JPH07322577A - コイル取付装置及びコイル取付方法 - Google Patents

コイル取付装置及びコイル取付方法

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Publication number
JPH07322577A
JPH07322577A JP11158794A JP11158794A JPH07322577A JP H07322577 A JPH07322577 A JP H07322577A JP 11158794 A JP11158794 A JP 11158794A JP 11158794 A JP11158794 A JP 11158794A JP H07322577 A JPH07322577 A JP H07322577A
Authority
JP
Japan
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blade
stator
magnet wire
stripper
blade body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11158794A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Azeyanagi
徹 畔柳
Mutsuyuki Kawasaki
睦之 川崎
Hiroyuki Ito
裕之 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】生産性を高くすることができ、コストを低く
し、しかも、品質を高くすることができるコイル取付装
置を提供する。 【構成】ステータ10の軸心を中心として螺旋(らせ
ん)状に形成され、外側表面がステータ10の内側表面
に沿った円筒の一部を構成する形状を備えたブレード本
体と、該ブレード本体の内側表面に固定され、両側縁に
ステータ10のスロットに挿入されたリップ部分を備え
た案内板53とによってブレードが構成される。案内板
53の内側にストリッパが昇降自在にかつ回転自在に配
設され、該ストリッパの外周縁に複数のストリッパフィ
ンが形成される。ブレード本体は、剛性が高く、縁部に
マグネットワイヤの案内部を形成する湾曲面を備える。
案内板53は薄板から成り、ブレードの内側表面に対応
する形状を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル取付装置及びコ
イル取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータに永久磁石が配設され、ロ
ータの周囲にステータを配設したモータにおいては、界
磁コイルがインサート方法によってステータに組み付け
られる。この場合、コイル取付装置としてブレード及び
ストリッパが使用される。図2は従来のコイル取付装置
における界磁コイルの第1の組付状態図、図3は従来の
コイル取付装置における界磁コイルの第2の組付状態
図、図4は従来のコイル取付装置における界磁コイルの
第3の組付状態図、図5は図4の要部拡大図である。
【0003】図において、10はステータ、11は鉄
心、12は界磁コイルを構成するマグネットワイヤであ
る。前記鉄心11は環状のステータヨーク13及び該ス
テータヨーク13から径方向内方に突出させて形成され
た複数のステータポール14から成り、各ステータポー
ル14間にスロット19が形成される。前記ステータ1
0に界磁コイルを組み付けるに当たり、マグネットワイ
ヤ12がスロット19に挿入される。そのために、前記
ステータ10の内側には、図示しないロータの永久磁石
の各極に対応させられた極内ブレード20が複数のステ
ータポール14と対向させて配設され、各極内ブレード
20間に極間ブレード21が1個のステータポール14
と対向させて配設される。そして、前記極内ブレード2
0及び極間ブレード21の互いに隣接する部分にはテー
パ面が形成され、該テーパ面によってガイド部25が形
成される。したがって、マグネットワイヤ12はガイド
部25を介してスロット19に挿入される。
【0004】また、前記極内ブレード20及び極間ブレ
ード21の更に内側には、前記極内ブレード20及び極
間ブレード21の内側表面に対応した形状を有するスト
リッパ24が昇降自在にかつ回転自在に配設され、スト
リッパ24の外周縁には前記ガイド部25に対応する位
置に複数対のストリッパフィン27が形成される。した
がって、前記マグネットワイヤ12をガイド部25に当
ててストリッパ24を上昇させると、マグネットワイヤ
12は極内ブレード20及び極間ブレード21のテーパ
面に沿ってスロット19に挿入される。この時、前記極
内ブレード20及び極間ブレード21はマグネットワイ
ヤ12を支えるとともに、マグネットワイヤ12を案内
する。
【0005】また、前記極内ブレード20及び極間ブレ
ード21の側縁は、それぞれスロット19側に突出させ
