞬間的に下がるため、上記のフィードバック制御のみでは応答遅れを生じ、外部負荷投入時の急激なアイドル回転速度の低下を有効に防止することはできない。
【0004】
このため、特開昭60−240843号公報には、アイドル回転速度制御装置として、外部負荷を検出して、負荷が投入されたときに、噴射燃料量を増加させる技術が開示され、また、負荷を解除する際に、増加させた噴射燃料量を減少させる技術も開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報に記載のように、負荷が解除すると同時に噴射燃料量を減少させた場合、混合気の空燃比が薄くなりすぎてしまう。図11に示すように、特に、混合気の空燃比をリーンの状態で運転するような場合は、通常燃費向上を狙い、リーン限界付近に目標空燃比を設定しているため、更に噴射燃料量を減量した場合、空燃比がリーン限界まで達してしまうことがある。そのような場合には、燃焼が悪化してしまい、運転者に不快感を与えてしまうことがある。
【0006】
一方、図12に示すように、負荷を投入すると同時に噴射燃料量を増加させた場合、混合気の空燃比が濃い状態での運転となるため、効率が悪いままとなり、燃費が悪化してしまう。また、排気特性も悪化してしまう。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、外部負荷の解除時や投入時における運転性、燃費及び排気特性の向上を図ることのできるアイドル回転速度制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明では、図1に示すように、機関の運転状態に応じて機関に供給する混合気の目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段と、機関に対する負荷の減少を伴う操作要求を検出する負荷低減操作要求検出手段と、負荷の減少を伴う操作要求を検出したときに、負荷の減少量から目標アイドル回転速度を維持するのに要する発生トルクに相当する噴射燃料量の減少量を算出する減少燃料量算出手段と、負荷の減少を伴う操作要求を検出したときに、負荷の減少後の機関の運転状態における目標空燃比と前記噴射燃料量の減少量とに基づいて負荷が減少した際の供給空気量の減少量を算出する減少空気量算出手段と、負荷の減少を伴う操作要求を検出したときに、前記減少空気量に基づいて供給空気量を減量補正する空気量減量補正手段と、負荷の減少を伴う操作要求の検出から所定時間経過後に、負荷を減少させる負荷減少制御手段と、負荷の減少を伴う操作要求の検出から所定時間経過後に、前記減少燃料量に基づいて噴射燃料量を減量補正する燃料量減量補正手段と、を含んでなる構成とした。
【0009】
すなわち、負荷を減少させる際に、予め供給空気量を減少させることによりシリンダ内の空燃比を濃くしておき、負荷の減少量に応じて噴射燃料量を減少させたときにシリンダ内の空燃比が運転状態に応じて設定される目標空燃比になるようにすることにより、応答良く負荷を補償することができ、かつ、噴射燃料量を減少させた後に空燃比が薄くなりすぎて、リーン限界を超えてしまい、燃焼が不安定になって、運転者に不快感を与えることを防ぐことができる。
【0010】
請求項2に係る発明では、更に、図2に示すように、機関に対する負荷の増加を伴う操作要求を検出する負荷増大操作要求検出手段と、負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、負荷の増加量から目標アイドル回転速度を維持するのに要する発生トルクに相当する噴射燃料量の増加量を算出する増加燃料量算出手段と、負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、負荷の増加後の機関の運転状態における目標空燃比と前記噴射燃料量の増加量とに基づいて負荷が増加した際の供給空気量の増加量を算出する増加空気量算出手段と、負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、負荷を増加させる負荷増加制御手段と、負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、前記増加燃料量に基づいて噴射燃料量を増量補正する燃料量増量補正手段と、負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、前記増加空気量に基づいて供給空気量を増量補正する空気量増量補正手段と、を含んでなる構成とした。
