JPH086232Y2 - 弧状壁面形成用煉瓦 - Google Patents

弧状壁面形成用煉瓦

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JPH086232Y2
JPH086232Y2 JP1989058938U JP5893889U JPH086232Y2 JP H086232 Y2 JPH086232 Y2 JP H086232Y2 JP 1989058938 U JP1989058938 U JP 1989058938U JP 5893889 U JP5893889 U JP 5893889U JP H086232 Y2 JPH086232 Y2 JP H086232Y2
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JP
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brick
bricks
arc
shaped wall
side surfaces
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JP1989058938U
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JPH03594U (ja
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利勝 木内
守 五島
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、溶解炉,熱処理炉等の耐熱性を要する弧状
壁面を構築するのに用いる煉瓦に関する。
〔従来の技術〕 従来の弧状壁面形成用煉瓦(以下単に煉瓦という)
は、弧状壁面の中心側に向う内側面と、該弧状壁面の外
方に向う外側面と、この内外側面の上下に位置する上側
面と下側面と、内外側面の両横に位置する右側面と左側
面とからなる六面体形状であって、左右側面を内側面か
ら外側面に向って幅広になるテーパ状に形成した所謂楔
形の平面形状であり、かつ、上側面から下側面に渡って
断面一様な四角柱体であった。
そして、この煉瓦を縦横に複数個並べることによって
弧状壁面を形成していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
一般に、煉瓦が高温になると膨張して熱応力が発生
し、煉瓦を連結している目地に相当な圧縮応力が加わ
り、温度が下がると収縮して応力が無くなる。この膨張
・収縮を繰り返すと次第に目地に隙間が生じ、補修を要
したり、使用不能になる。また、煉瓦は相互に拘束され
ているため熱膨張により大きな圧縮応力が生じ、膨張収
縮を繰り返すことにより割れることがある。特に熱膨張
率の大きいマグネシアクローム系煉瓦についてはその傾
向が強かった。
また、前記従来の煉瓦は、断面一様な四角柱体であ
り、従って、個々の煉瓦が周囲の目地や煉瓦に及ぼす応
力の方向が真直ぐ四方に向い、目地がまともに応力を受
けるから傷み易く、さらに煉瓦自体もまともに応力を受
けるため割れを生じ易くなり、このため全体として寿命
が短い欠点があった。
一方、本出願人等の特許出願に係る特開昭64−4416号
公報に示された真空脱ガス装置用浸漬管のライニング方
法においては、その内張り用煉瓦として両側面が内側面
から外側面に向かって幅広となるテーパ状に形成され、
かつ該両側面は上下方向にもテーパ状に形成したものを
開示している。
しかし、上記刊行物に記載の煉瓦は外側面が内側面と
平行に形成されたものであったので、内張りとして使用
した場合、その外周面はストレートになり耐火セメント
(キャスタブル)と接着して支持されているものの、そ
の接着が熱膨脹率の差等によりはがれるとその荷重が下
の煉瓦に掛かり崩れ落ち易い欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
上記欠点を解決するための本考案の弧状壁面形成用煉
瓦は、円形部分を有する溶解炉等の弧状壁面の中心側に
向う内側面と、該弧状壁面の外方に向う外側面と、この
内外面の上下に位置する上側面と下側面と、内外側面の
両横に位置する右側面と左側面とからなる六面体形状で
あって、左右側面は内側面から外側面に向って幅広とな
り、かつ上側面から下側面に向けて幅広となるテーパ状
に形成され、外側面は内側面と非平行にして上側面から
下側面に向けて幅狭となるテーパ状にしたことを特徴と
する。
〔作用〕
本考案の煉瓦は、交互に逆さに向きを違えて横に並べ
れば、従来の煉瓦と同様弧状壁面を形成することができ
る。そして、弧状壁面に熱が加わって煉瓦を膨張すると
各煉瓦が相互に押圧し合う。このとき、隣り合う煉瓦同
士が互いに力を及ぼし合うが、左右側面が上下方向にテ
ーパ状であるため前記力は左右側面を垂直に押す力と煉
瓦を上下に押す力とに分散される。煉瓦は隣り合うもの
同士上下の方向が異なるためテーパの向きに合わせて一
方は上向きに他方は下向きに押圧される。
従って、熱膨張による応力が分散されるから目地の隙
間が生じ難く、かつ、煉瓦の割れも起り難い。
また、煉瓦の外側面を内側面と非平行にして上側面か
ら下側面に向けて幅狭となるテーパ状にしたことで、煉
瓦の熱膨脹によって煉瓦の外周を囲う耐火セメント等の
外周壁から受ける反力を分散できると共に、内張りとし
て使用した場合にその外周面をジグザグ状の屈折面に出
来るので外周壁との接着性が増すと同時に、剥離しても
該煉瓦の荷重が下の煉瓦に直接掛からないようにでき、
崩落し難い強固な構造にできる。
しかも、左右側面は内側面から外側面に向って幅広と
し、かつ上側面から下側面に向けて幅広となるテーパ状
で、外側面は内側面と非平行にして上側面から下側面に
向けて幅狭となるテーパ状に形成したことから、このよ
うに各面をテーパ状にしたにもかかわらず、煉瓦各部の
肉厚が強度に不均一になることなく、焼成時に割れ等の
不都合が出たりその機械的強度が各部でアンバランスに
なることがない。
〔実施例〕
以下に本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図に示した煉瓦1は第2図に示したように組合わ
せることにより耐熱性を要する種々の炉体の弧状壁面が
形成されるもので、弧状壁面の中心に向う内側面1aと、
該弧状壁面の外方に向う外側面1bと、この内外側面1a,1
bの上下に位置し且つ該内側面1aと直角な上側面1cと下
側面1dと、内外側面1a,1bの両横に位置する右側面1eと
左側面1fとからなる六面体形状である。左右側面1f,1e
は内側面1aから外側面1bに向って幅広になるテーパ状
(断面楔状)に形成される。そして左右側面1f,1eは、
上側面1cから下側面1dに向って左右側面1f,1eの間隔が
広くなるテーパ状に形成される。また、外側面1bは上側
面1cから下側面1dに渡って内側面1a側に向う傾斜のテー
パ状に形成される。
この煉瓦1を交互に逆さに向きを違えて横に並べるこ
とで第2図のような円筒体2が構築される。該円筒体2
の適用例を第3,4図に示す。
第3図は、取鍋(図示せず)内の溶融金属を対流させ
るために該溶融金属中に垂下させる浸漬管3の断面図で
ある。該浸漬管3は、第4図に展開図として示したよう
に前記円筒体2を上下に積み重ねると共に、その外周囲
を耐火セメント4で固めたものである。この耐火セメン
ト4中にはフランジ5から一体に垂設した鉄筋6,6が埋
設されている。
なお、本考案の煉瓦1を適用するものとしてほかにも
溶解炉の周壁や取鍋の周壁、或いは、円筒を水平にした
形態の熱処理炉、煙道等が考えられる。これらに適用さ
せる場合弧状壁面の曲率半径が皆異なるが、これについ
ては左右側面1f,1eの楔形のテーパ形状を変更して対応
すればよい。
次に作用を説明する。
弧状壁面に熱が加わって煉瓦1,1…が膨張すると各煉
瓦1,1…が相互に押圧し合う。このとき、隣り合う煉瓦
1,1…同士が互いに力を及ぼし合うが、左右側面1e,1fが
上下方向にテーパ状であるため、前記力は左右側面1e,1
fを垂直に押す力と煉瓦1,1…を上下に押す力とに分散さ
れる。煉瓦1,1…は隣り合うもの同士上下の方向が異な
るためテーパの向きに合わせて一方は上向き(第2図矢
示a)に、他方は下向き(第2図矢示b)に押圧され
る。従って、熱膨張により発生した応力が種々の方向に
分散されるから目地の隙間が生じ難く、かつ、煉瓦の割
れも起こり難い。
また、煉瓦1の外側面1bを上側面1cから下側面1dに向
けてテーパ状にしたため、煉瓦1の熱膨張によってその
外周囲を囲う耐火セメント4等の壁から受ける反力を分
散できる。このため目地に大きな隙間ができるようなこ
とがなくなり、上記浸漬管3の場合ではその隙間から溶
湯が浸透するのを防止できる。そしてさらに外側面1bを
テーパ状にしたため、円筒体2の外周面に凹凸ができ、
従って、この凹凸に耐火セメント4が嵌り込むため耐火
