JPH074017U - 熱硬化性樹脂用射出装置 - Google Patents

熱硬化性樹脂用射出装置

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JPH074017U
JPH074017U JP3976893U JP3976893U JPH074017U JP H074017 U JPH074017 U JP H074017U JP 3976893 U JP3976893 U JP 3976893U JP 3976893 U JP3976893 U JP 3976893U JP H074017 U JPH074017 U JP H074017U
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JP
Japan
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screw
thermosetting resin
heating cylinder
injection device
peripheral surface
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Application number
JP3976893U
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English (en)
Inventor
洋典 小山
Original Assignee
株式会社名機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出時に逆流を生じ難い熱硬化性樹脂用射出
装置を提供する。 【構成】 側面にスクリュネジの形成されたスクリュ1
2を回転および前進後退可能に加熱筒20内に挿入した
熱硬化性樹脂用射出装置において、前記スクリュ12に
は前端面18とそれより後方のスクリュネジ部14との
間に、プランジャ部16を設け、前記スクリュの前進位
置におけるプランジャ部と対向する加熱筒20前端のノ
ズル部26内径を、前記プランジャ部16の外径とほぼ
等しくして、前記スクリュの前進時にスクリュのプラン
ジャ部16外周面がノズル部内周面27にほぼ接するよ
うにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、熱硬化性樹脂用射出装置に関し、特にはスクリュ前部をプランジ ャとして使用する熱硬化性樹脂用射出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱硬化性樹脂用射出装置においては、図3に示すように、加熱筒40内 にスクリュ50を回転および前進後退可能に挿入したものが用いられている。前 記スクリュ50は、ほぼ円錐状の前端面52に続いて、側面にスクリュネジの形 成されたスクリュネジ部54を有する。このスクリュ50は、加熱筒40内に供 給された熱硬化性樹脂60を加熱筒40の熱により可塑化させながらスクリュ5 0の回転により前方へ移送し、その際混練を行い、また所定量移送(計量)した 後、スクリュ50の前進により可塑状熱硬化性樹脂の射出を行うものである。 なお、図示の加熱筒40は、前端のノズル部42内周面44がスクリュ50の 前端面52に合わせたほぼ円錐状とされ、またその後方内面46の内径がスクリ ュ径とほぼ等しくされている。
【0003】 ところで、熱可塑性樹脂用射出装置においてはスクリュ前端に逆流防止弁が設 けられることがあるのに対し、熱硬化性樹脂用射出装置では通常スクリュ前端に 逆流防止弁が設けられず、前端面52の後部までスクリュネジ部54が形成され ている。 これは、熱硬化性樹脂原料にあっては、加熱により一度は可塑状態となるもの の、時間の経過により硬化して一旦硬化した後は再び加熱しても二度と可塑化し ないため、逆流防止弁をスクリュ先端に設けると、その逆流防止弁付近で可塑状 熱硬化性樹脂が滞留した場合に、そのまま硬化してスクリュが二度と使えなくな るからである。
【0004】 しかし、熱硬化性樹脂用射出装置は、逆流防止弁を有しないため、射出時(ス クリュの前進時)に可塑状熱硬化性樹脂が、加熱筒のノズル部内周面とスクリュ 前端面間の隙間56から、その後方の加熱筒内周面とスクリュ山間の隙間を通っ てスクリュ後方へ逆流し易く、ショット毎に射出量が変化したり、射出圧力が金 型に充分伝達されずに成形不良を生じ易い問題がある。また、前記射出時の逆流 によりスクリュが磨耗し易い問題もあった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
そこでこの考案は、前記の点に鑑みてなされたもので、逆流を生じ難い熱硬化 性樹脂用射出装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、側面にスクリュネジの形成されたスクリュを回転および前進後退 可能に加熱筒内に挿入した熱硬化性樹脂用射出装置において、前記スクリュには 前端面とそれより後方のスクリュネジ部との間にプランジャ部を設け、前記スク リュの前進位置におけるプランジャ部と対向する加熱筒前端部またはノズル部の 内径を、前記プランジャ部の外径とほぼ等しくして、前記スクリュの前進時にス クリュのプランジャ部外周面が前記加熱筒前端部またはノズル部内周面にほぼ接 するようにしたことを特徴とする熱硬化性樹脂用射出装置に係る。 なお、この考案において、スクリュネジ部の語句は、スクリュネジの形成され た範囲部分を言う。
【0007】
【作用】
この考案の熱硬化性樹脂用射出装置は、次のように作動する。 加熱筒内に供給された熱硬化性樹脂は、加熱筒内で可塑化され、スクリュの回 転により混練されて加熱筒前方へ移送される。そして所定量移送された後、スク リュの前進により、加熱筒前端の可塑状樹脂がスクリュにより押されて金型内に 射出される。 その際スクリュは、スクリュ前部のプランジャ部外周面が加熱筒前端部または ノズル部の内周面にほぼ接し、プランジャ部外周面と加熱筒先端部またはノズル 部内周面間をほぼ閉じた状態でスクリュ前方の可塑状熱硬化性樹脂を前方へ押す ため、その樹脂がスクリュ後方へ逆流する恐れが殆どない。
【0008】
【実施例】
以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図1はこの考案の一実施例に係る熱硬化性樹脂用射出装置の断面図、図2はそ の射出時の要部拡大断面図である。
【0009】 射出装置10は、スクリュ12が加熱筒20内に挿入され、前記スクリュ12 の後部には図示しないスクリュ駆動装置が連結されて、前記スクリュ12が回転 および前進後退とされたものである。 スクリュ12は、熱硬化性樹脂の混練、計量、射出を行うためのもので、スク リュネジ部14と、プランジャ部16と、前端面18とを有する。スクリュネジ 部14は、スクリュ12の側面にスクリュネジが形成された部分である。なお、 スクリュネジ部14のスクリュ山15は、プランジャ部16の手前でなだらかに なって消滅している。
【0010】 プランジャ部16は、スクリュネジ部14と前端面18間にあって、この実施 例ではスクリュネジ部14の谷径aと等しい外径bからなる。このプランジャ部 16の長さdは、スクリュ径の1/2〜1/4程度が好ましい。なお、この実施 例ではプランジャ部16はスクリュネジ部14と一体になっているが、交換可能 なようにスクリュネジ部14前端に螺着されるようにしてもよい。 またスクリュ前端面18は、スクリュ12の前端を構成する面であって、この 実施例ではほぼ円錐形状からなる。
【0011】 加熱筒20は、熱硬化性樹脂を加熱して可塑化を行うためのものである。この 実施例の加熱筒20では、加熱手段として温調媒体流通用のジャケット22が周 壁部に設けられている。加熱筒20の後部は上面が開口して原料投入用ホッパ2 4が設けられている。
【0012】 前記加熱筒20の前端は、可塑状熱硬化性樹脂を金型に導くためのノズル部2 6となっている。このノズル部26の内周面は、スクリュ12のプランジャ部1 6外周面および前端面18に沿う形状とされ、スクリュ12が前進位置となった 際におけるプランジャ部16と対向する部分27の内径cが、プランジャ部16 の外径bとほぼ等しい、好ましくは、プランジャ部16の外径bより0.1〜0 .3mm程度大きくされている。また、ノズル部26より後方の加熱筒20の内径 は、スクリュ径とほぼ等しくされる。28はノズル孔である。
【0013】 このようにしてなる射出装置10は、射出成形時次のように作動する。まず、 原料投入用ホッパ24に、原料としての熱硬化性樹脂30が投入される。熱硬化 性樹脂30としては、純粋な熱硬化性樹脂の他にゴム材料を使用することもでき る。
【0014】 原料投入用ホッパ24に投入された熱硬化性樹脂30は、加熱筒20内のスク リュ12後部に導入され、そのスクリュ12の回転により加熱筒20内を前方へ 送られる。その際、熱硬化性樹脂30は、加熱筒20周壁のジャケット22の熱 媒により加熱されて可塑状になる。このときの加熱温度は、使用する熱硬化性樹 脂原料が可塑化する温度に定められる。
【0015】 スクリュ12の回転により可塑状熱硬化性樹脂が所定量加熱筒20前端に送ら れた(計量)後、スクリュ12は、プランジャ部16外周面がノズル部26の内 周面27とほぼ接しながら前進し、それにより加熱筒前端の可塑状熱硬化性樹脂 がノズル部26のノズル孔28から金型内に射出される。その射出時、スクリュ 12のプランジャ部16外周面とノズル部26内周面27とがほぼ接しながらス クリュ12が前進して可塑状熱硬化性樹脂を前方へ押すため、その樹脂がスクリ ュ12後方へ逆流する恐れが殆どない。前記金型内に射出された可塑状熱硬化性 樹脂は硬化して成形品になる。
【0016】 なお、前記実施例においては、ノズル部の内周面がスクリュのプランジャ部と 対向する場合について示したが、この考案はそれに限られるものではなく、加熱 筒前端部の内周面がスクリュのプランジャ部と対向するものであってもよい。
【0017】
【考案の効果】
以上図示し説明したように、この考案の熱硬化性樹脂用射出装置にあっては、 射出時に加熱筒前端部またはノズル部の内周面とスクリュ前部のプランジャ部外 周面がほぼ接しながらスクリュが前進するため、射出時に熱硬化性樹脂の逆流が 殆どない。その結果、射出量が安定し、また射出圧力が金型に充分加わるため良 好な成形を行うことができ、しかも射出時の逆流によるスクリュの磨耗も無くす ことができる。また、プランジャ部を設けたことにより、射出圧力を通常のスク リュより高くできる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る熱硬化性樹脂用射出
装置の断面図である。
【図2】その射出装置における射出時の要部を拡大して
示す断面図である。
【図3】従来の熱硬化性樹脂用射出装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 この考案の一実施例に係る熱硬化性樹脂用射出装
置 12 スクリュ 14 スクリュネジ部 16 プランジャ部 18 前端面 20 加熱筒 26 ノズル部 27 スクリュ前進位置のプランジャ部と対向するノズ
ル部内周面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面にスクリュネジの形成されたスクリ
    ュを回転および前進後退可能に加熱筒内に挿入した熱硬
    化性樹脂用射出装置において、前記スクリュには前端面
    とそれより後方のスクリュネジ部との間にプランジャ部
    を設け、前記スクリュの前進位置におけるプランジャ部
    と対向する加熱筒前端部またはノズル部の内径を、前記
    プランジャ部の外径とほぼ等しくして、前記スクリュの
    前進時にスクリュのプランジャ部外周面が前記加熱筒前
    端部またはノズル部の内周面にほぼ接するようにしたこ
    とを特徴とする熱硬化性樹脂用射出装置。
JP3976893U 1993-06-25 1993-06-25 熱硬化性樹脂用射出装置 Pending JPH074017U (ja)

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JP3976893U JPH074017U (ja) 1993-06-25 1993-06-25 熱硬化性樹脂用射出装置

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JP3976893U JPH074017U (ja) 1993-06-25 1993-06-25 熱硬化性樹脂用射出装置

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JPH074017U true JPH074017U (ja) 1995-01-20

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ID=12562120

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JP2002292702A (ja) * 2001-04-02 2002-10-09 Murata Mfg Co Ltd 射出成形機

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