JPH0743822Y2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH0743822Y2
JPH0743822Y2 JP1989149553U JP14955389U JPH0743822Y2 JP H0743822 Y2 JPH0743822 Y2 JP H0743822Y2 JP 1989149553 U JP1989149553 U JP 1989149553U JP 14955389 U JP14955389 U JP 14955389U JP H0743822 Y2 JPH0743822 Y2 JP H0743822Y2
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JP
Japan
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locking piece
lower half
slider
tape cassette
hole
Prior art date
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JP1989149553U
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JPH0389580U (ja
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尊久 川口
晴臣 榎本
健彦 池田
秀敏 渡辺
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Kao Corp
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Kao Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、テープカセット、更に詳しくは、カセット本
体を形成する下ハーフに対して前後方向に進退動自在に
取り付けられたスライダーの開閉動作を長期間に亘り安
定化することができるテープカセットに関する。
〔従来の技術〕
従来のテープカセットを第7図〜第10図(a)、
(b)、(c)に基づいて説明すると、従来のテープカ
セットは、第7図に示す如く、テープの巻装されたハブ
(図示せず)を回転自在に収納するカセット本体を形成
する上ハーフ1及び下ハーフ2と、該下ハーフ2を被覆
した状態で該下ハーフ2に対して前後方向に進退動自在
に配設されたスライダー3と、該スライダー3を常時前
方へ付勢するように上記下ハーフ2の前縁端に配設され
たスプリング(図示せず)とを備えて構成され、更に上
記上ハーフ1と上記下ハーフ2との前端縁には前蓋4が
開閉自在に配設され、カセットテープの使用、不使用に
応じて前端縁を開閉するように構成されている。
而して、上記下ハーフ2には、第8図(a)、(b)及
び第10図(a)、(b)、(c)に示す如く、上記スラ
イダー3の前後に穿設された1対の第1の孔32、32また
は1対の第2の孔33、33(第9図参照)に嵌入する突起
22Aを先端に有する係止片22が一端で上記下ハーフ2に
連結されて上記下ハーフ2と一体化して左右に一対形成
されている。そして、該係止片22は、上記スライダー3
の進退動作に伴って、その突起22Aが上記下ハーフ2の
面に対して上下に移動し、上記第1の孔32または上記第
2の孔33に上記突起22Aを嵌入させて上記スライダー3
に形成された一対の開孔部31、31を介して上記下ハーフ
2に形成された一対の開孔部21、21を開閉する位置にそ
れぞれ係止するように構成されている。
上記係止片22は、第8図(a)に示す如く、上記下ハー
フ2との連結部から前後方向に細長い矩形片として延設
され、上記連結部以外の3辺と上記下ハーフ2との間に
隙間23が形成されている。
而して、従来のテープカセットを使用するに際して、記
録・再生装置にテープカセットを装填すると、テープカ
セットの前蓋4が開き、スライダー3がスプリングの付
勢力に抗して後退して、スライダー3の開孔部31、31が
下ハーフ2の開孔部21、21に重なってハブに記録・再生
装置の駆動部が係合し、ハブが回転し得る状態になる。
この際、下ハーフ2の係止片22は、その突起22Aを第10
図(a)に示すようにスライダー3の第1の孔32に嵌入
させてスライダー3を係止させて開放状態に維持する。
一方、テープへの記録、あるいはテープからの再生が終
わり、テープカセットを記録・再生装置から取り外すと
スプリングの付勢力によってスライダー3が進出する
際、下ハーフ2の係止片22は、連結部を中心に揺動し、
その突起22Aが第10図(b)に示すようにスライダー3
の第1の孔32から外れて下ハーフ2の内側へ押し込まれ
て第1の孔32と第2の孔33間の面を乗り越えて第2の考
案33に嵌入すると共に、スライダー3の開孔部31が下ハ
ーフ2の開孔部21からずれてこれら両者間の重なりがな
くなり、下ハーフ2の開孔部21が閉塞される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、テープカセットの上ハーフ1、下ハーフ
2及びスライダー3等は、一般に合成樹脂を射出成形す
ることにより形成されているため、高温雰囲気下で変形
し易く、また、従来のテープカセットが、記録、再生に
際し繰り返し使用される間に、記録・再生装置の高温雰
