JPH073763Y2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JPH073763Y2
JPH073763Y2 JP1987177367U JP17736787U JPH073763Y2 JP H073763 Y2 JPH073763 Y2 JP H073763Y2 JP 1987177367 U JP1987177367 U JP 1987177367U JP 17736787 U JP17736787 U JP 17736787U JP H073763 Y2 JPH073763 Y2 JP H073763Y2
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清 牛島
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ビルや工場等の受電施設に設置されるガス絶
縁開閉装置に関するものである。
[従来の技術] ビル等の受電設備においては、常用と予備の2つの回線
を受電して、所定の開閉回路を介して2台の変圧器に接
続する「2回線受電2変圧器バンク構成」の開閉設備が
標準的な設備として多く用いられている。この種の開閉
設備においては、開閉回路の主回路の一部を構成する3
相の母線導体に電力需給用計器用変成器(以下単にMOF
ともいう。)を接続することが必要とされ、受電設備の
構成に応じて、常用回線を受電する回路及び予備回線を
受電する回路に対して電力需給用計器用変成器を2台設
けて、「2回線受電2変圧器バンク2MOF」の構成をとる
場合と、両受電回路に対して電力需給用計器用変成器を
1台だけ設けて、「2回線受電2変圧器バンク1MOF」の
構成をとる場合とがある。
第8図は「2回線受電2変圧器バンク2MOF」の構成を有
する受電設備の単線結線図を示したもので、同図におい
てLa及びLbはそれぞれ常用回線及び予備回線、T1及びT2
はそれぞれ第1及び第2の変圧器である。常用回線Laと
変圧器T1との間及び予備回線Lbと変圧器T2との間がそれ
ぞれ同様の構成の開閉回路A及びBにより接続され、開
閉回路A,B間が連絡母線BUS2により連絡されている。
各線路と変圧器との間を接続する開閉回路A,Bは、一端
がケーブルヘッドCHd1等を介して回線を構成する線路に
接続される線路側断路器DS1及び接地開閉器ES1と、断路
器DS1の他端に一端が接続された遮断器CBと、遮断器CB
の一端に接続された接地開閉器ES2と、遮断器CBの他端
に一端が接続された母線BUS1と、母線BUS1に接続された
電力需給用計器用変成器MOFと、母線BUS1の他端に一端
が接続された接地開閉器ES3及び母線側断路器DS2と、断
路器DS2の他端に一端が接続された変圧器1次側断路器D
S3と、断路器DS3の他端に接続されたケーブルヘッドCHd
2と、ケーブルヘッドCHd2を接地する接地開閉器ES4と、
遮断器CBの母線BUS1側の回路に装着された変流器CTとを
備えている。開閉回路A,B間は、それぞれの断路器DS2と
DS3との間の回路が連絡母線BUS2により相互に接続され
ている。
また第9図は、「2回線受電2変圧器バンク1MOF構成」
の受電設備の単線結線図を示したもので、この例では、
常用回線Laを受電する開閉回路の断路器DS2の遮断器と
反対側の回路が母線BUS11により接続されるとともに、
変圧器T1側の断路器DS3及び変圧器T2側の断路器DS3のケ
ーブルヘッドCHd2と反対側の回路が母線BUS2により接続
され、母線BUS11及びBUS12の間に電力需給用計器用変成
器MOFが設けられている。
上記のような開閉装置において、開閉回路の構成機器は
外殻容器内に収納されるが、電力需給用計器用変成器MO
Fは電力会社から支給されるため、これを工場で開閉装
置に組込んで出荷することはできず、各電力需給用計器
用変成器MOFは据付現場で開閉装置に接続する必要があ
る。
そのため従来は電力需給用計器用変成器以外の構成機器
をキュービクル形の外殻容器内に収納し、電力需給用計
器用変成器MOFに対しては別の専用容器を用意して、該
電力需給用計器用変成器を収納した容器をキュービクル
形容器の側方に設置していた。
ところで、電力需給用計器用変成器MOFを専用の容器に
収納する場合、電力会社の規格により、電力需給用計器
用変成器の2次端子を配置した2次端子箱を容器の点検
用扉に向けて配置するか、または2次端子箱を母線の負
荷側に向けて配置して2次端子箱の前方に点検用スペー
スを確保することが定められている。そのため従来は、
電力需給用計器用変成器を容器内で第10図または第11図
に示すように配置している。
第10図において、電力需給用計器用変成器MOFは、変成
器本体(UV相間の電圧及びWV相間の電圧を検出する電圧
変成器及びU相の電流及びW相の電流を検出する変流
器)を断面5角形状の絶縁油入りの容器1内に収納した
もので、容器1の上面にはU,V,W3相のブッシング2u,2v,
2wが取り付けられている。これらのブッシングはそれぞ
れの基部の中心が三角形の頂点に位置するように三角配
置されてそれぞれの基部が容器1の天井板に固定されて
いる。U相及びW相のブッシング2u及び2wにはそれぞれ
