JPH0746211B2 - 新規な界面活性剤を含むハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

新規な界面活性剤を含むハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0746211B2
JPH0746211B2 JP61238057A JP23805786A JPH0746211B2 JP H0746211 B2 JPH0746211 B2 JP H0746211B2 JP 61238057 A JP61238057 A JP 61238057A JP 23805786 A JP23805786 A JP 23805786A JP H0746211 B2 JPH0746211 B2 JP H0746211B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な界面活性剤を含有するハロゲン化銀写
真感光材料に関するものであり、更に詳しくは、ハジ
キ、ムラ等の発生がなく、皮膜物性に優れ、均一に塗布
することができ、また添加剤に対する良好な分散剤とな
り、かつ写真特性に悪影響を与えない新規な界面活性剤
を含有するハロゲン化銀写真感光材料に関する。
[発明の背景] 一般に写真感光材料は、写真用支持体上に親水性コロイ
ドを含む写真構成層が複数設けられている。それらの写
真構成層は、下塗層、中間層、感光層、表面保護層等の
種々の機能を有し、従って、写真感光材料を製造するに
当っては、しばしば、支持体上にゼラチン等の親水コロ
イドを含む複数の異った写真構成層を同時に重層塗布す
ることがあり、この際、塗布液は、被覆層として、ハジ
キ等の塗布故障などを起すことなく均一に、かつ高速
で、薄層塗布することが必要とされる。この要求を満足
するために、従来から界面活性剤を塗布液に添加するこ
とが、試みられ、このような界面活性剤としては多くの
化合物が知られているる例えば特公昭45-5331、同59-50
969、特開昭51-3219、ベルギー特許708347、同723690等
にその一部が記載されている。また、カプラー、紫外線
吸収剤、蛍光増白剤等の疎水性写真添加剤の有機溶媒あ
るいは、親水性バインダーにアクリル酸エステル等の疎
水性合成高分子等を分散物として含む親水性コロイド液
を塗布する場合にも、分散剤として、界面活性剤は必要
不可欠である。
しかしながら、写真感光材料に用いられる界面活性剤は
写真感度、カブリ、階調などの写真特性や現像進行の速
さなどの迅速処理性を必要とする良好な現像処理性(す
なわち、フィルム面に対するヌレが良好であること及び
泡の付着がないこと等)および皮膜物性に悪影響を及ぼ
さないことが必要であるところ、従来、一般にアニオン
性又はノニオン性界面活性剤等の界面活性剤は、前者で
は、ヌレの点で好ましくなく、また後者では、ハジキの
発生が多く、したがって、塗布助剤として、これらの界
面活性剤を写真塗布液に添加した場合、写真塗布液の均
一な塗布が得られないばかりでなく、現像時に現像ムラ
が発生するなど好ましいものではなかった。
更に、従来使用されている界面活性剤は、皮膜物性にも
必ずしも、十分に満足であるとは言い難かった。
そこで、本発明者等は、前述の問題点ないし欠点につい
て、種々検討した結果、界面活性剤のうち、特にアニオ
ン性界面活性剤について、ある種の置換基を導入した新
規な界面活性剤を用いることによって写真特性に悪影響
を与えないで前記問題点を解決することができることを
発見した。したがって、本発明は、該知見に基ずいて、
完成されたものである。
[発明の目的] 従って、本発明の第1の目的は写真感度、カブリ、階
調、現像進行の速さなどの写真特性に実質的に悪影響を
与えない親油性写真添加剤の分散物を含むハロゲン化銀
感光材料を提供することにある。
本発明の第2の目的は、支持体上にバインダー等の親水
性コロイドからなる親水性コロイド層が均一に塗布され
た皮膜物性に優れたハロゲン化銀感光材料を提供するこ
とにある。
本発明の第3の目的は、写真処理液に対するヌレが良好
であり、特に高速度で自動的に現像処理を行なう際にも
泡が発生せず、ムラのない安定した写真処理特性を得る
ことができるハロゲン化銀写真感光材料を提供すること
にある。
