JPH0742382B2 - ゴム変性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

ゴム変性スチレン系樹脂組成物

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JPH0742382B2 JP7314988A JP7314988A JPH0742382B2 JP H0742382 B2 JPH0742382 B2 JP H0742382B2 JP 7314988 A JP7314988 A JP 7314988A JP 7314988 A JP7314988 A JP 7314988A JP H0742382 B2 JPH0742382 B2 JP H0742382B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高速射出成形性に優れ、かつ耐熱性および耐
衝撃性を兼ね備えたゴム変性スチレン系樹脂組成物に関
する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] ゴム変性スチレン系樹脂は成形性にすぐれ、しかも耐衝
撃性等にすぐれているため、各種成形容器の材料として
広汎に利用されている。
しかしながら、このゴム変性スチレン系樹脂は流動性が
低いため、高速で射出成形することが困難であった。
そこでゴム状物質と芳香族モノビニル重合体とを混合し
重合して得られる芳香族モノビニル重合体において、ゴ
ム状物質含量を特定割合とするとともに、ミネラルオイ
ルを添加したゴム変性スチレン系樹脂組成物が提案され
ている(特開昭60−192755号公報)。
しかしながらこの発明では、流動性の改善効果は著しい
が、耐熱性が低下し、これらの物質バランスが劣るとい
う欠点がある。
本発明はこれら従来の欠点を解消し、高速射出成形性に
すぐれ、かつ耐熱性および耐衝撃性にすぐれたゴム変性
スチレン系樹脂組成物を提供することを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明はゴム状重合体を分散粒子として含有す
るゴム変性スチレン系樹脂組成物であって、(A)ゴム
状重合体含有量が5〜11重量%であり、(B)樹脂相の
芳香族モノビニル重合体の極限粘度[η]が0.40〜0.60
dl/gであり、(C)ミネラルオイル含有量が4.0重量%
以下であり、(D)滑剤として、高級脂肪酸あるいは高
級脂肪酸の金属塩のうち少なくとも1種を50〜20,000重
量ppm含有し、(E)残留する芳香族モノビニル単量体
含有量が2000重量ppm以下であり、(F)芳香族モノビ
ニル単量体の2量体および3量体の合計の含有量が0.6
重量%以下であるゴム変性スチレン系樹脂組成物を提供
するものである。
本発明はゴム状重合体を分散粒子として含有するゴム変
性スチレン系樹脂組成物であり、基本的にはゴム状重合
体と芳香族モノビニル単量体とを重合することにより得
られるものであるが、本発明においては(A)〜(F)
の要件を具備することが必要である。
本発明で用いるゴム状重合体は、リチウム系触媒によっ
て溶液重合して得られるシス1,4含量が25〜45%である
ようないわゆる低シスポリブタジエンゴム及びチーグラ
ー系触媒によって溶液重合して得られるシス1,4含量が9
0%以上であるようないわゆる高シスポリブタジエンゴ
ム等のうち、少なくとも1種または2種以上を併用する
ことができる。また、これらポリブタジエンゴムの他、
1,3−ブタジエンと、これに共重合可能な化合物との共
重合体を含むものであってもよい。
本発明においては、これら(A)ゴム状重合体含有量が
5〜11重量%、好ましくは5.5〜10重量%であることが
必要である。ゴム状重合体含有量が5重量%より少ない
と実用強度が十分でなく、また11重量%を超えると樹脂
組成物の流動性が阻害されるとともに製造時に高粘度と
なりコスト上昇の原因となり好ましくない。なお、この
ゴム状重合体のトルエンによる膨潤指数は9〜13の範囲
であることが好ましい。この範囲外の場合は耐衝撃性が
低下する。また、ゲル量は25〜35の範囲であることが好
ましい。ゲル量が25以下では耐衝撃性が低下し、35以上
では流動性が低下する。なお、膨潤指数とゲル量の求め
方については後述する。
上記ゴム状重合体を樹脂組成物中に分散粒子として含有
せしめられており、その平均ゴム粒径は1.0〜5.0μmの
範囲にあることが好ましい。
次に、本発明においては(B)樹脂相の芳香族モノビニ
ル重合体の極限粘度[η]が0.40〜0.60dl/g、好ましく
は0.45〜0.55dl/gであることが必要である。[η]が0.
