JPH0742528U - 低圧配電盤 - Google Patents

低圧配電盤

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JPH0742528U
JPH0742528U JP7071593U JP7071593U JPH0742528U JP H0742528 U JPH0742528 U JP H0742528U JP 7071593 U JP7071593 U JP 7071593U JP 7071593 U JP7071593 U JP 7071593U JP H0742528 U JPH0742528 U JP H0742528U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量の増加を抑え、建築物等への取付け、配
電盤同志の連結が容易な低圧配電盤を提供する。 【構成】 電灯分電盤10は、周縁部が屈曲されて裏面
側に凹部が形成されると共にチャンネル部材26によっ
て補強されたベース板24の幅方向の両端部にフレーム
34が対で取付けられる。フレームには、ベース板の周
囲を囲い箱体を形成する側板パネル38及び枠パネル4
4、46が取付けられ、枠パネルに設けられたブラケッ
ト60に取付けられたブラケット54のピン孔52へ開
閉パネル56がピン58を挿入して、回動可能に取付け
られる。また、開閉パネルと枠パネルの間には、溝部6
1が形成されると共に、開閉パネルに形成した切込み部
62によって、箱体内部の換気を可能としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、低圧負荷へ分岐して電源を供給する配電盤を構成する器具を収容し た電灯分電盤等の低圧配電盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に使用されている電気設備には、100/200 Vの低圧の交流電源が用いられ ている。このような低圧の交流電源は、発電設備から送電されてくる高圧電圧( 又は特別高圧電圧)を変電設備によって変圧し、各負荷設備の近傍に配置した低 圧配電盤へ供給されている。この低圧配電盤から各負荷設備に所定の電圧の電源 を供給するようにしている。
【0003】 近年、オフィス内のOA化が格段に進展しており、また、各家庭においても電 気設備の増加が目ざましくなっている。このため、各電気設備に電源を供給する ための低圧配電盤の容量が増加すると共に、分岐回路の数も多くなっている。こ のため、低圧配電盤の箱体のサイズも大型化する傾向にある。
【0004】 このように、負荷設備の容量の増加に伴い、主開閉器が大きくなると共に分岐 回路の数も多くなると、これらを一括して収容する低圧分電盤の箱体も大型化す る。さらに、箱体の内部に収容する主開閉器や分岐用開閉器の重量も増加し、こ れらの収容する箱体も強固にする必要がある。このため、低圧分電盤の重量が増 加すると共に、低圧分電盤の製作コストも上昇してしまう。また、容量の大きい 主開閉器等は比較的重く、この主開閉器等の重い器具を強固に固定して保持する ようにしなければならない。
【0005】 一方では、低圧配電盤の大型化、重量の増加に伴って、建築物等の壁面に低圧 分電盤を取付ける作業も重労働となり、容易な作業でなくなると共に、低圧分電 盤の容量増加に伴い、分電盤内の各部品から発する熱の放出も考慮する必要が生 じている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記事実を考慮してなされたものであり、容易に容量を大きくする ことができると共に、重量の増加を抑え、建築物等への取付け作業を容易にする 低圧配電盤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1に係る低圧配電盤は、配電盤を構成する器具が取付けられる 表面と反対側に凹部を形成するように周縁部が屈曲されると共にこの凹部の所定 位置に補強部材が配置され、補強部材を建築物の所定位置に固定されるベース板 と、少なくとも前記ベース板の四隅近傍に立設されるフレームと、それぞれが前 記フレームの間に掛け渡されて前記ベース板の周縁を囲うように取付けられベー ス板の表面側を開放した箱体を形成する略平板形状の外装パネルと、前記ベース 板の表面側に幅方向の一端部を軸に回動可能に設けられ前記箱体の開放部分を閉 塞可能に配置された開閉パネルと、によって外箱を形成していることを特徴とす る。
【0008】 本考案の請求項2に係る低圧配電盤は、請求項1の低圧配電盤であって、前記 ベース板の幅方向の両端側で前記外装パネルの開口端部に沿って前記フレームに 縁部を形成し、隣接して前記外箱を配置したときに対向する外装パネルを取外し た状態で前記フレーム同志を連結可能としていることを特徴とする。
【0009】 本考案の請求項3に係る低圧配電盤は、請求項1の低圧配電盤であって、前記 開閉パネルによって前記箱体を閉止した状態で開閉パネルの上下端との間に所定 幅の溝部が形成されると共に、前記開閉パネルの表面側から前記箱体の内部を隠 蔽した状態で箱体内部と溝部の内部を連通する間隙を形成していることを特徴と する。
【0010】
【作用】
本考案の請求項1に記載の低圧配電盤は、ベース板と複数の外装パネルによっ て箱体を形成しており、ベース板の周縁部を屈曲させると共に屈曲させて形成し た凹部に補強部材を配置している。これによって、従来の一体の形成した箱体に 対して強度を低下させることなく軽量の箱体を形成することができる。
【0011】 また、この箱体を建築物の壁面等の所定の位置に取り付けるときには、補強部 材を介してベース板を取付けるようにしている。ここで、配電盤を構成する器具 のうち重量の大きい器具をベース板の反対側に設けた補強部材へ取付けるように すれば、この器具の重量が直接ベース板に作用して、比較的薄いベース板を用い たときでもベース板を変形させてしまうことがない。なお、ベース板とフレーム とは一体に形成したものであってもよい。
【0012】 本考案の請求項2に記載の低圧配電盤では、フレームの間に縁部を掛け渡して ている。これによって、箱体が大きくなっても比較的剛性の低い、例えば肉厚が 薄く軽量の外装パネルを用いても箱体の形状を保持することが可能となる。
【0013】 また、この箱体を連結するときには、対向する外装パネルを取外して、フレー ム同志を直接接合することができ、それぞれの箱体に設けたフレームの間に所定 の開口部を形成しておけば、連結した箱体の内部が連通されることになり、内部 が略一体となる箱体を形成することができる。
【0014】 本考案の請求項3に記載の低圧配電盤では、開閉パネルを閉じたときに開閉パ ネルの上下に外装パネルとの間に溝部が形成される。この溝部には、内部と連通 する間隙を形成し、開閉パネルを閉じた状態で開閉パネルの上下から箱体内部の 換気を行なうことが可能としている。
【0015】 これによって、開閉パネルや外装パネルの表面からルーバ等の換気のための手 段による凹凸を形成することなく、効率の良い換気を行なうことができる。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本考案の一実施例について詳細に説明する。
【0017】 図1乃至図5には、本考案の低圧配電盤の一例として本実施例に適用した電灯 分電盤10を示している。この電灯分電盤10は、図示しない変電設備から供給 された所定の低圧電圧を、各電灯負荷設備に分岐して供給するものである。なお 、以下に示す各図に印している矢印U方向は、電灯分電盤10の上下方向の上方 、矢印W方向は電灯分電盤10の幅方向、矢印F方向は電灯分電盤10の0の表 裏方向の表面側(図1の紙面表面側)としている。
【0018】 図5に示されるように、電灯分電盤10の内部には、配電盤を構成するための 器具として幹線用ターミナル12、主開閉器である漏電ブレーカ14、分岐開閉 器であるブレーカ18、20及びニュートラルターミナル22が収容されており 、これらはベース板24の表面に取付けられている。
【0019】 図1、図3及び図4に示されるように、ベース板24は、略矩形形状の平板で 、周縁部が配電盤を構成する器具が取付けられる面と反対側へ向けて屈曲され凹 部が形成されており、この凹部によってベース板24の剛性を向上させている。 また、ベース板24の裏面側には、上部及び上下方向の中間部に断面形状が略コ 字状のチャンネル部材26が幅方向に沿って配置され、ベース板24の強度をさ らに向上させている。
【0020】 チャンネル部材26に対向してベース板24の表面側には、断面形状が略L字 状のブラケット28がチャンネル部材26との間でベース板24を挟むように取 付け可能となっている。このブラケット28には、例えば変圧器16等の比較的 重い部品を取り付けることができ、このブラケット28を介して変圧器16の重 量をチャンネル部材26に直接係るようにしている。これによって、変圧器16 の荷重によって軽量化したベース板24に変形等が生じるのを防止している。な お、変圧器16の他に主開閉器、電磁開閉器等がある。
【0021】 この電灯分電盤10には、図示しない変電設備と幹線用ターミナル12との間 が幹線ケーブルによって接続され、この幹線用ターミナル12を介して、漏電ブ レーカ14に電源が供給されるようになっている。また、漏電ブレーカ14から 各ブレーカ18、20とニュートラルターミナル22との間に電灯負荷設備に供 給される所定の低圧電圧が印加される。なお、幹線ターミナル12を設けずに、 漏電ブレーカ14等の主開閉器に幹線ケーブルを直接接続するようにしてもよい 。
