JPH07325574A - 電子楽器のペダル型操作子及び電子楽器 - Google Patents

電子楽器のペダル型操作子及び電子楽器

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JPH07325574A
JPH07325574A JP6139387A JP13938794A JPH07325574A JP H07325574 A JPH07325574 A JP H07325574A JP 6139387 A JP6139387 A JP 6139387A JP 13938794 A JP13938794 A JP 13938794A JP H07325574 A JPH07325574 A JP H07325574A
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JP
Japan
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pedal
pedal type
musical instrument
electronic musical
type operator
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JP6139387A
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Inventor
Atsushi Noguchi
敦 野口
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、少ない操作子の数で多種類のパラメ
ータを制御できるペダル型操作子及びこのペダル型操作
子を備えた電子楽器を提供することを目的とする。 【構成】本発明のは、水平軸に沿って回動すると共に、
垂直軸に沿って回動するペダル型操作子1、このペダル
型操作子の水平軸に沿った回動量を検出するポテンショ
メータ56と、垂直軸に沿った回動量を検出するポテン
ショメータ57と、前記ポテンショメータ56と前記ポ
テンショメータ57との何れか一方又は双方で検出され
た回動量に応じて楽音を制御する制御手段10、とを備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器に用いられる
ペダル型操作子及びこのペダル型操作子を備えた電子楽
器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばシンセサイザ、電子キーボ
ード、電子ピアノ、電子オルガン等といった電子楽器が
開発され実用に供されている。これらの電子楽器は、発
生する楽音に種々の効果を付与する機能を有しており、
その機能は操作子によって制御される。かかる機能のう
ち、連続的に変化するパラメータを制御する操作子とし
て、例えばホイール型操作子、ペダル型操作子等が知ら
れている。
【0003】例えば、従来のシンセサイザーはホイール
型操作子を備えている。このホイール型操作子として
は、例えば、鍵盤で弾いた音の音程を任意にシフトする
ためのピッチベンダー、或は、ビブラートの深さを変更
するためのモジュレーションホイール等が挙げられる。
また、従来の電子オルガンは、ペダル型操作子を備えて
いる。このペダル型操作子としては、例えば音量を変更
するエクスプレッションペダル、ワウ等のエフェクトを
制御するフットペダル等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ホイー
ル型操作子やペダル型操作子といった操作子は、連続的
に変化するパラメータを制御するという性質上、人が手
や足を用いて操作し続けなければならない。例えば、ホ
イール型操作子を操作するには、通常、左手を用いて所
望の位置に動かす必要がある。従って、このホイール型
操作子を操作しているときは左手で鍵盤を弾くことがで
きない。
【0005】また、近年の電子オルガンでは、エクスプ
レッションペダルの他に、他のエフェクトを制御するた
めのフットペダルを有するものが知られている。かかる
電子オルガンのペダル型操作子は、通常、右足を用いて
操作する。従って、複数のペダルを有するものはペダル
の踏み変えが必要となり、所望のタイミングで所定のエ