40dl/g未満であるとアイゾット強度等の耐衝撃性が低下
し、一方[η]が0.60dl/gを超えると樹脂組成物の流動
性が悪くなるので適当でない。
なお極限粘度[η]の測定方法は次のようである。
樹脂相をトルエンに溶解し、30℃にてウベローデ粘度計
を用い、常法によって測定する。この際樹脂相は予め、
樹脂組成物をトルエンに溶解して、遠心分離機によりゴ
ム状重合体を含有するゲル相を分離し乾燥したものを使
用する。
上記芳香族モノビニル重合体は、芳香族モノビニル単量
体の重合によって得られるが、ここで芳香族モノビニル
単量体としてはスチレン,o−メチルスチレン,p−メチル
スチレン,m−メチルスチレン,2,4−ジメチルスチレン,
エチルスチレン,p−tert−ブチルスチレン等の核アルキ
ル置換スチレン,α−メチルスチレン,α−メチル−p
−メチルスチレン等のα−アルキル置換スチレンなどが
挙げられる。
また、芳香族モノビニル単量体以外の単量体も併用でき
る。具体的にはメタクリル酸メチル等のメタクリル酸エ
ステル;アクリル酸エステル;無水マレイン酸;アクリ
ルニトリル等が挙げられる。このように芳香族モノビニ
ル単量体以外の単量体を併用する場合、その使用量は、
全単量体の40重量%以下、好ましくは15〜35重量%とす
る。
さらに本発明においてはミネラルオイルを含んでいるこ
とが必要であり、(C)ミネラルオイル含有量が4.0重
量%以下、好ましくは3.5〜0.1重量%であることが必要
である。ここでミネラルオイルの含有量が4.0重量%を
超えると樹脂組成物の剛性が下がり、耐熱性も極端に低
下するため好ましくない。
上記ミネラルオイルとしては種々のものが挙げられる
が、好ましくはASTM D 1160(10mmHg)で測定した2.5重
量%の初留温度が190〜290℃の範囲にあるものである。
また本発明においては、特定の滑剤を特定量含有してい
ることが必要である。すなわち(D)滑剤として、高級
脂肪酸あるいは高級脂肪酸の金属塩のうち少なくとも1
種を50〜20,000重量ppm、好ましくは100〜18,000重量pp
m含有していることが必要である。ここで含有量が50重
量ppmより少ないと射出成形において残留歪みが大き
く、耐衝撃性が低下するため好ましくない。一方、20,0
00重量ppmを超えると高速射出成形時、金型や成形品へ
の油状物質の付着による汚れのため、著しく生産性が低
下して好ましくない。
高級脂肪酸とは炭素数12〜42程度の直鎖飽和モノカルボ
ン酸を総称するものであり、例えばラウリン酸,ミリス
チン酸,バルミチン酸、ステアリン酸,ベヘン酸,モン
タン酸などが挙げられる。これらの金属塩の金属として
はリチウム,ナトリウム,カリウム,マグネシウム,カ
ルシウム,アルミニウム,亜鉛などがあり、代表的な高
級脂肪酸の金属塩としては、ステアリン酸マグネシウ
ム,ステアリン酸アルミニウム,ステアリン酸カルシウ
ム,ステアリン酸亜鉛などが挙げられる。
次に本発明においては(E)残留する芳香族モノビニル
単量体の含有量が2,000重量ppm以下、好ましくは1500重
量ppm以下であることが必要である。この残留する単量
体の含有量が2,000重量ppmを超えると高速射出成形時に
油状物質として金型,射出成形品等に付着し、成形性を
低下させるため好ましくない。
さらに本発明においては(F)芳香族モノビニル単量体
の2量体および3量体の合計の含有量が0.6重量%以
下、好ましくは0.5重量%以下であることが必要であ
る。この2量体および3量体の合計の含有量が0.6重量
%を超えると高速射出成形時に油状物質として金型,射
出成形品等に付着し、成形性を低下させるため好ましく
ない。
なお、ミネラルオイルの含有量や残留する芳香族モノビ
ニル単量体の含有量,芳香族モノビニル単量体の2量体
や3量体オリゴマーの合計の含有量等はガスクロマトグ
ラフィーにより分析することができる。
叙上の如き本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物はゴ
ム状重合体の存在下に、スチレン系単量体を塊状重合
法,又は塊状懸濁重合法などによって重合して製造する
