JPH0740385A - 電磁波遮蔽性成形品の製造方法 - Google Patents

電磁波遮蔽性成形品の製造方法

Info

Publication number
JPH0740385A
JPH0740385A JP20841393A JP20841393A JPH0740385A JP H0740385 A JPH0740385 A JP H0740385A JP 20841393 A JP20841393 A JP 20841393A JP 20841393 A JP20841393 A JP 20841393A JP H0740385 A JPH0740385 A JP H0740385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
electromagnetic wave
wave shielding
cavity
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20841393A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Tamada
輝雄 玉田
Tetsuya Fukumoto
哲也 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Co Ltd filed Critical Kyoraku Co Ltd
Priority to JP20841393A priority Critical patent/JPH0740385A/ja
Publication of JPH0740385A publication Critical patent/JPH0740385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1642Making multilayered or multicoloured articles having a "sandwich" structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • B29C45/1711Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles and removing excess material from the mould cavity by the introduced fluid, e.g. to an overflow cavity

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表皮層を製造するための成形装置を別途設備
しなくても、端壁に至るまで電磁波遮蔽性に優れた電磁
波遮蔽性成形品を製造できるようにする。 【構成】 一方の型1および他方の型2を型締めして電
磁波遮蔽性中空成形品11の外面を規制するキャビティ
3とこれに連通路5によって連通された樹脂逃げ部4を
形成し、キャビティ3へ射出ノズル6より外層樹脂8を
射出する。ついで、前記外層樹脂8の内部へ内層樹脂9
を射出しつつあるいは射出したのち加圧流体を内層樹脂
9の内部へ圧入して小中空部10を形成し、引続き加圧
流体を圧入することによって小中空部10を拡大させて
いくことにより、樹脂逃げ部4へ順次外層樹脂8および
内層樹脂9を押し出して端壁11bを横断するように内
層9aが介在した電磁波遮蔽性中空成形品11を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ、ワードプロセッサ、電子計測器、電子楽器のハウジ
ング等の電磁波シールド性の良好性が要求される電磁波
遮蔽性成形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、異種の材料からなる外層と内層と
を備えた積層成形品の製造方法としては、次に説明する
(イ)および(ロ)等の方法が提案されている。
【0003】(イ) 図5の(a)に示すように、一方
の金型101に予め編んだり織られたメッシュを有する
導電性材料104を配置して型締めし、ついでキャビテ
ィ103内に他方の金型102の樹脂注入孔107より
溶融樹脂105を注入して冷却させる電磁波シールド成
形品の製造方法(特開昭62−276895号公報参
照)。
【0004】(ロ) 図6の(a)に示すように、型締
めした金型201,202のキャビティ203内へスプ
ル205を通して外層樹脂206の射出を開始したの
ち、図6の(b)に示すように内層樹脂207の射出を
開始して、内層樹脂207の周囲を外層樹脂206で被
覆した状態で所定量をキャビティ203内へ射出し、つ
いで図6の(c)に示すようにガス吹込孔208より圧
縮ガスを内層樹脂207の内部へ吹込むことにより、図
