JP3219775U - 配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】極めて簡素にユニット化することにより、設置場所サイズに応じた任意のキュービクルを組み立てることができ、キュービクル内の有効空間利用率を向上させることができる配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニットを提供する。
【解決手段】左右一対の側面板2,2及び背面窓枠板3を溶接或いはボルト締め等の常法により固着し、横断面略コ字状に組み合わせて配線ボックスとなる背面側に開口5を有する溝条部6が構成されたユニット本体1を形成する。
【選択図】図3
【解決手段】左右一対の側面板2,2及び背面窓枠板3を溶接或いはボルト締め等の常法により固着し、横断面略コ字状に組み合わせて配線ボックスとなる背面側に開口5を有する溝条部6が構成されたユニット本体1を形成する。
【選択図】図3
Description
本考案は、大容量の電力を使用する工場やビルディング等の建築物において、電力及び信号幹線から各フロアの分岐回路に電力及び各種信号を供給するための配電盤・分電盤に関するものであり、とくにユニット化されたキュービクル(筐体)の構造に関する。
工場やビルディング等における屋内配線は、例えば屋上や地下の変電室から各フロアに照明用、動力用、OA機器等の電力を供給するための強電用幹線及び電話用、インターネット用等の各種信号を供給するための弱電用幹線を敷設し、各フロアにおいては、強電用幹線を配電盤・分電盤に接続し、配電盤・分電盤に設けられた分岐開閉器から天井裏や床下等に配線を行って照明やコンセントに接続すると共に、弱電用幹線を端子盤に接続し、この端子盤から床下等を経て所定箇所に配線を行っている。
ここで使用されている配電盤・分電盤の構造の多くは、キュービクル(筐体)タイプによるものである。このように従来広く使用されているキュービクルタイプの配電盤・分電盤構造は、フレームの上方にあって且つ横方向に伸びた裸の分岐母線をフレーム中に引き下し、当該分岐母線とフレーム内の電力機器とを接続し、さらに、この電力機器をフレームに取付けられたパネル上に取付けて構成されており、ブレーカー等の電力機器からは負荷側に接続されるべき分岐ケーブルが引き出され、そしてこれらフレーム、パネル及びパネル上に取付けた電力機器を一括してキュービクル内に収納して構成されている。
例えば、特許文献1には、四角箱状のユニットボックスの背面にソケット出し入れ用の孔を穿孔し、複数のユニットボックスを上下に連結し、連結したユニットボックスの背面側に電力母線を収納したダクトを配線し、分電盤やモータコントロール機材を構成するノーヒユーズブレカーやコンダクター等の機器をマウントプレードに装置し、マウントプレードの背面よりソケットを突出させ、マウントプレードをそれぞれボック内に出し入れ自在に納装すると共に、ソケットを孔より突出せしめて電力母線に接続してなる集中制御装置が開示されている。
また、ブレーカーを収納したラックマウント型分電ユニットの筐体の背面板に開口を形成し、この開口から裏面にコンセントが露出するように筐体の内部にコンセントを固定し、前面の開口部を被覆するパネルの下端部に蝶番を設け、パネルを開放した際に略水平状態で保持されるように取り付けたもの(特許文献2参照。)。
また、一方では、低圧配電盤の筐体内を、配電盤本体からなる機器取付部とその両側の垂直母線室と外線配線領域とに区画し、ブレーカーが実装された複数のブレーカーユニットにおいて、各々ブレーカーの電源側端子が垂直線室側に向けて機器取り付け部に上下に並ぶように取り付けた構造のもの(特許文献3参照。)や、予め、内壁下地材の設置幅に盤下地が納まるように、盤下地の幅を調整しておき、内壁地材を施工した後に、分電盤を設置したい所望位置に対して盤下地内を壁下地材の固定手段を用いて締結し、次に、地盤地の幅と同様になるように、扉下地の幅を調整した後、盤下地の上下の位置で、上下扉の設置間隔が、後に取り付ける扉ユニットの高さに相当する間隔を確保するように、内壁下地材に扉下地を固定手段を用いて締結する分電盤の取付け方法等も提案されている。
しかしながら、従来多くののキュービクルユニットは、配電・分電ユニットの筐体の左右両側面板と背面板並びに背面開口を同時に打ち抜き形成し、左右側面を折曲げ加工した統一規格の筐体が主流となっており、その有効空間利用率が非常に悪くなるという課題があった。
本考案は、上記従来の課題に鑑み、配電盤・分電盤のキュービクル(筐体)を極めて簡素にユニット化することにより、設置場所サイズに応じた任意のキュービクルを組み立てることができ、キュービクル内の有効空間利用率を向上させることができる配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニットを提供することを目的とする。
本考案は、上記従来の課題に鑑み、配電盤・分電盤のキュービクル(筐体)を極めて簡素にユニット化することにより、設置場所サイズに応じた任意のキュービクルを組み立てることができ、キュービクル内の有効空間利用率を向上させることができる配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニットを提供することを目的とする。
このため、本考案に係る配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニットは、少なくとも一対の側面板と、前記一対の側面板を任意の間隔をもって連結する背面窓枠板とから構成することを第1の特徴とする。前記少なくとも一対の側面板と前記背面窓枠板とが溶接或いはボルトにより固着してなることを第2の特徴とする。
とくに、近年の高層ビルのように数十から数百もの分岐系統数を要する配電形式の場合には、キュービクルが分岐系統に応じて多数並置されることになり、配電盤・分電盤構造は増々大型化している。とくに、複数本の幹線を左右方向並列させて配線する場合も分岐系統数に関わりなくユニットの幅方向の長さが一定の規格となったものを用いることから、施工場所にデッドスペースが生じるという問題がある。
本考案は以下の優れた効果を奏する。
(1)少なくとも一対の側面板と、前記一対の側面板を任意の間隔をもって連結する背面窓枠板という極めて簡素な部材から構成するようにしたので、組み立て前のユニットは嵩張ることがなく、取回しが楽で搬送効率も向上する。
(2)一対の側面板に対して所望する幅長の背面窓枠板を使用することで、設置場所に応じたサイズの筐体を組み立てることができ、キュービクル内の有効空間利用率が向上する。すなわち、高い設計自由度が得られる。
(1)少なくとも一対の側面板と、前記一対の側面板を任意の間隔をもって連結する背面窓枠板という極めて簡素な部材から構成するようにしたので、組み立て前のユニットは嵩張ることがなく、取回しが楽で搬送効率も向上する。
(2)一対の側面板に対して所望する幅長の背面窓枠板を使用することで、設置場所に応じたサイズの筐体を組み立てることができ、キュービクル内の有効空間利用率が向上する。すなわち、高い設計自由度が得られる。
以下、図面に示す実施例に基づいて本考案の実施形態を説明する。
図1乃至図4は本考案のキュービクル内機器取付ユニットの主要部材を示すもので、ユニット本体1は、左右一対の側面板2,2及び背面窓枠板3を溶接或いはボルト締め等の常法により固着され、横断面略コ字状に組み合わせて配線ボックスとなる背面側に開口4を有する溝条部5が構成され配線用空間を形成する。
尚、ユニット本体1の正面となる開放面6側には開閉扉(図示せず)が取り付けられる場合もある。
尚、ユニット本体1の正面となる開放面6側には開閉扉(図示せず)が取り付けられる場合もある。
左右一対の側面板2,2及び背面窓枠板3には、強電用幹線或いは弱電用幹線を支持固定するためのラック部材(図示せず)を取り付けるためのラック取付口7及びビス孔8が複数穿設されている。尚、本実施例においては、ユニット本体1の一方の側面板2(ユニット1の正面側となる図中、右側の側板)には、側面板2と直角をなしその全長にわたって鍔板9が固着されており、この鍔板9にも複数のラック取付口7が穿設されている。また、側面板2,2の前後開放部側端は板強度を上げるために、直角に折り返したリップ部10が各々形成されている。
側面板2,2及び背面窓枠板3は、主としてパネル鋼材で製作するが、アングル鋼によって筐体の骨組みだけで構成し、この骨組みにパネル鋼材を張り付けるものでもよい。
例えば、天井側スラブ及び床側スラブに貫通口が設けられ、貫通口を通って強電用幹線と弱電用幹線が敷設されラック部材(図示せず)に固定されるような建築現場において、キュービクル内機器取付ユニット本体1は、従来のような筐形状ではないため、一枚のパネル上にブレーカー及び多数の分岐開閉器を固定し、両側面板2,2及び背面窓枠板3に取り付けたラック部材(図示せず)で支持することができ、配電盤・分電盤の構造が簡略化され製作コストも低減できる。
また、電気設備ユニットの施工時には、そのフロアの電気仕様が決まっていない場合や電気設備ユニットと配電盤・分電盤のメーカーが異なる場合。通常、配電盤・分電盤の取付けが後からにある場合が多く、分岐回路の配線を分岐開閉器に接続するまで多数の配線の端末が一端放置される状態が生じていたが、本考案においては、キュービクル内機器取付ユニット1として、左右の側面板2,2と背面窓枠板3から構成され、これらの構成部材は、予め工場で生産され建築現場で組み立てられか、工場で組み立てた後建築現場に搬入される。したがって、上記構成からなるキュービクル内機器取付ユニットは、建築現場の仕上げ前に施工が可能である。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、本実施例の背面窓枠板は側面板の上下のみに配置され双方を連結する桟木状の部材であってもよい。また例えば、スラブ打設後に各フロア毎に施し得ることは無論のこと、建物の鉄骨建方と同様にキュービクルユニットを積み上げ、その後にスラブを打設するようにしてもよい。
1 キュービクル内機器取付ユニット本体
2 側面板
3 背面板
4 背面開口
5 溝条部(配線空間)
6 正面開放面
7 ラック取付口
8 ビス孔
9 鍔板
10 側面板端の折返しリップ部
2 側面板
3 背面板
4 背面開口
5 溝条部(配線空間)
6 正面開放面
7 ラック取付口
8 ビス孔
9 鍔板
10 側面板端の折返しリップ部
Claims (2)
- 少なくとも一対の側面板と、前記一対の側面板を任意の間隔をもって連結する背面窓枠板とから構成することを特徴とする配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニット。
- 前記少なくとも一対の側面板と前記背面窓枠板とが溶接或いはボルトにより固着してなることを特徴とする請求項1記載の配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018004288U JP3219775U (ja) | 2018-11-05 | 2018-11-05 | 配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018004288U JP3219775U (ja) | 2018-11-05 | 2018-11-05 | 配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニット |
Publications (1)
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---|---|
JP3219775U true JP3219775U (ja) | 2019-01-24 |
Family
ID=65036943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018004288U Active JP3219775U (ja) | 2018-11-05 | 2018-11-05 | 配電盤・分電盤のキュービクル内機器取付ユニット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3219775U (ja) |
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2018
- 2018-11-05 JP JP2018004288U patent/JP3219775U/ja active Active
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