フェクトを挿入するという操作が困難である問題があっ
た。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
で、少ない操作子の数で多種類のパラメータを制御でき
るペダル型操作子及びこのペダル型操作子を備えた電子
楽器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係るペダル型操作子は、上記目的を達成するために、
第1の方向の軸に沿って回動すると共に、該第1の方向
とは異なる第2の方向の軸に沿って回動することを特徴
とする。
【0008】また、請求項2に記載の本発明の操作子
は、上記と同様の目的で、前記第1の方向の軸に沿った
回動量を検出する第1の検出手段と、前記第2の方向の
軸に沿った回動量を検出する第2の検出手段、とを備え
たことを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の本発明の電子楽器
は、上記と同様の目的で、第1の方向の軸に沿って回動
すると共に、該第1の方向とは異なる第2の方向の軸に
沿って回動するペダル型操作子と、該ペダル型操作子の
前記第1の方向の軸に沿った回動量を検出する第1の検
出手段と、前記ペダル型操作子の第2の方向の軸に沿っ
た回動量を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出
手段と前記第2の検出手段との何れか一方又は双方で検
出された回動量に応じて楽音を制御する制御手段、とを
備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明においては、ペダル型操
作子を、第1の方向の軸、例えば水平軸に沿って回動す
る他に、この第1の方向とは異なる第2の方向の軸、例
えば垂直軸に沿って回動できるようにしている。
【0011】これにより、水平軸に沿って回動する方向
に例えばエクスプレッションペダルとしての機能を割り
当て、垂直軸に沿って回動する方向に例えば他のエフェ
クトの機能を割り当てることが可能となる。なお、ペダ
ル型操作子に割り当てる機能は上記に限定されず、上記
以外の任意の機能を割り当てることができる。このよう
に、本発明によれば、1つのペダル型操作子で2つの機
能を発揮させることが可能となるので、例えば右足だけ
で2つのパラメータ、つまり2つのエフェクトを制御す
ることができ、操作性に優れたペダル型操作子を提供で
きる。
【0012】また、請求項2に記載の発明においては、
前記第1の方向の軸に沿った回動量を第1の検出手段で
検出し、同様に、前記第2の方向の軸に沿った回動量を
第2の検出手段で検出する。この検出結果に基づいて例
えば電子楽器の楽音信号を制御するように構成すれば、
1つのペダル型操作子で2つの制御信号を生成すること
ができるので、例えば右足だけで2つのパラメータ、つ
まり2つのエフェクトを制御することができ、操作性に
優れたペダル型操作子を提供できる。
【0013】また、請求項3に記載の電子楽器の発明に
おいては、第1の方向の軸に沿った回動量を第1の検出
手段で検出し、同様に第1の方向とは異なる第2の方向
の軸に沿った回動量を第2の検出手段で検出し、この検
出結果の一方又は双方を制御手段に送って楽音を制御す
るようにしている。
【0014】これにより、1つのペダル型操作子で2つ
の制御信号を生成し、この制御信号で楽音信号を制御す
るようにしたので、例えば右足だけで2つのパラメー
タ、つまり2つのエフェクトを制御することができ、操
作性に優れたペダル型操作子を提供できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るペダル型操作子及びこの
ペダル操作子を備えた電子楽器の実施例につき図面を参
照しながら詳細に説明する。なお、本実施例では、電子
楽器として電子オルガンを例に挙げて説明する。
【0016】図1は、本発明のペダル型操作子が適用さ
れた電子楽器を正面から見た外観図である。図1におい
て、1はペダル型操作子であり、2は上鍵盤、3は下鍵
盤、4は足鍵盤、5は操作パネルである。
【0017】演奏者は、この電子オルガンの前に座り、
左手又は右手で上鍵盤1、下鍵盤2及び操作パネル5を
操作し、左足で足鍵盤4を操作し、右足でペダル型操作
子1を操作しながら演奏を行う。
