JPH0734959A - 内燃機関の失火検出方法及びその装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出方法及びその装置

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JPH0734959A
JPH0734959A JP18243093A JP18243093A JPH0734959A JP H0734959 A JPH0734959 A JP H0734959A JP 18243093 A JP18243093 A JP 18243093A JP 18243093 A JP18243093 A JP 18243093A JP H0734959 A JPH0734959 A JP H0734959A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内燃機関の回転速度の変動により失火を診断す
る装置において、誤診断を低減する。 【構成】内燃機関の回転速度に影響を与える外乱を検出
し、外乱を検出する前の所定期間の失火検出結果を無効
とする。 【効果】本発明によれば、簡単な構成で失火の誤検出を
大幅に低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の失火検出方
法及びその装置に係り、特に失火検出の精度の向上を図
った失火検出方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転速度の変化を検出して失火を
判定する技術において、特に失火以外に発生する内燃機
関の回転速度の変動を考慮して、失火検出を行う技術
は、特開平4−203252 号に示されるが如く、燃量残量が
所定値以下か、ブレーキスイッチが押されているか、車
速が所定値以上かのうちの1つの条件が満たされたなら
ば、失火検出を禁止するか、又はその時の失火の診断結
果を無効としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法は、ブレーキスイッチ等が実際に作動してから、マ
イクロコンピュータ等がそれを判定するまでの検出遅れ
については考慮がなされていない。前記検出遅れは、マ
イクロコンピュータのサンプリング周期及び/又はセン
サの検出遅れ等に起因するものであり、前記検出遅れの
間にも、内燃機関の回転速度が変動する。従って、前述
した検出遅れの間にも、失火を誤検出してしまう可能性
がある。このため、失火していないにもかかわらず、失
火と誤検出され、誤検出された気筒に対する燃料の供給
が中断されたり、運転者へ失火を警告する等の誤った失
火処理が行われることになる。
【0004】従って、本発明の目的は、失火検出時の誤
検出を少なくして、検出精度を向上した内燃機関の失火
検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、内燃機
関の回転速度の変動に基づいて失火検出を行うものにお
いて、回転速度に影響を与える外乱が発生したと判断さ
れたならば、判断された前の所定期間の失火検出結果を
無効とすることを特徴とする内燃機関の失火検出方法に
より解決される。
【0006】また、この方法を実施する装置として、内
燃機関の回転速度の変動に基づき、内燃機関の失火を検
出する失火検出手段と、車両の運転状態を検出する手段
と、該運転状態が特定運転状態であるか否かを判定する
判定手段と、該判定手段により特定運転状態と判定され
たならば、判定された前の所定期間の前記失火検出手段
の検出結果を無効とする、検出結果無効手段とを有する
ことを特徴とする内燃機関の失火検出装置を提供するこ
とにより、上述した課題を解決できる。
【0007】
【作用】本発明によれば、内燃機関の回転速度に加わる
外乱が実際に発生してから、マイクロコンピュータがそ
れを判定するまでの検出遅れ時間の間に発生する。前記
回転速度の変動による失火の誤検出を低減できる。この
ため、より信頼性の高い失火検出を行うことが可能とな
る。従って、失火に対する失火処理、例えば、運転者へ
