JPH0747694A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0747694A
JPH0747694A JP12405094A JP12405094A JPH0747694A JP H0747694 A JPH0747694 A JP H0747694A JP 12405094 A JP12405094 A JP 12405094A JP 12405094 A JP12405094 A JP 12405094A JP H0747694 A JPH0747694 A JP H0747694A
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cap
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Tetsuo Suzuki
哲夫 鈴木
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誠 竹村
Shigeru Yoshimura
茂 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇温による種々の不都合を除去すること。 【構成】 データに応じてインク滴を吐出する記録ヘッ
ド(110B、C、M、Y)を用いて記録材上に画像を
記録するもので、温度センサを持つ。記録開始前にこの
温度センサにより検出される温度が第1の温度領域にあ
る場合、プリント開始コマンドを受けつけず、新たな記
録動作に入らない。又表示器(550)により温度注意
の表示を行なう。更に記録動作中温度センサにより検出
される温度が、第1の温度領域よりも高い第2の温度領
域に入る場合、記録動作を中断する。そして表示器(5
50)により温度異常エラーであることを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータに応じてインク滴
を吐出することにより記録材上に画像を記録するインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像データに応じてインク滴を吐
出するインクジェット方式の記録ヘッドを用いて記録材
上に画像を記録する装置が知られている。この様な記録
ヘッドにより記録動作を開始し続行すると記録ヘッドの
温度は徐々に上昇し、記録品位の低下を招いたり、場合
によっては記録ヘッドや装置を破損させてしまう様な危
険な温度に到達してしまう。
【0003】そこで記録ヘッド又は機内温度をモニタ
し、危険な温度よりも低い所定温度に達すると記録動作
を中断し、それ以上の昇温を防ぐ様にする提案もなされ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、例
えば前回の記録動作が終了した直後で記録ヘッドの温度
が記録動作を中断すべき温度に近い様な場合、このまま
次の記録動作を開始すると記録ヘッドの昇温で記録動作
がすぐに中断してしまうおそれがあり、この様な状態が
起こると、記録材が無駄になったり、又操作者に煩わし
さを与える。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、昇温による種々の不都合除去
することが可能なインクジェット記録装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明によるインクジェット記録装置は、
データに応じてインク滴を吐出する記録ヘッドを用いて
記録材上に画像を記録するインクジェット記録装置にお
いて、記録開始前に温度センサにより検出される温度が
第1の温度領域内の場合、プリント開始コマンドを受け
付けず、第1の警告表示を行い、更に記録動作中に前記
温度センサにより検出される温度が前記第1の温度領域
よりも高い第2の温度領域に入った場合は、記録動作を
中断するとともに前記第1の警告表示と異なる第2の警
告表示を行うことを特徴とする。
【0007】これにより、温度センサにより検出される
温度が第1の温度領域内の場合は新たな記録動作は開始
されない。又、記録動作中温度センサにより検出される
温度が第2の温度領域内になると、記録動作を中断す
る。又、検出温度が第1の温度領域内か、第2の温度領
域内かでそれぞれ異なる警告表示を行う。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0009】1.1外観 図1および図2(A)、(B)は本発明画像形成装置の
概略構成の一例を示す。本例は、記録に係る画像情報や
制御信号を発生するホストシステムに接続可能な画像形
成装置としたものである。
【0010】これら図において、参照符号と各部名称、
機能および意味とは、次のように対応する。
【0011】
【表1】
【0012】1.2内部 (1)記録系ユニット内部 図3は記録系ユニット100の内部構成の一例を示すた
めに送紙ユニット300を開放して示す斜視図であり、
参照符号と各部名称、機能および意味とは次のように対
応する。なお、この構成において、記録ヘッド110、
カートリッジタンク120を含む制御系は、例えば本願
人により特願昭58−244131号公報〜同58−2
44138号公報において開示されたインクジェットプ
リンタを用いることができる。
【0013】
【表2】
【0014】(2)送紙ユニット内部 図4は送紙ユニット300の内部構成を説明するために
送紙ユニット300を開放して示す斜視図であり、参照
符号と各部名称、機能および意味とは次のように対応す
る。
【0015】
【表3】
【0016】(3)コントローラユニット内部 図5(A)〜(C)はコントローラユニット200の内
部構成の一例を説明するための説明図である。本例にお
いては、コントローラユニット200を記録系ユニット
100の下方に配置しものである。また、コントローラ
ユニット200を記録系ユニット100とは独立させて
保全作業等を容易にするとともに、後述のように記録系
ユニット100内部でインクの漏洩があったときにもそ
の漏洩したインクを塞き止める遮断板およびそのインク
をドレインタンク800に導く部材等を設けて、コント
ローラユニット200がインク漏洩から保護されるよう
にする。
【0017】図5(A)〜(C)において、参照符号と
各部名称、機能および意味とは次のように対応する。
【0018】
【表4】
【0019】2.1 基本的操作 次に、装置各部の基本的操作について述べる。
【0020】(1)電源のON/OFF a.ON 送紙ユニット300を閉じた状態(図1の状態)で電源
スイッチ1500を上側に倒す。このとき、後述のBU
SYランプが点灯し、各部のチェックが行われる。
【0021】異常がなければ約5〜10秒後にBUSY
ランプは消灯、ON LINEランプが点灯し、画像デ
ータのプリントが可能な状態になる。
【0022】このとき、もしヘッドユニット110にキ
ャップ140が接合されていなければ自動的にキャップ
される。
【0023】異常が発見された場合には、エラーコード
がディスプレイパネルに表示される。
【0024】送紙ユニット300があいていた場合に
は、ヘッドユニット110にキャップがされていなくて
も自動的にはキャップをしない。キャップがどの位置に
あってもキャップがあいていると見なされるので、キャ
ップUP/DOWNスイッチを押してキャップを閉じる
ようにする。 b.OFF 電源スイッチ1500を下側に倒す。 (2)ON LINEモードとOFF LINEモード
ON LINEモードはON LINEランプが点灯し
ている状態、OFF LINEモードはON LINE
ランプが消灯している状態をいう。
【0025】ON LINEモードにあるときにはホス
トシステムの制御によって、フォームフィード、イニシ
ャライズ、イメージデータのプリントが可能である。
【0026】OFF LINEモードにあるときには内
部のスイッチを押すことによって、紙フィード、チェッ
クプリント、回復処理が可能である。
【0027】通常、ON LINEスイッチを押すこと
によりON LINEモードとOFF LINEモード
が切替えられるが、次のいずれかの状態にあるときには
OFF LINEモードからON LINEモードへの
切替えはできないものとする。 ・BUSYランプ点灯時。 ・送紙ユニットが開いているとき。 ・ヘッドにキャップがされていないとき。 ・エラーの発生したことが表示されているとき。なお、
電源の投入された直後には本機はON LINEモード
にあるものとする。 (3)紙のセット方法 図6(A)〜(E)は記録媒体としてファンフォールド
