JPH073489A - 軟磁性薄膜 - Google Patents
軟磁性薄膜Info
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- JPH073489A JPH073489A JP23553793A JP23553793A JPH073489A JP H073489 A JPH073489 A JP H073489A JP 23553793 A JP23553793 A JP 23553793A JP 23553793 A JP23553793 A JP 23553793A JP H073489 A JPH073489 A JP H073489A
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Abstract
0.2Oe以下の低保磁力を有し、かつ飽和磁束密度の高
い軟磁性薄膜を提供する。 【構成】 CoとNiとFeとを含有し、面心立方晶相
からなり、X線回折における面心立方晶(200)面の
ピーク強度および面心立方晶(111)面のピーク強度
をそれぞれI(200)およびI(111)としたと
き、0.1≦I(200)/I(111)≦0.2であ
る軟磁性薄膜。CoとNiとFeとを含有し、面心立方
晶相を主とし、微量の体心立方晶相を含み、X線回折に
おける体心立方晶(110)面のピーク強度をI(11
0)としたとき、I(200)/I(111)≧0.1
かつI(110)/I(111)≦0.1である軟磁性
薄膜。
Description
めっき法により作製した低保磁力、高飽和磁束密度の軟
磁性薄膜に関する。
膜には、低保磁力、高飽和磁束密度等の優れた軟磁気特
性が要求される。
成膜法やめっき法等の液相成膜法により形成されるのが
一般的であるが、めっき法、特に電気めっき法は、大面
積の成膜が容易で、しかも均一性の高い膜が得られ、ま
た、工程数が少なく設備が安価であるという利点があ
る。
−Fe合金)膜が薄膜ヘッド磁極材料として現在広く使
用されている。
媒体の保磁力(Hc )の上昇による部分が大きい。保磁
力の大きな記録媒体に十分に書き込むためには、記録ヘ
ッドからより強い磁界を発生する必要がある。また、M
R(磁気抵抗)インダクティブ複合ヘッドのシールド層
の磁性材料も、高密度記録のためには、より薄い膜で所
望のシールド効果が期待できる高飽和磁束密度材料が必
要となってきている。ところが、上記のパーマロイの飽
和磁束密度(Bs )は1T以下であり、より飽和磁束密
度(Bs )の高い材料が求められている。
膜の一つとしては、Co−Ni−Fe系合金が挙げられ
る。
磁気特性については、R.M.Bozorth,Ferromagnetism, 19
51 (D.Van Nostrand Company, Inc.)にまとめられてい
る。このなかに記載された図5−84によれば、保磁力
(Hc )が小さくなるのはCoが少ない組成のみであ
り、特にHc <0.3Oeはわずかな組成範囲に限定され
ていることがわかる。
バルト−ニッケル−鉄合金の電気めっき浴組成物が開示
されており、これを用いて電気めっきを行うことによ
り、低い保磁力、高い飽和磁化(4πMs)、および0
または僅かに負の磁歪を有するコバルト−ニッケル−鉄
合金被膜が得られることが示されている。この場合保磁
力(Hc )は2Oe以下となると記載されており、実施例
に示されたCoNiFe被膜(約80:10:10)で
は4πMs=16kG、Hc =1.5Oeが得られてい
る。4πMsはパーマロイの2倍近い値となっている
が、保磁力がパーマロイに比べてかなり高く、軟磁気特
性において劣るものとなっている。
特開平2−138716号)には、電着法による高飽和
磁束密度合金薄膜の製造方法が開示されている。実施例
の膜サンプルが示すとおり、Bs は10500〜185
00G の範囲にあり高いものとなっているが、Hc は最
小のものでも1Oeであり軟磁気特性が十分でない。
e、Co、Niを主成分とし、Feが20〜75at% 、
Coが5〜45at% 、Niが20〜70at% であり、薄
膜面として面心立方格子構造の(220)面または(1
11)面を優先的に面配向させた高飽和磁束密度軟磁性
膜が開示されている。膜の製法として、蒸着法、電着法
が示されているが、実施例で電着法によって作製したサ
ンプルは(111)配向のFe29Co7 Ni64(数値は
at% )膜のみであり、Hc は2.5Oeとなっており、軟
磁気特性が十分とはいえない。
要集の7pF−15には、耐食性に優れ、かつ高い飽和
磁束密度を有するCo−Fe−Ni膜が報告されてお
り、Co=50〜60wt% 、Fe=20〜30wt% 、N
i=20〜30wt% の組成でのめっき軟磁性膜が示され
ている。このものは19kG以上の高Bs を有するもの
であるが、透磁率(μ)は600〜700程度であり、
パーマロイと比べて低く、保磁力も大きいと推定され
る。
Bs で低Hc のCo−Fe−Ni系の軟磁性薄膜を得る
ことが望まれている。
常、0.5Oe以下、特に0.3Oe以下、さらには0.2
Oe以下の低保磁力を有し、かつ飽和磁束密度の高い軟磁
性薄膜を提供することにある。
(1)〜(13)の構成によって達成される。 (1)CoとNiとFeとを含有し、面心立方晶相から
なり、X線回折における面心立方晶(200)面のピー
ク強度および面心立方晶(111)面のピーク強度をそ
れぞれI(200)およびI(111)としたとき、 0.1≦I(200)/I(111)≦0.2 であることを特徴とする軟磁性薄膜。 (2)CoとNiとFeとを含有し、面心立方晶相を主
とし、微量の体心立方晶相を含み、X線回折における面
心立方晶(200)面のピーク強度、面心立方晶(11
1)面のピーク強度および体心立方晶(110)面のピ
ーク強度をそれぞれI(200)、I(111)および
I(110)としたとき、 I(200)/I(111)≧0.1かつ I(110)/I(111)≦0.1 であることを特徴とする軟磁性薄膜。 (3)I(200)/I(111)≦0.2 である上記(2)の軟磁性薄膜。 (4)電気めっき法により形成され、形成直後には面心
立方晶単相であり、熱処理により体心立方晶相を共析し
たものである上記(2)または(3)の軟磁性薄膜。 (5)前記熱処理の際の温度が240〜370℃である
上記(4)の軟磁性薄膜。 (6)aCo−bNi−cFe[ここで、a、bおよび
cは、それぞれCo、NiおよびFeの比率(wt% )を
表し、 a=28〜75wt% 、 b=16〜60wt% 、 c=9〜42wt% 、および a+b+c=100wt% の関係を満足する。]で表される組成を有する上記
(1)ないし(5)のいずれかの軟磁性薄膜。 (7)aCo−bNi−cFe[ここで、a、bおよび
cは、それぞれCo、NiおよびFeの比率(wt% )を
表し、 a=30〜60wt% 、 b=20〜50wt% 、 c=10〜40wt% 、および a+b+c=100wt% の関係を満足する。]で表される組成を有する上記
(6)の軟磁性薄膜。 (8)aCo−bNi−cFe[ここで、a、bおよび
cは、それぞれCo、NiおよびFeの比率(wt% )を
表し、 a=35〜45wt% 、 b=25〜35wt% 、 c=25〜35wt% 、および a+b+c=100wt% の関係を満足する。]で表される組成を有する上記
(7)の軟磁性薄膜。 (9)Coイオン、NiイオンおよびFeイオンを含有
し、pH2〜10、温度10〜80℃のめっき浴を用
い、電流密度0.5〜4.0A/dm2 の条件で電気めっき
法により作製した上記(1)ないし(8)のいずれかの
軟磁性薄膜。 (10)パーマロイを下地膜として作製した上記(9)
の軟磁性薄膜。 (11)保磁力が0.5Oe以下で、飽和磁束密度が13
kG以上である上記(1)ないし(10)のいずれかの軟磁
性薄膜。 (12)保磁力が0.3Oe以下である上記(11)の軟磁
性薄膜。 (13)保磁力が0.2Oe以下である上記(12)の軟磁
性薄膜。
に説明する。
Feを含有する。この軟磁性薄膜は、面心立方晶(fc
c)相の単相であるか、好ましくは面心立方晶相を主と
し微量の体心立方晶(bcc)相を含む。
なる場合、X線回折チャートにおけるfcc(200)
面のピーク強度およびfcc(111)面のピーク強度
をそれぞれI(200)およびI(111)としたと
き、 0.1≦I(200)/I(111)≦0.2、好まし
くは 0.15≦I(200)/I(111)≦0.2 である。I(200)/I(111)>0.2である
と、保磁力が大きくなってしまう。
微量のbcc相を含む場合には、X線回折におけるbc
c(110)面のピーク強度をI(110)としたと
き、 I(200)/I(111)≧0.1、好ましくは I(200)/I(111)≧0.15 であって、かつ I(110)/I(111)≦0.1 である。この場合、通常、 I(200)/I(111)≦1 であり、好ましくは I(200)/I(111)≦0.2 である。この場合にI(200)/I(111)>0.
