JPH07336047A - 多層プリント基板の絶縁層形成方法 - Google Patents

多層プリント基板の絶縁層形成方法

Info

Publication number
JPH07336047A
JPH07336047A JP12789394A JP12789394A JPH07336047A JP H07336047 A JPH07336047 A JP H07336047A JP 12789394 A JP12789394 A JP 12789394A JP 12789394 A JP12789394 A JP 12789394A JP H07336047 A JPH07336047 A JP H07336047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
printing
circuit conductor
area portion
screen printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12789394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kuhara
健二 久原
Shigeo Hiraide
重雄 平出
Junichi Yamasoto
淳一 山外
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP12789394A priority Critical patent/JPH07336047A/ja
Publication of JPH07336047A publication Critical patent/JPH07336047A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度の回路導体部を高精度に基板素材のほ
ぼ全域に亘って有効に利用して形成し得るようにする。 【構成】 基板素材21の主面上に少なくとも回路導体
部22、24とこの回路導体部22、24を被覆する絶
縁層23、25とを積層状態で交互に形成するようにし
た多層プリント基板20の絶縁層形成方法である。絶縁
層23は、絶縁ペースト10をスキージ11によってス
クリーン印刷版30に設けた印刷孔34から押し出すス
クリーン印刷法によって回路導体部22上に印刷形成さ
れる。スクリーン印刷版30は、回路導体部22に対応
した絶縁層印刷領域部31と非印刷領域部32との間
に、多数個の印刷孔34が絶縁層印刷領域部31の周辺
部から外周部側に向かって開口割合を次第に小とするよ
うにして穿設された緩衝印刷領域部33が構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板素材の主面上に少
なくとも回路導体部とこの回路導体部を被覆する絶縁層
とを積層状態で交互に形成するようにした多層プリント
基板における前記絶縁層の形成方法に関し、さらに詳し
くは絶縁層を、絶縁ペーストをスキージによってスクリ
ーン版の版開口から押し出して回路導体部上にパターン
印刷するスクリーン印刷法によって印刷形成するように
した多層プリント基板の絶縁層形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気、電子機器に搭載されるプリント基
板は、機器の小型化、軽量化、高機能化等に伴って基板
素材の主面上に回路導体部或いは実装部品等を積層状態
で多層に形成したいわゆる多層プリント基板化が図られ
ている。例えば、2層のプリント基板は、基板素材の主
面上に2層の回路導体部と絶縁層とがそれぞれ交互に積
層状態で形成されて構成されている。
【0003】この多層プリント基板は、耐熱樹脂製基
板、セラミック製基板、ガラス繊維入り樹脂製基板等の
基板素材の主面上に、例えばフォトエッチング法等によ
って銅箔パターンからなる第1の回路導体部を形成した
後、この第1の回路導体部を被覆するようにして絶縁樹
脂材料によって第1の絶縁層が形成される。そして、こ
の第1の絶縁層上には、例えば銅ペースト等を用いて第
2の回路導体部が形成され、さらにこの第2の回路導体
部上に絶縁樹脂材料によって第2の絶縁層が形成され
る。
【0004】回路導体部は、一般に、フォトエッチング