容器内で変流器の1次導体の両端に接続された対の電圧
電流入力端子3u1,3u2及び3w1,3w2が、またV相のブッシ
ングには1個の電圧入力端子3vがそれぞれ設けられてい
る。そして入力端子3u1及び3u2間を流れるU相の電流と
入力端子3w1及び3w2間を流れるW相の電流とがそれぞれ
容器1内の変流路により検出され、入力端子3u1または3
u2と入力端子3vとの間の電圧(UV相間電圧)及び入力端
子3w1または3w2と入力端子3vとの間の電圧(WV相間電
圧)がそれぞれ容器1内の電圧変成器により検出され
る。
容器1内に収納された電圧変成器及び変流器の2次側端
子は、容器1の側面1aに取り付けられた2次端子箱4内
に設けられた端子金具に接続されている。
変成器MOFを収納する容器6内には3相の母線導体5u〜5
wが配置され、これらの母線導体の電源側及び負荷側の
端部はそれぞれ図示しないケーブル(合計6本のケーブ
ル)を介して開閉回路の遮断器CB及び断路器DS2に接続
されている。
容器6の母線の長手方向と平行な一面6aには点検用扉が
設けられ、変成器MOFは2次端子箱4を点検用扉が設け
られた面6aに向けて配置される。容器6内に設けられた
U相の母線導体5uはその途中で分断されて分断された部
分に対の変成器接続端子7u1及び7u2が設けられ、これら
の端子7u1及び7u2がそれぞれブッシング2uの対の入力端
子3u1及び3u2に裸導体8u1及び8u2を介して接続される。
同様にW相の母線導体5wも途中で分断されて分断された
部分に対の変成器接続端子7w1及び7w2が設けられ、これ
らの端子がそれぞれ裸導体8w1及び8w2を介してブッシン
グ2wの対の入力端子3w1及び3w2に接続される。また母線
導体2vの途中に1個の変成器接続端子7vが設けられ、こ
の接続端子は導体8vを介してブッシング2vの入力端子3v
に接続される。
また第11図に示した例では、電力需給用計器用変成器の
容器1を第10図の位置から90度回転させて2次端子箱4
を負荷側に向け、2次端子箱4の前方に距離l2をとって
点検用のスペースを確保している。
上記のように、従来の受電設備用開閉装置では、電力需
給用計器用変成器以外の主要部の構成機器を収納する容
器を気中絶縁としていたため、装置が大形化するのを避
けられなかった。また電力需給用計器用変成器以外の主
要部の構成機器を収納する容器と電力需給用計器用変成
器を収納する容器とを別個に設けていたため、開閉装置
全体の設置スペースを多く必要とするという問題があっ
た。
そこで、「2回線受電2変圧器バンク1MOF構成」の受電
設備については、実開昭62-115712号に示されているよ
うに、開閉回路の構成機器を絶縁ガスが封入された容器
内に収納してガス絶縁化を図ることにより設備の縮小を
図ることが提案されている。この既提案の受電設備にお
いては、常用回線と第1の変圧器との間を接続する1回
線分の開閉回路(第8図の開閉回路A)を構成する機器
をSF6ガスが封入された1つの容器内に一括して収納し
て構成した常用回線用ユニットと、予備回線と第2の変
圧器との間を接続する1回線分の開閉回路(第9図の開
閉回路B)を構成する機器をSF6ガスが封入された1つ
の容器内に一括して構成した予備回線用ユニットとを並
べて配置して両ユニットの間をガス絶縁された連絡母線
で接続し、両ユニットの間に形成されたスペースの一部
にガス絶縁されたMOFを配置して、該MOFと連絡母線とを
接続している。
[考案が解決しようとする課題] 上記既提案の受電設備(実開昭62-115712号)において
は、MOFを除く1回線分の開閉回路の構成機器を1つの
容器内に一括して収納することにより1つのユニットを
構成するという考え方をとっているため、1ユニットの
構成機器を収納する容器として大形のものを必要とし、
設置場所によっては、ユニットの搬入が困難になること
がある。
また既提案の受電設備では、大形の容器内に開閉機器を
収納したユニットを2台並べて設置して、両ユニット間
にMOFを配置しているが、MOFは各ユニットの容器に比べ
てはるかに小形であるため、大形の2台のユニットの間
にMOFを配置する構成をとると、両ユニットの間に大き
なデッドスペースが生じ、このデッドスペースが設備の
縮小化の妨げになるという問題を生じる。
更に、第8図に示すような「2回線受電2変圧器バンク
2MOF構成」の受電設備を構成する場合に、既提案の受電
設備のように、1回線分の開閉回路A,Bの構成機器をそ
れぞれ1つの容器に一括して収納して2台のユニットを
構成するという考え方をとった場合には、各ユニットの
側方の同じ位置にMOFを配置する必要があるため、2台
のユニットを並べる場合に、両ユニット間に2台のMOF
を並べて配置するためのスペースが必要になる。そのた
め、「2回線受電2変圧器バンク1MOF構成」の場合に比
べて更にデッドスペースが多くなり、ビル内等の狭いス
ペースに設置することが困難になる。従って、既提案の
構成を「2回線受電2変圧器バンク2MOF構成」の受電設
備に適用することは困難な場合が多い。
また第10図に示したように、電力需給用計器用変成器MO
Fの両端2相のブッシング2u,2wの並設方向を母線の長手