2となると、保磁力が大きくなる傾向にある。
することができるが、電子線回折によりbcc相が確認
されている場合でも、汎用のX線回折装置を用いた場合
にはI(110)/I(111)=0となって、その存
在が確認できないこともある。これは、一般にX線回折
が電子線回折よりも感度が低いためである。本発明で
は、電子線回折によりbcc相が確認できればI(11
0)/I(111)=0であってもよい。本発明におけ
る好ましい組成範囲はbcc相が共析を開始する直前の
組成範囲なので、汎用のX線回折装置では検出不可能な
程度の極めて微量のbcc相が局部的に偏析することで
高特性が得られていると考えられる。具体的には、fc
c相からなる結晶粒の粒界にbcc相が析出することに
より粒子分離が進むため、あるいは結晶磁気異方性の和
が小さくなる方向への変化が生じるため、低保磁力が得
られるものと考えられる。一方、I(110)/I(1
11)>0.1である場合、bcc相自体が結晶成長し
ているため、あるいはbcc相の結晶磁気異方性の影響
が大きくなるため、保磁力が増大してしまうと考えられ
る。
配向を上記のようにすることにより、低保磁力かつ高飽
和磁束密度のCo−Ni−Fe軟磁性薄膜が得られる。
特に、保磁力(Hc )は0.5Oe以下、好ましくは0.
3Oe以下、さらに好ましくは0.2Oe以下、特に好まし
くは0.1Oe以下が実現でき、極めて良好な軟磁気特性
を示す。また、飽和磁束密度(Bs )は13〜20kG程
度である。
ドや薄膜トランス用の磁性薄膜として極めて有用であ
る。特に、インダクティブMRヘッドのオーバーライト
特性の向上効果や、シールド層間減少による記録密度の
向上効果が期待できる。
はHc が高くなってしまう。また、I(110)/I
(111)>0.1となる程度にbcc相が混在する場
合や、fcc相が主相であってもI(200)/I(1
11)<0.1である場合には、Hc が高くなり良好な
軟磁気特性が得られない(図1参照)。なお、図1にf
cc+bccと表示してあるものは、I(110)/I
(111)>0.1のものである。
めにはパーマロイを下地膜として用いることが好まし
い。例えば、銅を下地膜とすると同じ組成の膜でも所望
の結晶構造が得られないために軟磁気特性が悪くなる。
パーマロイの下地膜の厚さは、通常400〜1000A
程度とする。
で、下記の組成を有することが好ましい。
8〜75wt% 、さらには30〜60wt% 、特には35〜
45wt% が好ましく、b=16〜56wt% 、さらには2
0〜50wt% 、特には25〜35wt% が好ましく、c=
9〜42wt% 、さらには10〜40wt% 、特には25〜
35wt% であることが好ましい。
6〜56wt% 、c=9〜42wt% で表される組成範囲
は、図2に示される点A、B、C、Dを図示のように結
ぶ線で囲まれる領域であり、この領域内で0.5Oe以
下、特に0.4Oe以下のHc が得られる。
0〜50wt% 、c=10〜40wt%で表される組成範囲
は図2に示される点E、F、G、H、I、Jを図示のよ
うに結ぶ線で囲まれる領域であり、この領域内で0.3
Oe以下のHc が得られる。さらに、a=35〜45wt%
、b=25〜35wt% 、c=25〜35wt% で表され
る組成範囲は図3に示される点K、L、M、N、O、P
を図示のように結ぶ線で囲まれる領域であり、これらの
領域では0.2Oe以下のHc が得られる。従って、上記
組成式において、a、b、cが大きくなりすぎても小さ
くなりすぎても低Hc は得られにくくなる。
り作製することが好ましく、めっき浴組成やめっき条件
などを選択することによって、上記の膜特性を実現する
ことができる。また量産性に優れる。さらに、本発明に
用いるめっき浴は安定性が良好である。
表には、スパッタ法により形成された厚さ1.9μm の
Fe30Co40Ni30膜が記載されている。この膜はfc
c単相であるが、I(200)/I(111)は約0.
22であって、本発明範囲を外れている。同公報の第1
表には、同組成の薄膜の保磁力が0.42 Oe であるこ
とが記載されているが、この値は本発明における同様な
組成の薄膜に比べ、高い。
膜に熱処理を施して微量のbcc相を析出させることに
より、さらに低い保磁力とすることができるが、同公報
にも350℃で1時間のアニールを施すことが記載され
ている。しかし、同公報には、アニールによりbcc相
が析出することも保磁力が低くなることも記載されてい
ない。同公報には、アニール前後の平均結晶粒径および
保磁力の変化が第4図(A)および第4図(B)に示さ
れているが、アニール前に約0.4 Oe であった保磁力
がアニール後にはかえって増加している。同公報におい
てアニールにより保磁力が低下しているのは、スパッタ
法により形成された薄膜の結晶粒径が比較的大きいため
と考えられる。
30膜とFe86Si14膜とを各200層積層した多層膜が
記載されている。この多層膜では、I(200)/I
(111)が約0.15となり、アニール後には約0.
12となることが開示されているが、製造の容易な単層
膜においてI(200)/I(111)≦0.2が得ら
れている例はない。
例にはfcc構造の(111)面を優先的に面配向させ
た電着膜が開示されている。しかし、本発明のものとは
面配向において異なるため、本発明のような低保磁力は
実現できない。また、同公報には(111)面と(20
0)面とを優先的に配向させたスパッタ蒸着膜も開示さ
れているが、スパッタ蒸着法によるためか、あるいは面
配向比が本発明の範囲外であるためか、本発明と異な
り、良好な特性が得られないことが記載されている。
平2−138716号)では、結晶構造や面配向につい
ては何ら示唆されておらず、本発明のような低保磁力は
実現できない。
結晶構造および面配向のすべての要件を満足したとき得
られるものであり、いずれか1つの要件が欠落しても得
られるものではない。
ーマロイを下地膜とし、電気めっき法により作製するこ
とが好ましい。このとき用いるめっき浴にはCoイオ
ン、Feイオン、Niイオンが含有される。めっき浴中
におけるCoイオン、FeイオンおよびNiイオンの濃
度は目的とする膜組成等に応じ適宜選択すればよく、通
常、Coイオン、Feイオン、Niイオンの濃度は、い
ずれも、各々0.01モル/リットル〜溶解限度までと
することが好ましい。各金属イオンの濃度が低くなる
と、金属の析出速度が低下しやすく、実用的でない。C
o、Fe、Niの各イオンの供給源は、硫酸塩、スルフ
ァミン酸塩、酢酸塩、硝酸塩等の水溶性の塩から選択す
ることが好ましく、安価であることから特に硫酸塩を用
いることが好ましい。また、CoイオンおよびFeイオ
ンは、金属をめっき浴中に浸漬して自然溶解させたり、
電解により陽極を溶解させることにより供給することも
できる。
2.9とすることが好ましく、浴温度は10〜80℃、
特に35〜45℃とすることが好ましい。めっき浴のp
Hおよび温度を上記範囲とすることにより、良好なめっ
き膜を得ることができる。これに対し、pHが低くなる
と金属の析出速度が低下し、pHが高くなるとアンモニ
アガスの発生等により作業環境が悪くなる。また、浴温
度が低くなると金属の析出速度が低下し、浴温度が高く
なると浴の安定性が得られない。
もよい。有機光沢剤としてはサッカリンが好ましい。添
加量は0.5グラム/リットル以上とすれば十分である
が、使用中の消耗等を考慮して1〜6グラム/リットル
とすることが好ましい。めっき浴中には、この他、ラウ
リル硫酸ナトリウム等の界面活性剤、ホウ酸、塩化アン
モニウム等の通常の電気めっき浴に添加する成分を適宜
含有させてもよい。また、適宜、安定化剤として有機酸
