JPH0733282U - 洗濯補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】多数の通水空隙を持つケージ形且つ水に浮遊型
の殻体に、洗濯浴と接触してこれを活性化する小塊状体
を収容した形式で、洗濯機の洗濯浴に入れて使用する洗
濯補助具において、前記小塊状体の洗濯補助能を十分に
奏功させるようにする。 【構成】本考案は上記形式の洗濯補助具において、その
殻体１を経線方向に延在するケージ部材１１と緯線方向
に延在するケージ部材１２との結合で球形とし、ケージ
部材１２のうち殻体１の上，下半球につき少なくともほ
ぼ半分を構成するものを殻体１の球縦軸方向に指向する
ルーバ羽根形としたことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、多数の通水空隙を持ったケージ形且つ水に浮遊型の殻体に、洗濯浴 と接触してこれを活性化する小塊状体を収容した形式で、洗濯機の洗濯浴中に入 れて使用する洗濯補助具に関する。

【０００２】 近時、ある種のセラミックは洗濯浴の洗浄効果を向上させる働きのあることが 認められ、かかるセラミックでできた粒状物をケージ形且つ水に浮遊型の殻体に 収容した形式の洗濯補助具が実用されるようになった。

【０００３】

【従来の技術】

従来、前示形式の洗濯補助具は、それにおける殻体を天井部、床部が凸曲面状 になった円筒形とし、その凸曲面天井部及び床部を、ケ−ジ式芳香放散具にみら れるようなありふれたケージ構造による多数の通水空隙型としている。このよう なケージ構造の殻体によっては、洗濯浴中における殻体の該浴の渦による遊泳で 、内部に洗濯浴を取り入れることは殆んど望めず、殻体の胴部が多数の通水空隙 付きであったとしても、殻体内のセラミック粒状物に洗濯浴を効率よく接触させ るには、即ち殻体内部のセラミック粒状物の洗濯補助能を十分に発揮させるには 難がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、洗濯浴と接触してこれを活性化する小塊状体の洗濯補助能を 十分に奏功させ得る前述した形式の洗濯補助具を開発するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題解決のため、本考案は多数の通水空隙を持ったケージ形且つ水に浮遊 型の殻体に、洗濯浴と接触してこれを活性化する小塊状体が収容された洗濯補助 具において、殻体が経線方向に延在する第１のケージ部材と緯線方向に延在する 第２のケージ部材との結合で球形に形成され、第２のケージ部材のうち殻体の上 ，下半球につき少なくともほぼ半分を構成するものが、殻体の球縦軸方向に指向 するルーバ羽根形とされていることを特徴としている。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案の実施態様例を示す図面を参照して、本考案を説明する。

【０００７】 図で１が多数の通水空隙２を有するケージ形且つ水に浮遊型の殻体であり、該 殻体１の通水空隙２からこぼれない大きさを有する、洗濯浴と接触してこれを活 性化する小塊状体３が適量、該殻体１内部にばらで収容されている。殻体１の浮 遊型は、殻体１に浮子４を収容した形式によるものを採用するとよい。

【０００８】 殻体１は、経線方向に延在する第１のケージ部材１１と緯線方向に延在する第 ２のケージ部材１２との結合で、球形のケージ型に形づくられており、第２のケ ージ部材１２のうち、殻体１の上，下各半球につき少なくともほぼ半分を構成す るものが、殻体１の球縦軸方向に指向するルーバ羽根形に形成されている。

【０００９】 １３は殻体１の内面に形成された補強リブで、垂直環が所要のケージ部材背面 で延在して直交状に結合された形とされている。

【００１０】 本考案の洗濯補助具を洗濯機の洗濯浴中に入れて洗濯をすると、洗濯浴の渦流 で該洗濯浴中を殻体１が自転，公転的に泳動し、それにつれ殻体１内の小塊状体 ３が撹拌されるようにして洗濯浴と接触する。この事象それ自体は一般的である 。

【００１１】 本考案では上記の如く、洗濯浴と接触してこれを活性化する小塊状体３入りの 殻体１のケージ形態を第１のケージ部材１と合して形づくっている第２のケージ 部材１２が、殻体ケージの球縦軸方向に指向するルーバ羽根形とされている。

【００１２】 この構成は、殻体１が自転，公転的泳動を行う際、その回転方向によっては、 所定方向に指向しているルーバ羽根形の第２のケージ部材１２で、洗濯浴を殻体 １内空に取り入れることをもたらすし、またありふれたケージ構造と異なり、浴 に所謂剥離流れを生じさせて、通水空隙２に流入する浴の乱流撹拌を助ける。従 って、本考案では殻体１内の小塊状体３に対する浴の接触効率が良化され、該小 塊状体の洗濯補助能を十分に発揮させることができる。当該作用を奏功するには 、第２のケージ部材１２のうち、殻体１の上，下各半球につき少なくともほぼ半 分を構成するものが前示ルーバ羽根形であることを必要とする。

【００１３】 本考案では第１，２のケージ部材１１，１２による殻体１ケージを球形に形成 している。これは、洗濯槽壁に当ってもこれを擦損する懸念のない柔かい材料で 殻体１ケージができていても、第２のケージ部材１２の指向を保持し、第２のケ ージ部材１２の作用を安定したものにする。球形ケージは、他の形のケージより 圧縮に対する耐性が強い。

【００１４】

【考案の効果】

上記のように本考案は、洗濯浴と接触してこれを活性化する小塊状体の洗濯補 助能を十分に奏功させ得る冒頭記述形式の洗濯補助具を開発することの課題を達 成する。

【００１５】 しかも洗濯槽擦損の懸念のない柔かな材料のもので所期の作用を安定して奏功 させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１（Ａ）は本考案に係る洗濯補助具の一例を
示す斜視図、図１（Ｂ）は同上の断面図である。

【符号の説明】

１ 殻体 １１ 第１のケージ部材 １２ 第２のケージ部材 ２ 通水空隙 ３ 小塊状体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】多数の通水空隙を持ったケージ形且つ水に
   浮遊型の殻体に、洗濯浴と接触してこれを活性化する小
   塊状体が収容された洗濯補助具において、殻体が経線方
   向に延在する第１のケージ部材と緯線方向に延在する第
   ２のケージ部材との結合で球形に形成され、第２のケー
   ジ部材のうち殻体の上，下半球につき少なくともほぼ半
   分を構成するものが、殻体の球縦軸方向に指向するルー
   バ羽根形とされている洗濯補助具。