方向に一致させた場合には、両端2相のブッシング2u,2
wが2つの母線導体5v,5wの間に位置し、中相のブッシン
グ2vが母線導体5uと5vとの間に位置する状態になるた
め、U相の導体8u1及び8u2とV相の母線導体5vとが交差
することになり、U相とV相との間の絶縁距離がとり難
いという問題があった。
更に第11図に示すように配置した場合には、容器1の2
次端子箱4と反対側の側面と接地電位部との間に絶縁距
離1をとる必要がある上に、2次端子箱4の前方に人
が立入るスペースを確保するために2次端子箱4の前方
に相当に大きな距離l2(通常はl2≧60cm)を確保する必
要があり、電力需給用計器用変成器MOFの設置スペース
が大きくなるのを避けられなかった。
本考案の目的は、2回線受電2変圧器バンク構成の受電
設備に用いるガス絶縁開閉装置において、デッドスペー
スが極力生じないようにして設置スペースの縮小を図る
とともに、多数のケーブルを引き回すことなく電力需給
用計器用変成器を開閉回路に接続し得るようにすること
にある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、2つの回線と2台の変圧器との間を接続する
開閉回路と、対の電圧電流入力端子を備えた両端の2相
のブッシングと1個の電圧入力端子を備えた中相のブッ
シングとからなる3相のブッシングを変成器本体が収納
された変成器容器の上部に三角配置した少なくとも1台
の電力需給用計器用変成器とを備えて、開閉回路の主回
路の一路を構成する3相の母線導体に電力需給用計器用
変成器を接続してなるガス絶縁開閉装置を対象とする。
本考案においては、1回線分の開閉回路を1ユニットと
する考え方をとるのではなく、開閉回路の構成機器の
内、1台の電力需給用計器用変成器につながる構成機器
を1ユニット分の構成機器として、該1ユニット分の構
成機器に対して1つの外殻容器を設け、該外殻容器を3
つの容器により構成することによりスペースの有効利用
を図り、装置の高集積化を図ることを基本とする。
本考案においては、1ユニット分の構成機器を収納する
外殻容器が、軸線を垂直方向に向けた状態で水平方向に
間隔を隔てて並設された縦長の第1及び第2の容器と、
軸線を水平方向に向けた状態で配置されて一端及び他端
がそれぞれ第1の容器の上部側面及び第2の容器の上部
側面に接続された横長の第3の容器とにより門形に構成
される。ここで、外殻容器を構成する第1ないし第3の
容器は、大差がない幅寸法を有していて、該外殻容器の
上面全体の輪郭形状が第1及び第2の容器の並設方向に
細長い矩形状を呈するように構成される。
電力需給用計器用変成器を接続する3相の母線導体は、
第3の容器内に該第3の容器の軸線に沿って互いに平行
に配置する。また第1及び第2の容器には、1ユニット
分の構成機器の内、電力需給用計器用変成器を接続する
母線導体以外の機器を取り付ける。
電力需給用計器用変成器は、中相のブッシングと他の1
相のブッシングとが第3の容器内の対応する2つの相の
母線導体の間に相応する位置に配置されるように、変成
器容器を母線導体の長手方向に対して傾けた状態で、第
3の容器の下方のスペースに配置し、変成器容器の側面
に取り付けられた2次端子箱を第3の容器の下方のスペ
ースの開口部に斜めに指向させる。第1ないし第3の容
器内にはSF6ガスを封入する。
なお本考案においては、後記する実施例に見られるよう
に、第3の容器内に電力需給用計器用変成器を接続する
母線導体以外の機器を更に収納することを何等妨げな
い。
[作用] 上記のように、2回線受電2変圧器バンク構成のガス絶
縁開閉装置において、開閉回路の構成機器の内、1台の
電力需給用計器用変成器につながる構成機器を1ユニッ
ト分の構成機器として、該1ユニット分の構成機器に対
して1つの外殻容器を設け、外殻容器を幅寸法に大差が
ない3つの容器により門形に構成して、該門形の外殻容
器の内側のスペースに電力需給用計器用変成器を配置す
るようにすると、デッドスペースが殆ど生じることがな
いため、スペースを有効に利用して装置の高集積化を図
ることができ、装置を小形に構成して変電所の床面積の
縮小を図ることができる。
上記のように、2回線受電2変圧器バンク構成のガス絶
縁開閉装置の開閉回路の内、1台の電力需給用計器用変
成器につながる構成機器を1ユニット分の構成機器とし
て、該1ユニット分の構成機器を1つの外殻容器に収納
する構成をとると、2回線受電2変圧器バンク1MOFの構
成をとる場合には、開閉回路全体の構成機器が1つの外
殻容器内に収納されるため、全体が1ユニットで構成さ
れる。1ユニットの外殻容器は上から見た場合に細長い
矩形状の形状を呈するように構成されているため、全体
をスリムな形状に構成することができ、デッドスペース
をなくしたことと相俟って、設置面積の縮小を図ること
ができる。
また2回線受電2変圧器バンク2MOFの構成をとる場合に
は、開閉回路全体の構成機器が2つの外殻容器内に分け
て収納されて、全体が2ユニットで構成される。この場
合、各ユニットは上から見た場合に細長い矩形状を呈す
るスリムな形状に構成され、しかも各電力需給用計器用
変成器は各ユニットの門形の外殻容器の内側のスペース
に配置されているため、2台のユニットを狭い間隔で平
行に並べて配置することができ、全体をコンパクトに構
成することができる。
更に上記のように構成すれば、開閉回路に電力需給用計
器用変成器を接続するためにケーブルを引回す必要がな
いため、コストの低減を図ることができる。
また上記のように1ユニット分の外殻容器を3つの容器
から構成すると、1ユニット全体の大きさが輸送限界を
超える場合に外殻容器を3つに分解することができるた
め、現地に据え付ける際に生じる種々の制約に容易に対
処することができる。
特に本考案のように、電力需給用計器用変成器の容器を
母線の長手方向に対して傾けて配置して中相のブッシン
グと他の1つの相のブッシングとを3相の母線導体の内
の隣合う2相の母線導体の間に相応する位置に位置させ
ると、両端の相の母線導体と電力需給用計器用変成器の
両端の相のブッシングとの間を接続する導体が中相の母
線導体と交差することがないため、中相と両端相との間
の絶縁設計を容易にすることができる。
また上記のように、変成器容器を傾けて配置すると、該
容器の側面に設けられる2次端子箱が門形の外殻容器の
内側のスペースの開口部に斜めに指向することになるた
め、2次端子箱内の点検を外部から行うことができる。
従って変成器の収納スペース内に点検用のスペースを確
保する必要がないため、門形の外殻容器の内側に確保す
る変成器収納用のスペースは必要最小限のスペースとす
ることができ、装置が大形化するのを防ぐことができ
る。
更に、上記のように構成すれば、開閉回路に電力需給用
計器用変成器を接続するためにケーブルを引回す必要が
ないため、コストの低減を図ることができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明する。第
1図ないし第4図は第8図に示す開閉回路を用いる場合
に本考案を適用した実施例を示したもので、これらの図
において、10は矩形状の設置ベース、11及び12はそれぞ
れベース10の長手方向に所定の間隔をあけて並設された
縦長の第1及びに第2の容器、13は第1の容器11及び第
2の容器12の間に配置された横長の第3の容器である。
第1及び第2の容器11及び12はそれぞれの軸線を垂直方
向に向けた状態で配置されて、架台14及び15により設置
ベース10上に支持されている。第3の容器13は、その軸
線を水平方向(第1及び第2の容器の並設方向)に向け
た状態で第1の容器と第2の容器との間に配置されて、
その一端及び他端がそれぞれ第1の容器11の上部側面及
び第2の容器12の上部側面に接続されている。
上記第1の容器11ないし第3の容器13により1つのユニ
ットの外殻容器16が構成されている。外殻容器を構成す
る第1ないし第3の容器11ないし13は大差がない幅寸法
を有していて、該外殻容器の上面全体の輪郭形状が第1
及び第2の容器の並設方向(設置ベースの長手方向)に
細長い矩形状を呈するようになっている。この外殻容器
は、第2図に示すように、第1及び第2の容器11及び12
の軸線を含む垂直面の両側(第2図の紙面の表側及び裏
側)のいずれの側から見た場合にも門形を呈するように
構成され、第3の容器13の下方に変成器収納スペースが
形成されている。
本考案においては、1台のMOFにつながる構成機器を1
ユニット分の構成機器として、1ユニットに対して1つ
の門形の外殻容器16を設け、外殻容器16の内側のスペー
ス(第3の容器の下方のスペース)に1台のMOFを配置
する。MOFを接続する3相の母線導体は外殻容器の第3
の容器内に、該第3の容器の軸線に沿って平行に配置
し、MOFの端子と第3の容器内の3相の母線導体とを接
続する。外殻容器を構成する第1及び第2の容器には、
1ユニット分の構成機器の内、電力需給用計器用変成器
を接続する母線導体以外の機器を取り付ける。
第8図に示した2回線受電2変圧器バンク2MOF構成の開
閉回路を構成する場合には、外殻容器16が2組設けられ
て設置ベース10上に平行に配置され、一方の外殻容器16
に開閉回路Aの構成機器が、また他方の外殻容器16に開
閉回路Bの構成機器がそれぞれ取り付けられる。以下開
閉回路A及びBをそれぞれ構成するユニットを第1及び
第2のユニットSa及びSbとする。
各部の構成を詳細に説明すると、第1の容器11は、第1
図に見られるように角部内側に直方体状の窪み11Aを有
する断面L形の箱体からなり、この容器11内には、接地
開閉器ES1付きの断路器DS1と、接地開閉器ES2と、変流
器CTとが収納されている。接地開閉器付きの断路器は、
接地開閉器と断路器の可動電極を共通にしたもので、断
路器を開いた後に接地開閉器が閉じられ、接地開閉器が
開かれた後に断路器が投入されるようになっている。
第1の容器11の角部内側の窪み11A内には3相の遮断器C
Bが配置されている。この遮断器CBは、SF6ガスを封入し
た筒状の気密容器内に可動電極と固定電極とを消弧機構
とともに収納した公知のガス遮断器で、各相の遮断器は
架台14上に配置された操作器箱17上に支持され、各遮断
器の可動電極を操作する絶縁操作棒が操作器箱17内に収
納された操作器に連結されている。遮断器CBの可動電極
側の端子及び固定電極側の端子は容器11の側壁を気密に
貫通させて取り付けられたブッシングを通して容器11内
の回路に接続されている。
第1の容器11の下部には操作器収納部11Bが設けられ、
この操作器収納部11B内に接地開閉器ES1付きの断路器DS
1を操作する操作器19が収納されている。接地開閉器ES1
付きの断路器DS1を操作する操作軸20は容器11の側壁を
気密に貫通させて外部に導出され、該操作軸20の先端に
取り付けられたレバーがリンク22を介して操作器19の出
力レバー19aに連結されている。
遮断器CBが配置された窪み11Aを覆うように断面L字形
の覆い板18が取り付けられ、この覆い板を取り付けるこ
とにより容器11の外観をシンプルな直方体状として、周
囲環境との調和を図っている。
各第1の容器11の天井板には3相のケーブルヘッドCHd1
が取り付けられ、ビル等の天井を這わせて導入された常
用回線La及び予備回線Lbのケーブルが対応する開閉回路
の構成機器を収納した容器11に取り付けられたケーブル
ヘッドCHd1に接続されるようになっている。
第2の容器12は下端が架台15に支持された箱形の操作器
収納部12Aと、該操作器収納部12A上に配置された気密構
造の箱体12Bとからなり、箱体12B内に接地開閉器ES4付
きの断路器DS3が収納されている。箱体12Bの天井部には
3相の接地開閉器ES4の接地側電極につながる接地端子t
1u〜t1wが取り付けられ、これらの接地端子は図示しな
い接地線を介して接地電位部に接続される。
第3の容器13は横長ダクト状に形成されていて、その一
端は容器11の上部側面に設けられた分岐管部11aにブッ
シング取り付け板25を介して接続され、他端は容器12の
上部側面に設けられた分岐管部12aにブッシング取り付
け板26を介して接続されている。
第4図に示したように、容器13と容器11との間に設けら
れたブッシング取り付け板25には、3相のブッシング27
uないし27wがそれぞれの軸線を平行させた状態で取り付
けられ、ブッシング27uないし27wの中心導体の容器11内
に位置する端部は第8図の単線結線図に従って遮断器CB
に接続されている。ブッシング27uないし27wの中心導体
の容器13内に位置する端部には容器13内をその長手方向
に沿って平行に伸びる3相の母線導体30uないし30wの一
端が接続されている。容器13の底部には下方に突出した
分岐管部13Aが設けられ、この分岐管部13Aの下端の開口
部はブッシング取り付け板31により気密に閉じられてい
る。ブッシング取り付け板31には三角配置された3相の
変成器接続用ブッシング32uないし32wと、これらのブッ
シングの内、両端2相のブッシング32u及び32wに近接さ
せて配置された変成器接続用ブッシング33u及び33wとが
取り付けられている。ブッシング32u及び32wの中心導体
は母線導体30u及び30wの先端に接続され、またブッシン
グ32vの中心導体は母線導体30vの中間部に接続されてい
る。
第3の容器13の側壁に接地開閉器ES3付きの断路器DS2の
操作軸35が回転自在に支持されている。操作軸35の一端
は容器13の側壁を気密に貫通して外部に導出され、この
操作軸には可動電極36uないし36wが該操作軸35に対して
絶縁された状態で支持されている。
また第3の容器13と容器12との間に設けられたブッシン
グ取り付け板26にはブッシング36uないし36wが、それぞ
れの軸線をブッシング27uないし27wと一致させた状態で
取り付けられ、これらのブッシングの中心導体の容器13
内に臨む端部に断路器DS2の固定電極37uないし37wが接
続されている。また容器13内には図示しない接地開閉器
用の固定電極が可動電極34uないし34wにそれぞれ対応さ
せて設けられていて、可動電極34uないし34wと固定電極
37uないし36wとにより断路器DS2が、また可動電極34uな
いし34wと図示しない接地開閉器用の固定電極とにより
接地開閉器ES3が構成されている。
可動電極34u及び34wはそれぞれブッシング33u及び33wの
中心導体につながる集電接触子に常時接触し、可動電極
34vは母線導体30vの先端に設けられた接触子に常時接触
するようになっている。
第3の容器13の天井部には、3相の接地開閉器ES3の接
地側電極につながる接地端子t2u〜t2wが取り付けられ、
これらの接地端子は図示しない接地線を介して接地電位
部に接続される。
第2の容器12の下部に設けられた操作器収納部12Aに
は、操作器40及び41がガス制御装置42とともに収納さ
れ、操作器40の出力レバーは、容器12の側壁を気密に貫
通させて外部に導出された断路器DS3の操作軸の先端の
レバーにリンク44を介して連結されている。また操作器
41の出力レバーは容器13内の接地開閉器付き断路器DS2
の操作軸の先端に取り付けられたレバーにリンク45を介
して連結されている。
第1のユニットSaの容器12の側壁及び第2のユニットSb
の容器12の側壁には、それぞれ母線容器50の一端及び他
端が接続され、この母線容器50内に連絡母線BUS2が収納
されている。また各容器12の側壁には母線容器よりも上
方に位置させてケーブルヘッドCHd2が取り付けられ、該