の警告や、未燃焼ガスが排出されるのを防いだりするこ
とがより確実なものとなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0009】図5は本発明を適用する内燃機関の制御系
の例である。
【0010】内燃機関への吸入空気は、エアクリーナ3
10から、吸入空気量センサ311により計測され、吸
気管312,スロットルバルブ313,インテークマニ
ホールド315を経て燃焼室内に取り込まれる。スロッ
トルバルブ313には、スロットルバルブ開度を検出す
るスロットル開度センサ314が取り付けられている。
インジェクタ316によって噴射される燃料は吸入空気
と混合され、混合気として燃焼室内に取り入れられる。
また、内燃機関に加わる外乱を検出するため、例えば、
ブレーキの作動を検出するブレーキスイッチ323,悪
路走行による車両の振動あるいは加減速等を検出する加
速度センサ322,変速機の変速比変更を検出する変速
スイッチ321,エアコンのコンプレッサの作動を検出
するエアコンスイッチ324が取り付けられている。内
燃機関のクランクシャフトには、気筒判別用のレファレ
ンスセンサ317と、クランクシャフトの回転角度を検
出するポジションセンサ318を取り付ける。ポジショ
ンセンサ318は、例えば内燃機関始動時に使用するス
タータ用のリングギアの歯形を磁気式ピックアップで検
出してもよい。気筒判別の補助信号として、カム軸にフ
ェイズセンサ319を取り付ける。これらの信号の一例
を図6に示す。
【0011】そして、あらかじめ定めたポジションの間
隔を回転するのにかかる時間を計測し、1ポジション、
または複数のポジションからなる回転速度計測区間にわ
たる時間T(s)により、その逆数を使って回転速度(1
/min)を算出することができる。ここで、本発明の実
施例においては、前述の回転速度Nを使用して、例えば
次式に示す燃焼状態パラメータAを求めて失火検出を行
うものとする。
【0012】A=〔N(cyl)−N(cyl-1)〕・N(cyl-1) cyl:該当気筒 ここで、N(cyl)は該当気筒の回転速度、N(cyl-1)は該
当気筒の前に点火を行った気筒の回転速度である。例え
ば4気筒エンジンの場合の点火気筒の順序は、1→3→
4→2であるので、cyl=2ならば、cyl−1=4
である。燃焼状態パラメータAは、正常時にはほぼ回転
変動が無いので、0の値になり、失火時にはN(cyl)
(cyl-1)より小さくなるため絶対値が内燃機関の回転
速度にほぼ比例するような、負の値となる。即ち、例え
ば失火の検出に使用する失火判定値を内燃機関の回転速
度にほぼ比例する負の値に設定し、燃焼状態パラメータ
Aがこの失火判定値を越えた場合失火と診断し、例えば
運転者への警告、及び失火していると診断した気筒への
燃料の供給を中断する。図7に燃焼状態パラメータAの
変動の一例を示している。これから理解できるように、
失火が生じると回転数が低下し、燃焼状態パラメータA
の負側の失火判定値を越えるようになり失火が検出され
る。
【0013】次に図1乃至図4を用いて本発明の一実施
例を説明する。
【0014】図1,図2に本発明による失火診断の動作
のフローチャートを示す。
【0015】図1は、外乱,検出を行うフローチャー
ト、所定周期毎、例えば10mS毎に行われる。
【0016】ステップ1は、内燃機関の回転速度に影響
を与える外乱、例えば加速等を表すスロットルバルブの
開度量を検出するもので、運転状態検出手段の1つであ
る。ステップ2でスロットルバルブ開度の変化量ΔTH
Vを計算する。ステップ3で、加速判定値ah を計算す
る。ステップ4で、ΔTHVと、ah を比較する。即
ち、このステップ4が特定運転状態判定手段であり、失
火検出に対する前記外乱の影響が大きいか否かを判定す
る手段である。ステップ4で、ΔTHV≧ah と判定さ
れたならば、ステップ5で診断禁止カウンタSKC1を
設定する。この診断禁止カウンタは、失火検出を禁止す
る回数を定めるもので、前記外乱の種類と、内燃機関の
気筒数で決定される。例えば外乱の種類がスロットルバ
ルブで、4気筒エンジンならば、SKC1は4を設定す
