JPH0741787A - 耐熱性固形潤滑剤の製造方法 - Google Patents
耐熱性固形潤滑剤の製造方法Info
- Publication number
- JPH0741787A JPH0741787A JP18796793A JP18796793A JPH0741787A JP H0741787 A JPH0741787 A JP H0741787A JP 18796793 A JP18796793 A JP 18796793A JP 18796793 A JP18796793 A JP 18796793A JP H0741787 A JPH0741787 A JP H0741787A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- ultra
- lubricating grease
- solid lubricant
- molecular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超高分子量ポリオレフィンと潤滑グリース又
は潤滑油により構成される固形潤滑剤の耐熱性及び硬度
を向上することのできる製造方法を提供することであ
る。 【構成】 熱硬化性樹脂の原料を予め超高分子量ポリオ
レフィンの微粒子の中に含浸させたうえで、潤滑グリー
ス又は潤滑油と混合するようにした。
は潤滑油により構成される固形潤滑剤の耐熱性及び硬度
を向上することのできる製造方法を提供することであ
る。 【構成】 熱硬化性樹脂の原料を予め超高分子量ポリオ
レフィンの微粒子の中に含浸させたうえで、潤滑グリー
ス又は潤滑油と混合するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は軸受等に用いられる固
形潤滑剤の製造方法に関し、特に耐熱性に優れた固形潤
滑剤の製造方法に関するものである。
形潤滑剤の製造方法に関し、特に耐熱性に優れた固形潤
滑剤の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸受用の固形潤滑剤として、従来から平
均分子量が1×106 〜5×106 の超高分子量ポリエ
チレンと潤滑グリースの混合物を軸受等の潤滑対象物の
空所に充填し、これを上記超高分子量ポリエチレンの融
点以上の温度で加熱固化させたものが知られている(特
公昭63−23239号公報参照)。
均分子量が1×106 〜5×106 の超高分子量ポリエ
チレンと潤滑グリースの混合物を軸受等の潤滑対象物の
空所に充填し、これを上記超高分子量ポリエチレンの融
点以上の温度で加熱固化させたものが知られている(特
公昭63−23239号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の固形潤滑剤は、
給脂無しで長期にわたり良好な潤滑性能を発揮する利点
があるが、原料樹脂がポリエチレンであるため、耐熱温
度は最大120℃である。従って、軸受等の潤滑対象物
の使用雰囲気が上記温度以上になる用途では使用するこ
とができず、用途が制限される問題がある。
給脂無しで長期にわたり良好な潤滑性能を発揮する利点
があるが、原料樹脂がポリエチレンであるため、耐熱温
度は最大120℃である。従って、軸受等の潤滑対象物
の使用雰囲気が上記温度以上になる用途では使用するこ
とができず、用途が制限される問題がある。
【0004】そこで、この発明は上述した従来の固形潤
滑剤の潤滑性能を維持しつつ、耐熱性の向上を図ること
ができる製造方法を提供することを課題とする。
滑剤の潤滑性能を維持しつつ、耐熱性の向上を図ること
ができる製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明に係る耐熱性固形潤滑剤の製造方法は、
超高分子量ポリオレフィン、熱硬化性樹脂及び潤滑グリ
ース又は潤滑油により構成される固形潤滑剤の製造方法
において、上記熱硬化性樹脂の原料を予め上記超高分子
量ポリオレフィンの微粒子中に含浸させたのち、潤滑グ
リース又は潤滑油と混合するようにしたものである。
めに、この発明に係る耐熱性固形潤滑剤の製造方法は、
超高分子量ポリオレフィン、熱硬化性樹脂及び潤滑グリ
ース又は潤滑油により構成される固形潤滑剤の製造方法
において、上記熱硬化性樹脂の原料を予め上記超高分子
量ポリオレフィンの微粒子中に含浸させたのち、潤滑グ
リース又は潤滑油と混合するようにしたものである。
【0006】なお、上記の熱硬化性樹脂としては、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、イミド樹脂から選ばれる一つ又は二つ以上の
ものがある。
ノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、イミド樹脂から選ばれる一つ又は二つ以上の
ものがある。
【0007】
【実施例】熱硬化性樹脂の代表例としての尿素樹脂と、
超高分子量ポリエチレン及び潤滑グリースとから構成さ
れる固形潤滑剤の場合について説明する。潤滑グリース
に代えて、潤滑油を用いた場合も同様である。
超高分子量ポリエチレン及び潤滑グリースとから構成さ
れる固形潤滑剤の場合について説明する。潤滑グリース
に代えて、潤滑油を用いた場合も同様である。
【0008】 尿素樹脂の原料であるジイソシアネー
ト、トリイソシアネート又はテトライソシアネート(以
下原料Aと称する)と、ジアミン、トリアミン又はテト
ラアミン(以下原料Bと称する)のうち、原料Aを溶解
した沸点80℃以上の非極性有機溶媒を、平均分子量1
×106 〜5×106 の超高分子量ポリエチレンと共に
80℃以上に加熱する。
ト、トリイソシアネート又はテトライソシアネート(以
下原料Aと称する)と、ジアミン、トリアミン又はテト
ラアミン(以下原料Bと称する)のうち、原料Aを溶解
した沸点80℃以上の非極性有機溶媒を、平均分子量1
×106 〜5×106 の超高分子量ポリエチレンと共に
80℃以上に加熱する。
【0009】この操作により、有機溶媒中の尿素樹脂の
原料Aが、有機溶媒と共に超高分子量ポリエチレン分子
間に侵入する。この有機溶媒を含み膨潤した超高分子量
ポリエチレン粒子を、その粒子中の有機溶媒の沸点以上
に加熱又は室温減圧下で処理し、溶媒を蒸散させる。
原料Aが、有機溶媒と共に超高分子量ポリエチレン分子
間に侵入する。この有機溶媒を含み膨潤した超高分子量
ポリエチレン粒子を、その粒子中の有機溶媒の沸点以上
に加熱又は室温減圧下で処理し、溶媒を蒸散させる。
【0010】この操作により、超高分子量ポリエチレン
中の有機溶媒は除去されるが、原料Aは超高分子量ポリ
エチレン粒子中に残存する。
中の有機溶媒は除去されるが、原料Aは超高分子量ポリ
エチレン粒子中に残存する。
【0011】 上記の処理を施した超高分子量ポリ
エチレン粒子と潤滑グリース及び尿素樹脂のもう一方の
原料Bをよく混合する。
エチレン粒子と潤滑グリース及び尿素樹脂のもう一方の
原料Bをよく混合する。
【0012】 この混合物を転がり軸受の空間に封入
する。
する。
【0013】 この軸受を150℃に設定した恒温槽
に入れ、30分間加熱する。
に入れ、30分間加熱する。
【0014】 上記の〜の処理により、軸受空間
内でグリース状の潤滑組成物は潤滑剤を吸収し膨潤する
とともに、予め超高分子量ポリエチレン中に含浸させて
おいた原料Aと、上記の工程で潤滑グリース中に混合
しておいて原料Bとが反応硬化する。
内でグリース状の潤滑組成物は潤滑剤を吸収し膨潤する
とともに、予め超高分子量ポリエチレン中に含浸させて
おいた原料Aと、上記の工程で潤滑グリース中に混合
しておいて原料Bとが反応硬化する。
【0015】その結果、尿素樹脂のネットワークと、超
高分子量ポリオレフィン分子のネットワークとが、分子
レベルで相互に侵入しあい、それらの空間に潤滑剤が保
持された構造となる。
高分子量ポリオレフィン分子のネットワークとが、分子
レベルで相互に侵入しあい、それらの空間に潤滑剤が保
持された構造となる。
【0016】上記のようにして製造した実施例の固形潤
滑剤の性能を、従来の場合を比較例として対比すれば表
1のとおりである。
滑剤の性能を、従来の場合を比較例として対比すれば表
1のとおりである。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明の方法によって
製造された固形潤滑組成物は、耐熱性及び硬度が向上す
る効果がある。
製造された固形潤滑組成物は、耐熱性及び硬度が向上す
る効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 143:00 149:20) (C10M 169/04 143:00 149:20) C10N 20:04 30:02 30:08 40:02 50:08 70:00
Claims (1)
- 【請求項1】 超高分子量ポリオレフィン、熱硬化性樹
脂及び潤滑グリース又は潤滑油により構成される固形潤
滑剤の製造方法において、上記熱硬化性樹脂の原料を予
め上記超高分子量ポリオレフィンの微粒子中に含浸させ
たのち、潤滑グリース又は潤滑油と混合することを特徴
とする耐熱性固形潤滑剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18796793A JPH0741787A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 耐熱性固形潤滑剤の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18796793A JPH0741787A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 耐熱性固形潤滑剤の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741787A true JPH0741787A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16215290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18796793A Pending JPH0741787A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 耐熱性固形潤滑剤の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741787A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1003567C2 (nl) * | 1995-07-14 | 1998-01-28 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | Lagerinrichting. |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP18796793A patent/JPH0741787A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1003567C2 (nl) * | 1995-07-14 | 1998-01-28 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | Lagerinrichting. |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3045472B2 (ja) | スラスト軸受用摺動部材 | |
EP1647574B1 (en) | Resin composition for sliding member and sliding member | |
US10640142B2 (en) | Multilayered sliding member and rack-and-pinion type steering apparatus for automobile using the same | |
KR970006956A (ko) | 베어링장치 | |
DE3616360A1 (de) | Masse fuer gleitelemente | |
JP6338035B1 (ja) | 転がり軸受及びその製造方法 | |
DE1544984A1 (de) | Zu Formkoerpern verarbeitbare Massen aus Fluorkohlenstoffpolymeren | |
US3808130A (en) | Self-lubricating bearings and other machine elements and a process for their manufacture | |
US3344064A (en) | Fluorocarbon-modified polyurethane elastomeric compositions | |
EP0416120B1 (en) | Porous plain bearing and method of manufacturing same | |
US8420580B2 (en) | Sliding resin composition | |
KR850004120A (ko) | 자동윤활-소결 베어링과 그 제조방법 | |
JPH0741787A (ja) | 耐熱性固形潤滑剤の製造方法 | |
EP0700986A2 (en) | Polymer thickened lubricating grease | |
US20020114548A1 (en) | Sleeve bearing arrangement | |
US5874391A (en) | Polymer thickened lubricating grease | |
DE3030870C2 (ja) | ||
JP2002323038A (ja) | 水中用摺動部材ならびにその製造方法 | |
JP3263492B2 (ja) | 耐熱性固形潤滑剤 | |
GB2249811A (en) | High temperature sliding bearing | |
JPH11257356A (ja) | 摺動部材用樹脂組成物およびこれを使用した摺動部材 | |
JP3472050B2 (ja) | 湿式スラスト軸受用摺動部材 | |
GB2060091A (en) | Bearing Assembly | |
JP2522874B2 (ja) | 多孔質滑り軸受 | |
JPS61285256A (ja) | ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物 |