JPH0733453B2 - グラフト重合によるラテツクススポンジゴムの親水性付与方法 - Google Patents
グラフト重合によるラテツクススポンジゴムの親水性付与方法Info
- Publication number
- JPH0733453B2 JPH0733453B2 JP10283387A JP10283387A JPH0733453B2 JP H0733453 B2 JPH0733453 B2 JP H0733453B2 JP 10283387 A JP10283387 A JP 10283387A JP 10283387 A JP10283387 A JP 10283387A JP H0733453 B2 JPH0733453 B2 JP H0733453B2
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- JP
- Japan
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- sponge rubber
- latex sponge
- graft polymerization
- aqueous solution
- same
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- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は親水性と防菌，防カビ性をもつラテツクススポ
ンジゴム例えば化粧用パフの親水性付与方法に関するも
のである。
ンジゴム例えば化粧用パフの親水性付与方法に関するも
のである。
［従来の技術］ 従来、親水性，親油性，防菌，防カビ性をもつ化粧用ラ
テツクススポンジゴムとして、カルボキシル変性のNBR
をブレンドしたラテツクススポンジゴムのカチオン系活
性剤を吸着させ、親水性と同時に防菌，防カビ性を付与
したものがある。
テツクススポンジゴムとして、カルボキシル変性のNBR
をブレンドしたラテツクススポンジゴムのカチオン系活
性剤を吸着させ、親水性と同時に防菌，防カビ性を付与
したものがある。
［発明が解決しようとする問題点］ 上記従来のラテツクススポンジゴムは、親水性の点では
すぐれており、その耐久性も高いが、親水性を付与する
処理を施したため、使用しているうちに次第に黄変化，
硬化するという欠点がある。
すぐれており、その耐久性も高いが、親水性を付与する
処理を施したため、使用しているうちに次第に黄変化，
硬化するという欠点がある。
本発明はかかる問題点を解決し、親水性，防菌，防カビ
性をもつ化粧用ラテツクススポンジゴムを提供しようと
するものであり。
性をもつ化粧用ラテツクススポンジゴムを提供しようと
するものであり。
［問題点を解決するための手段］ 本発明に係るグラフト重合によるラテツクススポンジゴ
ム親水性付与方法は、 ラテツクススポンジゴムをペリオキシ二硫酸カルシウム
の0.2〜５％水溶液に浸漬させ、あるいはその同じラテ
ツクススポンジゴムに同じ水溶液を含浸させた上、加熱
し、ポリマー活性種を生成させる工程、 前記工程で処理されたラテツクススポンジゴムをポリエ
チレングリコールジメタクリレート0.2〜５％水溶液に
浸漬させ、あるいはその同じラテツクススポンジゴムに
同じ水溶液を含浸させた上、加熱し、グラフト重合を起
こさせる工程、 を含む工程よりなるものである。
ム親水性付与方法は、 ラテツクススポンジゴムをペリオキシ二硫酸カルシウム
の0.2〜５％水溶液に浸漬させ、あるいはその同じラテ
ツクススポンジゴムに同じ水溶液を含浸させた上、加熱
し、ポリマー活性種を生成させる工程、 前記工程で処理されたラテツクススポンジゴムをポリエ
チレングリコールジメタクリレート0.2〜５％水溶液に
浸漬させ、あるいはその同じラテツクススポンジゴムに
同じ水溶液を含浸させた上、加熱し、グラフト重合を起
こさせる工程、 を含む工程よりなるものである。
［実施例］ 本発明の実施例を具体的に説明する。
＜第１工程＞ 化粧に使うパフ用のラテツクススポンジゴムを無色で水
溶性のペルオキソ二硫酸カリウム（KPS）の0.2〜５％水
溶液に浸漬させるか、あるいはその同じラテツクススポ
ンジゴムに同じ水溶液を含浸させる。そしてこのペルオ
キソ二硫酸カリウムを含むラテツクススポンジゴムを高
周波加熱器で約１分間加熱し、ポリマー活性種を生成さ
せる。これをモデル式で示せば次の通りになる。
溶性のペルオキソ二硫酸カリウム（KPS）の0.2〜５％水
溶液に浸漬させるか、あるいはその同じラテツクススポ
ンジゴムに同じ水溶液を含浸させる。そしてこのペルオ
キソ二硫酸カリウムを含むラテツクススポンジゴムを高
周波加熱器で約１分間加熱し、ポリマー活性種を生成さ
せる。これをモデル式で示せば次の通りになる。
すなわちペルオキソ二硫酸カリウムはラジカル開始剤と
して作用する。
して作用する。
＜第２工程＞ 第１工程で処理されたラテツクススポンジゴムを２官能
性オリゴマであるポリエチレングリコールジメタクリレ
ートの0.2〜５％水溶液に浸漬させるか、あるいはその
同じラテツクススポンジゴムに同じ水溶液を含浸させ
る。そしてこのポリエチレングリコールジメタクリレー
トを含むラテツクススポンジゴムを高周波加熱器で１分
間あるいは60〜80℃で１〜４時間加熱し、ラテツクスス
ポンジゴムにポリエチレングリコールジメタクリレート
をグラフト重合させる。これをモデル式で示せば次の通
りである。
性オリゴマであるポリエチレングリコールジメタクリレ
ートの0.2〜５％水溶液に浸漬させるか、あるいはその
同じラテツクススポンジゴムに同じ水溶液を含浸させ
る。そしてこのポリエチレングリコールジメタクリレー
トを含むラテツクススポンジゴムを高周波加熱器で１分
間あるいは60〜80℃で１〜４時間加熱し、ラテツクスス
ポンジゴムにポリエチレングリコールジメタクリレート
をグラフト重合させる。これをモデル式で示せば次の通
りである。
ただし、M;モノマーあるいはオリゴマ（ポリエチレング
リコールジメタクリレート） すなわち本発明においては、ラテツクススポンジゴムに
耐久性があり、硬化しない親水性を付与するための処理
に当つて、 無色で水溶性のラジカル開始剤KPSを使用する。
リコールジメタクリレート） すなわち本発明においては、ラテツクススポンジゴムに
