JPH07321005A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH07321005A
JPH07321005A JP6109516A JP10951694A JPH07321005A JP H07321005 A JPH07321005 A JP H07321005A JP 6109516 A JP6109516 A JP 6109516A JP 10951694 A JP10951694 A JP 10951694A JP H07321005 A JPH07321005 A JP H07321005A
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JP
Japan
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optical system
projection optical
gas layer
gas
reticle
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JP6109516A
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Inventor
Tetsuo Taniguchi
哲夫 谷口
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature

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  • Public Health (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度な結像特性が要求される投影露光装置
において、レチクルを動かすことなく、且つ他の収差に
影響を及ぼすことなく等方的像歪の補正を行う。 【構成】 レチクルRのパタ−ン像を両側テレセントリ
ックな投影光学系PLを介してウエハW上に結像投影す
る投影露光装置において、レチクルRと光学系PLとの
間に、その周囲の気体と屈折率の異なり且つ照明光に対
して透過性の厚さ可変の気体層33を形成し、その気体
層33の厚さを制御することにより、投影光学系PLと
レチクルRとの間の光路長を変化させて等方的像歪の補
正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体集積回路
や液晶デバイス等をフォトリソグラフィー工程で製造す
る際に使用される投影露光装置に関し、特に投影光学系
による投影像のディストーション等の結像特性を補正す
る機構を備えた投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の投影露光装置では、レ
チクル(又はフォトマスク等)の微細なパターンを高い
解像度でフォトレジストが塗布されたウエハ(又はガラ
スプレート等)上に投影するため、更には既にウエハ上
に形成されているパターン上に高い重ね合わせ精度でレ
チクルのパターンを投影するために、投影光学系による
投影像の結像特性を常に高精度に維持することが求めら
れている。この場合投影光学系の周囲の大気圧、気温等
の環境変化、レチクル若しくは投影光学系の照明光吸収
による形状変化、レチクルの照明方法の切り替え、又は
所謂位相シフトマスク等を使用する場合のようなレチク
ル上のパターンの変化等により、その結像特性が次第に
変化してしまう。なおここで、そのレチクルの照明方法
の切り替えとは、通常の照明方法から、例えば輪帯照明
法又は変形光源法等に切り替えることを言う。
【0003】そこで、従来は、これらの環境変化の量等
を測定し、この測定結果から結像特性の変化量を予測
し、この予測された変化量を相殺するように結像特性を
補正するようにしていた。また、従来の結像特性の補正
対象は主に投影像のデフォーカスと投影倍率との2種類
であった。これらを補正するため、例えばデフォーカス
に関しては、投影光学系とウエハとの間隔を一定に保つ
機構(オートフォーカス機構)においてフォーカス位置
の目標値を補正していた。また、投影倍率の補正に関し
ては、投影光学系の内部のレンズ間を密封してその内部
圧力を変える手法、又は投影光学系の一部のレンズを光
軸方向に移動させる手法等が提案されている。
【0004】これに関して、近年では半導体集積回路の
パターン等が益々微細化するのに伴ってデフォーカス、
投影倍率だけでなく等方的像歪(所謂糸巻型、樽型のデ
ィストーション)の変化も無視できなくなりつつある。
そして、その等方的像歪の補正手段としては、レチクル
を投影光学系の光軸方向へ移動させる機構、投影光学系
の一部のレンズを光軸方向に移動させる機構、露光用光
源(レーザ光源等)の発光波長を変化させる機構、また
は投影光学系の内部のレンズ間を密閉してその内部圧力
を変える機構等が提案されている。
【0005】上記の如き従来の等方的像歪の補正手段に
は以下のような不都合がある。先ず、等方的像歪は投影
倍率とは異なり、高次の収差であるため、前記の補正手
段のうち、投影光学系の一部のレンズを光軸方向に移動
させる機構、露光用光源のレーザ波長を変化させる機
構、又は投影光学系の内部の所定のレンズ間の圧力を変
化させる機構を用いて補正を行うと、他の収差が変化し
てしまうという不都合がある。この場合新たに発生した
収差を別の機構で補正するものとすると、全体の補正機
構が複雑化する。また、他の収差変化を許容範囲内とし
て等方的像歪を補正しようとしても補正できる量が僅か
になってしまい、所望の補正量が得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、等方的
像歪を補正するためには、レチクルを光軸方向に移動す
る手法が簡便な手法と言える。しかし、最近になって結
像特性を維持したまま、より広フィールドの領域を露光
する要求が高まり、これに応えるべくレチクルとウエハ
を投影光学系に対して相対的にスキャンして露光するス
キャン型露光装置(ステップ・アンド・スキャン型露光
装置)が提案されている。この方式では、レチクルをス
リット状に照明することで投影光学系の有効露光フィー
ルドの最大直径を使用でき、かつスキャンすることによ
りスキャン方向には光学系の制限を受けることなく露光
フィールドを拡大できるという利点がある。また、投影
光学系の一部しか使用しないので、照度均一性、ディス
トーション等の精度を出し易いという利点がある。しか
しながら、このスキャン型露光装置ではレチクルとウエ
ハを高精度に同期させてスキャンしなければならないた
め、レチクル用のステージは高い剛性が要求される。こ
のようにレチクル側のステージの剛性を高めるために
は、レチクルを光軸方向に移動させる機構は無いことが
望ましい。また、ステッパーのような一括露光型の装置
でも、レチクル側のステージの剛性は高いことが望まし
い。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、他の収差に悪影
響を与えることなく、且つレチクルを移動させることな
く等方的像歪を補正できる投影露光装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光装
置は、例えば図1に示すように転写用のパターンが形成
されたマスク(R)を露光光で照明し、その露光光のも
とでそのマスク(R)のパターンを両側テレセントリッ
クな投影光学系(PL)を介して感光基板(W)上に結
像投影する投影露光装置において、そのマスク(R)と
その投影光学系(PL)との間の空間に、その投影光学
系(PL)の周囲の気体と屈折率を異にし且つその露光
光に対して透過性の厚さ可変の気体層(33)を形成す
る気体層形成手段(12,13)と、その投影光学系P
Lによる投影像の歪みを予測又は測定する像歪検出手段
(28,29,30,31,32)と、この像歪検出手
段により検出された歪みに応じてその気体層形成手段
(12,13)を介してその気体層(33)の厚さを制
御する制御手段(P,14〜17)と、から構成され
る。
【0009】この場合、その気体層(33)の一面を、
その投影光学系(PL)のマスク(R)側のレンズの表
面、又はそのマスク(R)の下面とすることが望まし
い。また、その気体層形成手段(12,13)は、その
気体層(33)内の気体の圧力によりその気体層(3
3)の厚さを制御することが望ましい。更に、例えば図
8に示すように、気体層形成手段(12A、12B,1
3A,13B)は、その投影光学系(PL)の周囲の気
体より屈折率の大きな気体とその投影光学系(PL)の
周囲の気体より屈折率の小さな気体とがそれぞれ封入さ
れた2つの厚さが独立に可変の気体層(33A,33
B)を形成してもよい。
【0010】
【作用】斯かる本発明の投影露光装置によれば、装置環
境の気体と屈折率が異なる気体よりなる気体層(33)