られてリップ部分20a、21aが形成され、ステータ
ポール14のエッジを覆う。したがって、マグネットワ
イヤ12がスロットオープン31を通ってスロット19
に挿入される時に、前記エッジによってマグネットワイ
ヤ12が傷つかないようになっている。
【0006】このコイル取付装置によって界磁コイルを
ステータ10に組み付ける場合、前記極内ブレード20
及び極間ブレード21はマグネットワイヤ12の挿入抵
抗に耐えることができる。そして、占積率(スロット1
9の断面積に対するマグネットワイヤ12の断面積の割
合い)を高くすることができる。また、弾性を有する串
舌片状ブレード(以下「弾性ブレード」という。)を使
用した取付装置も提供されている(特開昭60−210
154号公報参照)。
【0007】図6は従来の他の取付装置における界磁コ
イルの組付状態斜視図、図7は従来の他の取付装置にお
ける界磁コイルの組付状態図である。図において、10
はステータ、12はマグネットワイヤ、14はステータ
ポール、19はスロットである。前記ステータ10に界
磁コイルを組み付けるに当たりマグネットワイヤ12が
スロット19に挿入される。そのために、前記ステータ
10の内側には、スロット19と対向させて複数対の弾
性ブレード33、34が配設され、該弾性ブレード3
3、34の互いに対向する面には案内板35、36が固
定され、該案内板35、36によってブレードギャップ
38が設定される。したがって、マグネットワイヤ12
はブレードギャップ38を介してスロット19に挿入さ
れる。
【0008】また、前記弾性ブレード33、34の更に
内側には、前記ブレードギャップ38に対応した形状を
有するストリッパ41が昇降自在にかつ回転自在に配設
される。したがって、前記マグネットワイヤ12をブレ
ードギャップ38に当ててストリッパ41を下降させる
と、マグネットワイヤ12の挿入抵抗によって弾性ブレ
ード33、34が図6に示すように弾性変形し、スロッ
トオープン31に沿って自動的に開いてブレードギャッ
プ38を形成する。したがって、マグネットワイヤ12
は案内板35、36に沿ってスロット19に挿入され
る。
【0009】また、前記案内板35、36には、それぞ
れスロット19側に突出させてリップ部分35a、36
aが形成され、ステータポール14のエッジを覆う。し
たがって、マグネットワイヤ12がスロットオープン3
1を通ってスロット19に挿入される時に、前記エッジ
によってマグネットワイヤ12が傷つかないようになっ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のコイル取付装置においては、ステータ10がスキュ
ーさせられていると、手作業によってステータ10に界
磁コイルを組み付ける必要があり、生産性が低くなるだ
けでなく、コストが高くなり、しかも、品質を向上させ
ることができない。
【0011】すなわち、ロータに永久磁石を有し、ロー
タの周囲にステータを配設したモータにおいては、モー
タを駆動したときにスロット19、スロットオープン3
1等によって吸引力が変動し、この変動によってコギン
グトルク、スロットリップル等が発生する。そこで、各
ステータポール14間のスロット19を永久磁石のコー
ナ部が一度に通過しないようにステータ10をスキュー
させ、磁束線の移動を滑らかにしている。この場合、例
えば、ステータポール14及びスロット19はステータ
10の一端側から他端側にかけてステータ10の軸心を
中心として螺旋(らせん)状に形成される。
【0012】ところが、極内ブレード20及び極間ブレ
ード21を使用するコイル取付装置の場合、螺旋状に延
びるスロット19にマグネットワイヤ12を挿入する必
要があるので、極内ブレード20及び極間ブレード21
を螺旋状に形成するとともに、該極内ブレード20及び
極間ブレード21の側縁にリップ部分20a、21aを
形成する必要がある。したがって、極内ブレード20及
び極間ブレード21を製造するのが困難になる。また、
前記リップ部分20a、21aの強度を維持するのが困
難になる。
【0013】一方、弾性ブレード33、34を使用する
コイル取付装置の場合、スキューの捻(ねじ)れ角が小
さい場合はマグネットワイヤ12をスロット19に挿入
することができるが、スキューの捻れ角が大きい場合は
マグネットワイヤ12をスロット19に挿入することが
できない。また、マグネットワイヤ12の本数が多い
と、ステータ10におけるマグネットワイヤ12の挿入
が開始される側の端部において、ブレードギャップ38
内のマグネットワイヤ12が団子状になってロックして
しまうだけでなく、ブレードギャップ38が大きく押し
広げられて、案内板35、36のリップ部分35a、3
6aがスロットオープン31から外れ、ステータポール
14のエッジによってマグネットワイヤ12が傷ついて
しまう。
【0014】さらに、弾性ブレード33、34を撓(た
わ)ませることはできるが、螺旋状に変形させることは
できないので、案内板35、36はステータ10の軸方