【0018】図2は、ペダル型操作子1を概略的に示す
ものであり、同図(A)は側面図、同図(B)は正面
図、同図(C)は平面図である。図2において、50は
本発明の第1の方向の軸に対応するものであり、水平方
向に設けられた水平軸である。この水平軸50は、支持
部材51に固着されている。また、水平軸50には足乗
せ台54を固着した部材54が回動自在に取り付けられ
ている。従って、足乗せ台53は図示矢印AB方向に所
定の角度で回動できるようになっている。
【0019】また、55は本発明の第2の方向の軸に対
応するものであり、筐体52に垂直方向に固着された垂
直軸である。この垂直軸55には、支持部材51の図中
底面に設けられた孔が嵌挿され、支持部材51、部材5
4及び足乗せ台53が一体となって図示矢印CD方向に
回動できるようになっている。
【0020】また、水平軸50の一端側(図中右側)に
は、本発明の第1の検出手段としてのポテンショメータ
56が設けられており、足乗せ台53の図示矢印AB方
向の回動量(回動角度)に応じた電圧を発生するように
なっている。また、軸55の一端側(図中上側)には、
本発明の第2の検出手段としてのポテンショメータ57
が設けられており、足乗せ台53の図示矢印CD方向の
回動量(回動角度)に応じた電圧を発生するようになっ
ている。このポテンショメータ56及び57で発生され
た電圧信号は、後述するように、CPU10に送られ
る。
【0021】ポテンショメータ56及び57としては、
例えば抵抗と摺動子とでなるボリューム、光で回転位置
を検出するポテンショメータ、その他種々のポテンショ
メータを用いることができる。
【0022】以下の実施例では、ペダル型操作子1の図
示AB方向の回動、つまりポテンショメータ56の出力
をエクスプレッション機能に割り当て、図示CD方向の
回動、即ちポテンショメータ57の出力をモジュレーシ
ョン(ビブラートの深さの制御)に割り当てた例につい
て説明する。なお、ペダル型操作子1の各回動に割り当
てる機能は上記に限定されず、例えばピッチベンド、バ
ランスコントロール、パンポット等の連続的に変化する
パラメータが取扱われる任意の機能を割り当てることが
できる。
【0023】次に、本発明のペダル型操作子1が適用さ
れた電子楽器の電気回路の構成について、図3のブロッ
ク図を参照しながら説明する。
【0024】本電子楽器は、図3に示されるように、中
央処理装置(以下、「CPU」という。)10、リード
オンリメモリ(以下、「ROM」という。)11、ラン
ダムアクセスメモリ(以下、「RAM」という。)1
2、パネルインタフェース13、鍵盤インタフェース1
5、音源(トーンジェネレータ)17及びMIDIイン
タフェース18がシステムバス30で相互に接続されて
構成されている。
【0025】CPU10は制御手段に対応するものであ
り、ROM11に格納されている制御プログラムに従っ
て、本電子楽器の全体を制御する。
【0026】ROM11には、上述したCPU10を動
作させるための制御プログラムが記憶されている他、C
PU10が各種処理に用いる種々の固定データが記憶さ
れている。このROM11の内容はCPU10により読
み出される。即ち、CPU10は、ROM11から制御
プログラム(命令)を読み出して解釈・実行すると共
に、所定の固定データを読み出して各種処理に使用す
る。
【0027】RAM12は、CPU10が制御プログラ
ムを実行する際に、種々のデータを一時記憶するために
使用される。このRAM12には、例えばデータバッフ
ァ、レジスタ、カウンタ、フラグ等の各領域が定義され
ている。
【0028】パネルインタフェース13は、操作パネル
14又はペダル型操作子1とCPU10との間のデータ
の送受を制御するものである。このパネルインタフェー
ス13には、操作パネル14及びA/D変換器40が接
続され、A/D変換器40には更にペダル型操作子1が
接続されている。
【0029】この操作パネル14には、図示は省略する
が、本電子楽器を制御するための各種スイッチ、表示器
等が設けられている。上記各種スイッチには、例えば音
色選択スイッチ、リズム選択スイッチ、音量コントロー
ルスイッチ、効果選択スイッチ等が含まれる。また、表
示器には、各スイッチのオン/オフに応じて点灯又は消
灯するLED表示器、所定のメッセージを表示するLC