【0011】
すなわち、負荷を増加させる際に、負荷の増加量に応じて噴射燃料量を増加させた後、シリンダ内の空燃比が目標空燃比になるように供給空気量を増加させることにより、応答良く負荷を補償することができ、かつ、噴射燃料量を増加させた後にシリンダ内の空燃比が濃い状態が長く続いて、燃費が悪化することを防ぐことができる。同時に、シリンダ内の空燃比が濃い状態が続いて、排気特性が悪化することを防ぐことができる。
【0012】
請求項3に係る発明では、請求項1に係る発明での前記所定時間は、前記空気量減量補正手段の減量補正動作に応じて、実際にシリンダ内に流入する空気量が減少するのに要する時間に対し、ほぼ同じかそれより長い時間として設定することを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明では、請求項1に係る発明において、前記負荷減少制御手段の負荷減少動作と前記燃料量減量補正手段の減量補正動作とに時間差を持たせ、実際に機関にかかる負荷トルクの減少と機関の発生トルクの減少のタイミングを一致させるように、前記時間差を設定することを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明では、請求項2に係る発明において、前記負荷増加制御手段の負荷増加動作と前記燃料量増量補正手段の増量補正動作とに時間差を持たせ、実際に機関にかかる負荷トルクの増加と機関の発生トルクの増加のタイミングを一致させるように、前記時間差を設定することを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明では、前記負荷はエアコン負荷であることを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、負荷を減少させるときに、負荷を減少させると同時に噴射燃料量を減少させるので、応答性良く負荷変動に追従でき、予め、供給空気量を減少させることによりシリンダ内の混合気の空燃比を濃い状態にしておき、シリンダ内の混合気を濃くする余裕代を確保しているので、噴射燃料量を減少させてもシリンダ内の混合気の空燃比がリーン限界に達することがなく、燃焼が不安定になることがなくなるという効果が得られる。
【0017】
請求項2に係る発明によれば、負荷を増加させると同時に噴射燃料量を増量させることにより、応答性良く負荷変動に追従でき、その後、供給空気量も増量させるので、負荷投入時にシリンダ内の混合気の空燃比が濃い状態が続くことを防いで、燃費が悪化することがなくなり、また、エミッションが悪化することもなくなるという効果が得られる。
【0018】
請求項3に係る発明によれば、供給空気量の減量補正により実際にシリンダ内に流入する空気が減少する所定時間後に、負荷を減少させ、また噴射燃料量を減量補正するので、空燃比が濃くなる前に噴射燃料量が減少してリーン限界を超えてることを確実に防止することができる。
【0019】
請求項4に係る発明によれば、負荷を減少させる要求を検出してから負荷を減少させるまでの時間(第1の所定時間)と、負荷を減少させる要求を検出してから噴射燃料量を減量補正するまでの時間(第2の所定時間)とをずらして、実際に負荷が減少するタイミングと噴射燃料量が減少して発生トルクが減少するタイミングとを一致させることにより、負荷解除直後に機関にかかる負荷トルクと機関の発生トルクとに差が生じないため、アイドル回転速度をより安定に保つことができる。
【0020】
請求項5に係る発明によれば、負荷を増加させるタイミングと、噴射燃料量を増量補正するタイミングとをずらして、実際に負荷が増加するタイミングと噴射燃料量が増加して発生トルクが増加するタイミングとを一致させることで、負荷投入直後に機関にかかる負荷トルクと機関の発生トルクとに不釣合いが生じないため、アイドル回転速度をより一層安定に保つことができる。
【0021】
請求項6に係る発明によれば、外部負荷としてエアコン負荷を考慮することで、エアコン負荷の解除時や投入時における運転性、燃費及び排気特性の向上を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について説明する。
図3は本発明の一実施例のシステム図である。
内燃機関1は、シリンダヘッド2、シリンダブロック3及びピストン4により画成される燃焼室5を気筒数分備え、各燃焼室5には吸気弁6を介して吸気通路7が接続されると共に、排気弁8を介して排気通路9が接続されている。
