JPH0735531B2 - 真空脱ガス装置用浸漬管のライニング方法 - Google Patents
真空脱ガス装置用浸漬管のライニング方法Info
- Publication number
- JPH0735531B2 JPH0735531B2 JP16027587A JP16027587A JPH0735531B2 JP H0735531 B2 JPH0735531 B2 JP H0735531B2 JP 16027587 A JP16027587 A JP 16027587A JP 16027587 A JP16027587 A JP 16027587A JP H0735531 B2 JPH0735531 B2 JP H0735531B2
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- width
- vacuum degassing
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- brick
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、内張り煉瓦の縦目地溶損を抑制し、その耐
用の延長ができるようにした真空脱ガス装置用浸漬管の
ライニング方法に関するものである。
用の延長ができるようにした真空脱ガス装置用浸漬管の
ライニング方法に関するものである。
（従来の技術） 従来、真空脱ガス装置用浸漬管は、上端にフランジを備
えた円筒状芯金の内周面にキャスタブル耐火物を介して
円筒状に内張り煉瓦を積み、溶鋼流通口を形成し、そし
て芯金の外周はキャスタブル耐火物で覆うライニング方
法であった。この時の内張り煉瓦は一般的な横ゼリ形状
で、溶鋼通過口面，いわゆる稼働面の巾が上下とも同一
寸法で、また非稼働面の巾も上下同一の寸法で、溶鋼耐
浸食性のマグネシアクロム材質のものであった。そして
この横ゼリ形状の内張り煉瓦は、縦目地が0.5〜2.0mm厚
みのマグネシアモルタルで施工されていた。
えた円筒状芯金の内周面にキャスタブル耐火物を介して
円筒状に内張り煉瓦を積み、溶鋼流通口を形成し、そし
て芯金の外周はキャスタブル耐火物で覆うライニング方
法であった。この時の内張り煉瓦は一般的な横ゼリ形状
で、溶鋼通過口面，いわゆる稼働面の巾が上下とも同一
寸法で、また非稼働面の巾も上下同一の寸法で、溶鋼耐
浸食性のマグネシアクロム材質のものであった。そして
この横ゼリ形状の内張り煉瓦は、縦目地が0.5〜2.0mm厚
みのマグネシアモルタルで施工されていた。
（発明が解決しようとする問題点） ところで、この従来の横ゼリ形状の内張り煉瓦を用いた
ライニング方法による真空脱ガス装置用浸漬管には、次
のような欠点があった。
ライニング方法による真空脱ガス装置用浸漬管には、次
のような欠点があった。
真空脱ガス装置用浸漬管は、その使用上、溶鋼の耐食性
を重視するため、マグクロ質が採用されている。しか
し、このマグクロ質は、熱膨脹率がきわめて大きい材質
でもある。
を重視するため、マグクロ質が採用されている。しか
し、このマグクロ質は、熱膨脹率がきわめて大きい材質
でもある。
そこで一般的には、この熱膨脹を考慮して目地モルタル
の厚みが設計される。しかしながらこの真空脱ガス装置
用浸漬管は、一般容器と異なり、内外とも溶鋼との接触
があり、しかも円筒状芯金及び介在キャスタブル自身の
熱膨脹もあって、ひときわ大きい内張り煉瓦の膨脹は、
外面へと向かい、この圧迫に確実な支持力ができなくて
膨脹吸収は目地代設計のみでは不可能である。そして内
張り煉瓦の背面側へのずれという現象が起こり、このず
れによって、内張り煉瓦間の縦目地部が圧縮力を弱め、
目地部の耐火モルタルを緻密化させることなく、溶鋼流
あるいはスラグに対し、溶損されやすくなり、目地浸食
が先行し、低耐用に至ることがしばしばあった。
の厚みが設計される。しかしながらこの真空脱ガス装置
用浸漬管は、一般容器と異なり、内外とも溶鋼との接触
があり、しかも円筒状芯金及び介在キャスタブル自身の
熱膨脹もあって、ひときわ大きい内張り煉瓦の膨脹は、
外面へと向かい、この圧迫に確実な支持力ができなくて