紙を用いるときの装着操作例を示す。 ・電源がONになっていることを確認する。 ・フラップ400が開いていることを確認する。 ・送紙ユニット300をあける。 ・デッキレバー316Aを持ち上げる(図6(A))。 ・紙デッキ部310に紙Pを置く。
【0028】向きは黒い長方形のマーク(TOFマー
ク)が紙の左奥の裏側に来るようにする(図6
(B))。 ・デッキレバー316Aを下げる。 ・下部紙送り機構を開く(図6(C))。 ・紙Pを下部送りローラ320と下部ピンチローラ33
0との間に通す(図6(D))。 ・上部ローラ350を開きながら、紙Pをペーパーガイ
ド380にそって上部ローラに通す。このとき紙がフラ
ップの外に出ている状態にしておく(図6(E))。 ・紙がたるまないようにして下部紙送り機構を閉じる。 ・FFスイッチを押して紙を送る。
【0029】もしこのとき紙がまちがった向きに置かれ
ていると、TOFマークが見つからないためエラーとな
って停止する。 ・送紙ユニット300をしめる。 ・ディスプレイパネルにエラーが表示されていないこと
を確認する。 (4)ディスプレイパネルの操作 図7はディスプレイパネル500の一構成例を示し、こ
こで、スイッチの参照符号と名称、機能および有効時と
の対応、ならびに表示器類の参照符号と名称および点灯
時の意味との対応は次の通りである。
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】図8は7セグメントディスプレイ550の
表示内容を説明するための説明図である。本例では、3
桁のうち上1桁552をステータスを表示するステータ
スディスプレイ部、下2桁554をエラー内容を表示す
るエラーディスプレイ部として用い、ステータスおよび
エラーに対応して図示の如き表示がされるものとする。
また、小数点555、556および557は、それぞ
れ、正常に立上がったとき、エラーが複数あるときおよ
び記録ヘッドアセンブリ130が装着されていないとき
に点灯するものとする。 (5)本体内部のスイッチ操作 図9は装着内部に配設されたスイッチならびに表示器の
一例を示す。ここで、スイッチの参照符号と名称、機能
および有効時との対応、ならびに表示器の参照符号と点
灯時の意味との対応は次の通りである。
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】2.2 消耗品の補給、交換 次に、消耗品の補給、交換の態様は次の通りである。 (1)紙Pの取り出し 以下の手順により行うことができる。 ・電源がONであることを確認する。 ・紙Pのプリントされた部分のすべてがフラップ400
の外に送られるまでFFスイッチ520を押して紙Pを
送る。 ・紙Pをミシン目で切りはなす。 ・紙Pをスタッカ700から取出す。 ・ディスプレイパネル500にエラーが表示されていな
いことを確認する。 (2)インクの補給 以下の手順により行うことができる(図3参照)。 ・送紙ユニット300をあける。 ・キャップUP/DOWNスイッチ11を押してヘッド
ユニット110を保護しているキャップ140を下げる
(一度押せば手をはなしてもキャップは定位置まで下が
る)。 ・カートリッジ120を引き抜く。 ・新しいカートリッジを挿入する。カートリッジ120
B、120C、120M、120Yの配列は左から黒、
シアン、マゼンタ、黄である。 ・キャップUP/DOWNスイッチ11を押してキャッ
プ140を上げる(一度押せば手をはなしてもキャップ
は定位置まで上がる)。 ・送紙ユニット300をしめる。
【0036】なお、キャップを上げた後、ポンプによっ
てカートリッジタンクから不図示の固定タンクへインク
が送られる。この固定タンクが満たされればポンプは停
止し、プリントが可能になる。この固定タンクとして
は、例えば特願昭58−244131号公報〜同58−
244138号公報において開示されたものを用いるこ
とができる。
【0037】(3)ドレインタンク800の交換 図10(A)〜(C)はドレインタンク800の交換手
順の一例を示し、以下のように処理を進めることができ
る。 a.レバー854を上げる(図10(A))。 b.ドレインタンク800を引き上げる(図10
(B))。 c.ドレインタンクキャップ840を引き抜く(図10
(C))。 d.逆の手順で新しいドレインタンクを取付ける。 e.取り外したドレインタンクには新しいドレインタン
クの密封キャップ842を取付けることができる。
【0038】なお、図において、820は廃インクチュ
ーブを示している。
【0039】図10(D)はドレインタンク800の設
置状態における断面図をあらわす。ここでドレインタン
ク800は保持部材852の傾斜と一致した形状で、こ
れに保持されている。またレバー854はその先端がド
レインタンク800の上面と一致する寸法(一点鎖線に
て図示)にて矢印A方向に回転可能に保持部材852と
接続し、853なるマグネット部材により保持部材85
2との当接を保証されている。かかる状態にて振動等に
よりドレインタンク800に図示矢印B方向に力が加わ
った場合、保持部材852の傾斜に沿った方向に移動し
ようとするが、上方にレバー854があり、その回転方
向(図示矢印A方向)に対して食い付き方向であるた
め、図示の位置からドレインタンク800がはずれるこ
とがない。ドレインタンク800の交換に関しては、前
述のようにまずレバー854を回転させてからドレイン
タンク800をとりはずせばよい。
【0040】このように、簡単な構造により、廃インク
回収容器を確実に保持し、かつ容易に取りはずし可能と
している。
【0041】2.3 印字不良時の処置 取りのぞくことのできる印字不良原因としては次のもの
がある。 ヘッド先端部(ノズル)内のインクが蒸発し、粘度が
高くなった。 ノズルに空気がはいった。 ヘッド内部のインクをためる液室に空気がたまった。
【0042】これらは、回復操作で取りのぞくことがで
きる。回復操作を行うには、ヘッド100にキャップ1
40が接合されていなければならない。内部の回復スイ
ッチ12を押すことによってこの操作が開始される。
【0043】この操作が行われている間、回復処理ラン
プ13が点灯している。
【0044】3.1 送紙ユニットの詳細 図11は送紙ユニット300の詳細な構成の一例を示
す。図において、まず302は取付けベースであり、送
紙ユニット内部300の各部はこのベース302を中心
に組立てることができる。306は記録系ユニット10
0との接続状態においてこれと対向するパネルであり、
紙デッキ部310、下部および上部の紙送り機構、それ
らの開閉機構340、370、プラテン392等を窓3
06Aを介して露出させるとともに、ユニット100と
の対向面306Bが後述のヘッドユニット110に対す
るギャップ基準面となる。
【0045】302Aおよび302Bは、送紙ユニット
300を記録系ユニット100に対して回動させるため
の回動軸を有する部分である。1450は記録系ユニッ
ト100との接合を検知するためのセンサ、1420は
接合を確実に行うためのロック機構である。
【0046】また、3000はローラ320、350を
駆動するためのモータユニット、325はモータ300
0の回転を伝動するためのプーリG1、ベアリング、リ
テーナ等を含む下部送りローラの伝動機構、355は同
じくプーリG2、ベアリング、リテーナ等の他のスリッ
プ板352を含む上部送りローラの伝動機構である。
【0047】(1)紙デッキ部310 図12(A)〜(C)は紙デッキ部310の構成の一例
を示す。ここで311は記録紙の積載ガイド部であり、
搬送路を初期において規制するための基準面となる側板
311A、送紙ユニット100の開閉操作に対しても紙
の安定した堆積状態を得るための前端ガイド311D等
を有する。本例にあっては、紙を容易にセットするため
に、底板312が図12(A)の図示矢印M方向に31
2Aを支点として回動し、傾斜することができる構造と
なっている(紙のセット方法については2.1(3)お
よび図6(A)〜(E)参照)。
【0048】また図12において315は記録紙の押え
板であり、積載部311との間に取付けられた2ヶのバ
ネ313、314により記録紙を側板311Aに向けて
押圧し、側板311Aと押え板315の間の寸法と記録
紙幅寸法とを常に一致させる。図12(B)(C)は上
記押え板315の位置を保持するための機構の一例であ
る。
【0049】図12(B)においてデッキレバー316
Aを持ち上げるとレバー部材316Bが支点316Dを
支点として回転し、スライド部材318を押し下げる。
このスライド部材は積載ガイド部311の穴311Cに
かかえこまれ、かつバネ319により、図中L方向に押
し上げられ、押え板315に固定されたラック部材31