6の(d)に示すようにキャビティ203に沿って内層
樹脂層207aの周囲が外層樹脂層206aで覆われた
中空樹脂成形品210を製造する方法(特開平3−28
4915号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の技術
のうち、(イ)は、メッシュを有する導電性材料を編ん
だり織ったりするための成形装置を別途設備する必要が
あるため、設備コストが高くなる。
【0006】また、(ロ)は、内層樹脂の周囲を外層樹
脂で被覆した状態で前記内層樹脂の内部へ圧縮ガスを吹
込んでキャビティ内でのみ流動させて中空部を形成する
ので、中空成形品の周囲の端壁の外側がすべて外層樹脂
層で覆われてしまい、前記端壁の外側の外層樹脂層を横
断して内層樹脂層を介在させることが困難であるため、
端壁の部分も電磁波遮蔽性に優れていることが要求され
る電磁波遮蔽性成形品を製造することが困難である。
【0007】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、表皮層を製造するため
の成形装置を別途設備しなくても、端壁に至るまで電磁
波遮蔽性に優れた電磁波遮蔽性成形品の製造方法を実現
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電磁波遮蔽性成形品の製造方法は、電磁波
遮蔽性に優れた樹脂からなる内層と表面外観性に優れた
樹脂からなる外層とが積層された電磁波遮蔽性成形品を
製造する方法であって、前記電磁波遮蔽性成形品の外面
を規制するキャビティと前記キャビティのうちの前記電
磁波遮蔽性成形品の端壁を規制する部位に連通された樹
脂逃げ部を備えた分割形式の金型を用い、前記金型を型
締めしたのち、前記キャビティ内へ前記表面外観性に優
れた樹脂からなる外層を構成する溶融樹脂を射出し、つ
いでその内部へ前記電磁波遮蔽性に優れた樹脂からなる
内層を構成する溶融樹脂を射出しつつまたは射出したの
ち、その内部へ加圧流体を圧入して中空部を形成するこ
とによって前記キャビティに沿って成形すると同時に順
次余剰の前記外層を構成する溶融樹脂および前記内層を
構成する溶融樹脂を前記樹脂逃げ部へ押し出すことを特
徴とするものである。
【0009】また、内層を構成する溶融樹脂を樹脂逃げ
部へ押し出す手段として、加圧流体を用いず内層を構成
する溶融樹脂の射出によって行うことを特徴とする。
【0010】
【作用】表面外観性に優れた樹脂からなる外層を構成す
る溶融樹脂の内部へ射出された電磁波遮蔽性に優れた樹
脂からなる内層を構成する溶融樹脂の内部へ加圧流体を
圧入することによって中空部を形成するが、該中空部が
拡大するにつれて余剰の前記外層を構成する溶融樹脂が
樹脂逃げ部へ押し出され、前記中空部がキャビティに沿
う形状に拡大したときに前記内層を構成する溶融樹脂も
樹脂逃げ部に押し出される。その結果、電磁波遮蔽性成
形品の端壁と壁との境界部近傍の前記外層を横断するよ
うに前記内層が介在した状態の電磁波遮蔽性成形品を製
造することができる。
【0011】また、この加圧流体を用いない場合、内層
を構成する溶融樹脂の射出によってキャビティ内は加圧
されるが、樹脂量が増大するにつれて樹脂逃げ部に押し
出すことによって同様の成形が達成される。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【0013】(第1実施例)先ず、本実施例で使用する
金型について説明する。
【0014】図1に示すように、金型は一方の型1およ
び他方の型2からなる分割型式の金型であって、一方の
型1には電磁波遮蔽性成形品である電磁波遮蔽性中空成
形品11の一方の壁11aおよび端壁11bの外面を規
制する凹部1aと凹部1aを囲む環状凹部1bが設けら
れ、他方の型2には射出ノズル6より射出される後述す
る表面外観性に優れた樹脂からなる外層を構成する溶融
樹脂(以下、「外層樹脂」という。)8と電磁波遮蔽性
に優れた樹脂からなる内層を構成する溶融樹脂(以下、
「内層樹脂」という。)9を導入する導入口7および電
磁波遮蔽性中空成形品11の他方の壁11cの外面を規
制するキャビティ面2aが設けられている。これによ
り、型締めしたときに電磁波遮蔽性中空成形品11の外
面を規制するキャビティ3とキャビティ3の内の電磁波
遮蔽性中空成形品11の端壁11bを規制する部位に連
通路5によって連通された樹脂逃げ部4が形成される。
【0015】次に、本実施例の工程について説明する。
【0016】 図1の(a)に示すように、一方の型
1および他方の型2を型締めしておき、キャビティ3へ
射出ノズル6より外層樹脂8をキャビティ3内に所定量
射出する。
【0017】 ついで、図1の(b)に示すように、
前記外層樹脂8の内部へ射出ノズル6より内層樹脂9を
射出しつつあるいは射出したのち、加圧した空気や窒素
ガス等の加圧流体を前記内層樹脂9の内部へ圧入するこ
とによって小中空部10を形成するが、この小中空部1
0の形成によって少量の外層樹脂8が連通路5を通して
樹脂逃げ部4へ押し出される。
【0018】 そののち、内層樹脂9を射出しつつあ
るいは射出したのち引続き加圧流体を圧入することによ
って小中空部10を拡大させることにより、図1の
(c)に示すようにキャビティ3に沿う形状の中空部1
0aを有する電磁波遮蔽性中空成形品11を成形する
が、前記小中空部10が拡大して行くにつれて余剰の外
層樹脂8が連通路5を通して樹脂逃げ部4へ押し出さ
れ、キャビティ3に沿う形状に中空部10aが拡大した
ときに内層樹脂9も連通路5を通して樹脂逃げ部4へ押
し出される。このため、電磁波遮蔽性中空成形品11の
端壁11bと他方の壁11cの境界部近傍に内層9aが
介在した状態の電磁波遮蔽性中空成形品11が成形され
る。
【0019】(第2実施例)先ず、本実施例で使用する
金型について説明する。
【0020】図2に示すように、分割型式の金型は一方
の型21および他方の型22からなり、一方の型21に
は、電磁波遮蔽性成形品である電磁波遮蔽性中空成形品
31の一方の壁31aおよび樹脂逃げ部24を形成する
ための段付きの凹部21aと、該凹部21aの段部近傍
に設けられた挿入孔25aにスライド自在に嵌挿される
ことによって他方の型22のキャビティ面22aに向け
て進退自在なスライド部材25が配設されており、他方
の型22には射出ノズル26より射出される外層樹脂2
8と内層樹脂29を導入する導入口27および電磁波遮
蔽性中空成形品31の他方の壁31cの外面を規制する
キャビティ面22aが設けられている。これにより、型
締めしてスライド部材25を他方の型22のキャビティ
面22aに当接するように進出させたとき、電磁波遮蔽
性中空成形品31の外面を規制するキャビティと樹脂逃
げ部24とに前記段付きの凹部21aが区画される。
【0021】次に、本実施例の工程について説明する。
【0022】 図2の(a)に示すように、一方の型
21および他方の型22を型締めするとともにスライド
部材25を図示しない駆動手段によって進出させてスラ
イド部材25の先端を他方の型22のキャビティ面22
aに当接させるかあるいは外層樹脂28が流れ込まない
間隙が生じる程度まで接近させることによって段付きの
凹部21aを前記キャビティと樹脂逃げ部24とに区画
しておき、外層樹脂28を射出ノズル26より前記キャ
ビティ内に所定量射出する。
【0023】 そののち、スライド部材25を後退さ
せて樹脂逃げ部24と前記キャビティとを連通させた状
態として射出された外層樹脂28の内部へ射出ノズル2
6より内層樹脂29を射出しつつあるいは射出したのち
加圧流体を前記内層樹脂29の内部へ圧入することによ
って小中空部30を形成するが、この小中空部30の形
成によって少量の外層樹脂28が樹脂逃げ部24へ押し
出される。
【0024】 ついで、スライド部材25を再度進出
させつつ引続き加圧流体を圧入することによって小中空
部30を拡大させることにより、前記キャビティに沿う
形状の中空部30aを有する電磁波遮蔽性中空成形品3
1を成形するが、この小中空部30が拡大して行くにつ
れて余剰の外層樹脂28が前記樹脂逃げ部24へ押し出
され、前記キャビティに沿う形状に中空部30aが拡大
したときに内層樹脂29も樹脂逃げ部24へ押し出され
る。このため、電磁波遮蔽性中空成形品31の端壁31
bと他方の壁31cの境界部に内層29aが介在した状
態の電磁波遮蔽性中空成形品31が成形される。
【0025】 そののち、図2の(c)に示すように
スライド部材25を他方の型22のキャビティ面22a
に当接するまで進出させることにより、電磁波遮蔽性中
空成形品31の端壁31bの外面を整形する。この場合
スライド部材25の先端部を鋭利な角度にしておくと、
端壁31bから樹脂逃げ部24に押し出された余剰の樹
脂からなるタブを金型中で切除することができる。
【0026】(第3実施例)先ず、本実施例で使用する
金型について説明する。
【0027】図3に示すように、金型は一方の型51お
よび他方の型52からなる分割型式の金型であって、一
方の型51には電磁波遮蔽性成形品61の一方の壁61
aおよび端壁61bの外面を規制する凹部51aと凹部
51aを囲む環状凹部51bが設けられ、他方の型52
には射出ノズル56より射出される後述する表面外観性
に優れた樹脂からなる外層樹脂58と電磁波遮蔽性に優
れた樹脂からなる内層樹脂59を導入する導入口57お
よび電磁波遮蔽性成形品61の他方の壁61cの外面を
規制するキャビティ面52aが設けられている。これに
より、型締めしたときに電磁波遮蔽性成形品61の外面
を規制するキャビティ53とキャビティ53の内の電磁
波遮蔽性成形品61の端壁61bを規制する部位に連通
路55によって連通された樹脂逃げ部54が形成され
る。
【0028】次に、本実施例の工程について説明する。
【0029】 図3の(a)に示すように、一方の型
51および他方の型52を型締めしておき、キャビティ
53へ射出ノズル56より外層樹脂58をキャビティ5
3内に所定量射出する。
【0030】 ついで、図3の(b)に示すように、
前記外層樹脂58の内部へ射出ノズル56より内層樹脂
59を射出することによってキャビティ内の樹脂量は増
加するが、この樹脂量増によるキャビティ内の加圧によ
って少量の外層樹脂58が連通路55を通して樹脂逃げ
部54へ押し出される。
【0031】 そののち、引続き内層樹脂59を射出
することによって、図3の(c)に示すようにキャビテ
ィ53に沿う形状の電磁波遮蔽性成形品61を成形する
が、前記キャビティ内が加圧されて行くにつれて余剰の
外層樹脂58が連通路55を通して樹脂逃げ部54へ押
し出され、キャビティ53に沿う形状に樹脂が充満した
ときに内層樹脂59も連通路55を通して樹脂逃げ部5
4へ押し出される。このため、電磁波遮蔽性成形品61
の端壁61bと他方の壁61cの境界部近傍に内層59
aが介在した状態の電磁波遮蔽性成形品61が成形され
る。
【0032】ここで、上記各実施例によって製造された
電磁波遮蔽性成形品の一例について説明する。
【0033】図4は本例の電磁波遮蔽性中空成形品の平
面図であって、平面視矩形の電磁波遮蔽性中空成形品4
1は、その長手方向の両端の端壁にそれぞれ連通部43
によって接続されたタブ42を有し、二点鎖線で囲まれ
た部分は外層および内層を備えた部分41bであって電
磁遮蔽性が優れており、二点鎖線の外側の部分つまり側
部44は外層のみの部分41aに成形されている。いう
までもないが、本例の場合樹脂逃げ部は、電磁波遮蔽性
中空成形品41の両端の端壁をそれぞれ規制するキャビ
ティの部位に連通させた金型を用いる。
【0034】本例の電磁波遮蔽性中空成形品41は、例
えばコンピュータの筐体を構成するハウジング部材とし
て他の部材に組付けて用いる際、他の部材と重ねたり、
別途電磁波遮蔽対策が施された部分、つまり遮蔽対策が
必要でない部分として側部44が配設される場合に用い
られる。
【0035】本発明に係る電磁波遮蔽性成形品は特に用
途は限定されるものではないが、好適な例としては電子
機器のハウジングパネルである。
【0036】本発明において、内層および外層を構成す
る樹脂はABS樹脂、AS樹脂、ポリプロピレン、変性
ポリフェニレンオキサイド、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリスチレン、ポリエチレンなどの射出成
形可能な熱可塑性合成樹脂が適宜使用される。
【0037】そして、内層を構成する樹脂は、前記樹脂
にファイバー、フレークまたはパウダー状のカーボン、
鉄、銅、黄銅、アルミニウムなどの導電性充填材を配合
したものである。
【0038】なかでも、太さ5〜160μ、長さ0.1
〜4mmのカーボン、鉄、銅、黄銅、アルミニウムなど
の導電性繊維を、樹脂100重量部に対して5〜50重
量部配合するのが好ましい。
【0039】一方、外層を構成する樹脂は、灰色、青色
などの顔料を配合し、内層を構成する樹脂より成形時の
溶融粘度が高く、前記内層を構成する樹脂と同種の樹脂
を使用するのが成形性、耐変形性、接着性の面で好まし
い。例えば、内層を構成する樹脂がABS樹脂の場合、
外層を構成する樹脂はABS樹脂、AS樹脂、ABS樹
脂とポリカーボネートとのブレンド物、ポリスレチンな
どである。
【0040】カーボン繊維などの導電性充填材を配合し
た樹脂は、電磁波遮蔽性を付与するという目的は達成さ
れるが、その反面、導電性充填材が成形表面に露出し、
且つ導電性充填材によって金型再現性が損なわれること
から、表面外観性に劣る問題がある。
【0041】本発明にあっては、一般的に導電性充填材
によって損なわれる成形品の外観表面を外層によって維
持することができる。なお、本発明によって得られる成
形品は表面外観性に優れるので、成形品が最終的に塗装
されるものであっても、塗装前の表面処理を簡略化でき
る効果がある。
【0042】また、本発明に係る、内部に中空部を有す
る成形品にあっては、製造時、中空部の拡大によって内
層となる樹脂を移動するので内層は成形品の端面方向に
流動し電磁波遮蔽性に優れるとともに、高価な材料の削
減および成形品の軽量化を達成することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成されている
ので、以下に記載するような効果を奏する。
【0044】電磁波遮蔽性成形品の端壁を横断するよう
に、電磁波遮蔽性に優れた樹脂からなる内層が介在され
