JPH0736662Y2 - 医療用バルーンカテーテル - Google Patents
医療用バルーンカテーテルInfo
- Publication number
- JPH0736662Y2 JPH0736662Y2 JP1990052676U JP5267690U JPH0736662Y2 JP H0736662 Y2 JPH0736662 Y2 JP H0736662Y2 JP 1990052676 U JP1990052676 U JP 1990052676U JP 5267690 U JP5267690 U JP 5267690U JP H0736662 Y2 JPH0736662 Y2 JP H0736662Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- balloon
- catheter
- adhesive
- thread
- balloon catheter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、食道、胆道、尿道、血管等の生体管腔内の治
療もしくは検査に使用するための医療用バルーンカテー
テルに関するものである。
療もしくは検査に使用するための医療用バルーンカテー
テルに関するものである。
《従来の技術》 生体管腔内に生じた患部を治療もしくは検査する際に使
用するバルーンカテーテルでは、バルーンの位置を正確
に把握することが必要とされる。例えば、生体管腔の狭
窄箇所を拡張する場合に使用するバルーンカテーテルで
は、バルーン部分を正確に狭窄部に到達させ、また、バ
ルーンを膨張させ、カテーテル先端より造影剤を注入
し、選択的に患部を造影する際には、バルーンの両端の
位置を知ることが必要である。
用するバルーンカテーテルでは、バルーンの位置を正確
に把握することが必要とされる。例えば、生体管腔の狭
窄箇所を拡張する場合に使用するバルーンカテーテルで
は、バルーン部分を正確に狭窄部に到達させ、また、バ
ルーンを膨張させ、カテーテル先端より造影剤を注入
し、選択的に患部を造影する際には、バルーンの両端の
位置を知ることが必要である。
その方法として、例えば、バルーンカテーテルのバルー
ンの両端にＸ線不透過マーカーを配置することは知られ
ている（特開昭59-91970号公報、特開平2-13464号公
報）が、Ｘ線不透過マーカーとして金属リングをカテー
テルチューブに接着する余分の工程が必要であり、時間
がかかる問題がある。
ンの両端にＸ線不透過マーカーを配置することは知られ
ている（特開昭59-91970号公報、特開平2-13464号公
報）が、Ｘ線不透過マーカーとして金属リングをカテー
テルチューブに接着する余分の工程が必要であり、時間
がかかる問題がある。
また、バルーンカテーテルのバルーン内部にＸ線不透過
材を取付けたり、バルーン中に含ませることも知られて
いる（特開平1-305965号公報）が、バルーンの膨張が抑
制され、パンクの危険が生じ、また、肉薄のバルーンで
は効果が少ないという欠点があった。
材を取付けたり、バルーン中に含ませることも知られて
いる（特開平1-305965号公報）が、バルーンの膨張が抑
制され、パンクの危険が生じ、また、肉薄のバルーンで
は効果が少ないという欠点があった。
《考案が解決しようとする課題》 本考案は、従来のバルーンカテーテルのこのような問題
点に鑑みてなされたもので、バルーンカテーテルのバル
ーンの位置を明確にするために付けられるＸ線不透過マ
ーカーの取付けを容易にし、製造工程の簡略化を図ると
共に、安全性の優れた医療用バルーンカテーテルを提供
することを目的とするものである。
点に鑑みてなされたもので、バルーンカテーテルのバル
ーンの位置を明確にするために付けられるＸ線不透過マ
ーカーの取付けを容易にし、製造工程の簡略化を図ると
共に、安全性の優れた医療用バルーンカテーテルを提供
することを目的とするものである。
《課題を解決するための手段》 本考案は、カテーテルチューブ及びバルーンから主とし
てなり、該バルーンを膨張させることにより生体管腔内
を治療もしくは検査するためのバルーンカテーテルであ
って、該バルーン両端の固定部分の一部を糸で巻いて固
定し、バルーン端部の残部とカテーテルチューブの間に
接着材を塗布して、その上を糸で巻き、さらに、糸巻部
の全面に接着剤を塗布してなり、該接着剤は10〜50wt％
のＸ線不透過物質を含有することを特徴とする医療用バ
ルーンカテーテルである。
てなり、該バルーンを膨張させることにより生体管腔内
を治療もしくは検査するためのバルーンカテーテルであ
って、該バルーン両端の固定部分の一部を糸で巻いて固
定し、バルーン端部の残部とカテーテルチューブの間に
接着材を塗布して、その上を糸で巻き、さらに、糸巻部
の全面に接着剤を塗布してなり、該接着剤は10〜50wt％
のＸ線不透過物質を含有することを特徴とする医療用バ
ルーンカテーテルである。
以下、図面により本考案の医療用バルーンカテーテルに
ついて詳細に説明する。
ついて詳細に説明する。
