JPH0737234B2 - ステアリングコラムの取付構造 - Google Patents

ステアリングコラムの取付構造

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JPH0737234B2
JPH0737234B2 JP63109939A JP10993988A JPH0737234B2 JP H0737234 B2 JPH0737234 B2 JP H0737234B2 JP 63109939 A JP63109939 A JP 63109939A JP 10993988 A JP10993988 A JP 10993988A JP H0737234 B2 JPH0737234 B2 JP H0737234B2
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善美 山本
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Fuji Kiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、ステアリングコラムの取付構造に関し、更
に具体的には衝突時にステアリングジャケットが車体取
付部から離脱し、シャフト方向に収縮して衝撃を吸収す
る構造の改良に関する。
(従来の技術) 自動車のステアリングコラムは、上部シャフトと下部シ
ャフトに分割されており、衝突などによって運転者の胸
部などがステアリングホイールに打ち付けられることに
よって衝撃力が加わると、シャフト方向に収縮して衝撃
力を緩和できる構造となっている。
第6図は従来のステアリングコラムの取付構造の一例を
示すものであって、シャフト2はジャケット1の中で上
部と下部に分割されており、ステアリングホイール5を
矢印A方向に押すと、上部シャフトがジャケット1内の
緩衝部を圧縮してジャケット1とともに矢印A方向に移
動し、結果としてシャフトが収縮する構造となってい
る。ジャケット1はボルト6により車体4に固定された
ブラケット3に支持されている。
第7図は前記ブラケット3と締結部の拡大斜視図であ
り、第8図はその断面を示す。
図において、ブラケット3のフランジ部7には切欠8が
形成され、その周囲にシャーピン用の小孔9が形成され
ている。そして、切欠8には断面エ字形のカプセルKが
嵌挿されている。カプセルKの中央にはボルト孔11が形
成され、カプセルKのフランジ部Fにはシャーピン用の
小孔13が形成され、小孔9,13には合成樹脂のシャーピン
Pが埋め込まれており、ジャケット1がブラケット3お
よびカプセルKを介して車体4にボルト締めされるの
で、完全に固定される。
しかし、ブラケット3とカプセルKとの固定はシャーピ
ンPの嵌合摩擦力のみであるため、ステアリングホイー
ル5に矢印A方向の強い衝撃力が加わるとシャーピンP
が破断され、ブラケット3がジャケット1を保持したま
まカプセルKから離脱し、ジャケット1内の収縮機構に
より、シャフト2が収縮し衝撃を緩和する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、以上の取付構造においては次の問題点が
あった。
衝撃時の離脱を容易にするためには、ブラケット3のフ
ランジ部7の厚みtに対して、カプセルKの上下フラン
ジ部Fの間隔Lを大きくとり、クリアランスSをとる必
要があるが、こうするとステアリングホイール5にがた
つきが生じ、運転操作に問題を生ずる。
そのため、この嵌合を密にするとカプセルKとブラケッ
ト3の摩擦力が大きくなり、離脱がスムーズにいかなく
なる。
特にステアリングホイールからの押圧力は通常水平方向
にかかるため、ブラケット3のフランジ部7の上面とカ
プセルKの上部フランジ部Fの下面との摩擦力が問題と
なり、金属同士(鉄、アルミ等)の摩擦係数は極めて中
いため、非常時に離脱しない危険がある。
また、自動車の衝突は正面で起るとは限らず、斜め方向
からの衝撃が加わることが多い。その場合、ステアリン
グホイールからの二次衝撃にも角度が付いており、切欠
8の側面とカプセルKの側面との摩擦力も問題になる。
以上の問題を解決するものとして、カプセルを合成樹脂
で構成することも考えられているが、合成樹脂をボルト
締めするとクリープが生じ、耐久性が悪く、安全面で問
題となっていた。
この発明は、以上の各問題を解決するものであって、衝
撃が加わった際の離脱がスムーズで、通常の固定が確実
なステアリングコラムの取付構造を提供することを目的
とするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、この発明のステアリングコラ
ムの取付構造は、ステアリングシャフトを挿通したステ
