JPH0741667Y2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

車両の前部車体構造

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JPH0741667Y2
JPH0741667Y2 JP11111587U JP11111587U JPH0741667Y2 JP H0741667 Y2 JPH0741667 Y2 JP H0741667Y2 JP 11111587 U JP11111587 U JP 11111587U JP 11111587 U JP11111587 U JP 11111587U JP H0741667 Y2 JPH0741667 Y2 JP H0741667Y2
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JP
Japan
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panel
cowl
air box
vehicle
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JP11111587U
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義雄 藤井
重昭 渡邊
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、フロントウィンドシールドとカウルボック
スとの境界としてのカウルポイントよりも前方に、上述
のカウルボックスを形成したような車両の前部車体構造
に関する。
(従来の技術) 従来、上述例の車両の前部車体構造としては、例えば、
実開昭60−6678号公報に記載の構造がある。
すなわち、カウルパネルとダッシュアッパパネルとでカ
ウルボックスを形成し、このカウルボックスを上述のカ
ウルポイントよりも前方に配設して空調用の外気取入れ
構造体とすると共に、上端を上述のダッシュアッパパネ
ルに接合したダッシュロアパネルで、エンジンルームと
車室とを仕切った構造の前部車体構造である。
ここで上記カウルポイントはダッシュロアパネルに対し
て後方に位置している。
一方、近年ショートノーズというデザイン要求から上記
カウルポイントをより前方に移動させるような構造が検
討されている。
この場合、エンジンルームの前後スペースは限られてく
ることからダッシュロアパネルの位置は前方へ移動でき
ず、上記従来構造において、カウルポイントをより前方
へ移動させようとすると、ダッシュロアパネルに対して
上記カウルポイントが相対的に前方へ移動し、カウルポ
イントがダッシュロアパネルより前方に位置するような
構造となる。
こうした構造では、上記従来構造のようにダッシュアッ
パパネルとカウルパネルとによりカウルボックスを形成
することが困難であり、空調用の外気を取入れるため、
カウルパネルに別部材を取付けてエアボックスを形成し
ている。
ここで、該エアボックスは限られたエンジンルーム内に
収納配置されたエンジンに比較的接近して位置するた
め、車両の正面衝突時において、衝撃エネルギによりエ
ンジンが移動しエアボックスに干渉したとしても、フロ
ントウィンドガラスのカウルパネルに対する支持剛性を
充分に確保できるものとする必要がある。
(考案の目的) この考案は、エアボックスパネルの車幅方向内端部に充
分な変形許容空間を確保することで、車両の正面衝突に
際してエンジンが上動したとき、カウルパネル等の変形
を可及的防止してフロントウィンドガラスのカウルパネ
ルに対する支持剛性を充分確保することができ、また補
強用部材としてのカウルガセットをエアボックス空間画
成部材として有効利用することができる車両の前部車体
構造の提供を目的とする。
(考案の構成) この考案は、エンジンルームと車室とを仕切り車幅方向
に配設されたダッシュロアパネルの上縁に車幅方向に前
傾状に配設されたダッシュアッパパネルの下縁が接合さ
れ、車幅方向に配設されフロントウィンドガラス下縁を
支持するカウルパネル後端が前記ダッシュアッパパネル
上端に接合されると共に、ダッシュアッパパネルとカウ
ルパネルとの下方に車幅方向に略水平状に配設され後端
が前記ダッシュロアパネルおよびダッシュアッパパネル
の少なくとも一方に接合されたエアボックスパネルの車
幅方向内端部が、前記カウルパネルの下面に接合され略
鉛直方向下方に延出するカウルガセットの下端に所定間
隙を設けて配設され、上記カウルガセットを、上記ダッ
シュアッパパネル、カウルパネルおよエアボックスの三
者間にエアボックス空間を画成する空間画成部材と成し
た車両の前部車体構造であることを特徴とする。
(考案の効果) この考案によれば、カウルガセットの下端に所定間隙を
隔てて上述のエアボックスパネルの車幅方向内端部を離
間配置しているので、このエアボックスパネルの車幅方
向内端部とカウルパネルとの間には、上述の間隙の上下
寸法と、カウルガセットの上下寸法との合計分に相当す
る充分な変形許容空間が確保され、車両の正面衝突時に
上述のエアボックスパネルに略鉛直上方向の衝撃荷重が
作用する際、上述の間隙によりこの荷重がカウルガセッ
ト、カウルパネルに伝わるのを防止し、この結果、カウ
ルガセットおよびカウルパネル等の部材が変形するの
を、可及的に防止してフロントウィンドガラスのカウル
パネルに対する支持剛性を充分確保することができる効
果がある。
また、上述の所定嵌装をカウルガセットの下端に設定し
ているので、車両の衝突時においてエンジンが斜め上方
へ後退移動してエアボックスパネルに当接したとして
も、上述の所定間隙の設定位置によりエアボックスパネ
ルの車幅方向内端部が所定間隙を通り越して、カウルガ
セットの上下方向略中間部に位置するように変形して、
このエアボックスパネルの車幅方向内端部とカウルガセ
ットとの当接関係が容易に解除される。
したがって、エアボックスパネルの車幅方向内端部の上
述の如き変形移動をカウルパネル後端のフロントウイン
ドガラスの下縁部分に伝えることがなく、フロントウイ
ンドガラスの破損がないため、安全性の大幅な向上を図
ることができる効果がある。
しかも、上述のカウルガセットは単なる補強部材のみな
らず、ダッシュアッパパネルとカウルパネルとエアボッ
クスパネルとの三者間にエアボックス空間を画成する空
間画成部材として有効利用することができる。
さらに上述の空間画成部材と成したカウルガセットと、
エアボックスパネルとがガウルガセット下端の所定間隙
を介して設けられるため、上述のエアボックスパネルを
カウルパネルに対して取付ける際、エンジンルーム内の
周囲の部品等の影響を受けることなく、エアボックスパ
ネルの前後動作だけで組付けることができるので、該エ
アボックスパネルの組付作業性が向上する効果がある。
(実施例) この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の前部車体構造を示し、第1図乃至第3図に
おいてボンネット1の後端に所定間隔を隔てて車幅方向
全幅にわたってカウルパネル2を配設し、このカウルパ
ネル2の所定部にフロントウィンドシールド(図示せ
ず)を介してフロントウィンドガラス3の下縁を支持さ
せると共に、フロントウィンドシールドとカウルボック
スとの境界としてのカウルポイントPよりも前方に上述
のカウルボックスを形成している。
一方、第3図に示すフロアパネル4の前端には車幅方向
全幅に延びるダッシュロアパネル5を接合し、このダッ
シュロアパネル5でエンジン6を搭載したエンジンルー
ム7と車室8とを前後に仕切っている。
上述のダッシュロアパネル5の上縁には車幅方向に延び
るダッシュアッパパネル9の下端を、ダッシュアッパメ
ンバ10を介して接合している。
上述のダッシュアッパパネル9は、その上部を前方に傾
斜させた前傾状のパネルで、このダッシュアッパパネル
9の車室8側の面つまり背面には、断面形状が略コの字
形の上述のダッシュアッパメンバ10を接合している。
そして、上述のダッシュアッパパネル9の上端には前述
のカウルパネル2の後端を接合している。
車幅方向前幅に延びる上述のカウルパネル2の略中間部
分において、同カウルパネル2の下面には、三角状補強
板としてカウルガセット11を接合し、このカウルガセッ
ト11を略鉛直方向下方に延出している。
一方、助手席側におけるダッシュアッパパネル9とカウ
ルパネル2との下方には、第2図乃至第4図に示す如く
車幅方向に略水平状にエアボックスパネル12を配設して
いる。
このエアボックスパネル12は第5図にも示す如く底部に
ドレン孔13を有し、このドレン孔13の外周には締付けバ
ンド14を用いてドレンパイプ15を連通状に連結してい
る。
股上述のエアボックスパネル12の底部所定箇所にはL字
状のブラケット16,16を接合している。
そして、エアボックスパネル12の後端に相当する上述の
L字状のブラケット16,16を、前述のダッシュアッパパ
ネル9の下端にボルト止めすると共に、エアボックスパ
ネル12の前端部4箇所に形成したボルト孔17…を利用し
て、このエアボックスパネル12の前端を上述のカウルパ
ネル2の前端部下面にボルト止めしている。
上述のエアボックスパネル12は、車室8内への空気取入
口となるもので、カウルパネル2の所定部に取付けたグ
リル18から、同カウルパネル2の開口部19を介して走行
風をエアボックス内に取入れ、この取入れた外気をダッ
シュアッパパネル9の開口部(図示せず)を介して車室
8内に取入れるように構成している。
第4図に示すように上述のエアボックスの一方の立壁面
はホイールエプロンパネル20で構成し、他方の立壁面は
前述のカウルガセット11で構成している。
しかも、上述のエアボックスパネル12における車幅方向
内端部12n(第4図右端部)の上面と、カウルガセット1
1の下端との間には所定間隙gを形成し、このエアボッ
クスパネル12を上述のカウルガセット11下端に対して離
間配設している。
すなわち、上述のエアボックスパネル12の車幅方向内端
部12nと、カウルパネル2との間には、上記間隙gの上
下寸法と、カウルガセット11の上下寸法との合計分に相
当する変形許容空間が確保される。
この実施例では、上述の所定間隙gを含むエアボックス
パネル12接合面と、対向部材との間にはウレタンゴム製
のシール部材21を介設している。
さらに、上述のカウルガセット11を、ダッシュアッパパ
ネル9、カウルパネル2およびエアボックスパネル12の
三者間にエアボックス空間を画成する空間画成部材と成
している。
なお、第2図において、22はフロントサイドフレーム、
23はタイヤハウス、24はサスペンションタワーである。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。
車両が正面衝突した際、エンジン6が第3図に矢印で示
すように上動して、前述のエアボックスパネル12に略鉛
直上方向の衝撃荷重が作用するが、このエアボックスパ
ネル12の車幅方向内端部12nはカウルガセット11の下端
に所定間隙gを隔てて配設しているので、この間隙gに
より上述の荷重がカウルガセット11、カウルパネル2に
伝わるのを防止し、このため、上述のカウルガセット11
およびカウルパネル2等の部材が変形するのを、可及的
に防止してフロントウィンドガラスのカウルパネルに対
する支持剛性を充分確保することができる効果がある。
また、上述の所定間隙gをカウルガセット11の下端に設
定しているので、車両の衝突時においてエンジン6が斜
め上方へ後退移動してエアボックスパネル12に当接した
としても、上述の所定間隙gの設定位置によりエアボッ
クスパネル12の車幅方向内端部12nが所定間隙gを通り
越して、カウルガセット11の上下方向略中間部に位置す
るように変形して、このエアボックスパネル12とカウル
ガセット11との当接関係が容易に解除される。つまりエ
アボックスパネル12の車幅方向内端部12nに対応するエ
アボックス空間が、エアボックスパネル12の車幅方向内
端部12nの変形許容空間として機能するので、このエア
ボックスパネル12の車幅方向内端部12nは上記間隙gの
相当分の変形が許容されるのみならず、エアボックスパ
ネル12の車幅方向内端部12nがカウルガセット11から車
幅方向かつ斜め上方に移動して外れるような変形が許容
される。
したがって、エアボックスパネル12の車幅方向内端部12
nの上述の如き変形移動をカウルパネル2後端のフロン
トウインドガラス3の下縁部分に伝えることがなく、フ
ロントウインドガラス3の破損がないため、安全性の大
幅な向上を図ることができる効果がある。
しかも、上述のカウルガセット11は単なる補強部材のみ
ならず、ダッシュアッパパネル9とカウルパネル2とエ
アボックスパネル12との三者間にエアボックス空間を画
成する空間画成部材として有効利用することができる。
すなわち、上述のカウルガセット11はガセット(補強部
材)として必要な強度および剛性の確保と、衝突時にお
ける上述の如く変形許容との両立を図る。
さらに上述の空間画成部材と成したカウルガセット11
と、エアボックスパネル12とがカウルガセット11下端の
所定間隙gを介して設けられるため、上述のエアボック
スパネル12をカウルパネル2に対して取付ける際、エン
ジンルーム7内の周囲の部品等の影響を受けることな
く、エアボックスパネル12の前後動作だけで組付けるこ
とができるので、該エアボックスパネル12の組付作業性
が向上する効果がある。
因に、実願昭60−61405号に記載の自動車の前部車体構
造にあっては、一側に山形状に形成された縦壁がエアボ
ックスと一体に形成されている関係上、このエアボック
スをカウルパネルに対して取付ける際、一旦、エアボッ
クスを下方もしくは斜め下方に下げ、しかる後に該エア
ボックスを上方へ持ち上げる必要があり、組付作業性が
悪く、かつ該エアボックスの組付け操作の軌跡内にエン
ジン部品等が存在すると、相互に干渉するおそれがある
が、本考案ではこのような問題点を解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、 第1図はカウルポイント前方にカウルボックスを形成し
た車両の外観図、 第2図は車両の前部車体構造を示す概略斜視図、 第3図は第2図の要部の縦断側面図、 第4図は第2図の要部の縦断正面図、 第5図はエアボックスパネルの斜視図である。 2……カウルパネル 3……フロントウィンドガラス 5……ダッシュロアパネル 7……エンジンルーム 8……車室 9……ダッシュアッパパネル 11……カウルガセット(空間画成部材) 12……エアボックスパネル 12n……エアボックスパネルの車幅方向内端部 g……所定間隙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンルーム(7)と車室(8)とを仕
    切り車幅方向に配設されたダッシュロアパネル(5)の
    上縁に車幅方向に前傾状に配設されたダッシュアッパパ
    ネル(9)の下縁が接合され、車幅方向に配設されフロ
    ントウィンドガラス(3)下縁を支持するカウルパネル
    (2)後端が前記ダッシュアッパパネル(9)上端に接
    合されると共に、ダッシュアッパパネル(9)とカウル
    パネル(2)との下方に車幅方向に略水平状に配設され
    後端が前記ダッシュロアパネル(5)およびダッシュア
    ッパパネル(9)の少なくとも一方に接合されたエアボ
    ックスパネル(12)の車幅方向内端部が、前記カウルパ
    ネル(2)の下面に接合され略鉛直方向下方に延出する
    カウルガセット(11)の下端に所定間隙(g)を設けて
    配設され、 上記カウルガセット(11)を、上記ダッシュアッパパネ
    ル(9)、カウルパネル(2)およびエアボックスパネ
    ル(12)の三者間にエアボックス空間を画成する空間画
    成部材と成した 車両の前部車体構造。
JP11111587U 1987-07-20 1987-07-20 車両の前部車体構造 Expired - Lifetime JPH0741667Y2 (ja)

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