JPH0740761A - クルーズコントロールセット信号線のフェイル検出制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クルーズコントロール作動信号を用いての自
動変速制御を適切に行わせること。 【構成】 「．クルーズコントロール非作動の車速以
下でクルーズコントロール作動信号が誤ってオンになっ
たとき、．ブレーキスイッチオン時、解除になるはず
のクルーズコントロール作動信号が誤ってオンになった
とき、．Ｎ又はＰレンジでクルーズコントロール作動
信号が誤ってオンになったとき、．〜のいずれか
が所定時間継続したとき、」のいずれか１つの条件が当
てはまる場合、クルーズコントロールセット信号線フェ
イルとし、クルーズコントロールに関する自動変速制御
が禁止するようにし、正常復帰は上記の条件中にクルー
ズコントロールセットのオフ信号が検出されたときとし
た。したがって、クルーズコントロールセット信号線の
フェイル検出が確実に行われるため、クルーズコントロ
ール作動信号を用いての自動変速制御が適切に行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、クルーズコントロール
セット信号線のフェイル検出を確実に行うとともに、ク
ルーズコントロール作動信号に基づいた自動変速制御の
動作を適切に行わせるためのクルーズコントロールセッ
ト信号線のフェイル検出制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＡＴの変速は、基本的には、アクセルペ
ダルの踏み加減と、そのときの走行スピードによってコ
ントロールされている。したがって、Ｄレンジで走行し
ている場合、積極的にアクセルペダルを踏み込むか戻す
かして、ギアチェンジをすることが可能となる。

【０００３】また、従来の自動変速制御は、たとえばド
ライブ（Ｄ）レンジでは、そのときの車速とスロットル
開度とから、所定の変速線を記憶した変速マップ、たと
えば図３に示す変速線を記憶した変速マップにしたがっ
て最適の変速段が選択制御されるようになっている。

【０００４】更に、自動変速機のロックアップ機能は、
ある特定の変速段、たとえば第３速又はオーバードライ
ブ（第４速）で、ある車速以上になると、ロックアップ
クラッチを接続して、直結クラッチ状態でトルクコンバ
ータの出力軸をエンジン出力軸に直結（以下、この状態
をロックアップという）し、それ以外のときは、直結ク
ラッチ状態を解除、すなわちロックアップを解除して、
トルクコンバータの入力軸をエンジン出力軸に接続す
る。

【０００５】このようにロックアップを解除して、トル
クコンバータの機能を生かすことにより、自動車の発進
時、急加速時、変速時等においては、負荷に応じて変速
を行い、スムースな発進、スムースな加速、スムースな
変速等を可能とし、エンジンのノッキング或は停止等を
生じ難くしている。

【０００６】しかし、負荷の小さい状態及びエンジン回
転の高い状態においては、トルクコンバータをロックア
ップすることにより、トルクコンバータのスリップでパ
ワーロスが生じ、燃費が低下するのを防止している。

【０００７】そして、定速走行装置は、希望の走行車速
を設定車速として、これを維持するようにスロットルバ
ルブの開度を制御するものであり、道路の状況に応じた
制御を行っている。

【０００８】ちなみに、このような自動変速制御を行う
ものとして、たとえば特開昭６３−１３７０３８号公報
には、定速走行中に生ずる変速によるハンチングの発生
を防止し、自動変速機の異常にはフェイルセーフで対応
できる速度制御装置が開示されている。

【０００９】すなわち、自動変速制御手段のみを制御す
る場合の変速線を記憶したメモリマップと、自動変速制
御手段及び定速走行制御手段を同時に制御する変速線を
記憶したメモリマップとを用意し、自動変速制御時の定
速走行制御を行う場合には、ダウンシフト及びアップシ
フトの繰返し回数が少なくなるようにヒステリシス幅を
設定したものである。

【００１０】これにより、定速走行制御中に生ずる変速
の回数を低減させ、変速によるハンチングの発生を防止
することができ、乗車フィーリングを良好とすることが
できるようになっている。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の速度制御装置では、定速走行中における変速段の
切替えに伴うショックを生じさせることなくスムースな
走行を行わせることができるものの、たとえば定速走行
非制御中において定速走行作動信号が誤って発生した場
合等におけるフェイルセーフ機能がもたされていない。

