JPH0740960A - ヒンジ付きプラスチック容器、ヒンジ形成方法およびヒンジ形成装置 - Google Patents

ヒンジ付きプラスチック容器、ヒンジ形成方法およびヒンジ形成装置

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JPH0740960A
JPH0740960A JP20112693A JP20112693A JPH0740960A JP H0740960 A JPH0740960 A JP H0740960A JP 20112693 A JP20112693 A JP 20112693A JP 20112693 A JP20112693 A JP 20112693A JP H0740960 A JPH0740960 A JP H0740960A
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武志 中平
Kaoru Oike
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体部と蓋部とが一体成形されたプラスチッ
ク容器において、本体部と蓋部とを略水平に開いたとき
に自重により開いた状態を維持でき、閉じたときに自重
で本体部と蓋部が接触可能となるような機構を有するヒ
ンジの形成方法、そのヒンジ形成装置、ならびにそのプ
ラスチック容器を提供する。 【構成】 本体部と、蓋部がヒンジで一体に形成され、
本体外周縁と蓋外周縁の各平面が同一水平面となるよう
蓋部を開きその内面を上向きにしたとき、前記各蓋外周
縁を連結しているヒンジが前記同一水平面よりも高い位
置にただ一本形成されたヒンジ付きプラスチック容器。
ヒンジの形成装置は、プラスチックシ−トを弾性的に変
動可能な押し型により挟圧し、ヒンジ形成受け型若しく
は前記押し型の少なくとも一方を加熱。また、前記受け
型が本体外周縁形成型および蓋外周縁形成型よりも0.
1〜1mm上方に突出し幅が0.3〜1mmの型を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器の本体および本体外
周縁で構成される本体部と蓋および蓋外周縁で構成され
る蓋部とが一体に成形された容器の前記それぞれの外周
縁をヒンジにより一体成形物としている容器と、そのヒ
ンジ形成方法およびその装置に関し、更に詳しくは、プ
ラスチック容器の蓋部を開けたときには、開いた状態を
維持できて、また、閉じたときには、蓋部の自重で閉じ
た状態を維持できる構造を有するヒンジの形成方法とそ
のヒンジ形成装置、ならびにそのプラスチック容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック容器の形態としては蓋の無
い容器や、本体部と蓋部が解離しているもの、本体部と
蓋部が結合し全体として一体となっているものなどがあ
る。これらの容器は各々材質やサイズなどを適宜選択す
ることにより、各種目的に応じて使用される。その中
で、本体部と蓋部とがヒンジを介し一体成形された容器
としては、ポリ塩化ビニルを用いた卵ケ−ス、あるいは
納豆やハンバ−ガ−を包装するための発泡シ−トによる
容器などが知られ、これらは一般に一時的な内容物収納
を目的として使用されることが多い。
【0003】本体部と蓋部がヒンジを介し一体成形され
た容器は、蓋部が開いた状態で成形されるため、一般に
成形後の容器も蓋部が開いた状態を維持する傾向があ
る。ヒンジを介して容器の蓋部を開閉するためには、ヒ
ンジ部分を他の箇所より薄くすることによりヒンジの屈
曲を容易にすることが可能であり、特開昭63−242
624号公報、特公平3−60657号公報には押圧に
より複数のヒンジを形成させることによりヒンジ部分の
屈曲性を改良する方法が開示されている。また、特開昭
61−199942号公報には、プラスチックシ−トに
加熱した押し型を用いて罫線加工し、屈曲性を付与する
方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、容器の
本体外周縁と蓋外周縁とを一体に形成しているヒンジ部
分に単に溝をつけて屈曲性を付与しただけでは、ヒンジ
