JPH07321565A - 受光信号増幅回路及び受光信号処理装置 - Google Patents

受光信号増幅回路及び受光信号処理装置

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JPH07321565A
JPH07321565A JP13146994A JP13146994A JPH07321565A JP H07321565 A JPH07321565 A JP H07321565A JP 13146994 A JP13146994 A JP 13146994A JP 13146994 A JP13146994 A JP 13146994A JP H07321565 A JPH07321565 A JP H07321565A
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Takayuki Mogi
孝之 茂木
Daisuke Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は受光信号増幅回路において、増幅回路
の諸特性に影響を与えることなく差動信号の振幅を容易
に調整できるようにする。 【構成】受光素子から入力された受光信号を第1のイン
ピーダンス手段を介して電流電圧変換し、エミツタフオ
ロア出力段の出力端子に与える。これにより受光信号に
対して逆相の出力電圧を出力させる。またこのエミツタ
フオロア出力段に流れる電流を電流源によつて折り返
し、第2のインピーダンス手段に供給してエミツタフオ
ロア出力段の出力端子に現れる出力電圧に対して逆相の
出力電圧を出力させる。このとき第2のインピーダンス
手段を第1のインピーダンス手段を含まない回路で構成
できる。この結果、各出力電圧の振幅を調整するために
第2のインピーダンス手段を調整しても増幅回路の諸特
性が影響を受けないようにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図4及び図5) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図3) 作用 実施例(図1〜図3) (1)全体構成(図1) (2)前置増幅回路13Aの構成(図2及び図3) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は受光信号増幅回路及び受
光信号処理装置に関し、例えば光通信の分野で用いられ
るものに適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】今日、フオトダイオードによつて受光さ
れた受光信号を増幅して後段の信号処理回路へ与える前
置増幅回路として図4や図5に示す回路構成のものが一
般に用いられている。ここで図4に示す前置幅回路は単
相出力型の増幅回路であり、図5に示す前置増幅回路は
差動出力型の増幅回路である。これら前置増幅回路は次
に説明するように、フオトダイオードPDによつて光電
変換された受光信号を電流電圧変換して増幅し、後段の
信号処理回路に出力するものである。
【0004】まず単相出力型の前置増幅回路1について
説明する。この前置増幅回路1はフオトダイオードPD
から与えられる信号電流IINをトランスインピダンス
(ここでは抵抗RT )を介してエミツタ抵抗R1へ供給
し、抵抗RT の両端に信号電流IINに応じた大きさの電
圧を発生させている。このとき入力端に当る抵抗RT
一端はトランジスタQ1の順方向降下電圧Vf で与えら
れる一定バイアス電位に固定されている。従つて抵抗R
T とエミツタ抵抗R1との接続中点である出力端子から
は一定バイアス電位に対して信号電流IINに応じた大き
さの電圧分だけ降下した電圧が出力されるようになされ
ている。すなわち信号電流IINに対して逆相の出力電圧
OUT (=Vf −RT ・IIN)が発生される。
【0005】一方、この構成に加えてトランジスタQ2
のコレクタ側にインピーダンス回路ZX を挿入したのが
前置増幅回路2である。このインピーダンス回路ZX
は信号電流IINに対して逆相に増減するコレクタ電流I
1 が流れ、このコレクタ電流I1 に応じた大きさの電圧
分だけ降下した電圧がトランジスタQ2のコレクタに発
生する。すなわち信号電流IINに対して同相の出力電圧
OUT0(=VCC−ZX・I1 )が発生され出力されるよ
うになされている。
