JPH0740800Y2 - フリーバケットフロート式スチームトラップ - Google Patents

フリーバケットフロート式スチームトラップ

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JPH0740800Y2
JPH0740800Y2 JP5088290U JP5088290U JPH0740800Y2 JP H0740800 Y2 JPH0740800 Y2 JP H0740800Y2 JP 5088290 U JP5088290 U JP 5088290U JP 5088290 U JP5088290 U JP 5088290U JP H0740800 Y2 JPH0740800 Y2 JP H0740800Y2
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JP
Japan
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valve
valve chamber
float
opening
bucket float
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Application number
JP5088290U
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JPH0410199U (ja
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滋実 藤池
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Tlv Co Ltd
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Tlv Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は蒸気配管系に取り付けて、そこに発生する復水
を自動的に排出するスチームトラップに関し、特に、弁
室内に自由状態で配置したバケットフロートで直接弁口
を開閉するフリーバケットフロート式スチームトラップ
の改良に関する。バケット式スチームトラップにはこの
他にバケットフロートをヒンジ及びレバー等の部材によ
りその動きを限定しているものがあり、この型式が従来
から一般的に知られているものである。しかしこの型式
のものはヒンジ及びレバー等の可動部材が故障し易いた
めに問題を多く残していた。そこで故障し易い可動部材
をできる限り少なくしバケットフロートを球殻で形成
し、それ自体の球状表面で弁口を開閉するようにしたも
のが本願のフリーバケットフロート式スチームトラップ
であり、現在有効的に使用されるようになった。
〈従来の技術〉 従来の一般的なフリーバケットフロート式スチームトラ
ップとしては、実開昭57−80798号公報に示されたもの
がある。これは弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成
し、弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座を、弁室の
上部側方に突出せしめて配置し、下部に開口を有する半
球以上の球殻で作り、その外表面を弁座に当接して弁口
を開閉するシール部とした下向き開放バケットフロート
を弁室内に自由状態で配置したものである。
〈考案が解決しようとする課題〉 第2図に示すようにバケットフロート56の上部頂点には
ベント孔52が開口しており、これはバケットフロート内
部に溜る空気を排除する為のものであり、また、同時に
蒸気をある一定量放出することによりバケットフロート
の降下度合を調節している。つまりこのベント孔はバケ
ットフロートの作動に於いて不可欠なものである。従っ
て通常運転時には弁室上部にはベント孔56から放出した
蒸気雰囲気が存在している。
バケットフロート56はその中に占める蒸気の割り合いが
多くなるとその浮力により上昇してバケットフロートの
外表面で直接弁口50を閉弁する。そして逆にバケットフ
ロート内の蒸気が少なくなると浮力が減少し、第2図に
示すようにバケットフロートは弁口50を囲む弁座面の下
方部分(点A)を支点にして回転しながら弁口50を開弁
し弁室内の復水を排出する。
復水の排出は高速であり、この時前述したように弁室上
部にはベント孔52から放出された蒸気が存在している為
に、この蒸気が復水の排出と共に巻込まれて弁口50から
二次側へ排出され、蒸気の損失になっている。これは弁
室内の復水の喫水線54と弁口50の位置が近くに存在する
からであり、これを解決する為には弁口50を有する弁座
をもう少し下方に設けてバケットフロートの側面に当接
するようにすれば良いが、これではバケットフロートが
上昇して閉弁した時にその浮力としての上向きの力を閉
弁力に有効利用できずシール性が悪くなる問題がある。
従って本考案の技術的課題は、バケットフロートの浮力
を弁口への閉弁力に有効利用でき、且つ弁室上部に溜る
蒸気の弁口への巻込みを無くすことである。
〈課題を解決するための手段〉 上記の技術的課題を解決するために講じた本考案の技術
的手段は、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、
弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座を弁室の中部側
方に突出せしめて配置し、下部に開口部を有し上部にベ
ント孔を開口した下向きバケットフロートをその外表面
で前記弁口を直接開閉するように前記弁室ないに自由状
態で収容し、上端がバケットフロートの下部開口を通し
て内部に入る様に弁室の底部に導入管を設けたものに於
いて、前記バケットフロートは少なくとも中腹部を半球
以上の球殻で作りその球状外表面の上部で前記弁口を開
閉せしめるようにし、バケットフロートの質量と浮力の
関係を考慮することにより弁室内の喫水線を前記弁口よ
り遠く上方に位置せしめたものである。
〈作用〉 上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
弁室内の復水の喫水線は前記弁口より遠く上方に位置し
ているので弁口が開弁した時にも弁室上部に存在する蒸
気を巻込むことはない。また、弁室の中部側方に突出し
た弁座部材の弁口とバケットフロートの球状外表面の上
部が当接して閉弁作用を形成するので、その上向きの浮
力が有効に利用され閉弁力は大きく維持される。
〈実施例〉 上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(第
1図参照)。
弁ケーシングは本体1とガスケット2を介してボルト等
の締付手段(図示せず)で固着した略円錐形の上蓋3と
で形成する。弁ケーシング内には弁室4を形成し、入口
5を入口通路6、導入管7の導入孔8及び通孔9を通し
て連通する。本体1の下部には入口通路6に連通する開
口10を設け、外部から通路6上に円筒状スクリーン11を
挿入する。開口10はねじ結合したプラグ13で塞ぎ、同時
にこのプラグ13でスクリーン11を保持する。
出口14は出口通路15及び弁口16を通して弁室4に連通す
る。弁口16は上蓋3の下部で弁室4の中部側方にガスケ
ット17を介してねじ結合した弁座18で形成する。この時
弁座18は弁室4に対して斜め下向きに配置する。弁座18
の出口通路15側端にはオリフイス19を開けた絞り部材20
を圧入して固定している。絞り部材20に対応する出口通
路15壁には耐浸蝕性のブッシュ21を圧入して固定してい
る。
弁室4内に下向き開放のバケットフロート22を自由状態
で収容できる。フロート22は外表面に球面状の弁面を形
成する球殻23とその上部に円錐形の筒部28からなり、球
殻23の下部開口縁に固着した環状の口金24とで形成す
る。フロート22の上部には逸気用のベント孔25を設け、
下部には流体導入用の開口26を設ける。
導入管7はフロート22の開口26を通して内部に突出する
ように本体1の底壁にねじ結合して取り付ける。導入管
7の外周に、弁口16方向に向かって上がり勾配に傾斜し
た傾斜壁27を挿入して配置する。
フロート22は入口側から蒸気が導入される場合は浮上し
て、球殻23の上部外表面が弁座18に着座して弁口16を塞
ぎ、またフロート22は入口から復水が導入される場合、
弁室4を沈下して弁座18から離座し、弁口16を開いて復
水を出口14側に排出する。
図示の状態は閉弁状態を示しており、本実施例の場合フ
ロート22の質量を大きくしている為にその浮力との関係
で弁室4内の復水の喫水線30は弁室の上部に位置し、そ
してフロート22の筒部28の内部に蒸気が溜って浮力を発
生させている。またこの時球殻23の上部外表面が弁座18
に着座して弁口16を塞いでいるのでフロート22の上向き
の浮力を有効的に閉弁力に利用することができる。
次にフロート22が降下して弁口16が開弁すれば弁室内の
復水は出口14へ流出するが、この時弁室内の喫水線30は
弁口16から遠く離れている為に弁室上部に溜る蒸気を巻
込んで排出することはない。
また、本実施例によればフロート22の上部の筒部28は上
に細くなった円錐形状であり、弁室上部も円錐形に形成
されている為にフロート22が弁室の底部から浮力を持っ
て上昇する際に、筒部28の先端が弁室の上部の円錐部に
案内されて上昇し、そしてフロート22の球殻23の外表面
を弁口16へ確実に着座せしめる働きを行う。
〈考案の効果〉 本考案は下記の特有の効果を生じる。
上記の様に本考案によれば、弁口が開弁して復水が排出
する時弁室上部に溜る蒸気を巻込んで排出することがな
くなり、スチームトラップとしての蒸気の漏洩量が軽減
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例のフリーバケットフロート式ス
チームトラップの断面図、第2図は従来のフリーバケッ
トフロート式スチームトラップの開弁状態を示した部分
断面図である。 1:本体、3:上蓋 4:弁室、5:入口 14:出口、16:弁口 18:弁座、22:バケットフロート 23:球殻、28:筒部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成
    し、弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座を弁室の中
    部側方に突出せしめて配置し、下部に開口部を有し上部
    にベント孔を開口した下向きバケットフロートをその外
    表面で前記弁口を直接開閉するように前記弁室ないに自
    由状態で収容し、上端がバケットフロートの下部開口を
    通して内部に入る様に弁室の底部に導入管を設けたもの
    に於いて、前記バケットフロートは少なくとも中腹部を
    半球以上の球殻で作りその球状外表面上部で前記弁口を
    開閉せしめるようにし、バケットフロートの質量と浮力
    の関係を考慮することにより弁室内の喫水線を前記弁口
    より遠く上方に位置せしめたことを特徴とするフリーバ
    ケットフロート式スチームトラップ。
JP5088290U 1990-05-15 1990-05-15 フリーバケットフロート式スチームトラップ Expired - Lifetime JPH0740800Y2 (ja)

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JPH0410199U JPH0410199U (ja) 1992-01-28
JPH0740800Y2 true JPH0740800Y2 (ja) 1995-09-20

Family

ID=31569816

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102491317B1 (ko) * 2022-04-18 2023-01-26 오순웅 멀티웨이 오리피스 스팀 트랩

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102491317B1 (ko) * 2022-04-18 2023-01-26 오순웅 멀티웨이 오리피스 스팀 트랩

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JPH0410199U (ja) 1992-01-28

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