JP2581136Y2 - 人体管状器官の治療具 - Google Patents

人体管状器官の治療具

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、血管の動脈瘤
内に金属コイルを挿入することにより、動脈瘤内を埋め
て血液の流入を阻止し、もって動脈瘤の破裂を防止する
用途などに用いられる人体管状器官の治療具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、血管の動脈瘤の治療方法の一つと
して、カテーテルを通して金属コイル等を動脈瘤内に挿
入し、動脈瘤内を金属コイル等で埋めて血栓を作らせ、
血液の流入を防いで動脈瘤の破裂を防止する方法が採用
されている。
【0003】図7には、上記のような治療方法の一例が
示されている。すなわち、動脈瘤1aが形成された血管
1内に親カテーテル2を挿入し、親カテーテル2の先端
部が動脈瘤1aの近傍に達したら、親カテーテル2の先
端部外周に装着されたバルーン3を膨らませて、親カテ
ーテル2の先端位置を固定する。
【0004】この状態で、親カテーテル2を通して子カ
テーテル4を挿入し、子カテーテル4の先端を動脈瘤1
aの入口に配置する。そして、子カテーテル4内にプラ
チナ等のコイル5を挿入し、プッシャとしてのガイドワ
イヤ6で、子カテーテル4の先端からコイル5を動脈瘤
1a内に押し出す。こうして、多数のコイル5を動脈瘤
1a内に挿入することにより、動脈瘤1aを閉塞させ
る。
【0005】また、他の方法として、ガイドワイヤの先
端部に、動脈瘤内に留置すべき金属コイルを取付け、ガ
イドワイヤの先端部を動脈瘤内に挿入した状態で通電加
熱することによって金属コイルをガイドワイヤの先端か
ら分離させ、動脈瘤内に留置させるようにした治療具も
提案されている。
【0006】更に、他の動脈瘤の閉塞方法としては、絹
糸を動脈瘤内に挿入する方法、エチレン−ビニルアセテ
ート共重合体からなるビーズを挿入する方法、液体閉栓
物質を注入する方法などが提案されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す方法では、子カテーテル4からコイル5を押し出し
たとき、コイル5が動脈瘤1a内に完全に入らないで、
血管1の流路側に突き出たりしていると、コイル5によ
って血管1の流路が閉塞されてしまうという虞れがあっ
た。この場合、コイル5を子カテーテル4から一旦押し
出してしまうと、子カテーテル5へ引き戻すことができ
ないため、医師は、コイル5の押し出し作業に多大な時
間をかけて慎重に行わなければならなかった。
【0008】また、ガイドワイヤの先端に金属コイルを
取付け、通電加熱によって分離する方法では、金属コイ
ルが動脈瘤内に配置されたことを確認できた後に、通電
加熱してガイドワイヤから切り離すことができるが、金
属コイルを切り離すのに必要な通電時間が非常に長く、
図7に示すようにバルーン3を用いて血管1内の血流を
一時的に止めていることから時間的な制約もあり、装置
も大掛かりなものとなるという問題があった。
【0009】更に、動脈瘤内に、絹糸や、合成樹脂ビー
ズや、液体閉栓物質を挿入して閉塞させる方法では、こ
れらの物質がいずれも血流によって流されやすいので、
血管の他の箇所に流れ込んで流路を閉塞させてしまう虞
れがあった。
【0010】したがって、本考案の目的は、体内に留置
すべきコイルが、安全にかつ確実に所望位置に配置され
たことを確認した後に、速やかに分離することができる
ようにした、特に血管の動脈瘤等の治療に適した人体管
状器官の治療具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の人体管状器官の治療具の第1は、先端が丸
い頭部をなし、体内に留置されると三次元的に丸まった
