JPH0735424A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置

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Publication number
JPH0735424A
JPH0735424A JP18230593A JP18230593A JPH0735424A JP H0735424 A JPH0735424 A JP H0735424A JP 18230593 A JP18230593 A JP 18230593A JP 18230593 A JP18230593 A JP 18230593A JP H0735424 A JPH0735424 A JP H0735424A
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JP
Japan
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refrigerant
condenser
evaporator
heat exchanger
sent
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JP18230593A
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English (en)
Inventor
Akira Morikawa
朗 森川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPH0735424A publication Critical patent/JPH0735424A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/19Refrigerant outlet condenser temperature

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヒートポンプ装置において、凝縮器Cから膨
張手段exVへ送る冷媒Rwの過冷却状態を検出する検
出手段Xを設け、その検出手段Xの検出情報に基づい
て、膨張手段exVへ送る冷媒Rwが目標の過冷却状態
になるように、凝縮器Cの冷媒冷却能力Cq、又は、蒸
発器Eの冷媒加熱能力Eqを調整する制御手段Mを設け
てある。そして、凝縮器Cの冷媒冷却能力Cqの調整と
しては具体的には、凝縮器Cに対する冷却媒体fcの供
給量を調整したり、凝縮器Cの伝熱面積を調整し、ま
た、蒸発器Eの冷媒加熱能力Eqの調整としては具体的
には、蒸発器Eに対する加熱媒体fhの供給量を調整し
たり、蒸発器Eの伝熱面積を調整する。 【効果】 膨張手段へ確実に液相冷媒を送るようにしな
がら、必要運転動力を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機、凝縮器、膨張
手段、及び、蒸発器の順に冷媒を循環させるヒートポン
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の如きヒートポンプ装置において
は、凝縮器で冷媒と熱交換させる冷却媒体の温度条件
や、蒸発器で冷媒と熱交換させる加熱媒体の温度条件が
変化すると、それに伴い、膨張手段へ送る冷媒の状態が
変化し、このため場合によっては、この温度条件変化に
より、本来液相で膨張手段へ送るべき冷媒中に一部気相
部分が生じ、この気相部分の存在のために膨張手段の作
用が不安定となってヒートポンプ機能が低下するといっ
た不具合が生じることがある。
【0003】そして従来は、このような不具合を防止す
るため、冷却媒体や加熱媒体の多少の温度変化にかかわ
らず膨張手段へ確実に液相冷媒を送るように、凝縮器の
冷媒冷却能力を冷却媒体の通常温度条件に対し過大に設
定し、通常の運転として凝縮器で冷媒に過大の過冷却を
与えるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来形
態では、凝縮器において過大の過冷却を通過冷媒に与え
るために、凝縮器通過過程のうち冷媒が液相状態で通過
する部分の比率が大きくなって凝縮器での圧力損失が大
となり、このため、圧縮機の必要動力が大きくなる問題
があった。
【0005】また、凝縮器に対し動力手段により冷却媒
体を供給する形式では、凝縮器の冷媒冷却能力を大きく
維持するために、その動力手段の必要動力も大となり、
上記の圧縮機必要動力の増大と相まって、全体必要動力
がさらに大きくなる問題があった。
【0006】本発明の目的は、合理的な制御構成を採用
することにより、上記の如き必要動力の増大を抑止しな
がら、膨張手段に対し確実に液相の冷媒を送給できるよ
うにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔第1特徴構成〕本発明によるヒートポンプ装置の第1
特徴構成は、圧縮機、凝縮器、膨張手段、及び、蒸発器
の順に冷媒を循環させる構成において、前記凝縮器から
前記膨張手段へ送る冷媒の過冷却状態を検出する検出手
段を設け、その検出手段の検出情報に基づいて、前記凝
縮器から前記膨張手段へ送る冷媒が目標の過冷却状態に
なるように、前記凝縮器の冷媒冷却能力、又は、前記蒸
発器の冷媒加熱能力を調整する制御手段を設けたことに
ある。
【0008】〔第2特徴構成〕本発明によるヒートポン
プ装置の第2特徴構成は、前記制御手段は、前記凝縮器
の冷媒冷却能力の調整として前記凝縮器に対する冷却媒
体の供給量を調整する、又は、前記蒸発器の冷媒加熱能
力の調整として前記蒸発器に対する加熱媒体の供給量を
調整する構成としてあることにある。
【0009】〔第3特徴構成〕本発明によるヒートポン
プ装置の第3特徴構成は、前記制御手段は、前記凝縮器
の冷媒冷却能力の調整として前記凝縮器の伝熱面積を調
整する、又は、前記蒸発器の冷媒加熱能力の調整として
前記蒸発器の伝熱面積を調整する構成としてあることに
ある。
【0010】
【作用】
〔第1特徴構成の作用〕つまり、凝縮器の冷媒冷却能力
Cqを増大させれば、図4のph線図(圧力−比エンタ
ルピ線図)においてイ線からロ線へ、ないし、ロ線から
ハ線へ冷媒サイクルを変化(すなわち、エンタルピ差拡
大方向に冷媒サイクルを変化)させる形態で、凝縮器か
らの送出冷媒の過冷却度を増大させることができ、逆
に、凝縮器の冷媒冷却能力Cqを低下させれば、同図4
のph線図においてハ線からロ線へ、ないし、ロ線から
イ線へ冷媒サイクルを変化(すなわち、エンタルピ差縮
小方向に冷媒サイクルを変化)させる形態で、凝縮器か
らの送出冷媒の過冷却度を減少させることができる(な
お、図4のイ線はマイナスの過冷却度、すなわち、凝縮
器からの送出冷媒が湿り蒸気冷媒である状態を示す)。
【0011】また、蒸発器の冷媒加熱能力Eqを増大さ
せれば、図5のph線図(圧力−比エンタルピ線図)に
おいてイ’線からロ’線へ、ないし、ロ’線からハ’線
へ冷媒サイクルを変化(すなわち、エンタルピ差拡大方
向に冷媒サイクルを変化)させる形態で、凝縮器からの
送出冷媒の過冷却度を増大させることができ、逆に、蒸
発器の冷媒加熱能力Eqを低下させれば、同図5のph
線図においてハ’線からロ’線へ、ないし、ロ’線から
イ’線へ冷媒サイクルを変化(すなわち、エンタルピ差
縮小方向に冷媒サイクルを変化)させる形態で、凝縮器
からの送出冷媒の過冷却度を減少させることができる
(なお、図5のイ’線はマイナスの過冷却度、すなわ
ち、凝縮器からの送出冷媒が湿り蒸気冷媒である状態を
示す)。
【0012】したがって、上記の第1特徴構成において
は、凝縮器から膨張手段へ送る冷媒の過冷却状態を検出
し、そして、この検出情報に基づき凝縮器の冷媒冷却能
力、又は、蒸発器の冷媒加熱能力を調整して、凝縮器か
ら膨張手段へ送る冷媒の過冷却状態を調整するという形
態により、凝縮器に対する冷却媒体の温度変化や蒸発器
に対する加熱媒体の温度変化にかかわらず、凝縮器から
膨張手段に送る冷媒を目標過冷却状態の液相冷媒に保つ
ことができる。
【0013】〔第2特徴構成の作用〕凝縮器の冷媒冷却
能力について、凝縮器に対する冷却媒体の供給量は凝縮
器の冷媒冷却能力を決める主要素の一つであり、蒸発器
の冷媒加熱能力について、蒸発器に対する加熱媒体の供
給量は蒸発器の冷媒加熱能力を決める主要素の一つであ
る。
【0014】したがって、上記の第2特徴構成において
は、凝縮器に対する冷却媒体の供給量調整により凝縮器
の冷媒冷却能力を調整することで、又は、蒸発器に対す
る加熱媒体の供給量調整により蒸発器の冷媒加熱能力を
調整することで、凝縮器から膨張手段へ送る冷媒を目標
の過冷却状態に調整する。
【0015】〔第3特徴構成の作用〕凝縮器に対する冷
却媒体の供給量と同様に、凝縮器の伝熱面積は凝縮器の
冷媒冷却能力を決める主要素の一つであり、また、蒸発
器に対する加熱媒体の供給量と同様に、蒸発器の伝熱面
積は蒸発器の冷媒加熱能力を決める主要素の一つであ
る。
【0016】したがって、上記の第3特徴構成において
はは、凝縮器の伝熱面積調整により凝縮器の冷媒冷却能
力を調整することで、又は、蒸発器の伝熱面積調整によ
り蒸発器の冷媒加熱能力を調整することで、凝縮器から
膨張手段へ送る冷媒を目標の過冷却状態に調整する。
【0017】
【発明の効果】
〔第1特徴構成の効果〕すなわち、本発明の第1特徴構
成によれば、凝縮器で冷媒と熱交換させる冷却媒体や、
蒸発器で冷媒と熱交換させる加熱媒体の温度変化にかか
わらず、膨張手段へ送る液相冷媒中に気相部分が生じる
といった現象を防止できて、凝縮器から膨張手段へ確実
に液相冷媒を供給でき、これにより、気相部分に起因す
る膨張手段の不安定化を回避した状態で膨張手段を安定
的に作用させて、ヒートポンプ機能を高く維持できる。
【0018】そして、このように膨張手段に対し確実に
液相冷媒を供給しながらも、従来形態の如く通常運転に
おいて凝縮器で冷媒に過大の過冷却度を与えておくとい
ったことを回避できて凝縮器での圧力損失を軽減でき、
これにより、圧縮機の必要動力を低減して運転コストを
安価にし得る。
【0019】また、凝縮器の冷媒冷却能力を過大にして
おく必要がないことから、凝縮器に対し動力手段により
冷却媒体を供給する形式では、その動力手段の必要動力
も低減でき、これにより、上記の圧縮機必要動力の低減
と合わせて、従来形態に比べ全体必要動力を大きく低減
できる。
【0020】〔第2特徴構成の効果〕本発明の第2特徴
構成によれば、凝縮器に対し動力手段により冷却媒体を
供給する形式や、蒸発器に対し動力手段により加熱媒体
を供給する形式では、その本来装備の動力手段に対する
出力調整を行うことで、凝縮器に対する冷却媒体供給量
の調整や蒸発器に対する加熱媒体供給量の調整による目
的の過冷却状態調整を容易に行うことができる。
【0021】〔第3特徴構成の効果〕本発明の第3特徴
構成によれば、凝縮器に対する冷却媒体供給や蒸発器に
対する加熱媒体供給を動力手段によらずに行う形式であ
っても、凝縮器の伝熱面積調整や蒸発器の伝熱面積調整
をもって目的の過冷却状態調整を確実に行うことができ
る。
【0022】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0023】図1はセパレート型のヒートポンプ式空調
装置を示し、Uoは室外機、Uiは二本の渡り冷媒配管
rにより室外機Uoと接続した室内機である。
【0024】室外機Uoには、圧縮機Cmp・アキュム
レータAc・四方弁Vx・室外熱交換器No・その室外
熱交換器Noに対し外気OAを通風する外気ファンFo
を装備するとともに、室外熱交換器No用としての第1
の冷媒状態検出手段X(Xo)を装備してある。
【0025】また、室内機Uiには、膨張手段としての
膨張弁exV・室内熱交換器Ni・その室内熱交換器N
iで温調した空気SAを空調対象域へ送出する給気ファ
ンFiを装備するとともに、室内熱交換器Ni用として
の第2の冷媒状態検出手段X(Xi)を装備してある。
【0026】この空調装置は四方弁Vxの切り換え操作
により冷房運転と暖房運転とを選択実施でき、冷房運転
では(同図1参照)、室内熱交換器Niを蒸発器Eとし
て機能させて、空調対象域への供給空気SAを冷却温調
し、これに対し、室外熱交換器Noを凝縮器Cとして機
能させて外気OAに対し放熱する。
【0027】また、暖房運転では(図2参照)、室内熱
交換器Niを凝縮器Cとして機能させて、空調対象域へ
の供給空気SAを加熱温調し、これに対し、室外熱交換
器Noを蒸発器Eとして機能させて外気OAから吸熱す
る。
【0028】各運転での具体的冷媒流れについては、冷
房運転の場合、図1に示すように、圧縮機Cmpから吐
出される高圧乾き蒸気冷媒Rh(図中、黒塗りの太線で
示す)を、四方弁Vxを介し室外熱交換器Noに供給
し、この室外熱交換器Noにおいて冷却媒体fcとして
の外気OAとの熱交換により凝縮させる。これに続き、
凝縮器Cとしての室外熱交換器Noから送出される凝縮
工程通過冷媒Rw(図中、ハッチングを施した太線で示
す)を、膨張弁exVを介し室内熱交換器Niに供給
し、この室内熱交換器Niにおいて加熱媒体fhとして
の冷却対象空気SAとの熱交換により蒸発させる。そし
て、蒸発器Eとしての室内熱交換器Niから送出される
低圧乾き蒸気冷媒Rc(図中、白抜きの太線で示す)を
四方弁Vx及びアキュムレータAcを介し圧縮機Cmp
の吸入口に戻す。
【0029】一方、暖房運転の場合は、図2に示すよう
に、圧縮機Cmpから吐出される高圧乾き蒸気冷媒Rh
(黒塗りの太線)を、四方弁Vxを介し室内熱交換器N
iに供給し、この室内熱交換器Niにおいて冷却媒体f
cとしての加熱対象空気SAとの熱交換により凝縮させ
る。これに続き、凝縮器Cとしての室内熱交換器Niか
ら送出される凝縮工程通過冷媒Rw(ハッチングを施し
た太線)を、膨張弁exVを介し室外熱交換器Noに供
給し、この室外熱交換器Noにおいて加熱媒体fhとし
ての外気OAとの熱交換により蒸発させる。そして、蒸
発器Eとしての室内熱交換器Niから送出される低圧乾
き蒸気冷媒Rc(白抜きの太線)を四方弁Vx及びアキ
ュムレータAcを介し圧縮機Cmpの吸入口に戻す。
【0030】前記の冷媒状態検出手段Xは夫々、対応の
熱交換器NoないしNiが凝縮器Cとして機能する運転
において、その凝縮器Cとしての対応熱交換器Noない
しNiから膨張弁exVへ送る冷媒Rwの過冷却状態を
検出するものであり、その具体的構造については、図3
に示すように、凝縮器Cとしての対応熱交換器Noない
しNiから送出される冷媒Rwを上端口uから受け入れ
て、その受入れ冷媒Rw中の液相分Rwwの貯留を伴い
ながら下端口dから膨張弁exVへの冷媒路へ取り出す
冷媒容器Tを設け、そして、その冷媒容器Tの上下中間
部に対向配置の一対の監視窓mを形成するとともに、そ
れら監視窓mを介して容器外に対向配置した発光部aと
受光部bとにより容器内における液相冷媒Rwwの液位
を検出する液位検出装置Lを装備してある。
【0031】つまり、冷媒容器Tにおける液相冷媒Rw
wの液位が監視窓mよりも低くなると、発光部aからの
光が液面上方における霧状の湿り蒸気冷媒Rwgにより
遮られることで受光部bでの受光量が最小となり、逆
に、冷媒容器Tにおける液相冷媒Rwwの液位が監視窓
mよりも高くなると、発光部aからの光が透明の液相冷
媒Rwwを介し受光部bに入力されることで受光部bの
受光量が最大となる。
【0032】また、このような液相冷媒Rwwと液面上
方の湿り蒸気冷媒Rwgとの透光性の差から、液相冷媒
Rwwの液位が監視窓mの上下中央にある状態では、受
光部bでの受光量が上記の最小値と最大値とのほぼ中間
値となり、これに対し、受け入れ冷媒Rw中の液相分R
wwの減少により液相冷媒Rwwの液位が監視窓mの上
下中央から下降するほど、受光部bでの受光量が中間値
から最小値に向かって減少し、逆に、受け入れ冷媒Rw
中の液相分Rwwの増大により液相冷媒Rwwの液位が
監視窓mの上下中央から上昇するほど、受光部bでの受
光量が中間値から最大値に向かって増大し、これらのこ
とから、上記の液位検出装置Lは、受光部bでの受光量
に基づき、監視窓mの上下中央を基準とした液相冷媒R
wwの液位検出を行う。
【0033】そして、上記の冷媒容器T及び液位検出装
置Lを構成要素とする冷媒状態検出手段Xとしては、凝
縮器Cとしての対応熱交換器NoないしNiから膨張弁
exVへ送る冷媒Rwの過冷却状態について、冷媒容器
Tにおける液相冷媒Rwwの液位が一定に保たれるとき
の冷媒過冷却状態(特に本例では液位検出装置Lが監視
窓mの上下中央を液位検出基準とすることから、冷媒容
器Tにおける液相冷媒Rwwの液位が監視窓mの上下中
央に保たれるときの冷媒過冷却状態)を目標の過冷却状
態とし、これに対し、監視窓mの上下中央よりも下降側
への液位変化が液位検出装置Lにより検出されることを
