JPH07323926A - 自動荷扱い装置 - Google Patents

自動荷扱い装置

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JPH07323926A
JPH07323926A JP12256794A JP12256794A JPH07323926A JP H07323926 A JPH07323926 A JP H07323926A JP 12256794 A JP12256794 A JP 12256794A JP 12256794 A JP12256794 A JP 12256794A JP H07323926 A JPH07323926 A JP H07323926A
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JP
Japan
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load
upper lid
industrial robot
cardboard box
distance
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Application number
JP12256794A
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English (en)
Inventor
Shigeki Tanaka
茂樹 田中
Shiyoutarou Iwata
彰太郎 岩田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業ロボット1によるパレタイス作業時にお
いて、積み荷である段ボール箱5の上蓋が開いてしまっ
ているような不良の状態を検出する自動荷扱い装置を得
る。 【構成】 作動先端部2下部の吸着パッド3近傍に超音
波センサ8を一つ装着する。この超音波センサ8を作動
先端部2ごと走査させることにより、段ボール箱5上面
の中心部を挟んで対角線上の2箇所において空間距離を
計測し、この計測結果によって、段ボール箱5が良品か
あるいは不良品であるかを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、産業ロボットにより
積み荷を吸着して荷扱いする自動荷扱い装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の自動荷扱い装置を示す全
体構成図である。図において、1はアーム1aの作動先
端部2に設けられた把手である吸着パッド3を有する産
業ロボット、4は産業ロボット1近傍に配置された供給
パレット、5は供給パレット4上に積み重ね状に積載さ
れた積み荷である複数の段ボール箱、6は産業ロボット
1のアーム1aの動作範囲内に配置され、産業ロボット
1により段ボール箱5を積み付ける積付パレット、7は
産業ロボットの制御を行う制御装置である。
【0003】このような従来の自動荷扱い装置におい
て、制御装置7により産業ロボット1に対して、段ボー
ル箱5を供給パレット4上から積付パレット6上に積付
ける指令が発せられると、産業ロボット1はアーム1a
の作動先端部2に備えられた吸着パッド3により、供給
パレット4上の段ボール箱5の中心部分を吸着把持して
持ち上げ、そのままの吸着把持した状態で、産業ロボッ
ト1およびアーム1aが回動することにより段ボール箱
5を積付パレット6上に運び、積付ける荷扱い動作を行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の自
動荷扱い装置では、積付パレット6上に積付けられた段
ボール箱5の上蓋の状態を判断せずに、常に産業ロボッ
ト1に装備された吸着パッド3により段ボール箱5の中
芯部分を吸着把持する処理が行われる。このため、段ボ
ール箱5の上蓋が開いている等の不良が発生していて
も、産業ロボット1は段ボール箱5の不良の状態を認識
できないため、単調に吸着パッド3による吸着把持処理
を行ってしまうので、段ボール箱5が上蓋の開いた状態
で吸着把持され、段ボール箱5が変形してしまう不具合
が発生するといった問題点があった。
【0005】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、供給パレット上
に積載された段ボール箱の上蓋の状態から段ボール箱の
