JPH073999A - 耐火・断熱パネル - Google Patents

耐火・断熱パネル

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JPH073999A
JPH073999A JP17472593A JP17472593A JPH073999A JP H073999 A JPH073999 A JP H073999A JP 17472593 A JP17472593 A JP 17472593A JP 17472593 A JP17472593 A JP 17472593A JP H073999 A JPH073999 A JP H073999A
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JP
Japan
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insulating panel
fireproof
core material
heat
heat insulating
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Application number
JP17472593A
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English (en)
Inventor
Takashi Ishikawa
尭 石川
Hideki Takiguchi
英喜 滝口
Fumio Takahashi
文男 高橋
Minoru Saito
実 斉藤
Hiroaki Imada
弘昭 今田
Takanobu Niizeki
孝信 新関
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Yoshihiko Sugano
良彦 菅野
Toshihide Kokubu
利秀 国分
Hiroyuki Umetsu
浩之 梅津
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IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐火性、断熱性、防水性、防音性、耐震性、
耐風圧性、美観性、機械強度等を向上した耐火・断熱パ
ネルに関するものである。 【構成】 耐火・断熱パネル(801)はその雄、雌型
連結部(832、836)に無機ボード(831)を形
成し、雄、雌型連結部の芯材中に軽量骨材を細密充填し
たり、パネルの連結部の方で芯材密度が高くなるように
して、特に弱点となる連結部での耐火性を向上させた
り、また、表面材(802)、裏面材(822)と芯材
(829)との間に不織布を介在させたり、表面材、裏
面材の芯材側の表面にエンボス加工を施したり、あるい
は芯材中にヌレートフォーム層、ポリウレタンフォーム
層を設けたり、木製補強材やパイプ状体を埋設するよう
にして芯材と表面材、裏面材との接着性やパネル全体の
強度、耐火性等を向上させ、連結部の強度、耐火性等も
向上した耐火・断熱パネル(801)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐火性能を必要とする例
えば建築、構築物の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、
床材、間仕切り材、あるいは防火戸等に使用される耐火
・断熱パネルに関し、特に軽量で、耐火性、断熱性、防
煙性に優れ、高い機械的強度を有する耐火・断熱パネル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に耐火構造用の耐火パネルとして
は、例えば特開平4−237756号公報、実開昭57
−185535号公報、実開昭58−1538号公報、
実公昭63−15444号公報、特公平2−18230
号公報等に開示されるようなものが知られているが、こ
のような構造の耐火パネルには、次にあげるような問題
点がありその改善が望まれている。
【0003】第1に、パネル同士の連結部分の防火性が
弱点となり耐火性に影響する。すなわち、高熱下の熱伝
導の相違による表面材、裏面材の変形で連結部に隙間が
生じ、この部分から熱、炎が反対側へ漏れたりしてJI
S−A−1304(日本工業規格A−1304)の耐火
構造1時間の試験に合格できない。
【0004】第2に、レゾール型フェノールの原液と硬
化剤を混合して吐出させ、反応発泡させて芯材を形成す
る際、フェノールフォーム中に反応の際の縮合水が重量
の数10パーセント位保持され、製品の養生期間、ある
いはパネルの施工後に外気温等の変化によりその水分が
水蒸気化し、その水蒸気の逃げ道が無いため耐火パネル
の表面材と芯材の間に残留してしまい、耐火パネル表面
が膨れたり、反ったりする等、経時的に耐火パネルに悪
影響を及ぼす。
【0005】第3に、表面材、裏面材と芯材との接着強
度が弱く、少しの衝撃で表面材、裏面材と芯材との、特
にこれらの部材間の接着部が剥離してしまう。一方、耐
火パネルの接着強度を向上させるための技術としては、
例えば特開昭62−10359号公報、特開昭63−1
85613号公報に開示されるものがあり、補強繊維、
短繊維をフォーム内に混入して防火性を改善する技術が
知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
公知技術では、マット状繊維を骨材としたり、あるいは
短繊維を骨材として混入する構成とされているため、発
泡時に粘度が増大して未発泡状態のフェノールフォーム
原液を均一に含浸させ均一に発泡させることが含浸度合
により困難となり、また、短繊維のため大量添加を必要
とし、かつ高密度のフォームとしなければならず、生産
性、断熱性、軽量化に欠けるうえにコスト高となる欠点
がある。
【0007】また、現在ではこの種の耐火パネルの壁下
地への取り付けについては、表側、すなわち室外側から
の取付構造とされているが、大都市に見られるような建
築物の密集化に伴い、建築物同士の立地間隔が狭く、表
側からパネル取り付けのための足場を設置できないよう
な条件下では採用し難いという欠点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は上記
各問題点を解決し、より高強度で、耐火性、断熱性に優
れた耐火・断熱パネルの提供を目的とする。また、その
ような耐火・断熱パネルについてより施工性に優れる連
結部構造の提供を目的とする。さらに、パネル取付けが
表側から行い難いような場合に、裏側、すなわち室内側
から取り付けられるような耐火・断熱パネルの取付構造
の提供を目的とする。
【0009】本発明の耐火・断熱パネルは、その連結部
分に不燃性の無機ボードを一体的に形成することを第1
の特徴としている。この無機ボードは、例えばケイ酸カ
ルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パーライ
トセメント板、ロックウール板、スレート板、ALC
板、PC板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡
体、あるいはこれらの複合板、もしくは超高密度樹脂
(高密度フェノールフォーム等)から形成され、比較的
に弱い連結部の強度を向上させ変形し難くし、耐火性を
向上させる。また、例えばフェノールフォームから形成
される芯材の反応発泡時における縮合水を吸収し、これ
により表面材及び裏面材と芯材との接着力の低下を防止
することができ、部材同士の剥離が抑制されると共に、
表面材及び裏面材の膨れ、反りも防止され、外観をフラ
ットに保てるようになる。
【0010】本発明の第2の特徴として、耐火・断熱パ
ネルの表面材と芯材との間及び/又は裏面材と芯材との
間に不織布を介在させるようにしている。この不織布
は、例えばポリエステル系、ナイロン系、ボロン系、炭
素系、アルミナ系、炭化ケイ素系、アラミド系の繊維か
らなるシート状物が用いられ、これを介在させること
で、不織布を通過する反応途中の芯材の反応系が自然に
コントロールされ、接着性を最大に発揮できる状態、性
状で表、裏面材と芯材間には芯材の一部が侵入した高密
度で薄い接着剤層が形成され、表、裏面材−接着剤層−
芯材が一体化され、そのうえ不織布の凹凸、通気孔間に
芯材が一体に密着しているために芯材が不織布のアンカ
ー効果で表面材及び裏面材と芯材との接着性が強化さ
れ、また耐火・断熱パネルの機械的強度が向上し、そし
て表面材及び裏面材のフラット性も向上するようにな
り、従って躯体への取付けピッチも長くでき施工性が向
上する。また、特に不織布に略断面凹状の通気溝を所定
のピッチで形成し、この不織布と表面材又は裏面材とに
より通気路を形成するようにすると、耐火・断熱パネル
の製造後の養生期間もしくは施工後に芯材中に残留して
いる縮合水を、通気路を通じてより効率良く耐火・断熱
パネルの外に逃がすことができ、製造後の経時的なパネ
ルの変形(表面の膨れ、反り等)を防止することができ
る。さらに副次的に、芯材の有する酸性分を水分と同時
にある程度外部に放出できるので、表面材及び裏面材が
鋼板等の際に錆や変質の発生を抑制、防止することが可
能となる。
【0011】本発明の第3の特徴として、耐火・断熱パ
ネルの芯材の少なくとも連結側端部に軽量骨材を細密充
填するようにしている。この軽量骨材には、例えばパー
ライト粒、ガラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラ
スバルーン等が用いられ、耐火・断熱パネルの弱点とな
る連結部分の強度を向上させて耐火性を大きく向上させ
る。これによりJIS−A−1304の耐火構造1時間
試験にも合格し得る耐火・断熱パネルを得られるように
なる。
【0012】本発明の第4の特徴として、耐火・断熱パ
ネルの芯材を、パネル中央部より連結側端部の方で密度
が高くなるように形成するようにしている。これによ
り、耐火・断熱パネルの弱点となる連結部分の耐火性が
大きく向上し、JIS−A−1304の耐火構造1時間
試験にも合格し得る耐火・断熱パネルを得られるように
なる。また、比較的強い強度、耐火性を有するパネル中
央部分では芯材の密度を低く抑えることも可能となり、
同じ性能の従来製品に比べて軽量、低コスト化が可能と
なる。
【0013】本発明の第5の特徴として、耐火・断熱パ
ネルの表面材の芯材側面及び/又は裏面材の芯材側面に
エンボス加工を施すようにしている。このエンボス加工
による凹凸がアンカーとなり、表面材及び裏面材と芯材
との接着性が強化され、また耐火・断熱パネルの機械的
強度が向上すると共に、表、裏面材の成形時の歪を見掛
け上抑制して外観を美しく形成でき、従って躯体への取
付けピッチも長くでき施工性が向上する。
【0014】本発明の第6の特徴として、耐火・断熱パ
ネルの芯材中にヌレートフォーム層及び/又はポリウレ
タンフォーム層を設けるようにしている。このヌレート
フォーム層及び/又はポリウレタンフォーム層により耐
火・断熱パネルの全体的強度が大きく向上するうえ、熱
に対して変形し難くなり、連結部における耐火性も非常
に向上することになる。また、このヌレートフォーム層
及び/又はポリウレタンフォーム層が通気層となり、耐
火・断熱パネルの製造後の養生期間もしくは施工後に芯
材中に残留している縮合水を効率良く耐火・断熱パネル
の外に逃がすことができ、製造後の経時的なパネルの変
形(表面の膨れ、反り等)を防止することができる。
【0015】本発明の第7の特徴として、耐火・断熱パ
ネルの芯材中に木製補強材を埋設するようにしている。
すなわち、例えば水分含有率15%程度の木製骨格材で
格子を形成してこれを芯材中に埋設する。これにより、
芯材自体の機械的強度が大きく向上し、しかも、芯材の
反応時の縮合水を木製骨格材が吸水して反応を阻害する
ことなく効率発泡を図れる。また、木製骨格材により芯
材内の調湿も行われるようになり、乾燥による収縮等の
変化も少なくなる。さらに、万一の吸水に対しても木製
骨格材が排湿材(調湿材の機能)として機能する。その
うえ補強材は必要時に裏面に打設した金具を介して直接
的に躯体に挿着できることもある。従って軽量で機械的
強度、耐火性に非常に優れた耐火・断熱パネルを提供で
きるようになる。
【0016】本発明の第8の特徴として、耐火・断熱パ
ネルの芯材中に通気性を有するパイプ状体を埋設するよ
うにしている。このようにパイプ状体を芯材中に介在さ
せることにより、パイプ状体が芯材の補強材として機能
し、耐火・断熱パネルの機械的強度を向上させることが
でき、従って施工の際の躯体への取り付けピッチも長く
することができる。また、パイプ状体が通気性を有する
ので、耐火・断熱パネルの製造後の養生期間もしくは施
工後に芯材中に残留している縮合水を効率良く外に逃が
すことができ、製造後の経時的な変形(表面の膨れ、反
り等)を防止することができる。さらに副次的に、芯材
の有する酸性分を、水分と同時にある程度外部に放出で
きるので、表面材、裏面材が鋼板等の際には、錆や変質
の発生を抑制、防止することができる。
【0017】以上のような本発明による耐火・断熱パネ
ルについて、その芯材を、レゾール型のフェノールフォ
ーム100重量部に対し、水酸化アルミニウム50〜3
00重量部、ポリリン酸アンモニウム1〜25重量部、
グラファイト2〜30重量部、発泡剤2〜50重量部、
及び硬化剤10〜50重量部を混入し発泡硬化させて形
成するようにするとよい。すなわち、レゾール型のフェ
ノールフォーム(以下、単にフェノールフォームとい
う)は、主に連続式の発泡成形方法により製造されるも
ので、他の合成樹脂発泡体(プラスチックフォーム)に
比べて不燃性、低発煙性、低毒性の性能を有する。水酸
化アルミニウムは、水分率0〜30%、粒度10〜10
0μ、純度90%以上の組成のものを用いると特に好ま
しく、難燃剤、耐火材、耐熱材として非常に有効に作用
する。ポリリン酸アンモニウムは、粒度10〜100μ
のものが特に好ましく、反応調整剤、難燃化剤として非
常に有効に作用する。グラファイトは、火災時に加熱膨
脹することで、フェノールフォームが炭化して形成され
る空隙を効率よく塞ぎ、肉痩せによる耐火性能の劣化を
防止するのに非常に有効に作用する。また、発泡剤には
メチレンクロライド、炭酸塩(粉末)等を用い、硬化剤
には、有機リン酸系、あるいはリン酸系とPSA系の混
合物のものを用いるのが好ましい。これらを上記配分で
混入することで、発泡安定性、硬化性、表面材及び裏面
材への接着性、耐火性等が最適の状態とされた芯材を得
ることが可能となる。
【0018】また、上記のような耐火・断熱パネルの木
口面については、防水被膜処理を施すようにするとよ
い。さらには、表面材の木口端から裏面側へ舌片を延設
するのが好ましい。すなわち、木口面に対し、各種塗料
の塗布や薄膜シールの張着等による防水被膜処理を施し
ておけば、雨水等の木口面からの浸入を効果的に防止で
きる。また、木口面から延設された舌片は、パネル同士
の間に形成される縦目地部にコーキング材を充填する際
にコーキング材の接着部分とすることができ、さらに、
表面材の機械的強度、フラット化を向上させる。
【0019】そして、上記のような耐火・断熱パネルの
連結については、耐火・断熱パネルの一方の連結端に雄
型連結部、他方の連結端に雌型連結部をそれぞれ備える
ようにしてこれら雄雌型連結部の嵌合により互いに連結
するようにし、その雄型連結部を、化粧面部の一側縁下
端を外方に突出すると共に先端上面を下方に傾斜して形
成し途中に断面凹状の固定溝を形成した上突起と内方に
窪んだ嵌挿凹条の順に形成し、雌型連結部を、前記固定
溝を覆うためのカバー部と上突起を収納する挿入溝と嵌
挿凹条に収納する外方に突出した主凸条の順に形成する
ようにするのが好ましい。このような構造とされた雄雌
型連結部の嵌合により連結させることで、上述したよう
な各特徴の利点を一層向上させられ、より高強度で耐火
性に優れる耐火・断熱パネルを提供できる。
【0020】さらに、このような連結構造において、雄
型連結部の嵌挿凹条とこれに収納される雌型連結部の主
凸条との間に無機パッキング材を介在させるようにする
と、嵌合面の寸法誤差を吸収できるうえ、断熱性、気密
性が向上し、防火性のみならず防水性及び防音性も改善
できるのでより好ましい。この無機パッキング材として
はロックウールフェルト、セラミックウール等を用いる
とよい。また、雄型連結部の上突起とこれを収納する雌
型連結部の挿入溝との間に防水パッキング材を介在させ
たり、あるいは、雄型連結部の固定溝にEPDM(耐候
性、耐熱性、耐オゾン性、耐薬品性等に優れる)よりな
るパッキング材を設けるようにすれば、気密性、防水性
を向上させられさらに好ましい。この防水パッキング材
としてはポリ塩化ビニル系、クロロプレン系、クロロス
ルホン化ポリエチレン系、エチレンプロピレン系、アス
ファルト含浸ポリウレタン系、EPDM系等の市販品を
用いればよい。また、雄型連結部の上突起内に通気路と
なる空間を設けておけば、そこから反応時の縮合水等を
外部に放出することが可能となり、耐火・断熱パネル内
における水分の残留をより効率よく防止でき、耐火・断
熱パネル自体の強度低下を一層効果的に防止できるよう
になる。
【0021】一方、例えば上記のような連結部をもつ耐
火・断熱パネルを、垂直平面状の背面部、背面部の両縁
端を直角に屈曲した側面部、及び両側面部の先端を内方
に屈曲した舌片からなる略断面C字状に形成された長尺
状のC型鋼材を用いた下地材に取り付ける際の取付構造
について、本発明では、垂直平面の設置片と、設置片の
一側縁を略直角に屈曲した固定片と、設置片の他側縁を
略直角に屈曲してその先端部分をフック状として略コ字
状の係合溝を形成すると共に係合溝に1つ以上の凹状も
しくは凸状の補強リブを形成した固定部と、前記設置片
の下端を略水平に屈曲すると共に耐火・断熱パネルの雄
雌型連結部端面と略同一形状を有するようにされた係止
部とからなる取付具を用い、耐火・断熱パネルの雄型連
結部と雌型連結部との間に取付具の係止部を嵌合させる
一方で、取付具の係合溝を下地材の舌片に嵌合させると
共に、固定片を下地材の背面部に固定具を介して固定す
るようにして耐火・断熱パネルを下地材に取り付ける取
付構造とすることを特徴としている。このような取付構
造によれば、耐火・断熱パネルの表面側すなわち室外側
からでなく、裏面側すなわち室内側から通常の取付強度
や施工性を損なうことなく取り付けられるようになり、
住宅の密集した大都会での施工時に特に有利となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。第1実施
例(図1〜図15)の実施例による耐火・断熱パネルは
無機ボードについての例で、図1に無機ボードを持つ耐
火・断熱パネルの代表的な一例を示す。1は耐火・断熱
パネルで表面材2と裏面材14間に芯材18を一体に介
在させたサンドイッチ構造体であり、かつその長手方向
の両側縁に雄型連結部21、雌型連結部25を設けた構
成である。
【0023】すなわち、表面材2、裏面材14は金属薄
板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタ
ン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラ
ッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッ
チ鋼板(制振鋼板等)等(勿論、これらを各種色調に塗
装したカラー金属板を含む)の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に成形したもの、
あるいは無機質材を押出成形、プレス成形、オートクレ
ーブ養生成形等して各種任意形状に形成したものであ
る。
【0024】また、表面材2の形状は例えば図2(a)
に示すように横長状の化粧面部3とその長手方向の両側
縁を内方に屈曲した側縁4、5と、一端には側縁4の下
端を外側方へ延長した目地底面6と、目地底面6の先端
を下方に屈曲すると共に外方にコ字状に突出した固定凸
条7と、固定凸条7の下縁を内方へL字状に屈曲した補
強舌片8とから形成したものである。
【0025】また、他端には側縁5の下端を内側方へ水
平に延長した下縁9と、下縁9の先端を下方に傾斜して
屈曲した段差10と、段差10の下端を内方に断面略コ
字状に屈曲した嵌合溝11と、嵌合溝11の先端を外方
にコ字状に突出した嵌挿凸条12と、嵌挿凸条12の下
縁となる受面13を形成したものである。
【0026】裏面材14は例えば図2(b)に示すよう
に化粧面部3と対面する横長状の底面15と底面15の
両端を内方にコ字状に屈曲した舌片16、17から形成
したものである。
【0027】芯材18はプラスチックフォーム19から
なり、無機ボード20を両端部に介在させた構成であ
り、プラスチックフォーム19は主に断熱材、防火材、
接着剤、補強材、緩衝材、吸音材、嵩上材、軽量化材と
して機能するものである。
【0028】プラスチックフォーム19は未発泡の原料
を表面材2、裏面材14間に吐出して反応、発泡させ、
全構成材を一体に固着するものである。具体例としては
単体で準不燃材以上、好ましくは不燃材と同程度の防火
性能のあるフォーム、例えばレゾール型のフェノールフ
ォームの樹脂原料に発泡剤、水酸化アルミニウム、ポリ
リン酸アンモニウム、グラファイト、硬化剤を混入し、
発泡硬化させると共に、レゾール型のフェノールフォー
ムの樹脂の発泡硬化時の自己接着性により表面材2、裏
面材14と一体化するものである。
【0029】レゾール型のフェノールフォーム(以下、
単にフェノールフォームという)は、主に連続式の発泡
成形方法により製造されるものであり、他の合成樹脂発
泡体(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙
性、低毒性の性能を有し、そして密度が約50〜300
Kg/m3 位で所要の機械強度を具備するものである。
また、このフェノールフォームを金属板にサンドイッチ
して形成された金属サイディング材は、単体でJIS−
A−1301(建築物の木造部分の防火試験方法)、J
IS−A−1302(建築物の不燃構造部分の防火試験
方法)の防火構造試験に合格する防火性能を有するもの
である。
【0030】発泡剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して2〜50重量部混入させるものであり、例えばメチ
レンクロライド、炭酸塩(粉末)等である。
【0031】水酸化アルミニウムはフェノールフォーム
の原液を100重量部とすると、このフェノールフォー
ムの原液に対して50〜300重量部混入させるもので
あり、難燃剤、耐火剤、耐熱剤として有用なものであ
る。その組成としては水分率が0〜30%粒度が10〜
100μ、純度90%以上のものである。
【0032】ポリリン酸アンモニウムはフェノールフォ
ームの原液を100重量部とすると、このフェノールフ
ォームの原液に対して1〜25重量部混入させるもので
あり、反応調整剤、難燃化剤として有用なもので粒度は
10〜100μである。
【0033】グラファイトはフェノールフォームの原液
を100重量部とすると、このフェノールフォームの原
液に対して2〜30重量部混入させるものである。その
効果としては、火災時にフェノールフォームが炭化し空
隙が形成されるが、この空隙を加熱により膨脹したグラ
ファイトにより塞ぎ、肉痩せによる耐火性能の低下を防
止するものである。
【0034】硬化剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して10〜50重量部混入させるものであり、有機リン
酸系、あるいはリン酸系とPSA系の混合物である。勿
論、芯材18としてはフォーム内に長、短繊維(グラス
ウール、ロックウール、カーボン繊維、グラファイト
等)を均一に分散させたり偏在させたものを含むもので
ある。
【0035】また、無機ボード20は後記する目地部の
防火性の強化のため用いるもので、例えばケイ酸カルシ
ウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パーライトセ
メント板、ロックウール板、スレート板、ALC板、P
C板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡体等,あ
るいはこれらの複合板、もしくは超高密度樹脂(高密度
フェノールフォーム等)よりなるもので長方形、正方
形、円形等の任意断面に形成した長尺材であり、固定凸
条7、嵌挿凸条12に挿入された状態で一体に介在させ
るものである。
【0036】なお、無機ボード20は例えば図3に示す
ような形状で、厚さt=3〜100mm位、幅W=5〜
100mm位であり、長さは耐火・断熱パネル1の長さ
に対応して連続状に、あるいは分割体で複数本形成する
ものである。
【0037】雄型連結部21は固定凸条7、補強舌片
8、舌片16とによって一体に形成された側端部分であ
り、化粧面部3の一側縁を上記化粧面部3より一段と低
く、すなわち、雌型連結部25のカバー部26が化粧面
部3から突出せず、ほぼ面一に収納し得るように形成し
た段差部22と、ガイド及び係合力の強化となる上突起
24と、後記する主凸条28を嵌挿する嵌挿凹条24と
から構成したものである。また、雌型連結部25は段差
部22を覆うカバー部26と、断面略コ字状の挿入溝2
7と、嵌挿凹条24に嵌挿する主凸条28とから構成し
たものである。29は無機パッキング材であり、例えば
ロックウールフェルト、セラミックウール、グラスウー
ル等よりなり、主に耐火材、防水材等の機能として有用
なものである。
【0038】また、図6の連結部γに点線で示すパッキ
ング材30は、連結部γ間より雨水等が浸入するのを防
止するためのものであり、例えば、ポリ塩化ビニル系、
クロロプレン系、クロロスルホン化ポリエチレン系、エ
チレンプロピレン系、アスファルト含浸ポリウレタン系
等の一般的に市販されてきるものであり、主に防水材、
気密材等の機能として有用なもので、必要により形成す
るものである。31は固定具ガイドであり、図4に示す
ように長尺状、あるいは図示しないが短尺状のものであ
り、その素材としては軟質の合成樹脂材の押出品(プラ
スチック材)で等で、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ホリスチレン、塩化ビニール樹脂、スチロール樹
脂、メタクリル樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、
ユリア樹脂(尿素樹脂)、メラミン樹脂、フッ素樹脂、
ケイ素樹脂、繊維強化プラスチック等の一種、あるいは
定型で弾性のあるパッキング材で例えばポリ塩化ビニル
系、クロロプレン系、クロロスルホン化ポリエチレン
系、エチレンプロピレン系、アスファルト含浸ポリウレ
タン系等の一般的に市販されているものであり、主に防
水材、気密材等の機能として有用なものである。なお、
塩化ビニールの押出品が生産性、値段、性能の面におい
て良好である。
【0039】さらに詳説すると、固定具ガイド31は図
5に示すように耐火・断熱パネル1を躯体α上に固定し
た固定具βの頭部β1 をカバーし、図5に示すように上
段の耐火・断熱パネル1を下段の耐火・断熱パネル1に
連結する際に、固定具βの頭部β1 が下端の側縁5にぶ
つかり、施工ができないことの無いように設けるもので
ある。なお、上突起23への貼着には熱融着、あるいは
接着剤を使用するものである。
【0040】次に施工例について簡単に説明する。いま
図1に示すような耐火・断熱パネル1を用いて図5、図
6に示すように施工すると仮定する。なお、躯体αの最
下端には図示しないが水切り、スタータ等を固定してお
く。そこで、図示するように第n段目の耐火・断熱パネ
ル1を躯体α上に固定具βを介して固定する。次に上段
となる第n+1段目の耐火・断熱パネル1の雌型連結部
25を図6に示すようにして耐火・断熱パネル1の雄型
連結部21に装着する。従って、外壁を形成するには上
記のような工程を順次、土台から軒に向かって行えばよ
いものである。
【0041】次に本発明に係る耐火・断熱パネルの取付
構造に使用する耐火・断熱パネル1の製造法の一例を示
すと図7のようになる。まず、表面材2、例えばカラー
鋼板(厚さ0.5mm)を送給工程A(アンコイラ、リ
フター等)から成形工程Bに送給し、図1に示すような
形状に成形し、その後無機ボード形成工程Cにより左右
端にt=10mm、W=50mmで長尺状のケイ酸カル
シウム板よりなる無機ボード20を挿入する。次に、原
料吐出工程Dに送給され、未発泡のレゾール型フェノー
ルフォームの原液に各種難燃剤、反応調整剤等を混入さ
せ、均一に攪拌した芯材18の原液18aを、仕上がり
密度70〜300kg/m3 位で吐出機Eから表面材2
の裏面2a上に吐出し、その上にカラー鋼板(厚さ0.
5mm)よりなる裏面材14を送給工程F(アンコイ
ラ、リフター等)、成形工程Gを介して積層して所定型
のキュアオーブンHに送給し、連続発泡法で約5〜30
分間、30〜100℃で養生し発泡、硬化させ一体化
し、次にカッタIで所定寸法に切断した後に梱包工程J
に送給し、製品を得るものである。勿論、固定具カバー
31はキュアオーブンHの後の工程等で貼着するもので
ある。
【0042】さらに、この耐火・断熱パネル1の取付構
造の防火性を確認するため、JIS−A−1304の耐
火構造試験の耐火構造1時間の試験を実施したところ合
格する性能を得た。なお、この際の仕様は表面材2、裏
面材14が0.5mm厚のカラー鋼板、芯材18はフェ
ノールフォーム(密度160Kg/m3 位)、無機ボー
ド20は10mm厚のケイ酸カルシウム板で、総厚さが
50mmであった。また連結部γにはロックウールフェ
ルトよりなる無機パッキング材29を連続で形成したも
のである。
【0043】以上のような耐火・断熱パネル1の連結部
については、次に上げるような構造とすることも可能で
ある。
【0044】すなわち、固定具ガイド31の代わりに、
例えば図8〜図10に示すように固定具カバー31Xを
用いるようにしてもよい。この固定具カバーXは図8に
示すように短尺状、あるいは図示しないが長尺状のもの
であり、その素材としては上記表面材と同様の金属材、
プラスチック材等よりなるものである。
【0045】さらに詳説すると、固定具カバー31X
は、図9〜図11に示すように上記の耐火・断熱パネル
1と同形の雄雌型連結部(ただし、固定具ガイド31は
設けられていない)を有する耐火・断熱パネル1Xを躯
体αX上に固定した固定具βXの頭部β1 Xをカバー
し、図9に示すように上段の耐火・断熱パネル1Xを下
段の耐火・断熱パネル1Xに連結する際に、固定具βX
の頭β1 Xが下端の側縁5Xにぶつかり、施工ができな
いことの無いように、設けられるものである。
【0046】次にこのような固定具カバー31Xを用い
た耐火・断熱パネルの施工例について簡単に説明する。
まず、前述の施工例と同様にして第n段目の耐火・断熱
パネル1Xを躯体αX上に固定具βXを介して固定す
る。
【0047】次に、躯体αXに固定した固定具βX部分
を図11(a)、(b)に示すように固定具カバー1X
により被覆し、その後、上段となる第n+1段目の耐火
・断熱パネル1Xの雌型連結部25Xを図9に示すよう
にして耐火・断熱パネル1Xの雄型連結部21Xに装着
する。従って、外壁を形成するには上記のよう各工程を
順次、土台から軒に向かって行えば良いものである。
【0048】なお、このような固定具カバー31Xにつ
いては、図12(a)〜(f)に示すような形状として
もよい。
【0049】また、固定具ガイド31、固定具カバー3
1Xを用いる代わりに、雌型連結部のカバー部に傾斜面
を設けるようにしてもよい。そのような例を図13〜図
15に示す。この例の耐火・断熱パネル1Yは、上記耐
火・断熱パネル1と略同様のもので長手方向の両側縁に
雄型連結部22Y、雌型連結部26Yを設けた構成とさ
れている。
【0050】表面材2Yの形状は例えば図13(a)に
示すように横長状の化粧面部3Yとその長手方向の両側
縁を内方に屈曲した側縁4Y、5Yと、一端には側縁4
Yの下端を外側方へ延長した目地底面6Yと、目地底面
6Yの先端を下方に屈曲すると共に外方にコ字状に突出
した固定凸条7Yと、固定凸条7Yの下縁を内方へL字
状に屈曲した補強舌片8Yとから形成したものである。
また、他端には側縁5Yの下端を内側方へ傾斜して延長
した傾斜面9Yと、傾斜面9Yの先端を、さらに水平に
延長した下縁10Yと、下縁10Yの先端を下方に傾斜
して屈曲した段差11Yと、段差11Yの下端を内方に
断面略コ字状に屈曲した嵌合溝12Yと、嵌合溝12Y
の先端を外方にコ字状に突出した嵌挿凸条13Yと、嵌
挿凸条13Yの下縁となる受面14Yを形成したもので
ある。傾斜面9Yは図14に示すように耐火・断熱パネ
ル1Yを連結する場合に、側縁5Yの下端が固定具βY
の頭部にぶつかり、耐火・断熱パネル1Y同士の連結が
できなくなるのを防止するためのものであり、施工性を
大幅に向上するものである。
【0051】裏面材15Yは例えば図13(b)に示す
ように化粧面部3Yと対面する横長状の底面16Yと底
面16Yの両端を内方にコ字状に屈曲した舌片17Y、
18Yから形成したものである。
【0052】雄型連結部22Yは固定凸条7Y、補強舌
片8Y、舌片17Yとによって一体に形成された側端部
分であり、化粧面部3Yの一側縁を上記化粧面部3Yよ
り一段と低く、すなわち、雌型連結部26Yのカバー部
27Yが化粧面部3Yから突出せず、ほぼ面一に収納し
得るように形成した段差部23Yと、ガイド及び係合力
の強化となる上突起24Yと、後記する主凸条29Yを
嵌挿する嵌挿凹条25Yとから構成したものである。
【0053】雌型連結部26Yは段差部23Yを覆うカ
バー部27Yと、断面略コ字状の挿入溝28Yと、嵌挿
凹条25Yと嵌挿する主凸条29Yとから構成したもの
である。
【0054】次に施工例について簡単に説明する。以上
のような耐火・断熱パネル1Yを用いて図14、図15
に示すように施工すると仮定する。なお、躯体αYの最
下端には図示しないが水切り、スタータ等を固定してお
く。そこで、図示するように第n段目の耐火・断熱パネ
ル1Yを躯体αY上に固定具βYを介して固定する。
【0055】次に上段となる第n+1段目の耐火・断熱
パネル1Yの雌型連結部26Yを図14に示すようにし
て耐火・断熱パネル1Yの雄型連結部22Yに装着す
る。従って、外壁を形成するには上記のような工程を順
次、土台から軒に向かって行えば良いものである。
【0056】なお、図15の連結部γYに点線で示すパ
ッキング材31Yは上記のパッキング材30と同様のも
ので、連結部γY間より雨水等が浸入するのを防止する
ためのもので、主に防水材、気密材等の機能として有用
なもので、必要により形成するものである。
【0056】第2実施例(図16〜図18)例は、不織
布を用いた耐火・断熱パネルの例で、図16(a)及び
図16(a)のイ部分拡大断面図である図16(b)に
代表的な一例の断面を模式的に示す。同図に示すよう
に、耐火・断熱パネル100Aは表面材101、裏面材
102、芯材103、不織布104とからなるものであ
る。
【0057】表面材101、裏面材102、及び芯材1
03としては、上記第1実施例と同様のものが用いられ
ている。また、芯材103中には各種難燃剤として軽量
骨材(パーライト粒、ガラスビーズ、石膏スラグ、タル
ク、シラスバルーン等)、難燃繊維状物(グラスウー
ル、ロックウール、カーボン繊維、グラファイト等)を
混在させ、耐火性、防火性を向上させることもできる。
【0058】さらに、芯材103は図16(b)に示す
ように、不織布104を介して表面材101と裏面材1
02間にサンドイッチされているものである。この不織
布104は、表面材101と裏面材102の芯材103
側の面に、接着剤105により接着されているものであ
る。不織布104は、ポリエステル系、ナイロン系、ボ
ロン系、炭素系、アルミナ系、炭化ケイ素系、アラミド
系の繊維、ガラス繊維系、ロックウール繊維系等の1種
もしくは2種以上を用いたネット状も含むシート状物で
あり、通気性を有し、パネル100Aの機械的強度の向
上させるので、パネル100Aの曲げ強度、耐風圧強度
が向上し、施工の際の躯体への取り付けピッチも長くす
ることができるものである。また、表面材101、裏面
材102と芯材103との接着はフェノールフォームの
自己接着性を利用して一体に形成する際には、不織布1
04の凹凸がアンカー効果を生み出し、表面材101、
裏面材102と芯材103の接着性を強化するものであ
る。さらに、不織布104は表面材101、裏面材10
2のフラット性を向上させる機能を持つものである。
【0059】なお、図16〜図18に示すように、不織
布104には後述する通気路107を形成するための通
気溝106を形成するのが好ましいが、このような通気
溝106を特に設けずフラットな平板状としても、不織
布104自体でフェノールフォーム形成時の縮合水、水
蒸気の外部への放散機能と隔離機能、吸水機能、保持機
能、面材機能、フェノールフォーム反応系コントロール
機能、補強機能、防火不燃層形成機能及びアンカ機能と
して役立つものであり、特にその不織布104の空隙と
厚さ、及び親水性機能が、フェノールフォーム反応時の
縮合水の外部への逃げと縮合水による接着性低下の防
止、反応状態のコントロール(調整)によって最適状態
での硬化へ不織布104を浸透する間にコントロール
し、より不織布104とフェノールフォームとの一体化
を強化するのに役立つものである。また、図示しないが
不織布104は連通、あるいは親水性のものであるため
に、製造途中で接着剤とフェノールフォーム(芯材10
3)が不織布104内に適度に浸透し、表面材101、
裏面材102と芯材103の接着性が大幅に強化される
ためのものであると共に、製造後に経年変化による表面
材101、裏面材102、芯材103の変形を抑え、長
期に亘って美しい外観を形成するものである。
【0060】接着剤105としては、例えばシアノアク
リレート、エポキシ等の重合反応硬化タイプ、ゴム系、
酢酸ビニール系等のエマルジョンタイプ、エチレン−酢
酸ビニール、EVA等のホットメルトタイプ等の1種を
用いるものである。
【0061】また、不織布104は図17に示すように
シート状であり、略断面凹状の通気溝106を一定ピッ
チで複数形成したものである。この通気溝106は図1
6(b)に示すように、表面材101及び裏面材102
と共に、通気路107を形成し、パネル100Aの製造
後の養生期間、もしくは施工後に、芯材103のフェノ
ールフォーム中に残留している縮合水を、通気路107
を通じてパネル100Aの木口面から効率良く外に逃が
し、通気することにより、製造後の経時的なパネル10
0Aの変形(表面の膨れ、反り等)を防止することがで
きるものである。さらに副次的に、芯材103のフェノ
ールフォームが有する酸性分を、水分と一緒にある程度
外部に放出するので、表面材101、裏面材102が鋼
板等からなる際には、錆、変質の発生を抑制、防止する
ことができるパネル100Aとなるものである。
【0062】以上説明したのは、不織布を用いた耐火・
断熱パネルの一実施例であり、以下のように形成するこ
ともできる。すなわち図18(a)〜(d)は不織布1
04のその他の実施例であり、図18(a)は、縦方向
のみでなく横方向にも通気溝106を形成した例、図1
8(b)は、不織布104を2枚重ねにし、あらかじめ
通気路107を形成した例、図18(c)はパイプ状の
通気路107を連結して形成した例、図18(d)は層
状に形成した不織布104の例である。
【0063】第3実施例(図19〜図20)による耐火
・断熱パネルは、軽量骨材を用いた例で、図19及び図
20に代表的な一例を示す。201は表面材201aと
裏面材201bよりなる不燃性基材、202は芯材、2
03は軽量骨材、204は雄型連結部、205は雌型連
結部である。
【0064】不燃性基材201及び芯材202の材料に
は上記実施例と同様のものが用いられるが、芯材202
の連結側端部すなわち雄、雌型連結部204、205の
部分には軽量骨材203が混入されている。軽量骨材2
03はパーライト粒、ガラスビーズ、石膏スラグ、タル
ク石、シラスバルーン等からなるものであり、一般に普
及している汎用品である。また、その混入量は、所望す
る性能によって決定されるものである。
【0065】このようにして形成された耐火・断熱パネ
ル200αは、耐火性能の最弱点となる連結部分に軽量
骨材203を混入してあるために、連結部における耐火
性、機械的強度を大幅に向上させることができ、JIS
−A−1304(建築構造部分の耐火試験方法)の耐火
1時間試験に合格する耐火・断熱パネルとすることがで
きる。
【0066】第4実施例(図21〜図23)による耐火
・断熱パネルは、芯材の密度を連結側端部で高くした例
で、図21及び図22に代表的な一例を示す。302は
芯材、303は雄型連結部、304は雌型連結部であ
る。
【0067】不燃性基材301及び芯材302の材料と
しては上記各実施例と同様のものが用いられるが、芯材
302については密度差が設けられている。すなわち、
芯材302は図21に示すように、雄型連結部303側
の左端部303a、雌型連結部側304の右端部304
a、中央部の中央302aの3つに結果的に分けられる
ものであり、左端部303a及び右端部304aにくは
耐火性のある密度が100〜500Kg/m3 位の高密
度フェノールフォームを使用し、中央302aには密度
が50〜200Kg/m3 位の密度フェノールフォーム
を使用するものである。勿論、左端部303a、中央3
02a、右端部304a間の教会は厳密に区分けするも
のではなく、高密度と低密度のフェノールフォームが混
在した状態である。
【0068】このようにして形成された耐火・断熱パネ
ル300aは、耐火性能の最弱点部となる連結部部分に
耐火性のある高密度フェノールフォームを使用したため
に、JIS−A−1304(建築構造部分の耐火試験方
法)の耐火構造1時間試験に合格する耐火・断熱パネル
αとすることができ、かつ、主要部分である中央302
aを低密度として高価なフェノールフォーム樹脂の使用
量を低減したものである。
【0069】次にこのような耐火・断熱パネル300α
の製造法の一例を示すと図23のようになる。まず、表
面材301aとなる不燃性基材301、例えばカラー鋼
板(厚さ0.5mm)を送給工程A(例えばアンコイ
ラ、リフター)等から加熱工程Bに送給し、不燃性基材
301を20〜80℃位に加温し、その後未発泡のレゾ
ール型フェノールフォーム原液をレゾール型フェノール
フォーム原液を吐出機Cから密度が仕上がりで100〜
500Kg/m3 位の高密度になるように不燃性基材3
01上の左右端に吐出し、また、不燃性基材301の中
央部分にはフェノールフォーム原料を吐出機Dにより密
度が50〜200Kg/m3 位の低密度になるように吐
出し、その上に裏面材301bとなる不燃性基材30
1、例えばカラー鋼板(厚さ0.5mm)を送給工程E
より繰り出し積層して所定型のキュアオーブンFに送給
し、連続、もしくはバッチ方式で7〜15分間30〜1
00℃位で養生し、次にカッタGで所定寸法に切断した
後に梱包工程Hに送給するものである。勿論、送給工程
A、Eの後には点線で示すように成形工程A1 、E1
存在し、不燃性基材301を各種形状に成形するもので
ある。勿論、芯材302の密度は略均一的に50〜30
0Kg/m3 のある範囲内に仕上がるものである。
【0070】なお、各種難燃剤を芯材302に混入し、
さらに耐火性を向上した耐火・断熱パネル300αとす
ることもできる。勿論、左端部303a、右端部304
a、中央302aの密度等は各種性能に合わせて種々設
定できるものである。
【0071】第5実施例(図24)による耐火・断熱パ
ネルは、その表面材及び/又は裏面材にエンボス加工を
施した例である。表面材、裏面材、及び芯材の材料につ
いては、上記各実施例と同様の材料が用いられている
が、表面材及び/又は裏面材400には図24に示すよ
うなエンボス加工が施され、凹凸面を有するようにされ
ている。このエンボス加工による凹凸がアンカーとな
り、表面材及び裏面材と芯材との接着性が強化され、ま
た耐火・断熱パネルの機械的強度が向上し、従って躯体
への取付けピッチも長くでき施工性が向上する。
【0072】第6実施例(図25)の耐火・断熱パネル
は、芯材中にヌレートフォーム層及び/又はポリウレタ
ンフォーム層を設けた例である。表面材501、裏面材
502、及び芯材503については上記各実施例と同様
の材料が用いられているが、芯材503には、図25に
示すように、芯材503中に1層のヌレートフォーム層
又はポリウレタンフォーム層504を設けるか〔図25
(a)〕、あるいはヌレートフォーム層505及びポリ
ウレタンフォーム層506(もしくはヌレートフォーム
層505、506、あるいはポリウレタンフォーム層5
05、506としてもよい)を芯材503中もしくは芯
材503を挟むようにして設けている。〔図25
(b)、(c)〕。
【0073】このヌレートフォーム層及び/又はポリウ
レタンフォーム層により耐火・断熱パネルの全体的強度
が大きく向上するうえ、熱に対して変形し難くなり、連
結部における耐火性も非常に向上することになる。ま
た、ヌレートフォーム層及び/又はポリウレタンフォー
ム層が通気層となり、耐火・断熱パネルの製造後の養生
期間もしくは施工後に芯材中に残留している縮合水を効
率良く耐火・断熱パネルの外に逃がすことができ、製造
後の経時的なパネルの変形(表面の膨れ、反り等)を防
止することができる。
【0074】第7実施例(図26〜図29)の実施例に
よる耐火・断熱パネルは、芯材に木製骨格材を埋設した
例で、図26に代表例を示す。また、図27には芯材に
埋設される木製骨格材の代表例を示す。
【0075】木製骨格材602は例えば棒状の横桟60
3とこれに直交する板状の縦桟604とを組み合わせた
もので、主に(1)補強機能、(2)湿湿機能、(3)
寸法安定機能、(4)反応障害排除機能等を有するもの
である。すなわち、上記(1)、(3)は木製骨格材6
02による性能であり、(2)は木製骨格材602が調
湿性のある材料であり、これを有効活用して寸法変形、
反応時に発生する縮合水の吸収等を図るものである。ま
た、芯材606は上記各実施例と同様の材料から形成さ
れ、それ自体少し吸水性のある発泡体であるため、その
吸水分の排水的機能(蒸発による)も具備するものであ
る。
【0076】次に製造法の例を簡単に説明すると、所定
型材(図示せず)の内壁全面にシート材600Aを配設
し、40〜90℃位に加湿された下型上に木製骨格材6
02を載置し、その上から各成分配合され混合した未発
泡の芯材606の原液を空間605に平均に充填した
後、直ちに加温された上型を下型に載せ、所定時間経過
(約1〜10分)後に脱型すると図26に示すような木
製骨格材埋設型芯材601が製造される。勿論、上下型
材に必要により脱気孔を設けるものである。
【0077】なお、木製骨格材602は図28に示すよ
うに構成することもできる。すなわち、(a)図は横、
縦桟603、604をほぼ同一材で形成しそれを格子状
とした木製骨格材602、(b)図は縦桟604の例え
ば一端に嵌合切り欠きを設け、これに横桟603を嵌合
した木製骨格材602、(c)図は面材600B上に縦
桟604を平行に固定した木製骨格材602、(d)図
はペーパーハニカム(縮合リン酸処理、その他の処理に
より不燃化された不燃紙も含む)とした木製骨格材60
2である。
【0078】また、木製骨格材埋設型芯材601自体は
図29に示すように構成することもできる。すなわち、
(a)図は上下両面に面材600Bを一体に介在させた
木製骨格材埋設型芯材601、(b)図は片面が面材6
00B他面がシート600Aとした木製骨格材埋設型芯
材601(c)図は長方形の外周面をシート600Aで
被覆し一体とした木製骨格材埋設型芯材601、(d)
図は両側面を面材600Bで上下面はシート600Aで
一体とした木製骨格材埋設型芯材601、(e)図は上