D表示器等が含まれる。この操作パネル14の各スイッ
チのオン/オフを示す信号は、パネルインタフェース1
3に送られる。
【0030】また、ペダル型操作子1のポテンショメー
タ56及び57(図示しない)から出力されるアナログ
電圧信号はA/D変換器40に送られ、このA/D変換
器40でデジタル信号に変換されてパネルインタフェー
ス13に送られる。
【0031】パネルインタフェース13は、より具体的
には次のように動作する。即ち、パネルインタフェース
13は、所定周期で操作パネル14に対してスキャン信
号を送出し、このスキャン信号に応答して操作パネル1
4から返送される各スイッチのオン/オフを示す信号を
入力する。そして、この信号から各スイッチのオン/オ
フを1ビットに対応させたパネルデータ(以下、これを
「新パネルデータ」という。)を生成し、CPU10に
送る。
【0032】また、パネルインタフェース13は、所定
周期でA/D変換器40からの信号を受け取ることによ
り、ポテンショメータ56、57の回動位置に応じたデ
ータ(以下、「ペダルデータ」という。)を入力してC
PU10に送る。
【0033】また、パネルインタフェース回路は、CP
U10から送られてきた表示用データを操作パネル14
の表示器に送る。これにより、各スイッチに対応して設
けられたLED表示器が点灯又は消灯され、また、LC
D表示器に所定の数字、英文字、記号等が表示される。
【0034】なお、上記実施例では、パネルインタフェ
ース13には操作パネル13及びペダル操作子1(A/
D変換器40を含む)が接続されている例を示したが、
必要に応じてホイール型操作子を設けることもできる。
この場合は、上記ペダル型操作子1と同様に、例えばA
/D変換器を介して中点復帰型ホイールを接続すれば良
い。
【0035】鍵盤インタフェース15には、鍵盤装置1
6が接続されている。鍵盤装置16は、音高を指定する
ための複数の鍵を有している。この鍵盤装置16は楽音
の音程を指示するために使用される。この鍵盤装置16
の各鍵には、押鍵又は離鍵に連動して開閉するキースイ
ッチが設けられており、このキースイッチのオン/オフ
を示す信号は鍵盤インタフェース15に送られる。
【0036】鍵盤インタフェース15は、鍵盤装置16
とCPU10との間のデータの送受を制御するものであ
る。即ち、鍵盤インタフェース15は鍵盤装置16に対
してスキャン信号を送出し、このスキャン信号に応答し
て鍵盤装置16から返送される各キースイッチのオン/
オフを示す信号を入力する。そして、この信号から各鍵
のオン/オフを1ビットに対応させたキーデータ(以
下、これを「新キーデータ」という。)を生成し、CP
U10に送る。
【0037】音源17は、CPU10から送られてくる
データに基づいてデジタル楽音信号を生成するものであ
る。この音源17には波形メモリ19が接続されてい
る。波形メモリ19には、パルスコード変調(PCM)
された波形データが記憶されている。この波形メモリ1
9には、複数種類の音色を実現するべく、各音色、各鍵
域、押鍵速度等に対応した複数種類の波形データが記憶
されている。この波形データは、CPU10からの発音
指示があった時点で指定されている音色、発音指示され
た音高、発音指示に係る音のベロシティ等に応じて選択
されて読み出される。
【0038】音源17は、例えば複数のオシレータを備
えて構成されている。そして、鍵盤装置16の押鍵に対
応した楽音、又はMIDIデータに基づく楽音をそれぞ
れ発生するために所定の発音チャンネルに対して1個乃
至数個のオシレータが割り当てられるようになってい
る。発音が割り当てられたオシレータは、波形メモリ1
9から波形データを読み出し、これにエンベロープを付
加してデジタル楽音信号を生成する。この音源17にお
いて生成されたデジタル楽音信号は、D/A変換器20
に送られる。
【0039】D/A変換器20は、入力されたデジタル
楽音信号をアナログ楽音信号に変換して出力するもので
ある。このD/A変換器20が出力するアナログ楽音信
号は増幅器21に送られる。増幅器21は、入力された
アナログ楽音信号を所定の増幅率で増幅して出力するも
のである。この増幅器21が出力するアナログ楽音信号
はスピーカ22に送られる。スピーカ22は、電気信号
(アナログ楽音信号)を音響信号に変換する周知のもの