上蓋を吸着把持する搬送作業における障害を認識するこ
とができ、未然に産業ロボットによる吸着把持による搬
送作業における障害を回避する自動荷扱い装置を得るも
のである。また、第2の目的は、供給パレット上に積載
された段ボール箱の上蓋の開閉状態を正確に認識するこ
とができ、上蓋が閉められていない積み荷の上蓋を吸着
把持する搬送作業における障害が発生している積み荷に
ついては、吸着把持による搬送作業における障害を回避
する自動荷扱い装置を得るものである。また、第3の目
的は、積み荷の上蓋の状態を複数の検出地点により検出
することにより、積み荷の上蓋の状態を認識する精度を
向上させた自動荷扱い装置を得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動荷扱
い装置においては、積み荷を把手により吸着して搬送す
る産業ロボットと、この産業ロボットの把手が装着され
ている作動先端部に設けられ、積み荷の上蓋の状態を検
出する検出手段と、この検出手段の情報により積み荷の
上蓋の不良状態を吸着把持する搬送作業における障害を
認識し、積み荷の搬送作業場の障害を通知する上蓋不良
通知手段と、この上蓋不良通知手段手段からの積み荷の
上蓋不良の通知に基づいて、上記産業ロボットに対し
て、積み荷の搬送動作における障害を回避すべく制限を
与える制御手段とを備えたものである。
【0007】また、積み荷の上蓋の状態を検出する検出
手段は、上記積み荷の上蓋の開閉状態を認識するため
に、積み荷と作動先端部との空間距離を計測または感知
を行い、この検知手段により計測された空間距離が所定
値以外の時、または 空間距離が予め定められた範囲内
にあることを感知できなかった時は、積み荷の上蓋が閉
められていない積み荷の上蓋を吸着把持する搬送作業に
おける障害が発生していることを上蓋不良通知手段によ
り認識するようにしたものである。
【0008】さらに、検出手段を走査させることによ
り、複数の検出地点で積み荷の状態を検出し、積み荷の
不良を認識するようにしたものである。
【0009】さらにまた、検出手段を産業ロボットの作
動先端部に複数個設けるようにしたものである。
【0010】
【作用】上記のように構成された自動荷扱い装置におい
ては、産業ロボットの作動先端部に設けられた検出手段
が、積み荷の上蓋の状態を検出し、上蓋不良通知手段に
出力し、その検出手段の情報により積み荷の上蓋を吸着
把持する搬送作業における障害を認識して、その障害を
持った積み荷に対しては搬送動作における障害を回避さ
せるべく制御を行うため、積み荷の上蓋に不良が発生し
ている場合には搬送動作における障害を回避するように
働く。
【0011】また、積み荷の上蓋の開閉状態を検出する
ために積み荷と作動先端部との空間距離の計測または感
知を検出手段が行い、この検出手段により計測された空
間距離が所定以外の時、または空間距離が予め定められ
た範囲内にあることを感知できなかった時は、積み荷の
上蓋が締められていない積み荷の上蓋を吸着把持する搬
送作業における障害が発生していることを認識する構成
としたので、積み荷の上蓋の開閉状況の認識が簡単な装
置で行えように働く。
【0012】さらに、検出手段を走査させることによ
り、複数の検出地点で積み荷の状態を検出し、積み荷の
不良を検出することができるので、一つの検出手段が順
次積み荷の上蓋の状態を複数の検出地点により検出させ
るよう働く。
【0013】さらにまた、検出手段を作動先端部に複数
個設けたことにより、一度で同時に複数の検出地点によ
り積み荷の上蓋の状態を検出するさせるよう働く。
【0014】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例である自動荷扱い
装置を示す全体構成図であり、図において、1〜7は上
述した従来装置と全く同一なので説明は省略する。8は
作動先端部2の吸着パッド3の近傍に一つ取りつけら
れ、積み荷の上蓋を吸着把持する搬送作業における障害
(段ボール箱5の上蓋が閉められていない状態、異物が
上蓋上に載置されている状態等)を検出するために、段
ボール箱5上面との間の空間距離を計測する測定手段で
あり、例えば超音波センサである。図2は第1の測定位
置および第2の測定位置を示した図であり、図3はこの
発明の自動荷扱い装置の動作を説明したフローチャート
である。
【0015】このように構成された自動荷扱い装置の動
作について説明する。まず、制御手段7からは産業ロボ