面がクッション材600C、裏面が面材600Bで一体
とした木製骨格材埋設型芯材601である。
【0079】なお、シート600Aは紙製、合成樹脂
製、金属製、不燃性繊維の不織り布、ネット状物等の1
種以上からなる可撓性のあるものであり、前記した面材
600Bとして合板、木質板、金属板、合成樹脂板、不
燃性板材(石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、炭酸カル
シウム板、ALC板、セメント板、木毛セメント板、木
片セメント板等)の1種以上からなるものである。
【0080】また、クッション材600Cは合成樹脂
系、ガラス繊維系、無機繊維系の2〜5倍位の嵩比重の
あるもの、あるいはゴム系のもの等である。
【0081】第8実施例(図30〜図37)による耐火
・断熱パネルは、芯材中に通気性を有するパイプ状体を
埋設した例で、図30に代表的な一例の断面を模式的に
示す。同図に示すように、耐火・断熱パネル700Aは
表面材701、裏面材702、芯材703、パイプ状体
704とからなるものである。
【0082】表面材701、裏面材702、及び芯材7
03については、上記各実施例と同様の材料が用いられ
て形成されている。パイプ状体704は図31(a)、
(b)に拡大して示すように、内部に中空部705を形
成したものであり、パネル700Aの長手方向に沿って
芯材703中に1本以上介在させるものである。その素
材としては、図31(a)に示すように、鉄、アルミニ
ウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッ
キ鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板
(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、無
機質押出材、プラスチック樹脂、FRP等からなるも
の、もしくは図31(b)に示すように、ポリエステル
系、ナイロン系、ボロン系、炭素系、アルミナ系、炭化
ケイ素系、アラミド系、ガラス系の繊維からなるもので
ある。
【0083】また、図31(b)に示すような繊維から
なるパイプ状体704では、繊維と繊維の編み目を利用
して通気制を発揮し、さらに、図31(a)に示すよう
なパイプ状体704では、パイプ状体704の周囲に細
かい通気用の孔706を複数形成することにより、通気
性を発揮するものである。
【0084】このようなパイプ状体704を芯材703
中に1本以上介在することにより、パイプ状体704が
芯材703の補強材として機能し、パネル700Aの機
械的強度を向上させるので、パネル700Aの曲げ強
度、耐風圧強度が向上し、施工の際の躯体への取り付け
ピッチも長くすることができものである。また、パイプ
状体704は通気性を有するので、パネル700Aの製
造後の養生期間、もしくは施工後に、芯材703のフェ
ノールフォーム中に残留している縮合水を、パイプ状体
704の中空部705を通じてパネル700Aの木口面
から効率良く外に逃がし、通気することにより、製造後
の経時的なパネル700Aの変形(表面の膨れ、反り
等)を防止することができるものである。さらに副次的
に、芯材703のフェノールフォームが有する酸性分
を、水分と一緒にある程度外部に放出するので、表面材
70、裏面材702が鋼板等からなる際には、錆、変質
の発生を抑制、防止することができるパネルAとなるも
のである。
【0085】以上のような耐火・断熱パネル700Aに
ついては、以下のように形成することもできる。すなわ
ち図32(a)〜(d)に示すパネル700Aは芯材7
03中のパイプ状体704の分布を変化させた例であ
り、図32(a)は径の大きいパイプ状体704を表面
材701側と裏面材702側に交互に配置した例、図3
2(b)は径の小さいパイプ状体704をランダムに分
布させた例、図32(c)はパイプ状体704を複数均
一に分布させた例、図32(d)は径の大きいパイプ状
体704と径の小さいパイプ状体704とを交互に配置
したパネル700Aの例である。
【0086】図33(a)〜(g)は、パイプ状体70
4の断面形状の変形例を示すものであり、図33(a)
〜(e)は単一のパイプ状体704の形状を各々変形さ
せた例、図33(f)、(g)は隣合うパイプ状体70
4同士を連結してシート状に形成したパイプ状体704
の例である。
【0087】また、パイプ状体704は、図34及び図
35に示すように、内部に中空部705を形成したパイ
プ部材708同士を、縦方向と横方向に交差、連結させ
て編み目状、ネット状に形成することも可能で、このよ
うなパイプ状体704をパネル700Aの芯材703中
に1枚以上介在させるようにもできる。このようなパイ
プ状体704については次のような変形例も可能であ
る。
【0088】すなわち図36(a)、(b)に示すパネ
ル700Aは芯材703中のパイプ状体704の分布を
変化させた例であり、図36(a)は芯材703中に2
層以上介在させた例、図36(b)は表面材701と裏
面材702の芯材703側に、パイプ状体704をあら
かじめ接着剤(図示せず)を介して接着、固定すること
により、パイプ状体704が不織布として機能し、表面
材701、裏面材702と芯材703が不織布として機
能し、表面材701、裏面材702と芯材703との接
着強度を向上したパネル700Aの例である。
【0089】また、図37(a)〜(c)はパイプ状体
704自体の変形例を示すものであり、図37(a)は
平織状、図37(b)は菱形織状、図37(c)菱形連
結状に形成した例を示すものである。なお、パイプ状体
704の織り型としては、この他にも、綾織、畳織、綾
畳織、莚織、撚線織、トリプル織、クリンプ織、亀甲
型、丸型等とすることもできる。
【0090】第9実施例(図38〜図54)に、耐火・
断熱パネルの連結部についての最適な実施例を示す。図
38は耐火・断熱パネルの代表的な一例を示す一部切り
欠き斜視図で、801は耐火・断熱パネルで表面材80
2と裏面材822間に芯材829を一体に介在させたサ
ンドイッチ構造体であり、かつその長手方向の両側縁に
雄型連結部832、雌型連結部836を設けた構成であ
る。
【0091】すなわち、表面材802、裏面材822は
金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、
チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、
クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンド
イッチ鋼板(制振鋼板等)等(勿論、これらを各種色調
に塗装したカラー金属板を含む)の一種をロール成形、
プレス成形、押出成形等によって各種形状に成形したも
の、あるいは無機質材よりなるものである。
【0092】また、表面材802の形状は例えば図39
(a)に示すように横長状の化粧面部803は水平面状
の化粧面804と、化粧面804の長手方向の両側縁を
内方に屈曲した側縁805、806と側縁805の下端
を外側方へ延長した目地底面807とからなり、表面材
801の一端には目地底面807の先端をさらに外方に
突出した上面808と上面808の先端を略三角形状に
突出した傾斜面809、810と、上面に形成した断面
凹状の固定溝811と、傾斜面810の下端を内方に突
出した下面812とからなる固定凸条813と、下面8
12の先端を下方に垂下したガイド片814を形成した
ものである。
【0093】さらに、表面材801の他端には側縁80
6の下端を内側方へ延長した下縁815と、下縁815
の先端を下方に傾斜して屈曲した当て傾斜面817の先
端を外方に突出した下面818とから内方に断面略コ字
状に形成下嵌合溝819と、下面818の先端を内方に
コ字状に屈曲して形成した嵌挿凸条820と、嵌挿凸条
820の下縁となる断面略L字状のガイド片821を形
成したものである。
【0094】また、固定溝811の底面に形成した2条
の突起811aは耐火・断熱パネル801を躯体800
αに固定する際に、固定具800βの打設位置が左右に
ずれないように形成したものである。
【0095】裏面材822は例えば図39(b)に示す
ように化粧面部803と対面する横長状の底面823
と、底面823の一端には内方にコ字状に屈曲した当て
片824と当て片824の先端を内方に屈曲した内片8
25と内片825の先端を外方に突出したガイド片82
6を形成し、他端には内方に突出したガイド片827と
ガイド片827の先端をはぜ状に屈曲した舌片828を
形成したものである。
【0096】また、ガイド片814、821、826、
827は図39(a)、(b)に示す表面材802と裏
面材822を図38に示すように積層する際に、積層位
置がずれないようにし、耐火・断熱パネル801の寸法
精度の向上、芯材829が合成樹脂発泡体の場合の発泡
の際の液漏れを防止するためのものである。
【0097】芯材829はプラスチックフォーム830
からなり、無機ボード831を両端部に介在させた構成
であり、プラスチックフォーム830は主に断熱材、防
火材、接着剤、補強材、緩衝材、吸音材、嵩上材、軽量
化材等として機能するものである。
【0098】プラスチックフォーム830は未発泡の原
料を表、裏面材802、922間に吐出し、反応、発泡
させ、全構成材を一体に固着するものである。具体例と
しては上記第1実施例に示したようなものとするとよ
い。
【0099】勿論、芯材829としてはフォーム内に
長、短繊維(グラスウール、ロックウール、カーボン繊
維、グラスファイト等)を均一に分散させたり偏在させ
たものも含むものである。
【0100】また、無機ボード831は後記する連結部
800γの防火性の強化のため用いるもので、例えばケ
イ酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パ
ーライトセメント板、ロックウール板、スレート板、A
LC板、PC板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発
泡体、あるいはこれらの複合板、もしくは超高密度樹脂
(高密度フェノールフォーム等)の1種以上を所定の形
状、例えば長方形、正方形、円形、多角形等の断面に形
成した長尺材であり、固定凸条813、嵌挿凸条820
に挿入された状態で一体に介在させるものである。
【0101】このような無機ボード831の一例が図4
0に示すような形状で、厚さt=3〜100mm位、幅
W=5〜200mm位であり、長さLは耐火・断熱パネ
ル801の長さに対応して長尺状で一体、もしくは短尺
体で複数本形成するものである。勿論、無機ボード83
1の形状はこのような形状、配置に限られるものではな
く、例えば雄、雌型連結部832、836内部の形状に
相応させて全体的に介在するような構造としてもよい。
【0102】雄型連結部832は固定条813、ガイド
片814、当て片824、内片825により形成され芯
材829により一体に形成された側端部分であり、化粧
面部803の一側縁を上記化粧面部803より一段と低
く、すなわち、雌型連結部836のカバー部837が化
粧面部803から突出せず、ほぼ面一に収納し得るよう
に形成した段差部833と、ガイド及び係合力の強化と
なる上突起834と、嵌挿凸条820と嵌挿する嵌挿凹
条835とから構成したものである。
【0103】雌型連結部836は嵌合溝819、嵌挿凸
条820、ガイド片827より形成され芯材829によ
り一体に形成された側端部分であり、段差部833を覆
うカバー部837と、断面コ字状の挿入溝838と、嵌
挿凹条835と嵌挿する主凸条839とから構成したも
のである。
【0104】840は無機パッキング材であり、例えば
ロックウールフェルト、セラミックウール等よりなり、
耐火構造試験時に連結部800γ間に間隙が形成される
のを防止して火炎の浸入を遮断し、主に耐火材、気密材
等の機能として有用なものである。
【0105】841は防水パッキング材であり、例えば