【0023】
吸気通路7、特にその吸気マニホールド上流には、アクセルペダルに連動して開閉するスロットル弁10が介装されていて、これにより吸入空気量が制御される。また、スロットル弁10をバイパスするバイパス通路11が設けられていて、このバイパス通路11にはステップモータ式の補助空気弁12が介装されている。補助空気弁12はコントロールユニット15からの信号により開度が調整されて、補助空気量(≒アイドル運転時の吸入空気量)を制御する。
【0024】
また、燃焼室5内に臨ませて電磁式の燃料噴射弁(インジェクタ)13が設けられていて、コントロールユニット15からの駆動パルス信号により、機関回転に同期した所定のタイミングで指令された量の燃料を噴射供給する。
【0025】
また、燃焼室5内に臨ませて点火栓14が設けられていて、コントロールユニット15からの信号により、点火コイル(図示せず)を介して作動し、指令されたタイミングで燃焼室5内の混合気に点火する。
【0026】
補助空気弁12、燃料噴射弁13及び点火栓14の制御のため、コントロールユニット15には、各種のセンサから信号が入力されている。
前記各種のセンサとしては、吸気通路7のスロットル弁10上流にホットワイヤ式のエアフローメータ16が設けられていて、これにより吸入空気流量Qが検出される。
【0027】
また、クランク軸の所定回転(1燃焼)毎に基準信号を発生するクランク角センサ17が設けられていて、基準信号の周期などから機関回転速度Nを算出可能である。
また、スロットル弁10にポテンショメータ式のスロットルセンサ18が取付けられていて、これによりスロットル開度TVOが検出される。スロットルセンサ18はまたスロットル弁10の略全閉位置でONとなるアイドルスイッチを内蔵している。
【0028】
また、シリンダブロック3のウォータジャケット内に臨ませて水温センサ19が設けられていて、これにより機関冷却水温TWが検出される。
また、排気通路9内に臨ませてO2 センサ20が設けられていて、これにより機関吸入混合気の空燃比(リッチ・リーン)と密接に関連する排気中酸素濃度に応じた信号が出力される。
【0029】
更に、外部負荷としてここではエアコンを制御するものとし、エアコンへの操作要求を検出するためにエアコンスイッチ21からの信号がコントロールユニット15に入力されるようになっていると共に、コントロールユニット15からの信号でエアコン・コンプレッサ22の作動を制御できるようになっている。
【0030】
コントロールユニット15は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェイス等を内蔵し、図4及び図5に示す制御ジョブに従って、制御を行う。
尚、各制御ジョブにおいては、アイドル運転時のみならず通常運転時にも実行されるステップと、アイドル運転時にのみ実行されるステップとを混在させてあり、アイドル運転時にのみ実行されるステップには、その前段にアイドル運転時であることを判定するためのステップが設けられるが、本発明に係る装置はアイドル回転速度制御装置であって、アイドル運転時の制御に用いられることを前提とするため、アイドル運転時であることを判定するためのステップについては省略してある。
【0031】
図4は例えば10msec毎に処理される定時ジョブである。
S101では、前記各種のセンサより入力されてメモリに記憶されている各変数を読込む。
【0032】
S102では、負荷要求としてエアコンスイッチの状態を検出する。ここで、エアコンスイッチがONならば、ACSW=1とし、エアコンスイッチがOFFならば、ACSW=0とする。この部分が負荷増大操作要求検出手段及び負荷低減操作要求検出手段に相当する。
【0033】
S103では、機関の運転状態(主に水温TW)に応じて、目標アイドル回転速度Nsを設定する。
S104では、実際の機関回転速度Nと目標アイドル回転速度Nsとの偏差を算出する。
【0034】
S105では、前記偏差を減少させる方向に、供給空気量へのフィードバック量を算出し、これに基づいて供給空気量を算出する。
S106では、後述する図6の処理により、空気量補正を実行する。
S107では、補正後の供給空気量を得るように、補助空気弁の開度をセットする。
【0035】
図5は1燃焼毎の基準信号(REF)が発せられた直後に処理される割込みジョブである。
S201では、1燃焼の周期TREF等の各変数をメモリから読込む。