ケーブルヘッドに変圧器の1次側回路につながるケーブ
ルが接続されるようになっている。
上記第1ないし第3の容器11ないし13内及び母線容器50
内にはSF6ガスが大気圧近傍の圧力で封入されている。
このように各機器を収納する容器にガス絶縁を採用する
と、3相の機器相互間の絶縁距離を小さくすることがで
きるため、気中絶縁を採用する場合に比べて容器の寸法
の縮小を図ることができる。
上記のように、本考案においては、第1及び第2のユニ
ットSa及びSbの外殻容器16を、第1ないし第3の容器11
ないし13により、横から見た場合に門形を呈し、かつ上
方から見た場合に第1及び第2の容器の並設方向に細長
い矩形状を呈するように構成する。本考案では、この外
殻容器の第3の容器の下方に形成されるスペースを電力
需給用計器用変成器MOFを収納する変成器収納スペース
として利用することにより、外殻容器の内側及び外側に
デッドスペースを生じさせることなくスペースの有効利
用を図ってガス絶縁開閉装置の縮小化を図る。
電力需給用計器用変成器MOFは、既に説明したものと同
様に、断面が5角形状を呈する容器1内に変成器の本体
を収納したもので、容器1の天井板に3相のブッシング
2uないし2wが取り付けられている。ブッシング2u及び2w
は容器1の5角形の天井板の一辺の両端のコーナ部1a及
び1b付近に位置するように配置されている。中相のブッ
シング2vは、容器1の天井板のブッシング2u,3wが配置
された一辺と反対側の頂部付近に配置されている。両端
相U相及びW相のブッシング2u及び2wにはそれぞれ対の
電圧電流入力端子3u1,3u2及び3w1,3w2が設けられ、中相
のブッシング2vには1個の電圧入力端子3vが設けられて
いる。
容器1のブッシング2u及び2w側の側面に2次端子箱4が
取り付けられ、この2次端子箱内に容器1内に収納され
た電圧変成器及び変流器の2次端子を接続した端子金具
が設けられている。
この電力需給用計器用変成器MOFの容器1は、第5図に
示したように、中相のブッシング2vとU相のブッシング
2uとを3相の母線導体の下方で隣合う2相の母線導体30
u,30vの間に相応する位置に位置させるように、母線導
体30uないし30wの長手方向に対して角度θだけ傾けた状
態で配置され、容器1の側面に設けられた2次端子箱4
が変成器収納空間51の開口部及び母線BUS1の負荷側の双
方に斜めに指向されている。
母線導体30uに接続された変成器接続用ブッシング32u及
び33uはそれぞれ導体8u1及び8u2を介してブッシング2u
の入力端子3u1及び3u2に接続され、母線導体30vに接続
された変成器接続用ブッシング32vの端子は導体8vを介
してブッシング2vの入力端子3vに接続されている。また
母線導体30wに接続された変成器接続用ブッシング32w及
び33wはそれぞれ導体11w1及び11w2を介してブッシング2
wの入力端子3w1及び3w2に接続されている。
危険防止のため、電力需給用計器用変成器MOFが配置さ
れた、変成器収納スペース51の開口部を覆うようにカバ
ー52が取り付けられ、また開閉装置ユニットSa及びSbの
電力需給用計器用変成器MOF間を仕切るように両開閉装
置ユニット間に仕切り壁53が設けられている。更にこの
例では、開閉装置ユニットSa及びSb間に形成されたスペ
ースの側部及び上部を覆うように覆い板54が取り付けら
れている。
上記のように、電力需給用計器用変成器のU相のブッシ
ング2uとV相のブッシング2vとをU相の母線導体30uと
V相の母線導体30vとの間に位置させると、導体11u1及
び11u2が母線導体30vと交差すことがないため、U相と
V相との間の絶縁距離を容易にとることができ、母線BU
S1と電力需給用計器用変成器MOFとの接続部の絶縁設計
を容易にすることができる。
またこの実施例のように、2次端子箱4を変成器収納ス
ペース51の開口部に斜めに指向させると、該開口部を通
して外部から2次端子箱4内の点検作業等を行うことが
できるため、変成器収納スペース51内に点検用スペース
を確保する必要がなくなり、電力需給用計器用変成器の
収納スペースの縮小を図ることができる。
次に第6図及び第7図を参照して、第9図に示した2回
線受電2変圧器バンク1MOF構成のガス絶縁開閉装置に本
考案を適用した実施例を説明する。この例では、第1の
容器11′及び第2の容器12′が共に、第1図ないし第4
図の実施例で用いた第1の容器11と同様のL字形の断面
形状を有する箱体からなり、これら第1の容器11′及び
第2の容器12′の上部側面にダクト状の第3の容器13′
の両端が接続されている。第1の容器11′及び第2の容
器12′はベース10の上に支持された同じ高さの架台14及
び15の上に固定され、第1ないし第3の容器11′ないし
13′により、門形を呈し、かつ第1及び第2の容器の並
設方向に細長い矩形状のスペース内に全体が収まる構成
の外殻容器16′が構成されている。
第1の容器11′内には、第9図の開閉回路Aの接地開閉
器ES1付きの断路器DS1と、接地開閉器ES2と、変流器CT
と、接地開閉器ES3付きの断路器DS2とが収納されてい
る。遮断器CB及びその操作器は第1図ないし第4図の実