である。このスピーカ22により、鍵盤装置16の操作
に応じた楽音、MIDIインタフェース18から読み込
んだMIDIデータに基づく楽音が放音される。
【0040】MIDIインタフェース18は、本電子楽
器と外部装置との間のMIDIデータの受け渡しを制御
するものである。外部装置としては、例えばMIDIデ
ータを処理することのできるパーソナルコンピュータ、
シーケンサ、他の電子楽器等を挙げることができる。
【0041】次に、上記構成において、本発明のペダル
型操作子1が適用された電子楽器の実施例の動作につ
き、図4に示したフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0042】図4は、本電子楽器の動作を示すフローチ
ャートであり、電源投入により起動される。即ち、電源
が投入されると、先ず、初期化処理が行われる(ステッ
プS10)。
【0043】この初期化処理では、CPU10の内部状
態が初期状態に設定されると共に、RAM12に定義さ
れているレジスタ、カウンタ或いはフラグ等に初期値が
設定される。また、この初期化処理では、音源17に所
定のデータが送られ、電源投入時に不要な音が発生され
るのを防止する処理が行われる。この初期化処理が終了
すると、スイッチイベント処理が行われる(ステップS
11〜S15)。
【0044】このスイッチイベント処理は、操作パネル
14又はペダル型操作子1からパネルデータ又はペダル
データを取り込んで各スイッチ又はペダル型操作子1の
操作に応じた処理を行ったり、LED表示器に所定のデ
ータを送って点灯又は消灯させたり、又はLCD表示器
に所定のデータを送ってメッセージを表示させる処理を
行う。
【0045】スイッチイベント処理では、先ず、パネル
スキャンが行われる(ステップS11)。これは、次の
ようにして行われる。即ち、先ず、上述した方法で作成
されてパネルインタフェース13に保持されている新パ
ネルデータが読み込まれる。次いで、前回操作パネル1
4から読み込まれて既にRAM12に記憶されているデ
ータ(以下、「旧パネルデータ」という。)と上記新パ
ネルデータとが比較され、相違するビットをオンにした
スイッチイベントマップが作成される。このスイッチイ
ベントマップ中にオンになっているビットが存在する場
合に、スイッチイベントがあったことが判断されること
になる。
【0046】次いで、でスイッチイベントがあるかどう
かが調べられる(ステップS12)。これは上述したス
イッチイベントマップを参照することにより行われる。
即ち、このスイッチイベントマップ中にオンになってい
るビットが存在する場合に、スイッチイベントがあった
ことが判断される。ここでスイッチイベントがあること
が判断されると、スイッチ処理が行われる(ステップS
13)。このスイッチ処理では、例えば、音色選択スイ
ッチのイベントに対応した音色選択処理、リズム選択ス
イッチのイベントに対応したリズム選択処理、音量コン
トロールスイッチのイベントに応じた音量コントロール
処理、効果選択スイッチのイベントに対応した効果選択
処理等が行われる。
【0047】次いで、表示処理が行われる(ステップS
14)。この表示処理では、操作パネル14の各スイッ
チに対応して設けられているLED表示器を点灯し又は
消灯する処理が行われる。また、LCD表示器に所定の
数字、英文字、記号等を表示する処理が行われる。
【0048】次いで、ペダル型操作子処理が行われる
(ステップS15)。この処理は、A/D変換器40か
ら読み込んだペダルデータと前回にA/D変換器40か
ら読み込んで既にRAM12に記憶されているペダルデ
ータとを比較し、相違するかどうかを調べることにより
ペダル型操作子のイベントがあったかどうかが調べられ
る。そして、イベントがあったことが判断されると、そ
のイベントに応じた処理が行われる。即ち、ポテンショ
メータ56にイベントがあったことが判断されると、エ
クスプレッション処理が行われる。このエクスプレッシ
ョン処理では、ポテンショメータ56からの読み込まれ
たデータに応じて音量を変更する処理が行われる。
【0049】また、ポテンショメータ57にイベントが
あったことが判断されると、モジュレーション処理が行
われる。即ち、ポテンショメータ56からの読み込まれ
