JPH0735715U - 産業車両の触媒交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 触媒の交換が容易な触媒交換装置を提供す
る。 【構成】 エンジン２の排気ガスを、消音器６内に設け
られた触媒室６ａに収容され触媒により浄化するように
した産業車両において、上記触媒室の上部に、触媒室６
ａ内へ触媒を供給する触媒供給ポート８を設けると共
に、触媒室６ａの底部に、触媒室６ａ内の触媒を排出す
るドレンポート１３を設けたもので、ドレンポート１３
より触媒室６ａ内の触媒を排出後、触媒供給ポート８よ
り新しい触媒を触媒室６ａへ供給するだけで触媒の交換
が完了するため、交換作業が容易である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は触媒の交換が容易な産業車両の触媒交換装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来エンジンを動力源とした産業車両においては、排気ガスを浄化するため触 媒装置を設けたものがある。 従来の触媒装置は、エンジンより延出された排気管ａの途中に図１や図２に示 すように触媒ｂを内蔵した消音器ｃを設けた密閉タイプのものが一般に採用され ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし上記従来の触媒装置では、触媒を交換する際消音器ｃを取外さなければ ならないため、消音器ｃを取外すのにその近傍に設けられたカウンタウエイトや ラジエータなども同時に取外さなければならず、触媒の交換に多くの時間と手間 を必要とする不具合があった。 この考案はかかる不具合を改善するためになされたもので、触媒の交換が容易 な産業車両の触媒交換装置を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記目的を達成するために、エンジンの排気ガスを、消音器内に設 けられた触媒室に収容され触媒により浄化するようにした産業車両において、上 記触媒室の上部に、触媒室内へ触媒を供給する触媒供給ポートを設けると共に、 触媒室の底部に、触媒室内の触媒を排出するドレンポートを設けたものである。

【０００５】

【作用】

上記構成により触媒を交換する場合、まずドレンポートより触媒室内の触媒を 排出し、次に新しい触媒を触媒室へ供給することにより、消音器やカウンタウエ イト、ラジエータなどを脱着せずに触媒の交換が行える。

【０００６】

【実施例】

この考案の一実施例を図３及び図４に示す図面を参照して詳述する。 図３は産業車両のエンジン室付近の断面図、図４は同後面図を示す。 これら図において１は産業車両の車体で、後部にエンジン２が収容されたエン ジン室３と、カウンタウエイト４が設けられている。

【０００７】 上記エンジン室３内には、エンジン２の後方に位置してラジエータ５と消音器 ６が設置されており、消音器６にはエンジン２より延出された排気管７が接続さ れていると共に、消音器６より排出された排気ガスはカウンタウエイト４に開口 された排気口４ａより、そしてラジエータ５を冷却した冷却空気は排気口４ｂよ りそれぞれ排出されるようになっている。

【０００８】 一方上記消音器６内には触媒室６ａが設けられていて、この触媒室６ａに排気 ガスを浄化する触媒（図示せず）が収容されている。 上記触媒室６ａの上部には、筒状の触媒供給ポート８が設けられていて、この 触媒供給ポート８の上端は、カウンタウエイト４の上面に開口され、開口部に着 脱自在にキャップ１０が取付けられていると共に、触媒供給ポート８の下端は触 媒供給バルブ１１を介して消音器６内の触媒室６ａに接続されている。

【０００９】 また消音器６の下部には、触媒室６ａに接続された筒状のドレンポート１３が 設けられており、このドレンポート１３の途中にドレンバルブ１４が設けられて いる。

【００１０】 なおドレンバルブ１４は触媒の無駄をなくすため、消音器６に近接して設けら れており、また触媒室６ａの底部は触媒がドレンポート１３より排出しやすくす るためドレンポート１３側へ低くなるよう傾斜されている。 また触媒供給ポート８はカウンタウエイト６側へ取付けても、車体１側へ取付 けてもよいが、組立てを容易にしたり、消音器６の振動などを考慮した場合、触 媒供給ポート８は可撓性を有するホース等で消音器６と接続するとよい。

【００１１】 次に作用を説明すると、触媒の交換に当っては、まずドレンバルブ１４を開放 して触媒室６ａ内の触媒をドレンポート１３より車外へ排出し、触媒の排出が完 了したら、ドレンバルブ１４を閉鎖し、触媒供給バルブ１１を開放する。 そしてこの状態で触媒供給ポート８のキャップ１０を取外して触媒供給ポート ８より所定量の触媒を触媒室６ａへ供給する。 そして触媒の供給が完了したら、触媒供給バルブ１１を閉鎖し、触媒供給ポー ト８の開口部にキャップ１０を嵌着することにより触媒の交換作業が終了する。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は以上詳述したように、消音器内の触媒室内に収容された触媒をドレ ンポートより排出し、新しい触媒を触媒供給ポートより触媒室へ供給するだけで 触媒の交換が完了するため、従来のように消音器近傍のカウンタウエイトやラジ エータとともに消音器を脱着するなどの作業が不要となり、触媒の交換が短時間 で容易に行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の触媒交換装置を示す説明図である。

【図２】従来の触媒交換装置を示す説明図である。

【図３】この考案の一実施例になる触媒交換装置を採用
した産業車両のエンジン室付近の断面図である。

【図４】この考案の一実施例になる触媒交換装置を採用
した産業車両のエンジン室付近の後面図である。

【符号の説明】

２ エンジン ６ 消音器 ６ａ 触媒室 ８ 触媒供給ポート １３ ドレンポート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エンジン２の排気ガスを、消音器６内に
   設けられた触媒室６ａに収容され触媒により浄化するよ
   うにした産業車両において、上記触媒室の上部に、触媒
   室６ａ内へ触媒を供給する触媒供給ポート８を設けると
   共に、触媒室６ａの底部に、触媒室６ａ内の触媒を排出
   するドレンポート１３を設けてなる産業車両の触媒交換
   装置。