7と係合できる構造となっている。図12(C)はスラ
イド部材318とラップ部材317が係合し、押え板3
15の位置が保持されている状態をあらわす。
【0050】また図12(B)に示すようにレバー部材
316Bと底板312は回転自在の支点を有するリンク
部材316Cにより結合しているため、デッキレバー3
16Aを持ち上げる操作により、底板312が図示N矢
印方向に持ち上がると同時にスライド部材318が図示
M矢印方向に下げられ、ラック部材317との係合状態
が解放され、押え板315がフリー状態となる。ここで
記録紙を設置すれば、押え板315がバネ313、31
4により紙幅位置で停止、デッキレバー316Aを押し
下げれば前述の様に、押え板315がその位置で保持さ
れる。
【0051】このように、紙のセットという一回の操作
だけで異なった紙幅の記録紙に対して、搬送路の最上流
において位置を規制し、以後安定した搬送状態を実現で
きる。 (2)下部紙送り機構および下部ローラ開閉機構図13
は下部紙送り機構および下部ローラ開閉機構の一構成例
を示す。
【0052】記録紙Pを下部紙送りローラ320に押圧
するためのピンチローラ330には、その軸方向中央部
付近に弾性部材332を設け、その部分でローラ320
とのニップ量を得て記録紙Pの狭持状態が得られるよう
にする。341はピンチローラ330を送りローラ32
0から離脱させるのに用いる開閉レバーである。
【0053】342はピンチローラ330をその両端で
支持するための側板であり、軸343のまわりに側板3
42を回動可能とする。344は腕部344A、344
Bを有するピンチローラアームであり、腕部344A、
344Bの間において側板342から突設したピン34
5により支持し、そのまわりに回動可能とする。而して
アーム344の腕部344Aによりピンチローラ330
を支持し、他の腕部344Bと側板342の立上げ部3
42Aとの間にばね346を張架することにより、ピン
チローラ330の送りローラ320に対する押圧力を得
る。また、側板342には記録紙Pが下部紙送りローラ
320とピンチローラ330とにより狭持される直前の
位置において斜行防止ローラ338を設ける。この斜行
防止ローラ338を記録紙Pに接触させることにより、
紙デッキ部310までの記録紙Pの自重を支えるととも
に、記録紙Pのローラ320に対する巻き付け角を大と
することができる。さらに、開閉レバー341を操作し
て側板342を軸343のまわりに回動させるときに
は、ピンチローラ330および斜行防止ローラ338を
ともに送りローラ320から離脱させることができる。
【0054】開閉レバー341はピンチローラ側板34
2から突設したピン342Aのまわりに回動可能とし
て、その一端には操作者がピンチローラ330等を送り
ローラ320から開放する際に押下するボタン341A
を設け、他端にはベース302に設けたロックピンと係
合する爪部341Bを設ける。また、レバー341のボ
タン341Aと側板342との間にはばね349を張架
することにより、レバー341に対し図中反時計方向へ
の回動習性を与え、安定した係合状態が保たれるように
する。
【0055】また、側板342の記録系ユニット側をキ
ャップ140と係合可能なカム面342Bとし、当該係
合に応じて側板342が図中時計方向に回動して送りロ
ーラ320とピンチローラ330との係合が得られるよ
うにする。これにより、操作者が記録紙Pの装着作業後
に下部紙送り機構を閉じる処理を忘れた場合にも、後述
するキャップ140の運動に伴って下部紙送り機構が閉
じるので、この部分において記録紙Pのジャム等を未然
に防止することができるようになる。
【0056】(3)記録面形成部 図14(A)はプラテン392を含む記録面形成部39
0の主要部の一構成例を示す。ここで、393はプリテ
ン392に設けた穴であり、この穴393を介してファ
ン390Fにより記録紙Pをプラテン面に吸着させ、記
録面を形成する。395はベース302およびパネル3
06に対してプラテンを揺動させるためのばね、394
はプラテン392に設けたばね取付部、396はベース
302から突設したピン309のガイド穴である。ま
た、397は記録紙を検知するセンサーである。
【0057】398は記録面形成部390を取付ベース
302に取付けた際に、その間の気密性を保つための弾
性体からなるシール部材である。また、399はインク
ミスト捕集部でプラテン392に取付くダクト399
A、インクミストを捕集するための多孔質状のトラップ
部材399B、集積したインクを吸収する吸収体399
Cから成る。
【0058】図14(B)は印字状態における記録面形
成部390近傍の断面図で、その内部のエアフローを示
す。吐出したインク滴から派生する微細のインクミスト
は、その近傍のエアフローに沿って運動し、そのエアフ
ローの衝突する壁面に付着する。
【0059】ここで紙吸引のためのファン390Fのエ
アフローをインクミスト捕集部399内に通すことによ
り、インクミストを捕集する。図14(C)にそのエア
フローの詳細を示す。エアフローに伴ないインクミスト
はプラテン392の穴より、インクミスト捕集部399
内に入り、まずトラップ部材399Bに衝突し、ここで
捕集される。更にダクト399Aの壁面に衝突すること
により侵入したインクミストは完全に捕集され、集積す
るとインク滴となり、重力により図14(A)の図示矢
印A方向に落下し、吸収体399Cにより吸収される。
オペレータはこの吸収体399Cを交換することによ
り、インクミストを機外へ排出できる。
【0060】このように、吐出したインク滴より派生す
る微細なインクミストを簡単な方法にて、機外へ排出
し、機体を汚損することを防止できる。尚、前述のエア
フローを形成する際、ファン390F以外に別個のファ
ンを設けることによりこれを達成することも可能であ
る。
【0061】また、後述のように、記録系ユニット10
0と送紙ユニット300との接続時には、記録ヘッドユ
ニット110の前面に設けたピンが基準面を有するパネ
ル306に突きあたり、このときアセンブリ130が揺
動してヘッドユニット110のノズルと基準面とが平行
に保たれる。同時にプラテン392はばね395により
アセンブリ側に設けた突起を介してアセンブリ130の
揺動に追従するので、プラテン392に規制された記録
紙Pの記録面とノズルとは適正なギャップをもって対向
することになる。
【0062】(4)モータユニット 図15はモータユニット3000の一構成例を示す。こ
こで、3002はモータであり、回転軸3004の回転
をプーリ3006およびベルト3008を介して下部送
りローラ伝動機構325に関連するプーリG20に伝達
する。G3はプーリG20と同心かつプーリG20より
小なる径のプーリであり、このプーリG3の回転をベル
ト3010を介して上部送りローラ伝動機構355のプ
ーリG2に伝達する。
【0063】ここで、各プーリの歯数比を適切に選定し
て、上部送りローラ350側には下部送りローラ320
より2〜3%程度速い回転速度が伝達されるようにす
る。
【0064】(5)上部送りローラおよびその伝動機構 図16は上部送りローラ350およびその伝動機構35
5の一構成例を示す。ここで、353はローラ350の
延長軸351に設けられプーリG2を回転自在に保持す
るベアリング、352Aおよび352Bは、それぞれ、
プーリG2および軸351に設けられたスリップ板であ
り、それぞれ、軸351に固定されたリング354およ
びプーリG2との摺動を行う。これにより、モータ回転
軸の回転運動はスリップ板352Aおよび352Bを介
してローラ350に伝達され、このとき記録紙Pは適切
に張力が作用した状態で上部送りローラ350により引
き上げられることになる。
【0065】(6)上部ピンチローラおよびペーパーガ
イド 図17は上部ピンチローラ360周辺の一構成例を示
す。3621 、3622はピンチローラ360をその両
端において保持するための部分362Bならびに記録紙
Pの装着時および搬送開始時において記録紙Pの軸方向
の変位を規制する部分362A等を有する部材である。
この部材の一方は、上部ローラ開閉機構370が有する
ばね372(図11参照)によって常時ピンチローラ3
60を送りローラ350に向けて押圧する方向に手動習
性を与えられ、開閉レバー374の操作に応じて上部紙
送り機構を開放する。これらの運動は連結レバー364
によって他方の部材362にも伝達される。この状態で
操作者は記録紙Pの装着操作を行うことができる。
【0066】このとき、紙先端はガイド380および部
分362Aにより搬送路上適正な位置に案内され位置づ
けられることになる。
【0067】(7)送紙ユニットカバー 図18は送紙ユニットカバー308周辺の一構成例を示
す。ここで、308A、308Bおよび308Cは、そ
れぞれ記録済記録紙Pの送出口(フラップ400の取付
口)、ディスプレイパネル500の取付け口、およびハ
ンドレバー1400の取付け口である。
【0068】410はフラップ400を軸412のまわ
りに回動させて送出口308Aを開閉するためのフラッ
プレバー、420はその開閉を規制する開閉制御機構で
ある。
【0069】510はディスプレイパネル500を取付
口308Bに取付けるための取付け部材である。
【0070】308Dはスタッカ700の取付穴を有す
る溝部で、ここにスタッカヒンジ710が挿入され、ス
タッカ700の回転支点となる。790はスタッカ70
0の位置決めのため、カバー308前面に取付けられた
クランプ材で、印字時、収納時(後述)の両方でスタッ
カ700を保持する。
【0071】(8)フラップ開閉操作 図19(A)および(B)はフラップ開閉制御機構42
0の一構成例を示す。ここで、422はフラップ400
に設けた軸402の回りに回動可能なフラップステイで
あり、折曲部422Aおよびカム穴422Bを有する。
424はカバー308に固定したベース430に設けた
軸432の回りに回動可能なロータであり、折曲部42
2Aに係合可能な耳部424Aおよびカム穴422Bの
カム面に係合するピン424Bを有する。
【0072】図20(A)、(B)および(C)は、そ
れぞれ送出口308Aを閉塞した状態、フラップ400
を所定位置まで回動させた状態、およびフラップ400
をロックして送出口308Aを開放した状態を示す。
【0073】同図(A)に示す状態からフラップ400
を軸412の回りに図中時計方向に回動させ、同図
(B)に示す位置に至ったとき、カム422Bとピン4
24Bとが係合し、ロータ424は軸432を中心とし
て図中反時計方向に回転し、図19(A)に示した状態
となる(但し、図19では図20とは逆向き)。この状
態でフラップ400を閉じる方向に回動させ、図20
(C)に示す位置に至ったとき、ロータ424の耳部と
フラップステイ422の折曲部422Aとが係合し、こ
の係合によってそれ以上のフラップ400の回動(図中
反時計方向)は阻止される。すなわち、このときフラッ
プ400はロックされ、送出口308Aが開放されて、
この状態で記録済記録紙Pの送出を行うことができる。
この送出時において操作者が誤ってフラップ400を押
したり、あるいは振動が生じてもフラップ400はロッ
クされているので、送出口308Aは閉塞されているこ
とはない。
【0074】なお、送出口308Aを閉塞する場合に
は、上述と逆の手順により、図20(C)に示す状態か
らフラップ400を時計方向に回動させ、同図(B)に
示す位置に位置づけてロック状態を解除し、再び同図
(A)に示すような閉塞状態を得ることができる。
【0075】(9)スタッカの開閉操作 図21(A)〜(C)はスタッカ700の開閉操作を説
明するために送紙ユニット300を前方から見た斜視図
である。ここで、スタッカ700は以下の5点からな
る。すなわち710はカバー308と回転自在のスタッ
カヒンジ710、720はスタッカヒンジ710と回転
自在の紙積載部であるスタッカベース、730A、73
0Bはスタッカベース720と回転自在で、スタッカ7
00を保持するためのスタッカアーム、740はスタッ
カアーム730Aについた弾性部材である。また、79
0はスタッカ700を位置決め保持するクランプ材であ
る。
【0076】図21(A)はスタッカ700の非使用時
を示している。この時はスタッカアーム730A、73
0Bはスタッカベース720に対し折りたたんだ状態と
なり、弾性部材740がカバー308の前面に当接し、
スタッカベース720をクランプ材790で固定し、収
納状態となる。また、この状態においてスタッカベース
720がフラップ400の下端をガイドすることによ
り、フラップ400の振動を抑制できる。
【0077】図21(B)はスタッカ700の開閉操作
時を示してある。まずクランプ材790を開き、スタッ
カベース720を可動状態とし、スタッカアーム730
A、730Bを開き、各スタッカアームをクランプ材7
90で固定することにより、図21(C)の使用時が達
成される。
【0078】上述の様に非使用時にはスタッカ700を
送紙ユニット300の前面に折りたたみ収納できるよう
になるので装置の容積を減少させることができる。
【0079】(10)スタッカの位置 図22は送紙ユニット300の前方に取付けられたスタ
ッカ700の使用時(前方突出時)における側面図を示
す。
【0080】図22に示すようにスタッカ700の取付
位置はフラップ400の下流に対して、用紙積載高さ
(a寸法)と用紙送り方向幅(b寸法)との和に相当す
る分だけ下方に設けている。これは用紙の送行長が長く
なると、カバー308壁面との摩擦による静電気が発生
し、ジャムを起し易くなり、これを除去するための部材
が必要となるため、できるだけ短いことが望ましい。
【0081】また、スタッカ700がのぞき窓600よ
り上方に位置するため印字中にても紙の残量が目視でき
る。
【0082】上述の様にスタッカ700を紙出口である
フラップ400からできるだけ近い位置、即ち、用紙積
載高さと用紙送り方向幅の和だけ離れた位置に設置する
ことにより安定な排紙状態を達成できる。
【0083】3.2 送紙ユニットロック機構およびハ
ンドルレバー (1)ロック機構 図23および図24は、それぞれ、送紙ユニット300
の上側および下側に設けたロック機構1420および1
430である。1422および1432は、それぞれ、
軸1421および1431のまわりに回動可能で記録系
ユニット100側に設けた掛止部材と掛合する爪142
2Aおよび1432Aを有するロックレバーである。
【0084】1423および1433はばねであり、そ
れぞれ、ロックレバー1422および1432を掛合の
方向に回動させる。1424および1434は、それぞ
れ、軸1421と爪1422Aとの間および軸1431
と爪1432Aとの間に設けたピンであり、これらピン
を、それぞれワイヤ1425および1435を介してハ
ンドルレバー1400に接続する。すなわち、ハンドル
レバー1400の操作に応動してワイヤ1425および
1435が、それぞれ、下および上方向に引かれたとき
に、ロックレバー1422および1432が回動して送
紙ユニット300と記録系ユニット100とのロック状
態が解除される。
【0085】(2)ハンドルレバー 図25および図26は、それぞれ、ハンドルレバー14
00およびその伝動部の構成の一例を示す。ここで、1
401は操作ハンドルであり、伝動軸1412に接続可
能なピン1402を有する。1403はハンドルレバー
取付穴308Cへの取付部分1403Aおよびフランジ
部1403Bを有する部材、1404はフランジ部14
03Bに設けるシール部材、1405は部材1403に
穴308C方向への移動習性を与えてシール部材140
4を穴308C周縁に密着させるためのばね、1406
はこれら各部分ピンを1402から脱落するのを防止す
る止め輪である。即ち、ハンドルレバー1400を取付
けたときには、シール部材1404により、取付け穴3
08C付近の防塵性が確保される。
【0086】伝動軸1412は軸承部材1414に支持
され、ハンドルレバー1400の操作に応動して回動可
能である。1415は伝動軸1412に固定されたワイ
ヤ接続部材であり、それぞれワイヤ1425および14
35と接続するピン1416および1417を有する。
【0087】3.3 コントローラユニット 図27はコントローラユニット200の一構成例を示
す。本例においては、コントローラユニットの天板26
0にある通風や配線用の開口262の周縁部を立上げて
ガイド部264を形成し、記録系ユニット100からの
インク漏洩があった場合にもコントローラユニット20
0内部にはインクが流入しないようにする。また、漏洩
して貯留したインクを抜くための穴266を設け、その
穴266にチューブ826を接続する。チューブ826
を側板270から外部に露出させ、チューブ820と接
続させて天板260に流出してきたインクがドレインタ
ンク800に導かれるようにする。これにより、記録系
ユニット100からのインク漏洩に対してコントローラ
ユニット200の内部が保護される。
【0088】なお、本例ではチューブ826をチューブ
820に接続する形態としたが、キャップ140が捕集
したインクをすべて天板260上に導き、そのインクを
穴266からチューブを介してドレインタンク800に
導くようにすれば、チューブ系の構成を極めて簡単なも
のとすることができる。
【0089】3.4 回復系 (1)キャップ開閉機構 図28および図29は、キャップカバー150に対する
キャップ140の閉状態および開状態を示す。ここで、
141Aおよび141Bはキャップ140の上下方向の
移動を案内するレール、142Aはキャップ140を鉛
直軸を中心に回動可能に保持し、レール141Aに沿っ
て摺動可能な保持部材である。143Bはレール141
Bに設けた摺動部材との接続、分離を行う部材である。
また、825はキャップ140の下方に設けた廃インク
溜めであり、チューブ820が接続されている。
【0090】かかる構成によれば、キャップ140の保
全作業時等において十分な作業領域が確保されることと
なり、それら作業が極めて容易となる。また、本例によ
れば、キャップ140は鉛直軸を中心に回動可能とした
ので、キャップ部におけるインクの混色によりヘッドの
ノズルが汚染されるのを防止できることになる。
【0091】また、図において、145はキャップ背面
であり、この背面145を前述のピンチローラ側板34
2のカム面342B係合可能とし、ピンチローラ330
が開放されたままユニット100および300の接続が
なされたときにキャップ140の下方への移動動作に伴
って下部紙送り機構が閉じられるようにする。
【0092】(2)キャップカバー 図30および図31は、それぞれ、キャップカバー15
0の構成の一例を示す斜視図およびキャップ140との
係合関係を示す説明図である。キャップカバー150に
はばね151により常時キャップ側への移動習性を与え
る。また、152は、キャップ140前面上の部分14
9に係合可能なころである。
【0093】これらころ152と部分149とは、キャ
ップ140がキャップカバー150に対向する位置にあ
るときには係合状態が解かれ、ばね151によりカバー
150がキャップ140側に移動してキャップ140が
覆われた状態となる。これにより、キャップ140を乾
燥や塵埃等から保護することができる。
【0094】また、キャップ140の移動時にはころ1
52が部分149に乗り上げ、カバー150はばね力に
抗して後退するので、カバー150によりキャップ14
0の移動が妨害されることはない。
【0095】(3)ヘッドユニットのキャッピング ヘッドユニット110に対するキャップ処理は、図38
につき後述する処理手順により行うことができる。キャ
ップ位置において適切かつ確実な係合状態を得るため
に、本例では図31に示すようにキャップ前面に凹部1
46を設け、一方、図28および図32に示すようにヘ
ッドユニット110側にはこの凹部146に嵌合可能な
凸部136を設けておく。また、後述のようにヘッドア
センブリ130はキャップ側への移動習性が与えられる
ので、後述の処理によりキャップ140がヘッドユニッ
ト110と対向したときに、凸部136が凹部146に
嵌入し、この位置でキャップ140の移動が阻止され、
ヘッドユニット110に対してキャップ140が正確か
つ確実に位置決めされた状態を得ることができ、適正な
回復処理を行うことが可能となる。
【0096】3.5 記録ヘッドアセンブリ 図32は記録ヘッドアセンブリ130の構成の一例を示
す。図に示すようにアセンブリ130には基準面306
Bと係合可能な突起132、プラテン392の前面と係
合可能な突起134、およびキャップ140の凹部に嵌
入可能な突起136を設けておく。また、138はファ
ン390Fによる記録紙Pのプラテン392への吸着を
バックアップするためのファンである。
【0097】このヘッドアセンブリ130は、図33図
示の可動台に取付けられる。
【0098】3.6 記録系ユニット内の記録ヘッドア
センブリ130の支持構造 図33は記録系ユニット100内の記録ヘッドアセンブ
リ130の支持構造の分解状態を示す。160は固定
台、170は固定台160上にこれに対して可動に設け
た可動台である。可動台170上には記録ヘッドアセン
ブリ130を固定する。
【0099】固定台160の下面には可動台170駆動
用のモータ(パルスモータ)を含む駆動機構180を固
定する。駆動機構180のモータ軸先端にはユニバーサ
ルジョイントを介してネジが固定され、このネジにはモ
ータ回転を直線運動に変換するガイド機構181を結合
する。このガイド機構181は、固定台160のほぼ中
央に形成された開口161から上に突出し、その一部を
可動台170の下側に取付ける。したがって、このガイ
ド機構181を介し、駆動機構180によって可動台1
70を移動させる。
【0100】可動台170が送紙ユニット300内の記
録面(セット時における)に対して直交する方向上を進
退するように、駆動機構180は固定台160に位置決
め固定され、ガイド機構181は可動台170に取付け
る。
【0101】固定台160の上面上においては、開口1
61の前および後にガイドレール162および163を
固定する。このレールの方向は可動台170の進退方向
と一致する。一方、可動台170の下面上においては、
前側および後側に軸が垂直なガイドローラ171および
172を取付ける前側ガイドローラ171は前側のガイ
ドレール162内側に位置し、後側ガイドローラ172
は後側のガイドレール163の内側に位置し、したがっ
て、可動台170はこれらガイドレール、ガイドローラ
によって規制され、所定路上を移動する。
【0102】固定台160の上面上には、その下面側に
固定の第1受けローラ164の上側部分が開口165を
介して突出している。このローラ164の軸は可動台1
70の移動方向に一致する。一方、可動台前進時(記録
可能位置までの前進時)において、前記第1受けローラ
164と対向するように可動台170の下面上に第2受
けローラ173を固定する。このローラ173の軸は前
記第1受けローラ164の軸と直交する。さらに、前側
のガイドレール162の幅は、その前部において前側ロ
ーラ171の直径とほぼ等しい。後側のガイドレール1
63の幅は、その後部において後側ローラ172の直径
とほぼ等しく、その前部において後側ローラ172の直
径よりも大きい。したがって、可動台前進時には、前側
ローラ171が前側のガイドレール162の前部によっ
て拘束固定されると共に後側ローラ172が後側ガイド
レール163の前部に位置するので、可動台170は、
前側ローラ171を中心に、水平面内において揺動可能
となる。なお、この際、固定台側の第1受けローラ16
4上に可動台側の第2受けローラ173が載置されるか
ら、これらによって、前記揺動が一層スムーズに行われ
る。またこの揺動によって、可動台170に固定の記録
ヘッドアセンブリ130の位置決め用前面部分による同
アセンブリ130の送紙ユニット側基準面に対する位置
決め作業をきわめて容易、円滑に行うことができる。
【0103】一方、図34に示すように固定台160の
下面側には可動台後退時に可動台170を固定台160
に対して固定するためのロック機構183を固定する。
ロック機構183はソレノイド184と、該ソレノイド
によって駆動され、垂直面内において回動するロックレ
バー185とを有する。ロックレバー185は、その回
動先端上側に溝185Aを形成する。ロックレバー18
5は固定台160に形成した開口166を介して固定台
160の上面側に突出する。可動台170の下面側には
係合ピン174を固定する。この係合ピン174は、可
動台170後退時にロックレバー185の回動先端の直
上に至るように位置決めされている。したがって、可動
台170後退時においてソレノイド184を作動させる
ことによって、可動台170側の係合ピンをロックレバ
ー185の回動先端の溝185A内に係合する。これに
よって可動台170(したがって、記録ヘッドアセンブ
リ130)は固定台160に確実に固定支持される(例
えば装置搬送時等に記録ヘッドアセンブリ130を確実
に記録ヘッドユニットに固定する)。
【0104】記録ヘッドユニット100と送紙ユニット
との接続状態において、可動台前進時には、前述した可
動台170の揺動効果によって、図32に示すように記
録ヘッドアセンブリ130の前面の位置決め用の突起1
32が送紙ユニット300の基準面306Bに確実に当
接する。さらに、この状態において、記録ヘッドアセン
ブリ130の前面の位置決め用の別の突起134に、プ
ラテン392がばね力によって押圧され、これによって
プラテン392に規制された記録紙Pの記録面がアセン
ブリ130のノズルに対して確実に位置決めされる。
【0105】4.制御系の構成 図35は本発明を適用した画像形成装置全体の電気的構
成を示すブロック図である。本図において、HCは記録
すべき画像情報を光ファイバを介して送出するホストコ
ンピュータである。
【0106】MDは光信号と電気信号との間の相互変換