もって、凝縮器Cとしての対応熱交換器NoないしNi
での冷媒凝縮が不十分、すなわち、凝縮器Cとしての対
応熱交換器NoないしNiで冷媒Rwに与える過冷却度
が過小であることを検出し、また逆に、監視窓mの上下
中央よりも上昇側への液位変化が液位検出装置Lにより
検出されることをもって、凝縮器Cとしての対応熱交換
器NoないしNiでの冷媒凝縮が過剰、すなわち、凝縮
器Cとしての対応熱交換器NoないしNiで冷媒Rwに
与える過冷却度が過大であることを検出するようにして
ある。
【0034】なお、凝縮器Cとしての対応熱交換器No
ないしNiで冷媒Rwに与える過冷却度とは、具体的に
は平均過冷却度であって、凝縮器Cとしての対応熱交換
器NoないしNiから送出される冷媒Rw中に凝縮が不
十分な湿り蒸気冷媒Rwgが混入するときには、送出冷
媒Rw中の液相冷媒Rwwの過冷却度と湿り蒸気冷媒R
wgのマイナスの過冷却度との平均である。
【0035】Mは空調装置の運転制御を司る制御装置で
あり、この制御装置Mはその制御機能の一つとして、室
外熱交換器Noを凝縮器Cとして機能させる冷房運転で
は(図1及び図4参照)、別途センサSによる圧縮機吸
入冷媒Rcの過熱度検出に基づいて、圧縮機吸入冷媒R
cの過熱度shを目標過熱度shmに調整・維持するよ
うに膨張弁exVの開度を調整しながら、第1冷媒状態
検出手段Xoにおける液位検出装置Lが監視窓mの上下
中央よりも下降側への液位変化を検出することに対して
は、外気ファンFoの出力を増大側に調整して冷却媒体
fcとしての外気OAの供給量を増加させることによ
り、室外熱交換器Noの凝縮器Cとしての冷媒冷却能力
Cqを増大側に調整し、これにより、図4において冷媒
サイクルをイ線からロ線へ、ないし、ロ線からハ線へ変
化させる形態で、凝縮器Cとしての室外熱交換器Noで
冷媒Rwに与える過冷却度を増大側に調整して、第1冷
媒状態検出手段Xoの冷媒容器Tにおける液相冷媒Rw
wの液位を監視窓mの上下中央へ上昇復帰させる。
【0036】また逆に、第1冷媒状態検出手段Xoにお
ける液位検出装置Lが監視窓mの上下中央よりも上昇側
への液位変化を検出することに対しては、外気ファンF
oの出力を減少側に調整して冷却媒体fcとしての外気
OAの供給量を減少させることにより、室外熱交換器N
oの凝縮器Cとしての冷媒冷却能力Cqを減少側に調整
し、これにより、図4において冷媒サイクルをハ線から
ロ線へ、ないし、ロ線からイ線へ変化させる形態で、凝
縮器Cとしての室外熱交換器Noで冷媒Rwに与える過
冷却度を減少側に調整して、第1冷媒状態検出手段Xo
の冷媒容器Tにおける液相冷媒Rwwの液位を監視窓m
の上下中央へ下降復帰させる。
【0037】つまり、冷房運転においては、第1冷媒状
態検出手段Xoの冷媒容器Tにおける液相冷媒Rwwの
液位を監視窓mの上下中央に保つ、すなわち、凝縮器C
としての室外熱交換器Noから膨張弁exVへ送る冷媒
Rw(液相冷媒Rww)を前記の目標過冷却状態に保つ
ように、第1冷媒状態検出手段Xoの検出情報(具体的
には、その液位検出装置Lの液位検出信号)に基づき、
外気ファンFoの出力調整により室外熱交換器Noの凝
縮器Cとしての冷媒冷却能力を調整し、これにより、膨
張弁exVへ送る冷媒Rwを確実に液相の冷媒Rwwに
保って、その送給冷媒Rw中に気相部分Rwgが混入す
ることによる膨張弁作用の不安定化を防止し、また、凝
縮器Cとしての室外熱交換器Noで不必要に過大な過冷
却度を冷媒Rwに与えることを回避して、圧縮機Cmp
や外気ファンFoの消費動力を低減する。
【0038】一方、室外熱交換器Noを蒸発器Eとして
機能させ、かつ、室内熱交換器Niを凝縮器Cとして機
能させる暖房運転では(図2及び図5参照)、制御装置
Mは、別途センサSによる圧縮機吸入冷媒Rcの過熱度
検出に基づいて、冷房運転と同様に圧縮機吸入冷媒Rc
の過熱度shを目標過熱度shmに調整・維持するよう
に膨張弁exVの開度を調整しながら、第2冷媒状態検
出手段Xiにおける液位検出装置Lが監視窓mの上下中
央よりも下降側への液位変化を検出することに対して
は、外気ファンFoの出力を増大側に調整して加熱媒体
fhとしての外気OAの供給量を増加させることによ
り、室外熱交換器Noの蒸発器Eとしての冷媒加熱能力
Eqを増大側に調整し、これにより、図5において冷媒
サイクルをイ’線からロ’線へ、ないし、ロ’線から
ハ’線へ変化させる形態で、凝縮器Cとしての室内熱交
換器Niで冷媒Rwに与える過冷却度を随伴的に増大側
に調整して、第2冷媒状態検出手段Xiの冷媒容器Tに
おける液相冷媒Rwwの液位を監視窓mの上下中央へ上
昇復帰させる。
【0039】また逆に、第2冷媒状態検出手段Xiにお
ける液位検出装置Lが監視窓mの上下中央よりも上昇側
への液位変化を検出することに対しては、外気ファンF
oの出力を減少側に調整して加熱媒体fhとしての外気
OAの供給量を減少させることにより、室外熱交換器N
oの蒸発器Eとしての冷媒加熱能力Eqを減少側に調整
し、これにより、図5において冷媒サイクルをハ’線か
らロ’線へ、ないし、ロ’線からイ’線へ変化させる形
態で、凝縮器Cとしての室内熱交換器Niで冷媒Rwに
与える過冷却度を随伴的に減少側に調整して、第2冷媒
状態検出手段Xiの冷媒容器Tにおける液相冷媒Rww
の液位を監視窓mの上下中央へ下降復帰させる。
【0040】つまり、暖房運転においては、第2冷媒状
態検出手段Xiの冷媒容器Tにおける液相冷媒Rwwの
液位を監視窓mの上下中央に保つ、すなわち、凝縮器C
としての室内熱交換器Niから膨張弁exVへ送る冷媒
Rw(液相冷媒Rww)を前記の目標過冷却状態に保つ
ように、第2冷媒状態検出手段Xiの検出情報(具体的
には、その液位検出装置Lの液位検出信号)に基づき、
外気ファンFoの出力調整により室外熱交換器Noの蒸
発器Eとしての冷媒加熱能力を調整し、これにより、前
述の冷房運転と同様、膨張弁exVへ送る冷媒Rwを確
実に液相の冷媒Rwwに保って膨張弁作用の不安定化を
防止するとともに、凝縮器Cとしての室内熱交換器Ni
で不必要に過大な過冷却度を冷媒Rwに与えることを回
避して圧縮機Cmpや給気ファンFiの消費動力を低減
する。
【0041】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0042】(1)冷媒容器Tにおける液相冷媒Rww
の液位を検出するに、前述の実施例の如く冷媒容器Tに
おいて液相冷媒Rwwないし湿り蒸気冷媒Rwgを透過
する光の受光量に基づき液位を検出する形態に代えて、
例えば図6に示すように、透明の液相冷媒Rwwと霧状
の湿り蒸気冷媒Rwgとでは反射率が異なることを利用
して、発光部aから監視窓mへ向けて発する光のうち受
光部bが受ける反射光の受光量に基づき液位を検出する
ようにしたり、あるいは、図7に示すように、冷媒容器
T中の液面に浮かぶフロートzによる光遮断により、液
位変化に伴い受光部bの受光量が変化する構成として、
この受光量に基づき液位を検出するようにしてもよい。
【0043】また、そのフロートzを磁性体で構成し
て、フロートzの上下変位に伴う磁力線変化に基づき液
位を検出したり、さらに、冷媒容器T内に電極を設け
て、その電極により検出される液位変化に伴う導電率変
化や誘電率変化に基づき液位を検出する形態を採用して
もよく、その他、液位検出には種々の形式、構造を採用
できる。
【0044】(2)冷媒容器Tの具体的構造は種々の構
成変更が可能であり、前述の如く凝縮器Cと膨張手段e
xVとを接続する冷媒管路の途中に介装する構造に代え
て、例えば図8に示すように、凝縮器Cとして機能させ
る熱交換器Nに一体的に組付け装備する構造を採用して
もよい。
【0045】(3)凝縮器Cから膨張手段exVへ送る
冷媒Rwの過冷却状態を検出するに、前述の如く、凝縮
器Cからの送出冷媒Rwを受ける冷媒容器Tでの液位検
出に基づいて過冷却状態を検出するに代えて、凝縮器C
から膨張手段exVへ送る冷媒Rwの圧力・温度検出に
基づいて、その冷媒Rwの過冷却状態を検出する形態を
採用してもよく、冷媒Rwの過冷却状態を検出する検出
手段Xの具体的検出形態は種々の変更が可能である。
【0046】(4)凝縮器Cの冷媒冷却能力や蒸発器E
の冷媒加熱能力を調整するに、冷却媒体fcや加熱媒体
fhの供給量調整によりそれら能力調整を行うに代え
て、図9に示すように、凝縮器Cや蒸発器Eとして機能
させる熱交換器Nを複数に分割して、それら分割部分n
のうち冷媒を通過させるものの個数をバルブvの操作に
より変更するといった調整形態を初めとして、凝縮器C
や蒸発器Eの伝熱面積を調整する形態で、それら凝縮器
Cの冷媒冷却能力や蒸発器Eの冷媒加熱能力を調整する
ようにしてもよく、また、冷却媒体fcや加熱媒体fh
の供給量調整と伝熱面積の調整との両者により、凝縮器
Cの冷媒冷却能力や蒸発器Eの冷媒加熱能力を調整する
形態を採用してもよい。
【0047】(5)冷却媒体fcや加熱媒体fhは、空
気等の気体に限定されるものではなく、水やその他の液
体であってもよく、場合によっては固体であってもよ
い。
【0048】又、本発明によるヒートポンプ装置は、冷
房や暖房等の空調用途に限定されるものではなく、冷熱
や温熱を扱う各種分野において種々の用途に採用でき
る。
【0049】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷房運転時の冷媒流れを示す冷媒回路図
【図2】暖房運転時の冷媒流れを示す冷媒回路図
【図3】冷媒容器の拡大断面図
【図4】冷房運転時における過冷却度の調整形態を説明
するための冷媒サイクル図
【図5】暖房運転時における過冷却度の調整形態を説明
するための冷媒サイクル図
【図6】別実施例を示す冷媒容器の拡大断面図
【図7】別実施例を示す冷媒容器の拡大断面図
【図8】別実施例を示す冷媒容器の組付け構造図
【図9】別実施例を示す熱交換器の構造図
【符号の説明】
Cmp 圧縮機 C 凝縮器 Cq 冷媒冷却能力 E 蒸発器 Eq 冷媒加熱能力 exV 膨張手段 fc 冷却媒体 fh 加熱媒体 M 制御手段 Rw 冷媒 X 検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(Cmp)、凝縮器(C)、膨張
    手段(exV)、及び、蒸発器(E)の順に冷媒を循環
    させるヒートポンプ装置であって、 前記凝縮器(C)から前記膨張手段(exV)へ送る冷
    媒(Rw)の過冷却状態を検出する検出手段(X)を設
    け、その検出手段(X)の検出情報に基づいて、前記膨
    張手段(exV)へ送る冷媒(Rw)が目標の過冷却状
    態になるように、前記凝縮器(C)の冷媒冷却能力(C
    q)、又は、前記蒸発器(E)の冷媒加熱能力(Eq)
    を調整する制御手段(M)を設けたヒートポンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(M)は、前記凝縮器
    (C)の冷媒冷却能力(Cq)の調整として前記凝縮器
    (C)に対する冷却媒体(fc)の供給量を調整する、
    又は、前記蒸発器(E)の冷媒加熱能力(Eq)の調整
    として前記蒸発器(E)に対する加熱媒体(fh)の供
    給量を調整する構成としてある請求項1記載のヒートポ
    ンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(M)は、前記凝縮器
    (C)の冷媒冷却能力(Cq)の調整として前記凝縮器
    (C)の伝熱面積を調整する、又は、前記蒸発器(E)
    の冷媒加熱能力(Eq)の調整として前記蒸発器(E)
    の伝熱面積を調整する構成としてある請求項1又は2記
    載のヒートポンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013018298A1 (ja) * 2011-08-03 2013-02-07 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置

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WO2013018298A1 (ja) * 2011-08-03 2013-02-07 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置
JP2013036621A (ja) * 2011-08-03 2013-02-21 Denso Corp 冷凍サイクル装置

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