ット1に対して段ボール箱5を供給パレット4から積付
パレット6へと積付け作業を行うよう指令が発せられ、
この指令に基づき産業ロボット1のアーム1aの作動先
端部2は、ステップST11により把持すべき段ボール
箱5を検索する。検索により、把持すべき段ボール箱5
が確定したら、この段ボール箱5が不良品であるかどう
かを判断するために、ステップST12に移行する。
【0016】ステップST12においては、作動先端部
2に取りつけられた超音波センサ8により作動先端部2
と段ボール箱5の上面との間の空間距離を超音波センサ
8により計測する。作動先端部2に設けられた超音波セ
ンサ8による作動先端部2と段ボール箱5の上面との空
間距離の計測は、産業ロボット1の作動先端部2が段ボ
ール箱5上方の第1の測定位置に移動し、作動先端部2
と段ボール箱5上面の第1の空間距離h1を超音波セン
サ8により計測し、制御装置7内に存在する上蓋不良通
知手段である認識部(図示せず)に記憶する。その後、
第2の測定位置に産業ロボット1の作動先端部2に走査
させ、その第2の測定位置において超音波センサ8によ
り第2の空間距離h2を計測し、同様に制御装置7内に
存在する認識部に記憶する。ここでの、第1および第2
の測定位置は、段ボール箱5の上面の上蓋が開いている
かどうかを判断できる位置であり、例えば、段ボール箱
5上面における、中心部をはさんでの対角線上の2地点
である。
【0017】次にステップST13では、制御装置7内
の認識部において、第1の測定位置および第2の測定位
置の測定結果である第1の空間距離h1および第2の空
間距離h2を、予め産業ロボット1の制御プログラムに
定められて認識部に記憶されている、作動先端部2と段
ボール箱5との空間距離(以下、基準距離hという)と
それぞれ比較する。ここで基準距離hは、制御装置7の
産業ロボット1の制御プログラムにより作動先端部2が
制御されているので、常に一定の値となっている。ステ
ップST13での検出部による比較の結果、少なくとも
第1または第2の測定位置の測定結果が基準距離hの値
と掛け離れている場合は、段ボール箱5の上蓋は開かれ
ていると判断できるので、不良と判断して、ステップS
T14へと進み、不良を回避するため産業ロボット1を
エラー停止させる。エラー停止が発生すると、例えば、
作業者により供給パレット4上の不良の段ボール箱5を
取り除いたり、段ボール箱5の上蓋を不良がないように
締め直したりして、不良の段ボール箱5を良品に設定し
直す。ここでの不良か否かの判断は、認識部により第1
および第2の空間距離h1、h2と基準距離hとの比較
により判断するが、多少の誤差(段ボール箱5の状態に
左右される値であり、例えば±数10mm)を考慮する
必要がある。
【0018】また、ステップST13の認識部による比
較の結果、第1および第2の測定位置により求められた
第1および第2の空間距離h1、h2が、基準距離hの
許容誤差範囲内に納まっているときは段ボール箱5は良
品であると判断し、ステップST15に進み、作動先端
部2に装備された吸着パッド3により段ボール箱5を吸
着把持し、ステップST16で段ボール箱5を積付パレ
ット6へと搬送し、ステップST17により積付パレッ
ト6へと積付ける。その後、ステップST18により積
付作業が完了か未完了かを判断し、もし未完了ならば、
ステップST11に戻り上述した作業を完了するまで繰
り返す。完了しているならば、積付作業を終了する。
【0019】ここで、ステップST13による認識部内
での、第1の空間距離h1および第2の空間距離h2と
の比較をさらに詳細に説明すると、認識部内では、基準
距離hと求められた第1の空間距離h1との減算を行
い、その値の絶対値が10mm以内の値である場合は第
1の位置では良品であると判断でき、それに対して、減
算の値の絶対値が10mm以上の値である場合は不良品
であると判断する。その後、基準距離hと第2の空間距
離h2との減算を行い、同様にその値の絶対値が10m
m以内の値である場合は第2の位置では良品であると判
断し、10mm以上の時は不良品であると判断する。基
準距離hと、第1および第2の空間距離h1、h2との
双方の比較の結果が所定値以内の誤差である場合にだ
け、段ボール箱5は良品であると判断する。
【0020】このように、ステップST11〜ステップ
ST14までにおいて、産業ロボット1が段ボール箱5
を吸着把持する前の段階で、2つの測定位置で超音波セ
