JPH0732514U - 共振子 - Google Patents

共振子

Info

Publication number
JPH0732514U
JPH0732514U JP065714U JP6571493U JPH0732514U JP H0732514 U JPH0732514 U JP H0732514U JP 065714 U JP065714 U JP 065714U JP 6571493 U JP6571493 U JP 6571493U JP H0732514 U JPH0732514 U JP H0732514U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating body
resonator
electrostatic
weight portion
applying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP065714U
Other languages
English (en)
Inventor
健一 厚地
克彦 田中
洋一 持田
和文 森屋
友保 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP065714U priority Critical patent/JPH0732514U/ja
Publication of JPH0732514U publication Critical patent/JPH0732514U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械加工技術等によるトリミング加工を必要
とせず、検出感度が良好で、かつ、極めて小型の共振子
を提供する。 【構成】 シリコンのマイクロマシニング技術を利用し
てシリコン基板1に両端固定の重り部2と梁3からなる
振動体10を形成する。この振動体10に静電引力15を付与
する静電印加手段としての導電層12を、振動体に間隙を
介して対向配設する。この静電引力15を調整すること
で、振動体10の共振周波数を調整する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ジャイロ等の共振子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3には、従来の共振子の斜視図が示されている。この共振子16は、従来のシ リコンのマイクロマシニング技術等を利用して作製した微細素子の共振子16であ る。同図において、シリコン基板1上には窒化膜7およびポリシリコン膜5が形 成され、この窒化膜7およびポリシリコン膜5を、例えば、ドライエッチング等 によりシリコン基板1の両端固定の重り部2と梁3からなる振動体10が形成され ている。
【0003】 この振動体10の中央部の重り部2の両側には、横方向(梁3に対して直交方向 )の外側に向かって櫛形電極6Bが形成されており、櫛形電極6Bと対向する位 置、すなわち、両側のポリシリコン膜5側の位置に、横方向の内側に向かって櫛 形電極6Aが櫛形電極6Bに噛み合う状態で配置されている。これら櫛形電極6 A,6Bには、駆動用導体層11A,11Bが接続されており、図示しない導体パタ ーンを介して外部の電極パッド(図示せず)に接続されて励振器4を形成してい る。この励振器4の駆動用導体層11A,11Bに交流電圧を印加すると、櫛形電極 6A,6B間に静電力が発生し、この静電力により重り部2と梁3からなる振動 体10は、矢印Fの横方向(梁3に対して直交方向)に振動するようになっている 。
【0004】 上記構成の共振子16の櫛形電極6A,6Bを駆動して、重り部2と梁3からな る振動体10を横方向に振動し、この共振子16をZ軸を回転軸として回転させると 、図3の紙面に垂直方向にコリオリ力が発生し、このコリオリ力が重り部2と梁 3からなる振動体10に加えられ、振動体10はコリオリ力の方向に振動する。この ときの振動体10のコリオリ力による振動振幅の大きさに対応する電気信号を測定 することで、例えば、角速度の大きさを検知するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、共振子16を作製する場合、振動体10のコリオリ力の方向(紙面に垂 直方向)の周波数を、予め設計段階で共振周波数に設定して、振動体10の形状、 寸法、重量等をその共振周波数になるように設計製作するが、振動体10の形状、 寸法、重量等は、シリコンのマイクロマシニング技術の加工精度により設計通り に作製されない場合が度々あり、振動体10の共振周波数が設計上の周波数からず れることが度々発生する。振動体10の振動が共振状態ならば、構造的に起因する Q(Quality Factor)の値により振幅が飛躍的に増幅されるが、周波数がずれる と増幅が殆どされず、共振子の感度も著しく低下するという問題がある。そのた め、重り部2や梁3を、例えば、面倒な機械加工等によるトリミングを行い、振 動体10の共振周波数を設計の設定周波数に調整する必要がある。
【0006】 しかしながら、前記共振子16は、シリコンのマイクロマシニング技術を応用し て作製した微細な共振子16のため、機械加工を利用して所望の共振周波数を得る ために必要な微小のトリミング調整部分をトリミングしようとしても、面倒な機 械加工では加工精度上から微細な重り部2や梁3を所望の寸法、形状、重量等に 削り加工することは殆ど不可能である。したがって、共振子16の共振周波数を設 定の値に調整することは極めて困難であった。
【0007】 本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、面倒 なトリミング加工を行う必要がなく、検知感度が良好で、かつ、極めて小型の共 振子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、 本考案の共振子は、基板に浮いた状態に配置された重り部と、この重り部を両側 から支持する梁と、重り部を梁の長さ方向に対して直交する方向に振動する励振 器とを有する共振子において、前記重り部と梁とからなる振動体に静電曲げ張力 を付与する静電印加手段が振動体に間隙を介して対向配設されていることを特徴 として構成されている。
【0009】
【作用】
重り部と梁とからなる振動体に、静電曲げ張力を付与する静電印加手段を振動 体に間隙を介して対向配設する。この静電印加手段を駆動し、静電曲げ張力を調 整すると、振動体は引っ張られ、張力により振動体の周波数を高める方向となる 。これにより振動体を所望の共振周波数に調整し、共振子の感度を高める。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1には、本実施例の共振 子が示されている。本実施例の説明において、従来例と同一の名称部分には同一 符号を付し、その詳細な重複説明は省略する。本実施例の共振子16は、従来例と 同様に、シリコンのマイクロマシニング技術等を利用して作製した微細な素子の 共振子である。