【0006】また前置増幅回路2の場合、入力段を構成
するトランジスタQ1のエミツタにダイオードD1を挿
入する。このダイオードD1はトランスインピーダンス
T(この例では抵抗RT とダイオードD2との並列接
続回路)の一端に印加される一定バイアス電位を高くす
るためのものである。これによりトランスインピーダン
スZT と抵抗R1との接続中点から出力される出力電圧
OUT のダイナミツクレンジを広げることができるよう
になされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの回路構成
の前置増幅回路2には次のような問題があつた。1つは
ゲイン特性、ノイズ特性及び周波数特性等の諸特性を最
適な状態に保ちながら差動信号(すなわちVOUT 及びV
OUTB)の振幅を同じにすることが難しい点である。これ
を出力電圧VOUT 及びVOUTBを信号電流IINを用いた式
によつて表すことにより説明する。この説明では電源電
圧VEEを接地電位(すなわちGND)とし、またトラン
ジスタQ1、Q2のベース電流を無視して考えるものと
する。
【0008】まず差動信号である出力電圧VOUT 及びV
OUTBは、それぞれ順方向降下電圧Vf や信号電流IIN
用いて、次式
【数1】
【数2】 のように表すことができる。
【0009】ここで出力電圧VOUTBの電位を設定するト
ランジスタQ2のコレクタ電流I1には抵抗R1を流れ
る電流I2 と信号電流IINとの間に、次式
【数3】 の関係が成り立つ。因に電流I2 は(1)式で与えられ
る出力電圧VOUT を抵抗R1の抵抗値で割ることにより
求められる。これらの関係を(2)式に代入すると、出
力電圧VOUTBは、次式
【数4】 と表すことができる。
【0010】この(1)式及び(4)式を基に各出力電
圧VOUT 及びVOUTBの振幅分だけを抜き出すと、次式
【数5】
【数6】 となる。
【0011】この(5)式及び(6)式から2つの出力
電圧VOUT 及びVOUT0の振幅が等しくなる(すなわち|
ΔVOUT |=|ΔVOUT0|)ための条件を求めると、次
【数7】 となり、トランジスタQ2のコレクタに接続されるイン
ピーダンス回路ZX をトランスインピーダンスZT と抵
抗R1との並列接続回路とすれば良いことが分かる。
【0012】ところがこの項の中にはアンプゲインや周
波数特性及びノイズ等の主要な特性を決定するトランス
インピーダンスZT が含まれているので他の特性を満足
させながら(7)式を満たすのは難しい。例えばトラン
スインピーダンスZT を大きくすればゲインを大きくか
つノイズを小さくすることができるが周波数特性が劣化
する。この反対にトランスインピーダンスZT を小さく
すれば周波数特性は向上されるがゲインは小さくなりか
つノイズは増える。このようにトランスインピーダンス
T の増減によつて特性が向上するものと劣化するもの
とが共存するため調整が困難であつた。
【0013】2つめの問題点としては出力電圧VOUT
びVOUT0のダイナミツクレンジを広げるためトランジス
タQ1のエミツタに複数のダイオードD1を接続しても
電源電圧の制限から限界がある点である。すなわちトラ
ンジスタQ1のエミツタに接続するダイオードD1の段
数を増やせば(1)式からも分かるように出力電圧V
OUT の最大値を大きくできかつダイナミツクレンジも大
きくすることができる一方で、逆相出力である出力電圧
OUT0の最小値が(4)式から分かるように段数を増や
すだけ低くなり、段数を増やしすぎるとトランジスタQ
2が飽和するおそれがでてくる。このように出力ダイナ
ミツクレンジを広げるにも一定の限界があつた。
【0014】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、差動信号の振幅を容易に一致させることができ、か
つ出力のダイナミツクレンジを従来に比して一段と広げ
ることができる受光信号増幅回路及びこれを用いた受光
信号処理装置を提案しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、一定バイアス電圧(例えばVf
が与えられている入力端子(例えばトランジスタQ1の
ベース)とエミツタフオロア出力段(Q2、R1)の出
力端子との間に接続され、受光素子(PD)から入力さ
れた受光信号(IIN)を電流電圧変換して出力端子に与
える第1のインピーダンス手段(ZT )と、エミツタフ