向の全長にわたってマグネットワイヤ12を案内するこ
とができない。本発明は、前記従来の取付装置の問題点
を解決して、ステータに界磁コイルを自動的に組み付け
ることができ、生産性を高くすることができるととも
に、コイル取付装置及びモータのコストを低くし、しか
も、品質を向上させることができるコイル取付装置及び
コイル取付方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のコ
イル取付装置においては、ステータの軸心を中心として
螺旋状に形成され、外側表面がステータの内側表面に沿
った円筒の一部を構成する形状を備えた複数のブレード
本体と、該各ブレード本体の内側表面に固定され、両側
縁に前記ステータの内側表面に形成されたスロットに挿
入されるリップ部分を備えた案内板とを有する複数のブ
レードと、該ブレードの内側に昇降自在にかつ回転自在
に配設され、外周縁に各ブレード間の内側表面に対応さ
せて複数のストリッパフィンが形成されたストリッパと
を有する。
【0016】そして、前記ブレード本体は、剛性が高
く、縁部にマグネットワイヤの案内部を形成する湾曲面
を備える。また、前記案内板は、薄板から成り、前記ブ
レード本体の内側表面に対応する形状を備える。本発明
のコイル取付方法においては、ステータの軸心を中心と
して螺旋状に形成され、外側表面がステータの内側表面
に沿った円筒の一部を構成する形状を備えた複数のブレ
ード本体の内側表面に、両側縁にリップ部分を備えた案
内板を固定して複数のブレードを形成する。
【0017】次に、該各ブレードの外周にマグネットワ
イヤを掛けるとともに、前記ステータの内側表面を各ブ
レードの外側表面に位置させ、各ブレードのリップ部分
を前記ステータの内側表面に形成されたスロットに挿入
する。そして、前記ブレードの内側に配設されたストリ
ッパを移動させ、該ストリッパの外周縁に形成された複
数のストリッパフィンを各ブレード間に沿って移動さ
せ、各ブレードを介して前記マグネットワイヤをスロッ
ト内に案内する。
【0018】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
コイル取付装置においては、ステータの軸心を中心とし
て螺旋状に形成され、外側表面がステータの内側表面に
沿った円筒の一部を構成する形状を備えた複数のブレー
ド本体と、該各ブレード本体の内側表面に固定され、両
側縁に前記ステータの内側表面に形成されたスロットに
挿入されるリップ部分を備えた案内板とを有する複数の
ブレードと、該ブレードの内側に昇降自在にかつ回転自
在に配設され、外周縁に各ブレード間の内側表面に対応
させて複数のストリッパフィンが形成されたストリッパ
とを有する。
【0019】そして、前記ブレード本体は、剛性が高
く、縁部にマグネットワイヤの案内部を形成する湾曲面
を備える。また、前記案内板は、薄板から成り、前記ブ
レード本体の内側表面に対応する形状を備える。前記マ
グネットワイヤを案内部に当ててストリッパを上昇させ
ると、マグネットワイヤは案内板に沿ってスロットに挿
入される。この時、前記ブレード本体はマグネットワイ
ヤを支えるとともに案内する。
【0020】また、前記案内板の両側縁は前記スロット
に挿入されてリップ部分を形成する。したがって、マグ
ネットワイヤがスロットオープンを通ってスロットに挿
入される時に、ステータポールのエッジによってマグネ
ットワイヤが傷つかない。そして、ブレード本体は前記
ステータの内側表面に沿った円筒の一部を構成する形状
を有するので、製造が容易である。また、前記案内板は
消耗品として製造され、容易に交換することができる。
したがって、コイル取付装置のコストを低くすることが
できる。
【0021】さらに、自動機械によってステータに界磁
コイルを組み付けることができ、生産性を高くすること
ができるので、モータのコストを低くすることができ、
しかも、品質を向上させることができる。本発明のコイ
ル取付方法においては、ステータの軸心を中心として螺
旋状に形成され、外側表面がステータの内側表面に沿っ
た円筒の一部を構成する形状を備えた複数のブレード本
体の内側表面に、両側縁にリップ部分を備えた案内板を
固定して複数のブレードを形成する。
【0022】次に、該各ブレードの外周にマグネットワ
イヤを掛けるとともに、前記ステータの内側表面を各ブ
レードの外側表面に位置させ、各ブレードのリップ部分
を前記ステータの内側表面に形成されたスロットに挿入
する。そして、前記ブレードの内側に配設されたストリ
ッパを移動させ、該ストリッパの外周縁に形成された複
数のストリッパフィンを各ブレード間に沿って移動さ
せ、各ブレードを介して前記マグネットワイヤをスロッ
ト内に案内する。
【0023】この時、リップ部分はマグネットワイヤと
ステータポールとの間に配設されるので、ステータポー
ルのエッジによってマグネットワイヤが傷つくのを防止
する。さらに、自動機械によってステータに界磁コイル