【００１２】すなわち、定速走行制御においては、変速
制御（クルーズコントロール作動時制御）、ロックアッ
プ制御（通常ロックアップ制御）、オーバランニングク
ラッチ制御（エンジンブレーキ制御）等があり、定速走
行作動信号が誤って発生した場合等においてフェイルセ
ーフ機能がもたされていない場合には、これらの機能が
誤動作してしまうということになる。

【００１３】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、クルーズコントロールセット信号線のフェ
イル検出を確実に行うことにより、クルーズコントロー
ル作動信号を用いての自動変速制御を適切に行わせるこ
とができるクルーズコントロールセット信号線のフェイ
ル検出制御装置を提供することを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
クルーズコントロールセット信号線のフェイル検出を行
うとともに、クルーズコントロール作動信号に基づいた
自動変速制御の動作をコントロールするクルーズコント
ロールセット信号線のフェイル検出制御装置であって、
車速を検出するための車速検出手段と、前記クルーズコ
ントロール作動信号を発生するクルーズコントロール作
動指示手段と、前記車速検出手段によって検出された車
速がクルーズコントロール非作動速度以下のとき、前記
クルーズコントロール作動信号が取り込まれたとき、前
記自動変速制御の動作を禁止させる自動変速制御禁止手
段とが具備されていることを特徴とする。

【００１５】請求項２記載の発明は、クルーズコントロ
ールセット信号線のフェイル検出を行うとともに、クル
ーズコントロール作動信号に基づいた自動変速制御の動
作をコントロールするクルーズコントロールセット信号
線のフェイル検出制御装置であって、ブレーキ操作に連
動してオン信号を発生するブレーキオン信号発生手段
と、前記クルーズコントロール作動信号を発生するクル
ーズコントロール作動指示手段と、前記ブレーキオン信
号発生手段からのブレーキオン信号が発生したとき、前
記クルーズコントロール作動指示手段からの前記クルー
ズコントロール作動信号が発生した場合に、前記自動変
速制御の動作を禁止させる自動変速制御禁止手段とが具
備されていることを特徴とする。

【００１６】請求項３記載の発明は、クルーズコントロ
ールセット信号線のフェイル検出を行うとともに、クル
ーズコントロール作動信号に基づいた自動変速制御の動
作をコントロールするクルーズコントロールセット信号
線のフェイル検出制御装置であって、前記クルーズコン
トロール作動信号を発生するクルーズコントロール作動
指示手段と、各レンジに応じた変速信号を発生する変速
信号発生手段と、この変速信号発生手段からの変速信号
がパーキング（Ｐ）レンジ又はリバース（Ｒ）レンジを
示すとき、前記クルーズコントロール作動指示手段から
の前記クルーズコントロール作動信号が発生した場合
に、前記自動変速制御の動作を禁止させる自動変速制御
禁止手段とが具備されていることを特徴とする。

【００１７】請求項４記載の発明は、前記自動変速制御
禁止手段は、タイマー手段による時間経過が所定時間を
経過したとき、前記クルーズコントロール作動指示手段
からの前記クルーズコントロール作動信号が発生した場
合に、前記自動変速制御の動作を禁止させる自動変速制
御禁止手段とが具備されていることを特徴とする。

【００１８】

【作用】本発明のクルーズコントロールセット信号線の
フェイル検出制御装置では、クルーズコントロール作動
信号を用いての自動変速制御を対象としたものであっ
て、以下の条件が当てはまる場合にＡＴ（オートマチッ
クトランスミッション）の自動変速制御を禁止するよう
にしたものである。

【００１９】すなわち、 ．クルーズコントロール非作動の車速以下でクルーズ
コントロール作動信号が誤ってオンになったとき、 ．ブレーキスイッチオン時、解除になるはずのクルー
ズコントロール作動信号が誤ってオンになったとき、 ．Ｎ又はＰレンジでクルーズコントロール作動信号が
誤ってオンになったとき、 ．〜のいずれかが所定時間継続したとき、 以上の．〜．のいずれか１つの条件が当てはまる場
合、クルーズコントロールセット信号線フェイルとし、
クルーズコントロールに関する自動変速制御が禁止され
る。但し、正常復帰は上記の条件中にクルーズコントロ
ールセットのオフ信号が検出されたときである。

【００２０】

【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図１は、本発明のクルーズコントロールセ
ット信号線のフェイル検出制御装置の一実施例に係るコ
ントロールシステムを示すものである。なお、以下に説
明するコントロールシステムにあっては、クルーズコン
トロールユニットからのクルーズコントロール作動信号
を用いた場合の自動制御を対象としており、後述の条件
が当てはまるとき、クルーズコントロールセット信号線
フェイルとし、クルーズコントロールに関する自動変速
制御が禁止する。但し、正常復帰は後述の条件中にクル
ーズコントロールセットのオフ信号が検出されたときで
ある。

【００２１】また、クルーズコントロールユニットから
のクルーズコントロール作動信号を用いた場合の自動制
御としては、変速制御（クルーズコントロール作動時制
御）、ロックアップ制御（通常ロックアップ制御）、オ
ーバランニングクラッチ制御（エンジンブレーキ制御）
等がある。

【００２２】コントロールシステムのＥＣＵ２０の入力
インタフェイス回路２１には、スロットルセンサ１１か
らのスロットル開度検出信号及びＡＴＦ温度センサ１２
からのＡＴＦ油温検出信号が取り込まれるようになって
いる。ここで、スロットルセンサ１１からのスロットル
開度検出信号は、変速点、ライン圧、ロックアップ車速
を決定する際に用いられる。また、ＡＴＦ温度センサ１
２からのＡＴＦ油温検出信号は、低温時のロックアップ
禁止、４速解除、ＡＴＦの高温検出を行う際に用いられ
る。

【００２３】入力インタフェイス回路２１を介して取り
込まれた各種検出信号は、Ａ／Ｄコンバータ２２によっ
てディジタル信号に変換された後、ＣＰＵ２４に送られ
る。ＣＰＵ２４に設けられているメモリ２４ａには、Ｃ
ＰＵ２４における所定の演算動作等を行う際のプログラ
ム等が格納されている。

【００２４】入力インタフェイス回路２３には、車速セ
ンサ１３からの車速検出信号、イグニッションパルス発
生器１４からのエンジン回転検出信号、インヒビタスイ
ッチ１５からの各レンジに応じた変速信号、アイドルス
イッチ１６からのスロットル全閉検出信号、エアフロー
センサ１７からの吸入空気量検出信号、ＡＢＳ制御ユニ
ット１８からのＡＢＳ信号（トランスミッション制御信
号）、クルーズコントロールユニット１８からのクルー
ズコントロール信号及びブレーキスイッチ１９からのブ
レーキオン信号が取り込まれるようになっている。ここ
で、車速センサ１３からの車速検出信号は、変速、ロッ
クアップ、ライン圧、トランスファ制御を行う際に用い
られる。

【００２５】イグニッションパルス発生器１４からのエ
ンジン回転検出信号は、ロックアップ時のスムース制
御、１，２，３レンジでのエンジンオーバーラン防止用
に用いられる。インヒビタスイッチ１５からの各レンジ
に応じた変速信号は、ライン圧を決定する際に用いられ
る。アイドルスイッチ１６からのスロットル全閉検出信
号は、ロックアップ解除やライン圧制御を行う際に用い
られる。ＡＢＳ制御ユニット１８からのトランスミッシ
ョン制御信号は、ＡＢＳの最適化を図るために用いられ
る。ブレーキスイッチ１９からのブレーキオン信号は、
４ＷＤトランスファクラッチ制御（ＡＢＳ作動時制御）
を行う際に用いられる。

【００２６】ＣＰＵ２４の出力は、シフトソレノイド
（１）３１，（２）３２，（３）３３のオン／オフ制御
を行う出力インタフェイス回路２５及びデューティソレ
ノイド（Ａ）３４，（Ｂ）３５，（Ｃ）３６のデューテ
ィ制御を行う出力インタフェイス回路２６に出力され
る。

【００２７】ここで、シフトソレノイド（１）３１，
（２）３２は、ソレノイドのオン／オフによって変速段
制御を行うものであって、変速時にタイミング制御が行
われることにより変速ショックの低減が図れるようにな
っている。シフトソレノイド（３）３３は、３速→２速
へのシフト時のタイミング制御とオーバーランニングク
ラッチ制御を行うものであり、タイミング制御はシフト
ダウン時のショックを軽減し、オーバーランニングクラ
ッチは減速時に作動し、エンジンブレーキを効かせるよ
うになっている。

【００２８】また、デューティソレノイド（Ａ）３４
は、ライン圧を運転状態に応じた最適の圧力に調圧す
る。デューティソレノイド（Ｂ）３５は、ロックアップ
クラッチの締結、解放、スムース制御を行う。デューテ
ィソレノイド（Ｃ）３６は、トランスファクラッチの油
圧を調圧し、後輪駆動力を制御する。

【００２９】続いて、このようなクルーズコントロール
セット信号線のフェイル検出制御装置の動作を、図２乃
至図５を用いて説明する。

【００３０】まず、図２は、クルーズコントロール非作
動の車速以下でクルーズコントロール作動信号が誤って
オンになったときのフローを示すもので、車速センサ１
３からの検出信号が入力インタフェイス回路２３を介し
てＣＰＵ２４に取り込まれると、設定値以下であるか否
かの判断が行われ（ステップ２０１）、設定値以下でな
いと判断された場合には、クルーズコントロール信号の
異常フラグをクリアし、タイマーをセットする（ステッ
プ２０４，２０５）。

【００３１】これに対し、設定値以下であると判断され
た場合、クルーズコントロール信号が取り込まれたか否
かの判断が行われ（ステップ２０６）、クルーズコント
ロール信号が取り込まれたと判断された場合、クルーズ
コントロール信号の異常フラグをセットすることで異常
判定が行われる（ステップ２０８）。

【００３２】図３は、ブレーキスイッチオン時、解除に
なるはずのクルーズコントロール作動信号が誤ってオン
になったときのフローを示すもので、ブレーキスイッチ
１９がオンされたか否かの判断が行われ（ステップ２０
２）、ブレーキスイッチ１９からのブレーキオン信号が
取り込まれない場合には、クルーズコントロール信号の
異常フラグをクリアし、タイマーをセットする（ステッ
プ２０４，２０５）。

【００３３】これに対し、ブレーキスイッチ１９からの
ブレーキオン信号が取り込まれた場合には、クルーズコ
ントロール信号が取り込まれたか否かの判断が行われ
（ステップ２０６）、クルーズコントロール信号が取り
込まれたと判断された場合、クルーズコントロール信号
の異常フラグをセットすることで異常判定が行われる
（ステップ２０８）。

【００３４】図４は、Ｎ又はＰレンジでクルーズコント
ロール作動信号が誤ってオンになったときのフローを示
すもので、インヒビタスイッチ１５からのレンジ信号に
基づいてニュートラルレンジ（Ｎ）又はパーキングレン
ジ（Ｐ）の判断が行われる（ステップ２０３）。判断の
結果、ニュートラルレンジ（Ｎ）又はパーキングレンジ
（Ｐ）のいずれでもないと判断された場合には、クルー
ズコントロール信号の異常フラグをクリアし、タイマー
をセットする（ステップ２０４，２０５）。

【００３５】これに対し、（ステップ２０３）にてニュ
ートラルレンジ（Ｎ）又はパーキングレンジ（Ｐ）のい
ずれかのレンジが検出されたときには、クルーズコント
ロール信号が取り込まれたか否かの判断が行われる（ス
テップ２０６）。クルーズコントロール信号が取り込ま
れた場合には、クルーズコントロール信号の異常フラグ
をセットすることで異常判定が行われる（ステップ２０
８）。

【００３６】図５は、上記の各フローにおけるクルーズ
コントロール非作動の車速以下でクルーズコントロール
作動信号が誤ってオンになったとき、ブレーキスイッチ
オン時、解除になるはずのクルーズコントロール作動信
号が誤ってオンになったとき、Ｎ又はＰレンジでクルー
ズコントロール作動信号が誤ってオンになったときのい
ずれかが所定時間継続したときのフローを示すもので、
まず、車速センサ１３からの検出信号が入力インタフェ
イス回路２３を介してＣＰＵ２４に取り込まれると、設
定値以下であるか否かの判断が行われ（ステップ２０
１）、設定値以下でないと判断された場合にはブレーキ
スイッチ１９がオンされたか否かの判断が行われる（ス
テップ２０２）。ブレーキスイッチ１９からのブレーキ
オン信号が取り込まれない場合には、インヒビタスイッ
チ１５からのレンジ信号に基づいてニュートラルレンジ
（Ｎ）又はパーキングレンジ（Ｐ）の判断が行われる
（ステップ２０３）。

【００３７】判断の結果、ニュートラルレンジ（Ｎ）又
はパーキングレンジ（Ｐ）のいずれでもないと判断され
た場合には、クルーズコントロール信号の異常フラグを
クリアし、タイマーをセットする（ステップ２０４，２
０５）。

【００３８】一方、（ステップ２０１）にて車速が設定
値以下でない場合、また（ステップ２０２）にてブレー
キオン信号が検出された場合、更に（ステップ２０３）
にてニュートラルレンジ（Ｎ）又はパーキングレンジ
（Ｐ）のいずれかのレンジが検出されたときには、クル
ーズコントロール信号が取り込まれたか否かの判断が行
われる（ステップ２０６）。クルーズコントロール信号
が取り込まれていない場合には、（ステップ２０４）に
移行して異常フラグをクリアするが、クルーズコントロ
ール信号が取り込まれた場合にはタイマーが零になった
か否かの判断が行われる（ステップ２０７）。すなわ
ち、タイマーが零になることは、所定時間が経過したこ
とを意味するものであり、タイマーが零になっている場
合には、クルーズコントロール信号の異常フラグをセッ
トすることで異常判定が行われる（ステップ２０８）。

【００３９】クルーズコントロールセット信号線のフェ
イル検出を行うための上記のフローの要約は、次の通り
である。 ．クルーズコントロール非作動の車速以下でクルーズ
コントロール作動信号が誤ってオンになったとき、 ．ブレーキスイッチオン時、解除になるはずのクルー
ズコントロール作動信号が誤ってオンになったとき、 ．Ｎ又はＰレンジでクルーズコントロール作動信号が
誤ってオンになったとき、 ．〜のいずれかが所定時間継続したとき、 以上の．〜．のいずれか１つの条件が当てはまる場
合、クルーズコントロールセット信号線フェイルとし、
クルーズコントロールに関する自動変速制御が禁止され
る。

【００４０】このように、本実施例では、「．クルー
ズコントロール非作動の車速以下でクルーズコントロー
ル作動信号が誤ってオンになったとき、．ブレーキス
イッチオン時、解除になるはずのクルーズコントロール
作動信号が誤ってオンになったとき、．Ｎ又はＰレン
ジでクルーズコントロール作動信号が誤ってオンになっ
たとき、．〜のいずれかが所定時間継続したと
き、」のいずれか１つの条件が当てはまる場合、クルー
ズコントロールセット信号線フェイルとし、クルーズコ
ントロールに関する自動変速制御が禁止するようにし、
正常復帰は上記の条件中にクルーズコントロールセット
のオフ信号が検出されたときとした。

【００４１】したがって、クルーズコントロールセット
信号線のフェイル検出が確実に行われるため、クルーズ
コントロール作動信号を用いての自動変速制御が適切に
行われる。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のクルーズ
コントロールセット信号線のフェイル検出制御装置によ
れば、クルーズコントロール作動信号を用いての自動変
速制御を対象したものであって、以下の条件が当てはま
る場合にＡＴ（オートマチックトランスミッション）の
自動変速制御を禁止するようにしたものである。

【００４３】すなわち、 ．クルーズコントロール非作動の車速以下でクルーズ
コントロール作動信号が誤ってオンになったとき、 ．ブレーキスイッチオン時、解除になるはずのクルー
ズコントロール作動信号が誤ってオンになったとき、 ．Ｎ又はＰレンジでクルーズコントロール作動信号が
誤ってオンになったとき、 ．〜のいずれかが所定時間継続したとき、 以上の．〜．のいずれか１つの条件が当てはまる場
合、クルーズコントロールセット信号線フェイルとし、
クルーズコントロールに関する自動変速制御が禁止され
る。但し、正常復帰は上記の条件中にクルーズコントロ
ールセットのオフ信号が検出されたときである。したが
って、クルーズコントロールセット信号線のフェイル検
出が確実に行われるので、クルーズコントロール作動信
号を用いての自動変速制御を適切に行わせることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のクルーズコントロールセット信号線の
フェイル検出制御装置の一実施例に係るコントロールシ
ステムを示すためのブロック図である。

