JPH0740670A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JPH0740670A
JPH0740670A JP5206951A JP20695193A JPH0740670A JP H0740670 A JPH0740670 A JP H0740670A JP 5206951 A JP5206951 A JP 5206951A JP 20695193 A JP20695193 A JP 20695193A JP H0740670 A JPH0740670 A JP H0740670A
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JP
Japan
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thermal transfer
vinyl chloride
styrene copolymer
sheet
parts
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JP5206951A
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Shino Takao
志乃 高尾
Hitoshi Saito
仁 斉藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱転写時において優れた剥離性を有し、発色
濃度、鮮明性に優れた記録画像を形成することができる
熱転写受像シートを提供する。 【構成】 基材シートと、該基材シートの一方の面に設
けられた染料受容層とを備え、前記染料受容層は、数平
均分子量15000以下の熱可塑性樹脂を染料受容層構
成樹脂分の30〜100重量%、および/または塩化ビ
ニルスチレン共重合体を染料受容層構成樹脂分の5〜1
00重量%含有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写受像シートに係
り、さらに詳しくは、製造工程において溶剤の速乾性に
優れ、熱転写時において優れた剥離性を有し、発色濃
度、鮮明性に優れた記録画像を形成することができる熱
転写受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピューターやワードプロセッ
サーの出力プリントを感熱昇華転写方式により行う場
合、基材シートの一方の面に染料層を設けた熱転写シー
トが使用されている。この熱転写シートは、耐熱性を有
する基材シートと、バインダーに昇華性染料を混合した
インキを基材シート上に塗布・乾燥して形成した染料層
とを備えている。そして、サーマルヘッドにより熱転写
シートの背面側から熱を印加して3色または4色の多数
の色ドットを被転写材に転移させることによって被転写
材の上にフルカラー画像が形成される。
【0003】形成された画像は使用する色材が染料であ
ることから鮮明で透明性に優れ、中間色の再現性や階調
性が高く、従来のフルカラー写真画像と同等の高品質画
像の形成が可能である。
【0004】しかしながら、一般の普通紙等のように染
料染着性のない被転写材に対しては上記のような高品質
画像の形成は不可能であり、これを解決するために、基
材シートに予め染料受容層を形成した熱転写受像シート
が数多く提案されている。例えば、特開昭57−169
370号、同57−207250号、同60−2579
3号公報等においては、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂等のビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル系樹脂、セ
ルロース系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂等を用いて染料受容層を形成したものが開示されてい
る。これらのものによれば、染着性に富む上記樹脂を主
成分として含有させて染料受容層を形成したり、受容層
中に可塑剤を含有させたりすることによって、熱転写時
の染料拡散性を良好にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の熱転写受像シートにおいては、染料受容層
塗工液のコーティングを行った後、受像シートに塗工液
の溶媒溶剤が残留し、乾燥に時間がかかり、残留溶剤が
抜けにくいという問題点がある。
【0006】また、染料受容層を構成する主成分樹脂を
一般に用いられる通常のポリエステル樹脂とした場合、
搬送時に染料受容層表面が受像シートの裏面により擦傷
され、実際の画像形成時にサーマルヘッドによる熱によ
って融着し、剥離時に大きな剥離音が発生したり、ま
た、染料層が層ごと転写さたり、染料受容層が基材から
剥離するいわゆる異常転写を起こすという問題がある。
【0007】このような剥離性の問題点を解決する手段
として、染料受容層をイソシアネート化合物等の架橋剤
を用いて末端水酸基と硬化させたり、熱硬化性樹脂とブ
レンドする方法等が考えられるが、いずれの場合も染料
染着性が悪くなるという問題点がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであり、その目的は、昇華性染料を使用する熱
転写方式に対応できる熱転写受像シートであって、製造
時において速乾性に優れ(つまり、染料受容層塗工液の