第１図は本考案の一実施例となるバルーンカテーテルの
全体図である。本考案のバルーンカテーテルは、カテー
テルチューブ（１）の先端近傍に側孔（２）を開け、側
孔（２）を包むようにしてバルーン（３）を取り付ける
と共に、カテーテルチューブ（１）の後端部には、シリ
ンジ等を嵌合させるためのコネクター（７）が取付けら
れている。
全体図である。本考案のバルーンカテーテルは、カテー
テルチューブ（１）の先端近傍に側孔（２）を開け、側
孔（２）を包むようにしてバルーン（３）を取り付ける
と共に、カテーテルチューブ（１）の後端部には、シリ
ンジ等を嵌合させるためのコネクター（７）が取付けら
れている。
カテーテルチューブ（１）先端部のバルーン（３）固定
部分は、第２図に示したように、バルーン（３）内のカ
テーテルチューブ（１）の側壁に側孔（２）があけてあ
り、カテーテルチューブ（１）の内腔より側孔（２）を
通してバルーン（３）を膨張させるための液体を注入す
ることができるようになっている。カテーテルチューブ
（１）の材質としては軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂などが望ましい。
部分は、第２図に示したように、バルーン（３）内のカ
テーテルチューブ（１）の側壁に側孔（２）があけてあ
り、カテーテルチューブ（１）の内腔より側孔（２）を
通してバルーン（３）を膨張させるための液体を注入す
ることができるようになっている。カテーテルチューブ
（１）の材質としては軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂などが望ましい。
次に、バルーン（３）のカテーテルチューブ（１）への
取付け方法について述べる。まず、カテーテルチューブ
（１）に円筒形のバルーン（３）を通し、バルーン
（３）の両端の固定部分の約半分を糸（４）で巻く。糸
（４）の材質としては絹糸、ナイロン糸などを用いるの
が良い。続いてバルーン固定部分の残り半分のバルーン
（３）端部とカテーテルチューブ（１）の間にＸ線不透
過物質を含む接着剤（５）を入れ、その上を糸（４）で
巻く。さらにこのバルーン糸巻部の上から接着剤（６）
を塗布し、糸（４）を接着すると共に、糸巻部表面にテ
ーパーを付けなめらかに仕上げる。
取付け方法について述べる。まず、カテーテルチューブ
（１）に円筒形のバルーン（３）を通し、バルーン
（３）の両端の固定部分の約半分を糸（４）で巻く。糸
（４）の材質としては絹糸、ナイロン糸などを用いるの
が良い。続いてバルーン固定部分の残り半分のバルーン
（３）端部とカテーテルチューブ（１）の間にＸ線不透
過物質を含む接着剤（５）を入れ、その上を糸（４）で
巻く。さらにこのバルーン糸巻部の上から接着剤（６）
を塗布し、糸（４）を接着すると共に、糸巻部表面にテ
ーパーを付けなめらかに仕上げる。
ここで用いられる接着剤（５）（６）は、ポリウレタン
系あるいはシリコーンゴム系が望ましく、その中に含ま
れるＸ線不透過物質としては、硫酸バリウム、酸化ビス
マスなどを用いる。接着剤（５）（６）に含まれるＸ線
不透過物質の量は、10〜50wt％が良いが、その中でも20
〜30wt％が望ましい。接着剤中のＸ線不透過物質の量
は、10wt％より少ないと十分な造影性が得られなくな
り、また、50wt％より多いとポリウレタン系あるいはシ
リコーンゴム系接着剤と十分に混ぜ合わせることが難し
く、作業性に問題が残る。これらの混合比で混ぜ合わせ
た接着剤を真空脱胞した後、バルーン固定及び糸巻部に
テーパーを付けるのに用いる。これにより、バルーン
（３）の両端にＸ線不透過性が付与され、バルーンカテ
ーテルの使用時にＸ線透視下でバルーン（３）の位置の
確認ができる。
系あるいはシリコーンゴム系が望ましく、その中に含ま
れるＸ線不透過物質としては、硫酸バリウム、酸化ビス
マスなどを用いる。接着剤（５）（６）に含まれるＸ線
不透過物質の量は、10〜50wt％が良いが、その中でも20
〜30wt％が望ましい。接着剤中のＸ線不透過物質の量
は、10wt％より少ないと十分な造影性が得られなくな
り、また、50wt％より多いとポリウレタン系あるいはシ
リコーンゴム系接着剤と十分に混ぜ合わせることが難し
く、作業性に問題が残る。これらの混合比で混ぜ合わせ
た接着剤を真空脱胞した後、バルーン固定及び糸巻部に
テーパーを付けるのに用いる。これにより、バルーン
（３）の両端にＸ線不透過性が付与され、バルーンカテ
ーテルの使用時にＸ線透視下でバルーン（３）の位置の
確認ができる。
上記の範囲で放射線不透過物質を含んだ接着剤を用いる
ことによりバルーンの固定及び放射線不透過マーカーと
しての能力を同時に簡単に持たせることができる。
ことによりバルーンの固定及び放射線不透過マーカーと
しての能力を同時に簡単に持たせることができる。
《考案の効果》 本考案に従うと、バルーンの物性を劣化させたり安全性
が損なわれることなく、バルーンの固定及びバルーン両
端への造影能力の付与が同時に簡単にでき、医療産業上
極めて有用である。
が損なわれることなく、バルーンの固定及びバルーン両
端への造影能力の付与が同時に簡単にでき、医療産業上
極めて有用である。
第１図は本考案の一実施例となるバルーンカテーテルの
全体図で、第２図はバルーン固定部分の拡大断面図であ
る。
全体図で、第２図はバルーン固定部分の拡大断面図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】カテーテルチューブ及びバルーンから主と
してなり、該バルーンを膨張させることにより生体管腔
内を治療もしくは検査をするためのバルーンカテーテル
であって、該バルーン両端の固定部分の一部を糸で巻い
て固定し、バルーン端部の残部とカテーテルチューブの
間に接着剤を塗布してその上を糸で巻き、さらに、糸巻
部の全面に接着剤を塗布してなり、該接着剤は10〜50wt
％のＸ線不透過物質を含有することを特徴とする医療用
バルーンカテーテル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990052676U JPH0736662Y2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 医療用バルーンカテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990052676U JPH0736662Y2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 医療用バルーンカテーテル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0411042U JPH0411042U (ja) | 1992-01-29 |
| JPH0736662Y2 true JPH0736662Y2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=31573180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990052676U Expired - Lifetime JPH0736662Y2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 医療用バルーンカテーテル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0736662Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010194326A (ja) * | 2003-05-08 | 2010-09-09 | Tyco Healthcare Group Lp | バルーン先端部カニューレを備えたバルーン切開器具 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE9902695L (sv) * | 1999-07-14 | 2001-01-15 | Cma Microdialysis Ab | Förbättrad sond |
| ES2601234T3 (es) * | 2008-09-05 | 2017-02-14 | C.R. Bard, Inc. | Balón con adhesivo radiopaco |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1511269A (en) * | 1974-12-20 | 1978-05-17 | Sherwood Medical Ind Inc | Method of making a catheter with x-ray opaque markings |
| JPH01212566A (ja) * | 1988-02-19 | 1989-08-25 | Olympus Optical Co Ltd | バルーンカテーテルの製造方法 |
| JPH01297071A (ja) * | 1988-05-26 | 1989-11-30 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | バルーンカテーテルの製造方法 |
-
1990
- 1990-05-22 JP JP1990052676U patent/JPH0736662Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010194326A (ja) * | 2003-05-08 | 2010-09-09 | Tyco Healthcare Group Lp | バルーン先端部カニューレを備えたバルーン切開器具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0411042U (ja) | 1992-01-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |