JPH0744796A - ナビゲーション装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ルート探索後のルート情報画面にてルート上
の分岐点やルートの要所あるいは要所周辺詳細図へのア
クセスを可能にする。 【構成】 地図データ、道路名称データ、分岐点名称デ
ータなどのルート上の要所を含む詳細図に関するデータ
を格納した外部記憶装置３を備え、入力手段１１から現
在地と目的地が入力されると、中央処理装置４は外部記
憶装置から必要なデータを読み出し、ルート検索を行
う。その後に、描画処理を行って表示手段１２に全ルー
ト図画面を表示する。この画面からルート情報を選択す
るとルート上の道路名称や分岐点名称がリスト表示され
る。さらに表示された分岐点を入力することにより、分
岐点周辺の詳細図が表示される。画面上でルート上の要
所を見て、さらに詳細図をアクセスすることができるの
で、概要としてルートがどの道路で構成されているか、
どの分岐点がルートの要所であるかが固有名称でわかる
と共に、要所となる分岐点の周辺詳細図が簡単に検索で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、予め設定されたルート
を通って目的地への誘導案内を行うナビゲーション装置
に係り、特にルート上の道路や分岐点、目的地周辺のル
ートや案内終了位置などのルート上の詳細図をルート情
報画面からアクセスできるようにしたナビゲーション装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ナビゲーション装置は、初めての
目的地へ、安心して車で訪れることができるようにルー
ト案内を行うものであり、近年、ナビゲーションの精
度、操作性、視認性などの性能、機能向上のための技術
開発が盛んに行われており、様々な方式のものが提案さ
れている。このナビゲーション装置はルート設定時に使
用する目的地設定画面、探索されたルートを表示するル
ート探索画面、探索されたルート情報を表示するルート
情報画面、誘導案内時に自動的または運転者の要求に応
じて開かれるルート案内画面を備えている。案内開始後
の表示画面としては、少なくともルート設定された複数
区間からなる全ルートの内で現在走行している区間を含
む数区間の広域を案内する区間図、および交差点におけ
る案内を行うための交差点図などをもっている。

【０００３】更にはルートを間違いなく走行できるよう
に曲がるべき交差点に関して残距離や名称、右左折等の
情報提供し、また走行途中でのルートが確認できるよう
に特徴物の教示等を行うもの、さらには表示だけでなく
音声による案内を行うもの等がある。このようなナビゲ
ーション装置において、ルートを設定するには出発地及
び目的地の入力をすることが必要であり、この入力によ
り出発地と目的地がきまると、出発地と目的地の周辺及
びその間の道路情報データからルート探索処理が行わ
れ、複数のルートの中から最適なるルートが設定され
る。ルート探索が終了すると、現在位置と目的地および
その間のルートを地図上に表示した全ルート図が開かれ
る。この全ルート図では、ルートの概要を把握してルー
ト案内を開始させる。

【０００４】このようなルート案内機能を備えたナビゲ
ーションシステムにおいて、同一出願人が既に出願した
特願平４−２２０１１１号に提案されているように、ル
ート探索完了後の全ルート表示がルート上の要所として
最初に使用する高速道路の入口名称と最後の出口名称だ
け表示させるもの、または特開平２−４２８５号に開示
されているように、ワンタッチスクロール及び地図縮尺
切替えを行って周辺地図を表示させるものなどがある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のルー
ト案内方式では、ルートの概要として、ルート上の道路
や分岐点、あるいはルートの要点となる分岐点でのルー
ト方向やルート形状、または目的地周辺のルートや案内
終了位置などの詳細なルート情報を事前に知りたいと
き、あるいはルート案内の途中において現在地から先の
ルート情報を知りたいときは、ルート案内開始後の画面
から地図縮尺切替え操作やワンタッチスクロール操作に
よりルートをたどるようにして行われており、その操作
が容易でなく、時間がかかるという不具合があった。本
発明の目的は、ルート探索後のルート情報画面にてルー
ト上の分岐点やルートの要所あるいは要所周辺詳細図を
アクセスすることができるようにしたナビゲーション装
置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項１に記載された本発明は予め設定されたルー
トに従って目的地へ誘導案内を行うナビゲーション装置
において、現在地から目的地までのルートが道路と分岐
点で構成され、さらに対応する道路名称、分岐点名称、
及び進入道路と脱出道路との関係情報を記憶するデータ
ベースと、少なくとも道路名称または分岐点名称をリス
ト表示するルート情報画面を描画する描画手段と、前記
ルート情報画面を表示させる画面操作信号を発する入力
手段と、前記入力手段からの画面操作信号に基づいて、
前記データベースからルート情報を読み出して、少なく
とも道路名称または分岐点名称のリスト処理を行って前
記画面への表示制御を行う制御手段とを具備する構成に
ある。また請求項２に記載された発明は、上記発明に於
けるデータベースに分岐点座標に関するデータを追加
し、該分岐点座標から選択された周辺地図を描画する描
画手段を備えている構成にある。さらに請求項３に記載
された発明は、請求項２に記載の発明において、ルート
情報画面にリスト表示された分岐点に対応してスイッチ
入力手段を前記ルート情報画面上に設け、該スイッチ入
力手段を操作することにより周辺地図を描画させること
を特徴とする請求項２記載のナビゲーション装置。

【０００７】

【発明の作用および効果】請求項１に記載された発明に
よると、ルート検索後に、描画手段が描画する地図画面
において、ルート情報を表示させるための画面操作を行
うと、制御手段はデータベースからルート情報データを
読み出し、少なくとも道路名称または分岐点名称をリス
ト処理して、ルート情報画面への遷移を描画手段に指令
する。描画手段は制御手段からの指令によりルート情報
画面の描画を行い、道路名称または分岐点名称をリスト
表示する。請求項２に記載された発明によると、リスト
表示された分岐点名称を入力することにより、分岐点の
周辺地図をオープンさせることができる。請求項３に記
載された発明によると、リスト表示された分岐点名称に
対応して設けられたスイッチを操作することにより、分
岐点の周辺地図をオープンさせることができる。本発明
の構成によれば、概要としてルートがどの道路で構成さ
れているか、どの分岐点がルートの要所であるかがルー
ト情報画面により固有名称でわかる。またスイッチ操作
により、要所となる分岐点の周辺詳細図が簡単に検索で
きる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明のナビゲーション装置に於けるルー
ト情報表示機能を実現するためのハードウエア構成を示
す。図２は本発明のナビゲーション装置のシステム構成
の一例を示す。ナビゲーション装置は、ルート案内に関
する情報を入出力する入出力部１、自車両の現在位置に
関する情報を検出する現在位置検出用装置２、ルートの
算出に必要なナビゲーション用データおよび誘導案内に
必要な表示案内データ等が記録されている外部情報記憶
装置３、ルート探索処理やルート案内に必要な表示案内
処理を実行すると共に、システム全体の制御を行う中央
処理装置４から構成されている。

【０００９】入出力部１は、目的地を入力したり、運転
者が必要な時に案内情報を音声および／または画面表示
したりできるように、ユーザの意志によりナビゲーショ
ン処理を中央処理装置４に指示すると共に、処理後のデ
ータや通信データなどをプリント出力したり、スピーカ
ーから音声出力したり、あるいはディスプレイに表示出
力したりする機能を備えている。その機能を実現するた
めの入力手段としては、目的地を住所、電話番号、座標
などにて入力したり、ルート案内をリクエストしたりす
るタッチスイッチ１１がディスプレイ１２に組み込まれ
て構成されている。また出力手段は入力データを画面表
示したり、運転者のリクエストまたは自動的にルート案
内を画面表示するディスプレイ１４、中央処理装置４で
処理したデータや外部情報記憶装置３に格納されたデー
タをプリント出力するプリンタ１３およびルート案内を
音声で出力するスピーカ１４からなっている。

【００１０】ここで、音声入力を可能にするための音声
認識装置やＩＣカードや磁気カードに記録されたデータ
を読み取るための記録カード読取り装置を付加すること
もできる。またナビゲーションに必要なデータを蓄積
し、ユーザの要求により通信回線を介して提供する情報
センターや予め地図データや目的地データなどのユーザ
の固有データが記憶されている電子手帳などの情報源と
の間でデータのやり取りを行うためのデータ通信装置を
付加することもできる。