S202では、TREFから機関回転速度Nを算出する。
【0036】
S203では、後述する図7の処理により、エアコン負荷制御を行う。
S204では、機関の運転状態(主に吸入空気流量Qと機関回転速度N)に応じて、基本噴射燃料量Tp(=K・Q/N;Kは定数)を設定する。
【0037】
S205では、後述する図8の処理により、燃料量補正を実行する。
S206では、補正後の噴射燃料量を得るように、燃料噴射弁への駆動パルス信号のパルス巾(噴射パルス巾)をセットする。
【0038】
S207では、機関の運転状態(主に機関回転速度Nと基本噴射燃料量Tp)に応じて、基本点火時期を設定する。
S208では、アイドル安定化のための点火時期フィードバック制御を行うか否かを判定する。
【0039】
S209では、点火時期フィードバック制御を行う場合のみ、回転変動を抑制する方向に、点火時期のフィードバック量を算出し、これにより点火時期を補正する。点火時期フィードバック制御を行わない場合は、点火時期=基本点火時期とする。
S210では、その点火時期にて点火動作を行うように、点火時期をセットする。
【0040】
次に図6の空気量補正の処理について説明する。
この空気量補正の処理は、エアコンスイッチがONからOFFになったときに減量補正を行い、エアコンスイッチがOFFからONになったときもすぐに増量補正を行う。
【0041】
S301では、エアコンスイッチ用フラグFACSWが0から1に変化したか否かを判定する。このエアコンスイッチ用フラグFACSWは、後述する図8の処理により、エアコンスイッチがOFFからONになったときに1に変化し、ONからOFFになったときに1に変化するようになっている。
【0042】
FACSW=0→1に変化したとき(すなわちエアコン負荷投入の要求時)には、S302〜S304の実行後に、S309へ進む。
S302では、エアコン負荷を投入する際に増加させる噴射燃料量(増加燃料量)を算出する。この部分が増加燃料量算出手段に相当する。
【0043】
S303では、エアコン負荷が投入された後の目標空燃比を算出する。この部分が目標空燃比設定手段に相当する。
S304では、増加燃料量とエアコン負荷投入後の目標空燃比とからエアコン負荷投入後に増加すべき空気量(増加空気量)を求めて、これを補正空気量とする。この部分が増加空気量算出手段に相当する。
【0044】
一方、S305では、エアコンスイッチ用フラグFACSWが1から0に変化したか否かを判定する。
FACSW=1→0に変化したとき(すなわちエアコン負荷解除の要求時)には、S306〜S308の実行後に、S309へ進む。
S306では、エアコン負荷を解除する際に減少させる噴射燃料量(減少燃料量)を算出する。この部分が減少燃料量算出手段に相当する。
【0045】
S307では、エアコン負荷が解除された後の目標空燃比を算出する。この部分が目標空燃比設定手段に相当する。
S308では、減少燃料量とエアコン負荷解除後の目標空燃比とからエアコン負荷解除後に減少すべき空気量(減少空気量)を求めて、これを補正空気量とする。この部分が減少空気量算出手段に相当する。
【0046】
これらの実行後、あるいは、FACSWの値の非変化時にはそのまま、S309にて、設定されている補正空気量に基づいて、供給空気量を補正する。この部分が空気量補正手段(空気量増量補正手段及び空気量減量補正手段)に相当する。
【0047】
次に図7のエアコン負荷制御の処理について説明する。
このエアコン負荷制御の処理は、エアコンスイッチがONからOFFになったときは所定時間(ここでは 0.5秒)後にエアコン・コンプレッサを停止し、エアコンスイッチがOFFからONになったときはすぐにエアコン・コンプレッサを駆動する。
【0048】
S401では、エアコンスイッチON(ACSW=1)か否かを判定する。
エアコンスイッチON(ACSW=1)の場合は、S402へ進む。
S402では、エアコンスイッチ用フラグFACSW=1か否かを判定する。
エアコンスイッチ用フラグFACSW=0(エアコンスイッチONとなって初回)の場合は、S403で、エアコンスイッチ用フラグFACSW=1にすると共に、ACOUT=1としてエアコン・コンプレッサを駆動する。この部分が負荷増加制御手段に相当する。エアコンスイッチ用フラグFACSW=1の場合は、そのまま終了する。
【0049】
エアコンスイッチOFF(ACSW=0)の場合は、S404へ進む。