耐久性があり、硬化しない親水性を付与するための処理
に当つて、 無色で水溶性のラジカル開始剤KPSを使用する。
グラフト重合を起こさせるために、光，放射線を使用す
るかわりに、容易に利用できる熱（例えば高周波加熱器
による加熱）を使用する。
るかわりに、容易に利用できる熱（例えば高周波加熱器
による加熱）を使用する。
しかも、このグラフト重合を起こさせるために、ラテツ
クススポンジゴムを構成する幹ポリマー，開始剤である
ペルオキソ二硫酸カリウム（KPS），枝状に重合させる
ポリエチレングリコールジメタクリレートを同時に反応
させる同時グラフト重合を採用せず、はじめに開始剤に
よりポリマー活性種（ポリマーラジカル）を生成させ
る。
クススポンジゴムを構成する幹ポリマー，開始剤である
ペルオキソ二硫酸カリウム（KPS），枝状に重合させる
ポリエチレングリコールジメタクリレートを同時に反応
させる同時グラフト重合を採用せず、はじめに開始剤に
よりポリマー活性種（ポリマーラジカル）を生成させ
る。
ついで、２官能性オリゴマのポリエチレングリコールジ
メタクリレートを加え、加熱処理を施すことによって、
グラフト重合反応を生起させ、第１図に示すようにラテ
ツクススポンジゴムを構成する幹ポリマー１の表層部で
は、幹ポリマー１と化学結合し、外へ向かつて伸びる枝
ポリマー２、内部では重合し、幹ポリマー１や重合部分
が互いに架橋し合い、からみ合うホモポリマー３を生成
させる。
メタクリレートを加え、加熱処理を施すことによって、
グラフト重合反応を生起させ、第１図に示すようにラテ
ツクススポンジゴムを構成する幹ポリマー１の表層部で
は、幹ポリマー１と化学結合し、外へ向かつて伸びる枝
ポリマー２、内部では重合し、幹ポリマー１や重合部分
が互いに架橋し合い、からみ合うホモポリマー３を生成
させる。
［発明の効果］ 本発明によつて、従来品では、使用するうちに次第に親
水性が失われ、黄変し、硬化するという問題点が完全に
解消された。
水性が失われ、黄変し、硬化するという問題点が完全に
解消された。
図面は本発明の方法によつて処理されたラテツクススポ
ンジゴムの微視的構造の説明図である。 １……幹ポリマー ２……枝ポリマー ３……ホモポリマー
ンジゴムの微視的構造の説明図である。 １……幹ポリマー ２……枝ポリマー ３……ホモポリマー
Claims (1)
- 【請求項１】ラテツクススポンジゴムをペルオキシ二硫
酸カリウムの0.2〜５％水溶液に浸漬させ、あるいはそ
の同じラテツクススポンジゴムに同じ水溶液を含浸させ
た上、加熱し、ポリマー活性種を生成させる工程、 前記工程で処理されたラテツクススポンジゴムをポリエ
チレングリコールジメタクリレートの0.2〜５％水溶液
に浸漬させ、あるいはその同じラテツクススポンジゴム
に同じ水溶液を含浸させた上、加熱し、グラフト重合を
起こさせる工程、 を含む工程よりなるグラフト重合によるラテツクススポ
ンジゴムの親水性付与方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10283387A JPH0733453B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | グラフト重合によるラテツクススポンジゴムの親水性付与方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10283387A JPH0733453B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | グラフト重合によるラテツクススポンジゴムの親水性付与方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63268751A JPS63268751A (ja) | 1988-11-07 |
| JPH0733453B2 true JPH0733453B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=14338006
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10283387A Expired - Fee Related JPH0733453B2 (ja) | 1987-04-24 | 1987-04-24 | グラフト重合によるラテツクススポンジゴムの親水性付与方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0733453B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5176138B2 (ja) * | 2008-04-08 | 2013-04-03 | 西川ゴム工業株式会社 | スポンジゴム |
| JP5646900B2 (ja) * | 2010-07-26 | 2014-12-24 | 雪ヶ谷化学工業株式会社 | 親水化柔軟化処理されたスポンジ及びその製造方法 |
| JP5806138B2 (ja) * | 2012-01-28 | 2015-11-10 | 株式会社イノアック技術研究所 | 親水性ｎｂｒ又はｓｂｒラテックススポンジゴムの製造方法 |
| CN114599828B (zh) | 2019-10-28 | 2023-04-07 | 花王株式会社 | 纤维堆积体的制造方法、膜的制造方法及膜的附着方法 |
| US11773512B2 (en) | 2019-10-28 | 2023-10-03 | Kao Corporation | Fiber deposit production method, membrane production method, and membrane adhesion method |
-
1987
- 1987-04-24 JP JP10283387A patent/JPH0733453B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63268751A (ja) | 1988-11-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |