JPH07333507A - 顕微鏡システム - Google Patents

顕微鏡システム

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Publication number
JPH07333507A
JPH07333507A JP12511194A JP12511194A JPH07333507A JP H07333507 A JPH07333507 A JP H07333507A JP 12511194 A JP12511194 A JP 12511194A JP 12511194 A JP12511194 A JP 12511194A JP H07333507 A JPH07333507 A JP H07333507A
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JP
Japan
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stage
sample
revolver
objective lens
focusing
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Withdrawn
Application number
JP12511194A
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English (en)
Inventor
Yasuteru Takahama
康輝 高濱
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07333507A publication Critical patent/JPH07333507A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】検鏡用光学系及び焦準方式の種類を問わず、標
本の検鏡を短時間且つ高精度に行うことができる操作性
及び安全性に優れた顕微鏡システムを提供する。 【構成】対物レンズ72a,72bを保持可能であって
対物レンズを選択的に観察光軸A上にセット可能な電動
レボルバ74と、ステージ76を所定方向に移動可能に
保持し、標本を対物レンズの視野内に位置付け可能なス
テージホルダ78と、電動レボルバ及びステージホルダ
のいずれか一方を選択的に装着可能であって且つそのい
ずれか一方を観察光軸に沿って移動させ、対物レンズと
標本との間の相対距離を調節して焦点合わせを行う電動
焦準機構80と、電動焦準機構に電動レボルバ及びステ
ージホルダのいずれが選択的に装着されているのかを検
出する焦準対象検出器82と、焦準対象検出器から出力
された検出信号に基づいて、電動焦準機構を駆動制御す
る駆動制御部84とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば対物レンズと標
本との間の相対距離を調節して焦点を合わせる電動焦準
機構を備えた顕微鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の顕微鏡システムに適用さ
れた例えば正立顕微鏡には、一般的に、ステージを光軸
方向に上下動させて焦点を合わせる焦準機構が取り付け
られている。この焦準機構は、ステージを保持するステ
ージホルダと、このステージホルダの一部に取り付けら
れたコンデンサホルダと、このコンデンサホルダに保持
された透過照明用コンデンサレンズと、上記ステージ,
ステージホルダ,コンデンサホルダ及びコンデンサレン
ズを一体的に光軸方向に移動させる移動手段とを備えて
いる。このような構成によれば、移動手段によって、レ
ボルバを介して鏡体に支持された対物レンズとステージ
上の標本と間の相対距離を調節して焦点合わせが行われ
る。
【0003】このような正立顕微鏡は、通常、透過照明
光を用いた生物標本観察や落射照明光を用いた蛍光観察
の他に、半導体ウェハや金属標本の観察等も行うことが
できるように構成されている。
【0004】図8には、上述したような一般的な正立顕
微鏡の構成が示されている。図8に示すように、この正
立顕微鏡には、鏡体2のアーム部2aに支持されたレボ
ルバ4と、このレボルバ4に装着された対物レンズ6
と、標本Sを載置するステージ8と、このステージ8を
保持するステージホルダ10と、このステージホルダ1
0の下側に設けられたコンデンサホルダ12と、このコ
ンデンサホルダ12に装着されたコンデンサレンズ14
と、上記標本S,ステージ8,ステージホルダ10,コ
ンデンサホルダ12及びコンデンサレンズ14を一体的
に光軸方向に上下動させるラック・ピニオン等からなる
焦準機構(図示しない)の取付部16と、焦準機構を介
して取付部16を上下動させる焦準ハンドル18とが設
けられている。なお、鏡体4のアーム部4a上には、鏡
筒20を介して双眼部22が設けられており、この双眼
部22には、夫々接眼レンズ(図示しない)が内蔵され
ている。
【0005】このような構成によれば、焦準ハンドル1
8を回動操作して、焦準機構を介して取付部16を上下
動させることによって、対物レンズ6と標本Sと間の相
対距離が調節され焦点合わせが行われる。この結果、対
物レンズ6を介して導光された標本Sの光学像を接眼レ
ンズを介して観察することが可能となる。
【0006】ところで、上述したような正立顕微鏡にお
いて、例えば大型で且つ重量の大きな標本Sを観察する
場合、ステージ8やステージホルダ10の剛性や焦準機
構の精度の点で問題が生じ、構造上不利である。
【0007】そこで、例えば特願平2−313583号
公報(特開平4−184312号公報)には、ステージ
を固定して対物レンズを上下動させる方式の焦準機能付
き顕微鏡が提案されている。
【0008】この焦準機能付き顕微鏡は、鏡体の胴部に
対物レンズレホルバを保持するレボルバ保持部材及びス
テージを保持するステージ保持部材のいずれか一方を取
付可能な取付ガイドと、鏡体の胴部内に設けられ、操作
ハンドルの操作を取付ガイドの上下動に変換する焦準機
構と、ステージ保持部材を取付ガイドに取り付ける場合
に対物レンズレボルバが取り付けられるレボルバ取付部
と、レボルバ保持部材を取付ガイドに取り付ける場合に
鏡体のベース部に配置される標本載置台とを備えてい
る。
【0009】このような構成によれば、焦準方式の切り
換え、即ち、ステージの上下動(以下、ステージ上下式
という)と対物レンズの上下動(以下、対物レンズ上下
式という)との切り換えを容易に行うことが可能とな
る。
【0010】図9(A)には、ステージ上下式の顕微鏡
の構成が示されており、図9(B)には、対物レンズ上
下式の顕微鏡の構成が示されている。図9(A),
(B)に示された顕微鏡には、共に、鏡体24の胴部2
4aに設けられた操作ハンドル26の操作を取付ガイド
28の上下動に変換するように、胴部24aに焦準機構
(図示しない)が内蔵されている。
【0011】図9(A)に示すように、ステージ上下式
の顕微鏡には、取付ガイド28にステージ保持部材30
が取り付けられ、このステージ保持部材30上に標本S
を載置可能なステージ32が装着されている。なお、鏡
体24のアーム部24bには、レボルバ34が回動自在
に取り付けられ、このレボルバ34には、対物レンズ3
6が装着されている。また、ステージ保持部材30の下
部には、照明光を標本Sに集光させるコンデンサレンズ
38が取り付けられている。
【0012】このような構成によれば、操作ハンドル2
6を所定方向に所定量だけ回動すると、焦準機構を介し
て取付ガイド28が所定方向に所定量だけ上下動する。
この結果、ステージ保持部材30,ステージ32及び標
本Sが一体的に上下動することによって、標本Sと対物
レンズ36との間の相対距離が調節されて焦点合わせが
行われる。同時に、光源装置(図示しない)から出力さ
れた照明光が、コンデンサレンズ38を介して標本Sに
集光されることによって、標本Sから発生した標本像
は、対物レンズ36,鏡筒40及び接眼レンズ42を介
して観察されることになる。
【0013】一方、図9(B)に示すように、対物レン
ズ上下式の顕微鏡には、取付ガイド28にレボルバ保持
部材44が取り付けられ、このレボルバ保持部材の先端
部に対物レンズ36を装着可能なレボルバ34が取り付
けられている。なお、ステージ32は、ステージ固定部
材46を介して鏡体24のベース部24cに固定されて
いる。また、この対物レンズ上下式の顕微鏡の構成の説
明に際し、ステージ上下式の顕微鏡と同一の構成には、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0014】このような構成によれば、操作ハンドル2
6を所定方向に所定量だけ回動すると、焦準機構を介し
て取付ガイド28が所定方向に所定量だけ上下動する。
この結果、レボルバ保持部材44,レボルバ34及び対
物レンズ36が一体的に上下動することによって、ステ
ージ32とこのステージ32上の標本Sとの間の相対距
離が調節されて焦点合わせが行われると共に、上述のス
テージ上下式の顕微鏡と同様に標本像の観察が行われ
る。
【0015】また、近年では、正立顕微鏡を用いた検鏡
には、様々な検鏡法(例えば位相差法や微分干渉法)に
対応した万能型のコンデンサレンズが用いられたり、通
常の光学的な画像に加えTVカメラで捕えた光学像に画
像処理を施す手法が盛んに取り入れられるようになっ
た。特に、画像処理によって、複数の二次元光学切片像
から三次元像を構築する手法は重要な手法の一つであ
る。
【0016】この場合、光学切片像は、常に均一且つ同
条件の照明光で照明された像であることが好ましい。し
かしながら、通常の正立顕微鏡では、図8に示すよう
に、標本Sを載置するステージ8やステージホルダ10
に加えコンデンサホルダ12及びコンデンサレンズ14
が一体的に光軸方向に移動するため、対物レンズ6に対
するコンデンサレンズ14の相対位置が変化する。この
結果、各光学切片像が常に均一且つ同条件の照明光で照
明されなくなってしまう。
【0017】この問題を解決する手段として、例えば特
願平5−274359号公報に開示された光学顕微鏡が
知られている。この光学顕微鏡によれば、着脱可能なコ
ンデンサレンズをフォーカス可能に保持するコンデンサ
ホルダと、標本を載置可能なステージを保持するステー
ジホルダとを独立して設けることによって、標本の微妙
な焦点合わせを行う際、コンデンサレンズが動かないよ
うに構成されている。この結果、光学切片像は、常に同
一且つ同条件の照明光で照明されることとなり、画像処
理された三次元画像は、高精度に構築される。
【0018】図10には、特願平5−274359号公
報に開示された光学顕微鏡の構成が概略的に示されてい
る。図10に示すように、この光学顕微鏡には、鏡体4
8のアーム部48aに支持されたレボルバ50と、この
レボルバ50に装着された対物レンズ52と、標本Sを
載置するステージ54と、このステージ54を保持する
ステージホルダ56と、鏡体48のベース部48bに固
着され、コンデンサレンズ58を光軸方向に上下動させ
るコンデンサホルダ60と、鏡体48に内蔵された焦準
機構(図示しない)を介して上下動される取付ガイド6
2と、上記焦準機構を介して取付ガイド62を上下動さ
せる操作ハンドル64とが設けられており、ステージホ
ルダ56は、取付ガイド62に取り付けられている。な
お、鏡体48のアーム部48a上には、鏡筒66を介し
て双眼部68及び撮像部70が設けられており、双眼部
68には、夫々接眼レンズ(図示しない)が内蔵されて
いる。
【0019】このような構成によれば、操作ハンドル6
4を所定方向に所定量だけ回動すると、コンデンサレン
ズ58は静止した状態を維持しつつ、標本S,ステージ
54及びステージホルダ56が光軸方向に所定量だけ上
下動して、標本Sに対する対物レンズ52の焦点合わせ
が行われる。
【0020】また、近年、生物の研究分野をはじめ、工
業分野の検査工程等で操作性の向上や検査時間の短縮化
を図るため、各部の電動化や自動化を実現した顕微鏡が
開発されている。
【0021】例えば、拡大倍率の異なる複数の対物レン
ズを電動で切り換えて観察倍率を変更させたり、あるい
は、検査時間の短縮化を達成するために、電動焦準装置
を組み込むことによって、標本を載置するステージを光
軸方向に電動で移動して焦点合わせを行う顕微鏡システ
ム(特公平4−26082号公報参照)が開発されてい
る。このような構成によれば、対物レンズの交換時に一
旦ステージを退避(下降)させると共に元の位置を記憶
しておき、対物レンズの交換完了後、ステージを再び記
憶された元の位置に復帰させる一連の動作が自動化され
る。
【0022】また、特公平4−26083号公報には、
標本交換時の作業能率を向上させることを目的として構
成された電動焦準装置付きの顕微鏡システムが開示され
ている。この顕微鏡システムによれば、電動焦準装置に
ステージ位置再現スイッチが設けられており、1回目の
スイッチ操作でステージが下限位置まで下降すると共
に、ステージの元の位置が記憶され、2回目のスイッチ
操作でステージが記憶された元の位置に復帰される。こ
のような顕微鏡システムは、ほぼ同じ厚さを有する標本
を多数観察する場合に有効である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
2−313583号公報に開示された顕微鏡では、ステ
ージ上下式と対物レンズ上下式との切り換えを容易に行
うことができるが、焦点合わせを行うための焦準機構を
電動化させる場合に問題が生じる。即ち、公知のラック
ピニオン方式に基づく手動焦準機構を電動化する場合、
操作ハンドル(特に粗微動機能を有する場合には微動ハ
ンドル)に、カップリングとDCモータやパルスモータ
等のアクチュエータ等から成るアクチュエータ機構部と
を取り付けると共に、このアクチュエータ機構部を制御
する駆動制御ユニットと、この駆動制御ユニットに接続
される例えば2個のスイッチ(一方のスイッチは、ステ
ージを上方に駆動させ、他方のスイッチは、ステージを
下方に駆動させる)を有する操作卓とを付加して電動焦
準システムを構成することが一般的である。
【0024】いま、ステージ上下式から対物レンズ上下
式にシステムを変更した場合、駆動制御ユニット内の駆
動方向切換スイッチを切り換える必要がある。もし、顕
微鏡検鏡者が、この切り換えを行わずに操作すると、標
本交換時に対物レンズが標本に衝突してしまう場合が考
えられる。また、対物レンズと標本との衝突を防止する
ように、上述の電動焦準システムに焦準ストロークを規
制するリミット手段を設ける場合もある。
【0025】対物レンズ上下式では、対物レンズを標本
に対して上方に退避させる必要上、ピント位置即ち標本
位置(高さ)が、ステージ上下式とは異なることにな
る。従って、リミット手段を設けた場合でも、ステージ
上下式と対物レンズ上下式の切換時に、検鏡者がリミッ
ト手段のリミット位置を変更する必要がある。そして、
かかるリミット位置の変更を行わない場合、上記同様対
物レンズが標本に衝突してしまう場合が考えられる。
【0026】また、特願平5−274359号公報に開
示された顕微鏡において、その焦準部を電動化させる場
合、上記特願平2−313583号公報の顕微鏡と同様
に、アクチュエータ機構部、駆動制御ユニット、操作卓
およびリミット手段を付加することが一般的である。
【0027】このように、ステージを保持するステージ
ホルダの下側に取り付けられたコンデンサレンズ及びこ
のコンデンサレンズを保持するコンデンサホルダが、焦
準動作の際、一体的に上下動する旧タイプの顕微鏡にお
いて、焦準ストロークは、焦準部を構成しているガイド
によって通常20〜30mm程度に規定されている。し
かしながら、焦準駆動するステージホルダとは独立して
コンデンサレンズが鏡体に固定されている場合、上記焦
準ストロークは著しく規制される。
【0028】この規制を解除するためには、コンデンサ
レンズ側の構成を改良(以下、改良タイプの顕微鏡とい
う)する必要がある。例えば、ステージホルダの下降動
作に連動するガイド機構を設けたり、あるいは、ステー
ジホルダがピント位置に復帰する際にコンデンサレンズ
に付勢力を与えて元の位置に復帰させる復帰ばね等を設
ける必要がある。しかしながら、このような構成は複雑
であり構造上不利である。
【0029】このように、上記旧タイプの顕微鏡から改
良タイプの顕微鏡に切り換える時にも、焦準ストローク
が変わるため、リミット手段のリミット位置を変更した
り、コンデンサレンズの構成を変更する必要がある。そ
して、このような変更を行わない場合には、コンデンサ
レンズとステージホルダとが衝突してしまう場合が考え
られる。
【0030】また、特公平4−26082号公報及び特
公平4−26083号公報に開示された顕微鏡は、いず
れもステージを焦準駆動させるように構成されている。
この構成によれば、対物レンズ上下式に基づく焦準方式
へ切り換えることが困難であるため、顕微鏡システムと
しての自由度に欠けるものである。
【0031】本発明は、以上のような状況に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、検鏡用光学系及び焦準方
式の種類を問わず、標本に対する検鏡を短時間且つ高精
度に行うことができる操作性及び安全性に優れた顕微鏡
システムを提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に係る本発明の顕微鏡システムは、
複数の対物レンズを保持可能に構成され且つ所定の対物
レンズを選択的に観察光軸上にセット可能に構成された
レボルバと、標本が載置されるステージを光軸に垂直な
方向に移動可能に保持し且つ前記標本を前記対物レンズ
の視野内に位置付け可能に構成されたステージホルダ
と、前記レボルバ及び前記ステージホルダのいずれか一
方を選択的に装着可能であって且つ前記レボルバ及び前
記ステージホルダのいずれか一方を観察光軸に沿って移
動させることによって、前記対物レンズと前記標本との
間の相対距離を調節して焦点合わせを行う電動焦準機構
と、この電動焦準機構に前記レボルバ及び前記ステージ
ホルダのいずれが選択的に装着されているのかを検出す
る検出手段と、この検出手段から出力された検出信号に
基づいて、前記電動焦準機構を駆動制御する駆動制御部
とを備える。
【0033】また、請求項2に係る本発明の顕微鏡シス
テムは、複数の対物レンズを保持可能に構成され且つ所
定の対物レンズを選択的に観察光軸上にセット可能に構
成されたレボルバと、標本が載置されるステージを所定
方向に移動可能に保持し且つ前記標本を前記対物レンズ
の視野内に位置付け可能に構成されたステージホルダ
と、このステージホルダを支持し且つ観察光軸に沿って
移動させることによって、前記対物レンズと前記標本と
の間の相対距離を調節して焦点合わせを行う電動焦準機
構と、前記標本に所定の照明光が与えられるように、所
定位置に選択的に装着可能なコンデンサレンズユニット
と、このコンデンサレンズユニットの装着位置を検出可
能な検出手段と、この検出手段から出力された検出信号
に基づいて、前記電動焦準機構を駆動制御する駆動制御
部とを備える。
【0034】
【作用】請求項1に係る本発明の顕微鏡システムによれ
ば、レボルバ及びステージホルダのいずれが電動焦準機
構に装着されているのかが検出手段によって検出され
る。駆動制御部は、検出手段から出力された検出信号に
基づいて、電動焦準機構を駆動制御する。この結果、対
物レンズと標本との間の相対距離が調節されて焦点合わ
せが行なわれる。
【0035】請求項2に係る本発明の顕微鏡システムに
よれば、コンデンサレンズユニットの装着位置が検出手
段によって検出される。駆動制御部は、検出手段から出
力された検出信号に基づいて、電動焦準機構を駆動制御
する。この結果、対物レンズと標本との間の相対距離が
調節されて焦点合わせが行なわれる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係る顕微鏡シ
ステムについて、図1ないし図4を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施例の顕微鏡システム
は、ステージ76を観察光軸A方向に上下動させる焦準
方式(以下、ステージ上下式という)と、対物レンズ
(同図では例えば符号72aで示す対物レンズ)を観察
光軸A方向に上下動させる焦準方式(以下、対物レンズ
上下式という)とが切換可能に構成されている。具体的
には、図1には、ステージ上下式の顕微鏡システムが、
図2には、対物レンズ上下式の顕微鏡システムが、夫々
示されている。
【0037】図1に示すように、ステージ上下式の顕微
鏡システムは、複数の対物レンズ(同図には図面の都合
上、例示として符号72a,72bで示す2つの対物レ
ンズのみを示す)を保持可能に構成され且つ所定の対物
レンズ72aを選択的に観察光軸A上にセット可能に構
成された電動レボルバ74と、標本Sが載置されるステ
ージ76を光軸に垂直な方向に移動可能に保持し且つ標
本Sを対物レンズ72aの視野内に位置付け可能に構成
されたステージホルダ78と、電動レボルバ74及びス
テージホルダ78のいずれか一方を選択的に装着可能で
あって且つ電動レボルバ74及びステージホルダ78の
いずれか一方を観察光軸Aに沿って移動させることによ
って対物レンズ72aと標本Sとの間の相対距離を調節
して焦点合わせを行う電動焦準機構80と、この電動焦
準機構80に電動レボルバ74及びステージホルダ78
のいずれが選択的に装着されているのかを検出する検出
手段即ち焦準対象検出器82と、この焦準対象検出器8
2から出力された検出信号に基づいて、電動焦準機構8
0を駆動制御する駆動制御部84とを備えている。
【0038】電動レボルバ74は、鏡体86のアーム部
86aに取り付けられており、鏡体86に内蔵されたレ
ボルバ制御部88を介してメインコントロール部90に
電気的に接続されている。メインコントロール部90
は、鏡体86外部に設けられた操作卓92に電気的に接
続されている。この操作卓92には、対物レンズ切換操
作スイッチ92aと、後述する焦準操作スイッチ92b
及びサンプルスイッチ92cが設けられており、これら
スイッチ操作に基づいた所定の信号をメインコントロー
ル部90に出力可能に構成されている。このような構成
によれば、対物レンズ切換操作スイッチ92aを操作し
たときに出力される信号は、メインコントロール部90
に入力され、所定の演算が施された後、レボルバ制御部
88に出力される。レボルバ制御部88は、メインコン
トロール部90から出力された信号に基づいて、電動レ
ボルバ74を駆動制御する。この結果、電動レボルバ7
4に装着されている対物レンズ72a,72bの選択切
り換えが行われ、例えば図中符号72aで示す対物レン
ズが観察光軸A上にセットされることになる。
【0039】ステージホルダ78には、後述する光源装
置116から出射された照明光を標本Sに照射させるよ
うに、コンデンサレンズ94を装着可能なコンデンサホ
ルダ96が観察光軸Aに沿って上下動可能に取り付けら
れている。具体的には、コンデンサホルダ96は、ステ
ージホルダ78に設けられたフォーカスつまみ98を操
作することによって、観察光軸Aに沿って上下動可能に
構成されており、コンデンサレンズ94を介して標本S
に照射される照明光のフォーカス調節ができるように構
成されている。
【0040】図1に示す顕微鏡システムは、ステージ上
下式に該当するため、上述した構成を有するステージホ
ルダ78は、観察光軸Aに沿って上下動するように、後
述する電動焦準機構80の可動体104に装着されてい
る。
【0041】電動焦準機構80は、鏡体86に内蔵固定
された電動焦準本体100と、この電動焦準本体100
に支持され且つ電動焦準本体100に設けられたガイド
102に沿って上下動可能に構成された可動体104
と、電動焦準本体100に回転可能に支持され且つ可動
体104に突設された突起部104aが係合している送
りねじ106と、電動焦準本体100に設けられたカッ
プリング108を介して送りねじ106に対して同軸上
に接続されたステッピングモータ110と、突起部10
4aの先端付近に対面配置され、可動体104の上下動
ストロークを一定の範囲に規制するためのリミット検出
器112とを備えている。
【0042】具体的には、可動体104は、その突起部
104aを介して観察光軸Aに沿った方向に配置された
送りねじ106に係合されている。このため、ステッピ
ングモータ110を駆動させて送りねじ106を所定方
向に回転させることによって、可動体104は、観察光
軸Aに沿って上下動する。
【0043】このような可動体104には、上述したス
テージホルダ78が、位置決めピン114によって装着
されているため、ステッピングモータ110を介して送
りねじ106を回転させて可動体104を上下動させる
ことによって、ステージホルダ78を観察光軸Aに沿っ
て上下動させることが可能となる。
【0044】また、リミット検出器112は、後述する
駆動制御部84を介してステッピングモータ110に電
気的に接続されており、リミット検出器112から出力
された信号に基づいて、駆動制御部84は、ステッピン
グモータ110を駆動制御して、送りねじ106の回転
量及び回転方向を一定の範囲に規制する。この結果、可
動体104の上下動ストロークが一定の範囲に規制され
ることになる。
【0045】なお、ステッピングモータ110は、後述
する駆動制御部84を介してメインコントロール部90
に電気的に接続されており、メインコントロール部90
からの指令を受けた駆動制御部84によって、駆動状態
が制御されている。
【0046】焦準対象検出器82は、可動体104の一
端に設けられ、後述する駆動制御部84に電気的に接続
されている。このような焦準対象検出器82は、可動体
104に装着される対象物の種類を検出して、検出信号
を駆動制御部84に出力するように構成されている。本
実施例では、可動体104には、電動レボルバ74及び
ステージホルダ78のいずれか一方が選択的に装着され
るが、図1の顕微鏡システムでは、ステージホルダ78
が装着されることになる。従って、可動体104にステ
ージホルダ78が装着されたとき、焦準対象検出器82
は、ステージホルダ78が装着されたことを駆動制御部
84に指令する。
【0047】駆動制御部84は、上述したように、メイ
ンコントロール部90からの指令や、焦準対象検出器8
2及びリミット検出器112から出力された信号に基づ
いて、ステッピングモータ110の駆動や停止を制御す
るように構成されている。
【0048】また、鏡体86のベース部86b側の背面
には、標本Sを照明するための照明光を出射可能な光源
装置116が取り付けられており、この光源装置116
から出射された照明光は、ベース部86bに内蔵された
透過照明系118によって、コンデンサレンズ94に照
射されるように構成されている。なお、透過照明系11
8には、光源装置116から出射された照明光を導光す
る一対のレンズ118a,118bと、マスク118c
と、一対のレンズ118a,118b及びマスク118
cを介して導光された照明光をコンデンサレンズ94方
向に反射する反射ミラー118dとが設けられている。
【0049】また、鏡体86のアーム部86a上には、
照明光によって標本Sから発生する光学像を観察できる
ように、鏡筒120と、この鏡筒120の先端スリーブ
部120aに装着された接眼レンズ122とが設けられ
ている。
【0050】このような顕微鏡システムによれば、焦準
対象検出器82によって、ステージホルダ78が電動焦
準機構80に装着されていることが検出される。そし
て、駆動制御部は、焦準対象検出器82から出力された
検出信号に基づいて、電動焦準機構80を駆動制御す
る。この結果、対物レンズ72aと標本Sとの間の相対
距離が調節されて焦点合わせが行なわれる。
【0051】一方、図2には、対物レンズ上下式の顕微
鏡システムの構成が示されている。なお、本顕微鏡シス
テムの説明に際し、図1と同様の構成には同一符号を付
して、その説明を省略する。
【0052】図2に示すように、対物レンズ上下式の顕
微鏡システムにおいて、電動レボルバ74は、レボルバ
保持部材124を介して電動焦準機構80の可動体10
4に装着されており、可動体104と共に観察光軸Aに
沿って上下動可能に構成されている。
【0053】また、標本Sが載置されるステージ76
は、鏡体86のベース部86bに取り付けられたステー
ジ固定部材126上に装着されている。具体的には、ス
テージ固定部材126は、標本Sに対して照明光が照射
されるように、鏡体86のベース部86bに取り付けら
れた窓レンズ部128に固定されている。また、ステー
ジ固定部材126の胴部内側には、ステージ固定部材1
26に対して相対的に上下動可能なコンデンサホルダ9
6が設けられている。このコンデンサホルダ96には、
標本Sに対して最適な照明光が与えられるように、コン
デンサレンズ94が装着されている。なお、ステージ固
定部材126の胴部には、フォーカスつまみ130が回
動自在に設けられており、このフォーカスつまみ130
を操作することによって、コンデンサホルダ96を観察
光軸Aに沿って相対的に上下動させることができる。こ
の結果、コンデンサレンズ94を介して標本Sに照射さ
れる照明光のフォーカス調節が行われる。
【0054】このような顕微鏡システムによれば、焦準
対象検出器82によって、電動レボルバ74が電動焦準
機構80に装着されていることが検出される。そして、
駆動制御部は、焦準対象検出器82から出力された検出
信号に基づいて、電動焦準機構80を駆動制御する。こ
の結果、対物レンズ72aと標本Sとの間の相対距離が
調節されて焦点合わせが行なわれる。
【0055】このように本発明の第1の実施例によれ
ば、顕微鏡システムの構成を変更することなく、ステー
ジ上下式と対物レンズ上下式との切り換えを容易に行う
ことが可能となる。
【0056】このような焦準方式の切り換え制御は、焦
準対象検出器82から出力される検出信号に基づいて行
われている。次に、本実施例に適用された焦準対象検出
器82の具体的な構成について、図3を参照して説明す
る。なお、同図では、ステージホルダ78が可動体10
4に装着された場合(即ち、ステージ上下式の場合)の
例が示されている。
【0057】図3(a),(b)に示すように、焦準対
象検出器82は、ステージホルダ78の装着側面78a
に埋設された磁石132と、一対のねじ134で可動体
104に固定され、3つのホールIC(H1,H2,H
3)を備えた基板136とから構成されている。なお、
磁石132は、レボルバ保持部材124(図2参照)に
も同様に設けられている(図示しない)。
【0058】いま、ステージホルダ78を位置決めピン
114によって可動体104に固定すると、磁石132
とホールIC(H1)が丁度対面することとなり、ホー
ルIC(H1)のみが“L”レベルから“H”レベルに
変化する。
【0059】また、標本S(図1及び図2参照)の厚み
が大きいとき、ステージホルダ78の上下動ストローク
をある程度確保するために、例えば点線で示す位置決め
ピン114′によってステージホルダ78を固定する
と、磁石132とホールIC(H2)が丁度対面するこ
ととなり、ホールIC(H2)のみが“L”レベルから
“H”レベルに変化する。
【0060】一方、レボルバ保持部材124(図2参
照)を可動体104に対して位置決め固定すると、磁石
132とホールIC(H3)が丁度対面することとな
り、ホールIC(H3)のみが“L”レベルから“H”
レベルに変化する。
【0061】このように、ホールIC(H1,H2,H
3)を基板136上の異なる位置に設けることによっ
て、上述した3種類の状態検出が可能となる。次に、リ
ミット検出器112(図1及び図2参照)の具体的な構
成について、図3(c)を参照して説明する。
【0062】図3(c)に示すように、リミット検出器
112は、可動体104の突起部104a(図1及び図
2参照)の末端に取り付けられたスリット板104b
と、このスリット板104bを挟むように配置された一
対のセンサ即ち第1及び第2のフォトインタラプタS
1,S2とを備えている。
【0063】このようなリミット検出器112によれ
ば、上記フォトインタラプタS1,S2によって、可動
体104の上下動ストロークによって移動するスリット
板104bのストローク位置(同図(c)に符号
で示す位置)と、その中間ストローク位置(同図
(c)にリミットA〜Cで示す位置)とを光学的に検出
することができる。
【0064】例えば、図3(c)と図4(a)との関係
から明らかなように、スリット板104bが符号の状
態の位置にあるとき、センサ即ち第1のフォトインタラ
プタS1から“H”信号が出力され、第2のフォトイン
タラプタS2から“L”信号が出力される。また、スリ
ット板104bが符号の状態の位置にあるとき、第1
のフォトインタラプタS1から“L”信号が出力され、
第2のフォトインタラプタS2から“L”信号が出力さ
れる。
【0065】次に、このような構成を有する本実施例の
顕微鏡システムの動作について、図1ないし図4を参照
して説明する。鏡体86の電源を投入すると、まず、初
期設定として、電動焦準機構80の可動体104に装着
されている焦準対象が、ステージホルダ78であるか、
あるいは、レボルバ保持部材124であるのか、また、
ステージホルダ78が装着されている場合には、その装
着位置が上(ステージ位置上)か下(ステージ位置下)
かが、焦準対象検出器82によって検出される。
【0066】このとき、焦準対象検出器82から出力さ
れた検出信号は、駆動制御部84に入力され、ここで、
図4(b)に示すような動作条件が決定され記憶され
る。例えば、ステージホルダ78がステージ位置上に装
着されている場合には、上下動ストロークの上限リミッ
ト(標本Sと対物レンズ72aとが接近する方)がリミ
ットA(図3(c)参照)となる。なお、レボルバ保持
部材124が装着されている場合には、対物レンズ72
aの上限リミットは、リミットB(図3(c)参照)と
なる。
【0067】なお、操作卓92には、対物レンズ切換操
作スイッチ92aと、フォーカス調節用の焦準操作スイ
ッチ92bと、標本Sを交換する際に操作されるサンプ
ルスイッチ92cとが設けられている(図1及び図2参
照)。
【0068】ステージホルダ78が装着されている場合
(ステージ上下式)、サンプルスイッチ92cは、最初
の1回目のスイッチ操作によって、規定された下限リミ
ット位置までステージホルダ78を退避させると共に、
元の位置を記憶し、2回目のスイッチ操作によって、記
憶された元の位置までステージホルダ78を復帰させる
機能を有する。なお、レボルバ保持部材124が装着さ
れている場合(対物レンズ上下式)も同様である。
【0069】実際の検鏡操作において、操作卓92の焦
準操作スイッチ92bを操作することによって、低倍の
対物レンズ(例えば、図1及び図2に符号72bで示す
対物レンズ)と標本Sとの間の焦点合わせが行われる。
【0070】次に、ステージ上下式の場合フォーカスつ
まみ98(図1参照)を操作して、コンデンサレンズ9
4を観察光軸Aに沿って上下動させることによって、標
本Sに最適な照明光が照射されるように調節する。な
お、対物レンズ上下式の場合には、フォーカスつまみ1
30(図2参照)を操作することになる。
【0071】この後、対物レンズ切換操作スイッチ92
aを操作すると、メインコントロール部90を介して駆
動制御部84に信号が送られる。このとき、駆動制御部
84は、初期設定時に記憶された動作条件に従ってステ
ッピングモータ110を駆動制御する。
【0072】このとき、焦準対象検出器82から出力さ
れた検出信号によれば、ステージ上下式の動作条件が記
憶されている場合、対物レンズ切換操作スイッチ92a
の操作後直ちに、ステッピングモータ110が駆動して
ステージ76を所定量だけ下降させる。この後、メイン
コントロール部90からレボルバ制御部88に信号が送
られて、所望の対物レンズ(例えば、図1及び図2に符
号72aで示す対物レンズ)に切り換わる。
【0073】対物レンズ切換動作完了後、レボルバ制御
部88からメインコントロール部90に切換完了信号が
送られる。このとき、駆動制御部84によってステッピ
ングモータ110が駆動され、下限位置にあるステージ
76を再び元の位置まで上昇させる。
【0074】一方、焦準対象検出器82から出力された
検出信号によれば、対物レンズ上下式の動作条件が記憶
されている場合、対物レンズ切換操作スイッチ92aの
操作後直ちに、ステッピングモータ110が駆動して電
動レボルバ74を所定量だけ上昇させる。そして、上記
同様に対物レンズの切換動作が行われた後、再び電動レ
ボルバ74が元の位置まで下降される。
【0075】このような一連の検鏡作業完了後、標本S
を交換する場合、操作卓92のサンプルスイッチ92c
を操作すると、メインコントロール部90から駆動制御
部84に信号が送られる。
【0076】このとき、駆動制御部84は、初期設定時
に記憶された動作条件に従ってステッピングモータ11
0を駆動制御する。即ち、駆動制御部84は、焦準対象
検出器82の検出信号に基く下限リミット位置まで可動
体104を下降させるように、ステッピングモータ11
0を駆動させると共に、可動体104の元の位置を記憶
する。
【0077】そして、可動体104が下限リミット位置
に到達したとき、リミット検出器112から出力された
信号に基づいて、駆動制御部84は、ステッピングモー
タ110を停止させ、ステージ76又は対物レンズ72
aを標本Sから退避させた状態に維持させる。
【0078】この間に標本Sが交換され、その交換後、
再びサンプルスイッチ92cを操作すると、メインコン
トロール部90から駆動制御部84に信号が送られる。
このとき、駆動制御部84によってステッピングモータ
110が駆動され、下限リミット位置にある可動体10
4を再び元の位置まで上昇させる。
【0079】このように、本実施例によれば、電動焦準
機構80に電動レボルバ74及びステージホルダ78の
いずれが選択的に装着されているのかを検出する焦準対
象検出器82と、この焦準対象検出器82から出力され
た検出信号に基づいて、電動焦準機構80を駆動制御し
て、上下動ストローク(リミット位置)や駆動方向及び
駆動速度を制御する駆動制御部84とを備えているた
め、検鏡用光学系及び焦準方式の種類を問わず、標本に
対する検鏡を短時間且つ高精度に行うことができる操作
性及び安全性に優れた顕微鏡システムを提供することが
できる。
【0080】なお、上述した実施例では、焦準対象検出
器82にホールIC(H1,H2,H3)が適用されて
いるが、これに限らず、例えばフォトインタラプタ等の
他の検出器を用いることも可能である。また、上述した
実施例は、透過照明光を用いて検鏡する透過型顕微鏡に
適用されているが、これに限らず、例えば落射照明型顕
微鏡に適用することも可能である。更に、上述した実施
例には、電動焦準機構80のアクチュエータとしてステ
ッピングモータ110が適用されているが、これに限ら
ず、例えばDCモータ等の他のアクチュエータを用いる
ことも可能である。更にまた、本実施例では、焦準機構
として送りねじ方式を採用しているが、周知のラック・
ピニオンを適用した場合でも同様の作用効果を奏するこ
とが可能である。
【0081】次に、本発明の第2の実施例に係る顕微鏡
システムについて、図5ないし図7を参照して説明す
る。なお、本実施例の説明に際し、第1の実施例と同一
の構成には同一符号を付して、その説明を省略し、以下
相違する構成についてのみ説明する。
【0082】図5及び図6に示すように、本実施例に
は、ステージ上下式の顕微鏡システムが適用されてお
り、ステージホルダ78は、電動焦準機構80の可動体
104に固定されている。このような顕微鏡システムに
は、標本Sに所定の照明光を与えるように、所定位置に
選択的に装着可能なコンデンサレンズユニット140
と、このコンデンサレンズユニット140の装着位置を
検出可能な検出手段とが設けられている。
【0083】検出手段は、第1のホールIC142と第
2のホールIC144とを備えており、第1のホールI
C142は、ステージホルダ78の装着面即ち後述する
コンデンサホルダ96が装着される側の面に埋設されて
いる。また、第2のホールIC144は、鏡体86のベ
ース部86bに取り付けられた窓レンズ部128の装着
面即ち後述するコンデンサレンズユニット140が装着
される側の面に埋設されている。
【0084】コンデンサレンズユニット140には、こ
のコンデンサレンズユニット140を窓レンズ部128
に装着した際、第2のホールIC144に対面する位置
に磁石146が埋設されている。
【0085】図5に示すステージ上下式の顕微鏡システ
ムでは、コンデンサレンズユニット140は、窓レンズ
部128に装着されている。この場合、窓レンズ部12
8に埋設されている第2のホールIC144は、磁石1
46の磁気作用を受けて、その信号レベルのみが“H”
レベルに変化する。このとき、第2のホールIC144
から出力された信号は、駆動制御部84に入力され、こ
こで、図7に示すような動作条件が初期設定され記憶さ
れる。
【0086】図6に示すステージ上下式の顕微鏡システ
ムでは、コンデンサレンズユニット140は、コンデン
サホルダ96を介してステージホルダ78に装着されて
いる。そして、このコンデンサホルダ96は、ステージ
ホルダ78に設けられたフォーカスつまみ98を操作す
ることによって、ステージホルダ78に対して相対的に
観察光軸Aに沿って上下動可能に構成されている。
【0087】この場合、ステージホルダ78に埋設され
ている第1のホールIC142の信号レベルのみが
“H”レベルに変化する。このとき、第1のホールIC
142から出力された信号は、駆動制御部84に入力さ
れ、ここで、図7に示すような動作条件が初期設定され
記憶される。
【0088】このように本実施例のステージ上下式の顕
微鏡システムでは、コンデンサレンズユニット140の
装着位置に応じた駆動条件を初期設定することができ
る。このような初期設定が完了した後、操作卓92を操
作することによって、上記第1の実施例と同様に、電動
焦準機構80に対する駆動制御が行われ、セットされて
いる対物レンズ(例えば、図5及び図6に符号72aで
示す対物レンズ)と標本Sとの間の焦点合わせが行われ
る。
【0089】このように本実施例によれば、コンデンサ
レンズユニット140の装着位置を検出し、その装着位
置に応じて電動焦準機構80の駆動制御が行われるた
め、検鏡用光学系及び焦準方式の種類を問わず、標本に
対する検鏡を短時間且つ高精度に行うことができる操作
性及び安全性に優れた顕微鏡システムを提供することが
できる。
【0090】なお、上述した本実施例では、検出手段と
してホールICを適用したが、これに限定されることは
なく、例えばフォトインタラプタ等の他の検出手段を用
いることもできる。また、第1及び第2のホールICの
いずれか一方を省略しても本実施例と同様の作用効果を
奏することが可能である。また、上述した実施例は、透
過照明光を用いて検鏡する透過型顕微鏡に適用されてい
るが、これに限らず、例えば落射照明型顕微鏡に適用す
ることも可能である。更に、上述した実施例には、電動
焦準機構80のアクチュエータとしてステッピングモー
タ110が適用されているが、これに限らず、例えばD
Cモータ等の他のアクチュエータを用いることも可能で
ある。更にまた、本実施例では、焦準機構として送りね
じ方式を採用しているが、周知のラック・ピニオンを適
用した場合でも同様の作用効果を奏することが可能であ
る。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、焦準方式やコンデンサ
レンズユニットの装着位置に対応して電動焦準機構の駆
動制御を行うことができるため、検鏡用光学系及び焦準
方式の種類を問わず、標本に対する検鏡を短時間且つ高
精度に行うことができる操作性及び安全性に優れた顕微
鏡システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るステージ上下式の
顕微鏡システムの構成を概略的に示す図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る対物レンズ上下式
の顕微鏡システムの構成を概略的に示す図。
【図3】(a)は、焦準対象検出器の構成を示す断面
図、(b)は、(a)の正面図、(c)は、移動してい
る可動体とリミット検出器との間の関係を模式的に示す
ブロック図。
【図4】(a)は、リミット検出器のセンサの信号レベ
ルを示す図、(b)は、電動焦準機構の動作条件を示す
図。
【図5】本発明の第2の実施例に係り、コンデンサレン
ズユニットが鏡体のベース部に装着されたステージ上下
式の顕微鏡システムの構成を示す図。
【図6】本発明の第2の実施例に係り、コンデンサレン
ズユニットがコンデンサホルダを介してステージホルダ
に装着されたステージ上下式の顕微鏡システムの構成を
示す図。
【図7】電動焦準機構の駆動条件を示す図。
【図8】従来の一般的な正立顕微鏡の構成を示す側面
図。
【図9】(A)は、従来のステージ上下式の顕微鏡の構
成を示す図、(B)は、従来の対物レンズ上下式の顕微
鏡の構成を示す図。
【図10】従来の光学顕微鏡の構成を示す側面図。
【符号の説明】
72a,72b…対物レンズ、74…電動レボルバ、7
6…ステージ、78…ステージホルダ、80…電動焦準
機構、82…焦準対象検出器、84…駆動制御部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の対物レンズを保持可能に構成され
    且つ所定の対物レンズを選択的に観察光軸上にセット可
    能に構成されたレボルバと、 標本が載置されるステージを光軸に垂直な方向に移動可
    能に保持し且つ前記標本を前記対物レンズの視野内に位
    置付け可能に構成されたステージホルダと、 前記レボルバ及び前記ステージホルダのいずれか一方を
    選択的に装着可能であって且つ前記レボルバ及び前記ス
    テージホルダのいずれか一方を観察光軸に沿って移動さ
    せることによって、前記対物レンズと前記標本との間の
    相対距離を調節して焦点合わせを行う電動焦準機構と、 この電動焦準機構に前記レボルバ及び前記ステージホル
    ダのいずれが選択的に装着されているのかを検出する検
    出手段と、 この検出手段から出力された検出信号に基づいて、前記
    電動焦準機構を駆動制御する駆動制御部とを備えている
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 【請求項2】 複数の対物レンズを保持可能に構成され
    且つ所定の対物レンズを選択的に観察光軸上にセット可
    能に構成されたレボルバと、 標本が載置されるステージを所定方向に移動可能に保持
    し且つ前記標本を前記対物レンズの視野内に位置付け可
    能に構成されたステージホルダと、 このステージホルダを支持し且つ観察光軸に沿って移動
    させることによって、前記対物レンズと前記標本との間
    の相対距離を調節して焦点合わせを行う電動焦準機構
    と、 前記標本に所定の照明光が与えられるように、所定位置
    に選択的に装着可能なコンデンサレンズユニットと、 このコンデンサレンズユニットの装着位置を検出可能な
    検出手段と、 この検出手段から出力された検出信号に基づいて、前記
    電動焦準機構を駆動制御する駆動制御部とを備えている
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
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