セメント4と円筒体2の結合が強固になる。
なお、本考案における上記実施例等の説明では、説明
の便宜上、上側面,下側面,左右側面等の表現を用いた
が、単体の煉瓦に上下左右等の関係があるわけではない
こと勿論であるので、その使用形態に応じ上下或いは左
右の表記は相違してくることがある。
〔考案の効果〕 以上説明したように本考案によれば、左右側壁を上下
側壁から下側壁に向けてテーパ状にしたため、熱応力を
種々の方向に分散することができるから、目地の隙間が
生じ難く、煉瓦の割れも起こり難い。従って、従来に比
べて弧状壁面の耐久性が大幅に向上する効果がある。
そしてさらに、外側面にも内側面に向うテーパを施す
ことによりさらに熱応力を分散することができ、かつ、
外周壁(耐火セメント)との結合が強固になるためより
一属耐久性が改善できる効果がある。しかも、このよう
なテーパ状にかかわらず煉瓦各部の肉厚を強度に不均一
ならしめることがないので、煉瓦焼成の障害になること
なく強度バランスもくずれることがない。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すもので、第1図は煉瓦の斜視
図、第2図は煉瓦を円筒状に組んだ状態の斜視図、第3
図は浸漬管の断面図、第4図は煉瓦を弧状に積み重ねた
状態の展開図である。 1……弧状壁面形成用煉瓦、1a……内側面、1b……外側
面、1c……上側面、1d……下側面、1e……右側面、1f…
…左側面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形部分を有する溶解炉等の弧状壁面の中
    心側に向う内側面と、該弧状壁面の外方に向う外側面
    と、この内外面の上下に位置する上側面と下側面と、内
    外側面の両横に位置する右側面と左側面とからなる六面
    体形状であって、左右側面は内側面から外側面に向って
    幅広となり、かつ上側面から下側面に向けて幅広となる
    テーパ状に形成され、外側面は内側面と非平行にして上
    側面から下側面に向けて幅狭となるテーパ状に形成した
    ことを特徴とする弧状壁面形成用煉瓦。
JP1989058938U 1989-05-22 1989-05-22 弧状壁面形成用煉瓦 Expired - Lifetime JPH086232Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989058938U JPH086232Y2 (ja) 1989-05-22 1989-05-22 弧状壁面形成用煉瓦

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JP1989058938U JPH086232Y2 (ja) 1989-05-22 1989-05-22 弧状壁面形成用煉瓦

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Publication Number Publication Date
JPH03594U JPH03594U (ja) 1991-01-07
JPH086232Y2 true JPH086232Y2 (ja) 1996-02-21

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JP1989058938U Expired - Lifetime JPH086232Y2 (ja) 1989-05-22 1989-05-22 弧状壁面形成用煉瓦

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017015370A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 新日鐵住金株式会社 円筒状窯炉の耐火物の内張り構造及び耐火物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0735531B2 (ja) * 1987-06-26 1995-04-19 東京窯業株式会社 真空脱ガス装置用浸漬管のライニング方法

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JPH03594U (ja) 1991-01-07

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