アリングジャケットをブラケットを介して車体に取り付
ける構造において、 前記ブラケットに、ステアリングホイール側に向って開
口する切欠を形成すると共に、この切欠の周縁部に窪み
を形成し、前記切欠の下部側に配置した金属スライダー
と、上部側に配置した樹脂スライダーとによって、前記
切欠の周縁部をサンドイッチ状に挟持してなり、 前記金属スライダーは、前記切欠の大きさよりも大きく
形成されたフランジ部と、このフランジ部の中央に一体
形成され、かつ前記切欠に嵌合する凸部と、この凸部を
上下方向に貫通するボルト孔とを有し、 前記樹脂スライダーは、前記切欠の大きさよりも大きく
形成されると共に、その中央に前記金属スライダーの凸
部を嵌合する開口部と、その上面に前記ブラケットを挟
んで前記凸部に嵌合した状態で前記凸部より僅かに突出
する突起部と、その下面に前記切欠の周縁部に形成した
窪みに嵌合する小突起とをそれぞれ有してなり、 前記金属スライダーのボルト孔にボルトを挿入して、前
記凸部を車体側に当接固定した際に、前記樹脂スライダ
ーの突起部により、前記ブラケットの窪みに嵌合した小
突起の反対側の上面部位と、対向する車体側の接触面と
の間に隙間を形成するように構成したことを特徴とす
る。
(作 用) 以上の構成によれば、通常の状態では、車体側への固定
は金属と金属との結合であるため、金属スライダーを固
定するボルトの軸力が低下することがなく、強固な結合
となる。さらに、ブラケットに形成した窪みと樹脂スラ
イダーの小突起とが嵌合しているため、クリープの発生
を防止してブラケットの移動が阻止される。
そして、ステアリングホイールに衝撃が加わった際に
は、ブラケットの窪みに嵌合した小突起の反対側の上面
部位と、対向する車体側の接触面との間に隙間を形成で
きるため、樹脂スライダーの小突起の周辺部位が車体側
へ変形して、小突起が窪みを容易に乗り越えることがで
きると共に、この状態では、主に樹脂と金属の摺動でブ
ラケットが移動するため、摩擦力が小さく、所定以上の
衝撃を受けることにより、ブラケットを車体から確実に
離脱させることができる。
これにより、衝撃が加わった際の離脱がスムーズで、し
かも通常の固定が確実なステアリングコラムの取付構造
を得ることができる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図ないし第5図はこの発明の実施例を示している。
図において、ブラケット10の車体への取付部である両側
フランジ部12にはステアリングホイール側に向って軸方
向に拡がる台形状の切欠14が形成され、この切欠14を挟
む下部側には金属スライダー16、上部側には樹脂スライ
ダー18が配置され、両スライダー16,18によって切欠14
の周縁部をサンドイッチ状に挟持するようになってい
る。
前記金属スライダー16は例えばアルミブロックからなっ
ており、前記切欠14の大きさより大きな台形のフランジ
部20と、フランジ部20の中央に一体に立ち上がる台形の
凸部22と、凸部22を上下に貫通した長孔状のボルト孔24
とからなっている。
前記樹脂スライダー18は、前記フランジ部20と同形状の
台形状をなし、その中央に前記凸部22を嵌合する台形状
の開口部26を形成したものである。
そして、その上面四隅には、前記ブラケット10を挟んで
凸部22に嵌合した状態で前記凸部22の突出量より僅かな
段差を設けて突出する接合用の突起部28が形成されてい
るとともに、下面両側には第2図に示すように一対の小
突起30が突出形成されている。
この各小突起30は、前記ブラケット10側フランジ部12に
おいて、切欠14の両側に形成され窪み32に対応して設け
られたものであって、両スライダー16,18を重合した状
態で小突起30は窪み32に嵌合する。
以上の構成において、両スライダー16,18間にブラケッ
ト10のフランジ部12を挟着した状態でボルト孔24にボル
トBを挿通し、車体34側に螺合させれば、前記各接合用
突起部28が車体34に接触し、締結力が加わることによっ
て、第4図(a)(b)に示すように接合用突起部28を
偏平に弾性変形させた状態で前記金属スライダー16側の
凸部22の頂面が車体34側に当接し、金属対金属の接触に
よって強固な結合状態を得られる。
この結合状態においては、前記小突起30は窪み32に嵌合
する。また、接合用突起部28以外の車体34に対向する部
位は、その接触面との間に所定の隙間d1が形成され、こ
の隙間d1は小突起30の嵌合深さd2より大きな厚みに設定
されている。
次に衝突などによって二次衝撃がステアリングホイール
から矢印A方向にかかるとブラケット10はA方向へ押さ
れる。
この衝撃力が前記小突起30と窪み32間の嵌合強度を越え
ると、樹脂スライダー18の中央部分は上部に押し上げら
れ、第5図に示すように弾性変形して小突起30が窪み32
から離脱し、この状態で主に樹脂スライダー18の下面が
最も強く摩擦されるが、樹脂と金属の摩擦係数は低いた
め、容易に離脱が可能となるのである。また、切欠14の
形状が台形であることが一層離脱を容易にする。
[発明の効果] 以上実施例によって詳細に説明したように、この発明に
あっては次の効果がある。
(1)通常の状態では、車体側への固定は金属と金属と
の結合であるため、金属スライダーを固定するボルトの
軸力が低下することがなく、強固な結合となる。さら
に、ブラケットに形成した窪みと樹脂スライダーの小突
起とが嵌合しているため、クリープの発生を防止してブ
ラケットの移動を阻止できる。
(2)そして、ステアリングホイールに衝撃が加わった
際には、ブラケットの窪みに嵌合した小突起の反対側の
上面部位と、対向する車体側の接触面との間に隙間を形
成できるため、樹脂スライダーの小突起の周辺部位が車
体側へ変形して、小突起が窪みを容易に乗り越えること
ができると共に、この状態では、主に樹脂と金属の摺動
でブラケットが移動するため、摩擦力が小さく、所定以
上の衝撃を受けることにより、ブラケットを車体から確
実に離脱させることができる。
(3)これにより、衝撃が加わった際の離脱がスムース
で、しかも通常の固定が確実なステアリングコラムの取
付構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの発明の実施例を示し、第1図
は取付構造の全体斜視図、第2図は第1図のX−X線断
面図、第3図は第1図のY−Y線断面図、第4図(a)
はボルトを締めた状態を示す第2図相当の断面図、第4
図(b)はボルトを締めた状態を示す第3図相当の断面
図、第5図は離脱時の状態を示す第3図相当の断面図、
第6図ないし第8図は従来例を示し、第6図はステアリ
ングコラムの説明図、第7図は取付構造の斜視図、第8
図は同断面図である。 10……ブラケット 12……フランジ部 14……切欠 16……金属スライダー 18……樹脂スライダー 20……フランジ部 22……凸部 24……ボルト孔 26……開口部 28……接合用突起 30……小突起 32……窪み 34……車体 B……ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングシャフトを挿通したステアリ
    ングジャケットをブラケットを介して車体に取り付ける
    構造において、 前記ブラケットに、ステアリングホイール側に向って開
    口する切欠を形成すると共に、この切欠の周縁部に窪み
    を形成し、前記切欠の下部側に配置した金属スライダー
    と、上部側に配置した樹脂スライダーとによって、前記
    切欠の周縁部をサンドイッチ状に挟持してなり、 前記金属スライダーは、前記切欠の大きさよりも大きく
    形成されたフランジ部と、このフランジ部の中央に一体
    形成され、かつ前記切欠に嵌合する凸部と、この凸部を
    上下方向に貫通するボルト孔とを有し、 前記樹脂スライダーは、前記切欠の大きさよりも大きく
    形成されると共に、その中央に前記金属スライダーの凸
    部を嵌合する開口部と、その上面に前記ブラケットを挟
    んで前記凸部に嵌合した状態で前記凸部より僅かに突出
    する突起部と、その下面に前記切欠の周縁部に形成した
    窪みに嵌合する小突起とをそれぞれ有してなり、 前記金属スライダーのボルト孔にボルトを挿入して、前
    記凸部を車体側に当接固定した際に、前記樹脂スライダ
    ーの突起部により、前記ブラケットの窪みに嵌合した小
    突起の反対側の上面部位と、対向する車体側の接触面と
    の間に隙間を形成するように構成したことを特徴とする
    ステアリングコラムの取付構造。
JP63109939A 1988-04-30 1988-04-30 ステアリングコラムの取付構造 Expired - Lifetime JPH0737234B2 (ja)

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JPH01278877A JPH01278877A (ja) 1989-11-09
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JP4952875B2 (ja) * 2004-06-04 2012-06-13 日本精工株式会社 ステアリングコラム装置
JP4561388B2 (ja) * 2005-02-08 2010-10-13 日本精工株式会社 ステアリング装置
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