オロア出力段(Q2、R1)に流れる電流を折り返して
第2のインピーダンス手段(ZX )に供給し、エミツタ
フオロア出力段(Q2、R1)の出力端子に現れる出力
電圧(VOUT )に対して逆相の出力電圧(VOUT0)を発
生させる電流源(13A1)とを設けるようにする。
【0016】また本発明においては、受光素子(PD)
によつて光電変換された受光信号(IIN)を入力し、当
該受光信号(IIN)を電流電圧変換して出力する受光信
号増幅回路(13A)を有する受光信号処理装置(1
3)において、受光信号増幅回路(13A)は、一定バ
イアス電圧(例えばVf )が与えられている入力端子
(例えばトランジスタQ1のベース)とエミツタフオロ
ア出力段(Q2、R1)の出力端子との間に接続され、
受光素子(PD)から入力された受光信号(IIN)を電
流電圧変換して出力端子に与える第1のインピーダンス
手段(ZT )と、エミツタフオロア出力段(Q2、R
1)に流れる電流を折り返して第2のインピーダンス手
段(ZX )に供給し、エミツタフオロア出力段(Q2、
R1)の出力端子に現れる出力電圧(VOUT )に対して
逆相の出力電圧(VOUT0)を発生させる電流源(13
A)とを設けるようにする。
【0017】
【作用】受光素子(PD)から入力された受光信号(I
IN)は第1のインピーダンス手段(ZT )によつて電流
電圧変換されエミツタフオロア出力段(Q2、R1)の
出力端子に与えられる。このとき第1のインピーダンス
手段(ZT )の入力端子側に一定バイアス電圧(例えば
f )が与えられていることにより受光信号(IIN)に
対して逆相の出力電圧(VOUT )が発生される。またエ
ミツタフオロア出力段(Q2、R1)に流れる電流は電
流源(13A1)によつて折り返された後、第2のイン
ピーダンス手段(ZX )に供給され、エミツタフオロア
出力段(Q2、R1)の出力端子に現れる出力電圧(V
OUT )に対して逆相の出力電圧(VOUT0)が発生させ
る。このように互いの位相関係が逆相となる差動出力を
2つの単相出力段から出力するようにしたことにより各
差動出力のダイナミツクレンジを一段と広げることがで
きる。
【0018】またこのとき第2のインピーダンス手段
(ZX )は、ゲインや周波数特性、またノイズ等の主要
な特性を決定する第1のインピーダンス手段(ZT )を
含まない回路で実現できる。これによりエミツタフオロ
ア出力段(Q2、R1)から出力される出力電圧(V
OUT )の振幅と、第2のインピーダンス手段(ZX )に
よつて発生される出力電圧(VOUT0)の振幅とが揃うよ
うにインピーダンスを調整する場合にも他の特性への影
響を心配することなく容易に調整することができる。
【0019】またこのような構成の受光信号増幅回路
(13A)を受光信号処理装置(13)の初段に設ける
ことにより後段の処理回路に信号振幅が大きく、かつ信
号振幅の揃つた出力信号を与えることができる。これに
より受光信号処理装置による信号処理の信頼性を一段と
高めることができる。
【0020】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0021】(1)全体構成 図1において、10は全体として光フアイバを用いた光
通信システムの全体構成を示している。この光通信シス
テム10は光送信器11から出力された光信号を光フア
イバ12を介して光受信器13に伝送することにより情
報の伝送を実現するものである。光通信システム10は
次に説明する各部によつて構成されている。まず光送信
器11は光信号を出力するレーザーダイオード(LD:
Laser Diode )と、これを駆動するLD駆動回路11A
とによつてなる。ここでLD駆動回路11Aは情報に応
じてLDを駆動し、発光出力の光量を制御するようにな
されている。
【0022】一方、光受信器13はフオトダイオードP
Dによつて光電変換された信号電流IINを増幅して後段
に配置された信号処理回路(図示せず)に与えるための
入力段である。これは最小信号電流IINが1〔μA〕以
下と非常に小さい電流となる場合があり、信号電流IIN
を信号処理回路に直接入力しても信号処理回路を駆動で
きないためである。光受信器13はカツプリングコンデ
ンサCを介して接続された前置増幅回路13Aと受光検
出機能付増幅回路13Bとの2段の増幅回路を主構成と
している。
【0023】まず前置増幅回路13Aは信号電流IIN
電流電圧変換と増幅とを機能とする増幅段である。この
前置増幅回路13Aによつて信号電流IINは1〔mV〕
程度の振幅でなる差動信号VOUT 及びVOUTBに増幅され
出力端から出力されることになる。また受光検出機能付
増幅回路13Bは差動信号VOUT 及びVOUTBのさらなる
増幅と、光信号入力の有無の検出とを機能とする増幅段
である。すなわち受光検出機能付増幅回路13Bは差動
信号VOUT 及びVOUTBを 0.8〔V〕程度の振幅の差動信
号VOUT1及びVOUT2に増幅し、これを出力端から出力す
るようになされている。また受光検出機能付増幅回路1
3Bは光信号の入力の有無を差動信号VOUT及びVOUTB
(又はVOUT1及びVOUT2)の信号レベルを基に検出し、
例えば光信号の入力時に論理レベルが論理「H」に立ち
上がるアラーム信号S1を出力するようになされてい
る。
【0024】(2)前置増幅回路13Aの構成 この前置増幅回路13Aの概略構成を図5との対応部分
に同一符号を付して図2に示す。この前置増幅回路13
Aは差動出力VOUT 及びVOUTBの出力段をそれぞれ単相
出力とする。また一方の出力段に流れる電流I13をエミ
ツタ抵抗付きのカレントミラー電流源13A1によつて
他方の出力段(インピーダンス回路ZX )へ折り返すこ
とにより差動出力を実現するものである。ここで電流I
3 は信号電流IINの増減に応じて増減する電流であり、
信号電流IINに対して逆相の関係にある。
【0025】すなわち信号電流IINに対して逆相の出力
電圧VOUT が現れるエミツタフオロア回路(トランジス
タQ2及び抵抗R1)に流れる電流I13をカレントミラ
ー回路13A1によつて他方の出力段(インピーダンス
回路ZX )に折り返すことによりインピーダンス回路Z
X とカレントミラー電流源13A1との接続中点に信号
電流IINと同相の出力電圧VOUTBを発生させるようにな
されている。このように各差動出力VOUT 及びVOUTB
出力される出力段を単相出力とすることによりトランジ
スタQ2の飽和を気にすることなく出力ダイナミツクレ
ンジを広げることができるようになされている。
【0026】この前置増幅回路13Aの具体的回路構成
を図3に示す。この実施例の場合、前置増幅回路13A
の入力段を構成するトランジスタQ1のエミツタには出
力ダイナミツクレンジを広げるための2つのダイオード
D1及びD2が接続されている。このダイオードD1及
びD2によつて差動信号VOUTの最大値を3Vf とで
き、ダイナミツクレンジを広げることができるようにな
されている。
【0027】またカレントミラー電流源13A1は同じ
大きさのエミツタサイズを有する一対のトランジスタQ
11及びQ12と、同一の抵抗値を有するエミツタ抵抗
R11及びR12とによつて構成されている。また差動
信号VOUT と同じ振幅で逆相の差動信号VOUTBを出力す
る他方の出力段は、カレントミラー電流源13A1の内
部抵抗である抵抗R11と抵抗R1との直列回路でなる
インピーダンス回路ZX によつて構成されている。
【0028】このようにインピーダンス回路ZX を抵抗
R1及びR11の直列接続回路とすることによつて差動
信号VOUT 及びVOUTBの振幅を等しくできるのは次の理
由による。まず従来回路の説明の場合と同様、各差動出
力VOUT 及びVOUTBの出力振幅を求めることから説明を
始める。エミツタフオロア回路から出力される信号電流
INに対して逆相の差動信号VOUT は、順方向降下電圧
f を用いて、次式
【数8】 と表すことができる。
【0029】一方、他方の差動信号VOUTBはカレントミ
ラー電流源13A1によつて折り返される電流I3 を用
いて、次式
【数9】 と表すことができる。ところでこの電流I3 は、この実
施例の場合、次式
【数10】 に示すように信号電流IINを含んだ式として表すことが
できる。
【0030】この(10)式を(9)式に代入すると、差
動信号VOUTBは、次式
【数11】 と表すことができる。
【0031】これら(8)式及び(11)式を基に各差動
信号VOUT 及びVOUT0の振幅成分|ΔVOUT |及び|Δ
OUT0|を求めると、それぞれ次式
【数12】
【数13】 となる。
【0032】この(12)式及び(13)式から差動信号V
OUT 及びVOUT0の振幅成分|ΔVOUT |及び|ΔVOUT0
|が等しくなる(|ΔVOUT |=|ΔVOUT0|)ための
条件を求めると、次式
【数14】 が得られる。
【0033】この(14)式の両辺からトランスインピー
ダンスZT 及び信号電流IINを消去すれば、次式
【数15】 だ得られ、インピーダンス回路ZX を抵抗R1と抵抗R
11の直列抵抗とすれば差動信号VOUT 及びVOUT0の出
力振幅を合わせることができることが分かる。
【0034】以上の構成によれば、差動信号VOUT0の発
生に用いられるインピーダンス回路ZX をトランスイン
ピーダンスZT を含まない回路構成とできることにより
インピーダンス回路ZX を調整しても特性変動が影響さ
れるおそれがない。このため差動信号VOUT 及びVOUT0
の出力振幅を合わせるために抵抗値の微調整が必要とな
る場合も容易に合わせることができる。また逆に特性を
調整したい場合にも従来のように出力振幅の変動を気に
せずとも良くなり適正な状態に得ることが容易な前置増
幅回路を実現できる。また差動信号VOUT0のトランジエ
ント特性もインピーダンスZX 及び電流I3によつて決
定されるため一段の向上が期待できる。
【0035】なお上述の実施例においては、トランスイ
ンピーダンスZT を抵抗RT とダイオードD2との並列
接続回路とする場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、フオトダイオードPDから入力される信号電流
INに応じた大きさの電圧を発生することができる回路
であれば良い。例えば抵抗RT だけであつても良く、ま
た他の回路素子を用いても良い。また複数の回路素子を
用いる場合にも並列接続回路だけに限らず、他の接続回
路の場合にも広く適用し得る。要はインピーダンス回路
であれば線形回路であるか非線形回路であるかは問わな
い。同様に、インピーダンス回路ZL 及びZX も線形又
は非線形によらないインピーダンス回路であれば良い。
【0036】また上述の実施例においては、図3に示す
基本的な接続のカレントミラー電流源13A1によつて
エミツタフオロア回路に流れる電流を折り返す場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、他の接続方式の
カレントミラー回路を用いても実施例と同様の効果を得
ることができる。例えばエミツタ抵抗を有しないカレン
トミラー回路や3トランジスタ形カレントミラー回路、
またウイルソン形のカレントミラー回路等にも適用し得
る。
【0037】但し他の接続方式のカレントミラー電流源
を用いる場合には、カレントミラー電流源を構成する内
部抵抗のうちエミツタフオロア段の抵抗R1に対して直
列の関係になる内部抵抗の抵抗値と抵抗R1の抵抗値の
和と同じ大きさの抵抗値を有するものをインピーダンス
回路ZX として用いれば良い。因にエミツタ抵抗を有し
ないカレントミラー回路の場合にはエミツタフオロア回
路の抵抗R1がインピーダンス回路ZX となる。
【0038】さらに上述の実施例においては、出力信号
OUT のダイナミツクレンジを広げるため入力段を構成
するトランジスタQ1のエミツタに2つのダイオードD
1及びD3を接続する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、3段以上接続する場合にも1段だけ接続
する場合にも広く適用し得る。このようにしても出力ダ
イナミツクレンジを広げることができる。またトランジ
スタQ1のエミツタをそのまま接地する場合にも適用し
得る。この場合にも特性変動を気にすることなく出力信
号VOUT 及びVOUT0の振幅を同じ幅に容易に調整するこ
とができ、従来に比して一段と使い勝手を向上させるこ
とができる。
【0039】さらに上述の実施例においては、光信号の
伝送路を光フアイバとする場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、他の伝送路を介して光信号を送信す
る場合に広く適用し得る。例えば大気中を伝送路とする
場合にも適用し得る。
【0040】さらに上述の実施例においては、光通信シ
ステムで用いる光受信器について述べたが、本発明はこ
れに限らず、受光素子によつて受光された光量に応じて
流れる電流を電圧に変換し増幅する初段の増幅器に広く
適用し得る。
【0041】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、受光素子
から入力された受光信号を第1のインピーダンス手段に
よつて電流電圧変換し、これをエミツタフオロア出力段
の出力端子から出力すると共に、エミツタフオロア出力
段に流れる電流を電流源によつて折り返し、これを第2
のインピーダンス手段に供給してエミツタフオロア出力
段の出力端子に現れる出力電圧に対して逆相の出力電圧
が発生させることにより、各差動出力のダイナミツクレ
ンジを従来に比して一段と広げることができる。
【0042】またこのような構成の受光信号増幅回路を
受光信号処理装置の初段に設けることにより後段の処理
回路に信号振幅が大きく、かつ信号振幅の揃つた出力信
号を与えることができ、受光信号処理装置による信号処
理の信頼性を一段と高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による受光信号増幅回路を用いた受光信
号処理装置の一実施例を示すブロツク図である。
【図2】本発明による受光信号増幅回路の概略構成を示
す接続図である。
【図3】本発明による受光信号増幅回路の一実施例を示
す接続図である。
【図4】従来用いられている単相出力形の受光信号増幅
回路を示す接続図である。
【図5】従来用いられている差動出力形の受光信号増幅
回路を示す接続図である。
【符号の説明】
10……光通信システム、11……光送信器、12……
光フアイバ、13……光受信器、13A……前置増幅回
路、13B……受光検出機能付増幅回路、PD……フオ
トダイオード。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定バイアス電圧が与えられている入力端
    子とエミツタフオロア出力段の出力端子との間に接続さ
    れ、受光素子から入力された受光信号を電流電圧変換し
    て上記出力端子に与える第1のインピーダンス手段と、 上記エミツタフオロア出力段に流れる電流を折り返して
    第2のインピーダンス手段に供給し、上記エミツタフオ
    ロア出力段の出力端子に現れる出力電圧に対して逆相の
    出力電圧を発生させる電流源とを具える受光信号増幅回
    路。
  2. 【請求項2】上記電流源は、エミツタ抵抗を有するカレ
    ントミラー型基本定電流回路でなることを特徴とする請
    求項1に記載の受光信号増幅回路。
  3. 【請求項3】上記第2のインピーダンス手段は、上記電
    流源のうち上記エミツタフオロア出力段に対して直列に
    接続された内部抵抗の直列回路で与えられることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の受光信号増幅回
    路。
  4. 【請求項4】上記第1のインピーダンス手段は、非線形
    素子と線形素子との並列接続回路でなることを特徴とす
    る請求項1、請求項2又は請求項3に記載の受光信号増
    幅回路。
  5. 【請求項5】受光素子によつて光電変換された受光信号
    を入力し、当該受光信号を電流電圧変換して出力する受
    光信号増幅回路を有する受光信号処理装置において、 上記受光信号増幅回路は、 一定バイアス電圧が与えられている入力端子とエミツタ
    フオロア出力段の出力端子との間に接続され、受光素子
    から入力された受光信号を電流電圧変換して上記出力端
    子に与える第1のインピーダンス手段と、 上記エミツタフオロア出力段に流れる電流を折り返して
    第2のインピーダンス手段に供給し、上記エミツタフオ
    ロア出力段の出力端子に現れる出力電圧に対して逆相の
    出力電圧を発生させる電流源とを具えることを特徴とす
    る受光信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10242772A (ja) * 1997-02-26 1998-09-11 Sharp Corp 電流電圧変換回路およびその調整方法
WO1999008377A1 (de) * 1997-08-12 1999-02-18 Klaus Wolter Vorrichtung zum umsetzen kleiner, von einer nicht-idealen stromquelle an dem eingang der vorrichtung eingeprägter ströme in spannungssignale
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