[発明の構成] 本発明の前記目的は、少なくとも一つの−OR2、−OCOR2
の置換基を有する界面活性剤を用いることにより達成さ
れた。更に具体的には、本発明は、支持体上の親水性コ
ロイド層の少なくとも一層に、一般式〔I〕で表される
界面活性剤を含有することを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料である。
一般式〔I〕 〔式中、R1は炭素数3〜25のアルキル基又はアルケニル
基を表し、Xは−OR2又は−OCOR2を表し、Yは親水性基
を有する基を表し、R2は炭素数1〜25のアルキル基、ア
ルキルアリール基、アルケニル基又はアルケニルアリー
ル基を表す。〕 一般式[I]において、Yにおける親水性基としては、
−COOM、−SO3M、−OPO(OM)2等のアニオン性基(ここで
Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ア
ンモニウム、低級アルキルアンモニウム等を表わす)。
基(ここで、R3、R4、R5は炭素数1〜12のアルキル基、
アルケニル基、フェニル基が好ましく、Xとしては、O
H、Cl、Br、I、NO3、CH3COO、 CH3−SO3、−SO3、CH3SO3、(SO4)1/2、多価カルボン酸
等が挙げられる)。
等の両性基(lは1〜6)もしくは、ポリオキシエチレ
ン基、ポリオキシプロピレン基、2−メトキシ−オキシ
プロピレン基等のノニオン性基が挙げられる。
Yにおける親水性基のうちでは、アニオン性基が最も好
ましく、ノニオン性基の場合には、アニオン性界面活性
剤と併用するのが好ましい。
以下具体的を示す。
本発明の界面活性剤は各種写真用塗布液1Kg当り0.01〜5
0gの範囲で添加しうるが、通常は0.05〜5gが適当であ
る。添加方法としては、水又はメタノールもしくは他の
水と混合しうる溶媒に溶かした溶液として添加するのが
好ましい。
本発明の界面活性剤は、本発明のハロゲン化銀写真感光
材料を構成する写真構成層である下塗層、中間層、感光
層、表面保護層、バック層等のいずれの親水性コロイド
層の塗布液に添加されてもよく、その親水性コロイド層
が感光性層であると、非感光性層であるとを問わない。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、本発明の界面活
性剤の添加により低速塗布はもちろんのこと高速塗布
(50m/分以上)においても極めて均一な親水性コロイド
層の塗膜が形成される。即ち塗布ムラや塗膜のハジキが
生じない。
また写真特性に影響を及ぼさず、例えば印刷用感光材料
では、網点品質を劣化させない。
本発明の界面活性剤は、写真感光材料中にカプラー、ア
ルキルハイドロキノン等のハイドロキノン類、紫外線吸
収剤、増感色素等の親油性物質(又は疎水性物質)を含
有させる場合の分散剤として有用である。
親油性物質は高沸点の水難溶性有機溶媒に溶解して得ら
れる溶液を本発明の界面活性剤の存在下に親水性コロイ
ド水溶液中に微細かつ安定に分散させ、これを直接塗布
液として用いるか、それをさらに写真乳剤等の塗布液に
添加することができる。
本発明の界面活性剤は写真乳剤に多量に添加した場合で
も、写真特性に対する悪影響は全く認められなかった。
また本発明の界面活性剤は他のアニオン、カチオン、ノ
ニオン、両性タイプの界面活性剤と併用することもでき
る。
この場合、これらの界面活性剤は複数の親水性コロイド
層のうち、同じ層でもよく又別々の層に添加してもよ
い。併用しうる他の界面活性剤としては例えば、小田良
平、寺村一広著[界面活性剤の合成と其応用](槙書店
1964年版)に記載されているようなものである。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料において、本発明の
界面活性剤はポリマーラテックスと共に親水性コロイド
中に存在せしめられる。このようなポリマーラテックス
は公知の乳化重合法、溶液重合法または塊状重合法で得
たポリマーを再分散することにより容易に製造すること
ができる。これらの重合法のうち、乳化重合法が好まし
い。
この乳化重合法においては、反応温度が20〜180℃、よ
り好ましくは40〜100℃で、水と、水に対して10〜50重
量%の疎水性ビニルモノマーと、該モノマーに対して0.