ンサ8により空間距離を測定し、その測定結果に基づき
段ボール箱5に不良が発生しているか否かを判断する。
【0021】この空間距離の計測方法であるが、作動先
端部2の取りつけられた一つの超音波センサ8により段
ボール箱5の不良を検出するためには、複数の計測地点
により作動先端部2と段ボール箱5の上面との空間距離
を測定することが望ましいので、本実施例では、図2に
示されるよう第1および第2の2箇所の計測地点を設け
た例において説明するが、本発明はこれに限られるもの
ではなく、観測地点を一箇所または複数としても同様で
あることは言うまでもない。また、本実施例では、産業
ロボット1の作動先端部2を走査させ、2つの測定地点
の測定を行う方法を示したが、超音波センサ8自体を作
動先端部2内を移動させるようにしても同様であるのは
言うまでもない。
【0022】このように構成された自動荷扱い装置にお
いては、供給パレット4上の段ボール箱5の上蓋の状態
を、超音波センサを走査させることにより2箇所におい
て上蓋と作動先端部2との空間距離より計測し、基準距
離hとの比較により上蓋後開いてしまっている等の不良
を検出して、積み荷の上蓋を吸着把持する積付作業にお
ける障害が発生している段ボール箱5に対しては回避動
作として積付作業を停止するので、段ボール箱5の変形
を防ぐことができると共に、作業効率が向上する。ま
た、本実施例では、積み荷の上蓋が締められていない積
み荷の上蓋を吸着把持する搬送作業における障害を回避
すべく制御を産業ロボット1のエラー停止として表わし
たが、本発明はこれに限られるものではなく、回避手段
として、迂回したりする制御としても本発明の効果が得
られるのは言うまでもない。
【0023】実施例2.なお、上記実施例1では、検出
手段である超音波センサ8を一つ作動先端部2に取りつ
け、作動先端部2を制御装置7からの制御により第1の
測定位置および第2の測定位置に走査させ、2箇所の測
定地点において、積み荷の上蓋を吸着把持する搬送作業
における障害(実施例1と同様)を検出するために作動
先端部2と段ボール箱5上面との空間距離を測定し、そ
れら測定結果に基づいて段ボール箱5に不良が発生して
いるか否かを判断したが、図4、図5に示されるように
本実施例では、超音波センサ8を作動先端部2に2箇所
設置した例を説明する。
【0024】図4において、1〜7は上述した実施例1
と全く同様であるので、説明は省略する。9および10
は実施例1と同様の超音波センサであり、それぞれ作動
先端部2の吸着パッド3近傍に設置されており、2箇所
の設置位置により同時に、上述した実施例で示した第1
の測定位置および第2の測定位置に対応する段ボール箱
5の上面の上蓋が開いているかどうかを判断できる位置
(例えば、段ボール箱5の上面においての中心部をはさ
んでの対角線上の2地点)を測定している。積付け作業
の制御は、実施例1で説明した図3に基づき同様に制御
されているので全体的な説明は省略するが、段ボール箱
5が良品であるか不良品であるかの判断だけが、実施例
1に比べて超音波センサ9、10が2箇所設置され、装
置自体の変更となるので、ステップST13を詳細に説
明する。
【0025】図5に示されるように、産業ロボット1の
作動先端部2は、積付ける段ボール箱5の吸着把持作業
を行う位置に停止し、走査することなく、超音波センサ
9および10が同時に作動先端部2と段ボール箱5上面
との空間距離h3およびh4を計測し、制御装置7内の
認識部に記憶する。この同時に計測された二つの計測値
h3およびh4と、基準距離hの値との比較を実施例1
と同様に制御装置7内の認識部により比較し、段ボール
箱5が良品か不良品かを判断する。
【0026】このように構成された自動荷扱い装置にお
いては、超音波センサを作動先端部2に2箇所設けたこ
とにより、実施例1の効果に加え、同時に短時間で作動
先端部2と段ボール箱5の上蓋との空間距離を計測する
ことができる。
【0027】実施例3.また、上記実施例2では、検出
手段である超音波センサ9、10を作動先端部2に2箇
所取り付け、2箇所の測定地点において、作動先端部2
と段ボール箱5上面との空間距離をそれぞれ同時に測定
し、それら測定結果に基づいて段ボール箱5に不良が発
生しているか否かを判断したが、図6、図7に示される
ように本実施例では、距離限定ビームセンサ11、12
を作動先端部2に2箇所設置した例を説明する。
【0028】図6において、1〜7は上述した実施例
1、2と全く同様であるので、説明は省略する。11は
第1の距離限定ビームセンサ、12は第2の距離限定ビ
ームセンサであり、それぞれ作動先端部2の吸着パッド
3近傍に設置されており、2箇所の設置位置により同時
に、上述した実施例で示した第1の測定位置および第2
の測定位置に対応する段ボール箱5上面の上蓋が開いて
いるかどうかを判断できる位置(例えば、段ボール箱5
上面においての中心部をはさんでの対角線上の2地点)
を測定している。
【0029】また、第1および第2の距離限定ビームセ
ンサ11、12は、第1の距離限定ビームセンサ11に
よる作動先端部2と段ボール箱5上面との第1の距離幅
h5、第2の距離限定ビームセンサ12による作動先端
部2と段ボール箱5上面との第2の距離幅h6がそれぞ
れ基準距離h±許容値αに反応するように感度特性を設
定している。第1の距離限定ビームセンサ11は、第1
の距離幅h5が基準距離h±αの範囲内である時に信号
を制御装置7内の認識部に送信し、基準距離h±許容値
αの範囲外である時は、何も認識部に送信しない。第2
の距離限定ビームセンサ12も第2の距離限定ビームセ
ンサ11と同様に、第2の距離幅h6が基準距離h±許
容値αの範囲内である時に信号を制御装置7内の認識部
に送信し、基準距離h±αの範囲外である時は、何も認
識部に送信しない。
【0030】積付け作業の制御は、実施例1で説明した
図3に基づき同様に制御されているので全体的な説明は
省略するが、段ボール箱5が良品であるか不良品である
かの判断だけが、実施例1に比べて第1および第2の距
離限定ビームセンサ11、12が2箇所設置され、装置
自体の変更となるので、ステップST13を詳細に説明
する。図7に示されるように、産業ロボット1の作動先
端部2は、積付ける段ボール箱5の吸着把持作業を行う
位置に停止し、走査することなく、第1および第2の距
離限定ビームセンサ11、12が作動先端部2と段ボー
ル箱5上面との空間距離幅h5およびh6がそれぞれ基
準距離h±許容値αの範囲内に存在するかどうかを判別
する。ここで、基準距離hは、予め産業ロボット1の制
御プログラムにより定められている一定の値であり、認
識部に記憶されている。また、許容値αは、段ボール箱
5の状態により左右される値であり、この許容値αは作
業者が検出部対してに設定し、本実施例では30mmと
する。
【0031】空間距離幅h5が、基準距離h±許容値α
の範囲内に存在する場合にだけ、認識部に第1の距離限
定ビームセンサ11は信号を伝送し、同様に空間距離幅
h6が、基準距離h±許容値αの範囲内に存在する場合
にだけ、第2の距離限定ビームセンサ12は信号を認識
部に伝送する。制御装置7内の検出部では、第1および
第2の距離限定ビームセンサ11、12双方から信号が
伝送された場合は段ボール箱5は良品であると判断し、
それ以外の時は段ボール箱5は不良品であると判断し
て、ステップST14により産業ロボット1のエラー停
止を行う。
【0032】このように構成された自動荷扱い装置にお
いては、供給パレット4上の段ボール箱5の上蓋の状態
を、距離限定ビームセンサ11、12を作動先端部2に
2箇所取り付け、2箇所において上蓋と作動先端部2と
の空間距離より判別し、この空間距離が基準距離h±許
容値αの範囲内であるかどうかにより段ボール箱5の上
蓋の不良を同時に短時間で検出して、不良が発生してい
る段ボール箱5に対しては吸着把持による積付作業を停
止するので、段ボール箱5の変形を防ぐことができると
共に、作業効率が向上する。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。積み荷
の上蓋の不良状態を検出する検出手段を設け、この検出
手段からの積み荷の上蓋の状態を表わす情報により積み
荷の上蓋を吸着把持する搬送作業における障害を認識し
ながら積付作業を行い、上蓋不良の積み荷に対しては、
積み荷の搬送動作に制限を与えるようにしたので、従来
の如く単調な搬送作業により発生していた段ボール箱の
変形を防止することができる。また、吸着把持による搬
送作業における障害を回避することにより、作業効率も
向上する。さらに、作動先端部に検出手段を備えること
により、積み荷の上蓋に最も近い位置において、積み荷
の上蓋の不良の検出を行うことができるので、不良の検
出に対して信頼性が高い。
【0034】検出手段を積み荷と作動先端部との空間距
離を計測または感知し、空間距離が所定値であるか、空
間距離が予め定められた範囲内にあるかにより認識した
ことにより、積み荷の上蓋と作動先端部との空間距離を
簡単な装置により計測でき、さらに、荷扱い装置自体が
安価となる。また、積み荷の上蓋の開閉状態を正確に捕
らえることができ、未然に産業ロボットの吸着把持によ
る搬送作業における障害を回避することができる。
【0035】また、検出手段を走査させることにより、
一つの検出手段で積み荷を複数の観測地点で検出をする
ことができる。これにより、積み荷に対する検出効率が
向上する。
【0036】検出手段を作動先端部に複数個設けたこと
により、一回の動作により同時に積み荷の検出が行うこ
とができる。このことにより、検出に必要となる作業時
間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である構成を示す構成図で
ある。
【図2】この発明の実施例である作動先端部の走査時の
工程図である。
【図3】この発明の実施例である自動荷扱い装置の動作
を示すフローチャートである。
【図4】この発明の他の実施例である自動荷扱い装置の
構成を示す構成図である。
【図5】この発明の他の実施例である作動先端部の要部
構成図である。
【図6】この発明の実施例3である自動荷扱い装置の構
成を示す構成図である。
【図7】この発明の実施例3である作動先端部の要部構
成図である。
【図8】従来の自動荷扱い装置の構成を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 産業ロボット 2 作動先端部 3 吸着パッド 5 段ボール箱 7 制御装置 8 超音波センサ 9 超音波センサ 10 超音波センサ 11 第1の距離限定ビームセンサ 12 第2の距離限定ビームセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積み荷を把手により吸着して搬送する産
    業ロボットと、 この産業ロボットの把手が装着されている作動先端部に
    設けられ、積み荷の上蓋の状態を検出する検出手段と、 この検出手段の情報により、積み荷の上蓋を吸着把持す
    る搬送作業における障害を認識し、積み荷の搬送動作上
    の障害を通知する上蓋不良通知手段と、 この上蓋不良通知手段からの積み荷の上蓋不良の通知に
    基づいて、上記産業ロボットに対して、積み荷の搬送動
    作における障害を回避すべく制限を与える制御手段と、
    を備えたことを特徴とする自動荷扱い装置。
  2. 【請求項2】 積み荷の上蓋の状態を検出する検出手段
    は、上記積み荷の上蓋の開閉状態を検出するために、積
    み荷と作動先端部との空間距離の計測または感知を行
    い、 この検出手段により計測された空間距離が所定値以外の
    時、または空間距離が予め定められた範囲内にあること
    を感知できなかった時は、積み荷の上蓋が閉められてい
    ない積み荷の上蓋を吸着把持する搬送作業における障害
    が発生していることを上蓋不良通知手段により認識する
    ことを特徴とする請求項第1項記載の自動荷扱い装置。
  3. 【請求項3】 検出手段を走査させることにより、複数
    の検出地点で積み荷の状態を検出し、積み荷の不良を検
    出することを特徴とする請求項第1項または第2項記載
    の自動荷扱い装置。
  4. 【請求項4】 検出手段を産業ロボットの作動先端部に
    複数個設けたことを特徴とする請求項第1項または第2
    項記載の自動荷扱い装置。
JP12256794A 1994-06-03 1994-06-03 自動荷扱い装置 Pending JPH07323926A (ja)

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JP12256794A JPH07323926A (ja) 1994-06-03 1994-06-03 自動荷扱い装置

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JP12256794A JPH07323926A (ja) 1994-06-03 1994-06-03 自動荷扱い装置

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ID=14839097

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