ことができる。
ここで重合条件は特に制限はなく常法により行なえばよ
いが、有機過酸化物を重合開始剤として用いることが好
ましい。この有機過酸化物を重合開始剤として用いた場
合、ゲル量が高く、耐衝撃性に優れることおよび2量
体,3量体のオリゴマー生成も抑制することができること
等のため好ましい。また、重合の際、連鎖移動剤を用い
ることも有効である。
本発明において特定された極限粘度[η]を得るには、
供給速度,重合温度,有機過酸化物の種類および添加量
あるいは連鎖移動剤の種類および添加量を適宜選択調整
することが必要である。
なお、上記の有機過酸化物としては例えばジアルキルパ
ーオキサイド類,パーオキシジカーボネート類,パーオ
キシエステル類等が挙げられる。また、連鎖移動剤は、
ゴム粒子形成(相転移)後添加する方が好ましく、例え
ばメルカプタン類,α−メチルスチレンリニアダイマー
等が挙げられる。
一方、本発明に含有すべき、ミネラルオイルおよび高級
脂肪酸等の滑剤は、ゴム状重合体および芳香族モノビニ
ル単量体からの重合生成物の溶解を損ねない範囲で、原
料あるいは重合途中に添加することができる。さらにペ
レットにドライブレンドすることもできる。残留する芳
香族モノビニル単量体含有量は塊状重合では真空脱揮装
置における真空度,供給速度,加熱温度によって調整す
ることができる。
さらに本発明の樹脂組成物には必要に応じて染・顔料,
充填剤,酸化防止剤,帯電防止剤などの添加剤を加える
ことができる。
[実施例] 次に実施例によって本発明をさらに詳しく説明する。な
お、物性等の測定方法を下記に示す。
(1)平均ゴム粒径(Ds) 樹脂組成物を超薄切片とし、これを透過型電子顕微鏡で
撮影し(拡大倍率10,000倍)、写真中の分散粒子800〜
2,000個の粒子径を測定して求めた。電子顕微鏡写真中
の分散粒子の長軸方向径aと短軸方向径bを測定し、次
式により平均粒子径を求めた。
平均ゴム粒径Ds=ΣniDi 3/ΣniDi 2 (μm) (但し、niは粒子径Diを有する分散粒子の個数であ
る。) (2)ゲル量 樹脂組成物のペレット(2g)をトルエン溶媒(200ml)
中に分散させた。この溶媒は樹脂相の芳香族モノビニル
重合体を溶解して、分散されたゴム重合体相(ゴム相)
を残した。遠心分離機を用いて、分散物からゲルとして
ゴム相を分離し、真空乾燥機中、60℃で8時間乾燥し、
乾燥ゲルを得、次式によりゲル量を求めた。
(3)膨潤指数 上記(2)における遠心分離直後の湿潤ゲルの重量を測
定し次の式により求めた。
(4)残量単量体含有量および残留オリゴマー含有量 ガスクロマトグラフィーによる (5)メルトインデックス(MI) ISO R1133による(200℃,荷重5kg) (6)熱変形温度(HDT) JIS K 6871による (7)アイゾット衝撃強度 JIS Z 7110(ノッチ付)による (8)引張強度および伸度 ASTM D 638による (9)金型あるいは成形品への油状物質の付着時間成形
温度280℃,サイクル時間6秒にて逆円錐形コップ状容
器(底部直径45mm,上部直径55mm,高さ55mm,肉厚0.5mm)
を高速成形した場合に金型あるいは成形品表面に付着す
る油状物質が目視で確認されるまでの時間である。
実施例1 毎時10の供給速度でローシスポリブタジエンゴム(旭
化成工業株式会社製,商品名アサプレン 700A)6.2重
量部,スチレン88.8重量部,エチルベンゼン5.0重量部
から成る混合物100重量部に、重合開始剤として1,1−ビ
ス(第三ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン0.040重量部と連鎖移動剤としてn−ドデシル
メルカプタン0.03重量部及び酸化防止剤(チバガイギー
社製,商品名イルガノックス1076)0.070重量部を加
え、温度117℃に維持した容量13の第1重合槽に連続
的に供給し、重合を行なった。
次いで、この重合物に対し、毎時0.020の割合で連鎖
移動剤としてn−ドデシルメルカプタンを添加して容量
19の第2重合槽,続いて容量20の第3重合槽に送液
