JPH0732427Y2 - 中空栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 産業上の利用分野 本考案はアルコール飲料瓶等の封緘に用いて好適な中空
栓に関する。

従来の技術 元来洋酒びん等の栓はガラス、それも鉛入りのむく、す
なわち、中空でないもの、あるいは、コルク栓が用いら
れていた。しかしながら、これらはコストが高くつくの
で、次第に中空のガラスが用いられるようになってき
た。

考案が解決しようとする問題点 中空のガラスを用いる中空栓は製造に複雑な工程を要
し、２次加工で多数の不良品を出す等の問題が合った。

考案の構成 問題点を解決する為の手段 本考案は上記従来の問題点を解決する為に成されたもの
であり、上部の大径の頭部と下部の下端を開放した小径
の栓部とから成る中空栓において、該栓部の外周に凹凸
条または刻み目を設け、これに外周面に円筒状コルクを
装着し、内周面に前記凹凸条または刻み目に係合する凹
凸条または刻み目を設け、下端を封鎖した円筒体を止め
栓として嵌着したことを特徴とする中空栓に係わるもの
である。

作用 本考案中空栓は中空のガラスまたはプラスチックにより
頭部と下端を開放された栓部とを一体に形成し、栓部に
筒状のコルクを嵌着し、栓部の開放下端を止め栓で封鎖
するものであるから、栓部の液止めのためのガラスまた
はプラスチックの溶着とか溶封などの複雑な工程を省く
ことができ、中空栓は液体が中空部に侵入しないよう液
止めを必要とするが本考案ではコルクト止めの栓をもっ
て液止めを兼ねている。

実施例 図面の実施例により本考案を詳細に説明する。

図面は本考案中空栓の１部を中央縦断して示す正面図で
ある。図において、１は頭部、２は栓部、３はコルク、
４は止め栓である。頭部１は中空であり、栓部２は下端
を開放した筒状である。頭部１と栓部２の間には膨出部
６があり、膨出部６と止め栓４と共に栓部２に嵌着した
コルク３との間にはやはり栓部２に嵌着してリング５が
ある。止め栓４の筒状部4aの内周面には突条７があり、
栓部２の外周面に設けられた周溝８があって、これらは
止め栓４がその筒状部4aに嵌着したコルク３と共に栓部
２に嵌入したとき、前者が後者に嵌着する関係になって
いる。このことと共に筒状部4aにはコルク３が嵌着して
いるので、止め栓４が栓部２から脱出することはあり得
ない。止め栓４の封鎖端4bの中央部からはインナーリン
グ９が立ち上がっており、中空栓内部に容器内容液が入
り込まぬよう液止めの機能を果たす。また、止め栓４の
封鎖端4bはフランジ状に張り出しており、この張出し部
10はコルク３の下端を保持し、その脱出を防ぐ機能を果
たす。したがって、止め栓４は液の中空栓内への浸入防
止とコルクの脱出防止の２機能を有するのである。

考案の効果 本考案中空栓は、硝子による従来の中空栓のように複雑
な多くの工程を要せず、頭部と下端を開放した栓部とか
ら成る本体部分と円筒状のコルクとコルク止めおよび液
止めの２機能を備えた止め栓とを用いることにより、製
造容易、かつ、組立容易で低廉なものとなっているので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案中空栓の１部を中央縦断して示す正面図で
ある。 １……頭部、２……栓部、３……コルク、４……止め
栓、4a……筒状部、4b……封鎖端、５……リング、６…
…膨出部、７……突条、８……周溝、９……インナーリ
ング、10……張出し部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上部の大径の頭部と下部の下端を開放した
   小径の栓部とから成る中空栓において、該栓部の外周に
   凹凸条または刻み目を設け、これに外周面に円筒状コル
   クを装着し、内周面に前記凹凸条または刻み目に嵌合す
   る凹凸条または刻み目を設け、下端を封鎖した円筒体を
   止め栓として嵌着したことを特徴とする中空栓
2. 【請求項２】前記止め栓の封鎖端をフランジ状に張り出
   させ、この張出し部によってコルク下端を保持するごと
   くしたことを特徴とする請求項１の中空栓
3. 【請求項３】前記止め栓に封鎖端の中央部から立上り前
   記栓部の下端開放部に嵌入するインナーリングを設けた
   ことを特徴とする請求項２の中空栓
4. 【請求項４】頭部と栓部の間に中間膨出部を設け、これ
   とコルクの間にリングを介在させたことを特徴とする請
   求項２または３の中空栓