S404では、エアコンスイッチ用フラグFACSW=0か否かを判定する。
エアコンスイッチ用フラグFACSW=1(エアコンスイッチOFFとなって初回)の場合は、S405へ進む。
S405では、エアコンスイッチ用フラグFACSW=0にすると共に、一定時間毎に減算されるタイマDLYに初期値としてACOFDLYをセットする。すなわち、所定時間の計時を開始させる。
【0050】
その後は、エアコンスイッチ用フラグFACSW=0になっているので、S404からS405へ進む。
S406では、タイマDLY=0、すなわち所定時間経過したか否かを判定し、所定時間経過した場合に、S407へ進む。
S407では、ACOUT=0としてエアコン・コンプレッサの駆動を停止する。この部分が負荷減少制御手段に相当する。
【0051】
次に図8の燃料量補正の処理について説明する。
この燃料量補正の処理は、エアコン負荷の制御と同期して補正を行うようにするため、ACOUT=1のときに増量補正、ACOUT=0のときに減量補正を行う。
【0052】
S501では、ACOUT=1(エアコン駆動中)か否かを判定する。
ACOUT=1の場合は、S502へ進み、S302で算出した増加燃料量に基づいて、噴射燃料量を増量補正する。
ACOUT=0(エアコン停止中)の場合は、S503へ進み、S306で算出した減少燃料量に基づいて、噴射燃料量を減量補正する。
ここで、S502の部分が燃料量増量補正手段に相当し、S503の部分が燃料量減量 補正手段に相当する。
【0053】
図9及び図10は、実施例によるエアコンスイッチ、エアコン負荷、噴射燃料量、供給空気量、空燃比の動きを表したものである。これを基に、特に、シリンダ内に燃料を直接噴射し、かつアイドル運転時に空燃比をリーンの状態で運転するいわゆる直噴リーンバーンエンジンにおいて、エアコン負荷のON・OFFの切換えに適用したときの効果を以下に説明する。
【0054】
〔エアコンON→OFF〕
エアコン負荷が加わっていて、シリンダ内の混合気の空燃比がリーンの状態である時、エアコンスイッチがONからOFFになると、供給空気量を減少させることにより、シリンダ内の混合気の空燃比を濃い状態に補正する。次に、エアコンを切る要求が出されてから、例えば 0.5秒後にエアコン負荷を解除すると同時に、供給空気量は一定のままで、噴射燃料量をエアコン負荷の減少量に相当するだけ減少させる。すると、シリンダ内の混合気の空燃比は再び薄い状態に戻るが、予め、シリンダ内の混合気をやや濃い状態にしておいたので、噴射燃料量を減少させても、シリンダ内の混合気が薄くなり過ぎて、リーン限界を超えてしまうことはない。
【0055】
このとき、エアコンを切る要求が出されてから、エアコン負荷を解除するタイミングと、噴射燃料量をエアコン負荷の減少量に相当するだけ減少させるタイミングとをずらして、実際に負荷が減少するタイミングと機関の発生トルクが減少するタイミングとを一致させるようにすると、更によい。
【0056】
〔エアコンOFF→ON〕
エアコン負荷が投入されていなくて、シリンダ内の混合気の空燃比がリーンの状態である時、エアコンスイッチがOFFからONになると、噴射燃料を増量すると同時にエアコン負荷を投入すると、供給空気量が一定では噴射燃料量が増加しているので、シリンダ内の混合気の空燃比はやや濃い状態になってしまう。目標空燃比はエアコン負荷投入前と同じであるので、供給空気量を増量補正することにより、シリンダ内の混合気の空燃比も徐々に薄くなり、元の状態(リーン)に戻る。
【0057】
このとき、エアコンを入れる要求が出されてから、エアコン負荷を投入するタイミングと、噴射燃料量をエアコン負荷の増加量に相当するだけ増加させるタイミングとをずらして、実際に負荷が増加するタイミングと機関の発生トルクが増加するタイミングとを一致させるようにすると、更によい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の構成を示す機能ブロック図
【図2】本発明の第2の構成を示す機能ブロック図
【図3】本発明の一実施例のシステム図
【図4】制御ジョブ(定時ジョブ)のフローチャート
【図5】制御ジョブ(割込ジョブ)のフローチャート
【図6】空気量補正のフローチャート
【図7】エアコン負荷制御のフローチャート
【図8】燃料量補正のフローチャート
【図9】エアコン負荷解除時の特性図
【図10】エアコン負荷投入時の特性図
【図11】従来のエアコン負荷解除時の特性図
【図12】従来のエアコン負荷投入時の特性図