し、温度120〜180℃で重合を続けた後、毎時2.25の割
合でミネラルオイル(出光興産(株)製,商品名ダフニ
ーメカニックオイル KP−32)を添加した。さらに脱揮
装置にて揮発性成分を除去し、ペレット状のゴム変性ポ
リスチレン樹脂を得た。
脱揮前の固型分量は90重量%であった。なおゴム状重合
体含有量およびミネラルオイル含有量は仕込み含有量を
脱揮前の固型分量から計算して求めた。
このゴム変性ポリスチレン樹脂に対して滑剤としてステ
アリン酸0.10重量部を添加し、押出機で混練して樹脂組
成物を調製した。これを射出成形して、成形品の物性を
測定した。結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1において、ゴム状重合体を7.0重量部,スチレ
ンを89.6重量部,重合開始剤を0.030重量部,連鎖移動
剤を0.010重量部とし、第1重合槽の温度を121℃に、第
2重合槽に添加する連鎖移動剤供給量を毎時0.005,
ミネラルオイル供給量を毎時0.45とした他は、実施例
1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1においてゴム状重合体をローシスポリブタジエ
ン(旭化成工業(株式会社)製,商品名ジエン NF35A
S)8.1重量部,スチレンを90.7重量部,連鎖移動剤を0.
033重量部とし、第1重合槽の温度を117℃に、第2重合
槽に添加する連鎖移動剤供給量を毎時0.027,ミネラ
ルオイル供給量を毎時2.7とした他は、実施例1と同
様に行なった。結果を第1表に示す。
実施例4 実施例1において、ゴム状重合体としてハイシスポリブ
タジエン(宇部興産株式会社製,商品名ウベボール BR
15HB)6.3重量部,スチレン88.7重量部,連鎖移動剤を
0.033重量部を加え、第1重合槽の温度を117℃に、第2
重合槽に添加する連鎖移動剤供給量を毎時0.024とし
た他は、実施例1と同様にした。結果を第1表に示す。
実施例5 実施例1において、ゴム状重合体としてハイシスポリブ
タジエン(宇部興産株式会社製,商品名ウベボール BR
15HB)7.2重量部,スチレン87.8重量部,連鎖移動剤を
0.033重量部加え、第1重合槽の温度を117℃に、第2重
合槽に添加する連鎖移動剤供給量を毎時0.023とした
他は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示
す。
実施例6 実施例2において、滑剤としてステアリン酸の代わりに
ステアリン酸亜鉛0.10重量部を添加した他は実施例2と
同様に行なった。結果を第1表に示す。
実施例7 実施例2において、滑剤としてステアリン酸の代わりに
ステアリン酸亜鉛0.50重量部を添加した他は実施例2と
同様にした。結果を第1表に示す。
実施例8 実施例2において、滑剤としてステアリン酸の代わりに
ステアリン酸亜鉛1.50重量部を添加した他は実施例2と
同様に行なった。結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1において、第2重合槽に添加する連鎖移動剤供
給量を毎時0.031とした他は実施例1と同様に行なっ
た。結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1において、重合開始剤を0.030重量部,連鎖移
動剤を0.010重量部とし、第1重合槽の温度を121℃に、
第2重合槽に添加する連鎖移動剤供給量を毎時0.001
とした他は実施例1と同様に行なった。結果を第1表に
示す。
比較例3 実施例1において、ゴム状重合体をローシスポリブタジ
エン(旭化成工業株式会社製,商品名ジエン NF35AS)
3.8重量部,スチレンを91.2重量部,連鎖移動剤を0.033
重量部とし、第1重合槽の温度を117℃に、第2重合槽
に添加する連鎖移動剤供給量を毎時0.026に、ミネラ
ルオイル供給量を毎時2.7とした他は、実施例1と同
様に行なった。結果を第1表に示す。
比較例4 実施例1において、ゴム状重合体5.0重量部,スチレン9
0.0重量部,重合開始剤を0.042重量部,連鎖移動剤を0.