を組み付けることができ、生産性を高くすることができ
るので、モータのコストを低くすることができ、しか
も、品質を向上させることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に
おけるコイル取付装置の斜視図、図8は本発明の第1の
実施例における界磁コイルの組付状態図、図9は図8の
要部拡大図である。
【0025】図において、10はステータ、11は鉄
心、12は界磁コイルを構成するマグネットワイヤであ
る。前記鉄心11は環状のステータヨーク13(図4参
照)及び該ステータヨーク13から径方向内方に突出さ
せて形成された複数のステータポール14から成り、各
ステータポール14間にスロット19が形成される。前
記ステータ10に界磁コイルを組み付けるに当たりマグ
ネットワイヤ12がスロット19に挿入される。そのた
めに、前記ステータ10の内側には、図示しないロータ
の永久磁石の各極に対応させられた極内ブレード本体5
0が複数のステータポール14と対向させて配設され、
各極内ブレード本体50間に極間ブレード本体51が1
個のステータポール14と対向させて配設される。前記
極内ブレード本体50及び極間ブレード本体51はステ
ータポール14及びスロット19に対応させて、ステー
タ10の一端側から他端側にかけてステータ10の軸心
を中心として螺旋状に形成される。
【0026】そして、前記極内ブレード本体50の外側
表面は前記ステータ10の内側表面に沿った円筒の一部
を構成する形状を有し、極内ブレード本体50の内側表
面は波形形状を有し、該波形形状によって、極内ブレー
ド本体50の両側縁に膨出部54が、中央に扁平(へん
ぺい)部55が形成される。一方、極間ブレード本体5
1の外側表面は前記ステータ10の内側表面に沿った円
筒の一部を構成する形状を有し、極間ブレード本体51
の内側表面は半円形状を有し、該半円形状の中央に長手
方向に延びる口細の溝56が形成される。したがって、
極内ブレード本体50と極間ブレード本体51との互い
に隣接する部分には湾曲面が形成される。
【0027】この場合、前記極内ブレード本体50及び
極間ブレード本体51は、前記ステータ10の内側表面
に沿った円筒の一部を構成する形状を有するので、製造
が容易であり、コイル取付装置のコストを低くすること
ができる。前記極内ブレード本体50及び極間ブレード
本体51の内側表面には、極内ブレード本体50及び極
間ブレード本体51の内側表面に対応する形状の案内板
52、53が固定され、前記極内ブレード本体50及び
案内板52によって極内ブレード48が、極間ブレード
本体51及び案内板53によって極間ブレード49が構
成される。
【0028】前記案内板52は、前記扁平部55に対応
する形状の押さえ板58を当て、ボルト59を極内ブレ
ード本体50に締め付けることによって極内ブレード本
体50に固定される。前記押さえ板58はウレタン樹脂
等によって形成され、ボルト59を極内ブレード本体5
0に締め付けたときに極内ブレード本体50の扁平部5
5に沿って螺旋状に変形する。また、案内板53は、前
記溝56に沿ってストップピン60を挿入することによ
って極間ブレード本体51に固定される。
【0029】そして、前記案内板52、53は、スロッ
トオープン31の形状によく馴染むように、降伏点が低
い弾性体の材料から成る薄板によって形成される。ま
た、ステータ10、極内ブレード本体50、極間ブレー
ド本体51、その他の治具等の製造上及び組付け上の誤
差を吸収することができる程度の厚さ(約0.2〔m
m〕)を有し、表面が滑らかにされる。したがって、互
いに隣接する前記極内ブレード本体50の湾曲面及び極
間ブレード本体51の湾曲面によってガイド部65が形
成され、マグネットワイヤ12はガイド部65を介して
スロット19に挿入される。本実施例においては、案内
板52、53として焼鈍された冷間圧延鋼板が使用され
た。
【0030】また、前記案内板52、53の両側縁は前
記スロット19に挿入され、リップ部分52a、53a
を形成する。該リップ部分52a、53aはステータポ
ール14側に折り込まれ、エッジを覆う。したがって、
マグネットワイヤ12がスロットオープン31を通って
スロット19に挿入される時に、前記エッジによってマ
グネットワイヤ12が傷つかないようになっている。さ
らに、前記案内板52、53の内側表面には耐摩耗性の
鍍金(めっき)処理が施される。本実施例においては、
酸化クロムによる鍍金処理が施された。
【0031】そして、前記案内板52、53は消耗品と
して製造され、しかも、容易に交換することができる。
したがって、作業が煩わしくなく、コイル取付装置のコ
ストを低くすることができる。また、前記案内板52、
53の更に内側には、案内板52、53の内側表面に対
応した形状を有するストリッパ67が昇降自在にかつ回
転自在に配設され、ストリッパ67の外周縁には前記ガ
イド部65に対応する位置に複数対のストリッパフィン
68が形成される。