を行うモジュレータ/ディモジュレータである。
【0107】CCはコミュニケーションコントローラで
あり、ホストコンピュータHCから得られるデータ信号
中からイメージデータ(画像データ)のみを抽出して、
イメージメモリIMM、IMSに送出する機能を果た
す。
【0108】MPはCPUを含んだメインプロセッサで
あり、本装置全体の各種制御を行う。
【0109】MCはCPUを含むメカニカルコントロー
ラであり、後述するヘッドアセンブリ用メカニズムとの
通信を行うほか、ファンフォルド記録紙を送るためのパ
ルスモータM1・キャップを上下するためのDCモータ
M2・ヘッドアセンブリを水平方向に前後移動するため
のパルスモータM3などの回転制御を行う。
【0110】記録ヘッドユニットは4個の記録ヘッド
(Y、M、C、B)を有し、イメージメモリIMM、I
MSから得られるイメージデータに基づいて記録紙(フ
ァンフォルド紙)上に像形成を行う。このとき、ヘッド
各部へのインク供給・回復処理等はヘッドアセンブリ用
メカニズムAMの制御の下に行われる。
【0111】なお、本実施例では上記各々のブロックは
それぞれ個別のプリント板上に組込まれている。また、
イメージメモリはマスタおよびスレーブ合わせて、1メ
ガバイトの記憶容量を有する。
【0112】次に、図36を参照して、電源投入時に行
われる本装置の動作の概略を説明する。
【0113】まず、パワーオン状態になると(ステップ
S1)、CPUを有する各ユニット(図35に示すM
P、MC、AM)は当該各ユニットのメモリチェック・
ポート状態のチェック等各種のハードウェアチェックを
行う。
【0114】次に、装置全体のメインコントロールはメ
インプロセッサMPに移り、 記録紙の有無 インクの有無 ドアの開閉状態 記録ヘッド110の装着状態 などの各種のシステムエラーチェックを行う(ステップ
S3)。
【0115】その結果、エラー無しと判断された場合に
は(ステップS4)、オンラインモードに設定され、ホ
ストコンピュータHCとの通信を可能とする(ステップ
S5)。
【0116】オンラインモードにおいて、ホストコンピ
ュータから送られたイメージデータがイメージメモリI
MM、IMSに所定量だけ蓄積されると、キャップを下
げてヘッドアセンブリを印字位置まで前進させ、プリン
ト(画像形成)を行う(ステップS6)。このプリント
中にもイメージデータは継続的にホストコンピュータH
Cから受信される(すなわち、イメージデータの書込み
と読出とは非同期的に行われる)。このようなプリント
動作はエラーが発生しない限り、繰返して行われる(ス
テップS7)。
【0117】また、ステップS5においてオンラインモ
ードが設定されているときにスイッチを押下すると、本
装置はホストコンピュータHCから切離されてオフライ
ンモードとなる(ステップS8)。
【0118】次いで、後の詳述するテストプリントを行
う(ステップS9)。このテストプリントで用いるテス
トパターンは図示しないROMに記憶されている。そし
て、所定量のテストパターンをプリントし終ると、自動
的にテストプリントを停止する。その後、本装置をオン
ラインモードに戻すには、スイッチを再び押下すればよ
い(ステップS8→S5)。
【0119】ステップS7においてエラーの発生が検出
されると、本装置はオフラインモードにセットされる
(ステップS10)。このエラーとは、ジャム発生・記
録紙切れ・インク無しなどの状態であるので、これらの
エラー原因を除去し(ステップS11)、スイッチを押
下して本装置をオンラインモードに復帰させる(ステッ
プS12)。
【0120】図37は、通常のプリント開始時における
本装置の動作を説明するフローチャートである。
【0121】まず電源が投入されると(ステップS2
0)、記録ヘッドアセンブリをホームポジションまで後
退させ(ステップS21)、次いでキャップを下げる
(ステップS22)。その後、記録ヘッドアセンブリを
パルスモータにより前進させ、所定のパルス数に対応し
たプリント位置にて停止させる(ステップS23)。
【0122】そして、プリントのためのヘッド制御を行
う(ステップS23)。
【0123】図38は、記録ヘッドアセンブリの前面に
キャップを覆うための制御手段を示すフローチャートで
ある。
【0124】まず記録ヘッドアセンブリをホームポジシ
ョンまで後退させる。このホームポジション位置に当該
アセンブリが達したときには、ホームポジションセンサ
から所定の出力が得られる(ステップS30)。
【0125】次に、キャップ駆動用のDCモータに+2
4Vを印加してキャップを上昇させる(ステップS3
1)。
【0126】キャップが上昇して所定のキャップ位置に
達するとその旨を知らせるセンサ出力が得られるので、
その時点にてDCモータへの印加電圧を+5Vに変更す
る(ステップS32)。このことにより、キャップはD
Cモータのトルクと平衡を保ち、停止する。
【0127】その後、記録ヘッドアセンブリ駆動用パル
スモータに所定のパルス数を供給し、もって当該アセン
ブリをキャップ位置まで移動させる(ステップS3
3)。
【0128】既に記録ヘッドアセンブリの先端部はキャ
ップの内側まで突入しているので、キャップ駆動用のD
Cモータを電源から切り離す(ステップS34)。かく
して、キャップは自重の作用により降下し、記録ヘッド
アセンブリと係合する。以上によりキャップ動作が完了
する。
【0129】次に、ホストコンピュータあるいはホスト
システムと本画像形成装置との通信について説明する。
【0130】データの形式と種類 (1)コマンドデータ ホストシステムと本画像形成装置との間でやりとりされ
るコマンドデータの形式は以下の通りである。 タイプ1 (オペランドなし) 〈FLAG〉〈CLASS〉〈N〉〈CMD〉〈FC
S〉〈FLAG〉 (N=1) タイプ2 (オペランドあり) 〈FLAG〉〈CLASS〉〈N〉〈CMD〉〈OP
R〉〈FCS〉〈FLAG〉 (N=2) ホストシステムから画像形成装置へ送られるコマンドデ
ータの種類は以下の通りである。
【0131】
【外1】
【0132】画像形成装置からホストシステムへ送られ
るコマンドデータの種類は以下の通りである。
【0133】
【外2】
【0134】(2)画像データ 画像データの形式は以下の通りである。 〈FLAG〉〈CLASS〉〈N〉〈DH〉〈yell
ow image data(111 words)〉
〈DT〉 〈DH〉〈magenta image data(1
11 words)〉〈DT〉 〈DH〉〈cyan image data(111
words〉〈DT〉 〈DH〉〈black image data(111
words)〉〈DT〉〈FCS〉〈FLAG〉 (N=452) 記号の意味は次の通りである。
【0135】
【外3】
【0136】通信プロトコル (1)ステータス ホストシステムはCGRにコマンドデータ、画像データ
を送る前にステータス要求コマンド送り、CGRのステ
ータスをチェックしなければならない。ただし、ステー
タス要求などのコマンドデータ(‘M’、‘N’、
‘W’)を送る際には必要ない。
【0137】ステータスワードは16ビットから成り、
次の意味を持つ。
【0138】
【外4】
【0139】ステータスのどのビットをチェックするか
は、コマンドごとに異なる。以下に示すのはコマンドの
実行および画像データの入力が可能であるときのステー
タスワードの各ビットの状態である。
【0140】
【表9】
【0141】(2)コマンドデータの場合 コマンドデータ受信時のプロトコルは次の通り。
【0142】
【外5】
【0143】(3)画像データの場合 プリント開始コマンド受付から画像データ受付までのプ
ロトコルは次の通り。
【0144】
【外6】
【0145】通信上のエラー ホストシステムと画像形成装置との間の通信上、下記の
プロセスが最後まで実行された場合には、ホストシステ
ムは通信システムのハードウエアにエラーがあると判断
し、回復のための処置をしなければならない。
【0146】
【外7】
【0147】データ送信速度がプリント速度に追いつか
ないとき ホストシステムから送られてきた画像データは、本機内
部のバッファに一時たくわえられてからプリントされ
る。ホストシステムからのデータ送信速度がプリント速
度に追いつかず、このバッファがからになったときには
プリントが中断される。バッファが画像データで満たさ
れればプリントは再開される。しかし、3分間たっても
バッファが画像データで満たされないときにはヘッドに
キャップがされる。この場合も、バッファが画像データ
で満たされればプリントは再開される。
【0148】次に、本画像形成装置において生じるエラ
ーの種類とその処置について述べる。
【0149】紙、ヘッド、インク関係 (1)紙ジャム プリント中や紙のフィード中に紙ジャムが生じた。ある
いは、電源ON時に紙ジャムが検出された。
【0150】
【表10】
【0151】(2)紙なし プリント中や紙のフィード中に紙を使い切った。あるい
は、電源ON時に紙のないことが検出された。
【0152】
【表11】
【0153】(3)紙セットエラー 紙のセットの向きが正しくない。
【0154】
【表12】
【0155】(4)インクなし プリントに必要な十分な量のインクがなくなった。
【0156】
【表13】
【0157】(5)記録ヘッドユニットのセットエラー 電源投入時に記録ヘッドユニットが1本もセットされて
いないことがわかった。
【0158】
【表14】
【0159】温度異常 本機は、温度センサを持ち、機内の温度に応じて次の動
作を行なう。
【0160】
【表15】
【0161】電源関係 (1)Power fail ACの電圧低下が検知された。
【0162】
【表16】
【0163】(2)オーバーロード 本機内の直流電源供給装置から定格をこえる電流が流れ
た。
【0164】
【表17】
【0165】(1)メカニカルコントローラMCハード
エラー 記録用ヘッドアセンブリ以外のメカニックで回復不可能
なエラーが発生した。
【0166】
【表18】
【0167】(2)ヘッドアセンブリ用メカニズムAM
ハードエラー 記録用ヘッドアセンブリ内で回復不可能なエラーが発生
した。
【0168】
【表19】
【0169】最後に、本画像形成装置の保守について述
べる。
【0170】カードラック内のスイッチ 保守に用いるスイッチがカードラック内のボード上に設
けられている。配列は図39に示す通りである。
【0171】チェックプリント (1)使用目的 チェックプリント機能によってプリント可能なテストパ
ターンは4種類ある。カードラック内のテストパターン
切替スイッチにより、4種類のパターンの内のひとつを
選択できる。これらのパターンは図40に示す目的で使
用される。
【0172】(2)使用方法 本機が次の状態にあることを確認する。
【0173】・エラーが生じていない。
【0174】・OFF LINEモードである。
【0175】・BUSYランプが点灯していない。
【0176】・ヘッドにキャップがされている。
【0177】・送紙ユニットが閉じられている。
【0178】カードラック内のテストパターン切替スイ
ッチにより4種類のパターンの内のひとつを選択する。
【0179】ディスプレイパネル上のCHECKスイッ
チを押す。
【0180】ディスプレイパネル上に
【0181】
【表20】 が表示され、BUSY LEDが点灯する。約15秒後
にチェックプリントが開始される。
【0182】チェックプリントの終了後、本機はOFF
LINEモードにあり、エラーが生じていなければ、
通常のオペレーションを継続することができる。
【0183】レジ調整 各色のインク吐出位置を調整して各色間の印字のずれを
なくす調整である。レジ調整スイッチをもちいて吐出位
置を変え、テストパターン(ナンバ0)で印字のずれを
確認することによって行なう。
【0184】(1)レジ調整スイッチ 送紙方向に対して垂直な方向(横方向)に印字位置を調
整する横レジ調整スイッチと、送紙方向に対して平行な
方向(縦方向)に印字位置を調整する縦レジ調整スイッ
チがある。
【0185】a.横レジ調整スイッチ 各色1個ずつ設けられている。
【0186】スイッチの指示値を大きくすると、印字位
置は右(送紙方向を上にしたとき)に移動する。スイッ
チの指示値を小さくすると、印字位置は左(送紙方向を
上にしたとき)に移動する。
【0187】1/8mm単位で−1mm〜+7/8mm
の範囲で調整できる。
【0188】b.縦レジ調整スイッチ 各色のヘッドは上下2段に分かれている。各色それぞれ
に、上側ヘッド用と下側ヘッド用の調整スイッチが設け
られている。上側ヘッド用のスイッチは下側ヘッドの印
字位置に影響を与えない(逆も同様)。
【0189】上側ヘッド用と下側ヘッド用のスイッチは
それぞれ2個でひと組となっている。2個のうちの1個
は粗調整用(1/2mm単位の調整)であり、他の1個
は微調整用(1/32mmの調整)である。
【0190】スイッチの指示値を大きくすると、印字位
置は下(送紙方向を上にしたとき)に移動する。スイッ
チの指示値を小さくすると、印字位置は上(送紙方向を
上にしたとき)に移動する。
【0191】1/32mm単位で−4mm〜+(3+3
1/32)mmの範囲で調整できる。
【0192】図41に上記の関係を図示する。
【0193】(2)調整の手順ステップ1 すべての横レジ調整スイッチを基準位置(7)に合わせ
る。
【0194】ステップ2 すべての縦レジ調整スイッチを基準位置(粗調:8、微
調:0)に合わせる。
【0195】ステップ3 テストパターン切替スイッチを0にセットする。
【0196】ステップ4 CHECKスイッチを押してチェックプリントを行な
う。
【0197】ステップ5 ステップ4で得られたテストパターンの折線パターン部
を見る。
【0198】シアン、マゼンタ、イエローの各色の線が
ブラックの線から左右どちらの方向にどれだけずれてい
るかを判定する。
【0199】ステップ6 ステップ5の結果に従ってシアン、マゼンタ、イエロー
の各色の横レジ調整スイッチを操作する。
【0200】たとえば、シアンの線がブラックの線より
も左に2ドット(2/8mm)ずれていたなら、シアン
の横レジ調整スイッチを回して9に合わせる。
【0201】ステップ7 再びCHECKスイッチを押してチェックプリントを行
なう。調整が不十分であるならステップ5〜6を繰り返
す。
【0202】横方向の各色間のずれがなくなったら、ス
テップ8に進む。
【0203】ステップ8 ステップ7で得られたテストパターンの、上側ヘッドに
よる印字部分を見る。
【0204】注目するのは、折れ線パターン部の折れ曲
がり部分及び直線パターン部全体である。
【0205】シアン、マゼンタ、イエローの各色の線が
ブラックの線から上下どちらの方向にどれだけずれてい
るかを測定する。
【0206】ステップ9 ステップ8の結果に従ってシアン、マゼンタ、イエロー
の各色を上側ヘッド用縦レジ調整スイッチを操作する。
【0207】ステップ10 CHECKスイッチを押してチェックプリントを行う。
調整が不十分であるならステップ8〜9を繰り返す。
【0208】上側ヘッドによる印字部分に関して、縦方
向の各色間のずれがなくなったなら、ステップ11に進
む。
【0209】ステップ11 ステップ10で得られたテストパターンの直線パターン
部の下側ヘッドによる印字部分を見る。
【0210】ブラック、シアン、マゼンタ、イエローそ
れぞれの下側ヘッドによる印字部分が上側ヘッドによる
印字部分より、上下どちらの方向にどれだけずれている
かを測定する。
【0211】ステップ12 ステップ11の結果に従ってブラック、シアン、マゼン
タ、イエローの各色の下側ヘッド用縦レジ調整スイッチ
を操作する。
【0212】ステップ13 CHECKスイッチを押してチェックプリントを行う。
調整が不十分であるならステップ11〜12を繰り返
す。
【0213】Vop調整 インクを吐出するために設定してあるヘッド電圧(Vo
p)は各記録ヘッドユニットごとに異なる(同色であっ
てもユニットにより異なる)。
【0214】よって記録ヘッドユニットを交換した場
合、Vopの調整を以下の手順で行う必要がある(図4
2及び図43参照)。
【0215】・交換した記録ヘッドユニットのVopモ
ニタ端子に指定のディジタルテスタの端子を差し込む
(左側(黒)−、右側(赤)+)。
【0216】・Vopモニタスイッチを押しながら、記
録ヘッドユニット上部に書かれている電圧値にボリュー
ムをあわせる。
【0217】5.記録面形成手段の変形例 記録ヘッドユニットに対して位置決めされた記録面は次
のようにしても形成することができる。
【0218】まず、前述した例では、アセンブリ130
に設けたファン138を、記録紙Pのプラテン392へ
の吸着をバックアップするためにアセンブリ130側か
らプラテン392側に向けて送風するように作動させた
が、この変形例においては、記録紙Pをアセンブリ13
0の前面に吸着させるように逆の方向にファン138を
作動させる。なお、この場合、アセンブリ130の前面
において、記録ヘッドの上下に配した水平のライン状突
起115のアセンブリ130の前面からの高さを、記録
ヘッドの高さよりも高くする。また、プラテン392へ
の記録紙Pの吸着をするためのファン390Fの作動は
停止する。このようにすることによって、ファン138
の吸引作用によって記録紙Pをアセンブリ130の前面
に吸着し、しかもライン状突起115によって記録紙P
の表面と記録ヘッドとの距離を適正に保つことができ、
安定して記録紙P上に記録を行なうことができる。なお
また、ファン138を継続作動させる一方で、記録ヘッ
ドアセンブリ130内に設けた温度センサの検出結果に
基づいて、同アセンブリ130内の温度を一定にするよ
うに記録ヘッド加熱用ヒーターを制御する。
【0219】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、記録開始前
に温度センサにより検出される温度が第1の温度領域の
場合、プリント開始コマンドを受け付けず第1の警告表
示を行い、記録動作中温度センサにより検出される温度
が第1の温度領域よりも高い第2の温度領域に入った場
合記録動作を中断し、第2の警告表示を行うので、記録
動作終了直後等で記録動作が中断されるべき温度に近い
様な高温状態の場合には新たな記録動作の開始を防ぐと
ともに、検出温度が第1の温度範囲にあるのか、第2の
温度範囲にあるかを識別でき、記録材を無駄にすること
なく又操作者の使い勝手を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明画像形成装置の概略構成の一例を示す斜
視図である。
【図2】本発明画像形成装置の概略構成の一例を示す斜
視図である。
【図3】記録系ユニット100の内部構成の一例を示す
ために送紙ユニットを開放して示す斜視図である。
【図4】送紙ユニットの内部構成を説明するために送紙
ユニットを開放して示す斜視図である。
【図5】コントローラユニットの内部構成の一例を説明
するための説明図である。
【図6】記録媒体としてファンフォールド紙を用いると
きの装着操作例を示す図である。
【図7】ディスプレイパネルの一構成例を示す平面図で
ある。
【図8】7セグメントディスプレイの表示内容を説明す
るための図である。
【図9】装置内部に配設されたスイッチ並びに表示器の
一例を示す図である。
【図10】ドレインタンクの交換手順の一例を示す図で
ある。
【図11】送紙ユニットの詳細な構成の一例を示す図で
ある。
【図12】紙デッキ部の構成の一例を示す図である。
【図13】下部紙送り機構及び下部ローラ開閉機構の一
構成例を示す図である。
【図14】プラテンを含む記録面形成部の主要部の一構
成例を示す図である。
【図15】モータユニットの一構成例を示す図である。
【図16】上部送りローラの及びその伝動機構の一構成
例を示す図である。
【図17】上部ピンチローラ周辺の一構成例を示す図で
ある。
【図18】送紙ユニットカバー周辺の一構成例を示す図
である。
【図19】フラップ開閉制御機構の一構成例を示す図で
ある。
【図20】送出口を閉塞した状態、フラップを所定位置
まで回動させた状態及びフラップをロックして送出口を
開放した状態を示す図である。
【図21】スタッカの開閉操作を説明するために送紙ユ
ニットを前方から見た斜視図である。
【図22】送紙ユニットの前方に取り付けられたスタッ
カの使用時における側面を示す図である。
【図23】送紙ユニットの上側及び下側に設けたロック
機構を示す図である。
【図24】送紙ユニットの上側及び下側に設けたロック
機構を示す図である。
【図25】ハンドルレバー及びその伝動部の構成の一例
を示す図である。
【図26】ハンドルレバー及びその伝動部の構成の一例
を示す図である。
【図27】コントローラユニットの一構成例を示す図で
ある。
【図28】キャップカバーに対するキャップの閉状態を
示す図である。
【図29】キャップカバーに対するキャップの開状態を
示す図である。
【図30】キャップカバーの構成の一例を示す斜視図で
ある。
【図31】キャップカバーの構成の一例を示す斜視図で
ある。
【図32】記録ヘッドアセンブリの構成の一例を示す図
である。
【図33】記録系ユニット内の記録ヘッドアセンブリの
支持構造の分解状態を示す図である。
【図34】固定台と可動台との結合状態の一例を示す図
である。
【図35】本発明を適用した画像形成装置全体の電気的
構成の一例を示すブロック図である。
【図36】本発明に係る作動の例を示すフローチャート
である。
【図37】本発明に係る作動の例を示すフローチャート
である。
【図38】本発明に係る作動の例を示すフローチヤート
である。
【図39】スイッチの配例を示す図である。
【図40】テストパターンの例を示す図である。
【図41】レジ調整態様を示す図である。
【図42】モニタ端子付近の構造を示す図である。
【図43】ヘッド電圧調整機構の一例を示す図である。
【符号の説明】
100 記録系ユニット 110B、110C、110M、110Y 記録ヘッド
ユニット 120B、120C、120M、120Y カートリッ
ジタンク 130 記録ヘッドアセンブリ 140 キャップ 150 キャップカバー 200 コントローラユニット 210 電源装置 220B、220C、220M、220Y Vopモニ
タ端子 230 Vopモニタスイッチ 240 カードラック 250 オーバーロードランプ 300 送紙ユニット(搬送系ユニット) 310 紙デッキ部 320 下部送りローラ 330 下部ピンチローラ 340 下部ローラ開閉機構 350 上部送りローラ 360 上部ピンチローラ 370 上部ローラ開閉機構 380 ペーパーガイド 390 記録面形成部 400 フラップ 500 ディスプレイパネル 600 のぞき窓 700 スタッカ 800 ドレインタンク 900 ポケット 1000 第1光ファイバコネクタ 1100 第2光ファイバコネクタ 1200 電源入力コネクタ 1300 電源出力コネクタ 1400 ハンドルレバー 1500 電源スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データに応じてインク滴を吐出する記録
    ヘッドを用いて記録材上に画像を記録するインクジェッ
    ト記録装置において、 記録開始前に温度センサにより検出される温度が第1の
    温度領域内の場合、プリント開始コマンドを受け付け
    ず、表示手段により第1の警告表示を行い、 更に記録動作中に前記温度センサにより検出される温度
    が前記第1の温度領域よりも高い第2の温度領域に入っ
    た場合は、記録動作を中断するとともに前記表示手段に
    より前記第1の警告表示と異なる第2の警告表示を行う
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 記録動作の中断時に記録以外の動作を可
    能にすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録以外の動作が所定のスイッチか
    らの入力による紙送り動作を含むことを特徴とする請求
    項2に記載のインクジェット記録装置。
JP12405094A 1994-06-06 1994-06-06 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP2714353B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004000562A1 (ja) * 2002-06-24 2003-12-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 印刷制御装置及びプリンタ
JP2007014057A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Asmo Co Ltd モータ制御装置
JP2007037311A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Tokai Rika Co Ltd パワーウインドウ装置

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WO2004000562A1 (ja) * 2002-06-24 2003-12-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 印刷制御装置及びプリンタ
JP2007014057A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Asmo Co Ltd モータ制御装置
JP2007037311A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Tokai Rika Co Ltd パワーウインドウ装置

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