囲気と相俟って係止片22の連結部が疲労して弾性を喪失
して第10図(c)に示す永久歪みを生じて係止片22が内
側へ反ることがある。このように係止片22に永久歪みを
生じて係止片22が内側へ反ると、突起22Aとスライダー
3の第1の孔32、第2の孔33との係合が不十分になり、
係止片22によってスライダー3を所定の位置で確実に係
止することができなくなるという課題があった。
従って、本考案の目的は、下ハーフの係止片に永久歪み
が発生することを長期間に亘って防止して、係止片によ
って下ハーフの開孔部を開閉する位置にスライダーを確
実に係止することができるテープカセットを提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、テープの巻装されたハブを回転自在に収納す
るカセット本体を形成する上ハーフ1及び下ハーフ2
と、該下ハーフ2を被覆した状態で該下ハーフ2に対し
て前後方向に進退動自在に配設されたスライダー3とを
備え、外側に突起22Aが形成された係止片22を上記下ハ
ーフ2に連結させて一体化し、上記突起22Aが、上記ス
ライダー3の前後に形成された第1の孔32または第2の
孔33に嵌入して上記スライダー3を係止させ、上記下ハ
ーフ2に形成された開孔部21を上記スライダー3に形成
された開孔部31で開閉するようにしたテープカセットに
おいて、上記係止片22は、第1係止片221と第2係止片2
22とから形成され、それぞれの一端で連設され、該一端
で上記突起22Aを支持し、それぞれの他端が上記下ハー
フ2に連結されており、上記第1係止片221と上記第2
係止片222とは、上記スライダー3の摺動方向に連設さ
れ、上記第1係止片221及び上記第2係止片222は、上記
突起22Aの形成された部分を除いて、全体的に上記下ハ
ーフ2の厚さよりも薄く形成されていることを特徴とす
るテープカセットを提供することにより上記目的を達成
したものである。
〔作用〕
本考案によれば、一つの突起を支持する複数の係止片
は、下ハーフとの複数の連結部を基点に振幅して突起を
上下動にさせてスライダーの第1の孔または第2の孔に
突起を嵌入させて下ハーフの開孔部を開閉する位置でス
ライダーを係止させることができる。
〔実施例〕
以下、第1図〜第6図に示す実施例に基づいて本考案を
説明する。
尚、各図中、第1図(a)、(b)、(c)はそれぞれ
本考案のテープカセットの一実施例に用いられる下ハー
フを示す図で、同図(a)は下ハーフの内面を示す斜視
図、同図(b)は下ハーフの内面を示す平面図、同図
(c)は同図(b)のI−I線断面図、第2図(a)、
(b)は本考案のテープカセットの他の実施例に用いら
れる下ハーフを示す図で、同図(a)は下ハーフの内面
のうちの半分を示す平面図、同図(b)は同図(a)の
II-II線断面図、第3図、第4図、第5図及び第6図は
それぞれ更に本考案のテープカセットの他の実施例に用
いられる下ハーフの要部を示す第2図(b)相当図、 本実施例のテープカセットは、第7図に示す如く、カセ
ット本体を形成する上ハーフ1及び下ハーフ2と、該下
ハーフ2を被覆した状態で該下ハーフ2に対して前後方
向に進退動自在に配設されたスライダー3と、上記上ハ
ーフ1及び下ハーフ2の前端縁に配設された前蓋4とを
備え、かかる点で従来のテープカセットに準じて構成さ
れている。
而して、本実施例における係止片22は、第1図(a)、
(b)、(c)に示す如く、テープを走行案内するよう
に下ハーフ2の前端縁部両脇に形成された一対のガイド
部23、23の近傍まで細長い矩形片として延設され且つ第
1係止片221と第2係止片222とから形成され、それぞれ
の一端で突起22Aを支持し、それぞれの他端が上記下ハ
ーフ2に連結されている。そして、上記係止片22の両側
には隙間24、24が形成され、上記係止片22の突起22Aが
上記スライダー3の第1の孔32と第2の孔33との間を相
対的に進退動する際に上下に移動し得るように構成され
ている。また、上記係止片22は、第1図(c)に示す如
く、全体的に上記下ハーフ2の厚さよりも薄く形成され
て上記スライダー3が進退動する際に振幅し上記突起22
Aが上下動し易いように形成されている。従って、スラ
イダー3が下ハーフ2において前後方向に進退動する
と、これに伴って係止片22の両端の連結部を基点として
突起24Aが上下に移動する。即ち、係止片22の突起22Aが
スライダー3の第1の孔32または第2の孔33に嵌入して
いるときには、係止片22は第1図(c)の初期状態にあ
り、スライダー3が進退動するに際し、上記突起22Aが
第1の孔32と第2の孔33との間に位置すると、上記突起
22Aが内方へ移動して上記係止片22全体が内方へ膨み、
第1の孔32または第2の孔33に嵌入すると再び第2図
(c)に示す初期状態に戻る。
このように上記係止片22は、その両連結部が上記下ハー
フ2に連結されて下ハーフ2と同一面内に拘束されてい
るため、スライダー3による下ハーフ2の開孔部21の開
閉を繰り返しても永久歪みを生じて内側へ反ることがな
く、上記スライダー3を所定位置で確実に係止すること
ができる。
また、本考案のテープカセットの他の実施例における係
止片22は、第2図(a)、(b)に示す如く、その第1
係止片221の連結部を前方に偏倚させて、第1係止片221
と第2係止片222の長さを略等しくして全体の長さを第
1図(a)、(b)、(c)に示すものよりも短くし、
突起22Aを上記係止片22の長手方向略中央に位置させた