05〜5重量%の重合開始剤と0.1〜20重量%の乳化剤を
用いて行なうことができる。
この際、本発明の界面活性剤を分散安定剤として存在さ
せることができ、また、目的に応じて重合開始剤、濃
度、反応温度、反応時間等を幅広く、かつ任意に変更で
きる。
重合の際に本発明の界面活性剤を存在させるときは、本
本明の界面活性剤は、写真用塗布液中に添加される量の
1部又は全部を用いることができる。
本発明に用いられるポリマーラテックスの重合に際して
は、本発明の界面活性剤と併用して他のアニオン性、カ
チオン性、両性、ノニオン性の界面活性剤や、水溶性ポ
リマー等の乳化剤を用いることができる。
本発明に使用されるポリマーラテックスの重合法に用い
られる重合開始剤としては、例えば過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類、
4,4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸ナトリウム、2,2′
−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩類等の水溶
性アゾ化合物、過酸化水素を用いることができる。
本発明に用いられるポリマーラテックスの分子量は2,00
0〜1,000,000が好ましく、より好ましくは5,000〜500,0
00である。粒径は0.01〜1μmが好ましく、より好まし
くは0.01〜0.5μmである。
ポリマーラテックスを得るために用いられるモノマーと
しては、重合可能なエチレン性モノマーであれば、特に
制限されないが好ましくは疎水性ビニルモノマーであ
る。このような疎水性ビニルモノマーとしては特に、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニ
ル、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエ
ン等が好ましく用いられる。
本発明に用いられるポリマーラテックスは、親水性コロ
イドに対し80重量%以下が好ましく、より好ましくは5
重量%〜50重量%であり、その塗布量は親水性コロイド
層1m2当たり約0.01〜5.0gが好ましく、より好ましくは
0.1〜1.0gである。
本発明の界面活性剤は写真分野で一般に使用される種々
の親水性コロイド塗布組成物中に添加して用いられる。
本発明の写真感光材料の親水性コロイド層を形成する親
水性コロイドとしては、最も代表的なゼラチンのほかに
セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミドのような合成ポリマー
等の単独または混合物が挙げられる。このような親水性
コロイド中にはさらにポリアルキルアクリレート又はポ
リアルキルメタクリレート等のような水不溶性ポリマー
が分散されてもよい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、塩化銀、臭化
銀、沃化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等、通常
の写真感光材料において用いられるハロゲン化銀が用い
られる。
またハロゲン化銀写真乳剤のほか、あらかじめ光や還元
性物質、貴金属塩などによって表面がかぶらされたハロ
ゲン化銀粒子をもつ直接ポジ型写真乳剤、或は表面現象
によってポジ像を与える内部潜像型写真乳剤を用いるこ
ともできる。
ハロゲン化銀乳剤は常法により、硫黄化合物、セレン化
合物、貴金属化合物等による化学増感、増感色素による
分光増感がされていてもよい。
本発明による親水性コロイド層を含む写真構成層を形成
するために用いられる塗布液はクロム明ばん、酢酸クロ
ム等のような無機硬膜剤、ホルムアルデヒド、ムコクロ
ル酸、活性ハロゲン化合物、活性ビニル化合物、エチレ
ンイミド化合物等のような有機硬膜剤等種々の写真用硬
膜剤を含んでいてもよい。本発明の写真感光材料はアザ
インデン系化合物、フェニルメルカプトテトラゾール等
の種々の乳剤安定剤、カブリ防止剤等を含んでいてもよ
い。又、その他、写真感光材料を得るに必要とされる種
々の添加剤例えばシリコーン、含弗素化合物、脂肪酸エ
ステル等の表面改質洗剤、カラー感光材料に於る各種の