イオン、還元剤、キレート剤等を添加してもよい。な
お、一般の条件では3価のFeイオンは沈澱を生じ好ま
しくないが、クエン酸、酒石酸等の安定剤ないしキレー
ト剤(錯体形成剤)を添加した場合は沈澱を生じないば
かりでなく、Hc 低下に効果があるため、むしろ3価の
Feイオンを浴中に存在させる方が好ましい。
中の微粒子や水酸化物を取り除いてもよい。
TiPt、フェライト電極が好ましい。しかし、陽極に
おいて酸化反応が起こるので、例えばイオン交換膜によ
り陰極部と分離することが望ましい。
2 とすることが好ましく、さらには0.5〜2A/dm2 と
することが好ましい。電流密度を上記範囲とすることに
よって、良好なめっき膜を得ることができる。これに対
し、電流密度が小さくなると金属の析出速度が低下し、
電流密度が大きくなると膜中の金属粒子の粒子サイズが
増大しHc が低下する。直流以外にもパルス電解や陰極
溶解まで行なう交流併用型も可能である。
非水系溶媒、例えばメチルアルコール、ジメチルホルム
アミド、エチルアルコール、プロピレンカーバイド、溶
融塩等も使用可能である。
iの一部を置換する形で、Cu、Cr、Sn、Rh、P
d、Mn、P、B、Zn、Sn、Pt等から選択された
1種以上の元素を含有させてもよい。含有量は全体の3
wt% 以下とすることが好ましい。
とがあるが、これらのものは磁気特性に大きな影響を与
えるので注意が必要となる。具体的には共に1000pp
m 以下であることが望ましい。
に一軸異方性を付与することが好ましい。一軸異方性付
与の方法としては、磁界中成膜や成膜後の磁界中アニー
ルを用いることができる。磁界中成膜としては、一定の
直流磁界中で成膜する方法が一般的である。しかし、本
発明の軟磁性薄膜では異方性磁界Hkが大きくなりすぎ
ることが多く、高透磁率を得るためにはHkの適正化が
要求される場合も多い。Hkの適正化方法としては直交
磁界中成膜や回転磁界中アニール、あるいは直流磁界中
成膜時と直流磁界中アニール時の磁界方向を面内直交さ
せる等の方法が有効である。直交磁界中成膜は、磁場を
コイルで発生させ交互に電流を印加することで可能であ
る。また、永久磁石を用いる場合には陰極を90°回転
させることで可能となる。アニールの際には飽和磁歪値
が正の方向に増加することが多いので、アニール後の飽
和磁歪値が所望の値となるように成膜を行なうことが好
ましい。薄膜磁気ヘッドのバルクハウゼンノイズを低減
するためには、軟磁性薄膜の飽和磁歪値を小さな負の値
に保つ必要があるとされている。この目的のためには、
成膜時にはやや大きな負の磁歪とし、アニール後に小さ
な負の値となるように設計を行なう。また、複数回の面
内直交方向磁界印加熱処理を行ない、異方性制御を行な
うことも透磁率の向上や磁区構造制御等に有効である。
磁区構造の適性化によりデバイス化した場合のバルクハ
ウセンノイズの低減が可能となる。
cc相とを共析させてもよいが、上記した組成範囲にお
いて微量のbcc相を共析させることは困難なので、通
常、fcc単相の薄膜を形成した後、熱処理により微量
のbcc相を析出させることが好ましい。この熱処理に
は、上記した磁界中アニールを利用することができる。
熱処理の際の保持温度は、好ましくは240〜370
℃、より好ましくは280〜350℃である。熱処理温
度が低すぎるとbcc相が析出せず、高すぎるとbcc
相の析出量が多くなりすぎて保磁力が高くなってしま
う。熱処理時間は、0.1〜10時間とすることが好ま
しい。
て適宜決定すればよく、特に制限はないが、低い保磁力
を得るためには、通常、0.5〜10μm 程度とするこ
とが好ましく、また、薄膜磁気ヘッドに適用する場合は
0.5〜4.5μm 程度、薄膜トランスに適用する場合
は3〜7μm 程度とすることが好ましい。
薄膜トランスのほか、各種磁気デバイスへの適用が可能
である。また、低保磁力で磁歪(λs)が大きいことを
利用した用途が期待される。
をさらに詳細に説明する。
のコーニング7059ガラス上に、スパッタ法によりチ
タンを50A 、さらにパーマロイを500A 成膜した基
板を使用した。めっき前処理として1N−塩酸(常温)
に30秒浸漬し、水洗した後、以下のめっき条件にて軟
磁性薄膜サンプルを成膜した。なお、飽和磁歪値測定用
の試料には、別途0.1mm厚のガラス板に上記基板と同
様の処理を施した基板を使用した。
ソードを設けた。陰極全体の形状は3インチの円盤状で
あり、陽極には4インチ径のTiPt板を使用した。攪
拌には断面が三角形のパドルを用い、60回/分間の周
期で陰極から2mmの場所でパドル攪拌を行なった。めっ
き液は下記組成とし、その総量は約7リットルとした。
2.8、電流密度は1.5A/dm2 、めっき時間は5分間
とし、300Oeの直流磁界を印加しながら電気めっきを
行ない、厚さ1.2μm の軟磁性薄膜サンプルを得た。
この場合、浴中の金属イオンの濃度比を変化させること
により種々の組成のものを得た。また一部のサンプルに
ついては、異方性磁界制御を目的に、膜面内でかつ成膜
時の磁界印加方向と直交する方向に2kOe の磁場を印加
しながら、真空熱処理炉にて300℃で30分間のアニ
ールを行なった。
を行った。
て測定した。
り60Hzにて測定した。
た。
0Oeの磁界中で測定した。
3mOe にて測定した。
mA)を用い、各面のピークの強度を求めた。
するために選択したサンプルを、図1に示す。図1か
ら、fcc単相で、かつI(200)/I(111)が
0.1〜0.2では、すべて0.5Oe以下のHc を示
し、0.15以上ではほとんどが0.3Oe以下のHc を
示すことがわかる。これに対し、bcc相が混在してい
るものや、I(200)/I(111)が0.1未満の
サンプルではHc が高くなっている。なお、図1におい
てI(200)/I(111)が0.1〜0.2のサン
プルは、すべて図2の領域ABCD内の組成を有する。
これらのサンプルにおいて、bcc相は、(110)
面、(211)面および(220)面の回折ピークの出
現により確認した。図1にfcc+bccと表示してあ
るものは、I(110)/I(111)>0.1であ
る。また、図1にfccと表示してあるものは、I(1
10)/I(111)=0である。
に選択したサンプルを、図2および図3に示す。図2の
三元組成図には、Hc が0.3 Oe 以下のサンプルをプ
ロットし、図2にプロットしたサンプルのうちHc が
0.2 Oe 以下のものを、図3の三元組成図にプロット
した。図2および図3にはCo=0のサンプルもプロッ
トされているが、これらはパーマロイ組成であり、Bs
が10kG未満と低かった。一方、3成分系である本発明
のサンプルは、Bs が13〜20kGと極めて高かった。
例について、詳しい特性を以下に示す。
、Ni=32wt%結晶相 fcc相+微量のbcc相面配向比 I(200)/I(111)=0.19、I
(110)/I(111)=0アニール後の磁気特性 Hc =0.05Oe、Bs =17
kG、Hk=5Oe、μ=3500 なお、bcc相は、加速電圧200kV、制限視野5μm
の電子線回折により確認した。
S含有量は550ppm であった。
wt% 、Ni=34wt% を含む薄膜サンプルを実施例1と
同様にして形成した。次いで、表1に示す保持温度でア
ニールを施した。保持温度以外のアニール条件は、実施
例1と同様とした。アニール後の各サンプルについてX
線回折を行ない、I(200)/I(111)およびI
(110)/I(111)を求め、また、電子線回折を
行なって、bcc相の有無を調べた。X線回折および電
子線回折の条件は、実施例1と同様とした。さらに、こ
れらのサンプルのHc を測定した。なお、比較のため
に、アニールを施さなかったサンプルについても同様な
測定を行なった。結果を表1に示す。
/I(111)=0となりfcc単相と判断されるもの
でも、電子線回折によりfcc+bccであることが確
認できることがわかる。そして、bcc相が存在し、か
つI(110)/I(111)≦0.1である場合、極
めて低いHc が得られることがわかる。
性薄膜が得られる。
示すグラフである。
図である。
図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 CoとNiとFeとを含有し、面心立方
晶相からなり、X線回折における面心立方晶(200)
面のピーク強度および面心立方晶(111)面のピーク
強度をそれぞれI(200)およびI(111)とした
とき、 0.1≦I(200)/I(111)≦0.2 であることを特徴とする軟磁性薄膜。 - 【請求項2】 CoとNiとFeとを含有し、面心立方
晶相を主とし、微量の体心立方晶相を含み、X線回折に
おける面心立方晶(200)面のピーク強度、面心立方
晶(111)面のピーク強度および体心立方晶(11
0)面のピーク強度をそれぞれI(200)、I(11
1)およびI(110)としたとき、 I(200)/I(111)≧0.1かつ I(110)/I(111)≦0.1 であることを特徴とする軟磁性薄膜。 - 【請求項3】 I(200)/I(111)≦0.2 である請求項2の軟磁性薄膜。
- 【請求項4】 電気めっき法により形成され、形成直後
には面心立方晶単相であり、熱処理により体心立方晶相
を共析したものである請求項2または3の軟磁性薄膜。 - 【請求項5】 前記熱処理の際の温度が240〜370
℃である請求項4の軟磁性薄膜。 - 【請求項6】 aCo−bNi−cFe[ここで、a、
bおよびcは、それぞれCo、NiおよびFeの比率
(wt% )を表し、 a=28〜75wt% 、 b=16〜60wt% 、 c=9〜42wt% 、および a+b+c=100wt% の関係を満足する。]で表される組成を有する請求項1
ないし5のいずれかの軟磁性薄膜。 - 【請求項7】 aCo−bNi−cFe[ここで、a、
bおよびcは、それぞれCo、NiおよびFeの比率
(wt% )を表し、 a=30〜60wt% 、 b=20〜50wt% 、 c=10〜40wt% 、および a+b+c=100wt% の関係を満足する。]で表される組成を有する請求項6
の軟磁性薄膜。 - 【請求項8】 aCo−bNi−cFe[ここで、a、
bおよびcは、それぞれCo、NiおよびFeの比率
(wt% )を表し、 a=35〜45wt% 、 b=25〜35wt% 、 c=25〜35wt% 、および a+b+c=100wt% の関係を満足する。]で表される組成を有する請求項7
の軟磁性薄膜。 - 【請求項9】 Coイオン、NiイオンおよびFeイオ
ンを含有し、pH2〜10、温度10〜80℃のめっき
浴を用い、電流密度0.5〜4.0A/dm2 の条件で電気
めっき法により作製した請求項1ないし8のいずれかの
軟磁性薄膜。 - 【請求項10】 パーマロイを下地膜として作製した請
求項9の軟磁性薄膜。 - 【請求項11】 保磁力が0.5Oe以下で、飽和磁束密
度が13kG以上である請求項1ないし10のいずれかの
軟磁性薄膜。 - 【請求項12】 保磁力が0.3Oe以下である請求項1
1の軟磁性薄膜。 - 【請求項13】 保磁力が0.2Oe以下である請求項1
2の軟磁性薄膜。
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