形状に復帰する性質を有する体内留置コイルと、この体
内留置コイルの基端部に係合し、回転動作又は押し引き
動作によって前記体内留置コイルを分離するプッシャと
を備え 前記プッシャは、有底のネジ溝を有するもので
あることを特徴とする。
【0012】本考案の人体管状器官の治療具の第2は、
先端が丸い頭部をなし、体内に留置されると三次元的に
丸まった形状に復帰する性質を有する体内留置コイル
と、 この体内留置コイルの基端部に係合し、回転動作又
は押し引き動作によって前記体内留置コイルを分離する
チューブ状のプッシャと、 前記プッシャの内部及び前記
体内留置コイルの内部に挿脱自在に挿入される、前記プ
ッシャとは別体の芯線とを備え、前記プッシャは、少な
くとも先端部がコイル状をなすか、又は有底のネジ溝を
有していることを特徴とする
【0013】本考案の人体管状器官の治療具の第3は、
先端が丸い頭部をなして閉塞され、体内に留置されると
三次元的に丸まった形状に復帰する性質を有する体内留
置コイルと、 この体内留置コイルの基端部に係合し、回
転動作又は押し引き動作によって前記体内留置コイルを
分離するコイル状のプッシャと、 先端側に細径部、基端
側に拡径部を有し、前記細径部が前記プッシャの内部に
遊離状態で挿入され、前記拡径部には前記プッシャの基
部が固着された芯線とを備えていることを特徴とする
【0014】本考案の人体管状器官の治療具の第4は、
先端が丸い頭部をなし、体内に留置されると三次元的に
丸まった形状に復帰する性質を有する体内留置コイル
と、 この体内留置コイルの基端部に係合し、回転動作又
は押し引き動作によって前記体内留置コイルを分離する
チューブ状のプッシャと、 前記プッシャの内部及び前記
体内留置コイルの内部に挿脱自在に挿入される、前記プ
ッシャとは別体の芯線とを備え、 前記プッシャは、少な
くとも先端部がコイル状をなすか、又は有底のネジ溝を
有しており、 前記体内留置コイルの途中の内周に仕切り
が設置されていることを特徴とする
【0015】
【作用】本考案の治療具を用いて、例えば血管の動脈瘤
の治療を行うには、まずカテーテルを血管に挿入し、そ
の先端部を動脈瘤の入口に配置する。そして、カテーテ
ルを介して、本考案の治療具を挿入し、先端部に装着さ
れた体内留置コイルを動脈瘤内に挿入する。
【0016】このとき、体内留置コイルの基端部と、プ
ッシャの先端部とは、コイルどうしが互いにねじり込ん
だ状態、あるいは体内留置コイルの基端部がプッシャ先
端部のネジ溝に螺合した状態などで連結されている。ま
た、本考案の第2又は第4によれば、プッシャの内部を
通して体内留置コイルの内部に芯線を挿入して、体内留
置コイルを直線状態に保持しておき、芯線を徐々に抜き
ながら体内留置コイルを動脈瘤内に挿入することもでき
る。
【0017】体内留置コイルが動脈瘤内に完全に挿入さ
れたことを確認したら、プッシャを回転させたり、ある
いは押し引きすることにより、体内留置コイルをプッシ
ャ先端から分離させ、動脈瘤内に留置させることができ
る。例えば、体内留置コイルの基端部とプッシャ先端部
のコイルとが互いにねじり込んだ状態で連結されている
場合には、プッシャを回転させることにより分離するこ
とができる。また、体内留置コイルの基端部がプッシャ
先端部のネジ溝に螺合した状態で連結されている場合に
は、プッシャを回転させたり、芯線などで体内留置コイ
ルの移動を押えておき、その状態でプッシャを引いたり
して、体内留置コイルとプッシャとの螺合を外し、体内
留置コイルを分離することができる。
【0018】こうして、体内留置コイルを動脈瘤内に留
置すると、体内留置コイルは、それ自体が有する弾性力
や形状復帰力などにより、動脈瘤内で三次元的に丸まっ
た形状に復帰し、動脈瘤内を埋めて血栓を作らせるの
で、動脈瘤内への血液の流入が阻止され、動脈瘤の破裂
を防止することができる。なお、体内留置コイルとして
は、形状記憶合金、白金、ステンレス、ピアノ線、アモ
ルファス合金などが採用できるが、超弾性による優れた
形状復元性を有する点から変態点が35℃以下の形状記
憶合金が好ましく採用される。
【0019】なお、本考案の治療具は、上記のような動
脈瘤の治療ばかりでなく、事故等で血管を損傷したとき
大量の出血を防止するため、血管を閉塞させる血路閉塞
具の挿入などにも利用することができる。
【0020】本考案の治療具では、上記のように、体内
留置コイルが所定の位置に配置されたことを確認してか
ら、操作者の手元側でプッシャを回転させたり、押し引
きしたりして、体内留置コイルを分離することができ
る。また、体内留置コイルを分離する前に挿入状態を確
認して、挿入位置が誤っていた場合には、コイルを再び
カテーテル内に引き戻し、挿入操作をやり直すことがで
きる。したがって、体内留置コイルの挿入作業を確実か
つ安全に行うことができ、医師や患者に対する負担も軽
減される。
【0021】また、体内留置コイルは、芯線を引き抜く
と、三次元的に丸まった形状に復帰するので、例えば動
脈瘤内に挿入して形状復帰させたとき、その一部が動脈
瘤の入口から血管の流路側に突出するなどの不都合がほ
とんどなくなり、挿入ミスなどが極めて少なくなり、安
全性を高めることができる。
【0022】
【実施例】図1には、本考案による人体管状器官の治療
具の一実施例が示されている。
【0023】この人体管状器官の治療具11は、弾性を
有する金属線材からなる細長い芯線12を有している。
芯線12の基端側は拡径部12aをなし、中間から先端
部にかけては細径部12bをなしている。拡径部12a
は、挿入操作のときの把持部をなし、細径部12bは、
体内に挿入される部分となる。この芯線12の細径部1
2b外周には、金属コイルからなるプッシャ14が装着
され、このプッシャ14の基端部が芯線12の拡径部1
2aに溶接、ろう付け等の手段で固着されている。
【0024】プッシャ14の先端部には、同じく金属コ
イルからなる体内留置コイル15の基端部が、互いにね
じり込んだ連結部16を介して連結されている。連結部
16においては、プッシャ14の先端側ループと体内留
置コイル15の基端側ループとが、少なくとも2乃至3
巻きほど互いにねじ込ませてある。また、体内留置コイ
ル15は、本考案の治療具11の最先端に位置するの
で、管状器官に挿入する際に、管状器官を傷付けること
なく、容易に挿入できるように、その頭部13部分を丸
く形成されている。なお、芯線12の細径部12b先端
は、体内留置コイル15の内側に5〜10mm程度の長
さで挿入されている。
【0025】芯線12の材質としては、例えばステンレ
ス、ピアノ線、アモルファス合金、形状記憶合金等の弾
性を有する金属線材が好ましく用いられるが、その他、
FRP線材などの合成樹脂線材を用いることもできる。
また、芯線12の先端部は、例えばテーパ状に形成して
柔軟性を持たせてもよい。芯線12の細径部12bの太
さは、0.05〜0.4mm程度が好ましく、0.2m
m以下であることが更に好ましい。また、プッシャ14
の材質としては、例えばステンレス、ピアノ線、アモル
ファス合金、形状記憶合金等の弾性を有する金属線材が
好ましく用いられる。
【0026】体内留置コイル15としては、超弾性によ
る優れた形状復元性を有する点から変態点が35℃以下
の形状記憶合金が好ましく採用される。この体内留置コ
イル15は、図4に示すように、三次元的に丸まった形
状に復帰するように形状記憶されている。ただし、上記
のような形状復元性が確保できれば、白金、ステンレ
ス、ピアノ線、アモルファス合金などのコイルを用いる
こともできる。また、白金以外の金属の場合は、体内に
留置したとき、体内で腐食等を起こさないようにするた
め、表面に金めっき等を施すことが好ましい。体内留置
コイル15の直径は、0.2〜1mmが好ましく、0.
4mm以下が更に好ましい。また、体内留置コイル15
が三次元的に丸まった形状に復帰したとき、その直径
は、3〜10mm程度が好ましい。
【0027】プッシャ14と体内留置コイル15とは、
前述したように、連結部16において互いにねじ込ませ
て連結されているが、ねじ込んだ状態を安定して維持さ
せるため、それぞれのコイル14、15を平線等で構成
してもよい。
【0028】図2には、本考案による人体管状器官の治
療具の他の実施例が示されている。この実施例において
は、芯線12の細径部12b先端が、体内留置コイル1
5の先端部近傍まで伸びている。また、プッシャ14の
基端部が、芯線12の拡径部12aに固着されることな
く、芯線12の細径部12b外周で摺動自在に挿着され
ている。他の構成は、図1の実施例と同様である。
【0029】図3には、本考案による人体管状器官の治
療具の更に他の実施例が示されている。この実施例にお
いては、プッシャ14が、コイル状をなす先端部17a
と、その基端に連接された合成樹脂チューブ17bとで
構成されている。この実施例では、合成樹脂チューブ1
7bの基端部が芯線12の拡径部12aに固着されてい
ないが、芯線12に固着されていてもよい。他の構成
は、図1の実施例と同様である。
【0030】図5、図6には、図2に示した人体管状器
官の治療具11を用いて、血管の動脈瘤1aを治療する
方法が示されている。体内留置コイル15としては、三
次元的に丸まった形状に記憶させ、表面を金でめっきし
た、変態点35℃の形状記憶合金からなるコイルが用い
られている。
【0031】まず、図5に示すように、穿刺針を用いて
経皮的に血管1内にカテーテル21を挿入し、動脈瘤1
aの入口にカテーテル21の先端が到達するように配置
させる。次に、カテーテル21内に、本考案の治療具1
1を挿入し、体内留置コイル15の先端部を動脈瘤1a
内に挿入する。この状態で、プッシャ14を図中矢印A
で示すように押し出し、かつ、把持部12aを図中矢印
Bで示すように引いて、体内留置コイル15を動脈瘤1
a内に挿入しながら、体内留置コイル15内から芯線1
2を徐々に引き抜いていく。すると、体内留置コイル1
5は、動脈瘤1a内で三次元的に丸まった形状に復帰す
る。
【0032】なお、体内留置コイル15は、連結部16
によってプッシャ14に接続されているので、一度押し
出した後も、体内留置コイル15の位置が適当でない場
合は、カテーテル21内に引き戻して、芯線12を再び
挿入し、操作を再度やり直すことができる。
【0033】次に、体内留置コイル15が動脈瘤1a内
に確実に挿入されたことを確認したら、プッシャ14を
所定方向に回転させることにより、連結部16のねじり
込みを解除して、体内留置コイル15をプッシャ14か
ら分離する。その結果、三次元的に丸まった形状に復帰
した体内留置コイル15が、動脈瘤1a内を埋めた状態
となって留置され、血栓を作って血液の動脈瘤1a内へ
の流入を阻止し、動脈瘤1aの破裂を防止する。この体
内留置コイル15は、三次元的に丸まった形状になるの
で、動脈瘤1aの大きさによっては、一つでも充分動脈
瘤1a内を埋めることができるが、場合によっては、2
個以上の体内留置コイル15を挿入することもできる。
【0034】また、この体内留置コイル15は、三次元
的に丸まった形状になるので、血管1内に垂れ下がる心
配がなくなり、血管1の流路で血栓ができるのを防止す
ることができる。
【0035】図8には、本考案の人体管状器官の治療具
の更に他の実施例が示されている。この実施例では、プ
ッシャ24が可撓性を有する合成樹脂チューブからな
り、その先端部外周に体内留置コイル15のコイルピッ
チに合わせた雄ネジ25が形成されており、この雄ネジ
25の外周に体内留置コイル15の基端部が螺着されて
いる。したがって、プッシャ24を回転させることによ
り、体内留置コイル15を分離できるようになってい
る。なお、プッシャ24の内部を通して体内留置コイル
15内に図示しない芯線を挿入することもできる。
【0036】図9には、本考案の人体管状器官の治療具
の更に他の実施例が示されている。この実施例では、プ
ッシャ34が可撓性を有する合成樹脂チューブからな
り、その先端部内周に体内留置コイル15のコイルピッ
チに合わせた雌ネジ35が形成されており、この雌ネジ
35の内周に体内留置コイル15の基端部が螺着されて
いる。したがって、プッシャ34を回転させることによ
り、体内留置コイル15を分離できるようになってい
る。なお、プッシャ34の内部を通して体内留置コイル
15内に図示しない芯線を挿入することもできる。
【0037】図10には、本考案の人体管状器官の更に
他の実施例が示されている。この実施例では、プッシャ
24が可撓性を有する合成樹脂チューブからなり、その
先端部外周に体内留置コイル15のコイルピッチに合わ
せた雄ネジ25が形成されており、この雄ネジ25の外
周に体内留置コイル15の基端部が螺着されている。ま
た、体内留置コイル15の途中に、ろう付けなどの方法
で仕切り41が形成されており、プッシャ24を通して
体内留置コイル15内に挿入された芯線12の先端部が
突き当たるようになっている。したがって、芯線12の
