JPH0738200B2 - 図面入力表示方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、配電線，ガス配管，上下水道配管など、広
域的な設備を管理する業務で使用する設備管理用図面を
自動作成し、表示装置としてのCRTや出力装置としての
プロッタへ出力する図面入力表示方法に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

第４図は、三菱電機技法Vol.59,No.11,1985ページ,3〜
６に示された従来の『電力分野の図形画像処理システ
ム』の概要を示すシステム構成図であり、図において、
１は地図情報入力装置用の記録情報提供手段としての中
央演算処理装置、２はシステム監視・制御を行うシステ
ムコンソール、３はMT（磁気テープ）装置、４は地図情
報を格納する画像データ記憶手段としてのディスク装
置、５は地図情報を出力する静電プロッタ装置、６は地
図および設備図面を入力する図形画像入力手段として
の、例えばイメージリーダ、７は地図および設備図面の
ベクトル化，認識処理を行う図形画像処理手段としての
イメージプロセッサ、８は地図，設備図面上の文字を認
識するイメージOCR（光学文字読取り）装置、９および1
0は入力された図面（地図および設備図面）を修正，検
索表示するための地図情報表示装置群、11は遠方で地図
情報を検索表示するための遠方地図情報表示装置群であ
る。また、9a,9b,10a,10b,11aおよび11bは通信制御装
置、9c,10cおよび11cは表示・修正用中央演算処理装
置、9d,10dおよび11dはディスク装置、9e,10eおよび11e
はグラフィックCRT、9f,10fおよび11fはタブレット装
置、9g,10gおよび11gはカラーハードコピー、11hは遠方
検索用ページプリンタ装置、11i,11lはディジタル多重
化装置、11j,11kはディジタル回線終端装置である。12
は設備情報に関する帳票などを出力するページプリン
タ、13はシステムエラーなどを出力する漢字プリンタ装
置である。

次に第４図の動作を第７図のフローチャートを参照して
以下に説明する。まず地図情報入力表示装置では、イメ
ージリーダ６により今まで用紙で管理していた地図およ
び設備図面を１枚単位で読取り入力し（ステップST
1）、イメージプロセッサ７、イメージOCR8および中央
演算処理装置１により地図のベクトル化および文字認識
あるいはシンボル認識、線，文字認識等を行う（ステッ
プST2）。設備図面に関しては、更にMT装置３からディ
スク装置４へ展開した設備情報に基づいて、該設備情報
と現場設備との対応づけを行い、地図情報を作成して
（ステップST3b）、図面１枚単位にデータベース登録し
ていた（ステップST4）。この場合、従来の地図情報入
力表示装置では、第５図および第６図に示すように、例
えば入力した各１枚の地図または設備図面（ａ）〜
（ｄ）を検索，表示するための地図または設備図面の情
報（道路，家屋，電柱，電線など）を１つの単位A1,A2,
…,B1,B2,…として分割し、データベースDBを作成して
ディスク装置４に格納していた（ステップST3a）。ま
た、地図情報を検索，表示，修正する場合には、上記分
割された図面または地図単位に、表示・修正用中央演算
処理装置9c,10c,11cへデータを転送し、グラフィックCR
T9e,10e,11eに表示するようにしていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の図面入力表示方法は以上のように構成されている
ので、例えば第８図に示すように、設備図面A,B間にま
たがる電線等については、手書き図面の電線の形状がそ
のまま反映され、境界上の電線が一本の線で繋がって作
図できない。また、電線の図面情報が、設備情報と対応
して作成できないという課題があった。

この発明は上記のような課題を解消するためになされた
もので、設備図面間にまたがる電線等については、線路
図メッシュ接合処理により設備情報に対応づけて、一本
の電線で接合することができる図面入力表示方法を得る
ことを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る図面入力表示方法は、図面画像入力手段
で読取った図形情報を図形画像処理手段および記録情報
提供手段によって図面１枚単位で線路図認識する。次に
前記図形情報を画像データ記憶手段に設備情報と現場設
備とを対応させてデータベースとして登録する。そし
て、前記記録情報提供手段により隣接する図面の互いの
図面接合面で線路メッシュ接合処理を行い自動作図する
ようにしたものである。

〔作 用〕

この発明における図面入力表示方法は、図形情報として
設備情報と現場設備とを対応づけて図面１枚単位で線路
図認識しデータベース登録することにより、図面接合面
での線路図メッシュ接合処理を確実にして設備管理図の
自動作図をする。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。本発
明のシステム構成図は第４図に示した従来のシステム構
成図と同一である。

次に動作について第１図のフローチャートおよび第２
図，第３図のモデル図を参照して説明する。本発明の地
図情報入力表示装置では、イメージリーダ６より地図お
よび設備図面を入力し（ステップST11）、イメージプロ
セッサ７、イメージOCR8および中央演算処理装置１によ
りベクトル化，文字認識，シンボル認識等の線路図認識
作業を行い（ステップST12）、設備図面に関してはさら
に予めMT装置３からディスク装置４へ展開した設備情報
に基づいて対応づけを行い、地図情報を作成してデータ
ベース登録する（ステップST13〜15）。上記の対応づけ
処理を行い、データベースに全ての図面を登録すると最
後に中央演算処理装置１からの指令により線同士を互い
に結合する線路図メッシュ接合処理を行う（ステップST
16）。

次に線路図メッシュ接合処理の方法を第２図および第３
図を参照して説明する。まず、第２図（ａ）に示すよう
に、図面認識後の図面は、図面接合面で分断されている
ので、同図（ｂ）に示すように図面接合面にまたがって
いる電線のうち片側のみしか電柱に接続されていない電
線を全て削除する。次に、第３図に示すようにディスク
装置４に格納された設備情報ファイルの電線データをサ
ーチして、From−to電柱が２図面にまたがっている電線
を検出し、その電線について接続のための自動作図をす
る。すなわち、ディスク装置４の設備情報ファイルの電
線データから、図面ＢのFROM側→図面ＡのTO側にまたが
る線を検出すると高圧，低圧を区別して第２図（ｃ）の
ように図面接合面Ｐを境に順次結合する。

なお、上記実施例は、配電分野の設備図面について説明
したが、上下水道，ガスあるいは通信線などの配管管理
用図面などへ適用しても、上記実施例側と同様の効果を
奏する。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、ディスク装置に格納
された設備情報ファイルの電線データを用いてFROMから
TOに図面同士でまたがる線を検出し、互いの線が一本で
結合するように作図するので、図面接合面で線のとぎれ
がなくなり、現場に即した設備管理図ができると共に設
備情報と現場設備とを１対１で対応づけた電線を有する
図面を迅速かつ正確に作成することができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による設備図面データのデータベース
登録手順を示すフローチャート、第２図はこの発明にお
ける線路図メッシュ接合処理の説明図、第３図はこの発
明におけるメッシュ境界の電線自動作図の説明図、第４
図は従来およびこの発明の一実施例による地図情報入力
表示装置のシステム構成図、第５図は従来の地図データ
のデータベース登録の概要を示す説明図、第６図は従来
の設備図面データのデータベース登録の概要を示す説明
図、第７図（ａ），（ｂ）は従来の図面入力作成方法を
示すフローチャート、第８図は従来の設備図面データの
図面境界部分を示す説明図である。 図において、１は中央演算処理装置（記録情報提供手
段）、４はディスク装置（画像データ記憶手段）、６は
イメージリーダ（図形画像入力手段）、７はイメージプ
ロセッサ（図形画像処理手段）である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】図形画像入力手段で図形を読取り、記録情
   報提供手段からの指令により図形画像処理手段でデータ
   処理し設備管理用図面を自動作成する図面入力表示方法
   において、前記図形画像入力手段で読取った図形情報を
   前記図形画像処理手段および記録情報提供手段によって
   図面１枚単位で線路図認識し、前記図形情報を画像デー
   タ記憶手段に設備情報と現場設備とを対応づけてデータ
   ベース登録し、前記記録情報提供手段により画像データ
   記憶手段の設備情報ファイルデータを基に隣接する図面
   の互いの図面接合面で線路メッシュ接合処理を行い自動
   作図することを特徴とする図面入力表示方法。