たデータに応じてビブラートの深さを変更する処理が行
われる。
【0050】以上のスイッチイベント処理が終了する
と、次いで、鍵盤イベント処理が行われる(ステップS
16)。鍵盤イベント処理では、先ず、鍵盤スキャンが
行われ、鍵盤装置16から鍵盤インタフェース15を介
して新キーデータが読み込まれる。次いで、前回読み込
んで既にRAM12に記憶されているキーデータ(以
下、「旧キーデータ」という。)と、上記新キーデータ
とが比較されて相違するビットをオンにしたキーイベン
トマップが作成される。
【0051】このキーイベントマップの作成が終了する
と、次いで、鍵盤イベントがあるかどうかが調べられ
る。これは、キーイベントマップ中にオンになっている
ビットが1つ以上存在するかどうかを調べることにより
行われる。即ち、キーイベントマップ中にオンになって
いるビットが1つ以上存在すると鍵盤イベントがあった
ことが判断される。ここで鍵盤イベントがないことが判
断されると、つまりキーイベントマップ中にオンになっ
ているビットが1つも存在しないことが判断されると、
この鍵盤イベント処理では何も行なわれない。
【0052】一方、鍵盤イベントがあることが判断され
ると、つまりキーイベントマップ中にオンになっている
ビットが1つ以上存在することが判断されると、そのイ
ベントはオンイベントであるかどうかが調べられる。そ
して、オンイベントであることが判断されると発音処理
が行われる。即ち、押鍵に係る鍵のキーナンバ、その時
点で選択されている音色番号、打鍵強度を示すベロシテ
ィデータ等を音源17が解釈できる形式のデータ、例え
ば波形アドレス、周波数データ、エンベロープデータ、
フィルタ係数等に変換し音源17に送る。
【0053】これにより、音源17は、鍵盤装置16に
割り当てられた発音チャンネルに対応するオシレータを
起動する。オシレータは波形メモリ19から波形データ
を順次読み出し、これにエンベロープを付加したデジタ
ル楽音信号を生成する。このデジタル楽音信号は、D/
A変換器20でアナログ楽音信号に変換され、増幅器2
1で所定の増幅が行われた後にスピーカ22に送られ
る。これにより、スピーカ22から押鍵に応じた楽音が
発生されることになる。
【0054】一方、オフイベントであることが判断され
ると、消音処理が行われる。これは、離鍵された鍵に対
応する発音中のオシレータを検索し、検索されたオシレ
ータに所定のデータを送ることにより実現される。
【0055】以上の鍵盤イベント処理が終了すると、次
いで、MIDI処理が行われる(ステップS17)。こ
のMIDI処理では、MIDIインタフェース18を介
して外部装置との間でMIDIメッセージの送受が行わ
れる。このMIDIメッセージに対する処理は、本発明
とは直接関係しないので説明は省略する。
【0056】このMIDI処理が終了すると、次いで、
自動演奏処理が行われる(ステップS18)。この自動
演奏処理は、ROM11に格納されている自動演奏デー
タを読み出して音源17に送ることにより、自動伴奏音
を発生させる処理である。この自動演奏処理も本発明と
は直接関係しないので詳細な説明は省略する。
【0057】上記自動演奏処理が終了すると、「その他
の処理」が行われる(ステップS19)。この「その他
の処理」には、図示しない他のペダル型操作子の押下に
伴うダンパ処理等が含まれる。その後ステップS11に
戻り、以下同様の処理を繰り返す。上記ステップS11
〜S19の繰り返し実行の過程で、パネル操作や鍵盤操
作に基づくイベントが発生すると、そのイベントに対応
する処理が行われることにより電子楽器としての各種機
能が発揮される。
【0058】以上説明したように、本実施例のペダル型
操作子及びこのペダル型操作子を用いた電子楽器によれ
ば、水平軸50に沿った回動量、つまりペダル型操作子
1の踏み込み量をポテンショメータ56で検出し、同様
に垂直軸55に沿った回動量、つまり左右の回転量をポ
テンショメータ57で検出し、この検出結果をCPU1
0に送って楽音を制御するようにしている。
【0059】これにより、1つのペダル型操作子1で2
つの制御信号、即ち、エクスプレッションとモジュレー
ションを制御する信号を生成することができるので、例
えば右足だけで2つのパラメータ、例えば音量及びビブ
ラートの深さを制御することができ、操作性に優れたペ