【0022】 図1に示されるように、配電盤を構成する器具が取付けられたベース板24の 表面側には、幅方向の両側に上下に沿ってフレーム34が対で配置される。この フレーム34は、ベース板24の上端から下端に達する長さとされ、ベース部3 6A、立上部36B及び折返部36Cによって長手方向(図1の紙面上下方向) と直交する方向に沿った切断した断面形状が略コ字状とされて凹部が形成されて いる。また、フレーム34の立ち上げ部36Bの中央部には、大きく開口部36 Dが形成されている。
【0023】 このフレーム34は、互いの凹部を対向させた状態でベース板24の表面にベ ース部36Aを当接させて取付けられており、一方のフレーム34(図1に示す フレーム34A)を180°回転させて他方(フレーム34B)に配置しており 凹部を互いに反対方向へ向けて立ち上げ部36Bを背中合わせに重ねたときに開 口部36Dが一致する形状となっている(図6参照)。
【0024】 このフレーム34には、ベース板24の周縁側部とフレーム36を一体で覆う 略平板状の側板パネル38が取付けられる。この側板パネル38は、ベース板2 4と反対側の端部が折曲されて縁部40が形成されている。側板パネル38は、 フレーム34の折返部36Cをこの縁部40内に収容するようにして取付けられ 、所定の位置に立設されたネジ38Aをフレーム34の立上部36Bに穿設され た貫通孔42へ挿入して、ナット(図示省略)締め等によって固定される。
【0025】 また、ベース板24の上端部及び下端部には、枠パネル44、46が配置され る。これらの枠パネル44、46は、ベース板24の上端又は下端を覆うと共に 、対で配置されたフレーム34の間に掛け渡され、側板パネル38と共にベース 板34の周縁部を囲って箱体を形成するようになっている。なお、枠パネル44 、46は、フレーム34の先端に取付けられた板部材48に形成されたネジ孔4 8Aへビス50(図3参照)を螺合して取付けられるようになっている。
【0026】 一方、枠パネル44、46には、ピン孔52が穿設されたブラケット54が取 付けられている。このブラケット54は、枠パネル44、46に幅方向に沿った 配置されたブラケット60にベース板24の幅方向の一端部に偏奇して取付けら れておりピン孔52が上下に対向するように配置されている。これらのピン孔5 2には、開閉パネル56に立設されたピン58が挿入される。
【0027】 図図1及び図2に示されるように、開閉パネル56は、略矩形形状とされ周縁 部がベース板24側へ向けて折曲され、幅方向の一端部に上端から上方及び下端 から下方へ向けてピン58が立設されている。また、この開閉パネル56は、幅 方向の寸法が、側板パネル38の縁部40の間隔寸法と略等しくされているが、 上下方向の寸法が、枠パネル44、46の間隔寸法より小さくしている。
【0028】 この開閉パネル56は、側板パネル38と枠パネル44、46によって枠組さ れたベース板24の表面上方の開口部を閉塞するように配置され、ピン58をそ れぞれ枠パネル44、46のブラケット54に形成されたピン孔52へ挿入され て取付けられるようになっており、開閉パネル56は枠パネル44、46に取付 けられた状態で、ベース板24を覆う位置と、ベース板24の表面を開放する位 置との間を回動可能となっている。また、開閉パネル56を閉止した状態では、 前記した枠パネル44、46の間隔と開閉パネル56との寸法差によって間隙が 形成されている。
【0029】 図2及び図4に示されるように、枠パネル44、46と開閉パネル56との間 の間隙は、前記したブラケット60とによって溝部61が形成され、開閉パネル 56によって開口部を閉止した状態で、開閉パネル56の周縁部に当接して、開 閉パネル56と共に電灯分電盤10の表面側から内部を隠蔽するようになってい る。なお、開閉パネル56のピン58側と反対側の端部には、ブラケット60と 当接する面にゴム等の弾性体を貼付(図示省略)しており、開閉パネル56によ って閉止状態としたときに、開閉パネル56とブラケット60とが直接当接して 互いに当接跡が生じないようにすると共に、開閉パネル56を閉止したときのガ タ付きを防止している。
【0030】 また、開閉パネル56の上端及び下端の折曲部分には、幅方向に沿って切込み 部62が形成されている。この切込み部62は、開閉パネル56を閉止位置にし たときに、開閉パネル56とブラケット60との間に所定の間隙を形成するよう になっている。このため、電灯分電盤10は、開閉パネル56によって内部を隠 蔽したときに、溝部61を介して電灯分電盤10の内部と開閉パネル56の外方 とが連通され、電灯分電盤10の内部の換気を可能としている。