施例と同様にL字形の容器11′の角部内側のスペースに
配置されてブッシングを介して容器11′内の回路に接続
され、これら遮断器CB及び操作器は覆い板により覆われ
ている。
第2の容器12′内には、第9図の開閉回路Bの接地開閉
器ES1付きの断路器DS1と、接地開閉器ES2と、変流器CT
と、接地開閉器ES3付きの断路器DS2とが収納され、遮断
器CB及びその操作器はL字形の容器12′の角部内側のス
ペースに配置されてブッシングを介して容器12′内の回
路に接続されている。
容器11′及び12′の天井部にはそれぞれ常用回線La及び
予備回線Lbを引込むケーブルヘッドCHd1と接地開閉器の
接地側電極につながる接地端子t1u〜t1wとが取り付けら
れている。
また容器13′内には、変圧器T1及びT2の1次側回路にそ
れぞれ接続される2組の接地開閉器ES4付きの断路器DS3
と電力需給用計器用変成器MOFを接続する母線導体(第
9図のBUS11及びBUS12)とが収納され、容器13′の底部
に設けられた分岐管部13A′を閉じるように設けられた
ブッシング取り付け板31に、第4図に示した例と同様の
配列で変成器接続用ブッシング32uないし32wと33u及び3
3wとが取り付けられている。
第1及び第2の容器11′及び12′の下部には操作器収納
スペースが設けられていて、第1の容器11′の下部の操
作器収納スペースに操作器19A′及び40A′が収納され、
第2の容器12′の下部の操作器収納スペースに操作器19
B′及び40B′が収納されている。操作器19A′及び40A′
の出力レバーはそれぞれリンク22A′及び44A′を介して
容器11′内の接地開閉器ES1付き断路器DS1及び接地開閉
器ES3付き断路器DS2の操作レバーに連結されている。ま
た操作器19A′及び40A′の出力レバーはそれぞれリンク
22B′及び44B′を介して容器12′内の接地開閉器ES1付
き断路器DS1及び接地開閉器ES3付き断路器DS2の操作レ
バーに連結されている。
更に、容器11′及び12′の側面に操作器41A′及び41B′
が支持され、これらの操作器の出力レバーはそれぞれリ
ンク45A′及び45B′を介して容器13′内の接地開閉器ES
4付きの断路器DS3の操作レバーに連結されている。
電力需給用計器用変成器MOFは門形の外殻容器16の内側
に形成された変成器収納スペース(第3の容器13′の下
方のスペース)に配置され、該電力需給用計器用変成器
のブッシング2uないし2wが第3の容器13′の下面に設け
られた変成器接続用ブッシング32u〜32w及び33u,33wに
接続されている。電力需給用計器用変成器MOFの容器1
の設置の仕方は前記実施例と全く同様である。
電力需給用計器用変成器MOFを収納したスペースの開口
部はカバー52により覆われている。また容器11′ないし
13′内にはSF6ガスが大気圧近傍の圧力で封入されてい
る。
以上本考案の好ましいと思われる実施例につき説明した
が、本考案において開閉回路の構成や容器内における機
器の配列等は任意であり、上記実施例のものに限定され
るものではない。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、2回線受電2変圧器バ
ンク構成のガス絶縁開閉装置において、開閉回路の構成
機器の内、1台の電力需給用計器用変成器につながる構
成機器を1ユニット分の構成機器として、該1ユニット
分の構成機器に対して1つの外殻容器を設け、外殻容器
を幅寸法に大差がない3つの容器により門形に構成し
て、該門形の外殻容器の内側のスペースに電力需給用計
器用変成器を配置するようにしたので、デッドスペース
を殆ど生じさせることなく、スペースを有効に利用して
装置の高集積化を図ることができ、装置を小形に構成し
て、変電所の床面積の縮小を図ることができる利点があ
る。
また本考案によれば、門形の外殻容器の内側のスペース
に電力需給用計器用変成器を配置するとともに、該MOF
につながる開閉回路の全ての機器を第1ないし第3の容
器に振り分けて取り付けることにより、2回線受電2変
圧器バンク1MOFの構成のガス絶縁開閉装置を1ユニット
で構成することができる。また門形の外殻容器を2つ用
意して、それぞれの外殻容器の内側のスペースに電力需
給用計器用変成器を配置するとともに、それぞれの電力
需給用計器用変成器につながる開閉回路の構成機器を第
1ないし第3の容器に適宜に振り分けて取り付けること
により、2回線受電2変圧器バンク2MOF構成のガス絶縁
開閉装置を2ユニットで構成することができる。従っ
て、本考案によれば、1MOFの構成及び2MOFの構成のいず
れにも容易に対応することができる。
しかも本考案では、各ユニットの外殻容器が幅寸法に大
差がない第1ないし第3の容器からなっていて、上から
見た場合に細長い矩形状を呈するスリムな形状に構成さ
れるので、1台のユニットにより2回線受電2変圧器バ
ンク1MOF構成のガス絶縁開閉装置を構成する場合はもち
ろん、2台のユニットにより2回線受電2変圧器バンク
2MOF構成のガス絶縁開閉装置を構成する場合にも、全体
をコンパクトに構成して、設置面積の縮小を図ることが
できる。
また本考案によれば、3つの容器を接続することにより