膨脹吸収は目地代設計のみでは不可能である。そして内
張り煉瓦の背面側へのずれという現象が起こり、このず
れによって、内張り煉瓦間の縦目地部が圧縮力を弱め、
目地部の耐火モルタルを緻密化させることなく、溶鋼流
あるいはスラグに対し、溶損されやすくなり、目地浸食
が先行し、低耐用に至ることがしばしばあった。
この目地浸食現象は、近年、精錬鋼種の多様化や、極低
炭素鋼処理にみられるように、真空槽内のCO分圧を低減
するために吹込みArガス流量を通常の２倍の3000〜4000
Nl/minという操業が増加し、それにともない溶鋼流のス
ピード化によって、ますます助長される傾向にあった。
炭素鋼処理にみられるように、真空槽内のCO分圧を低減
するために吹込みArガス流量を通常の２倍の3000〜4000
Nl/minという操業が増加し、それにともない溶鋼流のス
ピード化によって、ますます助長される傾向にあった。
この発明は、上記のような従来のものがもつ内張り煉瓦
の縦目地浸食という欠点を解消した真空脱ガス装置用浸
漬管のライニング方法を提供する目的でなされたもので
ある。
の縦目地浸食という欠点を解消した真空脱ガス装置用浸
漬管のライニング方法を提供する目的でなされたもので
ある。
（問題点を解決するための手段） この発明は、上記目的を達成させるために、次のように
構成した。
構成した。
この発明を以下図面について説明する。
この発明は、上端にフランジ２を備えた円筒状芯金１の
内周面にキャスタブル耐火物３を介して円筒状に内張り
煉瓦４を積み溶鋼通過口５を形成し、そして前記円筒状
芯金１の外周をキャスタブル耐火物３で覆う真空脱ガス
装置用浸漬管のライニング方法において、内張り煉瓦４
の形状を、第１図に示す通り、溶鋼通過口５側の面、い
わゆる稼働面Ａの一方端の巾をa,もう一方の他端の巾を
ｂとしたとき、ａ＜ｂの条件で、かつ非稼働面Ｂの一方
端の巾をc,もう一方の他端の巾をｄとしたとき、ｃ＜ｄ
の条件を有する４面テーパー付きとし、そしてこの内張
り煉瓦４を１個ごとに上下を交互いれちがいに円筒状に
積層ライニングすることを特徴とするものである。
内周面にキャスタブル耐火物３を介して円筒状に内張り
煉瓦４を積み溶鋼通過口５を形成し、そして前記円筒状
芯金１の外周をキャスタブル耐火物３で覆う真空脱ガス
装置用浸漬管のライニング方法において、内張り煉瓦４
の形状を、第１図に示す通り、溶鋼通過口５側の面、い
わゆる稼働面Ａの一方端の巾をa,もう一方の他端の巾を
ｂとしたとき、ａ＜ｂの条件で、かつ非稼働面Ｂの一方
端の巾をc,もう一方の他端の巾をｄとしたとき、ｃ＜ｄ
の条件を有する４面テーパー付きとし、そしてこの内張
り煉瓦４を１個ごとに上下を交互いれちがいに円筒状に
積層ライニングすることを特徴とするものである。
そしてこのライニング方法によって、第２図に示すとお
り、各内張り煉瓦４の熱膨脹による熱応力は、水平方向
の熱応力が縦方向にも分散する。そのため、非稼働面Ｂ
側への応力が減少し、すなわち、キャスタブル耐火物３
及び円筒状芯金１への圧迫力を減少させることができ、
目地開きを抑制する作用がある。
り、各内張り煉瓦４の熱膨脹による熱応力は、水平方向
の熱応力が縦方向にも分散する。そのため、非稼働面Ｂ
側への応力が減少し、すなわち、キャスタブル耐火物３
及び円筒状芯金１への圧迫力を減少させることができ、
目地開きを抑制する作用がある。
（実施例１） この発明の第１実施例を図面とともに説明する。第３図
に示すように100T真空脱ガス装置用浸漬管で、第１表中
イの形状で、材質は、MgO59％，Cr2O319％成分のマグネ
シアクロム質ダイレクトボンドの内張り煉瓦を、１段
は、従来と同じの高アルミナ質一体煉瓦の上に上，下が
交互になるようMgO95％のマグネシアモルタルにて縦目
地を0.5mm,横目地を1.0mmの設計で、２段および３段を
ライニングした。
に示すように100T真空脱ガス装置用浸漬管で、第１表中
イの形状で、材質は、MgO59％，Cr2O319％成分のマグネ
シアクロム質ダイレクトボンドの内張り煉瓦を、１段
は、従来と同じの高アルミナ質一体煉瓦の上に上，下が
交互になるようMgO95％のマグネシアモルタルにて縦目
地を0.5mm,横目地を1.0mmの設計で、２段および３段を