【図２】図１のコントロールシステムの動作を説明する
ためのフローチャートである。

【図３】図１のコントロールシステムの動作を説明する
ためのフローチャートである。

【図４】図１のコントロールシステムの動作を説明する
ためのフローチャートである。

【図５】図１のコントロールシステムの動作を説明する
ためのフローチャートである。

【図６】従来の自動変速制御における変速マップに記憶
された変速線を示す図である。

【符号の説明】

１１ スロットルセンサ １２ ＡＴＦ温度センサ １３ 車速センサ １４ イグニッションパルス発生器 １５ インヒビタスイッチ １６ アイドルスイッチ １８ クルーズコントロールユニット １９ ブレーキスイッチ ２０ ＥＣＵ ２４ ＣＰＵ ２４ａ メモリ ３１，３２，３３ シフトソレノイド ３４，３５，３６ デューティソレノイド

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クルーズコントロールセット信号線のフ
   ェイル検出を行うとともに、クルーズコントロール作動
   信号に基づいた自動変速制御の動作をコントロールする
   クルーズコントロールセット信号線のフェイル検出制御
   装置であって、 車速を検出するための車速検出手段と、 前記クルーズコントロール作動信号を発生するクルーズ
   コントロール作動指示手段と、 前記車速検出手段によって検出された車速がクルーズコ
   ントロール非作動速度以下のとき、前記クルーズコント
   ロール作動信号が取り込まれたとき、前記自動変速制御
   の動作を禁止させる自動変速制御禁止手段とが具備され
   ていることを特徴とするクルーズコントロールセット信
   号線のフェイル検出制御装置。
2. 【請求項２】 クルーズコントロールセット信号線のフ
   ェイル検出を行うとともに、クルーズコントロール作動
   信号に基づいた自動変速制御の動作をコントロールする
   クルーズコントロールセット信号線のフェイル検出制御
   装置であって、 ブレーキ操作に連動してオン信号を発生するブレーキオ
   ン信号発生手段と、 前記クルーズコントロール作動信号を発生するクルーズ
   コントロール作動指示手段と、 前記ブレーキオン信号発生手段からのブレーキオン信号
   が発生したとき、前記クルーズコントロール作動指示手
   段からの前記クルーズコントロール作動信号が発生した
   場合に、前記自動変速制御の動作を禁止させる自動変速
   制御禁止手段とが具備されていることを特徴とするクル
   ーズコントロールセット信号線のフェイル検出制御装
   置。
3. 【請求項３】 クルーズコントロールセット信号線のフ
   ェイル検出を行うとともに、クルーズコントロール作動
   信号に基づいた自動変速制御の動作をコントロールする
   クルーズコントロールセット信号線のフェイル検出制御
   装置であって、 前記クルーズコントロール作動信号を発生するクルーズ
   コントロール作動指示手段と、 各レンジに応じた変速信号を発生する変速信号発生手段
   と、 この変速信号発生手段からの変速信号がパーキング
   （Ｐ）レンジ又はリバース（Ｒ）レンジを示すとき、前
   記クルーズコントロール作動指示手段からの前記クルー
   ズコントロール作動信号が発生した場合に、前記自動変
   速制御の動作を禁止させる自動変速制御禁止手段とが具
   備されていることを特徴とするクルーズコントロールセ
   ット信号線のフェイル検出制御装置。
4. 【請求項４】 前記自動変速制御禁止手段は、タイマー
   手段による時間経過が所定時間を経過したとき、前記ク
   ルーズコントロール作動指示手段からの前記クルーズコ
   ントロール作動信号が発生した場合に、前記自動変速制
   御の動作を禁止させる自動変速制御禁止手段とが具備さ
   れていることを特徴とする請求項１，２又は３記載のク
   ルーズコントロールセット信号線のフェイル検出制御装
   置。