法或いはスクリーン印刷法、オフセット印刷等の印刷に
よって基板素材上に形成されるとともに、絶縁層は、一
般に、スクリーン印刷法、オフセット印刷法或いはコー
ティング法等によって形成される。また、この絶縁層
は、エポキシ樹脂材料、ポリエステル系樹脂材料或いは
ビニルホルマール樹脂材料等が用いられている。また、
プリント基板には、回路導体部の高密度化に伴い、例え
ば画像認識機構等によって読み取られる位置決めマーク
等も形成される。
【0005】スクリーン印刷法は、シルク等のスクリー
ン上に配置されるスクリーン版と、スキージ(へら)
と、ペースト(インク)とを基本要件とする比較的簡単
な印刷方法であり、比較的精度の良い印刷画を量産性を
以って製作することができる方法であることから、上述
したように、プリント基板、厚膜ハイブリットIC等の
エレクトロニクス分野における製造工程中にも積極的に
採用されている。例えば、プリント基板の製造工程にお
いては、このスクリーン印刷法は、銅貼り樹脂基板に回
路導体パターン形成のためのエッチングレジストやソル
ダレジストのレジスト印刷や搭載する電気部品等を接続
するためのクリームハンダ部を形成するクリームハンダ
印刷に採用されている。
【0006】スクリーン印刷法は、図10及び図11に
示すように、多層プリント基板1を製造するに際して、
基板素材2の主面上に形成された第1の回路導体部3を
被覆する第1の絶縁層4を印刷形成する場合にも採用さ
れる。なお、この第1の絶縁層4上には、銅ペースト等
を用いてスクリーン印刷法、オフセット印刷法等によっ
て第2の回路導体部5が印刷形成される。さらに、第2
の回路導体部5上には、図示しないが、第2の絶縁層が
印刷形成される。上述した第1の絶縁層4は、第1の回
路導体部3の全面を被覆するようにして基板素材2の主
面上に後述するように絶縁ペースト10をいわゆるベタ
塗りの状態で印刷形成されるため、図8に示したスクリ
ーン印刷版6が用いられる。
【0007】スクリーン印刷版6は、ペースト非透過性
の版材に第1の回路導体部3の形成領域に対応した領域
を版開口とした絶縁層印刷領域部8を構成している。し
たがって、スクリーン印刷版6は、絶縁層印刷領域部8
を取り囲む周辺部が絶縁ペースト10を通過させない非
印刷領域部9として構成されている。
【0008】このスクリーン印刷版6は、図9に示すよ
うに、装置ベース上に載置された被印刷物である第1の
回路導体部8が形成された基板素材2の主面に対向して
図示しない版枠ホルダに保持されてスクリーン13に接
合されるようにして配置される。スクリーン印刷版6が
接合されたスクリーン13には、適当な粘性を有する絶
縁ペースト10が供給され、同図に示すように、スキー
ジ11がこのスクリーン13の表面を移動動作される。
スキージ11は、絶縁ペースト10を押し付けてスクリ
ーン13の微細なメッシュを通過させてスクリーン印刷
版6の版開口である絶縁層印刷領域部8から基板素材2
の主面上に供給する。これによって、絶縁ペースト10
は、図9に示すように、基板素材2に形成された第1の
回路導体部3上に第1の絶縁層4を印刷形成する。
【0009】スクリーン印刷法によって基板素材2上に
印刷形成される絶縁層4は、スキージ速度、スキージ圧
及び基板素材2の主面とスクリーン印刷版6との印刷ギ
ャップ或いは絶縁ペースト10の粘度等の条件によっ
て、スクリーン印刷版6に設けられた版開口である絶縁
層印刷領域部8から押し出される絶縁ペースト10の量
によって膜厚寸法を異にして形成される。したがって、
これらの条件は、充分に管理されて多層プリント基板1
の製造が行われる。
【0010】なお、スクリーン印刷版6の絶縁層印刷領
域部8は、第1の回路導体部3の形成領域に係わらず基
板素材2の外形寸法よりも大きい枠組みとして第1の絶
縁層4を基板素材2の全面に亘って印刷形成するも考慮
される。しかしながら、かかるスクリーン印刷法におい
ては、絶縁ペースト10が基板素材2の端部や底面側に
回り込むといった現象が発生するため、スクリーン印刷
版6には、一般に上述したように絶縁層印刷領域部8の
周辺部に非印刷領域部9が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
スクリーン印刷版6は、第1の回路導体部3に対応した
領域の絶縁層印刷領域部8と非印刷領域部9とが明確に