【0032】したがって、前記マグネットワイヤ12を
ガイド部65に当ててストリッパ67を上昇させると、
マグネットワイヤ12は案内板52、53に沿ってスロ
ット19に挿入される。この時、前記極内ブレード本体
50及び極間ブレード本体51はマグネットワイヤ12
を支えるとともに案内する。本発明の取付装置によって
界磁コイルをステータ10に組み付ける場合、前記極内
ブレード本体50及び極間ブレード本体51はマグネッ
トワイヤ12の挿入抵抗に耐えることができる。そし
て、占積率を高くすることができる。
【0033】さらに、自動機械によってステータ10に
界磁コイルを組み付けることができ、生産性を高くする
ことができるので、モータのコストを低くすることがで
き、しかも、品質を向上させることができる。前記極内
ブレード本体50の内側表面には、前記扁平部55によ
って凹部が形成され、該凹部によって押さえ板58が収
容される。したがって、前記ストリッパ67の外側表面
における押さえ板58に対応した部分を円筒面又は平坦
(へいたん)面にすることができる。その結果、案内板
52とストリッパ67との間に隙間(すきま)が形成さ
れないので、マグネットワイヤ12を挿入する時に、マ
グネットワイヤ12が案内板52とストリッパ67との
間に噛(か)み込まない。
【0034】なお、前記案内板52、53は弾性を有す
るため、極間ブレード本体51及び案内板52に固定さ
れたときに、スプリングバックによってリップ部分52
a、53aが接触しブレードギャップが閉じる。したが
って、マグネットワイヤ12をスロット19に挿入する
際に、リップ部分52a、53a間にフード71が介在
させられ、ブレードギャップが開かれる。
【0035】前記ストリッパフィン68の外径はステー
タ10の内径より小さく、ルーズフィットであり正確な
位相合せをする必要はない。次に、前記ステータ10に
界磁コイルを組み付ける際の手順について説明する。ま
ず、前記極内ブレード本体50及び極間ブレード本体5
1の内側表面に、両側縁にリップ部分を備えた案内板5
2、53を固定し、前記極内ブレード本体50及び案内
板52によって極内ブレード48を、極間ブレード本体
51及び案内板53によって極間ブレード49を形成す
る。
【0036】前記案内板52は、前記扁平部55に対応
する形状の押さえ板58を当て、ボルト59を極内ブレ
ード本体50に締め付けることによって極内ブレード本
体50に固定される。前記押さえ板58はウレタン樹脂
等によって形成され、ボルト59を極内ブレード本体5
0に締め付けたときに極内ブレード本体50の扁平部5
5に沿って螺旋状に変形する。また、案内板53は、前
記溝56に沿ってストップピン60を挿入することによ
って極間ブレード本体51に固定される。
【0037】次に、各極内ブレード48及び極間ブレー
ド49の外周に案内板52、53のリップ部分間に通し
てマグネットワイヤ12を掛ける。この時、ステータ1
0の内側に極内ブレード48及び極間ブレード49を配
置し、前記ステータ10の内側表面を極内ブレード48
及び極間ブレード49の外側表面に位置させ、各極内ブ
レード48及び極間ブレード49のリップ部分52a、
53aを前記ステータ10の内側表面に形成されたマグ
ネットワイヤが案内されるスロット19に挿入する。
【0038】そして、前記極内ブレード48及び極間ブ
レード49の内側に昇降自在にかつ回転自在に配設され
たストリッパ67を上昇させ、ステータ10内に挿入す
る。この時、該ストリッパ67の外周縁に形成された複
数のストリッパフィン68が極内ブレード48と極間ブ
レード49との間に沿って移動することによりストリッ
パ67が回転しながら上昇する。その結果、マグネット
ワイヤ12は、前記ストリッパフィン68によってステ
ータ10の内側表面に押され、前記極内ブレードの極内
ブレード本体50の湾曲面及び前記極間ブレード49の
極間ブレード本体51の湾曲面によって形成されたガイ
ド部65を介して、前記スロット19内に案内される。
【0039】この時、リップ部分52a、53aはマグ
ネットワイヤ12とステータポール14との間に配設さ
れるので、ステータポール14のエッジによってマグネ
ットワイヤ12が傷つくのが防止される。前記各工程を
自動機械によって行うことによって生産性を高くするこ
とができる。その場合、モータのコストを低くすること
ができ、しかも、品質を高くすることができる。
【0040】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図10は本発明の第2の実施例における界磁コイ
ルの組付状態図である。図において、10はステータ、
14はステータポール、19はスロットである。この場
合、波巻方式の図示しない界磁コイルが使用される。前
記ステータ10の内側には、図示しないロータの永久磁
石の各極に対応させて複数の極内ブレード本体73が複
数のステータポール14と対向させて配設される。該極
内ブレード本体73の内側表面には、極内ブレード本体
