JPH0739280A - 釣具とその製造方法 - Google Patents

釣具とその製造方法

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JPH0739280A
JPH0739280A JP21220393A JP21220393A JPH0739280A JP H0739280 A JPH0739280 A JP H0739280A JP 21220393 A JP21220393 A JP 21220393A JP 21220393 A JP21220393 A JP 21220393A JP H0739280 A JPH0739280 A JP H0739280A
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JP
Japan
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hole
prepreg
reinforcing fiber
fishing tackle
forming
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Pending
Application number
JP21220393A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Suzue
浩康 鈴江
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣具に孔を形成する場合に、この孔が高強度
な釣具の提供をする。 【構成】 内型10の上であって、孔14H’形成位置
に孔形成コアー12を添設し、前記孔形成位置に対応す
る孔部の周囲に強化繊維を迂回配設した部分を有し、強
化繊維に樹脂を含浸又は混合した袋状かシート状のプリ
プレグを、前記孔形成コアー12に前記強化繊維を迂回
配設した孔部を套嵌させるように位置合わせを行って前
記内型10に套嵌するか或いは巻装する工程を有する
か、又は強化繊維に樹脂を含浸又は混合した繊維束によ
って前記孔形成コアー12の周囲を迂回して編組しつつ
前記内型10を被覆する工程を有し、こうして形成され
たプリプレグ層を外型16によって緊締して加熱焼成す
るよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣竿、リール、タック
ル用品等の釣具とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】釣具の一例として、例えば中通し釣竿が
特開平4−248945号公報に開示されている。この
釣竿では釣糸を竿管内に挿通させるための釣糸ガイドが
取り付けられている。この釣糸ガイドの竿管への取付で
は、該竿管に長孔を形成して、その上に釣糸ガイドを固
定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、熱硬化性
樹脂をマトリックスとした強化繊維によって竿管を形成
した後に、機械的加工によって孔を形成しているため、
強化繊維が切断されている。従って、孔の周囲が弱く、
曲げ力の大きな釣竿ではこの孔の周囲にクラックが入り
易く、破損が進行し易い。またリールの軸受本体部分や
タックル用品等を強化繊維に樹脂を含浸したり樹脂を混
合したプリプレグによって加熱形成して、その後にカッ
トによって軸受孔やピンやボルトの挿通孔を形成すれ
ば、同様な欠点を有する。
【0004】依って本発明は、釣具に孔を形成する場合
に、この孔が高強度な釣具の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は強化繊維に樹脂を含浸又は混合したプリプレグを巻装
し、加熱処理して孔を形成した釣具であって、前記孔を
強化繊維の切断端部の集合で形成するのではなくて、迂
回した強化繊維によって孔を形成している層を具備する
ことを特徴とする釣具を提供する。
【0006】また、内型の上であって、孔形成位置に孔
形成コアーを添設し、前記孔形成位置に対応する孔部の
周囲に強化繊維を迂回配設した部分を有し、強化繊維に
樹脂を含浸又は混合した袋状かシート状のプリプレグ
を、前記孔形成コアーに前記強化繊維を迂回配設した孔
部を套嵌させるように位置合わせを行って前記内型に套
嵌するか或いは巻装する工程を有するか、又は強化繊維
に樹脂を含浸又は混合した繊維束によって前記孔形成コ
アーの周囲を迂回して編組しつつ前記内型を被覆する工
程を有し、こうして形成されたプリプレグ層を外型によ
って緊締して加熱焼成することを特徴とする釣具の製造
方法を提供する。
【0007】
【作用】前者では、孔を強化繊維の端部集合ではなく
て、迂回した強化繊維によって形成している層を具備す
るのでクラックが入り難く、孔が強度的に強い。また後
者では、内型の上の孔形成コアーに強化繊維を迂回配設
した孔部を套嵌させるように位置合わせを行って前記内
型に套嵌するか或いは巻装する工程を有するか、又は強
化繊維に樹脂を含浸又は混合した繊維束によって前記孔
形成コアーの周囲を迂回して編組しつつ前記内型を被覆
する工程を有するので、後で繊維を切断して孔を形成す
る必要がない。従って、孔の丈夫な釣具が提供できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1から図4は図5の本発明
に係る釣具の1例としての釣竿用竿管14を形成する方
法の説明図である。図1と図2は、芯金10の所定位置
に孔形成コアー12を添設し、この状態で強化繊維に熱
硬化性樹脂や熱可塑性樹脂(繊維)を含浸又は混合させ
たプリプレグ(強化繊維と樹脂繊維の混合繊維束を含
む)によって孔対応部14H’を有するよう竿管対応部
14’を形成した後、緊締テープ16によって緊締した
状態を示す。
【0009】この竿管対応部14’の形成では、孔部1
4h’を有する袋状の編組プリプレグ14Aを1枚又は
複数枚、該各孔部14h’を芯金10に添設された孔形
成コアー12に套嵌させるよう位置合わせを行った状態
で芯金10に套嵌させる。
【0010】この孔部14h’の拡大模式図を図4に示
す。孔部14h’は強化繊維F1とF2によって囲んで
形成し、他の強化繊維F3と組み合わせて編組されてい
る。このように孔部14h’はカットされた強化繊維の
端部によって形成されているわけではなく、強化繊維F
1,F2,F3が迂回して孔部14h’を形成してい
る。従って、孔部14h’は強度的に強い。編組繊維間
は含浸した熱硬化性樹脂Rによって埋められているが、
空隙であってもよく、また、熱可塑性樹脂の場合は強化
繊維の編組体の上下面にシート状の熱可塑性樹脂の不織
布を重ねたり、また強化繊維に熱可塑性樹脂繊維を混合
した繊維束等で編組することができる。
【0011】以上では袋状の編組プリプレグを使用して
竿管対応部14’を形成した場合を説明したが、繊維強
化プリプレグシートを1回ずつ芯金10に巻回して形成
しても良い。この場合も各プリプレグシートには所定の
位置に孔部を形成しておき、その孔部は図4に示すよう
に強化繊維を迂回して形成する。こうして孔部を形成し
たプリプレグシートの各孔部を孔形成コアー12に套嵌
させた状態で1プライずつ内型10に巻回し、これを所
望の厚さになる回数だけ繰り返して竿管対応部14’を
形成する。
【0012】以上は、予め孔部14h’を形成しておい
たプリプレグを用いて竿管対応部14’を形成する場合
であるが、この他に繊維束を内型10上で直接に編み込
み、この際に内型10に添設されている孔形成コアー1
2を迂回して編み込めば孔対応部14H’が上記例の場
合と同様に丈夫に形成できる。
【0013】上記の孔部14h’を予めプリプレグに形
成する手法には、図7に示すように孔部14h’形成用
のコアー24を各強化繊維Fが迂回して孔部14h’を
形成するブレーディングによる編組プリプレグ14Bの
形成手法や、或いは図8に示すように一方向の引揃えプ
リプレグシート14Cの所定位置を部分的に引き裂いて
コアー24を挿入して孔部14h’を形成し、このプリ
プレグシート14Cの強化繊維方向に直交するように、
例えばテープ状のプリプレグシート14Dを巻回して、
引揃えプリプレグシート14Cが引き裂けないように補
強する手法等がある。
【0014】こうして竿管対応部14’を形成した上に
緊締テープ16を巻回して加熱処理し、冷却後に緊締テ
ープ16を外し、更に芯金10を引き抜き、最後に孔形
成コアー12を竿管内部につき落として取外す。こうし
て形成された釣具が図5に示す竿管14である。この竿
管14には孔14Hが形成されており、既述の製造方法
によるため該孔14Hは強化繊維の切断端部の集合で形
成されているのではなく、迂回した強化繊維によって形
成しているため丈夫である。
【0015】以上では、孔14Hはその厚さ方向の全層
に亘って迂回した強化繊維によって形成されているが、
竿管を形成後に所定位置に機械加工による切断で孔を形
成した後、この孔を補強すべく上述した迂回の強化繊維
により形成した孔部を有する編組プリプレグ等の該孔部
を、切断によって形成した前記孔に重ねた状態で編組プ
リプレグを竿管に外套して一体化させ補強することも本
発明の範囲内である。この場合、内型としては竿管だけ
でも可能であるが、竿管内に芯金を再挿入して内型とす
る方が作業が容易である。また、本発明でいう内型には
更に内圧の作用できるシリコンチューブ等も含まれる。
更には、上述の補強した孔に樹脂部材等の環状体を接着
固定して更に補強してもよい。
【0016】図6は本発明に係る第2実施例であり、竿
管に取り付ける部品12”を芯金10に添設し、この状
態で既述の場合と同様に孔部14H”を強化繊維で迂回
形成したプリプレグによって竿管対応部14”を形成
し、その上から上型20Aと下型20Bとからなる金型
の外型によって型締めし、加熱処理する。冷却後に金型
20Aと20Bを外し、芯金10を抜き、部品12”を
竿管に残して一体化させるが、この場合の部品12”を
囲む孔(プリプレグ状態では孔部14H”)は強化繊維
の切断端部の集合ではなく、強化繊維の迂回した孔であ
るため部品12”に力が作用しても孔は損傷し難く、丈
夫である。外型はこの例の金型の他、既述の緊締テープ
や熱収縮チューブ等がある。
【0017】以上では釣竿について説明したが、本発明
はこれに限らず、リール等の他の釣具にも同様に適用で
きる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、釣具に孔を形成する場合にこの孔を釣具成形後
の切断作業によって形成するのではなく、プリプレグ形
成時の強化繊維の迂回によって形成するためクラックの
発生場所がなく、高強度な釣具の提供が可能となる。ま
た従来では切断した孔周りを補強していたが、強度向上
に伴って補強量を低減することができ、その分軽量な釣
具が提供可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る釣具の製造途中の1過程を
示す縦断面図である。
【図2】図2は図1の矢視線B−Bによる横断面図であ
る。
【図3】図3は本発明に係る釣具成形に使用する編組プ
リプレグの平面図である。
【図4】図4は図3の孔部の拡大模式図である。
【図5】図5は本発明に係る釣具の縦断面図である。
【図6】図6は本発明に係る釣具の第2実施例の製造途
中の1過程を示す縦断面図である。
【図7】図7は本発明に係る釣具の製造に使用する編組
の繊維強化プリプレグを製造中の平面図である。
【図8】図8は本発明に係る釣具の製造に使用する他の
繊維強化プリプレグを製造中の平面図である。
【符号の説明】
10 芯金 12 孔形成コアー 12” 竿管に固定される部品 14 竿管 14’ 竿管対応部 14A 編組の繊維強化プリプレグ 14H 孔 14H’ 孔に対応する竿管対応部上の孔部 14h’ 孔に対応するプリプレグ上の孔部 20A,20B 外型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維に樹脂を含浸又は混合したプリ
    プレグを巻装し、加熱処理して孔を形成した釣具であっ
    て、 前記孔を強化繊維の切断端部の集合で形成するのではな
    く、迂回した強化繊維によって孔を形成している層を具
    備することを特徴とする釣具。
  2. 【請求項2】 内型の上であって、孔形成位置に孔形成
    コアーを添設し、 前記孔形成位置に対応する孔部の周囲に強化繊維を迂回
    配設した部分を有し、強化繊維に樹脂を含浸又は混合し
    た袋状かシート状のプリプレグを、前記孔形成コアーに
    前記強化繊維を迂回配設した孔部を套嵌させるように位
    置合わせを行って前記内型に套嵌するか或いは巻装する
    工程を有するか、又は強化繊維に樹脂を含浸又は混合し
    た繊維束によって前記孔形成コアーの周囲を迂回して編
    組しつつ前記内型を被覆する工程を有し、 こうして形成されたプリプレグ層を外型によって緊締し
    て加熱焼成することを特徴とする釣具の製造方法。
JP21220393A 1993-08-04 1993-08-04 釣具とその製造方法 Pending JPH0739280A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010154780A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Globeride Inc 釣り用スプールおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010154780A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Globeride Inc 釣り用スプールおよびその製造方法

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