区分されて構成されている。このため、基板素材2の主
面上に印刷形成された第1の絶縁層4は、図10に示す
ように、外周部分において絶縁ペースト10の盛上り部
12が発生する。この盛上り部12は、例えば、第1の
絶縁層4を印刷形成するに際して、スキージ11が、図
7矢印で示すように、スクリーン印刷版6の一方側から
他方側に向かって移動操作されて絶縁ペースト10を基
板素材2の主面上に押し付けるが、絶縁層印刷領域部8
と非印刷領域部9との境界部分において絶縁ペースト1
0の切れが悪くて残留するといった原因による。この盛
上り部12の発生は、絶縁層4の膜厚寸法が大となるほ
ど顕著である。
【0012】第2の回路導体部5は、基板素材2に印刷
形成された第1の絶縁層4上に形成されるが、上述した
盛上り部12に亘って形成される場合には、第1の絶縁
層4の厚み寸法が均一で無いため、歪み等が生じて高密
度の回路導体部を高精度に形成することができないとい
った問題が発生する。したがって、従来の多層プリント
基板1においては、第2の回路導体部5或いは位置決め
マーク等は、盛上り部12を避けた第1の絶縁層4の内
側の領域に形成されていた。
【0013】また、従来の多層プリント基板1において
は、第2の回路導体部5を盛上り部12部分まで利用し
て形成するようにした場合には、高精度の回路導体部の
形成が困難となるといった問題があり、これに対して基
板素材2に対する第2の回路導体部5の形成領域を制限
した場合には、いわゆる基板素材2の歩留りが悪いとい
った問題点があった。
【0014】したがって、本発明は、高密度の回路導体
部を高精度に基板素材のほぼ全域に亘って有効に利用し
て形成し得るようにした多層プリント基板の絶縁層形成
方法を提供することを目的に提案されたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る多層プリント基板の絶縁層形成方法は、基板素
材の主面上に少なくとも回路導体部とこの回路導体部を
被覆する絶縁層とを積層状態で交互に形成するようにし
た多層プリント基板の絶縁層形成方法であって、絶縁層
は、絶縁ペーストをスキージによってスクリーン印刷版
に設けた印刷孔から押し出して回路導体部を被覆するよ
うに印刷するスクリーン印刷法によって形成される。こ
の絶縁層を印刷形成するスクリーン印刷版は、回路導体
部に対応した絶縁層印刷領域部と非印刷領域部との間に
多数個の印刷孔が絶縁層印刷領域部の周辺部分から外周
部側に向かって開口割合が次第に小とされて穿設された
緩衝領域部が構成されたスクリーン印刷版が用いられ
る。
【0016】また、本発明に係る多層プリント基板の絶
縁層形成方法は、絶縁層が、回路導体部に対応した絶縁
層印刷領域部と非印刷領域部との間に多数個の印刷孔が
絶縁層印刷領域部の周辺部分から外周部側に向かって次
第に少数とされて穿設された緩衝印刷領域部が構成され
たスクリーン印刷版が用いられて印刷形成される。
【0017】さらに、本発明に係る多層プリント基板の
絶縁層形成方法は、絶縁層が、回路導体部に対応した絶
縁層印刷領域部と非印刷領域部との間に多数個の印刷孔
が絶縁層印刷領域部の周辺部分から外周部側に向かって
次第に小径とされて穿設された緩衝印刷領域部が構成さ
れたスクリーン印刷版が用いられて印刷形成される。
【0018】さらにまた、本発明に係る多層プリント基
板の絶縁層形成方法は、絶縁層が、回路導体部に対応し
た絶縁層印刷領域部と非印刷領域部との間に多数個の印
刷孔が絶縁層印刷領域部の周辺部分から外周部側に向か
って次第に少数とされるとともにこれら印刷孔の開口径
が次第に小径とされて穿設された緩衝印刷領域部が構成
されたスクリーン印刷版が用いられて印刷形成される。
【0019】
【作用】以上のように構成された本発明に係る多層プリ
ント基板の絶縁層形成方法によれば、絶縁層は、絶縁層
印刷領域部の周辺部分に多数個の印刷孔の開口割合が外
周部側に向かって次第に小とされて穿設された緩衝印刷
領域部を有するスクリーン印刷版を用いて印刷形成され
ることによって、印刷領域部と非印刷領域部との境界部
分に肉厚の盛上り部が発生することもなく、周辺部の厚
み寸法が外周部側に次第に小とされた状態で印刷形成さ
れる。したがって、多層プリント基板は、絶縁層の周辺
部にも第2の回路導体部或いは位置決めマーク等を効率
的に形成することが可能となり、基板素材の有効利用が
図られるとともに高密度の回路導体部が高精度に基板素
材のほぼ全域に亘って形成される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
して詳細に説明する。実施例多層プリント基板20もま
た、いわゆる2層プリント基板であって、図2に示すよ
うに、基板素材21の主面上に、第1の回路導体部2
2、第1の絶縁層23、第2の回路導体部24及び第2
の絶縁層25とが積層状態で形成された基本構造を有し
ている。なお、この多層プリント基板20は、基板素材
21上に形成された第1の回路導体部22と第1の絶縁
層23との間にソルダレジスト層26を形成することに
よって、第1の回路導体部22と第2の回路導体部24
とをジャンパ27によって接続するように構成してい
る。
【0021】図3は、耐熱樹脂製基板、セラミック製基
板、ガラス繊維入り樹脂製基板等によって形成された基
板素材21上に、各製造工程を経て構成各層を形成する
実施例2層プリント基板20の主要工程の説明図であ
る。第1の回路導体部22は、同図(B)に示すよう
に、例えば周知のフォトエッチング法等によって基板素
材21上に形成される。次に、基板素材21上には、第
1の回路導体部22を被覆するようにして、周知のコー
ティング法或いはスクリーン法等の適宜の方法を用いて
同図(C)に示すようにソルダレジスト層26が形成さ
れる。なお、このソルダレジスト層26は、第1の回路
導体部22の接続処理が不要な場合等においては、特に
不要とされる。
【0022】ソルダレジスト層26上には、後述するス
クリーン印刷版30を用いたスクリーン印刷が施される
ことにより、図3(D)に示すように、第1の絶縁層2
3が印刷形成される。そして、この第1の絶縁層23上
には、銅ペースト等を用いてスクリーン印刷法、オフセ
ット印刷法等が施されることによって所定の回路パター
ンの第2の回路導体部24が、同図(E)に示すよう
に、印刷形成される。この場合、第2の回路導体部24
は、必要に応じて第1の絶縁層23を貫通するスルーホ
ールを介して第1の回路導体部22とジャンパ25を介
して適宜接続される。さらに、第2の回路導体部24上
には、第1の絶縁層23と同様に、スクリーン印刷法或
いはコーティング法等によって、第2の絶縁層25が、
同図(F)に示すように形成されて、2層プリント基板
20が完成する。
【0023】この図3に示した2層プリント基板20の
製造工程自体については、従来の製造工程と同様である
が、上部層に高精度の第2の回路導体部24が形成され
る第1の絶縁層23を形成するための、スクリーン印刷
工程、特に後述するスクリーン印刷版30を用いてスク
リーン印刷を施す点において特徴を有している。勿論、
このスクリーン印刷版30は、第2層であるソルダレジ
スト層26を有し、このソルダレジスト層26がスクリ
ーン印刷工程によって形成される多層プリント基板を製
造する場合にも適用して好適である。
【0024】また、スクリーン印刷工程自体について
は、図9を参照して詳細に説明した上述した従来のスク
リーン印刷法と同様に行われる。すなわち、スクリーン
印刷版30は、第1及び第2の工程によって第1の回路
導体部22、ソルダレジスト層26が形成された基板素
材21の主面に対向して図示しない版枠ホルダに保持さ
れてスクリーン13に接合されるようにして配置され
る。スクリーン印刷版30が接合されたスクリーン13
には、適当な粘性を有する絶縁ペースト10が供給さ
れ、スキージ11がこのスクリーン13の表面を移動動
作される。スキージ11は、絶縁ペースト10を押し付
けてスクリーン13の微細なメッシュを通過させてスク
リーン印刷版30の開口部から基板素材21の主面上に
供給する。これによって、絶縁ペースト10は、図3
(D)に示すように、基板素材21に形成されたソルダ
レジスト層26上に第1の絶縁層23を印刷形成する。
【0025】上述した第1の絶縁層23を形成するため
に用いられるスクリーン印刷版30は、図1に示すよう
に、ペースト非透過性の版材にソルダレジスト層26の
形成領域に対応した領域に開口部として構成される絶縁
層印刷領域部31を設けるとともに、この絶縁層印刷領
域部31と最外周部の非印刷領域部32との間の領域
に、緩衝印刷領域部33が形成されて構成されている。
【0026】緩衝印刷領域部33は、図1に示すよう
に、版材に多数個の印刷孔34が穿設された領域として
構成される。そして、これら印刷孔34は、絶縁層印刷
領域部31の周辺部には個数を多くした密な状態で穿設
されているが、スクリーン印刷版30の外周部側に向か
って次第に個数を少なくするようにして粗な状態で穿設
されている。換言すれば、スクリーン印刷版30は、絶
縁層印刷領域部31の周辺部分から外周部側に向かって
次第に開口割合が小とされた多数個の印刷孔34が設け
られている。なお、図1は、これら印刷孔34の配設状
態を模式的に示したものであり、各印刷孔34は、後述
するように押し出されて印刷された絶縁ペースト10が
互いに重なり合って独立した形状で識別されない間隔に
配列されている。
【0027】すなわち、絶縁ペースト10は、図4に示
すように、スキージ11によって印刷孔34から押し出
される際に、ソルダレジスト層26或いは基板素材21
の主面に沿って拡がる。この絶縁ペースト10の拡がり
は、図5に示すように、印刷孔34を中心として略同心
円状であって、印刷孔34の孔径よりもやや大きい径を
以って形成される。各印刷孔34は、押し出された絶縁
ペースト10が互いに重なり合って連続した絶縁層23
としてソルダレジスト層26或いは基板素材21上に印
刷形成される。
【0028】上述したように、スクリーン印刷版30
は、第1の絶縁層23の印刷始点及び印刷終点がソルダ
レジスト層26の外周部側に対応位置する緩衝印刷領域
部33とされる。そして、この緩衝印刷領域部33に穿
設される多数個の印刷孔34は、絶縁層印刷領域部31
の周辺部分から外周部側に向かって次第に開口割合が小
とするようにして配列していることから、絶縁層印刷領
域部31に近い領域では押し出される絶縁ペースト10
の絶対量が多くなって厚み寸法が大とされた絶縁層が形
成される。また、絶縁層印刷領域部31から遠ざかる領
域では、押し出される絶縁ペースト10の量も次第に少
なくなり、厚み寸法が小となる。
【0029】したがって、スクリーン印刷版30を用い
て基板素材21上に印刷形成される第1の絶縁層23
は、図2に示すように、絶縁層印刷領域部31に対応し
たソルダレジスト層26の周辺部分に肉厚の盛上り部が
発生すること無く、このソルダレジスト層26の上部に
印刷形成される均一な厚み寸法の均一絶縁層23Aと、
緩衝印刷部領域33に対応したソルダレジスト層26の
周辺部分に印刷形成される均一絶縁層23Aに連続しか
つ基板21の外周部に向かって次第に厚み寸法が小なら
しめられた緩衝絶縁層23Bとによって構成される。
【0030】したがって、2層プリント基板20は、第
1の回路導体部22に対応した基板素材21の外周部近
傍に亘って均一な厚み寸法に保持され、この第1の回路
導体部22と同等の領域で、第1の絶縁層23上に第2
の回路導体部24を形成することが可能となる。また、
この2層プリント基板20は、第2の回路導体部24を
形成するために必要な位置決めマーク等を第1の絶縁層
23の外周部分に精度よく印刷形成することが可能とな
る。これより、基板素材21の材料効率の向上が図ら
れ、機器の小型化、軽量化或いはコスト低減が達成され
る。
【0031】図6は、スクリーン印刷版30の緩衝印刷
領域部33に設けられる印刷孔の他の構成例を模式的に
示した図である。この第2の実施例スクリーン印刷版3
0においては、同図に示すように、印刷始点及び印刷終
点となる緩衝印刷領域部33に設けられる多数個の印刷
孔35が、絶縁層印刷領域部31の周辺部分から外周部
側に向かって次第に開口径が小とされて構成されてい
る。このように構成されたスクリーン版30は、絶縁層
印刷領域部31に近い領域では、大径の印刷孔35から
より多くの絶縁ペースト10をソルダレジスト層26或
いは基板素材21上に供給し、非印刷領域部32側に向
かうにしたがって次第に小径とされた印刷孔35からの
絶縁ペースト10の供給量は次第に少なくなる。
【0032】緩衝印刷領域部33に設ける印刷孔35を
以上のように構成したスクリーン印刷版30を用いて基
板素材21上に印刷形成される第1の絶縁層23は、上
述した第1の実施例スクリーン印刷版30を用いた場合
と同様に、絶縁層印刷領域部31に対応したソルダレジ
スト層26の周辺部分に肉厚の盛上り部が発生すること
も無く、ソルダレジスト層26の上部に印刷形成される
均一な厚み寸法の均一絶縁層23Aと、緩衝印刷領域部
33に対応したソルダレジスト層26の周辺部分に印刷
形成される均一絶縁層23Aに連続しかつ基板21の外
周部に向かって次第に厚み寸法が小ならしめられた緩衝
絶縁層23Bとによって構成される。
【0033】図7も、スクリーン印刷版30の緩衝印刷
領域部33に設けられる印刷孔の他の構成例を模式的に
示した図であり、上述した第2の実施例スクリーン印刷
版30と同様に、印刷始点及び印刷終点となる緩衝印刷
領域部33に設けられる多数個の印刷孔36が、絶縁層
印刷領域部31の周辺部分から外周部側に向かって次第
に開口径が小とされて構成されている。この第3の実施
例スクリーン印刷版30においては、絶縁層印刷領域部
31から外周部側に向かって隣り合う印刷孔36が互い
に中心をずらして穿設されている構成に特徴を有してい
る。
【0034】このように構成されたスクリーン版30に
おいても、絶縁層印刷領域部31に近い領域では、大径
の印刷孔36からより多くの絶縁ペースト10がソルダ
レジスト層26或いは基板素材21上に供給され、非印
刷領域部32側に向かうにしたがって次第に小径とされ
た印刷孔36が穿設された領域では絶縁ペースト10の
供給量が次第に少なくなる。そして、印刷孔36は、隣
り合う印刷孔が互いに中心をずらして穿設されているこ
とにより、これら印刷孔36から押し出される絶縁ペー
スト10が確実に重なり合うようにして連続した緩衝絶
縁層23Bを構成する。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る多層プリント基板の絶縁層形成方法によれば、第1の
回路導体部上に、その周辺部分に肉厚の盛上り部を生じ
ること無く均一な厚み寸法の絶縁層が印刷形成され、こ
の絶縁層の周辺部にも第2の回路導体部或いは位置決め
マーク等を効率的に形成することが可能となり、基板素
材の有効利用が図られるとともに高密度の回路導体部を
高精度に基板素材のほぼ全域に亘って形成することがで
きる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層プリント基板の絶縁層形成方
法において採用されるスクリーン版の構成を模式的に示
した平面図である。
【図2】同多層プリント基板の絶縁層形成方法によって
製造された2層プリント基板の要部縦断面図である。
【図3】同多層プリント基板の絶縁層形成方法によって
製造された2層プリント基板の主たる工程を説明する図
である。
【図4】スクリーン印刷の原理を説明する要部縦断面図
である。
【図5】印刷後の絶縁ペーストの状態を説明する要部平
面図である。
【図6】スクリーン版の他の構成を模式的に示した要部
平面図である。
【図7】スクリーン版の他の構成を模式的に示した要部
平面図である。
【図8】従来のスクリーン版の構成を模式的に示した平
面図である。
【図9】従来の絶縁層の印刷動作を説明する要部縦断面
図である。
【図10】従来のプリント基板の第1層の形成状態を説
明する要部縦断面図である。
【図11】同第2層の形成状態を説明する要部縦断面図
である。
【符号の説明】
10 絶縁ペースト 11 スキージ 13 スクリーン 20 2層プリント基板 21 基板素材 22 第1の回路導体部 23 第1の絶縁層 24 第2の回路導体部 25 第2の絶縁層 30 スクリーン版 31 絶縁層印刷領域部 32 非印刷領域部 33 緩衝印刷領域部 34 印刷孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板素材の主面上に少なくとも回路導体
    部とこの回路導体部を被覆する絶縁層とを積層状態で交
    互に形成するようにした多層プリント基板の絶縁層形成
    方法において、 絶縁ペーストをスキージによってスクリーン印刷版に設
    けた印刷孔から押し出して回路導体部を被覆するように
    印刷するスクリーン印刷法によって形成される絶縁層
    は、回路導体部に対応した絶縁層印刷領域部と非印刷領
    域部との間に多数個の印刷孔が絶縁層印刷領域部の周辺
    部分から外周部側に向かって開口割合が次第に小とされ
    て穿設された緩衝印刷領域部が構成されたスクリーン印
    刷版が用いられることにより、周辺部の厚み寸法が外周
    部側に向かって次第に小とされて印刷形成されることを
    特徴とする多層プリント基板の絶縁層形成方法。
  2. 【請求項2】 絶縁層は、回路導体部に対応した絶縁層
    印刷領域部と非印刷領域部との間に多数個の印刷孔が絶
    縁層印刷領域部の周辺部分から外周部側に向かって次第
    に少数とされて穿設された緩衝印刷領域部が構成された
    スクリーン印刷版が用いられて印刷形成されることを特
    徴とする請求項1記載の多層プリント基板の絶縁層形成
    方法。
  3. 【請求項3】 絶縁層は、回路導体部に対応した絶縁層
    印刷領域部と非印刷領域部との間に多数個の印刷孔が絶
    縁層印刷領域部の周辺部分から外周部側に向かって次第
    に小径とされて穿設された緩衝印刷領域部が構成された
    スクリーン印刷版が用いられて印刷形成されることを特
    徴とする請求項1記載の多層プリント基板の絶縁層形成
    方法。
  4. 【請求項4】 絶縁層は、回路導体部に対応した絶縁層
    印刷領域部と非印刷領域部との間に多数個の印刷孔が絶
    縁層印刷領域部の周辺部分から外周部側に向かって次第
    に少数とされるとともにこれら印刷孔の開口径が次第に
    小径とされて穿設された緩衝印刷領域部が構成されたス
    クリーン印刷版が用いられて印刷形成されることを特徴
    とする請求項1記載の多層プリント基板の絶縁層形成方
    法。
JP12789394A 1994-06-09 1994-06-09 多層プリント基板の絶縁層形成方法 Withdrawn JPH07336047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12789394A JPH07336047A (ja) 1994-06-09 1994-06-09 多層プリント基板の絶縁層形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12789394A JPH07336047A (ja) 1994-06-09 1994-06-09 多層プリント基板の絶縁層形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07336047A true JPH07336047A (ja) 1995-12-22

Family

ID=14971271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12789394A Withdrawn JPH07336047A (ja) 1994-06-09 1994-06-09 多層プリント基板の絶縁層形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07336047A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010008085A1 (en) 2008-07-18 2010-01-21 Ricoh Company, Ltd. Screen plate, interlayer insulation film, circuit board, active matrix circuit board, and image display apparatus
CN102848764A (zh) * 2011-06-29 2013-01-02 群康科技(深圳)有限公司 印版及使用该印版的电路板印刷方法与制造的印刷电路板
CN105172344A (zh) * 2015-08-10 2015-12-23 昆山允升吉光电科技有限公司 一种具有缓冲结构的平面金属丝网
CN111591020A (zh) * 2020-04-29 2020-08-28 杭州临安鹏宇电子有限公司 一种pcb导电孔处绝缘层的印刷模板及印刷方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010008085A1 (en) 2008-07-18 2010-01-21 Ricoh Company, Ltd. Screen plate, interlayer insulation film, circuit board, active matrix circuit board, and image display apparatus
JP2010023352A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Ricoh Co Ltd スクリーン版、層間絶縁膜、回路基板、アクティブマトリックス回路基板及び画像表示装置
US8661973B2 (en) 2008-07-18 2014-03-04 Ricoh Company, Ltd. Screen plate including dummy printing region and full surface solid printing region
CN102848764A (zh) * 2011-06-29 2013-01-02 群康科技(深圳)有限公司 印版及使用该印版的电路板印刷方法与制造的印刷电路板
CN105172344A (zh) * 2015-08-10 2015-12-23 昆山允升吉光电科技有限公司 一种具有缓冲结构的平面金属丝网
CN111591020A (zh) * 2020-04-29 2020-08-28 杭州临安鹏宇电子有限公司 一种pcb导电孔处绝缘层的印刷模板及印刷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5927193A (en) Process for via fill
KR0155877B1 (ko) 다층 회로기판 및 그 제조방법
CA2114954A1 (en) Process for producing printed circuit boards using a semi-finished product with extremely dense wiring for signal conduction
US6506982B1 (en) Multi-layer wiring substrate and manufacturing method thereof
US7662694B2 (en) Capacitor having adjustable capacitance, and printed wiring board having the same
US4802945A (en) Via filling of green ceramic tape
CN114554712A (zh) 线路板及其制造方法
JPH07336047A (ja) 多層プリント基板の絶縁層形成方法
GB1577713A (en) Printed circuit boards
US6353997B1 (en) Layer build-up method for manufacturing multi-layer board
JP2000269642A (ja) 多層配線板とその製造方法
JPH10261868A (ja) 多層印刷配線板の製造方法
JP4015858B2 (ja) チップ型抵抗体を内蔵した多層プリント配線板の製造方法。
JPH11340628A (ja) セラミック回路基板の製造方法
JP2002176232A (ja) アライメントマーク
JP4501227B2 (ja) セラミック多層配線基板の製造方法
WO2022257525A1 (zh) 一种印刷电路板、印刷电路板制备方法以及电子设备
JPH0563373A (ja) 電力用ハイブリツドicの構造
JPH09214136A (ja) 多層回路基板
JP2005096390A (ja) 配線基板およびその製造方法ならびにこれを用いるグリーンシート成形用キャリアシート
JPH03116895A (ja) バイアホール充填方法
JPH10126058A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP3205089B2 (ja) 多層導体フィルムキャリアの製造方法
KR20030047382A (ko) 레이저를 이용한 인쇄회로기판의 회로형성방법
JP2021108317A (ja) プリント配線板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010904