る。次に、ステップ4で、ΔTHV≧ah でないと判定
されたならば、SKC1は設定しないで処理は終了す
る。
【0017】次に、図2は失火判定を行うフローチャー
トで、所定角度周期で実行される。この場合は、気筒毎
に行われる。ステップ6で図1で設定したカウンタSK
C1が0であるか否かの判定を行う。SKC1=0、即
ち外乱が入ってこない運転状態の場合は、ステップ7へ
進む。ステップ7乃至ステップ13は、失火検出手段で
ある。ステップ7で、内燃機関の回転速度の検出を行
う。ステップ8で、ステップ7で検出された回転速度に
基づき、失火判定値CK の計算を行う。ステップ9で、
前述した燃焼状態パラメータAを計算する。ステップ1
0で、AとCK の比較を行う。A≦CK ならば、ステッ
プ11aで失火有りとして、失火フラグSF=1とす
る。そうでなければ、ステップ11bで、失火無しとし
て、失火フラグSF=0とする。ステップ12で、所定
点火周期前の失火フラグBSFを検索する。ここでBS
Fは後述する記憶手段(ステップ17)で用いられるシ
フトレジスタの最終ビットである。例えば、ステップ7
乃至ステップ11で第3気筒の失火検出を行ったなら
ば、1点火周期、即ち1サイクル前の第3気筒の検出結
果を後述する記憶手段(ステップ17)から検索する。
ステップ13でBSFが0であるか否かの判定を行う。
BSF=0ならば、最終的今回の診断気筒に失火無しと
して、ステップ14aで正常燃焼処理を行う。BSF=
1ならば、最終的に今回の診断気筒に失火有りとして、
ステップ14bで燃料供給中断や警告等の異常燃焼処理
を行う。
【0018】一方、ステップ6で、図1で求めたSKC
1≠0即ち外乱が生じた特定運転状態ならば、ステップ
15へ進みSKC1を1ずつ減算する。そしてステップ
16でSF=0とする。即ち、ステップ16は検出結果
を強制的に失火無しとする無効化手段である。ステップ
15,ステップ16は、検出結果無効手段であり、SK
C1≠0即ち特定運転状態の場合は、ステップ7乃至ス
テップ13の失火検出手段を経由せずに、ステップ14
aの正常燃焼処理を行う。SKC1が0になるまで、検
出結果の無効化を継続する。例えば、SKC1が4と設
定されたならば、4回無効化を行うことになる。ステッ
プ17はステップ11a,11b,16で得られた各気
筒毎の失火フラグSFを1点火周期分記憶する記憶手段
である。
【0019】該記憶手段の構成と、それに伴う検出結果
を無効とする検出結果無効手段の説明を、図1,図2と
関連づけて、図3乃至図4を用いて説明する。
【0020】図3は、外乱の1つであるスロットルバル
ブ開度の変化に伴う各パラメータの変化を示したもので
ある。
【0021】(a)はスロットルバルブの開度変化を示
す。(b)は、スロットルバルブ開度の変化量ΔTHV
とそれを加速判定値ah と比較したものを表す。(c)
は、診断禁止カウンタSKC1の状態を示し、ΔTHV
が、ah を越えた時点でカウンタ値がセットされる。ま
たΔTHVがah を下回った時点で1ずつカウンタ値が
減算される。(d)は燃焼状態パラメータAの変動と、
それを失火判定値CKと比較したものである。(e)は
検出結果、即ち失火フラグSFの状態を示す。SFは、
燃焼状態パラメータAがCK 以下となったならば失火有
りとして1とし、そうでなければ失火無しとして0とす
る。図にも示されているように、ΔTHVがah を越え
る以前の所定期間T0 の間にも、燃焼状態パラメータA
がCK 以下となるような変動をする場合がある。そのた
め、T0 の間にも失火有りと誤検出する可能性があるの
で、その誤検出の結果を無効とする必要がある。
【0022】図4(a)乃至(f)は図3で説明した各
パラメータの変動に伴う記憶手段(ステップ17)の動
作と構成を説明する図である。
【0023】該記憶手段は、例えばシフトレジスタが用
いられている。該シフトレジスタのビット数は、例えば
4気筒ならば4ビットとする。図4(a)乃至(f)の
シフトレジスタ20の各ビットの中にある数字は、失火
フラグSFである。シフトレジスタ20の上に示される
番号は気筒番号を表す。(a)は図3の(e)に示した
所定時間T0 において、1気筒目が失火有りと誤検出さ
れた場合を示す。この場合、SFに1が立っているが、
図2のステップ12の検索手段によって、所定点火周期
前、例えば1点火周期前の第1気筒のSF、即ちBSF
が検索される。ここでは、シフトレジスタの4ビット目
に該当する。4ビット目のSFは0なので、図2のステ
ップ13により、最終的に失火無しと診断される。更
に、SFは1回診断を行う度に、図示される矢印に沿っ
てシフトし、4ビット目は破棄される。
【0024】このように、シフトレジスタを用いること
により、1点火周期の全気筒の失火検出結果を記憶で
き、そのデータを次々と更新することができる。
【0025】(a)乃至(e)は、図1のステップ5で
失火診断禁止カウンSKC1が設定された場合を示して
いる。SKC1は例えば4とする。この場合のSFに
は、図2のステップ16を介するため全て0が入る。ま
た、SKC≠0なので、図2のステップ12でBSFの
検索を行わない。よって、(e)により4ビット目のS
Fに1が在っても、その結果は無視され、結果的に前記
所定期間T0 の間の検出結果を無効とすることができ
る。
【0026】従って、前述した検出結果無効手段(ステ
ップ15,16)と記憶手段の組み合わせによって、特
定運転状態と判定される前の所定期間の失火検出結果
を、無効とすることができる。
【0027】また、前述した所定期間を長くしたいのな
らば、SKC1の値を増やしても良い。
【0028】次に、図8乃至図9を用いて、外乱の1つ
であるブレーキ状態を例に説明する。
【0029】図8(a)は、ブレーキスイッチ323の
状態を表す。(b)は診断禁止カウンタSKC2の状態
を表す。ブレーキスイッチ323がONになれば、マイ
コンのサンプリング周期や、センサの検出遅れ等による
検出遅れ時間T0 遅れてSKC2が発生する。またブレーキ
スイッチ323がONからOFFに切り換わった時点か
ら前述したT0 遅れて、SKC2を1ずつ減算する。
(c)は燃焼状態パラメータAの変動と、それを失火判
定値CK と比較したものである。(d)は検出結果、即
ち失火フラグSFの状態を表す。SFは、燃焼状態パラ
メータAがCK 以下となったならば失火有りとして1と
し、そうでなければ失火無しとして0とする。図にも示
されているように、前述したT0 の間にも、燃焼状態パ
ラメータAがCK 以下となるような変動をする場合があ
る。そのため、T0 の間にも失火有りと誤検出する可能
性があるので、その誤検出の結果を無効とする必要があ
る。図9は、図1のフローチャートのステップ1をブレ
ーキスイッチ323の状態に適用したものである。
【0030】ステップ81でブレーキスイッチ323の
状態を検出する。ステップ82で、ブレーキスイッチが
切り換わったか否かの判定を行う。例えば所定時間内に
おいて、ブレーキスイッチがONからOFF、又はOF
FからONへ移行したか否かの判定を行う。ステップ8
2で、ブレーキスイッチが切り換わったと判定されたな
らば、ステップ83へ進み診断禁止カウンタSKC2を
設定する。そうでなければSKC2を設定しない。以下
の動作は、図2において詳述してあるのでここでは省略
する。
【0031】図10乃至図11を用いて、外乱の1つで
ある変速ギアスイッチを例に説明する。
【0032】図10は変速ギアスイッチ321の状態を
表す。(b)は診断禁止カウンタSKC3の状態を表
す。変速ギアスイッチがON、即ち変速比が変更されて
から、前述した検出遅れT0 遅れてSKC3が発生す
る。その後SKC3は1ずつ減算される。(c)は燃焼
状態パラメータAの変動と、それを失火判定値CK と比
較したものである。(d)は検出結果、即ち失火フラグ
SFを表す燃焼状態パラメータAが失火判定値Ck 以下
となったならば失火有りとして1とし、そうでなければ
失火無しとして0とする。図にも示されているように、
前述した検出遅れT0 の間にも、燃焼状態パラメータA
がCK 以下となるような変動をする場合がある。そのた
め、T0 の間にも失火有りと誤検出する可能性があるの