塩化ビニル系、クロスプレン系、クロロスルホン化ポリ
エチレン系、エチレンプロピレン系、アスファルト含浸
ポリウレタン系等の一般的に市販されているものであ
り、主に防水材、気密材等の機能として有用なものであ
る。
【0106】さらに詳説すると、無機ボード831は芯
材829がフェノールフォーム等の場合に、無機ボード
831が反応時の縮合水を吸収することにより、表面材
802、裏面材822と芯材829との接着力の低下を
防止して部材同士の剥離を無くすと共に、表面材80
2、裏面材822の膨れ、反りを防止し、外観をフラッ
トに保つのに有用なものである。
【0107】また、固定凸条813に形成された三角形
状の空間800aは、無機ボード831が吸収した縮合
水等を耐火・断熱パネル801の両端部に形成される縦
目地等の部分において外部に放出するためのものであ
り、無機ボード831の劣化を防止すると共に、耐火・
断熱パネル801内に水分が残留するのを防止し、耐火
・断熱パネル801自体の強度低下を防止するものであ
る。
【0108】さらに、傾斜面809、810及び当て傾
斜面816、817は、図41に示すように上段の耐火
・断熱パネル801を舌段の耐火・断熱パネル801に
落とし込んで施工する際に、下端となる側縁806が固
定凸条813にぶつかっても、施工が簡単にできるよう
に形成したものであり、施工性を大幅に向上するための
ものである。
【0109】次に施工例について簡単に説明する。いま
図39に示すような耐火・断熱パネル801を用いて図
42に示すように施工すると仮定する。なお、図示する
鉄骨下地よりなる躯体800αの最下端には図示しない
が水切り、スタータ等を固定しておく。そこで、図示す
るように第n段目の耐火・断熱パネル801を固定溝8
11に固定具800βを躯体800αに対して打設する
ことにより躯体800αに固定する。
【0110】次に上段となる第n+1段目の耐火・断熱
パネル801の雌型連結部836を耐火・断熱パネル8
01の雄型連結部832に装着する。従って、外壁を形
成するには上記のような工程を順次、土台から軒に向か
って行えばよいものである。
【0111】次にこのような耐火・断熱パネル801の
製造法の一例を示すと図43のようになる。まず、表面
材802、例えばカラー鋼板(厚さ0.5mm)を送給
工程A(アンコイラ、リフター等)から成形工程Bに送
給し、図38に示すような形状に成形し、その後無機ボ
ード形成工程Cにより左右端にt=10mm、W=50
mmで長尺条のケイ酸カルシウム板を挿入する。次に原
料吐出工程Dに送給され、未発泡のレゾール型フェノー
ルフォーム原液に各種難燃剤、反応調整剤等を混入さ
せ、均一に攪拌した芯材829の原液829aを、仕上
がり密度で150〜300Kg/m3 位で吐出機Eから
表面材802の裏面802a上に吐出し、その上にカラ
ー鋼板(厚さ0.5mm)よりなる裏面材822を送給
工程F(アンコイラ、リフター等)、成形工程Gを介し
て積層して所定型のキュアオーブンHに送給し、連続発
泡法で約7〜15分間、30〜100℃で養生し発泡、
硬化させ一体化し、次にカッタIで所定寸法に切断した
後に梱包工程Jに送給し、製品を得るものである。
【0112】さらに、この耐火・断熱パネル801の防
火性を確認するため、JIS−A−1304の耐火構造
試験の耐火構造1時間の試験を実施したところ合格する
性能を得た。この際の仕様は表、裏面材802、822
が0.5mm厚のカラー鋼板、芯材829はフェノール
フォーム(約密度180Kg/m3 位)、無機ボード8
31は10mm厚のケイ酸カルシウム板で、総厚さが6
0mm位であった。また連結部800γにはロックウー
ルフェルトよりなる無機パッキング材840を連続で形
成したものである。
【0113】以上説明したのは、本発明に係る耐火・断
熱パネルの一実施例にすぎず、図44(a)〜(g)に
示すように形成することもできる。さらに耐火・断熱パ
ネル801の芯材829を図45(a)〜(e)に示す
ように形成してさらに耐火性のある耐火・断熱パネル8
01とすることもできる。すなわち、図45(a)〜
(e)は表面材802、裏面材822と芯材829間
に、不織布842、843を接着剤844を介して介在
させたり、軽量骨材845を細密充填し、そのバインダ
ーとしてプラスチックフォーム830を用いたものであ
る。
【0114】不織布842、843としては、ポリエス
テル系、ナイロン系、ボロン系、炭素系、アルミナ系、
炭化ケイ素系、アラミド系の繊維からなるシート状物で
あり、パネル801の機械的強度の向上、表面材80
2、裏面材822と芯材829の接着性の強化、表面材
802、裏面材822のフラット性を向上させる機能を
持つものである。
【0115】接着剤844の一例としてはエラストマー
型エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイ
ソシアネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、
ホットメルトタイプ及び、その変性イソシアネート、例
えばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネート、イ
ソシアヌレート変性イソシアネート等の1種を用いるも
のである。
【0116】軽量骨材845としては、パーライト粒、
ガラスビーズ、石膏スラグ、タルク、シラスバルーン等
からなり、図45(c)〜(e)では直径5〜20mm
程度のパーライト粒を用いており、芯材829に対し防
火性、耐火性を向上させると共に、パネル801の機械
的強度をも向上させるものである。
【0117】また、図46〜図49に示す耐火・断熱パ
ネル1000は無機ボードを雄、雌型連結部端部に一体
に形成した上記各実施例のその他の例を示すものであ
り、1001は表面材1001aと裏面材1001bよ
りなる不燃性基材、1002は芯材、1003は無機ボ
ード、1004は雄型連結部、1005は雌型連結部で
ある。
【0118】さらに、図50〜図53に示す耐火・断熱
パネル1100は上記各実施例のその他の例を示すもの
であり、固定溝にEPDM(耐候性、耐熱性、耐オゾン
性、耐薬品性等に優れている)よりなるパッキング材を
形成し、防水性を大幅に向上した例を示すものであり、
1101は表面材1101aと裏面材1100bよりな
る不燃性基材、1102は芯材、1103は無機ボー
ド、1104は雄型連結部、1105は雌型連結部、1
106はパッキング材である。
【0119】また、図54は雌型連結部832の無機ボ
ード831の空間に通気孔832aを形成したものであ
り、芯材829より放出される縮合水、耐火構造試験時
の有毒ガス等を外部に放出するようにしたものである。
【0120】木口面への防水被膜処理及び木口ハコ折り
(図55)は、上記各実施例について、その木口面に対
し各種塗料を塗布したり、あるいは薄膜状のシールを張
着したりして防水被膜処理を施したものであり、雨水等
が木口面からパネル内部に侵入するのを効果的に防止す
る。この例に関しては特に図に示すまでもなく当該分野
で通常の知識を有する者であれば容易に理解できると思
われるので図示は省略する。
【0121】また、図55に示すように、耐火・断熱パ
ネル900Aの木口面に位置する表面材901の先端部
分を芯材903側に折り曲げて、折曲舌片928を形成
することもできる。この折曲舌片928は、左右の耐火
・断熱パネル900A同士により形成される縦目地部
に、コーキング材900Dを充填する際のコーキング材
900Dの接着部分として機能すると共に、表面材90
1の機械的強度、フラット化を向上させるものである。
なお、図55において、900Bは表面材901と同質
の素材を同様な方法で成形したハット型のジョイナ、9
00Cは無機系で不燃性のバックアップ材、900αは
躯体、900βは固定具をそれぞれ示す。
【0122】耐火・断熱パネルの取付構造(図56〜図
62)に、上記のような各実施例による耐火・断熱パネ
ルの取付構造の一例を詳細に説明する。図56、図57
は本発明に係る取付構造の代表例を示す斜視図、及び横
断面図であり、耐火・断熱パネルAZ、取付具BZ、固
定具CZ、下地材DZとからなる構造である。パネルA
Zは上記実施例のような材料により形成される耐火・断
熱パネルで、例えば図58(a)に示すように、表面材
1Z、裏面材17Z、芯材20Zからなるサンドイッチ
構造のパネルAZである。
【0123】さらに詳説すると、表面材1Zは図58
(b)に示すように、横長の化粧面部2Zと、雄型連結
部6Z、雌型連結部12Zとから樋状部1aZを形成し
たものであり、化粧面部2Zは化粧面2aZの長手方向
の端縁を内方に任意角度で屈曲した側壁3Z、4Zと側
壁3Zの下端縁を外方に突出した目地下地5Zとから形
成したものである。雄型連結部6Zは目地下地5Zの先
端をさらに外方に突出した上縁8Zと、上縁8Zの先端
を内方に略逆コ字状に屈曲した下縁9Zよりなる差込縁
7Zと、差込縁7Zの上縁8Zに形成した凹状の凹溝1
0Zと、下縁9Zの先端を内方にL字状に屈曲した補強
片11Zよりなるものである。
【0124】差込縁7Zは図57に示すように、後記す
る雌型連結部12Zの嵌合溝15Zに挿入され下地材D
Zに固定される部分であると共に、後記する取付具BZ
の固定溝28Zに挿入係止され、取付具BZと一体化す
る部分である。また凹溝10Zは、取付具BZの固定溝
29Zを嵌合する部分であると共に、連結部内に空隙を
形成して毛細管現象を防止し、防水性を強化するもので
ある。
【0125】雌型連結部12Zは側壁4Zの下端縁を内
方に屈曲した上面13Zと、上面13Zの先端を外方に
屈曲した下面14Zと、上面13Zと下面14Zとから
断面略逆コ字状に形成した嵌合溝15Zと、下面14Z
の先端を内方に突出した補強片16Zとからなるもので
ある。この嵌合溝15Zは、雄型連結部6Zの差込縁7
Zに係合され下地材DZにパネルAZを固定する部分で
ある。なお、化粧面2aZに形成した段差26Z、2c
Zは、化粧目地を階段状とすることにより、目地部の立
体化、明確化を図り、意匠性を向上するものである。
【0126】裏面材17Zは図58(c)に示すよう
に、長尺状板材の一端縁を内方に板材と略平行でL字状
に屈曲した内片18Zと、他端縁を外方に板材と略平行
でL状に屈曲した外片19Zとから形成されたものであ
り、図では内片18Z、外片19Zの先端を屈曲して安
定片18aZ、19aZを形成し、係合時のガイド面、
生産時の型として機能させ、これらより樋状部17aZ
を形成したものである。この裏面材17Zは芯材20Z
の裏面を覆ってパネルAZをサンドイッチ構造体とし、
耐火パネルAZ自体の機械強度を向上すると共に、不燃
シート、防水膜、遮熱シート、吸水シート、防音シー
ト、パッキング材などの1つの機能として役立つもので
あり、その素材としては前記表面材1Zと同質の金属
材、あるいはアスベスト紙、クラフト紙、アスファルト
フェルト、金属泊(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹
脂シート、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アル
ミ紙、ガラス繊維不織布等の1種、又は2種以上をラミ
ネートしたもの、防水処理、難燃処理されたシートなど
からなるものである。
【0127】その装着は、芯材20Zにより一体に形成
すると共に、下縁9Z、内片18Zにより断面凹状の雌
実部21Zを、下面14Z、外片19Zにより断面凸状
の雄実部22Zを形成し、図56、図57に示すように
取付具BZを介して差込縁7Zと嵌合溝15Zとの係合
と共に、雌実部21Zに雄実部22Zを差し込むように
係合し、パネルAZ同士を連結するためのものである。
また、裏面材17Zの内片18Z、外片19Zは連結部
において耐火性、防水性、気密性を大幅に向上するため
のものであり、特に万が一の火災に対して、裏面17b
Zまで火炎が侵入するのを防止し、耐火試験に合格し得
るパネルAZとするためのものである。
【0128】またBZは取付具で、前記した表面材1Z
と同様な素材、あるいは鋼材等をプレス加工、ベンター
加工等して形成したものであり、例えば図59(a)、
及び図59(a)のイ−イ線断面図である図59
(b)、及び展開図である図59(c)に示すように、
垂直平面状の設置片23Zと、設置片23Zの左右の一
側縁を略直角に屈曲した固定片24Zと、他側縁を略直
角に屈曲すると共に内方に屈曲してフック状に形成した
係合溝25Zとから略断面をコ字状に形成した固定部2
6Zと、設置片23Zの下端縁を水平に屈曲して形成し
た係止部27Zとからなるものである。さらに係止部2
7Zは、パネルAZの雄実部22Z及び雄型連結部6Z
と略同一形状に形成したものであり、係止片28Zと固
定溝29Zによりなるものである。
【0129】また、図59(b)に示すように、係止溝
25Zには少なくとも一つ以上の凸溝、凹溝等からなる
補強リブ30Zを形成するものである。この補強リブ3
0Zは、取付具BZの強度を向上し、係合溝25Zを後
記する下地材DZの舌片D3Zに嵌合した後で、引っ張
りの外圧を受けた際には係合溝25Zを開き難くし、取
付具BZが下地材DZから脱落しないようにするもので
ある。なお、図では固定片24Zに固定具CZ打ち用の
下孔24aZを形成している。
【0130】また、図59(c)の展開図に示すよう
に、好ましくは設置片23Zから係止部27Zにかけて
曲線状(R状)に形成するものである。これは、係止部
27ZがパネルAZ表面側に引っ張りの外圧を受けた際
に、係る外圧をR状にすることで分散し、飛躍的に強度
を向上するものである。固定片24Zは図56、図57
に示すように、C型鋼材からなる下地材DZの背面部D
1 Zにテクス、ヘクス、スクリュービス等の固定具CZ
を介して、もしくは溶接(図示せず)等により固定され
る部分であり、図59に示すように、あらかじめ下孔2
4aZを形成しておくことが好ましいものである。係止
部27Zは係止片28Zと固定溝29Zとから、前記し
たパネルAZの雄型連結部6Zの凹溝10Zから内片1
8Zまでと略同一形状に形成したものであり、図57に
示すように、パネルAZ同士の連結の際に、その連結部
間に介在させ、パネルAZを係止する部分である。
【0131】固定具CZはスクリュービス、テクス、ヘ
クス等からなり、図56、図57に示すように、取付具
BZの固定面24ZとC型鋼材からなる下地材DZの背
面部D1 Zとを一体化するものである。なお、下地材D
Zへの取付具BZの固定は図示しないが金属同士の溶接
接着を用いてもよい。下地材DZは例えば図56、図5
7に示すような背面部D1 Z、側面部D2 Z、舌片D3
ZからなるC型鋼材を用いるものである。
【0132】次に施工例について簡単に説明する。いま
図59に示すような取付具BZ、図58(a)に示すよ
うなパネルAZを用いて図56、図57に示すように横
張りで施工すると仮定する。なお、取付具BZは0.6
mm厚位のステンレス板材よりなるものである。そこで
C型鋼からなる下地材DZに第n段目のパネルA1 Zの
雄型連結部6Z側を固定するために、取付具BZの係合
溝25Zを下地材DZの舌片D3 Zに嵌合すると共に、
係止部27Zを差込縁7Zに挿入する。
【0133】次に、固定片24Zを下地材DZの背面部
1 Zにスクリュービスからなる固定具CZで固定す
る。さらにn+1段目のパネルA2 Zをクレーン、ウイ
ンチ等で建築物の屋上から吊り下げて、その雌型連結部
12Zの嵌合溝15Zを、パネルA1 Zの差込縁7Zに
固定具BZの係止部27Zを介して差し込むことによ
り、パネルAZを裏面側、室内側から取り付けるもので
ある。また壁体全体を形成するには、上記したような工
程を土台から軒部方向に順次行えばよいものである。な
お、土台部分には水切り(図示すせず)、出、入隅、縦
目地等の部分(図示せず)にはコーキング材、役物を用
いる必要がある。
【0134】以上説明したのは、本発明に係る建築用パ
ネルの取付構造の一実施例であり、例えばパネルAZを
図60(a)〜(f)示す断面形状とすることもでき
る。特に図60(f)において、雌実部21Z、雄実部
22Zに介在したEZはパッキング体であり、軟質のシ
リコン、ゴム、プラスチック等の発泡体からなるもので
ある。
【0135】また、図61、図62は取付具BZの変形
例であり、図61(a)は凸状の補強リブ30Zを設置
片23Z、固定片24Zにも形成した例、図61(b)
は設置片23Zから係止部27Zにかけてその外縁部分
にも補強リブ30Zを形成した例、図61(c)は設置
片23Zから固定部26Zの折り返し部分にも補強リブ
30Zを形成した例、図61(d)は固定部26Zの下
端から係止部27Zの端部の外縁部を折り返した、折り
返し部30aZを形成して強度を向上した取付具BZの
例である。また、図62(a)〜図62(c)は係止部
27Zを各々変形した例であり、図62(d)は左右対
象に係止した取付具BZの例であり、図63(a)〜
(c)は係止部27Zを各々変形した例である。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように本発明による耐火・
断熱パネルによれば、機械的強度、特に連結部での強度
が従来より大幅に向上し、耐火性も大きく向上する。し
たがってJIS−A−1304の耐火1時間の試験に対
しても容易に合格できる。また、表面材、裏面材と芯材
間接着が強固であり、部材間の剥離が全くなく、しかも
表面材、裏面材に膨れ、反り等の変形が表れない。そし
てパネル同士の係合力が強化される等の優れた効果があ
り、建築、構築物等の安全性をより一層高めることがで
きる。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による耐火・断熱パネルの要部斜視
図である。
【図2】図1中の表面材、裏面材の側面図である。
【図3】図1中の無機ボードの要部斜視図である。
【図4】図1中の固定具ガイドの要部斜視図である。
【図5】第1実施例による耐火・断熱パネルの施工途中
の連結部を示す要部縦断面図である。
【図6】第1実施例による耐火・断熱パネルの施工後の
連結部を示す要部縦断面図である。
【図7】第1実施例による耐火・断熱パネルの製造工程
を示す概略図である。
【図8】耐火・断熱パネルの連結の際に用いる固定具カ
バーの一例を示す斜視図である。
【図9】図8の固定具カバーを用いての耐火・断熱パネ
ルの施工途中の連結部を示す要部縦断面図である。
【図10】図8の固定具カバーを用いての耐火・断熱パ
ネルの施工後の連結部を示す要部縦断面図である。
【図11】図8の固定具カバーの装着状態を説明する要
部斜視図である。
【図12】固定具カバーの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図13】雌型連結部に傾斜面を形成して施工性を向上
させる例の耐火、断熱パネルの表面材、裏面材の側面図
である。
【図14】図13のような表面材、裏面材から形成され
た耐火・断熱パネルの施工途中の連結部を示す要部縦断
面図である。
【図15】図13のような表面材、裏面材から形成され
た耐火・断熱パネルの施工後の連結部を示す要部縦断面
図である。
【図16】第2実施例による耐火・断熱パネルの要部断
面図である。
【図17】図16中の不織布の一例を示す要部斜視図で
ある。
【図18】不織布の他の実施例を示す要部斜視図であ
る。
【図19】第3実施例による耐火・断熱パネルの要部斜
視図である。
【図20】第3実施例による耐火・断熱パネルの施工時
の連結部を示す要部縦断面図である。
【図21】第4実施例による耐火・断熱パネルの要部斜
視図である。
【図22】第4実施例による耐火・断熱パネルの施工時
の連結部を示す要部縦断面図である。
【図23】第4実施例による耐火・断熱パネルの製造工
程のを示す概略図である。
【図24】第5実施例による耐火・断熱パネルの表面
材、裏面材の要部斜視図である。
【図25】第6実施例による耐火・断熱パネルの要部断
面図である。
【図26】第7実施例による耐火・断熱パネルの芯材部
分の要部斜視図である。
【図27】第27図は、第1図中の木製骨格材の要部斜
視図である。
【図28】木製骨格材の他の実施例を示す要部斜視図で
ある。
【図29】木製骨格材埋設型芯材の他の実施例を示す要
部断面図である。
【図30】第8実施例による耐火・断熱パネルの要部断
面図である。
【図31】図30中のパイプ状体の実施例を示す要部斜
視図である。
【図32】パイプ状体を埋設した耐火・断熱パネルの他
の実施例を示す要部断面図である。
【図33】パイプ状体の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図34】パイプ状体を埋設した耐火・断熱パネルのさ
らに他の実施例を示す要部断面図である。
【図35】図34中のパイプ状体の要部斜視図である。
【図36】パイプ状体を埋設した耐火・断熱パネルのま
たさらに他の実施例を示す要部断面図である。
【図37】パイプ状体のさらに他の実施例を示す要部側
面図である。
【図38】第9実施例による耐火・断熱パネルの要部斜
視図である。
【図39】図38中の表面材、裏面材の側面図である。
【図40】図38中の無機ボードの要部斜視図である。
【図41】第9実施例による耐火・断熱パネルの施工途
中の連結部を示す要部縦断面図である。
【図42】第9実施例による耐火・断熱パネルの施工後
の連結部を示す要部縦断面図である。
【図43】第9実施例による耐火・断熱パネルの製造工
程を示す概略図である。
【図44】第9実施例による耐火・断熱パネルの他の実
施例を示す要部断面図である。
【図45】第9実施例による耐火・断熱パネルのさらに
他の例を示す要部断面図である。
【図46】第9実施例による耐火・断熱パネルのその他
の例を示す要部断面図である。
【図47】第9実施例による耐火・断熱パネルのその他
の例を示す要部断面図である。
【図48】第9実施例による耐火・断熱パネルのその他
の例を示す要部断面図である。
【図49】第9実施例による耐火・断熱パネルのその他
の例を示す要部断面図である。
【図50】第9実施例による耐火・断熱パネルのその他
の例を示す要部断面図である。
【図51】第9実施例による耐火・断熱パネルのその他
の例を示す要部断面図である。
【図52】第9実施例による耐火・断熱パネルのその他
の例を示す要部断面図である。
【図53】第9実施例による耐火・断熱パネルのその他
の例を示す要部断面図である。
【図54】第9実施例による耐火・断熱パネルのその他
の例を示す要部断面図である。
【図55】耐火・断熱パネルの木口面に対する木口ハコ
折りの実施例を示す要部断面図である。
【図56】耐火・断熱パネルの躯体に対する取付構造の
実施例を示す要部斜視図である。
【図57】耐火・断熱パネルの躯体に対する取付構造の
実施例を示す一部断面を含む側面図である。
【図58】図47の取付構造に用いられている耐火・断
熱パネルを示す図で、(a)は、耐火・断熱パネルの要
部斜視図、(b)及び(c)は、それぞれ表面材、裏面
材の側面図である。
【図59】図47中の取付具を示す図で、(a)は斜視
図、(b)は(a)中のイ−イ線で見た断面図、(c)
は展開図である。
【図60】図47中の耐火・断熱パネルの他の実施例を
示す断面図である。
【図61】取付具のその他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図62】取付具のその他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図63】取付具さらにその他の実施例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