るため、端壁に至るまで電磁波遮蔽性に優れた電磁波遮
蔽性成形品を製造することができる。
【0045】また、同一キャビティ内で成形ができるた
め、上記従来の如く表皮層を成形するための成形装置を
別途設備しておく必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の各工程を示す金型の模式
断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の各工程を示す金型の模式
断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の各工程を示す金型の模式
断面図である。
【図4】本発明によって製造された電磁波遮蔽性中空成
形品の一例を示す模式平面図である。
【図5】従来の電磁波シールド成形品の製造方法の一例
の工程を示す金型の模式断面図である。
【図6】従来の積層中空成形品の製造方法の他の例の工
程を示す金型の模式断面図である。
【符号の説明】
1,21,51 一方の型 1a,21a,51a 凹部 1b 環状凹部 2,22,52 他方の型 3,53 キャビティ 4,24,54 樹脂逃げ部 5 連通路 6,26,56 射出ノズル 7,27,57 導入口 8,28,58 外層樹脂 8a,28a,58a 外層 9,29,59 内層樹脂 9a,29a,59a 内層 10,30 小中空部 10a,30a 中空部 11,31,41 電磁波遮蔽性中空成形品 11a,31a,61a 一方の壁 11b,31b,61b 端壁 11c,31c,61c 他方の壁 41a 外層のみの部分 41b 外層および内層を備えた部分 42 タブ 43 連通部 44 側部 61 電磁波遮蔽性成形品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波遮蔽性に優れた樹脂からなる内層
    と表面外観性に優れた樹脂からなる外層とが積層された
    電磁波遮蔽性成形品を製造する方法であって、 前記電磁波遮蔽性成形品の外面を規制するキャビティと
    前記キャビティのうちの前記電磁波遮蔽性成形品の端壁
    を規制する部位に連通された樹脂逃げ部を備えた分割形
    式の金型を用い、前記金型を型締めしたのち、前記キャ
    ビティ内へ前記表面外観性に優れた樹脂からなる外層を
    構成する溶融樹脂を射出し、ついでその内部へ前記電磁
    波遮蔽性に優れた樹脂からなる内層を構成する溶融樹脂
    を射出しつつまたは射出したのち、その内部へ加圧流体
    を圧入して中空部を形成することによって前記キャビテ
    ィに沿って成形すると同時に順次余剰の前記外層を構成
    する溶融樹脂および前記内層を構成する溶融樹脂を前記
    樹脂逃げ部へ押し出すことを特徴とする電磁波遮蔽性成
    形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 電磁波遮蔽性に優れた樹脂からなる内層
    と表面外観性に優れた樹脂からなる外層とが積層された
    電磁波遮蔽性成形品を製造する方法であって、 前記電磁波遮蔽性成形品の外面を規制するキャビティと
    前記キャビティのうちの前記電磁波遮蔽性成形品の端壁
    を規制する部位に連通された樹脂逃げ部を備えた分割形
    式の金型を用い、前記金型を型締めしたのち、前記キャ
    ビティ内へ前記表面外観性に優れた樹脂からなる外層を
    構成する溶融樹脂を射出し、ついでその内部へ前記電磁
    波遮蔽性に優れた樹脂からなる内層を構成する溶融樹脂
    を射出することによって前記キャビティに沿って成形す
    ると同時に順次余剰の前記外層を構成する溶融樹脂およ
    び前記内層を構成する溶融樹脂を前記樹脂逃げ部へ押し
    出すことを特徴とする電磁波遮蔽性成形品の製造方法。
JP20841393A 1993-07-30 1993-07-30 電磁波遮蔽性成形品の製造方法 Pending JPH0740385A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20841393A JPH0740385A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 電磁波遮蔽性成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20841393A JPH0740385A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 電磁波遮蔽性成形品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0740385A true JPH0740385A (ja) 1995-02-10

Family

ID=16555830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20841393A Pending JPH0740385A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 電磁波遮蔽性成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0740385A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096347A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Idemitsu Petrochem Co Ltd 中空成形品の成形方法および金型
KR100752969B1 (ko) * 2001-11-30 2007-08-30 아사히 가라스 가부시키가이샤 전자파 차폐용 필터 및 그 제조 방법
WO2011121026A1 (de) * 2010-03-30 2011-10-06 Ulrich Stieler Kunststoff Service E.K. Modifiziertes spritzgussteil und verfahren zu dessen herstellung

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096347A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Idemitsu Petrochem Co Ltd 中空成形品の成形方法および金型
JP4558164B2 (ja) * 2000-09-21 2010-10-06 株式会社プライムポリマー 中空成形品の成形方法
KR100752969B1 (ko) * 2001-11-30 2007-08-30 아사히 가라스 가부시키가이샤 전자파 차폐용 필터 및 그 제조 방법
WO2011121026A1 (de) * 2010-03-30 2011-10-06 Ulrich Stieler Kunststoff Service E.K. Modifiziertes spritzgussteil und verfahren zu dessen herstellung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6123889A (en) Multi-layer molding method
US5922369A (en) Apparatus for making a synthetic resin layered lens for a vehicle lighting device
US20060068136A1 (en) Method for molding a molded product and housing for electronic apparatus
KR970025908A (ko) 합성수지 성형체의 제조방법
JPH0740385A (ja) 電磁波遮蔽性成形品の製造方法
KR970061492A (ko) 열가소성 수지로 이루어진 중공 성형체의 제조 방법
JP3289665B2 (ja) 射出成形用金型
JP2000071291A (ja) 誘電体レンズの製造方法
JPH07186191A (ja) Rimポリウレタン二色成形方法及び装置
JP3358416B2 (ja) Rimポリウレタン二色成形方法
JP2013035149A (ja) 合成樹脂の射出成形方法
JP7270500B2 (ja) 樹脂製品およびその製造方法、成形型
JPH0939024A (ja) 射出成形方法
JP3204472B2 (ja) 樹脂製管状体の製造方法
JPH10138274A (ja) 開口付き中空成形品の成形方法及び中空体成形装置
JPH0740424A (ja) 中空成形品の製造方法
JP2897329B2 (ja) 中空樹脂成形品の製造方法
JPH0247021A (ja) 自動車内装材の製造法
JPH1058493A (ja) 合成樹脂成形品の射出成形方法及び金型
JPH06285905A (ja) 樹脂製表皮の製造方法及び樹脂製内装品の製造方法
JP3344437B2 (ja) 複合中空二重壁成形品の製造方法
JP2872043B2 (ja) 芯材付き発泡成形品の製造方法
JP2982034B2 (ja) 装飾部材が一体成形された樹脂成形品の射出成形方法
JPH09207168A (ja) Rimポリウレタン二色成形方法
JP2004089439A (ja) 表皮材付成形品の製造方法