の弾性により蓋部は自重だけでは本体部に接触できな
い。従って、容器に内容物を充填した後に容器を閉じた
状態にするためには、接着テ−プ、ヒ−トシ−ルなどで
の固定または本体部と蓋部との止め具の機構などが必要
となる。特にプラスチック容器に関しては容器作成時、
容器への内容物充填時、および内容物保存時の各時点に
おいて次のような特性が求められる。まず、容器作成時
においてはプラスチックシ−トから高収率で製品を得る
ことが製品コストの点で重要となり、このためにヒンジ
が最小の形態であることが要求される。また、容器へ内
容物を充填する時には、蓋部はその自重で本体部に対し
て略水平に開いた状態を維持でき、更に蓋部を閉じたと
きには蓋部の自重で本体部と蓋部とが略密閉した状態を
維持できるような特性が求められる。この様な特性を有
する容器は、自動充填機械により内容物の充填を行う場
合に蓋部のしまりがよく、充填機械への適用性に優れて
いる。さらに消費者がこの様な容器に充填されたものを
購入して、容器に充填された内容物の一部を使用した
後、残りのものを冷蔵保存する場合がある。この様なと
きには、容器のヒンジは屈曲性がよく、低温で繰り返し
開閉しても蓋部の閉まりがよく、容器本体部との密閉性
がよい特性を有していなければならない。しかしなが
ら、前記開示された方法によってはこれらプラスチック
容器に求められる各種特性を有するヒンジを形成するこ
とはできない。
【0005】加えて、ヒンジ形成方法に関する問題点と
しては次の諸点が挙げられる。単にプラスチックシ−ト
のヒンジ設置位置に押し型で圧力をかけただけでは前記
したヒンジの機能を発揮するヒンジの厚さが形成されな
い。ヒンジの厚さが厚いとその剛性も大きくなり、ヒン
ジの屈曲性が悪くなる。また、鋭利な押し型によって挟
圧した場合には、ヒンジ形成時において容易にシ−トが
剪断されたり不均一な厚さのヒンジが形成されてしま
う。また、1枚のシ−トから1工程で複数個の容器を成
形加工する、いわゆる多数個取りを実施するような場合
には、各容器に均一なヒンジが形成されにくい。さらに
真空圧空成形の場合には、成形型の温度をシ−トの予熱
温度よりも低く設定し、シ−トが成形された後はシ−ト
を素早く冷却するのが通例である。このためにヒンジ設
置位置のシ−トも冷却されるので満足するヒンジの成形
が行われない。厚さの薄いヒンジを形成する目的でシ−
トの予熱温度を高くすると、シ−ト垂れのため成形品に
しわが入り問題となる。よって、前記した特性を有する
容器の開発、ならびにヒンジ形成に際してはプラスチッ
ク容器の成形と共に均一なヒンジ部が形成されるような
方法およびそのヒンジ形成装置の開発が強く求められて
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これら実
情に鑑み鋭意研究したところ、ある特定の配置のヒンジ
が前記した収納操作性を有し、ヒンジ形成に際しては弾
性部材を用いた特定のヒンジ形成方法および装置によ
り、優れたヒンジ形成がなされることを見い出し本発明
を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、本体および本体外周縁
から構成される本体部と、蓋および蓋外周縁から構成さ
れる蓋部とがヒンジで一体に形成され、本体外周縁が作
る平面と蓋外周縁が作る平面とが同一水平面となるよう
蓋部を開きその内面を上向きにしたとき、本体外周縁と
蓋外周縁とを連結し一体成形物としているヒンジが前記
同一水平面よりも高い位置にただ一本形成されているこ
とを特徴とするヒンジ付きプラスチック容器を提供する
ものである。また、本発明はプラスチックシ−トを屈曲
するヒンジを形成する方法において、弾性的に押圧する
ヒンジ形成用押し型とこれに対向するヒンジ形成用受け
型とでシ−トのヒンジ形成部分を挟圧し、その挟圧時に
前記押し型または受け型の少なくとも一方を加熱するこ
とを特徴とするヒンジ形成方法、および、本体外周縁形
成型および蓋外周縁形成型よりも0.1〜1mm上方に
突出した型を有するヒンジ形成用受け型を用いて、前記
一体の成形容器を成型中にヒンジ部分を前記のヒンジ形
成方法で形成することによりヒンジ形成するプラスチッ
ク容器のヒンジ形成方法を提供する。また本発明は、プ
ラスチックシ−ト挟圧用の押し型または受け型の少なく
とも一方に温度調節機構を有する加熱装置を設け、前記
押し型には弾性機構を設け弾性的押圧を印加することを
特徴とするヒンジ形成用シ−ト挟圧装置、およびこの様
なヒンジ形成用シ−ト挟圧装置を設けたことを特徴とす
る真空成形装置または真空圧空成形装置を提供する。さ
らに本発明は、ヒンジ形成用受け型およびヒンジ形成用
押し型を有し、かつ本体および本体外周縁から構成され
る本体部と蓋および蓋外周縁から構成される蓋部とがヒ
ンジで一体成形された容器製造装置において、前記受け
型が本体外周縁形成型および蓋外周縁形成型のいずれよ
りも0.1〜1mm上方に突出して幅が0.3〜1mm
の型を有し、前記押し型または受け型の少なくとも一方
に温度調節機構を有する加熱装置を設け、前記押し型に
は弾性機構を設けてなることを特徴とするヒンジ付きプ
ラスチック容器製造装置を提供する。以下、詳細に本発
明を説明する。
【0008】本発明におけるプラスチックシ−トとして
は、熱可塑性樹脂としてポリエチレンテレフタレ−ト、
非晶性ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリプロピレンなどのシ−トを用いること
ができる。好ましくはポリエチレンテレフタレ−トであ
り、特に容器が透明性を要する場合には非晶性ポリエチ
レンテレフタレ−トが好ましく、容器の使用目的にあわ
せ適宜選択すればよい。
【0009】本発明のプラスチック容器は、例えば図1
(A)に示すものであり、同図に示すように、容器の本
体および本体外周縁からなる本体部と、蓋および蓋外周
縁からなる蓋部とを一体に形成するヒンジを本体外周縁
と蓋外周縁との間に設けて一体成型容器とし、本体外周
縁と蓋外周縁が略同一水平面となるように蓋部を開きそ
の内面が上向きになるように開いたとき、図1(B)に
示したようにヒンジ(H)が前記水平面よりも高い位置
にただ1本形成されるものである。このヒンジの厚さは
使用するプラスチックシ−トの厚さや蓋部の重さにより
異なるが、一般的真空圧空成形に使用される0.2〜
0.4mmのシ−トを用いた場合、ヒンジの厚さは0.
03〜0.2mmであることが好ましく、より好ましく
は0.3mmのシ−トの場合で0.04〜0.12mm
である。また、ヒンジの結晶化度としては成形原料プラ
スチックシ−トに非晶性ポリエチレンテレフタレ−トを
用いた場合には、ヒンジの結晶化度が本体外周縁または
蓋外周縁の結晶化度よりも0.001〜0.1(結晶化
度を%表示すると0.1〜10%)、好ましくは0.0
02〜0.08(結晶化度を%表示すると0.2〜8
%)、特に好ましくは0.003〜0.06(結晶化度
を%表示すると0.3〜6%)高いことが好適である。
なお、この結晶化度は密度勾配管法により密度を測定
し、次式により求めた。この様に設置されたヒンジの機
能によって、本発明におけるプラスチック容器は本体部
と蓋部とが略水平に開いた状態を自重により維持でき、
しかも蓋部を閉じたときに自重により本体部と蓋部とが
接触した状態を維持できる。
【0010】
【数1】
【0011】本発明におけるプラスチックシ−トを挟圧
してヒンジを形成する方法においては、ヒンジ形成のた
めの押し型または受け型のうち少なくとも一方が加熱さ
れ、弾性機構を有する押し型によりシ−トを挟圧するも
のとする。このような弾性機構を有する押し型を用いる
ことにより、ヒンジ形成における挟圧を調節することが
でき、プラスチックシ−トの溶断が防止されると共に、
多数個取りにより複数のヒンジを同時に形成する場合に
も均一なヒンジが形成される。なお、押し型または受け
型の温度は、使用するプラスチックシ−トや挟圧時間に
もよるが80〜200℃が好ましく、より好ましくは1
20〜160℃である。
【0012】本発明によるヒンジ形成方法に用いられる
装置は、ヒンジ形成のための押し型または受け型のうち
少なくとも一方は加熱装置を有するものとし、温度調節
機構を備えているものがより好ましい。加熱装置は押し
型あるいは受け型のいずれに設置されていてもよいが、
より好ましくは押し型に設置した装置であり、本体部な