カラーカプラー、フィルター染料、イラジエーション防
止染料等の染料、可塑剤等を含有することができる。
本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料としては、通常
の白黒ハロゲン化銀写真感光材料(例えば、X−ray用
白黒感材、印刷用白黒感材等)通常の多層カラー写真感
光材料(例えば、カラーリバーサルフィルム、カラーネ
ガティブフィルム、カラーポジティブフィルム等)、種
々の写真感光材料を挙げることができる。
これらの写真感光材料の支持体には、繊維素エステル、
ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等のプ
ラスチックフィルム、紙、又はガラス等が用いられる。
[実施例] 以下に実施例を示し本発明を更に具体的に説明するが、
これは一例であって、本発明は、これに限定されるもの
ではない。なお%は特に規定がない場合すべて重量%で
ある。
実施例1 ゼラチン7%、ハロゲン化銀5%を含む塩臭化銀乳剤
(塩化銀50モル%)に該乳剤1kg当り例示化合物1を0.2
gと0.05μmの粒径を有するポリエチルアクリレートラ
テックスを150g(固形分20重量%)それぞれ添加した。
この写真乳剤をバライタ紙に50m/分の塗布速度でディッ
プ法によって塗布し冷却セットした。この上に、保護層
として2.5%ゼラチン溶液1kg中に例示化合物2,4,7,8を
それぞれ1gと0.05μmの粒径を有するポリエチルアクリ
レートラテックス100g(固形分20重量%)を含有したゼ
ラチン溶液を塗布し、冷却セット後乾燥した。
つくられたフィルムのハロゲン化銀乳剤層および保護層
の親水性コロイド層には泡やハジキは全くなく、50m/分
の塗布速度で、均一に塗布することができた。又これら
の試料を通常のメトールハイドロキノン現像液で現像し
たところ、現像時に泡の発生がなく、ムラのない画像が
得られると共に、写真特性(感度、ガンマ、カブリ)に
は全く悪影響は認められなかった。
実施例2 ゼラチン6%と沃臭化銀(沃化銀1.5モル%)6%を含
む高感度硬調乳剤をつくった。この写真乳剤にドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.01gと例示化合物16
を、乳剤1kgあたり0.01〜2.5gの範囲で含まれるように
2%水溶液として添加して、添加量の異る試料を作成し
た。
この乳剤を下塗り層をもった三酢酸セルロース支持体に
塗布し乾燥した。第1表に示すように例示化合物16の添
加によって、ハジキ数が非常に減少することがわかる。
更に高感度硬調乳剤であってもカブリの発生がないか、
またはきわめて少ない良好な写真特性を有する感光材料
を得ることができた。
実施例3 ゼラチン7%と沃臭化銀(沃化銀7モル%)8%を含む
ネガ写真乳剤1kg当りサポニン0.15gとポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル(ポリオキシエチレンの鎖の
長さ:15)0.06gを含む写真乳剤と、7%ゼラチン水溶液
1kg当りに下記のような本発明による化合物1、8、1
9、23又は比較のために公知の界面活性剤をそれぞれ添
加した表面保護層とを、下塗を施したトリアセチルセル
ロース支持体上に乾燥膜厚が各5μ及び1μになるよう
に多層塗布方式で同時塗布し冷却セット後乾燥した。得
られた各写真フィルム試料の表面保護層を検査し塗布が
不均一となった点(ハジキ)の数を数えた。また水平に
置いた各試料に市販のサクラSD-20(小西六写真工業株
式会社製)のメトールーハイドロキノン現像液を滴下し
接触角測定器(エルマ社製ゴニオーメーターG−1型)
により接触角を測定した。この接触角の値が大きい場合
は現像液に写真フィルムを入れた場合フィルムがぬれに
くく、泡が付着したり、現像ムラを生ずる原因になる。
したがって接触角の地は小であることが望ましい。第2
表にこれらの結果を示す。
表2から明らかなごとく本発明を実施した場合には接触
角が小さく、しかもハジキが殆ど見られない。一方代表
的なアニオン界面活性剤であるナトリウムラウリルサル
フェート及びドデシルベンゼンスルホン酸ソーダではハ
ジキ数は減少するが接触角は大きくフィルム表面は水、
現像液をハジキ易く、現像ムラを生じた。又、代表的な
ノニオン界面活性剤であるポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル(n=10)ではハジキ数が多かった。
又、本発明に係る化合物が添加された試料を上記市販現
像液で現像した場合には写真特性(感度、ガンマ、カブ
リ等)に何等悪影響は認められなかった。
実施例4 高感度ネガタイプの沃臭化銀(沃化銀4.0モル%)乳剤
に、分光増感色素として、アンヒドロ−9−エチル−5,
5′−ジフェニル−3,3−(ジスルフォプロピル)オキサ
カルボシアニンヒドロキシドを加え、次にマゼンタカプ
ラーとして、 とジブチルフタレートの酢酸エチル溶液を加えた後、ク
エン酸を加えてpHを調整し、この乳剤に例示化合物5を
乳剤1kgあたり0.2g添加して分散し、硬膜剤(2,4−ジク
ロロ−6−ヒドロキシトリアジンナトリウム塩)を加え
てカラーネガフィルムの緑感性層に用いるハロゲン化銀
乳剤をつくった。この乳剤を下塗を施した三酢酸セルロ
ース支持体上に乾燥後の厚さが3.0μになるように20m/
分の速さで塗布し、冷却セットしてのち、乾燥した。得
られた乳剤層の塗布面は全く平滑で、ハジキ、ムラがな
く満足すべき結果であった。これを中性灰色光楔を通し
緑色光で露光した。ついで下記の組成のカラー現像液を
用いて20℃で10分間現像し、常法により漂白定着して良
好なマゼンタの色像を得た。
カラー現像液 N,N−ジエチルパラフェニレンジアミン硫酸塩 2.0g 亜硫酸ナトリウム 2.0g 炭酸ナトリウム(1水塩) 50.0g ヒドロキシルアミン塩酸塩 1.5g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 1000ml(pH10.8±0.1) 実施例5 両面に下引き層を有するポリエチレンテレフタレート支
持体の一方の側に、予め水溶性マゼンタ染料、ゼラチン
及び後記の処方−1でつくったエチルアクリレート重合
体を含むハレーション防止層を塗布しておく。一方4.5
重量%のゼラチンと19.5モル%の臭化銀、80モル%の塩
化銀及び0.5モル%の沃化銀を含む熟成済みの硬調ハロ
ゲン化銀乳剤に、3−カルボキシメチル−5−[2−
(3−エチル−チアゾリニデン)エチリデン]ローダニ
ン、4−ビドロキシ−1,3,3a,7−テトラザインデン、ム
コクロル酸、エチレンオキサイド基50個を含むポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル及びN−(γ−ジエ
チルアミノプロピル)−N′−フェニル尿素を各々通常
用いられる量添加した後2等分し、第1の部分はさらに
4等分して各々に下記処方(1)乃至(4)によって調
整されたエチルアクリレート重合体の分散物を、乳剤1K
gに対して200ml加え、よく攪拌混合した。残りの部分に
は分散物を添加しない。各部分の乳剤を、前記支持体の
ハレーション防止層とは反対側の面に、100m255±5mgの
銀が含まれるような割合で塗布した。
処方(1) 蒸留水12lにエチルアクリレート3Kgと分散剤として本発
明の例示化合物19の100gを加え500〜800rpmで攪拌し乳
化せしめる。次いで重合開始剤の過硫酸カリ0.15gを加
え、攪拌しながら、加熱し90〜100℃に保つ。反応を6
時間続ければ完全に重合が終了する。若干の残留モノマ
ーを除くため1時間水蒸気蒸留を行えば目的とした安定
なエチルアクリレート重合体水性分散液が得られる。
尚、これらの分散液中の固体ビニル重合体の粒子の大き
さは約0.02〜0.1μで殆どが0.05μ程度に揃った球状粒
子であった。
処方(2) 処方(1)における例示化合物19の代りに下記に示すア
ニオン性界面活性剤(a)を用いて同様に調整した。
処方(3) 例示化合物19の代りに下記のアニオン性界面活性剤
(b)を用いて処方(1)に準じた。
界面活性剤(b) 処方(4) 例示化合物19の代りにドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム(SDSと略す)を用い、処方(1)に準じた。
塗布された各乳剤層の上にさらに6%ゼラチン水溶液に
