JPH07335114A - ヒューズケース - Google Patents

ヒューズケース

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JPH07335114A
JPH07335114A JP12750594A JP12750594A JPH07335114A JP H07335114 A JPH07335114 A JP H07335114A JP 12750594 A JP12750594 A JP 12750594A JP 12750594 A JP12750594 A JP 12750594A JP H07335114 A JPH07335114 A JP H07335114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic polycarbonate
fuse
polycarbonate resin
fuse case
glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP12750594A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ishihata
浩司 石畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Chemicals Ltd filed Critical Teijin Chemicals Ltd
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Publication of JPH07335114A publication Critical patent/JPH07335114A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 漏電時の爆発に耐え、高温時にもヒュースの
切断が起こりにくく、かつ点検時に外部よりヒューズの
状況が容易にチェックできる透明性に優れたヒューズケ
ースを提供することである。 【構成】 芳香族ポリカーボネート樹脂および該芳香族
ポリカーボネート樹脂との屈折率(nd )の差が0.0
15以下であるガラス繊維からなる組成物を成形してな
るヒューズケース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性に優れ線膨張係
数の小さい樹脂製ヒューズケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ヒューズケース用材料として
は強度、耐候性、透明性、電気絶縁性等の点から芳香族
ポリカーボネート樹脂が広く使われている。ヒューズケ
ース用材料の重要な特性として、特に漏電時の爆発に耐
える強度、点検時にヒューズ切断の有無が外部から容易
にチェックできる透明性等が要求されることから芳香族
ポリカーボネート樹脂が広く用いられている。
【0003】しかしながら、芳香族ポリカーボネート樹
脂は線膨張係数が大きく、夏期に気温が上昇した場合、
ヒューズケースの伸びにより内部のヒューズが切れると
いう問題がある。従来、芳香族ポリカーボネート樹脂の
線膨張係数を改良する方法として、ガラス繊維等の適当
なガラスフィラーを配合する方法が採用されている。し
かしながら、ガラス繊維等を配合した場合にはガラスの
屈折率(慣用のガラスでは通常1.545)と芳香族ポ
リカーボネート樹脂の屈折率(慣用のビスフェノールA
を原料としたポリカーボネート樹脂の場合、通常1.5
85程度)との差が大きいために、芳香族ポリカーボネ
ート樹脂の大きな特徴である透明性が損なわれるという
不都合があり、ヒューズケースには使用出来なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、透明性に優
れかつ線膨張係数が小さい、改良されたヒューズケース
用組成物を得ることを目的とする。
【0005】本発明者らは、上記目的を達成せんとして
鋭意検討した結果、芳香族ポリカーボネート樹脂及び芳
香族ポリカーボネート樹脂との屈折率(nd )の差が
0.015以下である特定のガラス繊維を使用し、成形
品の線膨張係数を5.5×10 -5cm/cm/℃以下に調整し
た組成物を成形することで、所望のヒューズケース成形
品が得られることを究明し、さらに検討を重ねて本発明
を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)芳香族
ポリカーボネート樹脂50〜95重量%および(B)該
芳香族ポリカーボネート樹脂との屈折率(nd )の差が
0.015以下であるガラス繊維5〜50重量%を配合
してなる組成物を成形して得られた、線膨張係数が5.
5×10-5cm/cm/℃以下としたヒューズケースに係わる
ものである。
【0007】(A)成分で使用する芳香族ポリカーボネ
ート樹脂は二価フェノールとホスゲン、ハロホルメート
またはカーボネートエステルの様なカーボネート前駆体
との反応によって製造できる。2価フェノールの代表的
な例をあげると、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン[ビスフェノールA]、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロムフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホン等があげられる。
【0008】好ましい2価フェノールは2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)アルカン、特にビスフェノ
ールAを主原料とするものである。カーボネート前駆体
としてはカルボニルハライド、カーボネートエステルま
たはハロホルメート等があげられる。具体的にはホスゲ
ン、ジフェニルカーボネート、2価フェノールのジハロ
ホルメート及びこれらの混合物である。芳香族ポリカー
ボネート樹脂を製造するに当たり、前記の二価フェノー
ルを単独でまたは2種以上を併用することができる。ま
た得られた芳香族ポリカーボネート樹脂を2種以上混合
して使用しても良い。かかる分子量の芳香族ポリカーボ
ネートを製造するに当たって、適当な分子量調節剤、反
応を促進するための触媒等を使用しても差し支えない。
芳香族ポリカーボネート樹脂の配合量は50〜95重量
%、好ましくは60〜90重量%である。50重量%以
下では流動性が不足し成形が困難であり、95重量%以
上では線膨張係数を5.5×10-5cm/cm/℃以下とする
には不十分である。
【0009】(B)成分で使用するガラス繊維は該芳香
族ポリカーボネート樹脂との屈折率(nd )の差が0.
015以下のガラス繊維である。該ガラス繊維は通常芳
香族ポリカーボネート樹脂に使用されるEガラスを構成
する組成分からB2 3 及びフッ素化合物成分を除いた
ものであり、該ガラス繊維の屈折率は芳香族ポリカーボ
ネート樹脂の屈折率とほぼ同等である。
【0010】かかるガラス繊維はシランカップリング剤
等の表面処理剤で表面処理されているものが好ましい。
シランカップリング剤としてはアミノシラン系、エポキ
シシラン系、アリルシラン系、ビニルシラン系などがあ
るが、その中でも特にアミノシラン系が好ましい。該ガ
ラス繊維の集束剤としては通常芳香族ポリカーボネート
樹脂に対して使用されるものであれば特に制限されない
が、ウレタン系集束剤、エポキシ系集束剤などの使用が
望ましい。該ガラス繊維は市販品として旭ファイバーガ
ラス(株)のECRガラスがある。かかるガラス繊維の
配合量は5〜50重量%であり、好ましくは10〜40
重量%である。5重量%以下では線膨張係数を改良する
には不十分であり、50重量%以上では透明性が不十分
である。また、得られた成形品の線膨張係数は5.5×
10-5cm/cm/℃以下になるよう配合する必要がある。線
膨張係数が5.5×10-5cm/cm/℃以上だと、気温が高
い、夏期には成形品が熱により膨張するためヒューズが
切れてしまう。
【0011】本発明のヒューズケース用組成物には、本
発明の目的を損なわない範囲で他の樹脂、例えばポリエ
ステル樹脂、AS樹脂、ポリカプロラクトン等を配合し
ても良い。特にポリカプロラクトンを配合した場合透明
性が良好であり好ましい。同様に本発明を損なわない範
囲で染料等を配合しても良い。染料を配合することによ
って任意の色調の成形品を得ることができる。
【0012】染料としては、例えばアゾ系染料、シアニ
ン系染料、キノリン系染料、ペリレン系染料等通常熱可
塑性樹脂に使用されるものであれば任意に使用すること
ができ、その配合量は多すぎると透明性が低下するの
で、成形品の外観を見ながら目的にあった配合量に調整
する必要がある。更に、本発明を損なわない範囲で有効
発現量の、例えば安定剤、離型剤、紫外線吸収剤、難燃
剤等を配合しても良い。
【0013】本発明のヒューズケース用組成物を製造す
るには、任意の方法が採用される。例えば芳香族ポリカ
ーボネート樹脂、ガラス繊維及び適宜その他の添加剤
を、例えばV型ブレンダ−等の混合手段を用いて充分に
混合した後、ベント式一軸ルーダーでペレット化する方
法、芳香族ポリカーボネート樹脂及びその他の添加剤を
スーパーミキサー等の強力な手段で予め混合したものを
用意しておき、これをベント式の二軸ルーダーの第一シ
ュートより供給し、ガラス繊維はルーダー途中の第二シ
ュートより供給して混練し、ペレット化する方法等の一
般に工業的に用いられる方法が適宜用いられる。本発明
のヒューズケース成形品の成形方法は射出成形、押出成
形等の従来既知の方法が採用される。
【0014】
【実施例】
[実施例1〜5、比較例1〜4]以下に実施例をあげて
更に説明する。表1に示す各成分を表1記載の量混合
し、径30mmのベント式押出機[ナカタニ機械(株)
製VSK−30]により、シリンダー温度290℃にて
ペレット化した。このペレットを120℃で5時間乾燥
した後、射出成形機[日本製鋼所(株)製J−120S
A]によりシリンダー温度300℃、金型温度90℃に
て外径25mm、内径20mm、(肉厚2.5mm)、
長さ60mmのシリンダー状のヒューズケース成形品及
び厚み3mmで50mm角の板状成形品をそれぞれ作成
し、評価結果を表1に示した。尚、表1記載の各成分を
示す記号は以下の通りである。
【0015】PC:ビスフェノールAとホスゲンより製
造される粘度平均分子量20、000の芳香族ポリカー
ボネート[帝人化成(株)パンライトL−1225L
(屈折率nd =1.585)] ECRガラス:[旭ファイバーガラス(株)製チョップ
ドストランドファイバー繊維径18μm、繊維長4mm
(屈折率 nd =1.579)] Eガラス:[日東紡績(株)製チョップドストランドフ
ァイバー繊維径13μm、繊維長4mm(屈折率nd =
1.545)] PCL:ポリカプロラクトン[ダイセル化学工業(株)
製、Placcel H-1 (数平均分子量10、000)] PET:ポリエチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製TRB-H (固有粘度1.07)] PBT:ポリブチレンテレフタレート樹脂[帝人(株)
製TR8580(固有粘度0.80)] また、評価は下記の方法に従って行った。
【0016】(1)透明性:得られたヒューズケースに
ヒューズを入れ、外からヒューズ部分が確認できるかを
目視にて判定した。外から容易に確認できるものを○、
やや見えにくいものを△、確認できないものを×で示し
た。
【0017】(2)全光線透過率:厚み3mmの50m
m角の板状成形品を用い、日本電色工業(株)製のヘー
ズメーターNDH−300Aにて全光線透過率を測定し
た。
【0018】(3)線膨張係数:得られたヒューズケー
ス成形品の一部を、長さ5mm、幅5mmの大きさに切
出し、線膨張係数を測定した。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】表1より明らかなように、本発明の組成
物からの成形品は、透明性に優れ、線膨張係数が小さ
い。従来のガラス繊維強化芳香族ポリカーボネート樹脂
に見られない優れた透明性を保持している。よって従来
夏期に材料の伸びによるヒューズの切断等がなくかつ外
部からヒューズの点検が容易にでき極めて有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)芳香族ポリカーボネート樹脂50
    〜95重量%および(B)該芳香族ポリカーボネート樹
    脂との屈折率(nd )の差が0.015以下であるガラ
    ス繊維5〜50重量%より成る組成物を成形して得られ
    たヒューズケース。
JP12750594A 1994-06-09 1994-06-09 ヒューズケース Pending JPH07335114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12750594A JPH07335114A (ja) 1994-06-09 1994-06-09 ヒューズケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12750594A JPH07335114A (ja) 1994-06-09 1994-06-09 ヒューズケース

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Publication Number Publication Date
JPH07335114A true JPH07335114A (ja) 1995-12-22

Family

ID=14961653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12750594A Pending JPH07335114A (ja) 1994-06-09 1994-06-09 ヒューズケース

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JP (1) JPH07335114A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077334A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Fujitsu Ltd 樹脂筐体
JP2009252452A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Yazaki Corp ヒュージブルリンクの取付構造

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