JPH0737201U - 管状器官の治療具 - Google Patents

管状器官の治療具

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JPH0737201U JP7315993U JP7315993U JPH0737201U JP H0737201 U JPH0737201 U JP H0737201U JP 7315993 U JP7315993 U JP 7315993U JP 7315993 U JP7315993 U JP 7315993U JP H0737201 U JPH0737201 U JP H0737201U
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寛幸 浅野
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加藤発条株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば血管の動脈瘤内にコイルを挿入し、動
脈瘤の破裂を防止する治療などに用いられる管状器官の
治療具を提供する。 【構成】 線状部材11の先端部に、形状記憶合金の筒
体からなるホルダ12を、例えば圧入などの手段によっ
て取付ける。ホルダ12は、先端部にスリット13を有
し、複数に分割されている。この分割部の内周又は外周
に、例えばダブルコイル等からなる体内留置具21の基
端部を保持させる。体内留置器具21を例えば血管の動
脈瘤内に挿入したら、熱湯等を注入して加熱すると、ホ
ルダ12の分割部が形状復帰力によって拡径又は縮径し
て、体内留置具21を解放させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、人体の管状器官内に、例えば動脈瘤の治療のための体内留置具、大 量の出血を防止するための血路閉塞具、管状器官を拡張するためのステントなど を、適切に挿入するために使用される管状器官の治療具に関する。
【0002】
【従来の技術】
人体には、様々な管状器官が存在し、外部からの手術では到達不可能な場合、 あるいは、外部からの手術が複雑である場合などは、管状器官を通じて内部から 患部に到達し、薬剤、拡張具あるいは閉栓物質などを留置し、治療を行うという 方法がとられてきた。例えば、血管にできた動脈瘤を治療するとき、カテーテル を血管内を通して動脈瘤に誘導し、そのカテーテルを通して金属コイル等を動脈 瘤内に挿入し、動脈瘤内を金属コイル等で埋めて血栓を作らせ、血液の流入を防 いで動脈瘤の破裂を防止する方法が採用されている。
【0003】 図7には、上記のような治療方法の一例が示されている。すなわち、動脈瘤1 aが形成された血管1内に親カテーテル2を挿入し、親カテーテル2の先端部が 動脈瘤1aの近傍に達したら、親カテーテル2の先端部外周に装着されたバルー ン3を膨らませて、親カテーテル2の先端位置を固定する。
【0004】 この状態で、親カテーテル2を通して子カテーテル4を挿入し、子カテーテル 4の先端を動脈瘤1aの入口に配置する。そして、子カテーテル4内にプラチナ 等のコイル5を挿入し、プッシャとしてのガイドワイヤ6で、子カテーテル4の 先端からコイル5を動脈瘤1a内に押し出す。こうして、多数のコイル5を動脈 瘤1a内に挿入することにより、動脈瘤1aを閉塞させる。
【0005】 また、他の方法として、ガイドワイヤの先端部に、動脈瘤内に留置すべき金属 コイルを取付け、ガイドワイヤの先端部を動脈瘤内に挿入した状態で、電気分解 することによって金属コイルをガイドワイヤの先端から分離させ、動脈瘤内に留 置させるようにした治療具も提案されている(例えば特許出願公表平5−500 322号参照)。
【0006】 更に、マイクロバルーンを動脈瘤内に挿入して閉塞する方法も知られている。 すなわち、マイクロカテーテルの先端にバルーンを取付け、動脈瘤内に誘導し、 硬化剤でバルーンを膨張させた後、切り離すという方法である。
【0007】 更にまた、他の動脈瘤の閉塞方法としては、絹糸を動脈瘤内に挿入する方法、 エチレン−ビニルアセテート共重合体からなるビーズを挿入する方法、液体閉栓 物質を注入する方法などが提案されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示す方法では、子カテーテル4からコイル5を押し出し たとき、コイル5が動脈瘤1a内に完全に入らないで、血管1の流路側に突き出 たりしていると、コイル5によって血管1の流路が閉塞されてしまうという虞れ があった。この場合、コイル5を子カテーテル4から一旦押し出してしまうと、 子カテーテル5へ引き戻すことができないため、医師は、コイル5の押し出し作 業に多大な時間をかけて慎重に行わなければならなかった。