ライニングした。
そして芯金の外周及び芯金と前記内張り煉瓦層の間に
は、高アルミナキャスタブルを外径φ810に鋳込成形し
た。次いで脱型，乾燥して真空脱ガス装置用浸漬管を得
た。そしてこの得られた真空脱ガス装置用浸漬管を実用
に供した。
は、高アルミナキャスタブルを外径φ810に鋳込成形し
た。次いで脱型，乾燥して真空脱ガス装置用浸漬管を得
た。そしてこの得られた真空脱ガス装置用浸漬管を実用
に供した。
なお比較として第１表のロの形状の従来の横ゼリ煉瓦
を、本発明第１実施例で施工された第２段，第３段の内
張り煉瓦部位にMgO95％のマグネシアモルタルにて縦目
地0.5mm,横目地1.0mmで、その他同様に施工したものを
用いた。
を、本発明第１実施例で施工された第２段，第３段の内
張り煉瓦部位にMgO95％のマグネシアモルタルにて縦目
地0.5mm,横目地1.0mmで、その他同様に施工したものを
用いた。
真空脱ガス装置としてRH装置で100T容量に適用し、操業
時間は平均20分/ch,温度は1630℃の条件で使用、その結
果は第２表に示すようであった。
時間は平均20分/ch,温度は1630℃の条件で使用、その結
果は第２表に示すようであった。
（実施例２） 第２実施例を図面とともに説明する。第３図に示される
ように、250T RH脱ガス装置用浸漬管として第１表中、
ハの形状で材質は、MgO55％，Cr2O319.5％成分のマグネ
シアクロム質ダイレクトボンドの内張り煉瓦を、1,2,3
段ともに用い、第１実施例と同様、MgO95％のマグネシ
アモルタルにて縦目地0.5mm,横目地1.0mmの設計で、い
ずれも上下を交互いれちがいとなるようライニングし
た。
ように、250T RH脱ガス装置用浸漬管として第１表中、
ハの形状で材質は、MgO55％，Cr2O319.5％成分のマグネ
シアクロム質ダイレクトボンドの内張り煉瓦を、1,2,3
段ともに用い、第１実施例と同様、MgO95％のマグネシ
アモルタルにて縦目地0.5mm,横目地1.0mmの設計で、い
ずれも上下を交互いれちがいとなるようライニングし
た。
なお、１段目内張り煉瓦はハの形状品を芯金との支持部
である背面を加用して使用した。次に芯金の外周及び芯
金と前記内張り煉瓦層との間には高アルミナ質キャスタ
ブルを外形φ1050に鋳込成形した。次いで脱型，乾燥し
て得た。この得られた真空脱ガス装置用浸漬管を実用に
供した。なお比較として第１表のニの形状の従来の横ゼ
リ煉瓦を本発明第２実施例で施工された第１〜３段の内
張り煉瓦部位にMgO95％のマグネシアモルタルにて縦目
地0.5mm,横目地1.0mm,でその他同様に施工したものを用
いた。
である背面を加用して使用した。次に芯金の外周及び芯
金と前記内張り煉瓦層との間には高アルミナ質キャスタ
ブルを外形φ1050に鋳込成形した。次いで脱型，乾燥し
て得た。この得られた真空脱ガス装置用浸漬管を実用に
供した。なお比較として第１表のニの形状の従来の横ゼ
リ煉瓦を本発明第２実施例で施工された第１〜３段の内
張り煉瓦部位にMgO95％のマグネシアモルタルにて縦目
地0.5mm,横目地1.0mm,でその他同様に施工したものを用
いた。
これらを250T容量のRH装置に適用し、操業時間平均25分
/ch,操業平均温度1650℃の条件で使用、その結果は第２
表に示すようであった。
/ch,操業平均温度1650℃の条件で使用、その結果は第２
表に示すようであった。
（発明の効果） この発明は、真空脱ガス装置用浸漬管において、内張り
煉瓦の形状を、前記したように４面テーパー付きとし、
そのライニングを、上，下を交互いれちがいに行うこと
によって熱膨脹の背面への応力が抑制され、煉瓦目地の
ずれ並びに浸食を緩和でき、耐用の延長をもたらすこと
ができた。
煉瓦の形状を、前記したように４面テーパー付きとし、
そのライニングを、上，下を交互いれちがいに行うこと
によって熱膨脹の背面への応力が抑制され、煉瓦目地の
ずれ並びに浸食を緩和でき、耐用の延長をもたらすこと
ができた。
【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明に用いられる４面テーパー付き内張り