で、その誤検出の結果を無効とする必要がある。
【0033】図11は、図1のフローチャートのステッ
プ1を変速ギアスイッチ321の状態に適用したもので
ある。
【0034】ステップ101で、変速ギアスイッチ32
1の状態を検出する。ステップ102で、変速比変更有り
か否かの判定を行う。ステップ102で変速比変更有り
と判定されたならば、ステップ103で診断禁止カウン
タSKC3を設定する。そうでなければSKC3を設定
しない。以下の動作は図2において詳述してあるのでこ
こでは省略する。
【0035】図12乃至図13を用いて、外乱の1つで
ある悪路走行又は過渡走行を例に説明する。
【0036】図12(a)は、加速度センサ322の出
力Gと、それを過渡判定値bh と比較したものを表す。
Gは例えば、ブレーキや、アクセルの踏み込みによる加
減速や、悪路走行時における車体の振動により発生す
る。(b)は診断禁止カウンタSKC4の状態を示す。
SKC4は、Gがbh を越えた時点で発生し、Gがbh
を下回った時点から1ずつ減算される。(c)は燃焼状
態パラメータAの変動と、それを失火判定値CK と比較
したものである。(d)は検出結果、即ち失火フラグS
Fの状態を表す。燃焼状態パラメータAがCK 以下とな
ったならば失火有りとして1とし、そうでなければ失火
無しとして0とする。図にも示されているように、Gが
h 以下の近傍にある所定期間T0 においても、燃焼状
態パラメータAがCK 以下となるような変動をする場合
がある。そのため、失火有りと誤検出する可能性がある
ので、その誤検出を無効とする必要がある。
【0037】図13は、図1のフローチャートのステッ
プ1を加速度センサ322の出力Gに適用したものであ
る。
【0038】ステップ121で、加速度センサ322の
出力Gを検出する。ステップ122で過渡判定値bh
計算する。ステップ123でGとbh を比較する。ステ
ップ123で、G≧bh と判定されたならば、ステップ
124で、診断禁止カウンタSKC4を設定する。そう
でなければSKC4を設定しない。以下の動作は図2に
おいて詳述してあるのでここでは省略する。
【0039】図14乃至図15を用いて、外乱の1つで
あるエアコンのコンプレッサスイッチ324の状態を例
に説明する。
【0040】図14(a)は、エアコンのコンプレッサ
スイッチ324の状態を表す。(b)は診断禁止カウンタ
SKC4の状態を表す。エアコンコンプレッサスイッチ
324が切り換わったならば、前述したT0 遅れてSKC
5が発生し、その後にSKC5は1ずつ減算される。(c)
は、燃焼状態パラメータAの変動と、それを失火判定値
K と比較したものである。(d)は検出結果、即ち失
火フラグSFの状態を表す。燃焼状態パラメータAがC
K 以下となったならば、失火有りとして1とし、そうで
なければ失火無しとして0とする。図にも示されている
ように、前述した検出遅れT0 の間にも、燃焼状態パラ
メータがCK 以下となるような変動をする場合がある。
そのため、失火有りと誤検出する可能性があるので、そ
の誤検出を無効とする必要がある。
【0041】図15は、図1のフローチャートのステッ
プ1をエアコンコンプレッサスイッチ324に適用した
ものである。
【0042】ステップ141で、エアコンコンプレッサ
スイッチ324の状態を検出する。ステップ142で、
スイッチが切り換わったか否かの判定を行う。ステップ
142で、切り換わったと判定されたならば、診断禁止カ
ウンタSKC5を設定し、そうでなければSKC5を設
定しない。以下の動作は図2において前述してあるの
で、ここで省略する。
【0043】また、図1,図7乃至図15において説明
した実施例を図16に示すように1つの動作フローチャ
ートとしてまとめてもよい。
【0044】ステップ151で、前述したスロットルバ
ルブの開度の変化,ブレーキスイッチの状態,変速ギア
スイッチの状態,加速度センサの出力,A/Cコンプレ
ッサスイッチの状態等の外乱を検出する。スイッチ15
2で、スロットルバルブの開度の変化量ΔTHVと加速
判定値ah を比較する。ΔTHV≧ah ならば、ステッ
プ157で、診断禁止カウンタSKC1を設定する。そ
うでなければSKC1を設定しない。次にステップ15
3でブレーキスイッチの切り換わったか否かの判定を行
う。ブレーキスイッチが切り換ったならばステップ15
8で診断カウンタSKC2を設定する。切り換わってな
ければSKC2を設定しない。次にステップ154で、
変速ギアスイッチが切り換わったか否かの判定を行う。
変速ギアスイッチが切り換わったならばステップ159
で、診断禁止カウンタSKC3を設定する。切り換わっ
てなければSKC3を設定しない。次にステップ155
で加速度センサの出力Gと過渡判定値bh を比較する。
G≧bh ならば、ステップ160で診断禁止カウンタS
KC4を設定する。そうでなければSKC4を設定しな
い。次にステップ156でA/Cコンプレッサスイッチ
が切り換わったか否かの判定を行う。A/Cコンプレッ
サスイッチが切り換わったならばステップ161で、診
断禁止カウンタSKC5を設定する。切り換わってなけ
ればSKC5を設定しない。診断禁止カウンタSKC1乃至
SKC5が全てφであれば、最終的に外乱無しとして、
このフローチャートを終了する。
【0045】以上説明したステップ152乃至156は
特定運転状態であるか否かを判定する判定手段であり、
判定する順序は図16に示したもののみに拘束されるこ
とはなく、設計者の意思により自由に変更してもよい。
【0046】また、診断禁止カウンタSKC1乃至SK
C5の中から適当なものを1つ選び、SKC6として1
つにまとめ、ステップ152乃至ステップ156の各外
乱に対して1つの診断禁止カウンタを用いてもよい。
【0047】更に、スロットルバルブ開度の変化,ブレ
ーキスイッチ,変速ギアスイッチは、車両の加速度に直
接起因するものであるので、それらをまとめて加速度セ
ンサの出力のみで、特定運転状態であるか否かの判定を
行ってもよい。
【0048】この場合の実施例を図17に示す。ステッ
プ162で、加速度センサの出力Gを検出する。ステッ
プ163で、A/Cコンプレッサスイッチの状態を検出
する。ステップ164で、加速度センサGと過渡判定値
h の比較を行う。G≧bhならば、ステップ166
で、新しく定めた診断禁止カウンタSKC7を設定す
る。そうでなければステツプ165で、A/Cコンプレ
ッサスイッチが切り換わったか否かの判定を行う。A/
Cコンプレッサスイッチが切り換わったならば、ステッ
プ167で診断禁止カウンタSKC5を設定する。切り
換わってなければ、最終的に外乱なしとしてこのフロー
チャートを終了する。
【0049】こうすることにより、外乱の検出、及び特
定運転状態の判定の処理を簡略化できる。
【0050】また、図1,図9,図11,図13,図1
5,図16,図17に示した診断禁止カウンタを設定す
る処理と、図2に示した失火診断処理を同一の起動周期
で動作させてもよい。
【0051】なお、以上述べた失火判定値CK ,加速判
定値ah ,過渡判定値bh は、例えば内燃機関の負荷
や、回転速度等の運転状態を示すパラメータに応じて変
化する。例えば失火判定値CK は、ほぼ内燃機関にかか
る負荷に比例するような値になる。そのため失火判定値
K の求め方として、前述の内燃機関の運転状態を示す
パラメータの関数またはマップ値として対応させ、メモ
リに記憶させておく方法がある。このようにしておけ
ば、それぞれの運転状態で即座に検索又は計算すること
ができる。
【0052】また、加速判定値ah や過渡判定値bh
同様に、内燃機関の運転状態を示すパラメータに対応し
たマップ、もしくはテーブルを用いて検索してもよい
し、所定値として、予め定めてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、検出遅れの間に得られ
た失火検出結果を無効とすることができるため、失火に
対する誤診断を大幅に低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示すフローチャート。
【図2】本発明の概要を示すフローチャート。
【図3】(a)乃至(e)はスロットルバルブの変化に
伴う各パラメータの変動を表す図。