先端部を仕切り41に突き当てた状態で、プッシャ24
を後方に引くことにより、体内留置コイル15の基端部
を雄ネジ25から外し、体内留置コイル15を分離する
ことができるようになっている。
【0038】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の人体管状
器官の治療具によれば、体内留置コイルの基端部とプッ
シャの先端部とを、コイルどうしが互いにねじり込んだ
状態、あるいは体内留置コイルがプッシャ先端部のネジ
溝に螺合した状態などで連結させたので、プッシャを回
転させたり、押し引きしたりする動作により、体内留置
コイルを手軽に分離することができる。
【0039】したがって、体内留置コイルをプッシャの
先端部に連結し、予め挿入されたカテーテル等を通して
体内に挿入し、体内留置コイルが所定の位置に挿入され
たことを確認してから、プッシャを手元側で操作するこ
とにより、体内留置コイルを迅速に分離することができ
る。また、体内留置コイルの挿入状態が適切でないとき
は、カテーテル内に引き戻して、操作をやり直すことが
できる。
【0040】そして、体内留置コイルは、体内で三次元
的に丸まった形状に復帰するので、例えば動脈瘤内に挿
入したとき、血管の流路側に垂れ下がったりすることが
なくなり、安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の人体管状器官の治療具の一実施例を示
す断面図である。
【図2】本考案の人体管状器官の治療具の他の実施例を
示す断面図である。
【図3】本考案の人体管状器官の治療具の更に他の実施
例を示す断面図である。
【図4】同治療具の体内留置コイルが形状復帰した状態
を示す斜視図である。
【図5】本考案の人体管状器官の治療具を用いて血管の
動脈瘤内に体内留置コイルを挿入する操作の前半を示す
説明図である。
【図6】同操作の後半を示す説明図である。
【図7】従来の治療具を用いて血管の動脈瘤内に体内留
置コイルを挿入する操作を示す説明図である。
【図8】本考案の人体管状器官の治療具の更に他の実施
例を示す断面図である。
【図9】本考案の人体管状器官の治療具の更に他の実施
例を示す断面図である。
【図10】本考案の人体管状器官の治療具の更に他の実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 血管 1a 動脈瘤 11 人体管状器官の治療具 12 芯線 12a 拡径部 12b 細径部 14、24、34 プッシャ 15 体内留置コイル 16 連結部 17 樹脂チューブ 25 雄ネジ 35 雌ネジ 41 仕切り

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端が丸い頭部をなして閉塞され、体内
    に留置されると三次元的に丸まった形状に復帰する性質
    を有する体内留置コイルと、 この体内留置コイルの基端部に係合し、回転動作又は押
    し引き動作によって前記体内留置コイルを分離するプッ
    シャとを備え 前記プッシャは、有底のネジ溝を有するものである こと
    を特徴とする人体管状器官の治療具。
  2. 【請求項2】 先端が丸い頭部をなし、体内に留置され
    ると三次元的に丸まった形状に復帰する性質を有する体
    内留置コイルと、 この体内留置コイルの基端部に係合し、回転動作又は押
    し引き動作によって前記体内留置コイルを分離するチュ
    ーブ状のプッシャと、 前記プッシャの内部及び前記体内留置コイルの内部に挿
    脱自在に挿入される、前記プッシャとは別体の芯線とを
    備え、 前記プッシャは、少なくとも先端部がコイル状をな
    か、又は有底のネジ溝を有していることを特徴とする
    体管状器官の治療具。
  3. 【請求項3】 先端が丸い頭部をなして閉塞され、体内
    に留置されると三次元的に丸まった形状に復帰する性質
    を有する体内留置コイルと、 この体内留置コイルの基端部に係合し、回転動作又は押
    し引き動作によって前記体内留置コイルを分離するコイ
    ル状のプッシャと、 先端側に細径部、基端側に拡径部を有し、前記細径部が
    前記プッシャの内部に遊離状態で挿入され、前記拡径部
    には前記プッシャの基部が固着された芯線とを備えてい
    ることを特徴とする 人体管状器官の治療具。
  4. 【請求項4】 先端が丸い頭部をなし、体内に留置され
    ると三次元的に丸まった形状に復帰する性質を有する体
    内留置コイルと、 この体内留置コイルの基端部に係合し、回転動作又は押
    し引き動作によって前記体内留置コイルを分離するチュ
    ーブ状のプッシャと、 前記プッシャの内部及び前記体内留置コイルの内部に挿
    脱自在に挿入される、 前記プッシャとは別体の芯線とを
    備え、 前記プッシャは、少なくとも先端部がコイル状をなす
    か、又は有底のネジ溝を有しており、 前記体内留置コイルの途中の内周に仕切りが設置されて
    いることを特徴とする 人体管状器官の治療具。
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