例示化合物19、上記界面活性剤(a)、(b)及び、SD
Sを、それぞれ、1Kgゼラチン水溶液液に対して100mg加
えた塗布液を第3表に示すような組合せで乾燥膜厚が1
μになるように塗布して、保護層とした。
これら各試料フィルムに、タングステン光源を用いて、
各試料片面積の1/2には150線マゼンタコンタクトスクリ
ーンを通して、残り1/2にはスクリーンを通さないで、
光楔露光したのち、第4表に示す現像液I及びIIを用
い、現像温度25℃、現像時間2分で現像処理した。
現像処理後、写真感度を測定し、かつ倍率100の光学顕
微鏡を用いて網点品質を観察し、第5表に示す結果を得
た。
感度:光学密度1.5+カブリの露光量の逆数(コントロ
ールを100とし、それに対する相対感度で表示) ラテックスの安定性:KNO3をポリマーラテックス40ml中
に0.29g及び0.5g添加し、3時間放置後の凝集状態を評
価(視覚判定) A:変化なし B:白濁 C凝固物あり D:スラリー状 網点品質:50%網点を観察し、資格的にA〜Dに級別し
た。
A:優秀 B:実用上許容できる C:劣る D:非常に劣る [引掻き強度] 前記処理工程で現像、定着、水洗したのち、水洗水に浸
漬したまま重量をかけた金属針で膜表面を引掻いて、傷
のつく最低の金属針の重量(引掻き強度)を求めた。
第5表から明らかな如く、本発明の界面活性剤とポリマ
ーラテックスを含有する感光材料は、イオン強度の異な
る現像液(I)及び(II)のいずれにおいてもほぼ同一
感度を与える。即ち、現像液への依存性が小さい。本発
明の界面活性剤を用いて乳化重合させたポリマーラテッ
クスは、電解質の存在下で安定であり、かつそれを添加
したことにより優れた引掻き強度を得ることができ、し
かも感度変化は殆どない。これに対して比較試料はポリ
マーラテックスの安定性に劣り、リス型現像の網点品質
も劣る。また引掻き強度も小さい。
[発明の効果] 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、新規な界面活性
剤の添加により低速塗布は勿論のこと高速塗布(50m/分
以上)においても極めて均一な親水性コロイド層の塗膜
が形成される。即ち塗布ムラや塗膜のハジキが生じな
い。また写真特性に悪影響を及ぼさない。更に本発明の
界面活性剤とポリマーラテックスを含有する写真感光材
料においても、塗布ムラや塗膜のハジキが生じないと共
に写真品質、特に塗膜物性に対して悪影響を及ぼさず、
例えば印刷用感光材料の網点品質を劣化させない。
カラー写真乳剤に本発明の界面活性剤を使用した場合
も、塗布ムラや塗膜のハジキが生じないばかりでなく、
非常に鮮明な良質の色画像が得られる。さらに、写真処
理液に対するヌレが良好であり、特に高速度で自動的に
現像処理を行う際にも泡が発生せず、ムラのない安定し
た写真処理特性を得ることができるなど、従来にない格
別の効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−30933(JP,A) 特開 昭51−7917(JP,A) 特開 昭53−129623(JP,A) 特開 昭54−98235(JP,A) 特開 昭55−22754(JP,A) 特開 昭55−56867(JP,A) 特開 昭56−104329(JP,A) 特開 昭57−104927(JP,A) 特開 昭58−153925(JP,A) 特開 昭60−76741(JP,A) 特開 昭60−209732(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上の親水性コロイド層の少なくとも
    一層に、一般式〔I〕で表される界面活性剤を含有する
    ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式〔I〕 〔式中、R1は炭素数3〜25のアルキル基又はアルケニル
    基を表し、Xは−OR2又は−OCOR2を表し、Yは親水性基
    を有する基を表し、R2は炭素数1〜25のアルキル基、ア
    ルキルアリール基、アルケニル基又はアルケニルアリー
    ル基を表す。〕
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