JPH0740674Y2 - シリンダブロックのシリンダボア - Google Patents

シリンダブロックのシリンダボア

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JPH0740674Y2
JPH0740674Y2 JP13658988U JP13658988U JPH0740674Y2 JP H0740674 Y2 JPH0740674 Y2 JP H0740674Y2 JP 13658988 U JP13658988 U JP 13658988U JP 13658988 U JP13658988 U JP 13658988U JP H0740674 Y2 JPH0740674 Y2 JP H0740674Y2
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cylinder
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浩 清水
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シリンダブロックのシリンダボアに関する。
〔従来の技術〕
通常、第5図に示すように、エンジンにおけるシリンダ
ブロック1のシリンダボア1aの端部周縁1bには、ピスト
ンの挿入を容易に行えるようにするための、面取角θ
(90°〜40°)の面取部1cが形成されている。
このシリンダボア1aは、従来、第6図に示すような中ぐ
り工具2によって加工されている。すなわち、シリンダ
ボア1aは、先ず第6図(a)に示すように、中ぐり工具
2の先端外周部2aに着脱自在に装着された荒削り、もし
くは中仕上げ用の第1の切刃3によって中ぐり加工が行
われる。次に、第6図(b)に示すように、第1の切刃
3による中ぐり加工が完了した状態で、中ぐり工具2の
基端外周部2bに着脱自在に装着された面取チップ4が、
シリンダボア1aの端部周縁1bに臨んで、この端部周縁1b
に面取部1cを形成する。そして、この面取部1cの加工が
完了すると、中ぐり工具2の先端外周部2aに対して進退
自在に配設された仕上げ用の第2の切刃5が、所定量だ
け突出され、この突出した第2の切刃5によって、第6
図(c)に示すように、仕上げ加工が行われる。
このようにして中ぐり加工されたシリンダボア1aは、ホ
ーニングされたのちピストンが挿入される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述のような工程により加工されたシリンダ
ボア1aは、第6図(b)に示したように面取チップ4に
よって面取部1cの加工を行った際、この面取部1cの稜部
1dに、第7図(a)に示すようなバリ1eが発生する。こ
のバリ1eは、第6図(c)に示す第2の切刃5による仕
上げ加工によって、理論的には除去し得るものである
が、実際の加工では、第7図(b)に示すように、この
バリ1eがカエリとなって面取部1cの稜部1dに残留され
る。
また、上述の中ぐり加工および面取加工を行ったのち、
シリンダブロック1の上面仕上げを行った場合には、第
7図(c)に示すように、面取部1cの上面がわの稜部1d
に、同様なバリ1eが発生する。
このため、従来のシリンダブロックのシリンダボアは、
上述のバリやカエリによってピストンを挿入した際に、
ピストンリングが損傷されたり、燃料のスワールの流れ
や燃焼速度(バリやカエリが焼玉として機能)が乱され
てエンジン性能に悪影響を与える不具合があった。
なお、周知のように、上述のバリやカエリは、鋳鉄の場
合にはほとんど認められないが、アルミニウム合金を使
用したシリンダブロックの場合には多く発生する。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上述の課題を解決するため、上記のシリンダボ
アの面取部の頂角の小さな側の稜部に、第2の面取部を
形成して、シリンダボアを形成する。
〔作用〕
本考案によるシリンダブロックのシリンダボアは、その
面取部の形成時におけるバリの発生が防止される。
〔実施例〕
本考案によるシリンダブロック1のシリンダボア1aは、
第1図(a)もしくは第1図(b)に示すように、その
従来の面取部1cの一方の稜部1daまたは1dbに、新たな第
2の面取部1fを有する形状に形成されている。このよう
に、従来の面取部1cの稜部1daまたは1dbに、新たな第2
の面取部1fを形成することにより、前述したような、稜
部1dのバリ1eの発生を防止することができる。
すなわち、近年のシリンダブロック1は、一般に、耐食
性および耐熱性に優れたアルミニウム、マグネシウム系
合金を、その素材として広く使用している。しかしなが
ら、こうした素材は、優れた機械的性質を有している反
面、その粘性により切削性が悪くなる欠点を有してい
る。このため、前述のように、面取部1cを形成した場
合、その稜部1dにバリ1eやカエリが発生し易くなる。従
来、こうしたバリ1eが発生した場合、面取チップ4の交
換、もしくは研ぎ直しを行うことによって対応していた
が、このバリ1eの発生原因は、上述したような素材の性
質に起因していることが多く、面取チップ4の交換等に
よる対応は、むしろその作業性の低下を招くことにな
る。
こうしたことから、種々の検討を重ねた結果、たとえば
第2図に示すように、面取部1cの面取角θを比較的鋭角
となるように設定した場合、この面取部1cの各稜部1da,
1dbのうち、その頂角αが大きくなる稜部1daでは、バリ
1eの発生がなく、一方の頂角αが小さくなる稜部1dbの
がわにバリ1eが発生するとの結論を得た。これは、面取
チップ4の切削条件として、稜部1daの部位では、被削
材(シリンダブロック1)の切取り厚さが極めて小さく
なるのに対し、一方の稜部1dbの部位では、その切取り
厚さhが極めて大きくなるため、その被削材の切りくず
の形が、稜部1daでは流れ形となり、一方の稜部1dbでは
せん断形もしくは裂断形になることによる。
したがって、第1図(a)もしくは第1図(b)に示す
ように、シリンダブロック1のシリンダボア1aにおける
従来の面取部1cの各稜部1da,1dbのうち、その頂角α
(第2図参照)の小さな側の稜部、すなわち、第1図
(a)の場合には稜部1daに、第1図(b)の場合には
稜部1dbに、新たな第2の面取部1fを形成することによ
り、これら2つの面取部1c,1fによって、シリンダボア1
aの端部周縁1b(第6図(a)参照)における各稜部1d
a,1dbの頂角α(第2図参照)を、それぞれ大きく形成
することができる。これにより、各稜部1da,1dbにおけ
る被削材の切取り厚さがそれぞれ小さくなり、被削材の
切りくずの形がそれぞれ流れ形となって、これら稜部1d
a,1dbにおけるバリ1eの発生が防止される。
ここで、第1図(a)に示すようなシリンダボア1aの加
工は第3図に示すように、また、第1図(b)に示すよ
うなシリンダボア1aの加工は、第4図に示すように、従
来の中ぐり工具2の基端外周部2bに、第2の面取部1fに
臨む第2の面取チップ6を装着した面取チップ付中ぐり
工具によって行われる。すなわち、この面取チップ付中
ぐり工具を使用することによって、第6図に示したよう
な、中ぐり加工、面取加工、および仕上げ加工を、工具
の1度の送りで行うことができる。なお、この工具にお
ける仕上げ用の第2の切刃5の進退は、工具2の中空部
2cに、送り方向に沿って摺動自在に配設された切刃移動
杆7を、ピニオン8で摺動させ、この切刃移動杆7のこ
う配7aで第2の切刃5のピン5aの位置を変えることによ
って行われる。
〔考案の効果〕
本考案によるシリンダブロックのシリンダボアは、ピス
トン挿入時におけるピストンリングの損傷を防止するこ
とができるとともに、エンジン性能を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の断面図、第2図は上記実施例
の作用説明図、第3図および第4図は上記実施例の加工
工具の概略図、第5図は従来のシリンダボアの断面図、
第6図は上記従来のシリンダボアの加工工程を示す概略
図、第7図は上記従来のシリンダボアにおける面取部の
拡大断面図である。 1……シリンダブロック、1a……シリンダボア、1b……
シリンダボアの端部周縁、1c……面取部、1da,1db……
面取部の稜部、1e……バリ、1f……第2の面取部、θ…
…面取角、α……稜部の頂角。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックのシリンダボアの端部周
    縁に面取部が形成されたシリンダブロックにおいて、上
    記面取部の頂角の小さな側の稜部に第2の面取部を形成
    したことを特徴とするシリンダブロックのシリンダボ
    ア。
JP13658988U 1988-10-19 1988-10-19 シリンダブロックのシリンダボア Expired - Fee Related JPH0740674Y2 (ja)

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JPH0256839U JPH0256839U (ja) 1990-04-24
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IL158498A (en) * 2003-10-20 2008-04-13 Gil Hecht Adjustable tool for scraping
JP5402247B2 (ja) * 2009-05-27 2014-01-29 トヨタ自動車株式会社 シリンダブロック

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