801 耐火・断熱パネル 802 表面材 822 裏面材 829 芯材 830 プラスチックフォーム 831 無機ボード 832 雄型連結部 836 雌型連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 実 山形県東根市大字蟹沢字上縄目1816番地の 12 株式会社アイジー技術研究所内 (72)発明者 今田 弘昭 山形県東根市大字蟹沢字上縄目1816番地の 12 株式会社アイジー技術研究所内 (72)発明者 新関 孝信 山形県東根市大字蟹沢字上縄目1816番地の 12 株式会社アイジー技術研究所内 (72)発明者 鈴木 雅彦 山形県東根市大字蟹沢字上縄目1816番地の 12 株式会社アイジー技術研究所内 (72)発明者 菅野 良彦 山形県東根市大字蟹沢字上縄目1816番地の 12 株式会社アイジー技術研究所内 (72)発明者 国分 利秀 山形県東根市大字蟹沢字上縄目1816番地の 12 株式会社アイジー技術研究所内 (72)発明者 梅津 浩之 山形県東根市大字蟹沢字上縄目1816番地の 12 株式会社アイジー技術研究所内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不燃性の表面材と裏面材との間に単体で
    準不燃材以上の防火性能を有するプラスチックフォーム
    を主成分とする芯材を形成してなり、複数枚を連結させ
    た状態で使用するようにされた耐火・断熱パネルにおい
    て、各耐火・断熱パネルの連結端部に不燃性の無機ボー
    ドが一体的に設けられていることを特徴とする耐火・断
    熱パネル。
  2. 【請求項2】 表面材と芯材との間及び/又は裏面材と
    芯材との間に不織布が介在している請求の範囲第1項に
    記載の耐火・断熱パネル。
  3. 【請求項3】 不燃性の表面材と裏面材との間に単体で
    準不燃材以上の防火性能を有するプラスチックフォーム
    を主成分とする芯材を形成してなる耐火・断熱パネルに
    おいて、表面材と芯材との間及び/又は裏面材と芯材と
    の間に不織布が介在していることを特徴とする耐火・断
    熱パネル。
  4. 【請求項4】 不織布に略断面凹状の通気溝が所定ピッ
    チで形成され、この不織布と表面材又は裏面材とにより
    通気路を形成するようにされた請求の範囲第2項に記載
    の耐火・断熱パネル。
  5. 【請求項5】 不燃性の表面材と裏面材との間に単体で
    準不燃材以上の防火性能を有するプラスチックフォーム
    を主成分とする芯材を形成してなり、複数枚を連結させ
    た状態で使用するようにされた耐火・断熱パネルにおい
    て、芯材の少なくとも連結側端部に軽量骨材が細密充填
    されていることを特徴とする耐火・断熱パネル。
  6. 【請求項6】 不燃性の表面材と裏面材との間に単体で
    準不燃材以上の防火性能を有するプラスチックフォーム
    を主成分とする芯材を形成してなり、複数枚を連結させ
    た状態で使用するようにされた耐火・断熱パネルにおい
    て、芯材は、パネル中央部より連結側端部の方で密度が
    高くなるように形成されることを特徴とする耐火・断熱
    パネル。
  7. 【請求項7】 不燃性の表面材と裏面材との間に単体で
    準不燃材以上の防火性能を有するプラスチックフォーム
    を主成分とする芯材を形成してなる耐火・断熱パネルに
    おいて、表面材の芯材側面及び/又は裏面材の芯材側面
    にエンボス加工が施されていることを特徴とする耐火・
    断熱パネル。
  8. 【請求項8】 不燃性の表面材と裏面材との間に単体で
    準不燃材以上の防火性能を有するプラスチックフォーム
    を主成分とする芯材を形成してなる耐火・断熱パネルに
    おいて、芯材中にヌレートフォーム層及び/又はポリウ
    レタンフォーム層が設けられていることを特徴とする耐
    火・断熱パネル。
  9. 【請求項9】 不燃性の表面材と裏面材との間に単体で
    準不燃材以上の防火性能を有するプラスチックフォーム
    を主成分とする芯材を形成してなる耐火・断熱パネルに
    おいて、芯材中に木製補強材が埋設されていることを特
    徴とする耐火・断熱パネル。
  10. 【請求項10】不燃性の表面材と他面材との間に単体で
    準不燃材以上の防火性能を有するプラスチックフォーム
    を主成分とする芯材を形成してなる耐火・断熱パネルに
    おいて、芯材中に通気性を有するパイプ状体が埋設され
    ていることを特徴とする耐火・断熱パネル。
  11. 【請求項11】 芯材は、レゾール型のフェノールフォ
    ーム100重量部に対し、水酸化アルミニウム50〜3
    00重量部、ポリリン酸アンモニウム1〜25重量部、
    グラファイト2〜30重量部、発泡剤2〜50重量部、
    及び硬化剤10〜50重量部を混入し発泡硬化させて形
    成するようにされている請求の範囲第1項〜第10項の
    いずれかに記載の耐火・断熱パネル。
  12. 【請求項12】 耐火・断熱パネルの木口面に対して防
    水被膜処理が施されている請求の範囲第1項〜第11項
    のいずれかに記載の耐火・断熱パネル。
  13. 【請求項13】 表面材の木口端から裏面側へ舌片が延
    設されている請求の範囲第1項〜第12項のいずれかに
    記載の耐火・断熱パネル。
  14. 【請求項14】 耐火・断熱パネルは一方の連結端に雄
    型連結部、他方の連結部に雌型連結部をそれぞれ備える
    ようにされ、これら雄雌型連結部の嵌合により互いに連
    結されるようになっており、雄型連結部は、化粧面部の
    一側縁下端を外方に突出すると共に先端上面を下方に傾
    斜して形成し途中に断面凹状の固定溝を形成した上突起
    と内方に窪んだ嵌挿凹条の順に形成してなり、雌型連結
    部は、前記固定溝を覆うためのカバー部と上突起を収納
    する挿入溝と嵌挿凹条に収納する外方に突出した主凸条
    の順に形成してなる請求の範囲第1項〜第13項のいず
    れかに記載の耐火・断熱パネル。
  15. 【請求項15】 雄型連結部の嵌挿凹条とこれに収納さ
    れる雌型連結部の主凸条との間に無機パッキング材が介
    在するようにされた請求の範囲第14項に記載の耐火・
    断熱パネル。
  16. 【請求項16】 雄型連結部の固定溝にEPDMよりな
    るパッキング材が設けられている請求の範囲第14項又
    は第15項のいずれかに記載の耐火・断熱パネル。
  17. 【請求項17】 雄型連結部の上突起とこれを収納する
    雌型連結部の挿入溝との間に防水パッキング材が介在す
    るようにされた請求の範囲第14項〜第16項のいずれ
    かに記載の耐火・断熱パネル。
  18. 【請求項18】 上突起内に通気路となる空間が設けら
    れている請求の範囲第14項〜第17項のいずれかに記
    載の耐火・断熱パネル。
  19. 【請求項19】 不燃性の表面材と裏面材との間に芯材
    を充填して形成されると共に、対向端部の一方に雄型連
    結部、他方に雌型連結部を備えてこれら雄雌型連結部の
    嵌合により互いに連結されるようになった耐火・断熱パ
    ネルと、垂直平面状の背面部、該背面部の両縁端を直角
    に屈曲した側面部、及び該両側面部の先端を内方に屈曲
    した舌片からなる略断面C字状に形成された長尺状のC
    型鋼材を用いた下地材との間の取付構造において、垂直
    平面の設置片と、該設置片の一側縁を略直角に屈曲した
    固定片と、設置片の他側縁を略直角に屈曲してその先端
    部分をフック状として略コ字状の係合溝を形成すると共
    に該係合溝に1つ以上の凹状もしくは凸状の補強リブを
    形成した固定部と、前記設置片の下端を略水平に屈曲す
    ると共に耐火・断熱パネルの雄雌型連結部端面と略同一
    形状を有するようにされた係止部とからなる取付具を用
    い、耐火・断熱パネルの雄型連結部と雌型連結部との間
    に取付具の係止部を嵌合させる一方で、取付具の係合溝
    を下地材の舌片に嵌合させると共に、固定片を下地材の
    背面部に固定具を介して固定するようにして耐火・断熱
    パネルを下地材に取り付けるようにしたことを特徴とす
    る取付構造。
  20. 【請求項20】 長尺板材からなる表面材、裏面材間に
    単体で準不燃材以上の防火性能を有するプラスチックフ
    ォームを主成分とする芯材を一体に形成し、かつその長
    手方向の両側面に雄型連結部、雌型連結部を設けた長尺
    状の耐火・断熱パネルにおいて、前記雄型連結部は化粧
    面部の一側縁下端を外方に突出すると共に先端上面を下
    方に傾斜して形成した途中に断面凹状の固定溝を形成し
    た上突起と内方に窪んだ嵌挿凹条の順に形成してなり、
    また雌型連結部は前記固定溝を覆うカバー部と上突起を
    収納する挿入溝と嵌挿凹条に収納する外方に突出した主
    凸条の順に形成してなり、かつ、雄型連結部の上突起、
    雌型連結部の主凸条には無機ボードが一体的に形成され
    ていることを特徴とする耐火・断熱パネル。
  21. 【請求項21】 表面材と芯材との間及び/又は裏面材
    と芯材との間に不織布が介在している請求の範囲第20
    項に記載の耐火・断熱パネル。
  22. 【請求項22】 芯材の少なくとも連結側端部に軽量骨
    材が細密充填されている請求の範囲第20項又は第21
    項のいずれかに記載の耐火・断熱パネル。
  23. 【請求項23】 芯材は、パネル中央部より連結側端部
    の方で密度が高くなるように形成される請求の範囲第2
    0項〜第22項のいずれかに記載の耐火・断熱パネル。
  24. 【請求項24】 表面材の芯材側の面及び/又は裏面材
    の芯材側の面にエンボス加工が施されている請求の範囲
    第20項〜第23項のいずれかに記載の耐火・断熱パネ
    ル。
  25. 【請求項25】 芯材中にヌレートフォーム層及び/又
    はポリウレタンフォーム層が設けられている請求の範囲
    第20項〜第24項のいずれかに記載の耐火・断熱パネ
    ル。
  26. 【請求項26】 芯材中に木製補強材が埋設されている
    請求の範囲第20項〜第25項のいずれかに記載の耐火
    ・断熱パネル。
  27. 【請求項27】 芯材中に通気性を有するパイプ状体が
    埋設されている請求の範囲第20項〜第26項のいずれ
    かに記載の耐火・断熱パネル。
  28. 【請求項28】 雄型連結部の嵌挿凹条とこれに収納さ
    れる雌型連結部の主凸条との間に無機パッキング材が介
    在するようにされた請求の範囲第20項〜第27項のい
    ずれかに記載の耐火・断熱パネル。
  29. 【請求項29】 雄型連結部の固定溝にEPDMよりな
    るパッキング材が設けられている請求の範囲第20項〜
    第28項のいずれかに記載の耐火・断熱パネル。
  30. 【請求項30】 雄型連結部の上突起とこれを収納する
    雌型連結部の挿入溝との間に防水パッキング材が介在す
    るようにされた請求の範囲第20〜第29項のいずれか
    に記載の耐火・断熱パネル。
  31. 【請求項31】 芯材は、フェノールフォーム100重
    量部に対し、水酸化アルミニウム50〜300重量部、
    ポリリン酸アンモニウム1〜25重量部、グラファイト
    2〜30重量部、発泡剤2〜50重量部、及び硬化剤1
    0〜50重量部を混入し発泡硬化させて形成するように
    されている請求の範囲第20項〜第30項のいずれかに
    記載の耐火・断熱パネル。
  32. 【請求項32】耐火・断熱パネルの木口面に対して防水
    被膜処理が施されている請求の範囲第20項〜第31項
    のいずれかに記載の耐火・断熱パネル。
  33. 【請求項33】 表面材の木口端から裏面側へ舌片が延
    設されている請求の範囲第20項〜第32項のいずれか
    に記載の耐火・断熱パネル。
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