73の内側表面に対応する形状の案内板74が固定さ
れ、極内ブレード本体73と案内板74とによって極内
ブレード75が構成される。
【0041】この場合、波巻方式の界磁コイルが使用さ
れるので、極間ブレード本体は不要になる。したがっ
て、取付装置のコストを低くすることができる。なお、
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明
の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、そ
れらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるコイル取付装置
の斜視図である。
【図2】従来のコイル取付装置における界磁コイルの第
1の組付状態図である。
【図3】従来のコイル取付装置における界磁コイルの第
2の組付状態図である。
【図4】従来のコイル取付装置における界磁コイルの第
3の組付状態図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】従来の他の取付装置における界磁コイルの組付
状態斜視図である。
【図7】従来の他の取付装置における界磁コイルの組付
状態図である。
【図8】本発明の第1の実施例における界磁コイルの組
付状態図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】本発明の第2の実施例における界磁コイルの
組付状態図である。
【符号の説明】
10 ステータ 12 マグネットワイヤ 19 スロット 50 極内ブレード本体 51 極間ブレード本体 52、53 案内板 52a、53a リップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータの軸心を中心として螺旋状に形
    成され、外側表面がステータの内側表面に沿った円筒の
    一部を構成する形状を備えた複数のブレード本体と、各
    ブレード本体の内側表面に固定され、両側縁に前記ステ
    ータの内側表面に形成されたスロットに挿入されるリッ
    プ部分を備えた案内板とを有する複数のブレードと、該
    ブレードの内側に昇降自在にかつ回転自在に配設され、
    外周縁に各ブレード間の内側表面に対応させて複数のス
    トリッパフィンが形成されたストリッパとを有するとと
    もに、前記ブレード本体は、剛性が高く、縁部にマグネ
    ットワイヤの案内部を形成する湾曲面を備え、前記案内
    板は、薄板から成り、前記ブレード本体の内側表面に対
    応する形状を備えることを特徴とするコイル取付装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレード本体は、両側縁に膨出部
    を、中央に扁平部を備える請求項1に記載のコイル取付
    装置。
  3. 【請求項3】 ステータの軸心を中心として螺旋状に形
    成され、外側表面がステータの内側表面に沿った円筒の
    一部を構成する形状を備えた複数のブレード本体の内側
    表面に、両側縁にリップ部分を備えた案内板を固定して
    複数のブレードを形成し、該各ブレードの外周にマグネ
    ットワイヤを掛けるとともに、前記ステータの内側表面
    を各ブレードの外側表面に位置させ、各ブレードのリッ
    プ部分を前記ステータの内側表面に形成されたスロット
    に挿入し、前記ブレードの内側に配設されたストリッパ
    を移動させ、該ストリッパの外周縁に形成された複数の
    ストリッパフィンを各ブレード間に沿って移動させ、各
    ブレードを介して前記マグネットワイヤをスロット内に
    案内することを特徴とするコイル取付方法。
JP11158794A 1994-05-25 1994-05-25 コイル取付装置及びコイル取付方法 Withdrawn JPH07322577A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7531936B2 (en) 2005-05-24 2009-05-12 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Stator core with coil slot skewed relative to stator core axis
JP2015100146A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 三工機器株式会社 コイル挿入装置及びステータの製造方法
JP2021040388A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 日本電産サンキョー株式会社 ステータの製造方法

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