【図4】(a)乃至(f)は本発明に適用される記憶手
段の構成と、その動作を表す図。
【図5】本発明を適用する内燃機関の制御系の例。
【図6】回転信号タイミングチャートを表す図。
【図7】燃焼状態パラメータによる失火検出方法を表す
図。
【図8】(a)乃至(d)はブレーキスイッチの状態の
変化に伴う各パラメータの変動を表す図。
【図9】ブレーキ作動時の診断禁止カウンタの設定方法
を説明する図。
【図10】(a)乃至(d)は変速ギアスイッチ状態の
変化に伴う各パラメータの変動を表す図。
【図11】変速比変更時の診断禁止カウンタの設定方法
を説明する図。
【図12】加速度センサの出力信号に伴う各パラメータ
の変動を表す図。
【図13】加速度センサ出力時の診断禁止カウンタの設
定方法を説明する図。
【図14】エアコンコンプレッサスイッチの状態の変化
に伴う各パラメータの変動を表す図。
【図15】エアコン作動時の診断禁止カウンタの設定方
法を説明する図。
【図16】本発明の他の実施例を説明する図。
【図17】本発明の他の実施例を説明する図。
【符号の説明】
310…エアクリーナ、311…吸入空気量センサ、3
12…吸気管、313…スロットルバルブ、314…ス
ロットルバルブ開度センサ、315…インテークマニホ
ールド、316…インジェクタ、317…レファレンス
センサ、318…ポジションセンサ、319…フェイズ
センサ、320…コントロールユニット、321…変速
機、322…加速度センサ、323…ブレーキ、324
…エアコンコンプレッサ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の回転速度の変動に基づいて失火
    検出を行うものにおいて、回転速度に影響を与える外乱
    が発生したと判断されたならば、判断された前の所定期
    間の失火検出結果を無効とすることを特徴とする内燃機
    関の失火検出方法。
  2. 【請求項2】内燃機関の回転速度の変動に基づき、内燃
    機関の失火を検出する失火検出手段と、車両の運転状態
    を検出する手段と、該運転状態が特定運転状態であるか
    否かを判定する判定手段と、該判定手段により特定運転
    状態と判定されたならば、判定された前の所定期間の前
    記失火検出手段の検出結果を無効とする、検出結果無効
    手段とを有することを特徴とする内燃機関の失火検出装
    置。
  3. 【請求項3】前記検出結果無効手段は、前記失火検出手
    段の作動を禁止する禁止手段と、前記禁止回数を設定す
    ると共に、この禁止回数値を、1回禁止を行う度に減算
    し、前記禁止回数値が所定値に達しない間は前記禁止を
    継続する、禁止回数設定手段と、該継続期間中は、前記
    失火検出結果を強制的に失火無しとする無効化手段とよ
    りなることを特徴とする請求項第2項記載の内燃機関の
    失火検出装置。
  4. 【請求項4】前記禁止回数設定手段により設定される禁
    止回数値は、少なくとも、内燃機関の回転速度に影響を
    与える外乱の種類及び内燃機関の気筒数により決定され
    ることを特徴とする請求項第3項記載の内燃機関の失火
    検出装置。
  5. 【請求項5】前記失火検出手段により得られた検出結
    果、及び前記無効化手段により得られた無効結果を記憶
    し、失火検出、もしくは前記禁止手段による禁止を1回
    行う度に、記憶内容を更新する記憶手段と、該記憶手段
    の記憶内容を索引し、この索引結果に基づいて最終的に
    失火したか否かの判定を行う失火判定手段を有すること
    を特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  6. 【請求項6】前記記憶手段は、少なくとも1点火周期に
    わたる、内燃機関の全気筒の前記失火検出結果を記憶す
    ることを特徴とする請求項第5項記載の内燃機関の失火
    検出装置。
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