【0031】 ところで、この電灯分電盤10では、上方の枠パネル44と下方の枠パネル4 6を入れ換えることが可能となっている。このため、枠パネル44を上方に配置 したときには、開閉パネル56が右開き(図1の紙面右方向手前側へ開閉パネル を開く)であるが、枠パネル44を下方に配置することにより開閉パネル56を 左開きとすることができるようになっている。
【0032】 一方、図2乃至図4に示されるように、この電灯分電盤10は、一対の支持脚 64によって、床面から所定の高さ位置に取付け可能となっている。この支持脚 64は、略L字状のアングル部材によって、柱部66と柱部66の下端に略直角 に取付けられた脚部68によって構成されており、柱部66には所定間隔で貫通 孔70が穿設されている。
【0033】 支持脚64は、脚部68を床面に図示しないアンカーボルト等の固定手段によ って固定されて柱部66が立設される。なお、柱部66の上端は、建築物の天井 部分へ直接ないし間接的に固定することができるようにしたものであってもよい 。この柱部66には、前記ベース板24の裏面に取付けられたチャンネル部材2 6と貫通孔70と間に挿通された図示しないボルトをナット締めして取付けられ るようになっている。また、このボルトを挿入する貫通孔70を変えることによ って、電灯分電盤10の床面からの取付け高さを変えることができるようになっ ている。
【0034】 なお、図4に示されるように、電灯分電盤10は、支持脚64を建築物の壁7 2の内部に収容して、壁72の表面となる壁面ボード74を側板パネル38、枠 パネル44、46の表面に突き当てるようにして、開閉パネル56側の端部が壁 面72から僅かに突出するように仕上げることもできる。また、図6に示される ように、側板パネル38を取外した状態で電灯分電盤10のフレーム34Aと他 の電灯分電盤10Aのフレーム34Bを貫通孔42へ挿入したボルト等によって 連結固定可能となっている。
【0035】 次に本実施例の作用を説明する。 本実施例に適用した電灯分電盤10を建築物に取付ける場合、配電盤を構成す る各器具が取付けられるベース板24を、床面に固定した一対の支持脚64の所 定位置の貫通孔70へ挿入したボルトをナット締めして固定する。この後、ベー ス板24にフレーム34、側板パネル38を取付け、枠パネル44、46及び開 閉パネル56を取付ける。これによって、所定の位置に電灯分電盤10を配置す ることができる。
【0036】 すなわち、ベース板24を支持脚64に取付けた後、このベース板24の周囲 及び上方を側板パネル38、枠パネル44、46及び開閉パネル56によって略 箱体形状に枠組して覆うようにしているため、一つ一つの部材が軽量となり、電 灯分電盤10の取付け作業が極めて容易となる。また、チャンネル部材26を介 して支持脚64へ取付け固定しており、このチャンネル部材26には、変圧器1 6等の特に重量の重い器具を取り付けるようにしているため、この変圧器16等 の器具の重量がベース板24に直接かかることがなく、ベース板24を肉厚の薄 い軽量の鋼板等によって製作しても、ベース板24が歪んだりすることがなく、 電灯分電盤10を軽量化を図ることが可能となる。
【0037】 また、支持脚64を用いて固定するようにしているため、比較的強度の低い、 例えば軽量間仕切り等への容易に取付けることができる。なお、電灯分電盤10 を強固な壁面に取付ける場合には、壁面から突設したアンカーボルトをチャンネ ル部材26に挿入して、ベース板24の表面側からボルト締めすることも可能で ある。
【0038】 このようにして取付けた電灯分電盤10では、特に壁72内に埋め込むように した場合、電灯分電盤10の内部の換気が問題となる。特に、容量の大きい開閉 器(漏電ブレーカ14や各ブレーカ18、20)を設けたときに、それぞれの発 生する熱が、漏電ブレーカ14やブレーカ18、20自体の作動に影響を及ぼす ことがある。ここで、電灯分電盤10では、開閉パネル56の上端部及び下端部 で枠パネル44、46との間に溝部61を設けると共に、この溝部61に電灯分 電盤10の内部と連通する間隙を設けているため、開閉パネル56の下方の溝部 61から内部に流れ込んだ外気によって、内部の熱を含んだ盤内の空気が開閉パ ネル56の上方の溝部から排出することができ、効率の良い換気が可能となって いる。また、溝部61は電灯分電盤10を壁面に埋め込んだときにも、壁面から 露出するため、所謂埋め込み型としても換気が可能となる。
【0039】 通常、配電盤内の換気を行なう方法としては、例えば開閉パネル56の表面に 内部と連通するスリット状の換気口やルーバを設ければよいが、これによって、 電灯分電盤10の外観が損なわれてしまうことがある。また、開閉パネル56の 表面に不必要な凹凸を形成することになり、この凹凸部分に塵等が堆積して開閉 パネル56の表面を汚してしまう。これに対して電灯分電盤10では、開閉パネ ル56の表面に換気用のスリットや不必要な凹凸を形成していないため、極めて 外観品質を向上させることができている。
【0040】 次に、図7に示すように、電灯分電盤10に他の分電盤又は配電盤10Bを左 右に連結する場合について説明する。なお、電灯分電盤10と配電盤10Bとは 、内部の配電盤を構成する部材が同一(例えば前記した電灯分電盤10A)であ ってもよく又は異なる構成であってよいが、外箱は同一の構成としたものを適用 している。
【0041】 このとき、それぞれ支持脚64によってそれぞれのベース板24を所定の位置 に固定すると共に、電灯分電盤10Aのベース板24に取付けられた一方のフレ ーム34Aと、配電盤10Bのベース板24に取付けたフレーム34Bを隣接対 向させて、それぞれのフレーム34A、34Bに穿設してある貫通孔42へボル トを挿入してナット締めして連結する。これによって、ベース板24同志が連結 される。
【0042】 この後、それぞれのベース板24に枠パネル44、46及び連結していないフ レーム34A、34Bに側板パネル38を取付けると共に、開閉パネル56を取 付ける。このとき、向かって右側に配置した電灯分電盤10の枠パネル44を下 方に取付け、枠パネル46を上方に取付けることにより、電灯分電盤10の開閉 パネル56の開閉方向を配電盤10Bの開閉パネル56の開閉方向と反対向きに することができ、所謂観音開きの構成とすることができる。
【0043】 このようにして連結された電灯分電盤10と配電盤10Bとは、フレーム34 A、34Bの折返部36Cがそれぞれを分割する縁部となると共に、フレーム3 4A、34Bのそれぞれに設けられた開口部36Dによって互いに連通されてい るため、配電盤同志を連結したときにそれぞれの箱体に内部を連通する貫通孔を 穿設する煩雑な作業を行なうことなく簡単に連結することができる。また、縁部 として折返部36Cを設けているため、それぞれの開閉パネル56の収まりが変 わることがないと共に、フレーム34A、34Bによって内部が明確に分離され るため、配電盤内部での配線の混色を防止することができる。
【0044】 このように、本実施例に適用した電灯分電盤10では、箱体を軽量化すると共 に、重量のかさむ部品を支持部材を介して直接建築物に固定して、箱体の歪み等 を防止することができる。また、同一の構成部品を使用した複数の配電盤を観点 に連結することができると共に、開閉パネル56の開閉方向の変更も極めて容易 であり、種々の構成の配電盤を形成することが可能となる。
【0045】 なお、本実施例は本考案を適用した低圧配電盤の構成を限定するものではない 。例えば、電灯分電盤10の左右に他の配電盤を連結する構成を説明したが、例 えばフレーム34の板部材48同志を連結することにより、上下方向へ配電盤を 連結することも可能となる。このとき、予め開閉パネル56を支持するブラケッ ト60をフレーム34の間に掛け渡して取り付ける構成にしておけばよい。
【0046】 また、本実施例では、ベース板24の周縁部を屈曲させて支持脚64と対向す る側に凹部を形成したが、ベース板24の周縁部を屈曲させずに略平版形状とし て、チャンネル部材26によって補強を施した構造であってもよい。さらに、本 実施例ではベース板24にフレーム34を別に取付けるように説明したが、ベー ス板24とフレーム34とを予め一体に形成したものであってもよい。
【0047】 これによって、平版の一方向の両端部を屈曲させてベース板24とフレーム3 4とを一体構造として簡単に形成することができると共に、ベース板24にフレ ーム34を取り付ける現場作業を不要とすることができる。
【0048】 また、本実施例では、ブラケット60に開閉パネル56を回転可能に取り付け る構造としたが、この開閉パネル56を一方の側板パネル38に取り付けるよう にすると共に、他方の側板パネル38に開閉パネル56のピン58と反対側の端 部を当接させて閉止する構造であってもよい。これによって、枠パネル44、4 6を入れ換えることなく左右の側板パネル38を入れ換えるだけで、開閉パネル 56による開閉方向(右開きと左開き)の変更が可能となり、分電盤の連結作業 をさらに容易にすることができる。なお、このときに、閉止した開閉パネル56 とブラケット60との間に所定の間隙を形成するようにすれば、開閉パネル56 に切込み部62を形成することなく、電灯分電盤10の内部の換気が可能となる 。
【0049】 このように、本実施例に適用した電灯分電盤10の細部の構造に関しては種々 の適用が可能である。また、本実施例に用いた電灯分電盤10は、本考案に適用 可能な低圧配電盤を限定するものではない。本考案は、低圧の負荷に電源を供給 する一般の電灯分電盤、動力分電盤は勿論のこと、制御盤、端子盤等の種々の低 圧配電盤に適用することができ、特に重量の大きな配線器具や、負荷設備に供給 する容量が大きく、箱体自他を大きくしなければならないものや、強固にしなけ ればならない低圧配電盤に用いたときにより高い効果が得られる。
【0050】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係る低圧配電盤は、配電盤を構成する器具を取付 けたベース板を、パネルによって周囲を枠組すると共にこのパネルに開閉パネル を取付けて形成した箱体によって覆うようにしているため、配電盤全体の大きさ に拘らず軽量化することができる。また、開閉パネルと枠を形成する外装パネル との間に内部と外部を連通する間隙を形成しているため、外観品質を損なうこと なく、換気効率を向上させることができる。
【0051】 これに加えて、フレームから外装パネルの一部を取外して、他の配電盤のフレ ームと容易に連結することができ、かつ実質的に大きな箱体を形成することがで きるため、分岐回路の数や容量が増えても単一の箱体を連結した構成とすること ができ、配電盤の製作コストを抑えることができる優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電灯分電盤を構成する収容箱
を示す分解斜視図である。
【図2】本実施例に適用した電灯分電盤を表面側から見
た概略斜視図である。
【図3】電灯分電盤を裏面側から見た概略斜視図であ
る。
【図4】図1の4−4線に沿った概略断面図である。
【図5】電灯分電盤の内部を示す概略平面図である。
【図6】電灯分電盤の連結部分を示す要部斜視図であ
る。
【図7】電灯分電盤を連結した状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
10 電灯分電盤(低圧配電盤) 18、20 ブレーカ 24 ベース板 26 チャンネル部材(補強部材) 34 フレーム 38 側板パネル 40 縁部 44、46 枠パネル 56 開閉パネル 61 溝部 64 支持脚

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電盤を構成する器具が取付けられる表
    面と反対側に凹部を形成するように周縁部が屈曲される
    と共にこの凹部の所定位置に補強部材が配置され、補強
    部材を建築物の所定位置に固定されるベース板と、 少なくとも前記ベース板の四隅近傍に立設されるフレー
    ムと、 それぞれが前記フレームの間に掛け渡されて前記ベース
    板の周縁を囲うように取付けられベース板の表面側を開
    放した箱体を形成する略平板形状の外装パネルと、 前記ベース板の表面側に幅方向の一端部を軸に回動可能
    に設けられ前記箱体の開放部分を閉塞可能に配置された
    開閉パネルと、 によって外箱を形成していることを特徴とする低圧配電
    盤。
  2. 【請求項2】 前記ベース板の幅方向の両端側で前記外
    装パネルの開口端部に沿って前記フレームに縁部を形成
    し、隣接して前記外箱を配置したときに対向する外装パ
    ネルを取外した状態で前記フレーム同志を連結可能とし
    ていることを特徴とする請求項1の低圧配電盤。
  3. 【請求項3】 前記開閉パネルによって前記箱体を閉止
    した状態で開閉パネルの上下端との間に所定幅の溝部が
    形成されると共に、前記開閉パネルの表面側から前記箱
    体の内部を隠蔽した状態で箱体内部と溝部の内部を連通
    する間隙を形成していることを特徴とする請求項1の低
    圧配電盤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003273552A (ja) * 2002-03-18 2003-09-26 Kawamura Electric Inc ラックの分電盤配線オオイ取り付け構造
JP2009207213A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Kawamura Electric Inc 筺体の構造
JP2009303375A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Kawamura Electric Inc 住宅用分電盤の筺体の構造
JP2019187032A (ja) * 2018-04-05 2019-10-24 河村電器産業株式会社 分電盤

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