【0009】 また、ガイドワイヤの先端に金属コイルを取付け、電気分解によって分離する 方法では、金属コイルが動脈瘤内に配置されたことを確認できた後に、通電して ガイドワイヤから切り離すことができるが、金属コイルを切り離すのに必要な通 電時間が非常に長く、図7に示すようにバルーン3を用いて血管1内の血流を一 時的に止めていることから時間的な制約もあり、装置も大掛かりなものとなると いう問題があった。更に、電気分解によって金属イオンが血液中に溶出して人体 に悪影響を与える虞れがあった。
【0010】 更に、マイクロバルーンを動脈瘤に挿入して閉塞する方法では、バルーンと動 脈瘤の形状が一致しないため、バルーンにより動脈瘤が変形しストレスがかかっ たり、バルーンの誤離脱が生じる可能性があった。また、万一動脈瘤内でバルー ンが破裂した場合は、動脈瘤自体も破裂する可能性が非常に高い。
【0011】 更にまた、動脈瘤内に、絹糸や、合成樹脂ビーズや、液体閉栓物質を挿入して 閉塞させる方法では、これらの物質がいずれも血流によって流されやすいので、 血管の他の箇所に流れ込んで流路を閉塞させてしまう虞れがあった。
【0012】 したがって、本考案の目的は、コイル等の体内に留置すべき器具が、安全にか つ確実に所望位置に配置されたことを確認した後に、速やかに分離することがで きるようにした管状器官の治療具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の管状器官の治療具は、線状部材の先端部に 体内留置具が着脱自在に取付けられてなる管状器官の治療具において、前記線状 部材の先端部に、形状記憶合金の筒体の先端部にスリットを形成したものからな るホルダが取付けられ、このホルダの内周又は外周に、前記体内留置具の一部が 保持されており、前記形状記憶合金の変態点以上の温度になると、前記ホルダの 前記スリットによって形成された分割部が拡径又は縮径して、前記体内留置具を 解放するように構成されていることを特徴とする。
【0014】 本考案の好ましい態様の一つとしては、前記線状部材の先端部が、前記ホルダ の基端部内周に圧入されて、前記線状部材と前記ホルダとが接続された構造のも のが挙げられる。
【0015】 本考案の別の好ましい態様としては、前記線状部材の先端部に、金属の筒体が ろう付けされ、この金属の筒体の先端部が、前記ホルダの基端部内周に圧入され て、前記線状部材と前記ホルダとが接続された構造のものが挙げられる。
【0016】 本考案の更に別の好ましい態様としては、前記線状部材の先端部が、前記ホル ダの基端部内周に挿入され、前記ホルダ及び前記線状部材の先端部を貫通する孔 を通して、ピンを挿入することにより、前記線状部材と前記ホルダとが接続され た構造のものが挙げられる。
【0017】 また、体内留置具としては、ダブルコイルが好ましく採用される。しかし、そ れに限らず、試験管ブラシのような形状を有するものや、コイルのピッチ間に繊 維を挟ませたものなど、種々の形状、材質のものを用いることができる。体内留 置具もX線不透過性を有するものであることが好ましく、例えば金、白金等を材 質とするものや、ステンレス、形状記憶合金などの表面に金、白金等をめっきし たものなどが好ましく用いられる。
【0018】
【作用】
本考案の治療具を用いて、例えば血管の動脈瘤の治療を行うには、まずカテー テルを血管に挿入し、その先端部を動脈瘤の入口に配置する。そして、カテーテ ルを通して、本考案の治療具を挿入し、線状部材の先端部に係合部を介して連結 された体内留置具を動脈瘤内に挿入する。
【0019】 体内留置具が動脈瘤内に完全に挿入されたことを、例えばX線透視カメラ等に よって確認したら、カテーテルを通して熱湯等を注入して係合部を加熱する。な お、加熱方法は、高周波誘導加熱などの手段を採用することもできる。こうして 係合部を加熱すると、形状記憶合金でできた線状部材の先端部の係合部が変形し て体内留置具との係合が外れ、体内留置具が動脈瘤内に留置される。
【0020】 こうして、体内留置具を動脈瘤内に留置すると、体内留置具は、動脈瘤内を埋 めて血栓を作らせるので、動脈瘤内への血液の流入が阻止され、動脈瘤の破裂を 防止することができる。
【0021】 本考案によれば、上記のように、体内留置具が所定の位置に配置されたことを 確認してから、体内留置具を分離することができ、もし適切な位置にないときに は、線状部材を引張って体内留置具をカテーテル内に引き戻して、操作をもう1 度やり直すことができる。
【0022】 また、熱湯等を注入することにより、形状記憶合金でできた係合部を瞬時のう ちに変形させて、体内留置具を解放することができる。したがって、体内留置具 の挿入作業を確実かつ安全に行うことができ、医師や患者に対する負担も軽減さ れる。
【0023】 更に、本考案では、線状部材の先端部に取付けたホルダが、先端部にスリット を有する形状記憶合金の筒体からなるので、体内留置具にフック等を設けること なく、上記ホルダの内周又は外周に圧接させて保持することが可能となり、体内 留置具の形状が簡素化され、体内留置具の加工が容易になるとともに、体内に留 置したときの安全性を高めることができる。また、ホルダ自体の形状も簡素化さ れ、線状部材とホルダとの接続も容易になるので、部品加工を容易にして生産性 を高めることができる。
【0024】
【実施例】
図1〜3には、本考案による管状器官の治療具の一実施例が示されている。 図1、2に示すように、この管状器官の治療具は、線状部材11と、その先端 部に取付けられたホルダ12と、このホルダ12に着脱可能に保持された体内留 置具21とで構成されている。
【0025】 線状部材11は、弾性を有する金属線材からなり、先端部がテーパ状に形成さ れている。線状部材11の材質としては、例えばステンレス、ピアノ線、アモル ファス合金、形状記憶合金等が好ましく用いられる。線状部材11の全長は1500 〜2000mm程度が好ましく、テーパ部の長さは30〜350mm 程度が好ましい。また、 線状部材11の基部側の太さは0.35〜0.45mm程度が好ましく、線状部材11の先 端部の太さは0.05〜0.4 mm程度が好ましい。なお、線状部材11の少なくとも先 端部近傍は、表面に金めっき等を施すことによって、X線不透過性を付与するこ とが好ましい。
【0026】 線状部材11の外周には、例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステ ル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、フッ素樹脂、 シリコンゴムなどの合成樹脂膜が被覆されていてもよい。更に、この合成樹脂膜 の表面に、例えばイソシアネート基などの官能基を形成し、この官能基にポリエ チレングリコールなどの親水性ポリマーを結合させるなどの方法で、親水性ポリ マーを被覆してもよい。このような親水性ポリマーとしては、例えば特公平4− 14991号に開示されたような樹脂が挙げられる。
【0027】 ホルダ12は、形状記憶合金の筒体からなり、この実施例の場合、その先端部 に軸方向に沿った2つのスリット13が形成され、先端部を2分割している。な お、スリット13は十字状に4つ形成され、先端部を4分割したものでもよく、 あるいは更に多数のスリット13によって多数に分割したものでよい。これらの スリット13は、ワイヤーカットなどの方法により形成することができる。そし て、ホルダ12の基端部内周に、上記線状部材11の先端部が圧入され、線状部 材11とホルダ12とが接続されている。
【0028】 一方、図3に示すように、体内留置具21は、金、白金、又は表面に金めっき を施された金属等のX線不透過性材料からなるダブルコイル22で構成されてい る。ダブルコイル22の先端頭部23は、管状器官に挿入する際に、管状器官を 傷付けることなく、容易に挿入できるように、ろう付け、溶融等の手段で丸く形 成されている。同様に、ダブルコイル22の基端頭部24も、体内に留置したと き組織を損傷しないように、丸く形成されている。なお、ダブルコイル22の一 次コイルの直径は0.25〜0.4 mmが好ましく、その長さは50〜400 mmが好ましい。 また、ダブルコイル23の二次コイルの直径は3〜8mmが好ましい。
【0029】 図1に示すように、体内留置具21は、その基端頭部24を、線状部材11の 先端に取付けられたホルダ12の先端部内周に挿入され、ホルダ12の内周に圧 接されて保持されている。そして、例えばカテーテル等を通して加温された生理 食塩水等を注入し、ホルダ12を加熱すると、形状記憶合金の形状復帰力によっ て、図2に示すように、ホルダ12のスリット13によって形成された分割部が 外側に開き、体内留置具21を解放するようになっている。なお、上記形状記憶 合金の変態点は、35〜90℃程度が好ましい。また、低温時における体内留置 具21の保持力を増すために、ホルダ12を構成する形状記憶合金としては、2 方向性の形状記憶合金が好ましい。
【0030】 次に、図1、2に示した管状器官の治療具を用いて、血管の動脈瘤を治療する 方法について説明する。
