JPH0742295U - トーンコントロールホール付きヘッドセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響特性を変化させるための電気回路を用い
なくとも、騒音の多い場所等でも充分使用できるように
する。 【構成】 ヘッドセット本体１００と、ヘッドセット本
体１００のドライバ収納部１１１に収納されるドライバ
２００を備えており、ヘッドセット本体１００には、ド
ライバ２００の背面と外部とを連通させるトーンコント
ロールホール１２１が開設されており、トーンコントロ
ールホール１２１は、ドライバ２００の略真後ろに開設
され、ドライバ２００を耳の穴に入れた状態で押圧する
と、ドライバ２００が耳の穴に対して押し込まれるよう
な位置に設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、トーンコントロールホール付きヘッドセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のヘッドセットについて図４を参照しつつ説明する。 従来のヘッドセットは、ヘッドセット本体１００と、このヘッドセット本体１ ００のドライバ収納部１１１に収納されるドライバ２００と、前記ヘッドセット 本体１００のマイクロホン収納部１３０に収納されるマイクロホン３００とを有 している。

【０００３】 ドライバ収納部１１１は、ヘッドセット本体１００の一端側に設けられており 、ドライバ２００が外側から嵌め込まれるようになっている。従って、ドライバ ２００は、耳の穴に入るような薄皿状に形成されている必要がある。

【０００４】 一方、マイクロホン収納部１３０は、前記ドライバ収納部１１１が設けられた 側とは反対の側に設けられている。そして、マイクロホン収納部１３０に収納さ れたマイクロホン３００は、スポンジ等の音響抵抗材３５０を介して外部に連通 するように、マイクロホン収納部１３０には貫通孔１３１が開設されている。こ のようなヘッドセット本体１００は、ドライバ２００を耳の穴に入れると、貫通 孔１３１が頬の辺りに位置するように全体のサイズ等が設定されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来のヘッドセットには以下のような問題点がある。 すなわち、ヘッドセットでは、騒音が多い場所で使用する場合や、受けた音声 が小さい場合には、聴きやすくするために音響特性を電気的に変化させるように なっている。このため、電気回路をヘッドセット本体に組み込まねばならなかっ た。

【０００６】 本考案は上記事情に鑑みて創案されたもので、音響特性を変化させるための電 気回路を用いなくとも、騒音の多い場所等でも充分使用できるトーンコントロー ルホール付きヘッドセットを提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るトーンコントロールホール付きヘッドセットは、ヘッドセット本 体と、このヘッドセット本体のドライバ収納部に収納されるドライバとを具備し ており、前記ヘッドセット本体には、ドライバの背面と外部とを連通させるトー ンコントロールホールが開設されている。

【０００８】 請求項２に係るトーンコントロールホール付きヘッドセットでは、トーンコン トロールホールは、ドライバの略真後ろに開設されている。

【０００９】 請求項３に係るトーンコントロールホール付きヘッドセットでは、トーンコン トロールホールは、ドライバを耳の穴に入れた状態で押圧すると、ドライバが耳 の穴に対して押し込まれるような位置に設けられている。

【００１０】 請求項４に係るトーンコントロールホール付きヘッドセットでは、ヘッドセッ ト本体には、トーンコントロールホールを開閉する開閉機構が設けられている。

【００１１】

【実施例】

図１は本考案の第１の実施例に係るトーンコントロールホール付きヘッドセッ トの概略的断面図、図２は第２の実施例に係るトーンコントロールホール付きヘ ッドセットの図面であって、同図（Ａ）はトーンコントロールホール周辺の概略 的断面図、同図（Ｂ）は開閉部材の概略的斜視図、同図（Ｃ）は開閉部材とトー ンコントロールホールとの関係を示す概略的平面図、図３は本考案に係るトーン コントロールホール付きヘッドセットの効果を示すグラフである。なお、従来の ものと略同一の部品等には同一の符号を付して説明を行う。

【００１２】 第１の実施例に係るトーンコントロールホール付きヘッドセットは、ヘッドセ ット本体１００と、このヘッドセット本体１００のドライバ収納部１１１に収納 されるドライバ２００とを備えており、前記ヘッドセット本体１００には、ドラ イバ２００の背面と外部とを連通させるトーンコントロールホール１２１が開設 されている。

【００１３】 ヘッドセット本体１００は、内側本体部１１０と、この内側本体部１１０と組 み合わせられる外側本体部１２０とから構成される。

【００１４】 前記内側本体部１１０の一端側には、ドライバ２００が収納されるドライバ収 納部１１１が内側本体部１１１から突出されるようにして形成されている。この ドライバ収納部１１１には、ドライバ２００が外側から挿入係止されることによ ってドライバ２００が内側本体部１１０と一体化するように構成されている。

【００１５】 従って、ドライバ２００は、使用者の耳の穴に直接に挿入される部分であるか ら、耳の穴の大きさ等に適応した形状、すなわち滑らかな略薄皿状に形成されて いる。

【００１６】 また、当該内側本体部１１０は、外側本体部１２０と組み合わせられて、マイ クロホン収納部１１１とは反対の側にマイクロホン収納部１３０を形成する。こ のマイクロホン収納部１３０は、スポンジ等の音響抵抗材３５０を介して外部と 連通するように貫通孔１３１が開設されている。

【００１７】 なお、図面中４１０は、コード４００を外部に導出するためのブッシュを示し ている。

【００１８】 外側本体部１２０には、トーンコントロールホール１２１が開設されている。 このトーンコントロールホール１２１は、ドライバ２００の略真後ろにあり、か つドライバ収納部１１１に収納されたドライバ３００を耳の穴に入れた状態で押 圧すると、ドライバ３００が耳の穴に対して押し込まれるような位置に開設され ている。

【００１９】 このように構成されたトーンコントロールホール付きヘッドセットの使用方法 等について説明する。 通常の場合、すなわち特に騒音が多くない場所では、ドライバ収納部１１１を 耳の穴に入れた状態で使用する。この場合は、図３に実線Ａで示すような音響特 性が得られる。

【００２０】 周囲に騒音が多い場所では、トーンコントロールホール１２１を指で押さえる 。すると、図３に破線Ｂで示すような音響特性が得られる。すなわち、騒音が小 さくなり、かつ音声が聞こえやすくなるのである。

【００２１】 しかも、トーンコントロールホール１２１を指で押さえると、ドライバ３００ が耳の穴に押し込まれるようになるので、より微小な音声も聞こえやすくなると いう利点もある。

【００２２】 次に、第２の実施例に係るトーンコントロールホール付きヘッドセットについ て図２を参照しつつ説明する。

【００２３】 この第２の実施例に係るトーンコントロールホール付きヘッドセットのヘッド セット本体１００の外側本体部１２０には、トーンコントロールホール１２１を 開閉する開閉機構１２５が設けられているのである。

【００２４】 前記開閉機構１２５は、一対のアンダーカット部１２７Ａを有する開閉部材１ ２７と、トーンコントロールホール１２１に連なる切込溝１２１Ａとを有してい る。開閉部材１２７は、トーンコントロールホール１２１を閉塞できるようなサ イズに設定されており、表面一端側に開閉部材１２７をスライドさせる際に利用 する突起１２７Ｂが設けられ、裏面側には前記突起１２７Ｂの下側に相当する部 分にアンダーカット部１２７Ａが形成されている。一方、トーンコントロールホ ール１２１は、切込溝１２１Ａが形成されているため、図２（Ｃ）に示すように 、略凸字形状に形成されることになる。

【００２５】 開閉部材１２７は、アンダーカット部１２７Ａが切込溝１２１Ａに嵌まり込む ことによって図２に示す矢印方向にスライドするようになっている。従って、開 閉部材１２７によって、トーンコントロールホール１２１が開閉されるのである 。

【００２６】 開閉機構１２５による効果は、上述した指でしたトーンコントロールホール１ ２１を押さえるタイプのものと同様である。

【００２７】

【考案の効果】

本考案に係るトーンコントロールホール付きヘッドセットは、ヘッドセット本 体と、このヘッドセット本体のドライバ収納部に収納されるドライバとを備えて おり、前記ヘッドセット本体には、ドライバの背面と外部とを連通させるトーン コントロールホールが開設されている。そして、このトーンコントロールホール を指又は開閉機構によって開閉することにより、電気回路を用いなくとも音響特 性を変化させることができ、周囲に騒音の多い場所でも使用することができる。 従って、ヘッドセットの小型化、コストダウン等に貢献することができる。

【００２８】 また、トーンコントロールホールは、ドライバの略真後ろに開設され、ドライ バを耳の穴に入れた状態で押圧すると、ドライバが耳の穴に対して押し込まれる ような位置に設けられているので、トーンコントロールホールを指で開閉する場 合には、より一層微小な音声も聞こえやすくなるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例に係るトーンコントロー
ルホール付きヘッドセットの概略的断面図である。

【図２】第２の実施例に係るトーンコントロールホール
付きヘッドセットの図面であって、同図（Ａ）はトーン
コントロールホール周辺の概略的断面図、同図（Ｂ）は
開閉部材の概略的斜視図、同図（Ｃ）は開閉部材とトー
ンコントロールホールとの関係を示す概略的平面図であ
る。

【図３】本考案に係るトーンコントロールホール付きヘ
ッドセットの効果を示すグラフである。

【図４】従来のヘッドセットの概略的断面図である。

【符号の説明】

１００ ヘッドセット本体 １２１ トーンコントロールホール ２００ ドライバ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘッドセット本体と、このヘッドセット
   本体のドライバ収納部に収納されるドライバとを具備し
   ており、前記ヘッドセット本体には、ドライバの背面と
   外部とを連通させるトーンコントロールホールが開設さ
   れていることを特徴とするトーンコントロールホール付
   きヘッドセット。
2. 【請求項２】 前記トーンコントロールホールは、ドラ
   イバの略真後ろに開設されていることを特徴とする請求
   項１記載のトーンコントロールホール付きヘッドセッ
   ト。
3. 【請求項３】 前記トーンコントロールホールは、ドラ
   イバを耳の穴に入れた状態で押圧すると、ドライバが耳
   の穴に対して押し込まれるような位置に設けられている
   ことを特徴とする請求項１又は２記載のトーンコントロ
   ールホール付きヘッドセット。
4. 【請求項４】 前記ヘッドセット本体には、トーンコン
   トロールホールを開閉する開閉機構が設けられているこ
   とを特徴とする請求項１記載のトーンコントロールホー
   ル付きヘッドセット。