JP3211815B2 - 軟質磁性薄膜及びその製造方法 - Google Patents

軟質磁性薄膜及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記憶装置用複
合型磁気ヘッドの磁極材料等として有効に用いられる軟
質磁性薄膜及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記憶装置に搭載される磁気ヘッドに
おいては、高密度な磁気記録を行うため、ますます強く
かつ急峻でありかつ高速に変化する書き込み磁界を発生
する必要が生じている。
【0003】近年の磁気ディスク装置では、再生用の磁
気抵抗効果素子と記録用のインダクティブヘッド素子を
有する複合型薄膜磁気ヘッドが、再生と記録に各々の素
子を最適化できるため主力になっている。
【0004】書き込み磁界を強くするためには、インダ
クティブヘッド素子の磁性層材料は、飽和磁束密度の高
い磁性材料でなければならない。また、この磁性材料は
書き込みコイルに電流を流すことで容易に励磁される必
要があり、そのためには保磁力が小さく、透磁率の高い
磁性材料、即ち良好な軟質磁性材料である必要がある。
【0005】更に、従来、薄膜ヘッドの磁気コアとして
用いられてきた電気めっきパーマロイ膜(Ni含有量8
2%)の電気抵抗率は20×10-6Ωcm程度であり、
3μm程度に薄膜化しても周波数100MHz以上では
渦電流の影響が大きくなりすぎて磁化変化が追随できず
書き込み能力が急速に低下する。渦電流を抑制するため
には、磁性体の電気抵抗率を大きくする必要がある。
【0006】上記パーマロイの飽和磁束密度は0.9〜
1.0テスラ(T)程度であるが、これより飽和磁束密
度の高い良好な軟質磁性材料を用いれば、書き込み磁界
がより強くて急峻な磁気ヘッドを作ることができる。
【0007】パーマロイ以上の飽和磁束密度を持った磁
気ヘッド用軟質磁性材料として、これまで種々の材料が
提案されている。特に、コバルト・鉄・ニッケル三元系
合金膜は保磁力、磁歪定数が小さく、また高い飽和磁束
密度が得られることから、その組成及び製造方法につい
て検討がなされている。
【0008】例えば、特開平5−263170号公報に
はコバルトが60〜90重量%、鉄が3〜9重量%、ニ
ッケルが5〜15重量%であるコバルト・鉄・ニッケル
の電気めっき膜が提案されている。
【0009】特開平8−241503号公報では、コバ
ルトが60〜80重量%、鉄が8〜25重量%、ニッケ
ルが15〜25重量%であるコバルト・鉄・ニッケルの
電気めっき膜が提案されている。
【0010】特開平8−321010号公報では、コバ
ルトが60〜75重量%、鉄が3〜9重量%、ニッケル
が17〜25重量%であるコバルト・鉄・ニッケルの電
気めっき膜が提案されている。
【0011】また、特許第2821456号公報では、
コバルトが40〜70重量%、鉄が20〜40重量%、
及びニッケルが10〜20重量%であるコバルト・鉄・
ニッケルの電気めっき膜が提案されている。
【0012】これらの従来例の中で、特に特許第282
1456号公報に基づいて作製されたコバルト・鉄・ニ
ッケル膜は、1.9〜2.1Tという高い飽和磁束密度
を持ち、保磁力及び磁歪定数も小さいため、非常に優れ
た磁気ヘッド材料になる。しかし、このコバルト・鉄・
ニッケル膜の電気抵抗率はパーマロイと同等の20×1
-6Ωcm程度である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】十分な書き込み能力を
保つため膜厚を3μm程度にした記録ヘッドにおいて、
100MHz以上での書き込みを可能にするためには、
電気抵抗率を高くして高周波での渦電流損失を減らす必
要がある。
【0014】本発明は、このような問題点を克服するた
めのものであり、電気抵抗率が50×10-6Ωcm以上
であり、保磁力及び磁歪定数が小さく、かつ1.6T以
上、特に1.7T以上の飽和磁束密度を持つ軟質磁性薄
膜及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意検討を行った結果、コバルト含有量が
40〜70重量%、鉄含有量が20〜40重量%、ニッ
ケル含有量が5〜20重量%の磁性薄膜に、更に炭素を
0.02〜0.1重量%含有させることにより、高い飽
和磁束密度と優れた軟質磁気特性と高い電気抵抗率を兼
ね備えた磁性薄膜が得られること、そしてかかる磁性薄
膜は、水溶性コバルト塩、水溶性鉄(II)塩、水溶性
ニッケル塩を含有する磁性薄膜形成用の電気めっき浴に
対し、ジエチレントリアミン(DTA)、アラニン等の
分子内にアミノ基を有する有機化合物を添加して電気め
っきを行うことによりCo−Fe−Ni合金めっき皮膜
中に炭素が導入され、これによって容易に得ることがで
きることを知見した。またこの場合、上記磁性薄膜はイ
オウ含有量が0.1重量%以下であることが特性上より
好ましく、このような磁性薄膜は、上記分子内にアミノ
基を有する有機化合物を添加しためっき浴において、イ
オウ元素を界面活性剤以外には含まないめっき液を用い
て電気めっきすることにより、得ることができることを
知見した。更に、得られた薄膜を100〜300℃で熱
処理することにより、耐食性が向上することを知見し、
本発明をなすに至ったものである。
【0016】即ち、本発明は、 (1)水溶性コバルト塩、水溶性鉄(II)塩、水溶性
ニッケル塩を含有し、かつアミノ基を分子内に有する有
機添加剤を含むめっき浴を用いて電気めっきすることに
よって得られ、炭素含有量が0.02〜0.1重量%で
あり、コバルト含有量が40〜70重量%、鉄含有量が
20〜40重量%、及びニッケル含有量が5〜20重量
%である電気抵抗率が50×10-6Ωcm以上のコバル
ト・鉄・ニッケル・炭素薄膜からなる軟質磁性薄膜、 (2)コバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜中のイオウ含
有量が0.1重量%以下であることを特徴とする上記
(1)のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜からなる軟
質磁性薄膜、 (3)100〜300℃の熱処理が施された上記(1)
又は(2)の軟質磁性薄膜。 (4)水溶性コバルト塩、水溶性鉄(II)塩、水溶性
ニッケル塩を含有し、かつアミノ基を分子内に有する有
機添加剤を含むめっき浴を用いて、電気めっきを行うこ
とを特徴とする上記(1)のコバルト・鉄・ニッケル・
炭素薄膜からなる軟質磁性薄膜の製造方法、 (5)水溶性コバルト塩、水溶性鉄(II)塩、水溶性
ニッケル塩を含有し、かつ有機添加剤としてジエチレン
トリアミン、αアラニン、βアラニン、グルタミン酸ナ
トリウム、グリシン、又はその他のアミノ基を分子内に
有する有機化合物を含み、イオウ元素は界面活性剤以外
には含まれないめっき浴を用いて、3〜25mA/cm
2の範囲の陰極電流密度で電気めっきを行うことを特徴
とする上記 (2)のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜からなる軟
質磁性薄膜の製造方法、 (6)得られたコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜を、
100〜300℃で熱処理する上記(4)又は(5)の
製造方法を提供する。
【0017】本発明の磁性薄膜の製造方法によれば、コ
バルト含有量が40〜70重量%、鉄含有量が20〜4
0重量%、ニッケル含有量が5〜20重量%、炭素含有
量が0.02〜0.1重量%の磁性薄膜を製造すること
ができる。この磁性薄膜は、1.6〜2.1テスラとい
う高い飽和磁束密度と、保磁力4エルステッド以下、特
に3エルステッド以下という優れた軟質磁気特性と、5
0×10-6Ωcm以上、最高値として約100×10-6
Ωcmという高い電気抵抗率を持つ。従って、この軟質
磁性薄膜を磁気コアに使った磁気ヘッドは、従来のヘッ
ドに比べ発生磁界及び磁界勾配を大きくでき、かつ高い
周波数での書き込みが可能になるため、高速かつ高記録
密度の磁気記憶装置を提供することができる。
【0018】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の磁性薄膜は、上述したように、コバルト含有量
が40〜70重量%、鉄含有量が20〜40重量%、ニ
ッケル含有量が5〜20重量%、炭素含有量が0.02
〜0.1重量%である。この場合、この磁性薄膜中のイ
オウ含有量は0.3重量%以下、特に0.1重量%以下
であることが好ましい。かかる組成範囲において、上述
した本発明の目的を有利に達成することができる。
【0019】上記磁性薄膜は、電気めっき法によって形
成することができる。この場合、電気めっき浴として
は、硫酸コバルト等の水溶性コバルト塩、硫酸鉄(I
I)等の水溶性鉄(II)塩、硫酸ニッケル等の水溶性
ニッケル塩を含むCo−Fe−Ni合金電気めっき浴に
分子内にアミノ基を有する有機化合物を添加したものが
使用される。上記Co−Fe−Ni合金電気めっき浴の
組成は、公知の浴組成とすることができ、水溶性コバル
ト塩、鉄(II)塩、ニッケル塩の濃度は、上記薄膜中
のコバルト含有量、鉄含有量、ニッケル含有量が上記範
囲になる有効量であり、適宜選定すればよいが、一般的
には、めっき浴中のコバルト塩濃度は0.005〜0.
007モル/リットル、鉄(II)塩濃度は0.005
〜0.02モル/リットル、ニッケル塩濃度は0.1〜
0.3モル/リットルである。
【0020】上記めっき浴には、有機添加剤としてアミ
ノ基を分子内に有する水溶性有機化合物を添加する。こ
の有機化合物としては、ジエチレントリアミン、αアラ
ニン、βアラニン、グルタミン酸又はそのナトリウム塩
等の水溶性塩、グリシンなどが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。なお、この分子内にアミノ基
を有する有機化合物は、イオウ元素を含まないものが好
ましい。
【0021】上記分子内にアミノ基を有する有機化合物
は、本発明の磁性薄膜を製造する際に、炭素供給源とな
るものであり、その添加量は、上記磁性薄膜中の炭素含
有量を与える有効量であるが、通常、めっき浴中0.0
05〜0.18モル/リットル、特に0.01〜0.1
モル/リットルである。
【0022】本発明に用いるめっき浴には、塩化アンモ
ニウム等の導電性塩、ドデシル硫酸ナトリウム等の界面
活性剤、ホウ酸等のpH緩衝剤などの適宜な成分を公知
な浴と同様に常用量で添加することができるが、イオウ
元素を含む添加剤、例えばサッカリンナトリウム等のイ
オウ元素を含有する応力緩和剤を配合しないことが好ま
しく、イオウ元素は界面活性剤以外には含まれないめっ
き浴を用いることが有効である。
【0023】即ち、一般に、コバルト・鉄・ニッケル三
元系合金においては、ニッケルの磁気モーメントへの寄
与が鉄及びコバルトに比べて小さいため、ニッケルの含
有量が少ない組成の方が、飽和磁束密度が大きくなる。
その結果、サッカリンナトリウム等のイオウ元素を含有
する応力緩和の添加剤を含まないめっき浴を用いて作製
したコバルト・鉄・ニッケル三元系合金膜において良好
な軟磁性が得られる組成での飽和磁束密度は、サッカリ
ンナトリウムを応力緩和の有機添加剤として含むめっき
浴を用いて作製したコバルト・鉄・ニッケル三元系合金
膜組成において良好な軟質磁気特性が得られる組成での
飽和磁束密度に比べて大きな値が得られるものである。
【0024】本発明に用いるめっき浴は酸性であり、そ
のpHは適宜選定されるが、通常、pH1.5〜3.0
である。
【0025】上記めっき浴を用いて本発明のコバルト・
鉄・ニッケル・炭素薄膜(磁性薄膜)を電気めっきする
方法としては、常法が採用されるが、めっき温度は15
〜40℃にて行うことができ、また陰極電流密度は3〜
25mA/cm2であることが好ましい。なお、めっき
浴はパドル撹拌法などの適宜な方法で撹拌することがで
きる。
【0026】なお、得られたコバルト・鉄・ニッケル・
炭素薄膜は、100〜300℃、特に200〜250℃
程度で熱処理を行うことができ、これによって耐食性を
向上させることができる。この場合、熱処理時間は0.
5〜2時間とすることがよく、また熱処理雰囲気は、空
気中、窒素等の不活性ガス中、真空下などとすることが
できる。
【0027】本発明の軟質磁性薄膜は、磁気記憶装置用
複合型磁気ヘッドの磁極材料として有効に使用すること
ができる。この場合、この磁気記憶装置用複合型磁気ヘ
ッドとしては公知の構成とすることができ、その磁性層
として本発明の磁性薄膜を用いることができる。なお、
その膜厚は適宜選定されるが、通常、0.1〜4.0μ
mの範囲である。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。なお、下記の例で、めっき薄膜は銅フォイル、Ni
Fe、チタン、ガラス板上に形成し、陽極には白金線を
使用した。また、めっき薄膜は1μmとした。
【0029】[実施例1]まず、ジエチレントリアミン
を添加剤として用いた、コバルト・鉄・ニッケル・炭素
薄膜の製造について具体的に説明する。本発明のめっき
浴の組成及びめっき条件の一例を下記に示す。 (A)応力緩和の添加剤を含まない本発明のめっき浴組成及びめっき条件の例浴組成 含有量 硫酸コバルト 0.06〜0.07モル/リットル 硫酸ニッケル 0.20モル/リットル 硫酸鉄(II) 0.006〜0.035モル/リットル ホウ酸 0.4モル/リットル 塩化アンモニウム 0.28モル/リットル ジエチレントリアミン 図1〜5に示す量 ドデシル硫酸ナトリウム 0.01g/リットルめっき条件 浴温 20〜30 ℃ 陰極電流密度 10 mA/cm2 pH 2.8 撹拌 パドル撹拌法
【0030】図1は、上記(A)の条件で作製した本発
明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜における、めっ
き液へのジエチレントリアミン添加量と、めっき膜中の
コバルト、鉄、及びニッケルの含有量の関係を示す。ジ
エチレントリアミンの添加量を0g/リットルから8g
/リットルに増やすことで、めっき膜中のコバルト含有
量は56重量%から60重量%に増加し、鉄含有量は3
2重量%から24重量%に減少する。
【0031】図2は、上記(A)の条件で作製した本発
明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜の中で、元素比
をコバルト:ニッケル:鉄=55〜57:12〜13:
30〜31とした場合における、めっき液へのジエチレ
ントリアミン添加量と、めっき膜中の炭素含有量の関係
を示す。ジエチレントリアミン添加量を1g/リットル
以上にすると炭素含有量が0.04重量%以上(0.1
7at%以上)になる。
【0032】図3は、上記(A)の条件で作製した本発
明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜における、ジエ
チレントリアミン添加量と膜の飽和磁束密度(Bs)の
関係を示す。ジエチレントリアミン添加量13g/リッ
トルまでは、添加量と飽和磁束密度との間には明確な関
係は見られないが、どのめっき膜も1.9T以上の高い
飽和磁束密度を示す。
【0033】図4は、上記(A)の条件で作製した本発
明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜における、ジエ
チレントリアミン添加量と膜の保磁力の関係を示す。ジ
エチレントリアミン添加量4g/リットルまでは、添加
量と保磁力との間には明確な関係は見られず、どのめっ
き膜も2エルステッド以下の小さい保磁力を示す。更に
添加量17g/リットルまでは5エルステッド以下の保
磁力を示す。
【0034】図5は、上記(A)の条件で作製した本発
明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜における、ジエ
チレントリアミン添加量と膜の電気抵抗率の関係を示
す。ジエチレントリアミン2g/リットル添加で、70
×10-6Ωcmとなり、12g/リットル添加で100
×10-6Ωcmとなる。
【0035】このように、上記(A)の条件においてジ
エチレントリアミンを添加することで、飽和磁束密度が
高くかつ優れた軟磁気特性を保ちながら、電気抵抗率を
高めることが可能になる。
【0036】[実施例2]次に、βアラニンを添加剤と
して用いた、コバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜の製造
について具体的に説明する。本発明のめっき浴の組成及
びめっき条件の一例を下記に示す。 (B)応力緩和の添加剤を含まない本発明のめっき浴組成及びめっき条件の例浴組成 含有量 硫酸コバルト 0.06モル/リットル 硫酸ニッケル 0.20モル/リットル 硫酸鉄(II) 0.015モル/リットル ホウ酸 0.4モル/リットル 塩化アンモニウム 0.28モル/リットル βアラニン 0.01〜0.1モル/リットル ドデシル硫酸ナトリウム 0.01g/リットルめっき条件 浴温 20〜30℃ 陰極電流密度 20mA/cm2 pH 2.8 撹拌 パドル撹拌法
【0037】図6は上記(B)の条件で作成した本発明
のコバルト・鉄・ニッケル炭素薄膜における、めっき液
へのβアラニン添加量と、めっき膜中のコバルト、鉄、
及びニッケルの含有量の関係を示す。βアラニンの添加
量を0モル/リットルから0.08モル/リットルに増
やしても、めっき膜中のコバルト、鉄、ニッケルの含有
量はほとんど変化せず、0.10モル/リットル添加し
た際に、コバルト含量が56重量%から58重量%へ、
それに伴い、ニッケル含量が13重量%から11重量%
へと変化する。
【0038】図7は、上記(B)の条件で作製した本発
明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜における、βア
ラニン添加量と膜の飽和磁束密度(Bs)、及び保磁力
(Hc)の関係を示す。βアラニン添加量が0.04モ
ル/リットルまでは、飽和磁束密度は2.0テスラ以上
であるが、それ以上の添加量ではBsが低下する。添加
量0.1モル/リットルまでは保磁力はほぼ2.0エル
ステッドである。このことから、0.1モル/リットル
程度までのβアラニン添加においては、どのめっき膜も
良好な軟磁気特性を示す。このときの炭素含有量は0.
06モル/リットル添加で、0.15アトミック%とな
る。
【0039】図8は、上記(B)の条件で作製した本発
明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜における、βア
ラニン添加量と膜の電気抵抗率の関係を示す。βアラニ
ン添加量0.02モル/リットルまでは膜の電気抵抗率
は65×10-6Ωcm程度まで、単調に増加する。0.
02モル/リットルから0.08モル/リットルまでの
添加では、膜の電気抵抗率に顕著な変化はみられない
が、βアラニン量を0.1モル/リットルまで増やす
と、再び電気抵抗率の増加がみられ、100×10 -6Ω
cm程度となる。
【0040】このように、上記(B)の条件においてβ
アラニンを添加することで、飽和磁束密度が高くかつ優
れた軟磁気特性を保ちながら、電気抵抗率を高めること
が可能になる。
【0041】[実施例3]L−グルタミン酸ナトリウム
を添加剤として下記めっき浴組成、めっき条件にてコバ
ルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜を作成した。浴組成 含有量 硫酸コバルト 0.06〜0.075モル/リットル 硫酸ニッケル 0.2モル/リットル 硫酸鉄(II) 0.006〜0.045モル/リットル ホウ酸 0.4モル/リットル 塩化アンモニウム 0.28モル/リットル L−グルタミン酸ナトリウム 0〜0.01モル/リットル ドデシル硫酸ナトリウム 0.01g/リットルめっき条件 浴温 室温 陰極電流密度 5〜30mA/cm2 pH 1.8〜2.8 撹拌 1000rpm 得られた薄膜の特性を表1及び図9に示す。
【0042】
【表1】
【0043】上記の結果から明らかなように、L−グル
タミン酸ナトリウムの添加により、例えば0.005モ
ル/リットルでHc2.1エルステッド、比抵抗100
μΩ・cmの薄膜が得られる。
【0044】以上の結果から認められるように、本発明
の製造方法で作製したコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄
膜は、大きな磁束密度と優れた軟質磁気特性と高い電気
抵抗率を兼ね備えている。
【0045】[実施例4]元素比をコバルト:ニッケ
ル:鉄=56:13:14とした場合において、めっき
液へのジエチレントリアミン添加量を8g/リットルと
した以外は実施例1と同様に操作し、(Co56Ni13
3199.760.24で示されるコバルト・鉄・ニッケル
・炭素薄膜を得た。次に、この薄膜について、下記条件
で熱処理を施した。 熱処理温度・時間 250℃,1時間 昇温速度 10℃/分 放冷速度 自然放冷 この熱処理を施した薄膜の特性は下記の通りであった。
【0046】更に、上記熱処理を施した薄膜及び熱処理
を施さなかった薄膜について、アノード分極法により耐
食性を評価した。耐食性測定条件は下記の通りである。 溶液 5重量%NaCl水溶液 捜引速度 10mV/秒 捜引範囲 −1.0〜+0.5V 参照極 Ag/AgCl
【0047】結果を図10に示す。図10において、
(a)は熱処理前、(b)は熱処理後の分極曲線であ
る。図10の結果に見られるように、NaCl5重量%
水溶液中で薄膜をアノード側に分極させると、(a)で
はアノード側で溶け易いものであるが、熱処理後の
(b)では不動態領域が見られ、矢印の孔食電位を示す
点が生じて耐食性向上が認められる。
【0048】
【発明の効果】本発明の軟質磁性薄膜は、高い飽和磁束
密度と優れた軟質磁気特性と高い電気抵抗率とを兼ね備
えたものであり、また本発明の製造方法によれば、かか
る軟質磁性薄膜を確実に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜に
おける、めっき液へのジエチレントリアミン添加量と、
めっき膜中のコバルト、鉄、及びニッケルの含有量の関
係を示すグラフである。
【図2】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜に
おける、めっき液へのジエチレントリアミン添加量と、
めっき膜中の炭素含有量の関係を示すグラフである。
【図3】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜に
おける、ジエチレントリアミン添加量と膜の飽和磁束密
度の関係を示すグラフである。
【図4】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜に
おける、ジエチレントリアミン添加量と膜の保磁力の関
係を示すグラフである。
【図5】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜に
おける、ジエチレントリアミン添加量と膜の電気抵抗率
の関係を示すグラフである。
【図6】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜に
おける、めっき液へのβアラニン添加量と、めっき膜中
のコバルト、鉄、及びニッケルの含有量の関係を示すグ
ラフである。
【図7】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜に
おける、βアラニン添加量と膜の飽和磁束密度(Bs)
及び保磁力(Hc)の関係を示すグラフである。
【図8】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜に
おける、βアラニン添加量と膜の電気抵抗率の関係を示
すグラフである。
【図9】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜に
おける、グルタミン酸ナトリウム添加量と膜の電気抵抗
率、保磁力の関係を示すグラフである。
【図10】本発明のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜
における、熱処理前と熱処理後のアノード分極法による
耐食性評価結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 10/00 - 10/32 H01F 41/14 - 41/34 G11B 5/127,5/31

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性コバルト塩、水溶性鉄(II)
    塩、水溶性ニッケル塩を含有し、かつアミノ基を分子内
    に有する有機添加剤を含むめっき浴を用いて電気めっき
    することによって得られ、炭素含有量が0.02〜0.
    1重量%であり、コバルト含有量が40〜70重量%、
    鉄含有量が20〜40重量%、及びニッケル含有量が5
    〜20重量%である電気抵抗率が50×10-6Ωcm以
    上のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜からなる軟質磁
    性薄膜。
  2. 【請求項2】 コバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜中の
    イオウ含有量が0.1重量%以下であることを特徴とす
    る請求項1記載のコバルト・鉄・ニッケル・炭素薄膜か
    らなる軟質磁性薄膜。
  3. 【請求項3】 100〜300℃の熱処理が施された請
    求項1又は2記載の軟質磁性薄膜。
  4. 【請求項4】 水溶性コバルト塩、水溶性鉄(II)
    塩、水溶性ニッケル塩を含有し、かつアミノ基を分子内
    に有する有機添加剤を含むめっき浴を用いて、電気めっ
    きを行うことを特徴とする請求項1記載のコバルト・鉄
    ・ニッケル・炭素薄膜からなる軟質磁性薄膜の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 水溶性コバルト塩、水溶性鉄(II)
    塩、水溶性ニッケル塩を含有し、かつ有機添加剤として
    ジエチレントリアミン、αアラニン、βアラニン、グル
    タミン酸ナトリウム、グリシン、又はその他のアミノ基
    を分子内に有する有機化合物を含み、イオウ元素は界面
    活性剤以外には含まれないめっき浴を用いて、3〜25
    mA/cm2の範囲の陰極電流密度で電気めっきを行う
    ことを特徴とする請求項2記載のコバルト・鉄・ニッケ
    ル・炭素薄膜からなる軟質磁性薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 得られたコバルト・鉄・ニッケル・炭素
    薄膜を、100〜300℃で熱処理する請求項4又は5
    記載の製造方法。
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