【0031】 まず、穿刺針を用いて経皮的に血管内にカテーテルを挿入し、動脈瘤の入口に カテーテルの先端が到達するように配置させる。カテーテルとしては、市販のい ずれのものを用いてもよい。次に、カテーテル内に、本考案の治療具を、体内留 置具21のダブルコイル22を直線状に伸ばした状態にして挿入し、体内留置具 21をカテーテルの先端から押し出して動脈瘤内に配置する。体内留置具21は 、カテーテルから押し出されると、ダブルコイル22が形状復帰して3次元的に 絡まったような形状となる。なお、体内留置具21は、その基端部をホルダ12 に保持され、線状部材11の先端部に連結されているので、一度カテーテルから 押し出された後も、その位置が適当でない場合は、カテーテル内に引き戻して、 操作を再度やり直すことができる。
【0032】 次に、体内留置具21が動脈瘤内に確実に挿入されたことを確認したら、カテ ーテルを通して加温された生理食塩水を流し込むか、あるいは、ヒーター加熱、 高周波誘導などの手段によってホルダ12を加熱する。その結果、形状記憶合金 の形状復帰力によって、図2に示すように、ホルダ12の先端部が開いて、体内 留置具21が解放される。その結果、体内留置具21が線状部材11から分離し て動脈瘤内に留置され、体内留置具21は、ダブルコイルに復帰して動脈瘤内を 埋めた状態となり、血栓を作って血液の動脈瘤内への流入を阻止し、動脈瘤の破 裂を防止することができる。
【0033】 なお、上記において、体内留置具21の基端頭部24を設けず、基端のコイル 部をホルダ12の外周に圧接させて、体内留置具21をホルダ12に保持させる こともできる。その場合には、ホルダ12のスリット13によって形成された分 割部が、所定温度に加熱されたときに縮径するように形状記憶処理することによ り、体内留置具21を解放させることが可能となる。
【0034】 また、本考案の治療具は、用途に応じて、各種形状の体内留置具を連結して使 用することができる。これによって、上記のような動脈瘤の治療ばかりでなく、 事故等で血管を損傷したとき大量の出血を防止するため、血管を閉塞させる血路 閉塞具の挿入などにも利用することができる。また、管状器官を拡張させるため のステントの挿入にも利用できる。
【0035】 図4には、本考案による管状器官の治療具の他の実施例が示されている。なお 、図1、2の実施例と実質的に同一の部分には、同符号を付してその説明を省略 することにする。
【0036】 この管状器官の治療具は、図1〜3に示した治療具の線状部材11とホルダ1 2との接続構造を変えただけで、他の構成は同じである。すなわち、線状部材1 1の先端部が、ステンレスからなる筒体31の基端部に挿入され、ろう付けされ ている。また、筒体31の先端部が、形状記憶合金の筒体からなるホルダ32の 基端部に圧入されている。ホルダ32の先端部には、前記実施例と同様にスリッ ト33が形成され、先端部を2分割している。この分割部内周に、体内留置具2 1の基端部が挿入されて保持されている。なお、筒体31の材質は、ステンレス に限定されないが、ろう付け可能な金属であることが好ましい。
【0037】 この管状器官の治療具においても、例えばカテーテル等を通して加温された生 理食塩水等を注入することによりホルダ32を加熱すると、形状記憶合金の形状 復帰力によってホルダ32の分割部が外側に開き、体内留置具21を解放するよ うになっている。
【0038】 図5、6には、本考案による管状器官の治療具の更に他の実施例が示されてい る。なお、図1、2の実施例と実質的に同一の部分には、同符号を付してその説 明を省略することにする。
【0039】 この管状器官の治療具も、図1〜3に示した治療具の線状部材11とホルダ1 2との接続構造を変えただけで、他の構成は同じである。
【0040】 すなわち、線状部材11の先端が扁平に押しつぶされ、そこにピン止め孔54 が形成されている。また、ホルダ51は、形状記憶合金の筒体で構成され、その 先端部に軸方向に沿ったスリット53が形成され、先端部が2分割されている。 そして、この分割部内周に体内留置具21の基端部が挿入されて、保持されてい る。更に、ホルダ51の基端部には軸方向と直交する方向から形成されたピン係 合溝55が形成されている。ピン係合溝55は、奥部が広がったあり溝のような 形状をなし、その奥部は上方から見てほぼ円形の孔をなしている。
【0041】 線状部材11の先端部外周には、補強コイル52の基端部がろう付けされてい る。また、補強コイル52の先端部は、ホルダ51の基端部内周に圧接されて挿 入されている。そして、線状部材11の先端もホルダ51の基端部内周に挿入さ れ、上記ピン係合溝55及び上記ピン止め孔54を貫通するように、ピン56が 挿入されて圧入固定されている。