【0011】 本実施例の共振子16は、従来例と同様に、ドライエッチング等により、シリコ ン基板1の両端固定の重り部2と梁3とからなる振動体10を形成し、この振動体 10の両側には、重り部2を梁3の長さ方向に対して直交する方向に振動する櫛形 電極6A,6Bの静電力を利用した励振器4を備えている。
【0012】 本実施例の共振子16の特徴的なことは、シリコン基板1のドライエッチング等 により形成した両端固定の重り部2と梁3とからなる振動体10に、図1の(b) に示すように、静電引力15を付与する静電印加手段を振動体10に間隙9を介して 対向配置したことである。この静電印加手段は導電層12からなり、図1の(a) に示されるように、導電パターン13を介して導電パッド14に接続されている。
【0013】 図2には、本実施例の共振子の作製プロセスが示されている。まず、図2の( a)に示すように、シリコン基板1上の外周側に窒化膜7を形成し、基板1上の 中央部には、リンPやボロンBをドープした静電印加手段としての導電層12を形 成する。この導電層12上に、図2の(b)に示すように、外周側の窒化膜7に跨 がついた状態で酸化膜等の犠牲層8を形成する。次いで、図2の(c)に示すよ うに、窒化膜7および犠牲層8上にポリシリコン膜5を形成し、図2の(d)に 示すように、例えば、ドライエッチング等により犠牲層8を除去して、間隙9を 介して振動体としての重り部2を基板1に浮いた状態で導電層12に対向配置し、 共振子16を作製する。
【0014】 本実施例の共振子16は振動体10のトリミングを行う必要がなく、図1に示すよ うに、導電パッド14を介して導電層12に直流電圧を印加し、導電層12の対向面の 振動体10を、静電引力によって基板1側に引き寄せて振動体10の形状を変化させ 、張力を調整することによって振動体の共振周波数を設計段階の共振周波数に合 わせる構成となっている。このように、前記静電印加手段によって静電引力を調 整し、振動体10の共振周波数を、予め設計段階で設定した共振周波数になるよう に調整することで、共振子16の感度が高められる。
【0015】 この共振子16の励振器4を駆動して、振動体10を梁3の長さに直交する方向( 横方向)に振動し、Z軸を回転軸として回転すると、図1の紙面に垂直方向にコ リオリ力が発生し、このコリオリ力が振動体10に加えられ、振動体10はコリオリ 力の方向に振幅する。この振幅の大きさを測定することで、従来と同様に角速度 を検出するものである。
【0016】 本実施例によれば、重り部2と梁3とからなる振動体10に、静電引力15を付与 する静電印加手段としての導電層12を振動体10に間隙を介して対向配設したので 、静電引力15を調整することにより、シリコンマイクロマシニング技術で作製し た微細な共振子16であっても、振動体10の共振周波数を予め設計段階で設定した 共振周波数に調整することができ、この共振子16は、その製造プロセスにおいて 生じた誤差や使用環境の変化にとらわれることがなく、高感度、高精度で、例え ば、角速度検出が可能となる。
【0017】 本考案は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。 例えば、上記実施例では共振周波数を調整する際に、静電印加手段によって振動 体10を基板1側に引き寄せることで引っ張り張力を形成したが、例えば、静電印 加手段に極性の異なる電圧を印加し、静電反発力を振動体10に加え、振動体10を 逆方向に曲げて、同様に引っ張り張力を形成し、共振周波数を調整してもよい。
【0018】 また、上記実施例では、基板1に浮いた状態で、重り部2と梁3とからなる振 動体10を両端固定する構成としたが、この振動体10を片側固定方式(片持ち梁方 式)としてもよい。
【0019】 さらに、上記実施例では、ジャイロの共振子について説明したが、本考案の共 振子はジャイロ以外の他の分野にも利用することができる。
【0020】 さらにまた、上記実施例では、静電印加手段としての導電層12を振動体10の下 側に位置する基板1側に設けたが、この静電印加手段としての導電層12を振動体 10の上側に間隙を介して設けてもよい。
【0021】
【考案の効果】
本考案は、重り部と梁とからなる振動体に、静電曲げ力を付与する静電印加手 段を振動体に間隙を介して対向配設する構成としたので、静電曲げ力を調整する ことにより、シリコンマイクロマシニング技術で作製した微細な共振子であって も、所望の共振周波数に調整することができ、この共振子はその製造プロセスに おいて生じた誤差や使用環境の変化にとらわれることがなく、高感度、高精度の 、例えば、角速度の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の共振子の説明図である。
【図2】本実施例の共振子の製造プロセスの説明図であ
る。
【図3】従来の共振子の説明図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 重り部 3 梁 4 励振器 5 ポリシリコン膜 7 窒化膜 9 間隙 10 振動体 12 静電印加手段としての導電層 15 重り部、梁と静電印加手段との静電引力
フロントページの続き (72)考案者 森屋 和文 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)考案者 長谷川 友保 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に浮いた状態に配置された重り部
    と、この重り部を両側から支持する梁と、重り部を梁の
    長さ方向に対して直交する方向に振動する励振器とを有
    する共振子において、前記重り部と梁とからなる振動体
    に静電曲げ張力を付与する静電印加手段が振動体に間隙
    を介して対向配設されていることを特徴とする共振子。
JP065714U 1993-11-15 1993-11-15 共振子 Pending JPH0732514U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP065714U JPH0732514U (ja) 1993-11-15 1993-11-15 共振子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP065714U JPH0732514U (ja) 1993-11-15 1993-11-15 共振子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0732514U true JPH0732514U (ja) 1995-06-16

Family

ID=13294970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP065714U Pending JPH0732514U (ja) 1993-11-15 1993-11-15 共振子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0732514U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004032132A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Seiko Epson Corp 振動子、マイクロレゾネーター、弾性表面波素子、薄膜バルク振動子、電子機器およびそれらの製造方法
JP2005533400A (ja) * 2001-09-28 2005-11-04 インテル・コーポレーション 極超短波mem共振器のための中心質量の減少したマイクロブリッジ構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533400A (ja) * 2001-09-28 2005-11-04 インテル・コーポレーション 極超短波mem共振器のための中心質量の減少したマイクロブリッジ構造
JP2004032132A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Seiko Epson Corp 振動子、マイクロレゾネーター、弾性表面波素子、薄膜バルク振動子、電子機器およびそれらの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3483567B2 (ja) 一体化センサを備えたモノリシックシリコン・レートジャイロ
JPH03501529A (ja) 静電的に励振される複式振動ビームの力トランスデューサ
JP3090024B2 (ja) 角速度センサ
JPH1019577A (ja) 角速度センサ
JP3230347B2 (ja) 角速度センサ
JP2000512019A (ja) 小型ボックス型振動ジャイロスコープ
JPH1164001A (ja) 角速度センサ
JP3351325B2 (ja) 共振子
JPH0732514U (ja) 共振子
JPH11351878A (ja) 振動型角速度センサ
JPH08184448A (ja) 角速度センサ
JP3336730B2 (ja) 角速度センサ
JPH09159460A (ja) 角速度センサ
JP3230359B2 (ja) 共振型振動素子
JP2000105124A (ja) 静電駆動,静電検出式の角速度センサ
JP2001082964A (ja) 共振素子
JP4320934B2 (ja) 半導体角速度センサ
JP3309564B2 (ja) 振動素子の周波数調整機構
JP3181368B2 (ja) ジャイロ装置
JPH05322579A (ja) ジャイロ装置
JP2001183140A (ja) 振動子駆動機構および角速度センサ
JPH1038578A (ja) 角速度センサ
JP2004191224A (ja) 角速度センサ、その製造方法および該角速度センサを用いて角速度を測定する方法
JP3198194B2 (ja) ジャイロ装置及びその駆動方法
JP2004301575A (ja) 角速度センサ