【符号の説明】
1 機関
5 燃焼室
7 吸気通路
10 スロットル弁
11 バイパス通路
12 補助空気弁
13 燃料噴射弁
14 点火栓
15 コントロールユニット
16 エアフローメータ
17 クランク角センサ
21 エアコンスイッチ
22 エアコン・コンプレッサ

Claims (6)

  1. アイドル運転時に機関回転速度をほぼ一定に維持するための内燃機関のアイドル回転速度制御装置であって、
    機関の運転状態に応じて機関に供給する混合気の目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段と、
    機関に対する負荷の減少を伴う操作要求を検出する負荷低減操作要求検出手段と、
    負荷の減少を伴う操作要求を検出したときに、負荷の減少量から目標アイドル回転速度を維持するのに要する発生トルクに相当する噴射燃料量の減少量を算出する減少燃料量算出手段と、
    負荷の減少を伴う操作要求を検出したときに、負荷の減少後の機関の運転状態における目標空燃比と前記噴射燃料量の減少量とに基づいて負荷が減少した際の供給空気量の減少量を算出する減少空気量算出手段と、
    負荷の減少を伴う操作要求を検出したときに、前記減少空気量に基づいて供給空気量を減量補正する空気量減量補正手段と、
    負荷の減少を伴う操作要求の検出から所定時間経過後に、負荷を減少させる負荷減少制御手段と、
    負荷の減少を伴う操作要求の検出から所定時間経過後に、前記減少燃料量に基づいて噴射燃料量を減量補正する燃料量減量補正手段と、
    を含んで構成される内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  2. 機関に対する負荷の増加を伴う操作要求を検出する負荷増大操作要求検出手段と、
    負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、負荷の増加量から目標アイドル回転速度を維持するのに要する発生トルクに相当する噴射燃料量の増加量を算出する増加燃料量算出手段と、
    負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、負荷の増加後の機関の運転状態における目標空燃比と前記噴射燃料量の増加量とに基づいて負荷が増加した際の供給空気量の増加量を算出する増加空気量算出手段と、
    負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、負荷を増加させる負荷増加制御手段と、
    負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、前記増加燃料量に基づいて噴射燃料量を増量補正する燃料量増量補正手段と、
    負荷の増加を伴う操作要求を検出したときに、前記増加空気量に基づいて供給空気量を増量補正する空気量増量補正手段と、
    を含んで構成される請求項1記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  3. 前記所定時間は、前記空気量減量補正手段の減量補正動作に応じて、実際にシリンダ内に流入する空気量が減少するのに要する時間に対し、ほぼ同じかそれより長い時間として設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  4. 前記負荷減少制御手段の負荷減少動作と前記燃料量減量補正手段の減量補正動作とに時間差を持たせ、実際に機関にかかる負荷トルクの減少と機関の発生トルクの減少のタイミングを一致させるように、前記時間差を設定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  5. 前記負荷増加制御手段の負荷増加動作と前記燃料量増量補正手段の増量補正動作とに時間差を持たせ、実際に機関にかかる負荷トルクの増加と機関の発生トルクの増加のタイミングを一致させるように、前記時間差を設定することを特徴とする請求項2記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  6. 前記負荷はエアコン負荷であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
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