らびに蓋部の形成方法などを勘案し適宜選択する。ま
た、本発明による押し型としては弾性機構を有した押し
型を用いるものとし、例えばバネや空気圧などにより弾
性機能を付加させてもよいが、耐熱性エラストマ−など
のような弾性材を使用してもよい。また、プラスチック
シ−トにヒンジを形成する受け型としては、容器本体部
の金型のうち本体外周縁を形成する部分(本体外周縁形
成型)および容器蓋部の金型のうち蓋外周縁を形成する
部分(蓋外周縁形成型)のいずれより高さ0.1〜1m
m上方に突出し、幅0.3〜1mmの刃先であることが
好ましい。この受け型のサイズは使用するプラスチック
シ−トの厚みに基づき、本体部と蓋部とが一体に成形さ
れたプラスチック容器の本体外周縁が作る平面と蓋外周
縁が作る平面が水平になるように蓋部を開きその内面を
上向きにしたとき図1(B)に示すように前記外周縁を
連結して一体成形物としているヒンジが、前記水平面よ
り上方に設置されるように選択された高さを有する。
【0013】本発明によるヒンジ形成を有するプラスチ
ック容器の本体部および蓋部は、真空圧空成形法でも、
あるいはマッチフォ−ミング法によってもよく、より好
ましくは真空圧空成形法である。
【0014】
【実施例】以下に実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0015】[実施例]図1(A)は本発明によって成
形されるプラスチック容器の1例を示す斜視図であり、
図1(B)はその断面図を示す。以下、厚さ0.3mm
の非晶性ポリエチレンテレフタレ−トのシ−トを使用し
て、真空圧空成形法により容器を形成した実施例を、図
2〜図5に基づき説明する。
【0016】(装置)図2に示すヒンジ形成装置を設置
したプラスチック成形装置を使用した。このプラスチッ
ク成形装置は、上枠2にヒンジ形成用押し型8を有す
る。上枠2の内部には上枠ステ−4を介して上枠ベ−ス
5が設置され、この上枠ベ−ス5には、容器本体部を成
形するためのプラグ6が固定されている。ヒンジ形成用
押し型8はヒンジ形成用押し型ガイド10、圧縮バネ1
1を介してヒンジ形成用押し型取り付け板7に取り付け
られている。この押し型取り付け板7にはエア−シリン
ダ−14のピストンロッド12がねじ込まれ、ナット1
3により固定されており、更に押し型取り付け板7がピ
ストンロッド12を軸に回転することを防止するため、
ガイド棒9が上枠ベ−ス5に固定して設けられている。
なお、ヒンジ形成用受け型37は本体外周縁形成型41
ならびに蓋外周縁形成型42より0.8mm上方に突出
するよう設置され、幅0.5mm、長さ96mmであ
る。また、ヒンジ形成用押し型8はヒンジ形成用受け型
37に対向し、ヒンジ形成用受け型の方向に移動する
が、シ−トを弾性的に押しつけるための圧縮バネ11を
備え、ヒンジ形成用押し型8は4本の圧縮バネ11で支
持されて弾性的押圧機構を構成している。また、ヒンジ
形成用押し型8には加熱器16が設置され、ヒンジ形成
用押し型8を加熱する。加熱温度は熱電対19により検
知され、その信号を補償導線20により、図示せぬ制御
装置に送り、ヒンジ形成用押し型8の温度を制御する。
なお、上枠ベ−ス5に取り付けられたエア−シリンダ−
14は電磁弁15からエア−配管により圧縮空気の供給
を受けて作動する。下枠31の下部には真空吸引接続口
32が設けられ、図示せぬ真空吸引装置に接続ホ−スで
接続されている。容器本体部金型35、ヒンジ形成用受
け型37はそれぞれ直接下枠ベ−ス33に、容器蓋部金
型36は蓋部金型ベ−ス39を介して下枠33に取り付
けられ、上記下枠ベ−ス33は下枠ステ−34を介して
下枠31に取り付けられている。また、本体部金型35
および蓋部金型36には、真空吸引のための真空穴38
が多数開けられており、これらは全て真空吸引口32に
連絡している。ヒンジ形成用受け型37の周囲にも真空
吸引が可能なように真空穴38が設けられている。これ
ら上枠2の下降、下枠31の上昇、ヒンジ形成用押し型
8の下降、真空吸引などの動作のタイミングは、図示せ
ぬ成形制御装置により所定の動作を行うよう別に定めら
れている。
【0017】(成形方法)図2に示すように、厚さ0.