煉瓦の斜視図、第２図はこの発明方法によって上下交互
いれちがいに施工された部分説明図、第３図は真空脱ガ
ス装置用浸漬管の縦断面図である。 １…円筒状芯金、２…フランジ、３…キャスタブル耐火
物、４…内張り煉瓦、５…溶鋼通過口、Ａ…稼働面、Ｂ
…非稼働面、a,b,c,d…巾、
煉瓦の斜視図、第２図はこの発明方法によって上下交互
いれちがいに施工された部分説明図、第３図は真空脱ガ
ス装置用浸漬管の縦断面図である。 １…円筒状芯金、２…フランジ、３…キャスタブル耐火
物、４…内張り煉瓦、５…溶鋼通過口、Ａ…稼働面、Ｂ
…非稼働面、a,b,c,d…巾、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松渕 周司 愛知県名古屋市緑区鳴海町字神明163―１ (72)発明者 木内 利勝 愛知県知多市日長字会ケ前91―１
Claims (1)
- 【請求項１】上端にフランジを備えた円筒状芯金の内周
面にキャスタブル耐火物を介して円筒状に内張り煉瓦を
積み溶鋼通過口を形成し、そして前記円筒状芯金の外周
をキャスタブル耐火物で覆う真空脱ガス装置用浸漬管の
ライニング方法において、内張り煉瓦として、稼働面の
一端の巾をa,もう一方の他端の巾をｂとしたときａ＜ｂ
の条件で、かつ上記巾ａの背面側に相当する非稼働面の
一端の巾をc,同巾ｂの背面側に相当するもう一方の他端
の巾をｄとしたときｃ＜ｄの条件を有する４面テーパー
付き煉瓦を用い、この内張り煉瓦を１個ごとに上下を交
互いれちがいとなるよう円筒状に積層することを特徴と
する真空脱ガス装置用浸漬管のライニング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16027587A JPH0735531B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | 真空脱ガス装置用浸漬管のライニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16027587A JPH0735531B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | 真空脱ガス装置用浸漬管のライニング方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS644416A JPS644416A (en) | 1989-01-09 |
| JPH0735531B2 true JPH0735531B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=15711474
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16027587A Expired - Lifetime JPH0735531B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | 真空脱ガス装置用浸漬管のライニング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0735531B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH086232Y2 (ja) * | 1989-05-22 | 1996-02-21 | 大同特殊鋼株式会社 | 弧状壁面形成用煉瓦 |
| JPH0413037U (ja) * | 1990-05-11 | 1992-02-03 | ||
| JP2580688Y2 (ja) * | 1992-03-09 | 1998-09-10 | 品川白煉瓦株式会社 | 真空脱ガス装置用浸漬管 |
-
1987
- 1987-06-26 JP JP16027587A patent/JPH0735531B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS644416A (en) | 1989-01-09 |
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