020重量部とし、第1重合槽温度を116℃に第2重合槽を
添加する連鎖移動剤供給量を毎時0.005に、ミネラル
オイル供給量を毎時6.75に、さらに滑剤としてステア
リン酸の代わりにステアリン酸亜鉛を1,000ppm添加した
他は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示
す。
比較例5 実施例1において、ゴム状重合体5.0重量部,スチレン
を90.0重量部,重合開始剤を0.042重量部,連鎖移動剤
を0.020重量部とし、第1重合槽温度を116℃に第2重合
槽に添加する連鎖移動剤供給量を毎時0.005に、ミネ
ラルオイル供給量を毎時6.75に、さらに滑剤を無添加
とした他は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表
に示す。
比較例6 実施例3において、ステアリン酸の代わりにステアリン
酸亜鉛を2.50重量部添加した他は実施例1と同様に行な
った。結果を第1表に示す。
比較例7 実施例3において、重合開始剤を0.010重量部,連鎖移
動剤を0.005重量部とし、第1重合槽の温度を128℃に第
2重合槽に添加する連鎖移動剤供給量を毎時0.030と
した他は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に
示す。
比較例8 実施例5において、滑剤を添加しなかった他は実施例5
と同様に行なった。結果を第1表に示す。
実施例9 実施例2において、ステアリン酸の代わりにステアリン
酸マグネシウムを用いた他は実施例2と同様に行なっ
た。結果を第1表に示す。
比較例9 実施例1において、ローシスポリブタジエンゴムの使用
量を10.8重量部とし、スチレンの使用量を84.2重量部と
し、かつエチルベンゼンの使用量を5.0重量部とした他
は実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
比較例10 実施例1において、脱揮装置の温度条件を変えることに
よって残留する単量体含量を3,500重量ppmした他は実施
例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
[発明の効果] 本発明によれば射出成形時の樹脂の流動性に優れ、かつ
耐熱性および耐衝撃性などの実用強度にすぐれたゴム変
性ポリスチレン系樹脂組成物を得ることができる。
したがって本発明のゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物
は電気製品材料をはじめ雑貨などの分野においても幅広
くかつ有効に用いることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム状重合体を分散粒子として含有するゴ
    ム変性スチレン系樹脂組成物であって、(A)ゴム状重
    合体含有量が5〜11重量%であり、(B)樹脂相の芳香
    族モノビニル重合体の極限粘度[η]が0.40〜0.60dl/g
    であり、(C)ミネラルオイル含有量が4.0重量%以下
    であり、(D)滑剤として、高級脂肪酸あるいは高級脂
    肪酸の金属塩のうち少なくとも1種を50〜20,000重量pp
    m含有し、(E)残留する芳香族モノビニル単量体含有
    量が2000重量ppm以下であり、(F)芳香族モノビニル
    単量体の2量体および3量体の合計の含有量が0.6重量
    %以下であるゴム変性スチレン系樹脂組成物。
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