溶媒溶剤の抜けが良い)、かつ画像形成時における熱転
写シートとの剥離性、発色濃度、鮮明性に優れた熱転写
受像シートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の熱転写受像シートは、基材シート
と、該基材シートの一方の面に設けられた染料受容層と
を備え、前記染料受容層は、数平均分子量15000以
下の熱可塑性樹脂を染料受容層構成樹脂分の30〜10
0重量%、または塩化ビニルスチレン系共重合体を染料
受容層構成樹脂分の5〜100重量%含有するように構
成した。
【0010】
【作用】、数平均分子量15000以下の熱可塑性樹脂
を染料受容層構成樹脂分の30〜100重量%、または
塩化ビニルスチレン系共重合体を染料受容層構成樹脂分
の5〜100重量%含有させているので、製造時におけ
る速乾性に優れ、かつ画像形成時における熱転写シート
との剥離性、発色濃度、鮮明性に優れた記録画像を形成
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0012】図1は本発明の熱転写受像シートの概略断
面図である。図1において、熱転写受像シート1は基材
シート2と、基材シート2の一方の面に形成された染料
受容層3とを備えている。
【0013】基材シート2は、例えば、ポリオレフィン
系、ポリスチレン系等の合成紙、上質紙、アート紙、コ
ート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂
含浸紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸
紙、合成樹脂内添紙、板紙等の各種紙、セルロース繊維
紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポ
リカーボネート等の各種のプラスチックフィルムもしく
はシートが使用でき、またされにこれらの合成樹脂に白
色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムあ
るいは発泡させたシートも使用でき、特に限定されるも
のではない。
【0014】また、基材シート2を、上記材質の任意の
組み合わせによる積層体としてもよい。この場合の代表
例としては、セルロース繊維紙と合成紙あるいはセルロ
ース繊維紙とプラスチックフィルム又はシート積層合成
紙等が挙げられる。これらの基材シート2の厚みは任意
でよく、例えば、10〜300μm程度の厚みが一般的
である。
【0015】このような基材シート2は、このものとこ
の上に形成される染料受容層3との密着力が乏しい場合
にはその表面にプライマー処理やコロナ放電処理を施す
ことが好ましい。
【0016】このような基材シート2の表面に形成され
る染料受容層3は、熱転写シートから移行してくる昇華
性染料を受容し、形成された画面を維持するためのもの
であり、本発明では、数平均分子量15000以下の熱
可塑性樹脂を染料受容層構成樹脂分の30〜100重量
%含有させたり、あるいは塩化ビニルスチレン系共重合
体を染料受容層構成樹脂分の5〜100重量%含有させ
たりしている。これらのものを双方含有させたりするの
も勿論好ましい態様である。
【0017】染料受容層3に含有される熱可塑性樹脂と
しては、例えば、ポリエステル系樹脂、中でも特に好ま
しくは、下記表1で示されるポリエステル系樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂等のビニル系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル系樹脂、
セルロース系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂等いずれの熱可塑性樹脂でも良いが、こられの樹脂
の数平均分子量は15000以下とされる。数平均分子
量が15000を越えると、製造時における乾燥性、す
なわち染料受容層塗工液の溶媒溶剤の抜けが悪くなると
いう不都合が生じてしまう。また、数平均分子量があま
り小さくなりすぎると、Tgが下がり、印画ドットがに
じんでしまったり、60℃保存下で印画ドットがにじん
だり、熱転写時に熱転写シートとの剥離性が悪くなった
りするという不都合が生じてしまう。数平均分子量の下
限値は2000程度である。このような熱可塑性樹脂
は、染料受容層3を構成する樹脂分の30〜100重量
%、より好ましくは、30〜70重量%含有される。こ
の値が30重量%未満となると、熱可塑性樹脂を混合す
る効果が低くなってしまうという不都合が生じてしま
う。
【0018】このような熱可塑性樹脂の中でも特に、還
元粘度0.40〔ηSP/C〕以下、特に、0.25〜
0.40〔ηSP/C〕のポリエステル樹脂が好ましい。
還元粘度が0.40〔ηSP/C〕を越えると、製造時に
おける乾燥性、すなわち染料受容層塗工液の溶媒溶剤の
抜けが悪くなるという不都合が生じてしまう。
【0019】ポリエステル樹脂においては、還元粘度と
数平均分子量との間に相関があり、0.40〔ηSP
C〕の値が数平均分子量15000に略相当する。
【0020】
【表1】 このような熱可塑性樹脂に代えて、あるいはさらに追加
して、染料受容層3の中には、塩化ビニルスチレン系共
重合体が含有される。
【0021】本発明の塩化ビニルスチレン系共重合体と
は、塩化ビニルアクリルスチレン共重合体、塩化ビニル
酢酸ビニルアクリルスチレン共重合体、塩化ビニル酢酸
ビニルスチレン共重合体、塩化ビニルブチルアクリルス
チレン共重合体、塩化ビニルブチルアクリル共重合体、
塩化ビニルメタクリルスチレン共重合体、塩化ビニル酢
酸ビニルメタクリルスチレン共重合体、塩化ビニルブチ
ルアクリルメタクリルスチレン共重合体、塩化ビニル酢
酸ビニルブチルアクリルメタクリルスチレン共重合体等
が挙げられる。ここで使用されるアクリルモノマーとし
ては、ブチルアクリルが最も好ましい。
【0022】このような塩化ビニルスチレン系共重合体
は、受容層構成樹脂分の5〜100重量%、より好まし
くは、10〜50重量%含有される。
【0023】この値が5重量%未満であると、このよう
な樹脂を含有させる効果が極端に低下するという不都合
が生じてしまう。
【0024】なお、本発明で用いられる塩化ビニルスチ
レン共重合体は、モノマー重量比が塩化ビニル60〜9
0%、スチレン5〜30%、アクリル5〜30%の範囲
内であることが好ましい。
【0025】また、染料受容層3は、前記数平均分子量
15000以下の熱可塑性樹脂と、前記塩化ビニルスチ
レン系共重合体とを混合して形成させることも極めて好
適な態様である。この場合、混合した総量が、染料受容
層構成樹脂分の10〜100重量%、特に40〜70重
量%の範囲が好ましい。熱可塑性樹脂と塩化ビニルスチ
レン系共重合体との含有比は、熱可塑性樹脂:塩化ビニ
ルスチレン系共重合体=10:90〜90:10、好ま
しくは20:80〜50:50である。
【0026】ところで、本発明の熱転写受像シートは、
基材シート2と染料受容層3との間に中間層を形成した
ものであってもよい。このような中間層は基材シート2
と染料受容層3との接着性を良好にするためのものであ
り、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂等により形成す
ることができ、厚さは0.1〜25μm程度が好まし
い。
【0027】また、基材シート2と上記のような中間層
との間に、気泡含有層を設けてもよい。この気泡含有層
は発泡剤を用いて形成することができ、使用する発泡剤
は熱で分解して酸素、炭酸ガス、窒素等のガスを発生す
るジニトロペンタメチレンテトラミン、ジアゾアミノベ
ンゼン、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボア
ミド等の分解型発泡剤、ブタン、ペンタン等の低沸点液
体をポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等の樹
脂でマイクロカプセル化したマイクロバルーン等を挙げ
ることができる。
【0028】さらに、染料受容層3に帯電防止剤を添加
してもよい。使用する帯電防止剤は、公知の帯電防止
剤、例えば第4級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等
のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート等のア
ニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニオン系帯
電防止剤等が挙げられる。
【0029】次に、具体的実施例を示して本発明を更に
詳細に説明する。なお、文中、部または%とあるのは、
特に断りのない限り重量基準である。また、Mnは数平
均分子量を表す。 (実施例1)基材シートとして、合成紙(ユポFPG#
150:王子油化製)を用い、この一方の面に下記の組
成の塗工液をワイヤーバーにより乾燥時に5g/m2
なるように塗布・乾燥させて本発明の熱転写受像シート
を得た。なお、乾燥条件は130℃、2分とした。
【0030】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−1(Mn=3000)) 100部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例2〜3)上記実施例1の塗工液中のポリエステ
ル樹脂PEs−1を、前記表1のPEs−2〜PEs−
3にそれぞれ変えた。それ以外は実施例1と同様にし
て、本発明の熱転写受像シートを得た。すなわち、実施
例2ではポリエステル樹脂PEs−2(Mn=400
0)を、実施例3ではポリエステル樹脂PEs−3(M
n=15000)を、それぞれ用いた。 (実施例4)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0031】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−2(Mn=4000)) 50部 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−4(Mn=27000)) 50部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例5)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0032】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−2(Mn=4000)) 90部 ポリカーボネート樹脂(Z−300:三菱ガス化学(株)) 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例6)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0033】 