もので、本実施例においても上記実施例と同様の作用、
効果を期すことができる。
また、本考案のテープカセットの更に他の実施例は、第
3図に示す如く、第2図(a)、(b)に示す係止片22
とその前後方向の断面形状を異にする以外は全て第2図
(a)、(b)と同様に構成されている。即ち、第3図
に示す係止片22は、第1係止片221の厚さを第2係止片2
22の厚さよりも厚く成形することによって係止片22の振
幅をより円滑にしたものであり、第4図に示す係止片22
は、第3図のものとは逆に第2係止片222の厚さを第1
係止片221の厚さよりも厚く成形したものである。
また、第5図に示す係止片22は、第2図(a)、(b)
に示す係止片22よりも全体的に薄く成形し、更に第1係
止片221に内側へ湾曲する湾曲部221Aを成形したもので
あり、また、第6図に示す係止片22は、第1係止片22
1、第2係止片222の双方に湾曲部221A、222Aを形成した
ものである。これらの実施例においても前記各実施例と
同様の作用、効果を期すことができ、更に係止片22の振
幅をより円滑にして係止片22の機能性を高めることがで
きる。
尚、本考案のテープカセットにおける下ハーフの係止片
は、前記各実施例に何ら制限されるものではなく、その
端部が下ハーフに連結されたものであれば、その平面形
状、断面形状を任意に設定することができる。
〔考案の効果〕
本考案のテープカセットは、下ハーフの係止片に永久歪
みが発生することを長期間に亘って防止して、係止片に
よって下ハーフの開孔部を開閉する位置にスライダーを
確実に係止することができるテープカセットを提供する
ことにある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)、(c)はそれぞれ本考案のテー
プカセットの一実施例に用いられる下ハーフを示す図
で、同図(a)は下ハーフの内面を示す斜視図、同図
(b)は下ハーフの内面を示す平面図、同図(c)は同
図(b)のI−I線断面図、第2図(a)、(b)は本
考案のテープカセットの他の実施例に用いられる下ハー
フを示す図で、同図(a)は下ハーフの内面のうちの半
分を示す平面図、同図(b)は同図(a)のII-II線断
面図、第3図、第4図、第5図及び第6図はそれぞれ更
に本考案のテープカセットの他の実施例に用いられる下
ハーフの要部を示す第2図(b)相当図、 第7図は従来のテープカセットを示す斜視図、第8図は
(a)、(b)は従来のテープカセットの下ハーフを示
す図で、同図(a)はその平面図、同図(b)は同図
(a)のX−X線断面図、第9図は第7図に示すスライ
ダーを取り出してその内面を示す平面図、第10図
(a)、(b)、(c)はそれぞれ第7図に示す下ハー
フと第9図に示すスライダーとの関係を示す断面図であ
る。 1;上ハーフ、2;下ハーフ 3;スライダー、21、31;開孔部 22;係止片、22A;突起 32;第1の孔、33;第2の孔 221;第1係止片、222;第2係止片
フロントページの続き (72)考案者 渡辺 秀敏 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内 (56)参考文献 実開 昭62−110770(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープの巻装されたハブを回転自在に収納
    するカセット本体を形成する上ハーフ1及び下ハーフ2
    と、該下ハーフ2を被覆した状態で該下ハーフ2に対し
    て前後方向に進退動自在に配設されたスライダー3とを
    備え、外側に突起22Aが形成された係止片22を上記下ハ
    ーフ2に連結させて一体化し、上記突起22Aが、上記ス
    ライダー3の前後に形成された第1の孔32または第2の
    孔33に嵌入して上記スライダー3を係止させ、上記下ハ
    ーフ2に形成された開孔部21を上記スライダー3に形成
    された開孔部31で開閉するようにしたテープカセットに
    おいて、 上記係止片22は、第1係止片221と第2係止片222とから
    形成され、それぞれの一端で連設され、該一端で上記突
    起22Aを支持し、それぞれの他端が上記下ハーフ2に連
    結されており、 上記第1係止片221と上記第2係止片222とは、上記スラ
    イダー3の摺動方向に連設され、 上記第1係止片221及び上記第2係止片222は、上記突起
    22Aの形成された部分を除いて、全体的に上記下ハーフ
    2の厚さよりも薄く形成されている ことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】上記第1係止片221又は上記第2係止片222
    が、上記第2係止片222又は上記第1係止片221の厚さよ
    りも厚く形成されている、請求項(1)記載のテープカ
    セット。
  3. 【請求項3】上記第1係止片221又は上記第2係止片222
    の少なくとも一方に、上記カセット本体の内側に湾曲す
    る湾曲部221A又は222Aを形成した、請求項(1)又は請
    求項(2)記載のテープカセット。
JP1989149553U 1989-12-26 1989-12-26 テープカセット Expired - Lifetime JPH0743822Y2 (ja)

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