【００１１】ディスプレイ１２は、カラーＣＲＴやカラ
ー液晶表示器により構成されており、中央処理装置４が
処理する地図データや案内データに基づく目的地設定画
面、ルート案内画面、区間図画面、交差点図画面などナ
ビゲーションに必要なすべての画面をカラー表示出力す
ると共に、本画面にルート案内の設定およびルート誘導
中の案内や画面の切替え操作を行うためのボタンが表示
される。ルート案内画面は、少なくとも全ルート地図、
ルート情報、周辺地図を表示する画面を備えている。ま
たディスプレイ１２には機能ボタンの表示に対応してタ
ッチパネル１１が設けられており、ボタンタッチにより
入力される信号に基づいて上記の操作が実行されるよう
に構成されている。このボタンやタッチパネル１１は入
力手段を構成するものであるが、ここではその詳細な説
明を省略する。

【００１２】現在地検出装置２は、衛星航法システム
（ＧＰＳ）を利用したＧＰＳ受信装置２１、ビーコン受
信装置２２、例えばセラルフォーンやＦＭ多重信号を利
用したＧＰＳの補正信号を受信するデータ送受信装置２
３、例えば車輪センサやステアリングセンサなどで構成
される舵角センサ２４、例えば地磁気センサなどで構成
される方位センサ２５、車輪の回転数から走行距離を検
出する距離センサ２６からなっている。

【００１３】外部情報記憶装置３は、地図、交差点、ノ
ード、道路、分岐点、写真、目的地点、案内地点、詳細
目的地、道路名称、分岐点、表示案内、音声案内等のル
ート案内に必要なすべてのデータが記録されたデータベ
ースである。特に本発明を実施するために必要なルート
情報として、地図データファイルに関連させた道路名称
データファイルと分岐点名称データファイルが格納され
ている。

【００１４】中央処理装置４は、演算処理を実行するＣ
ＰＵ４０、ルート探索などの処理を行うためのプログラ
ムやルート案内に必要な表示制御、音声案内に必要な音
声出力制御を行うためのプログラム及びそれに必要なデ
ータが格納された第１ＲＯＭ４１、探索されたルート案
内情報や演算処理中のデータを一時的に格納するＲＡＭ
４２、ルート案内及び地図表示に必要な表示情報データ
が格納された第２ＲＯＭ４３、ディスプレイへの画面表
示に使用する画像データが記憶された画像メモリ４４、
ＣＰＵからの表示制御信号に基づいて画像メモリから画
像データを取り出し、画像処理を施してディスプレイに
出力する画像プロセッサ４５、ＣＰＵからの音声出力制
御信号に基づいて外部情報記憶装置３から読み出した音
声、フレーズ、１つにまとまった文章、音等を合成して
アナログ信号に変換してスピーカに出力する音声プロセ
ッサ４６、通信による入出力データのやり取りを行う通
信インタフェース４７および現在位置検出部のセンサ信
号を取り込むための入力インタフェース４８、内部ダイ
アナグ情報に日付や時間を記入するための時計４９から
構成されている。

【００１５】本システムは、ルート案内は運転者が画面
表示、音声出力のいずれでも選択できるように構成され
ている。また本システムは、現在位置検出装置からの各
種のセンサ信号、ＧＰＳデータに基づいて推測位置を算
出し、この推測位置と地図上の道路およびＧＰＳデータ
との相関により道路上の位置決定を行って、現在位置を
求める。さらに本システムは、現在地を目的地までの経
路に照らし、自車両の車線上の位置に対して予め定めら
れた案内点に接近しているか否かを判定する機能を備え
ている。すなわち、前記機能により、案内ルート上の交
差点の手前所定距離、交差点通過判定後などの自動音声
出力や通過交差点名などの交差点情報表示出力のタイミ
ングが判定される。この判定結果に基づいて画像プロセ
ッサおよび音声プロセッサに案内指令を行う。またリク
エスト信号が入力されると、音声プロセッサに対して現
在地の音声案内を指令する。

【００１６】次にルート情報表示機能について説明す
る。ルート情報に関するデータは地図データ、道路名称
データおよび分岐点名称データが用いられる。図３はル
ート情報に関するデータの内、道路名称データと分岐点
データのデータ構造を示す。道路名称データは道路番
号、道路名称および道路属性によって関係付けられてお
り、また分岐点名称データは進入道路、脱出道路および
分岐点名称によって関係付けられている。道路番号は本
ナビケーションシステムが利用できるように道路毎に付
けられた番号である。道路属性は、国道、県道、高速道
など地図上に表記されている道路区分である。進入道路
はルート上にある道路から道路への走行を変更する際
に、そこへ入る道路番号によって指示する。脱出道路
は、ルート上にある道路から道路への走行を変更する際
に、そこへ出る道路番号により指示する。分岐点名称は
進入道路と脱出道路との分岐点の名称で指示する。

【００１７】ルート案内の具体例を図４ないし５を参照
しながら説明する。図４はルート表示機能によるルート
案内の具体例を示す。図５は前記具体例に於けるルート
上の道路番号、道路名称および分岐名称の関係を示す。
図６は処理後のルート情報として画面表示される一例を
示す。なお、図４に示すルート案内の具体例に於ける現
在地は○○会館、目的地は○○カントリークラブとす
る。図４において、現在地から目的地までのルートは１
０の道路を走行し、その間に９つの分岐点がある。これ
ら道路と分岐点は、図５に示すように、道路番号、道路
名称および分岐点名称によって関係付けられている。ル
ート情報図には、図６に示すように、現在地から目的地
までのルート上にある分岐点（○印表示）と分岐点間の
距離が表示され、このルートで使用する道路および分岐
点の名称をルート上に対応させて表示される。本例は、
図５に示すデータを基に表示したものである。

【００１８】次にルート情報の操作画面について説明す
る。図７は探索されたルートを全ルート図画面に表示
し、この画面からのルート情報を取得するための画面遷
移を示す。全ルート図画面６には、広域の地図上に記さ
れた現在位置マーク６１で示す車両現在地から目的地マ
ーク６２で記された目的地点に至る走行ルート６３が表
示された地図表示部６０を備えており、入力手段として
表示された全ルートを変更、つまり再探索を指示するル
ート変更キー６４、ルート上の案内要所を知りたいとき
に指示するルート情報キー６５、表示されたルートでの
ナビゲーションを指示する案内開始キー６６なとの機能
キーが設けられている。

【００１９】ルート情報画面７は、全ルート図画面６で
ルート情報キー６５を押すことによりオープンし、ルー
ト上の道路名称や分岐点名称を現在地からリスト表示す
る。ルート表示は、現在地マーク表示７１から目的地マ
ーク表示の間に分岐点マーク表示７２を入れ、これらの
間に平行線で表した道路表示７３とその間の距離表示７
４からなっている。このルート上の表示例として、図７
では現在地マークから次の分岐点マークまでの間の距離
が「０．１Ｋ」で、この分岐点から次の分岐点までの距
離が「０．３Ｋ」であることを案内している。

【００２０】この画面にはスクロールキー７５の操作に
よりルート情報をスクロール表示させるルート情報表示
部７０を備えている。入力手段として、分岐点周辺の地
図のアクセスができるように、ルート上の要所毎に対応
して周辺地図キー７６が設けられている。この画面でリ
ターンキー７７を押すと全ルート図画面６に戻る。また
周辺地図キー７６を押すと詳細図による周辺地図の画面
８がオープンする。

【００２１】ルート情報表示部７０の道路描画は現在地
がルート上にある場合とない場合とで変える。本例で
は、現在地がルート上にある場合、図７に示すように、
現在地から分岐点、分岐点間、分岐点から目的地を結ぶ
道路を実線で描画される。また現在地がルート上にない
場合は、図８に示すように、分岐点間の道路表示７３が
破線で描画される。

【００２２】ルート情報表示の他の実施例を説明する。
図９はルート上の分岐点マーク７２内にその分岐点での
進行方向を表示したものである。図において、分岐点で
あるトヨタ町では左折、またトヨタ町南では右折をそれ
ぞれ案内している。図１０は道路等のルート情報表示部
７０に表示された高速分岐点に、どの方面に進入するか
の方面表示７８を行うものである。例えば、図示のよう
に豊田Ｉ．Ｃ．で京都方面に進路を取る場合、「豊田
Ｉ．Ｃ．（京都方面）」が表示案内される。

【００２３】またルート情報画面には出発地から表示さ
せているが、図１１に示すように目的地から表示させた
り、あるいは他の地点から表示させるようにしても良
い。

【００２４】また道路種別に関係無く全部表示するよう
にしたが、例えば図６の例で説明すると、国道２４８号
線、東名高速道路、中央自動車道など国道以上のみを表
示し、県道等一般道の場合は図１８に示すように属性を
表示したり、または図２４に示すように属性を表示しな
いするようにしても良い。またルート情報画面に表示さ
れたリストの道路を検索し易くするため、例えば高速を
青、国道を赤など道路種別によって色分けすることもで
きる。さらに分岐点間の距離を表示するようにしたが、
距離表示のないものであっても構わない。

【００２５】周辺地図画面７は、図１２に示すように、
ルート情報画面６で押したルート上の要所の周辺地図を
表示する周辺地図表示部７１を備えており、この表示部
のほぼ中央に交差点を位置させ、南北の反転のみの区間
図で描画される。この画面にてルートの要点となる分岐
点のルート方向やルート形状などその詳細を正確に知る
ことができる。また画面中央には交差点を囲うようにし
て目的地設定用カーソルが設けられており、このカーソ
ルの一部を触れることにより、その方向にカーソルの全
体を移動させることができる。そして、周辺地図画面に
は選択されたルート上の要所を広い地域で見たいときの
ために、広域キー７２が設けられている。またリターン
キー７３を押すと前画面であるルート情報画面６に戻
る。

【００２６】上記周辺地図表示の実施例では、南北の反
転のみであるが、図１３に示すように、進行方向が常に
上になるように表示する、いわゆるヘッディングアップ
表示によって構成することもできる。また周辺地図とし
て、例えば、図１４に示す交差点図を表示するようにし
ても良い。周辺地図や交差点図は、ルート案内中に表示
させる図と区別するため、異なる色の縁取り、例えば図
１４に示す交差点図に黒の縁取りを行うことにより、容
易に識別することができる。

【００２７】次にルート情報表示処理について説明す
る。図１５は現在車両がいる地点「現在地」から最終地
点「目的地」までの表示処理の流れを示す。ルート探索
によりルート上の全ての道路番号列の処理が終了してい
ると、まず「現在地」と表示した後（Ｓ１）、道路番号
列の全てについて処理が終了しているかを判断し（Ｓ
２）、終了していれば「目的地」と表示する（Ｓ３）。
一方道路番号列の処理が終了していないときは道路番号
列の１つの道路に対する処理が行われる（Ｓ４）。図１
６は道路番号列中の１つの道路に対する表示処理の流れ
を示す。まず道路番号に対する道路名称を道路名称デー
タ（図３参照）から検索する（Ｓ１０）。その道路名称
があるか否かを判断し（Ｓ１１）、道路名称があれば道
路名称を表示する（Ｓ１２）。また道路名称がない場合
は道路属性を表示する。この表示処理が終了すると交差
点名称データがあるか否かを判断し（Ｓ１５）、交差点
名称があれば交差点名称を表示する（Ｓ１６）。また交
差点名称がないときは分岐点における住所を表示する
（Ｓ１７）。これらの一連の表示処理が終了すると図１
５のステップ２に戻る。

【００２８】道路番号列中の１つの道路に対する処理の
他の実施例を図１７により説明する。図１８は国道以上
の道路名称を表示し、県道等一般道の場合は属性を表示
するようにした具体例を示す。まず道路番号に対する道
路名称を道路名称データ（図３参照）から検索する（Ｓ
２０）。その道路名称が国道又は高速であるかを判断し
（Ｓ２１）、国道又は高速であれば固有道路名称を表示
する（Ｓ２２）。またいずれでもない場合は次の道路名
称を道路名称データから検索し（Ｓ２３）、当該道路名
称が国道又は高速であるかを判断する（Ｓ２４）。国道
又は高速の場合は道路属性を表示し（Ｓ２５）、それ以
外の道路では図１５のステップＳ２に戻る。

【００２９】ステップ２２および２５において、固有道
路名称および道路属性の表示処理が終了すると、道路番
号と次の道路番号の組み合わせで分岐点名称データを検
索する（Ｓ２６）。次いで固有分岐点名称の有無を判断
し（Ｓ２７）、名称があればその分岐点名称を表示する
（Ｓ２８）。一方分岐点名称がないときは「分岐点」と
表示する（Ｓ２９）。この分岐点表示に替えて、住所表
示もできる。これらの一連の表示処理が終了すると図１
５のステップ２に戻る。

【００３０】道路名称のみ表示する場合の実施例を説明
する。図１９は現在車両がいる地点「現在地」から最終
地点「目的地」までの表示処理の流れを示す。ルート探
索によりルート上の全ての道路番号列の処理が終了して
いると、まず「現在地」と表示した後（Ｓ３０）、道路
番号列の全てについて、道路名称や道路属性などの表示
処理を行ったかを判断し（Ｓ３１）、終了していれば
「目的地」と表示する（Ｓ３２）。一方道路番号列の処
理が終了していないときは道路番号列の１つの道路に対
する処理が行われる（Ｓ３３）。

【００３１】図２０は道路番号列中の１つの道路に対す
る表示処理の流れを示す。まず道路番号に対する道路名
称を道路名称データ（図３参照）から検索する（Ｓ３
４）。その道路名称があるか否かを判断し（Ｓ３５）、
道路名称があれば道路名称を表示する（Ｓ３６）。道路
名称がないときは次の道路番号の処理に移る。すなわ
ち、道路属性の表示を行わないで、ステップＳ３１にリ
ターンする。この場合の具体例を図２１に示す。

【００３２】図２０において、ステップ３５で道路名称
の有無を判断するのに代えて、国道または高速であるか
を判断し、国道または高速の場合は道路名称を表示し、
一般道などの場合には道路属性を表示する。この場合の
具体例を図２２に示す。また道路名称がない場合は道路
属性を表示する。この表示処理が終了すると交差点名称
データがあるか否かを判断し（Ｓ１５）、交差点名称が
あれば交差点名称を表示する（Ｓ１６）。また交差点名
称がないときは分岐点における住所を表示する（Ｓ１
７）。これらの一連の表示処理が終了すると図１５のス
テップ２に戻る。

【００３３】道路番号列中の１つの道路に対する処理の
他の実施例を図２３により説明する。図２４は国道以上
の道路名称のみを表示するようにした具体例を示す。ま
ず道路番号に対する道路名称を道路名称データ（図３参
照）から検索する（Ｓ４０）。その道路名称が国道又は
高速であるかを判断し（Ｓ４１）、国道又は高速であれ
ば道路名称を表示する（Ｓ４３）。またいずれでもない
場合は当該分岐点間の道路欄を空白にし（Ｓ４４）、次
の道路名称を道路名称データから検索し（Ｓ４５）、当
該道路名称が国道又は高速であるかを判断する（Ｓ４
６）。国道または高速道路以外の道路では、当該分岐点
の名称欄を空白にし（Ｓ４７）、図１５のステップＳ２
に戻る。国道又は高速道路の場合、あるいはステップ４
３の道路名称を表示した後に、道路番号と次の道路番号
の組み合わせで交差点名称データを検索する（Ｓ４
８）。この結果から交差点名称データの有無を判断し
（Ｓ４９）、交差点名称データがあるときは分岐点名称
を表示し（Ｓ５０）、一方無いときは分岐点における住
所を表示する（Ｓ５１）。

【００３４】次にルート情報の表示レベル選択機能をも
つシステムについて説明する。図２５は探索されたルー
トを全ルート図画面に表示し、この画面からのルート情
報の表示レベルを選択するための画面遷移を示す。本実
施例はルート情報を国道以上、県道属性および県道名称
のいずれかで表示させるためのルート情報設定画面を備
えていることを特徴とするものである。なお、全ルート
画面表示、ルート情報画面表示については図７に示すも
のと同じなので、ここではルート情報設定画面について
のみ説明し、その他については適宜省略する。

【００３５】全ルート図画面６にてルート情報ボタン６
５を押すと、ルート情報の表示レベルを選択するための
ルート情報設定画面９がオープンする。ルート情報設定
画面９には、ルート情報をどのレベルでリスト表示させ
るかの選択を指示するメッセージ「表示レベルの選択が
できます」が表示される。本例では、図６に示すように
全ての道路名称を表示させるか、図１８に示すように県
道の属性も含めて表示させるか、あるいは図２４に示す
ように国道以上を表示させるかを指示する表示レベル選
択ボタンが設けられている。すなわち、表示レベル選択
ボタンは図６のリスト表示させる県道名称ボタン９１、
図１８のリスト表示させる県道属性ボタン９２、および
図２４のリスト表示させる国道以上ボタン９３からなっ
ている。国道以上ボタン９３を押すと、例えば図示の如
く現在地から分岐点「トヨタ町」までの道路は国道以上
の道路でないので、空白になっており、次の「トヨタ
町」から「トヨタ南町」までの道路は国道なので、その
道路名称「国道２４８号線」が表示される。

【００３６】図２６ないし図２９は表示レベル選択機能
を備えたルート情報の表示処理の流れを示す。図２６の
処理において、ルート情報を画面表示させる操作とし
て、例えば全ルート図画面にてルート情報ボタンを押す
ことにより発せられる画面操作信号によりルート情報設
定画面の表示が行われる（Ｓ６０）。このルート情報設
定画面からの表示レベルの選択信号の入力を待つ（Ｓ６
１）。選択信号が入力されるとその表示レベルを解析し
（Ｓ６２）、県道名称での表示であれば表示レベルに県
道名称を登録する（Ｓ６３）、また県道属性での表示で
あれば表示レベルに県道属性を登録する（Ｓ６４）、さ
らに国道以上での表示であれば表示レベルに国道以上を
登録する（Ｓ６５）。

【００３７】ルート情報設定画面により表示レベルを選
択すると、図２７に示す処理が行われる。すなわち、ル
ート情報画面の背景部分の表示が行われる（Ｓ６６）。
その後、「現在地」と表示した後（Ｓ６７）、道路番号
列の全てについて処理が終了しているかを判断し（Ｓ６
８）、終了していれば「目的地」と表示する（Ｓ６
９）。一方道路番号列の処理が終了していないときは道
路番号列の１つの道路に対する処理が行われる（Ｓ７
０）。

【００３８】図２８に示す道路番号列中の１つの道路に
対する処理ルーチンが起動すると、まず道路番号に対す
る道路名称を道路名称データから検索する（Ｓ７１）。
その道路名称があるか否かを判断し（Ｓ７２）、道路名
称があれば道路属性が国道以上であるか否かを判断する
（Ｓ７３）。また道路名称がない場合はステップ７９以
降の処理に移る。道路名称があって、国道以上の道路の
場合は、道路名称を表示した後に（Ｓ７４）、道路番号
と次の道路番号の組み合わせで分岐点名称データを検索
する（Ｓ８４）。道路名称が国道以上でない場合は、選
択された表示レベルを判定する（Ｓ７５）。その結果、
道路名称が選択されているときは道路名を表示し（Ｓ７
６）、道路属性が選択されているときは道路属性を表示
し（Ｓ７７）、あるいは国道以上が選択されているとき
は空欄にする（Ｓ７８）。その後、道路番号と次の道路
番号の組み合わせで分岐点名称データを検索する（Ｓ８
４）。

【００３９】図２９の処理において、道路名称データが
無い場合には道路属性が国道以上であるか否かを判断す
る（Ｓ７９）。当該道路が国道以上であればその道路属
性を表示する（Ｓ８０）。また道路属性が国道以上でな
いときは表示レベルを判定し（Ｓ８１）、道路名称また
は道路属性の表示を選択されているときは道路属性を表
示する（Ｓ８２）。一方国道以上の表示を選択されてい
るときは空欄にする（Ｓ８３）。これらの表示処理を終
了すると、道路番号と次の道路番号の組み合わせで分岐
点名称データを検索する（Ｓ８４）。その検索結果に基
づいて、分岐点名称データの有無を判断する（Ｓ８
５）。分岐点名称データがあればその分岐点名称を表示
し（Ｓ８６）、また分岐点名称データがなければ分岐点
における住所を表示する（Ｓ８７）。

【００４０】本実施例では、ルート情報をルート情報画
面のみの表示によって行われているが、ルート情報画面
の内容を音声出力しても良い。またルート情報はスクロ
ールキーによって画面上に表示させるマニュアル遷移で
あるが、自動的に表示させる自動遷移でも良い。さらに
本実施例においては、ルート探索後、現在地から目的地
までの全ルートを表示すると共に、ルート情報ボタンを
その画面に出してルート情報を出力可能にしているが、
これに限定されるものではない。例えば、高速道路等を
走行中にサービスエリア等において運転者がそこから先
のルート情報を知りたい場合等、ルート案内中に車両が
停止したことを判定してルート情報ボタンを出力するよ
うに制御することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るナビゲーション装置のルート情
報表示機能を実現するためのハードウエア構成を示す図
である。

【図２】 本発明に係るナビゲーション装置のシステム
構成の一例を示す図である。

【図３】 ルート情報を表示するための、データ構造の
一例を示す図である。

【図４】 ルート情報を説明するための図である。

【図５】 ルート案内の具体例を説明するための図であ
る。

【図６】 ルート情報の具体例を説明するための図であ
る。

【図７】 ルート情報画面の操作を説明するための画面
遷移図である。

【図８】 ルート情報画面の表示形態の他の実施例とし
て、現在地がルート上にない場合の表示例を示す図であ
る。

【図９】 ルート情報画面の表示形態の他の実施例とし
て、ルート上の分岐点マーク内に進行方向の文字を入れ
た表示例を示す図である。

【図１０】 ルート情報画面の表示形態の他の実施例と
して、高速分岐点にどの方面に進入するかの方面を入れ
た表示例を示す図である。

【図１１】 ルート情報画面の表示形態の他の実施例と
して、目的地から表示した例を示す図である。

【図１２】 ルート情報画面で操作した周辺地図を表示
する周辺図画面を表示例を示す図である。

【図１３】 ルート情報画面で操作した周辺地図を表示
する周辺図画面の表示形態として、進行方向が常に上に
なるようにした例を示す図である。

【図１４】 ルート情報画面で操作した周辺地図とし
て、交差点図を表示する例を示す図である。

【図１５】 ルート情報画面へのルート情報の処理を示
すフローチャートである。

【図１６】 図１５の処理に於ける道路番号列中の１つ
の道路に対する処理を示すフローチャートである。

【図１７】 道路番号列中の１つの道路に対する他の処
理の示すフローチャートである。

【図１８】 県道属性も含めてリスト表示させる例を示
す図である。

【図１９】 道路名称のみ表示する場合の現在車両がい
る地点「現在地」から最終地点「目的地」までの表示処
理の流れを示すフローチャートである。

【図２０】 図１９の表示処理に於ける道路番号列中の
１つの道路に対する表示処理の流れを示すフローチャー
トである。

【図２１】 道路属性の表示を行わない場合の表示例を
示す図である。

【図２２】 国道または高速の場合は道路名称を、一般
道などの場合は道路属性を表示する例を示す図である。

【図２３】 国道以上の道路名称のみを表示するように
した場合の道路番号列中の１つの道路に対する処理を示
すフローチャートである。

【図２４】 図２３の表示例を示す図である。

【図２５】 ルート情報の表示レベル選択機能をもつシ
ステムが備えるルート情報設定画面の構成例と画面遷移
を示す図である。

【図２６】 表示レベル選択機能を備えたルート情報の
表示処理の流れを示すフローチャートである。

【図２７】 図２６に続くフローチャートである。

【図２８】 図２７の道路番号列中の１つの道路に対す
る処理を示すフローチャートである。

【図２９】 図２８に続くフローチャートである。

【符号の説明】

１…入出力部、２…現在地検出装置、３…外部情報記憶
装置、４…データ通信部、５…中央処理装置、６…全ル
ート図画面、７…ルート情報画面、８…周辺地図画面、
９…ルート情報設定画面

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【手続補正書】

【提出日】平成５年９月１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１４

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１４】

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め設定されたルートに従って目的地へ
   誘導案内を行うナビゲーション装置において、 現在地から目的地までのルートが道路と分岐点で構成さ
   れ、さらに対応する道路名称、分岐点名称、及び進入道
   路と脱出道路との関係情報を記憶するデータベースと、 少なくとも道路名称または分岐点名称をリスト表示する
   ルート情報画面を描画する描画手段と、 前記ルート情報画面を表示させる画面操作信号を発する
   入力手段と、 前記入力手段からの画面操作信号に基づいて、前記デー
   タベースからルート情報を読み出して、少なくとも道路
   名称または分岐点名称のリスト処理を行って前記ルート
   情報画面への表示制御を行う制御手段と、を具備するナ
   ビゲーション装置。
2. 【請求項２】 上記データベースに分岐点座標データを
   追加し、該分岐点座標から選択された周辺地図を描画す
   る描画手段を備えていることを特徴とする請求項１記載
   のナビゲーション装置。
3. 【請求項３】 ルート情報画面にリスト表示された分岐
   点に対応してスイッチ入力手段を前記ルート情報画面上
   に設け、該スイッチ入力手段を操作することにより周辺
   地図を描画させることを特徴とする請求項２記載のナビ
   ゲーション装置。