3mmの非晶性ポリエチレンテレフタレ−トのシ−ト1
は図示せぬ予熱ゾ−ンで加熱された後、容器成形装置の
上枠2および下枠31の間に設置される。なお、非晶性
ポリエチレンテレフタレ−トシ−ト1は真空圧空成形法
に適する温度100〜120℃に予め加熱されている。
次に、図3に示すように上枠2および下枠31がそれぞ
れ上下からシ−トを挟むように移動し、同時にプラグ6
がシ−ト1を本体部金型35の方向に押し下げる。この
時、真空吸引口32から下枠内の空気を吸引し、真空穴
38からシ−ト1と本体部金型35および蓋部金型36
内の空気を脱気してシ−ト1を金型のキャビティ面に密
着させる。なお、真空吸引作用にわずか遅れて圧縮空気
を上枠2の圧縮空気入口3から上枠内部へ送り、シ−ト
1を本体部金型35のキャビティ面へ押しつける操作を
前記真空吸引操作と共に行い、キャビティに沿ったシ−
トの変形を実施する。なおこのとき、ヒンジは未形成の
ままである。次に、真空吸引操作の開始から数秒後に、
図4に示すようにヒンジ形成用押し型8が、ヒンジ形成
用受け型37に向かって下降し、シ−ト1のヒンジ形成
部を加熱しながら挟圧し、図5に示すヒンジHを形成す
る。この場合、ヒンジ形成用押し型8は140℃に加熱
調整しておく。ヒンジ形成前後のヒンジ形成装置の動作
を図6および7に示す。ヒンジが形成された容器は図5
に示したように、上枠の上昇、下枠の下降により容器成
形装置から離型する。離型したシ−ト1Bはその後トリ
ミングされ、図1に示す容器が得られる。
【0018】(結晶化度測定)得られた容器の蓋外周縁
およびヒンジの密度を密度勾配管法により測定し、前記
した式1により結晶化度を求めた。結果を表−1に示
す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明のヒンジ形成装置ならびにヒンジ
形成方法によれば、ヒンジ形成用押し型および受け型の
少なくとも一方を加熱し、一体成形容器のヒンジ形成部
のシ−トを弾性的に加熱下に挟圧することにより、均一
なヒンジを形成することができる。このため、プラスチ
ックシ−トから1工程で多数個取りするような場合に
も、各ヒンジ形成部の弾性(圧縮バネなど)を微調整す
ることにより、各容器に均一なヒンジを形成することが
できる。また、このヒンジはただ1本のヒンジから構成
され、単位面積当たりのプラスチックシ−トからの容器
の成形個数を多くして、高収率な生産を可能としてい
る。このように容器の本体部と蓋部とをヒンジにより一
体に連結したプラスチック容器は、本体外周縁が作る平
面と、蓋部外周縁が作る平面とが水平になるように蓋部
を開いたときに、蓋部の自重により開いた状態を維持で
き、また蓋を閉じたときには蓋部の自重により本体部に
接して蓋部を閉じた状態に維持する特性を有している。
従って、容器へ内容物を充填するに際しては、蓋部が障
害とならず、また、容器使用に際しては、自重により蓋
部が閉じた状態を維持できるため、特別の止め具など使
用せずまた、再使用も可能であり、食料品の収納に利用
した場合には残存した内容物の冷蔵保存などにおいて乾
燥や吸湿を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A):本発明により成形されるプラス
チック容器の1例を示す斜視図。図1(B):その断面
図。
【図2】 本発明によるヒンジ形成装置を有するプラス
チック成形装置において、プラスチックシ−ト挟圧前の
装置ならびにシ−トの断面図。
【図3】 容器本体部ならびに蓋部を真空圧空成形中の
断面図。
【図4】 ヒンジ形成中の断面図。
【図5】 容器成形完了後の断面図。
【図6】 図3におけるヒンジ形成装置の拡大図。
【図7】 図4におけるヒンジ形成装置の拡大図。
【符号の説明】
1,1B 非晶性ポリエチレンテレフタレ−トシ−ト 2 上枠 3 圧縮空気入口 6 プラグ 8 ヒンジ形成用押し型 16 加熱器 31 下枠 32 真空吸引接続口 35 容器本体部の金型 36 容器蓋部の金型 37 ヒンジ形成用受け型 38 真空穴 41 本体外周縁形成型 42 蓋外周縁形成型 H ヒンジ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体および本体外周縁から構成される本
    体部と、蓋および蓋外周縁から構成される蓋部とがヒン
    ジで一体に形成され、本体外周縁が作る平面と蓋外周縁
    が作る平面とが同一水平面となるよう蓋部を開きその内
    面を上向きにしたとき、本体外周縁と蓋外周縁とを連結
    し一体成形物としているヒンジが前記同一水平面よりも
    高い位置にただ一本形成されていることを特徴とするヒ
    ンジ付きプラスチック容器。
  2. 【請求項2】 ヒンジの厚さが0.03〜0.2mmで
    あることを特徴とする請求項1記載のプラスチック容
    器。
  3. 【請求項3】 材質がポリエチレンテレフタレ−トであ
    る請求項1記載のプラスチック容器。
  4. 【請求項4】 ヒンジを形成するポリエチレンテレフタ
    レ−トの結晶化度が、本体外周縁または蓋外周縁の結晶
    化度よりも0.001〜0.1大きい請求項3記載のプ
    ラスチック容器。
  5. 【請求項5】 プラスチックシ−トを屈曲するヒンジを
    形成する方法において、弾性的に押圧するヒンジ形成用
    押し型とこれに対向するヒンジ形成用受け型とでシ−ト
    のヒンジ形成部分を挟圧し、その挟圧時に前記押し型ま
    たは受け型の少なくとも一方を加熱することを特徴とす
    るヒンジ形成方法。
  6. 【請求項6】 本体部と蓋部とがヒンジで連結された一
    体成形容器の形成方法において、真空成形または真空圧
    空成形法により容器本体部および蓋部を成形し、該容器
    の成形中に該容器の本体部および蓋部を連結するシ−ト
    のヒンジ形成部に請求項5記載のヒンジ形成方法を用い
    てヒンジを形成するプラスチック容器のヒンジ形成方
    法。
  7. 【請求項7】 本体外周縁形成型および蓋外周縁形成型
    のいずれよりも0.1〜1mm上方に突出した型を有す
    るヒンジ形成用受け型を用いてヒンジ形成部分を挟圧す
    ることを特徴とする請求項6記載のプラスチック容器の
    ヒンジ形成方法。
  8. 【請求項8】 本体外周縁が作る平面と蓋外周縁が作る
    平面を同一水平面になるように蓋部を開きその内面を上
    向きにしたときに、本体部と蓋部とを連結するヒンジの
    位置が前記水平面よりも0.1〜1mm高い位置に形成
    されることを特徴とする請求項6記載のプラスチック容
    器のヒンジ形成方法。
  9. 【請求項9】 プラスチックシ−トがポリエチレンテレ
    フタレ−トである請求項5、請求項6、請求項7または
    請求項8のいずれかに記載のヒンジ形成方法。
  10. 【請求項10】 プラスチックシ−トがポリエチレンテ
    レフタレ−トシ−トであり、請求項5、請求項6、請求
    項7または請求項8のいずれかに記載のヒンジ形成方法
    により成形されたヒンジ付きプラスチック容器。
  11. 【請求項11】 プラスチックシ−ト挟圧用の押し型ま
    たは受け型の少なくとも一方に温度調節機構を有する加
    熱装置を設け、前記押し型には弾性機構を設け弾性的押
    圧を印加することを特徴とするヒンジ形成用シ−ト挟圧
    装置。
  12. 【請求項12】 ヒンジ形成用受け型およびヒンジ形成
    用押し型を有し、かつ本体および本体外周縁から構成さ
    れる本体部と蓋および蓋外周縁から構成される蓋部とが
    ヒンジで一体成形された容器製造装置において、前記受
    け型が本体外周縁形成型および蓋外周縁形成型のいずれ
    よりも0.1〜1mm上方に突出して幅が0.3〜1m
    mの型を有し、前記押し型または受け型の少なくとも一
    方に温度調節機構を有する加熱装置を設け、前記押し型
    には弾性機構を設けてなることを特徴とするヒンジ付き
    プラスチック容器製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のヒンジ形成用シ−ト
    挟圧装置を設けたことを特徴とする真空成形装置または
    真空圧空成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011500386A (ja) * 2007-10-23 2011-01-06 エルペツェ、ベボ−プラスティク、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング 熱成形された物品を製造する方法及びその製造のための器具
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