【0042】 この管状器官の治療具においても、例えばカテーテル等を通して加温された生 理食塩水等を注入することによりホルダ51を加熱すると、形状記憶合金の形状 復帰力によってホルダ51の分割部が外側に開き、体内留置具21を解放するよ うになっている。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の管状器官の治療具によれば、体内留置具が、線 状部材の先端部に取付けられた形状記憶合金の筒体からなるホルダに保持され、 形状記憶合金の形状復帰力で解放されるように構成されているので、カテーテル から一度押し出した後も、挿入位置を修正したい場合には、再びカテーテル内に 引き戻して操作をやり直すことができる。そして、体内留置具が適正な位置に配 置されたのを確認してから、例えば、加温された生理食塩水を流したり、高周波 誘導したりして、体内留置具を瞬時に分離することができるので、挿入作業を短 時間で、安全かつ確実に行うことができる。
【0044】 また、ホルダが、形状記憶合金の筒体の先端部にスリットを設けたもので構成 されているので、体内留置具を上記ホルダの内周又は外周に圧接させて保持する ことが可能となる。その結果、体内留置具にフック等を設ける必要がないので、 その形状が簡素化され、体内留置具の加工が容易になるとともに、体内に留置し たときの安全性を高めることができる。また、ホルダ自体の形状も簡素化され、 線状部材とホルダとの接続も容易になるので、部品加工を容易にして生産性を高 めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の管状器官の治療具の一実施例を示す部
分拡大図である。
【図2】同治療具において体内留置具が解放された状態
を示す部分拡大図である。
【図3】同治療具の体内留置具を示す斜視図である。
【図4】本考案の管状器官の治療具の他の実施例を示す
部分拡大図である。
【図5】本考案の管状器官の治療具の更に他の実施例を
示す部分拡大図である。
【図6】同治療具のホルダと線状部材との接続構造を示
す斜視図である。
【図7】従来の治療具を用いて血管の動脈瘤内に体内留
置コイルを挿入する操作を示す説明図である。
【符号の説明】
11 線状部材 12、32、51 ホルダ 13、33、53 スリット 21 体内留置具 31 ステンレスの筒体 54 ピン止め孔 55 ピン係合溝 56 ピン

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状部材の先端部に体内留置具が着脱自
    在に取付けられてなる管状器官の治療具において、前記
    線状部材の先端部に、形状記憶合金の筒体の先端部にス
    リットを形成したものからなるホルダが取付けられ、こ
    のホルダの内周又は外周に、前記体内留置具の一部が保
    持されており、前記形状記憶合金の変態点以上の温度に
    なると、前記ホルダの前記スリットによって形成された
    分割部が拡径又は縮径して、前記体内留置具を解放する
    ように構成されていることを特徴とする管状器官の治療
    具。
  2. 【請求項2】 前記線状部材の先端部が、前記ホルダの
    基端部内周に圧入されて、前記線状部材と前記ホルダと
    が接続されている請求項1記載の管状器官の治療具。
  3. 【請求項3】 前記線状部材の先端部に、金属の筒体が
    ろう付けされ、この金属の筒体の先端部が、前記ホルダ
    の基端部内周に圧入されて、前記線状部材と前記ホルダ
    とが接続されている請求項1記載の管状器官の治療具。
  4. 【請求項4】 前記線状部材の先端部が、前記ホルダの
    基端部内周に挿入され、前記ホルダ及び前記線状部材の
    先端部を貫通する孔を通して、ピンを挿入することによ
    り、前記線状部材と前記ホルダとが接続されている請求
    項1記載の管状器官の治療具。
  5. 【請求項5】 前記体内留置具は、ダブルコイルからな
    る請求項1〜4のいずれか1つに記載の管状器官の治療
    具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027592A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Access Point Technologies Kk 生体管腔閉塞装置

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