塗工液 塩化ビニルアクリルスチレン共重合体(#400:電気化学 工業(株)) 100部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例7)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0034】 塗工液 塩化ビニルアクリルスチレン共重合体(#400:電気化学 工業(株)) 20部 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−5(Mn=20000)) 80部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例8)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0035】 塗工液 塩化ビニルアクリルスチレン共重合体(#400:電気化学 工業(株)) 80部 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−5(Mn=20000)) 20部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例9)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0036】 塗工液 塩化ビニルアクリルスチレン共重合体(#400:電気化学 工業(株)) 8部 ポリカーボネート樹脂(Z−300:三菱ガス化学(株)) 92部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例10)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0037】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−2(Mn=4000)) 35部 ポリカーボネート樹脂(Z−300:三菱ガス化学(株)) 65部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例11)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0038】 塗工液 塩化ビニル/ブチルアクリル/酢酸ビニル/スチレン共重合体 (60/15/15/10) 80部 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−5(Mn=20000)) 20部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (比較例1)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして比較例の熱転写受像シートを得た。
【0039】 塗工液 ポリカーボネート樹脂(Z−300:三菱ガス化学(株)) 90部 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−2(Mn=4000)) 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (比較例2)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして比較例の熱転写受像シートを得た。
【0040】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−4(Mn=27000)) 100部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (比較例3)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして比較例の熱転写受像シートを得た。
【0041】 塗工液 ポリカーボネート樹脂(Z−300:三菱ガス化学(株)) 100部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (比較例4)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして比較例の熱転写受像シートを得た。
【0042】 塗工液 ポリカーボネート樹脂(Z−300:三菱ガス化学(株)) 75部 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−2(Mn=4000)) 25部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (比較例5)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして比較例の熱転写受像シートを得た。
【0043】 塗工液 塩化ビニル酢酸ビニルアクリルスチレン共重合体(#400:電気化学 工業(株)) 3部 ポリカーボネート樹脂(Z−300:三菱ガス化学(株)) 97部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 一方、上記の熱転写受像シートの転写源となる熱転写シ
ートを下記の要領で作成した。
【0044】すなわち、まず下記組成からなる染料層形
成用のインキ組成物を調整し、背面に耐熱処理を施した
厚さ6μmポリエチレンテレフタレートフィルムに、乾
燥塗布量が1.0g/m2 になるようにワイヤーバーに
より塗布および乾燥して熱転写シートを得た。
【0045】 染料層形成用のインキ組成物 下記構造式〔1〕で示されるシアン染料 4部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1:積水化学(株)) 3部 MEK/トルエン=1/1 53部
【0046】
【化1】 このように形成された熱転写シートと、前記本発明およ
び比較例の染料受像シートとを、夫々の染料層と染料受
像面(受容面)とを対向させて、重ね合わせ、熱転写シ
ートの裏面からヘッド印加電圧11.0V、印加パルス
幅16msec./lineから1msec.毎に順次
減少させるステップパターン、副走査方向6line/
mm(33.3msec/line)の条件でサーマル
ヘッドで記録を行ってシアン画像を形成した。この形成
された画像に基づいて、画像の印画状態等を下記の剥離
性、発色濃度および鮮明性として評価した。なお、基材
シートの上に染料受容層を塗設した際の残留溶剤をも重
要な評価項目として評価した。結果を下記表2に示し
た。 (1)残留溶剤 基材シートとして、合成紙(ユポFPG#150:王子
油化製)を用い、この一方の面に上記実施例および比較
例の組成の塗工液をワイヤーバーにより乾燥時に5g/
2 となる割合で塗布し、素早く乾燥(乾燥条件は13
0℃、30秒)させて残留溶剤の測定を行った。測定条
件は以下の通りである。
【0047】測定機器:GAS CHROMATOGRAPH GC−14
A(島津製作所製) C−R4AX CHROMATOPAC (島津製作所製) HEDADSPACE SAMPLE HSS−2B(島津製作所製) カラム :BX-10 Glass I.D.φ3×2.1mm(島津製作
所製) 測定条件:バイアル温度 …120℃ 保温時間 …15分 気化室温度 …130℃ カラム温度 …90℃ 検出器温度 …130℃ 評価基準:◎…0〜100mg/m2 ○…100〜250mg/m2 ×…250mg/m2 を超えるもの (2)剥離性 上記の熱転写シートを合成紙(ユポFPG#150:王
子油化製)で10回軽くこすった後、VY−P1(日立
製)にて黒ベタの印画を行った。
【0048】評価基準:○…異常転写なし ×…異常転写あり (3)発色濃度 印加パルス幅3msec/lineのステップを目視に
て観察した。
【0049】評価基準:○…シアン色が確認できる ×…シアン色が確認できない (4)鮮明性(ハイライト部のドット再現性) 評価基準:○…ざらつきがなく鮮明である ×…ざらつきがあり不鮮明である
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】以上の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明の熱転写受像シートは、その染
料受容層が、数平均分子量15000以下の熱可塑性樹
脂を染料受容層構成樹脂分の50〜100重量%、また
は塩化ビニルスチレン系共重合体を染料受容層構成樹脂
分の5〜100重量%含有しているので熱転写時におい
て優れた剥離性を有し、発色濃度、鮮明性に優れた記録
画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写受像シートの概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…熱転写受像シート 2…基材シート 3…染料受容層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートと、該基材シートの一方の面
    に設けられた染料受容層とを備え、前記染料受容層は、
    数平均分子量15000以下の熱可塑性樹脂を染料受容
    層構成樹脂分の30〜100重量%の割合で含有するこ
    とを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 基材シートと、該基材シートの一方の面
    に設けられた染料受容層とを備え、前記染料受容層は、
    塩化ビニルスチレン系共重合体を染料受容層構成樹脂分
    の5〜100重量%の割合で含有することを特徴とする
    熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂は、還元粘度0.40
    〔ηSP/C〕以下のポリエステル樹脂であることを特徴
    とする請求項1記載の熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】 前記塩化ビニルスチレン系共重合体は、
    塩化ビニルアクリルスチレン共重合体、塩化ビニル酢酸
    ビニルアクリルスチレン共重合体、塩化ビニル酢酸ビニ
    ルスチレン共重合体、塩化ビニルブチルアクリルスチレ
    ン共重合体、塩化ビニルブチルアクリル共重合体、塩化
    ビニルメタクリルスチレン共重合体、塩化ビニル酢酸ビ
    ニルメタクリルスチレン共重合体、塩化ビニルブチルア
    クリルメタクリルスチレン共重合体、塩化ビニル酢酸ビ
    ニルブチルアクリルメタクリルスチレン共重合体の中か
    ら選ばれた少なくとも1種以上であることを特徴とする
    請求項2記載の熱転写受像シート。
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