ダル型操作子及びこのペダル型操作子を適用した電子楽
器を提供できるものとなっている。
【0060】なお、上記実施例では、ペダル型操作子1
は、水平軸50又は垂直軸55に沿って回動するように
構成したが、各軸の方向は水平又は垂直に限定されるも
のではない。例えば、水平軸又は垂直軸の一方又は双方
に所定の傾斜を持たせて構成することもできる。この構
成によれば、演奏者がペダル型操作子1に足を載置して
操作する場合に、操作し易いという効果がある。
【0061】また、上記実施例では、ペダル型操作子1
は、水平軸50及び垂直軸55の2軸に沿って回動する
ように構成したが、例えばジョイスティック等に見られ
るように、無数の軸方向に回動するように構成すること
もできる。この場合、回動方向に応じて制御するパラメ
ータを決めておき、回動角に応じてそのパラメータの大
きさを制御するように構成することができる。かかる構
成によれば、1つのペダル型操作子1で多数のパラメー
タを制御できるという効果がある。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
少ない操作子の数で多種類のパラメータを制御できるペ
ダル型操作子及びこのペダル型操作子を備えた電子楽器
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のペダル型操作子が適用された
電子楽器の正面外観図である。
【図2】本発明のペダル型操作子の実施例の構成を示す
図である。
【図3】本発明のペダル型操作子が適用された電子楽器
の電気回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM11 12 RAM 13 パネルインタフェース 14 操作パネル 15 鍵盤インタフェース 16 鍵盤装置 17 音源 18 MIDIインタフェース 19 波形メモリ 20 D/A変換器 21 増幅器 22 スピーカ 30 システムバス 40 A/D変換器 50 水平軸 51 支持部材 52 筐体 53 足乗せ台 54 部材 55 垂直軸 56、57 ポテンショメータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向の軸に沿って回動すると共
    に、該第1の方向とは異なる第2の方向の軸に沿って回
    動することを特徴とする電子楽器のペダル型操作子。
  2. 【請求項2】 前記第1の方向の軸に沿った回動量を検
    出する第1の検出手段と、 前記第2の方向の軸に沿った回動量を検出する第2の検
    出手段、 とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子楽器
    のペダル型操作子。
  3. 【請求項3】 第1の方向の軸に沿って回動すると共
    に、該第1の方向とは異なる第2の方向の軸に沿って回
    動するペダル型操作子と、 該ペダル型操作子の前記第1の方向の軸に沿った回動量
    を検出する第1の検出手段と、 前記ペダル型操作子の第2の方向の軸に沿った回動量を
    検出する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との何れか一
    方又は双方で検出された回動量に応じて楽音を制御する
    制御手段、 とを備えたことを特徴とする電子楽器。
JP6139387A 1994-05-30 1994-05-30 電子楽器のペダル型操作子及び電子楽器 Pending JPH07325574A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101241710B1 (ko) * 2006-11-28 2013-03-08 현대자동차주식회사 차량용 페달구조
KR101715601B1 (ko) * 2015-09-24 2017-03-14 (주)우림 디지탈 피아노용 페달

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KR101241710B1 (ko) * 2006-11-28 2013-03-08 현대자동차주식회사 차량용 페달구조
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