1ユニットの外殻容器を構成したため、外殻容器が輸送
限界を超える場合には、該外殻容器を分解して対処する
ことができ、現地に据え付ける際に生じる種々の制約に
容易に対処することができるガス絶縁開閉装置を得るこ
とができる。
特に本考案によれば、電力需給用計器用変成器の容器を
母線の長手方向に対して傾けて配置して中相のブッシン
グと他の1つの相のブッシングとを3相の母線導体の内
の隣合う2相の母線導体の間に位置させることにより、
両端の相の母線導体と電力需給用計器用変成器の両端の
相のブッシングとの間を接続する導体を中相の母線導体
と交差させないようにしたため、中相と両端相との間の
絶縁設計を容易にすることができる利点がある。
更に本考案では、変成器容器を傾けて配置することによ
り、該容器の側面に設けられる2次端子箱を門形の外殻
容器の内側のスペースの開口部に斜めに指向させて、2
次端子箱内の点検を外部から行い得るようにしたので、
電力需給用計器用変成器の収納スペース内に点検用のス
ペースを確保する必要がない。従って変成器収納用スペ
ースを必要最小限のスペースとすることができ、外殻容
器を門形に構成してスペースの有効利用を図ったことと
相俟って装置の小形化を図り、設置スペースの縮小を図
ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を一部切り欠いて示す上面図、
第2図は第1図の正面図、第3図は第2図の左側面図、
第4図は同実施例における第3の容器の内部を示す断面
図、第5図は同実施例における電力需給用計器用変成器
の配置を示す説明図、第6図は本考案の他の実施例を示
す正面図、第7図は第6図の右側面図、第8図及び第9
図はそれぞれ本考案を適用するガス絶縁開閉装置の各相
の電気的構成の異なる例を示す単線結線図、第10図及び
第11図はそれぞれ従来の開閉装置における電力需給用計
器用変成器の配置を示す説明図である。 CB……遮断器、ES1〜ES4……接地開閉器、DS1〜DS3……
断路器、CHd1,CHd2……ケーブルヘッド、CT……変流
器、MOF……電力需給用計器用変成器、1……変成器容
器、2u〜2w……ブッシング、3u1,3u2,3w1,3w2……電圧
電流入力端子、3v……電圧入力端子、10……ベース、1
1,11′……第1の容器、12,12′……第2の容器、13,1
3′……第3の容器、14,15……架台、16,16′……外殻
容器、51……変成器収納スペース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの回線と2台の変圧器との間を接続す
    る開閉回路と、対の電圧電流入力端子を備えた両端の2
    相のブッシングと1個の電圧入力端子を備えた中相のブ
    ッシングとからなる3相のブッシングを変成器本体が収
    納された変成器容器の上部に三角配置した少なくとも1
    台の電力需給用計器用変成器とを備え、前記開閉回路の
    主回路の一部を構成する3相の母線導体に前記電力需給
    用計器用変成器を接続してなるガス絶縁開閉装置におい
    て、 前記開閉回路の構成機器の内、1台の電力需給用計器用
    変成器につながる構成機器を1ユニット分の構成機器と
    して、該1ユニット分の構成機器に対して1つの外殻容
    器を設け、 前記外殻容器は、軸線を垂直方向に向けた状態で水平方
    向に間隔を隔てて並設された縦長の第1及び第2の容器
    と、軸線を水平方向に向けた状態で配置されて一端及び
    他端がそれぞれ前記第1の容器の上部側面及び第2の容
    器の上部側面に接続された横長の第3の容器とにより門
    形に構成され、 前記外殻容器を構成する第1ないし第3の容器は大差が
    ない幅寸法を有していて、該外殻容器の上面全体の輪郭
    形状が第1及び第2の容器の並設方向に細長い矩形状を
    呈するように構成され、 前記電力需給用計器用変成器を接続する3相の母線導体
    は、前記第3の容器内に該第3の容器の軸線に沿って互
    いに平行に配置され、 前記第1の容器及び第2の容器には、1ユニット分の構
    成機器の内、前記母線導体以外の機器が取り付けられ、 前記電力需給用計器用変成器は、中相のブッシングと他
    の1相のブッシングとが前記第3の容器内の対応する2
    つの相の母線導体の間に相応する位置に配置されるよう
    に、前記変成器容器が母線導体の長手方向に対して傾い
    た状態で前記第3の容器の下方のスペースに配置され、 前記変成器容器の側面には2次端子箱が取り付けられて
    いて、該2次端子箱が第3の容器の下方のスペースの開
    口部に斜めに指向され、 前記第1ないし第3の容器内にSF6ガスが封入されてい
    ることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
JP1987177367U 1987-11-20 1987-11-20 ガス絶縁開閉装置 Expired - Lifetime JPH073763Y2 (ja)

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