の厚さを変えることにより、マスク(R)と投影光学系
(PL)との間の光路長を変化させることができる。本
発明では、投影光学系(PL)の少なくともマスク側が
テレセントリックな場合、マスク(R)と投影光学系
(PL)との間の光路長を変えることにより、他の収差
に大きな悪影響を与えることなく、等方的像歪を補正で
きることを利用する。これは投影光学系の瞳の収差によ
りマスク側での主光線が位置(像高)により僅かに傾斜
しているためである。従ってその気体層(33)の厚さ
を変えることにより、等方的像歪(所謂糸巻型、樽型の
ディストーション)を他の収差からほぼ独立に変化させ
ることができる。しかも、マスク(R)、及び投影光学
系(PL)を構成するレンズを物理的に駆動しなくてよ
いため、スキャン型露光装置に適用した場合でも、装置
の剛性が低下するといった不都合も発生しない。更に、
その気体層(33)を投影光学系(PL)の光軸に対し
て非対称に形成することで、非等方的な像歪も補正でき
る。
【0011】また、気体層(33)の一面を、投影光学
系(PL)のマスク(R)側のレンズ(18)の表面、
又はマスク(R)の下面とした場合には、気体層を密閉
した独立の光学容器を持つものに比較して、装置スペー
スが小さくて済み、構造が簡便になる。更にマスク
(R)と投影光学系(PL)との間に介在する環境気体
のゆらぎによる光学的影響を少なくすることができる。
【0012】また、気体層(33)の厚さを気体層(3
3)内の気体の圧力により制御する場合には、気体層
(33)を密閉する壁の一面となる例えば平行平面板
(12)は、その面にかかる気体の均一な面圧力によ
り、容易に平行に移動される。また、機械的な駆動方法
に比べて構成が簡略である。更に、気体層形成手段が、
投影光学系(PL)の周囲の気体より屈折率の大きな気
体とその投影光学系(PL)の周囲の気体より屈折率の
小さな気体とがそれぞれ封入された2つの厚さが独立に
可変の気体層(33A,33B)を形成する場合には、
一層の気体層だけでは像歪の補正が十分できないときで
もその像歪を補正できる。即ち、2つの屈折率の異なる
気体層(33A,33B)を設けることによりマスク
(R)と投影光学系(PL)との間の光路長の変化幅は
より大きくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による投影露光装置の一実施例
について図1〜図7を参照して説明する。本発明は、一
括露光型(ステップ・アンド・リピート方式等)及びス
キャン露光型(ステップ・アンド・スキャン方式等)の
何れにも適用できる。以下では本発明の効果がより発揮
されるスキャン露光型に適用した場合につき説明する。
ただし、一括露光型への適用もほぼ同一である。なお、
図1において、投影光学系PLの光軸IXに平行にZ軸
を取り、その光軸IXに垂直な平面内で図1の紙面に平
行にX軸を、図1の紙面に垂直にY軸を取る。
【0014】図1は本発明の一実施例の投影露光装置の
概略を示し、この図1において、光源1としては、例え
ばKrFエキシマレーザやArFエキシマレーザ等のエ
キシマレーザ光源、銅蒸気レーザやYAGレーザの高波
波発生装置、あるいは超高圧水銀ランプ等が使用され
る。光源1が超高圧水銀ランプの場合、光源1からは紫
外の輝線(g線、i線等)よりなる照明光ILが射出さ
れる。照明光ILはコリメータレンズ、フライアイレン
ズ等よりなる照度均一化光学系2に入射し、照度分布が
ほぼ均一な光束に変換された後、照明条件切り替え用の
ターレット3に導かれる。
【0015】図2は、図1のターレット3の正面図であ
り、この図2においてターレット3には90°間隔で絞
り41〜44が配置されており、ターレット3を回転さ
せて絞り41〜44を切り替えることにより、投影光学
系PLのフーリエ変換面(瞳面)の光強度分布を変更す
ることができる。この方法は、投影光学系の解像力を向
上させる技術の一つであり、露光すべきパターンによ
り、これらの絞り41〜44の中から最適なものが選択
される。
【0016】図2の例では、円形の絞り41が通常の開
口絞り(σ絞り)で、輪帯状の絞り42は輪帯照明を行
うための絞りである。また、小さい円形の絞り43は光
束の角度を絞るためのものであり、通常の照明系におい
て、コヒーレンスファクタ(σ値)が小さい(例えばσ
値が0.1〜0.4程度の)場合に相当する。4個の偏
心した円形(又は十字型遮光部を有する)よりなる絞り
44は、複数傾斜照明(変形光源)用の絞りで、一般に
ライン・アンド・スペースパターンを高解像度で露光す
るために使用されるものである。ターレット3はレチク
ルRのパターンに応じて、逐次最適なものに変更しなが
ら使用される。
【0017】さて、ターレット3の所定の絞りを通過し
た照明光ILは、その両側に光電センサ31,32を備
えたビームスプリッタ4に達する。ビームスプリッタ4
は、ほぼ全ての光束を通過させるが、一部の光束を反射
するものであり、ターレット3側から来てビームスプリ
ッタ4で反射された光束は光電センサ32へ入射し、ウ
エハW側から来てビームスプリッタ4で反射された光は
光電センサ31に入射する。光電センサ31,32の検
出信号は、後述するように投影光学系PLの収差変化を
計算するのに用いられる。照明光ILはさらにリレーレ
ンズ、視野絞り、コリメータレンズ等から成る照明光学
系5を経て、ダイクロイックミラー6により反射され、
半導体の回路パターン等が描かれたレチクルRを照明す
る。レチクルRはレチクルステージRST上に真空吸着
され、このレチクルステージRSTは照明光学系5のダ
イクロイックミラー6により折り曲げられた光軸(投影
光学系PLの光軸と一致している)IXに垂直な平面
(XY平面)内で2次元的に微動してレチクルRを位置
決めする。
【0018】また、レチクルステージRSTはリニアモ
ータ等で構成されたレチクル駆動部(不図示)により、
X方向(走査方向)に所定の走査速度で移動可能となっ
ている。レチクルステージRSTは、レチクルRの全面
が少なくとも照明光学系の光軸ILを横切ることができ
るだけの移動ストロークを有している。レチクルステー
ジRSTの端部には干渉計9からのレーザビームを反射
する移動鏡8が固定されており、レチクルステージRS
Tの走査方向の位置は干渉計9によって、例えば0.0
1μm程度の分解能で常時検出されている。干渉計9か
らのレチクルステージRSTの位置情報はステージ制御
系30Aに送られ、ステージ制御系30Aはレチクルス
テージRSTの位置情報に基づき、レチクル駆動部(不
図示)を介して、レチクルステージRSTを駆動する。
不図示のレチクルアライメント系により所定の基準位置
にレチクルRが精度良く位置決めされるように、レチク
ルステージRSTの初期位置が決定されるため、移動鏡
8の位置を干渉計9で測定するだけで、レチクルRの位
置が十分高精度に測定される。
【0019】さて、レチクルRを通過した照明光IL
は、両側テレセントリックな投影光学系PLに入射し、
投影光学系PLはレチクルRの回路パターンを縮小倍率
β(例えば1/5あるいは1/4)で縮小した投影像
を、その表面にフォトレジスト(感光材)が塗布された
ウエハW上に形成する。また、投影光学系PLの瞳面
(レチクルRに対するフーリエ変換面)付近には光軸I
X付近の光束を遮光する光学的フィルタ、即ち中心遮光
型の瞳フィルタPFが着脱自在に設置されている。瞳フ
ィルタPFは、特にコンタクトホールパターンを露光す
る際に解像度及び焦点深度を改善するものである。主制
御系30が着脱装置30Bを介して瞳フィルタPFの着
脱を制御する。更に本実施例の投影光学系PLには、結
像特性の補正のための機構(12〜25,P)が取り付
けられているが、これらの機構については後述する。
【0020】図3は、図1のレチクルR及びウエハWの
走査の状態を示す斜視図である。本実施例の投影露光装
置においては、図3に示すようにレチクルRの走査方向
(X方向)に対して垂直な方向(Y方向)に長手方向を
有する長方形(スリット状)の照明領域IARでレチク
ルRが照明され、レチクルRは露光時に−X方向(又は
+X方向)に速度VR でスキャンされる。照明領域IA
R(中心は光軸IXとほぼ一致)内のパターンは、投影
光学系PLを介してウエハW上に投影され、スリット状
の投影領域IAが形成される。ウエハWはレチクルRと
は倒立結像関係にあるため、ウエハWは速度VR の方向
とは反対の+X方向(又は−X方向)に、レチクルRに
同期して、速度VW でスキャンされ、ウエハW上のショ
ット領域SAの全面にレチクルRのパターンが逐次露光
される。走査速度の比(VW /V R )は投影光学系PL
の縮小倍率βに正確に一致したものになっており、レチ
クルRのパターン領域PAのパターンがウエハW上のシ
ョット領域SA上に正確に縮小転写される。照明領域I
ARの長手方向の幅は、レチクルR上のパターン領域P
Aよりも広く、遮光領域STの最大幅よりも狭くなるよ
うに設定され、レチクルRをスキャンすることによりパ
ターン領域PA全面が照明されるようになっている。
【0021】再び図1の説明に戻って、ウエハWはウエ
ハホルダ7上に真空吸着され、ウエハホルダ7はウエハ
ステージWST上に保持されている。ウエハホルダ7は
不図示の駆動部により、投影光学系PLの最良結像面に
対し、任意方向に傾斜可能で、かつ光軸IX方向(Z方
向)に微動できる。また、ウエハホルダ7は光軸IXの
回りの回転動作も可能である。一方、ウエハステージW
STは前述のスキャン方向(X方向)の移動のみなら
ず、複数のショット領域内の任意のショット領域に随時
移動できるよう、スキャン方向に垂直な方向(Y方向)
にも移動可能に構成されており、ウエハW上の各ショッ
ト領域へスキャン露光する動作と、次のショット領域の
露光開始位置まで移動する動作とを繰り返すステップ・
アンド・スキャン動作を行う。モータ等のウエハステー
ジ駆動部(不図示)はウエハステージWSTをX及びY
方向に駆動する。ウエハステージWSTの端部には干渉
計11からのレーザビームを反射する移動鏡10が固定
され、ウエハステージWSTのXY平面内での位置は干
渉計11によって、例えば0.01μm程度の分解能で
常時検出されている。ウエハステージWSTの位置情報
(又は速度情報)はステージ制御系30Aに送られ、ス
テージ制御系30Aはこの位置情報(又は速度情報)に
基づいてウエハステージ駆動部を制御する。
【0022】また、図1の装置にはウエハWの露光面に
向けてピンホール像、あるいはスリット像を形成するた
めの結像光束を光軸IXに対して斜め方向に供給する照
射光学系26と、その結像光束のウエハWの露光表面で
の反射光束をスリットを介して受光する受光光学系27
とから成る斜入射方式のウエハ位置検出系(焦点位置検
出系)が、投影光学系PLを支える支持部(不図示)に
固定されている。このウエハ位置検出系のより詳細な構
成については、例えば特開昭60−168112号公報
に開示されている。ウエハ位置検出系はウエハの露光面
の投影光学系PLの最良結像面に対するZ方向の位置偏
差を検出し、ウエハWと投影光学系PLとが所定の間隔
を保つようにウエハホルダ7をZ方向に駆動するために
用いられる。ウエハ位置検出系からのウエハ位置情報
は、主制御系30を介してステージ制御系30Aに送ら
れる。ステージ制御系30Aはこのウエハ位置情報に基
づいてウエハホルダ7をZ方向に駆動する。
【0023】なお、本実施例では投影光学系PLの最良
結像面(結像面)が零点基準となるように、予め受光光
学系27の内部に設けられた不図示の平行平板ガラス
(プレーンパラレル)の角度が調整され、ウエハ位置検
出系のキャリブレーションが行われるものとする。ま
た、例えば特開昭58−113706号公報に開示され
ているような、被検面に平行光束を照射し、反射光の集
光点の横ずれ量を検出する水平位置検出系を用いたり、
あるいは投影光学系PLのイメージフィールド内の任意
の複数の位置での焦点位置を検出できるようにウエハ位
置検出系を構成する(例えば複数のスリット像をイメー
ジフィールド内に投影する)ことによって、ウエハW上
の所定領域の結像面に対する傾きを検出してもよい。こ
の場合、ウエハホルダ7の傾斜角の調整によりレベリン
グが行われる。
【0024】また、ウエハステージWST上には光電セ
ンサ28が設置され、投影光学系PLの付近には大気
圧、気温、湿度等の測定を行う環境センサ29が設けら
れて、おのおのの検出信号が投影光学系PLの結像特性
の変化を計算するのに用いられる。詳しくは後述する。
次に本実施例における等方的像歪の補正機構を含めた結
像特性補正機構について説明を行う。前記のように補正
すべき結像特性の種類は、露光する線幅が小さくなるに
つれより多くなる傾向にある。このため本実施例でも、
(イ)等方的像歪(以下「ディストーション」ともい
う)に加えて、(ロ)投影倍率、(ハ)デフォーカス、
及び(ニ)像面湾曲の4種類を補正する場合の例を示
す。
【0025】先ず、(イ)のディストーションは、レチ
クルRと投影光学系PLとの間の空間に設けた気体層3
3の厚さを制御することにより補正する。ここで、気体
層33の厚さを変化させる機構について、図1を参照し
ながら具体的に説明する。気体層33は、その周囲をガ
ラス製の平行平面板12と、伸縮自在な蛇腹状の筒13
と、投影光学系PLの最上部レンズ18の表面18aと
により囲まれた、殆ど密閉された空間である。気体層3
3の厚さを変化させるため、本実施例では外部の空気圧
と、気体層33内の気体圧との圧力差を利用している。
平行平面板12はレチクルRに平行を保つ必要があるた
め、平行平面板12を均一な圧力で支える気体圧力方式
を採用した。本方式では、リニアエンコーダ14により
平行平面板12のZ方向の位置を検知し、平行平面板1
2が目標値に達するように圧力コントローラ16により
配管系Pを介して気体層33の内部の圧力を制御してい
る。気体層33の必要圧力は、平行平面板12の重さを
支えるだけでよいので、外部の環境気体との圧力差は微
少である。しかしながら、内部気体の圧力によっても気
体層33の屈折率が変化するため、内部圧力を測定する
圧力センサ15を配管系Pに設け、圧力センサ15の検
出結果を屈折率の計算に用いる。
【0026】また、気体のタンク17を配管系Pを介し
て気体層33と流通させ、タンク17によりリーク等に
よる気体の損失分を補うようにしている。ただし、屈折
率の異なる気体のリークは周辺の空気の屈折率ゆらぎに
なり、結像等に悪影響を与えるため、気体層33は厳密
に密封しなければならない。気体層33内に封入する気
体の条件としては、安定(不活性)で安価であること、
通常空気との屈折率の差ができるだけ大きいこと、露光
光の波長帯である紫外線の透過率が高いこと、及び光化
学反応等を起こさないことが挙げられる。空気より屈折
率が小さい気体の代表的なものとしては、ヘリウム(H
e)、ネオン(Ne)、フロン(F2)、あるいは水素
(H2)等が挙げられ、空気より屈折率の大きい気体の
代表的なものとしては、ベンゼン(C66)、二酸化炭
素(CO2 )、クリプトン(Kr)、あるいはキセノン
(Xe)等が挙げられる。
【0027】また、気体層33の厚さを変える方法とし
ては、平行平面板12のレチクルRに対する平行度が保
てれば、モータ等によって駆動してもよい。この場合、
気体層33の圧力は外部空気と同一にしてもよく、配管
系P等に力がかからない構成をとることができる。次
に、気体層33の厚さにより等法的像歪を制御する原理
につき図4〜図6を参照して詳しく説明する。
【0028】図4は、本例における等方的像歪の補正原
理を模式的に説明する図である。図5は本例における等
方的像歪の補正結果の一例を示す図であり、図6は実際
の像歪の一例を示す図である。投影光学系PLは両側テ
レセントリックな光学系で、本来はレチクルRから投影
光学系PLへ向かう主光線は全て光軸IXに平行である
はずであるが、実際は除去できない収差により微少なが
ら傾きを持つ。通常、主光線は露光フィールドのセンタ
ーと周辺とでほぼ光軸IXに平行になるように調整され
るため、図4に示すように中間での主光線は光軸IXに
対して傾いている。このため図4の(a)、(b)に示
すように気体層33の光軸IX上での厚さをT1 からT
2 に変えると、投影光学系PLの最上部レンズ18に入
射する主光線の位置が中間像高のみ左右方向(Y方向)
にシフトする。このため、空気層33の厚さがT1 とT
2との中間の状態でディストーションがほぼ0になるよ
うに調整を行えば、図5に示すようにディストーション
曲線を曲線a、曲線bのように任意に変化させることが
できる。図5の縦軸は像高(h)であり、図4(a)に
示すように露光フィールドの中心からの距離を表し、図
5の横軸はディストーション量(ΔY)を表している。
通常ディストーションのみ変動することはなく、倍率成
分も変化するため、ディストーション曲線は図6の曲線
cのように変化する。しかし、本実施例では倍率成分と
ディストーション成分とはそれぞれ独立の補正機構で補
正するため、良好に補正が行える。
【0029】次に他の補正項目((ロ)投影倍率、
(ハ)デフォーカス、及び(ニ)像面湾曲)の補正機構
について簡単に説明する。(ロ)の投影倍率及び(ニ)
の像面湾曲の補正については、投影光学系PLを構成す
るレンズのうち最上部レンズ18、及び次のレンズ20
を光軸方向へ駆動させる方式を本実施例では採用する。
図1において、最上部レンズ18はホルダ19に固定さ
れ、またレンズ20はホルダ21に固定されている。ホ
ルダ19とホルダ21とは伸縮自在な駆動素子23を介
して接続されている。駆動素子23としては例えばピエ
ゾ素子が用いられ、駆動素子23は円周上に約2〜4個
配置される。また、ホルダ21は、投影光学系PLの本
体と駆動素子24を介して接続されている。駆動コント
ローラ25は主制御系30からの指令に応じて、駆動素
子23及び24を駆動する。通常、駆動素子23,24
の伸縮量は位置センサ(不図示)によりフィードバック
制御される。最上部レンズ18及び次のレンズ20の光
軸方向への移動により、各々投影倍率と像面湾曲とが変
化する。所望の投影倍率、像面湾曲の特性を得たいとき
は、これらの2元連立方程式を解くことにより、最上部
レンズ18、レンズ20各々の駆動量を計算する。ま
た、(ハ)のデフォーカスの補正に関しては、前記の受
光光学系27内の平行平板ガラスの角度を調整し、所望
の位置にウエハWを位置合わせすればよい。
【0030】以上の通り(イ)のディストーションの補
正は気体層33の厚さにより、(ロ)の投影倍率及び
(ニ)の像面湾曲の補正は最上部レンズ18、次のレン
ズ20の駆動により、そして(ハ)のデフォーカスの補
正は受光光学系27のオフセット調整で行うことができ
る。(イ)、(ロ)、及び(ニ)を補正したことにより
発生するデフォーカスも合わせて(ニ)の最上部レンズ
18、レンズ20で補正すれば全てを補正できる。
(ロ)〜(ニ)の補正法に関しては本実施例の他に種々
考案されており、いずれの方法を用いてもよいし、必要
がなければ用いなくてもよい。他の方法としては、投影
光学系PLの所定のレンズ間隔内部の空気圧を変化させ
る方法、又は光源1の波長を変化させる方法等がある。
【0031】次に、前記の補正手段に対する目標値の決
め方、つまり補正対象の変化量の検知手段について説明
を行う。各補正対象に対する検知手段はほとんど同じで
あるので、(イ)のディストーションを一例として説明
を行う。ディストーションは、代表的には(ホ)大気圧
変化、(ヘ)照明条件の変化、(ト)投影光学系の照明
光吸収、及び(チ)レチクルの照明光吸収により変化す
る。この他にも複数の露光装置をミックスして使用する
場合、ウエハの前層への露光に使用した露光装置のディ
ストーションに合わせるようにこれから使用する露光装
置のディストーションを変化させる場合もある。
【0032】先ず、(ホ)の大気圧変化に対しては、環
境センサ29により大気圧の変化が測定され、測定結果
が主制御系30に送られる。通常、大気圧変化とディス
トーション変化とは比例関係にあるため、予め光学シミ
ュレーション、実験等で求めた比例定数より、大気圧変
化からディストーションの変化分が計算できる。この他
気温、湿度等に関しても同様にディストーションの変化
分が計算できる。
【0033】次に(ヘ)の照明条件の変化に関して、照
明条件によりレチクルRからの光束の投影光学系PL内
部での光路が異なってくるため、投影光学系PLに残存
する収差の影響を受けることによりディストーションが
発生する。これに対しては、ターレット3の位置を主制
御系30に知らせることにより照明条件が分かるため、
これも予め実験等で求めておいたディストーションの変
化量から求まる。投影光学系PL内部の光路が変化する
条件としては、他にレチクルRのパターンの微細度、あ
るいは位相シフターの有無による回折光の角度の差、あ
るいは投影光学系PLの瞳面の絞り(NA絞り)の大き
さ、あるいは瞳面での瞳フィルターPFの有無がある。
これらに関しても同様に予めディストーション変化との
関係を求めておけばよい。また他の方法として、投影光
学系PLの瞳面の光強度分布を直接測定するという方法
も考えられる。これは予め瞳面光強度分布とディストー
ション変化との関係を求めておき、この求めておいた関
係を実測値と比較することによりディストーションを求
める方法である。瞳面での光強度分布の測定方法として
は、瞳面にセンサを挿入する方法や、像面上のセンサで
光量を測定しながら瞳面の絞りを開閉する方法等が考え
られる。
【0034】次に(ト)の投影光学系の照明光吸収の補
正を行う際には、ウエハステージWST上の光電センサ
28でレチクルRの透過率を求め、光電センサ32で光
源1の光強度を求めることにより、投影光学系PLに入
射する光エネルギー量を求める。さらに、ウエハWから
反射し再び投影光学系PLに入射する光エネルギーも光
電センサ31により測定できる。そして、入射する光エ
ネルギーとディストーションとの変化特性も予め実験等
で求め、微分方程式等の形で記憶しておけば、計算によ
り照明光吸収によるディストーション量を求めることが
できる。
【0035】次に、(チ)のレチクルの照明光吸収に関
しては、(ト)と同様にウエハステージWST上の光電
センサ28によりレチクルRの透過率、つまりレチクル
Rのパターン密度を求めることができ、光電センサ32
よりレチクルRに入射する光強度が求まる。レチクルR
の照明光吸収が起こるのは透過部でなくパターン部であ
るため、パターン密度とパターンの光吸収率とが分かれ
ば、レチクルRが吸収する熱量が求まる。パターンの光
吸収率はパターンの材質で決まるため、予め入力してお
けばよい。また、(ト)と同様に吸収した光エネルギー
に対するディストーションの変化特性は予め実験等で求
めておき、微分方程式等の形で記憶しておけばよい。以
上のように(ホ)、(ヘ)、(ト)、及び(チ)により
発生するディストーション量が求まる。よって補正しな
ければならないディストーション量は(ホ)〜(チ)の
和で求まる。
【0036】上記の方法では、ディストーションを変化
させる要因を測定して、ディストーション変化量を計算
で求めたが、直接ディストーションを測定する方法も考
えられる。それにつき図7を参照して説明する。図7
は、像歪を測定する場合のレチクルR上のマークを示
し、この図7において、ディストーションを直接測定す
るためにレチクルRのパターン領域PAの外に位置測定
用のマークMKを複数描いておき、照明領域IARでマ
ークMKのみを照明し、そのマークの像の位置をウエハ
ステージWST上に設けた光電センサで測定して求め
る。ウエハステージWST上の光電センサとしては、例
えばCCD等の2次元あるいは1次元の撮像素子が使用
でき、この場合はこの撮像素子でマークMKの像の位置
を画像処理で測定する。また、その光電センサとして、
スリットとこのスリットを介してマークMKの像を受光
する受光素子とを用い、この受光素子の信号よりスリッ
トの位置とマークの位置との相対位置を求める方法等も
知られている。これらの方法は、測定に時間がかかるこ
ともあり頻繁に実施できないため、前記の計算による方
法と併用すればより効果がある。
【0037】以上によりディストーションの変化量が求
まるため、これを打ち消すように気体層33の厚さを変
えてやればよい。次に、本発明の他の実施例及び更にも
う1つの実施例につきそれぞれ図8及び図9を参照して
説明する。図8は他の実施例で形成される気体層を示
し、この図8において最上部レンズ18の表面18aに
伸縮自在の筒13Bを介して透明な平行平面板12Bを
取り付け、平行平面板12Bの上に伸縮自在の筒13A
を介して平行平面板12Aを取り付ける。これにより、
レンズの表面18a、筒13B、及び平行平面板12B
で囲まれた気体層33Bと、平行平面板12B、筒13
A、及び平行平面板12Aで囲まれた気体層33Aとが
形成され、周辺の空気より屈折率が大きい気体を気体層
33Aに供給し、屈折率が小さい気体を気体層33B
(33Aと33Bの位置は逆であってもよい)に供給す
る。気体層33Bの形成位置は図1の気体層33の形成
位置と同じである。図1と同様に気体層33A及び33
Bの圧力は各々配管系PU及びPDを介して、それぞれ
の圧力コントローラー16A及び16Bにより制御され
る。気体層が1層だけではディストーションの補正が十
分に出来ない場合、本実施例の気体層形成手段を用いれ
ば、レチクルRと投影光学系PLとの間の光路長の変化
幅を大きくとることができ、従って、十分にディストー
ションの補正が行える。
【0038】図9は更に別の実施例の気体層を示し、こ
の図9において、レチクルステージRST側に伸縮自在
の筒13Cを介して透明な平行平面板12Cを取り付
け、レチクルRの下面、筒13C、及び平行平面板12
C等で囲まれる気体層33Cを設けたものである。そし
て気体層33Cの圧力は上述実施例と同様に、配管系P
を介して、圧力コントローラー16Cにより制御され
る。本実施例によれば、スキャンされるレチクルステー
ジRST側に気体層33Cがあるため、図1の例のよう
にレチクルステージRSTの端部がスキャンの際に気体
層に接触するといったことがなくなる。また、図9のミ
ラー91を介してアライメント用等の光束92を投影光
学系PLの最上部レンズ18より入射させたいときにも
気体層33Cが邪魔にならないという利点がある。
【0039】また、上記までの実施例はすべて、気体層
を密閉するため、光軸IXにほぼ垂直な1壁面として最
上部レンズ18あるいはレチクルRを使用して、他面を
平行平面板としたが、その光軸IXにほぼ垂直な相対す
る両壁面として2枚の平行平面板を使用してもよい。ま
た平行平面板の代わりに曲率を持ったレンズを使用する
場合も考えられる。また、気体層を光軸IXに関して非
対称(例えば平行平面板を傾斜させる等)にしてもよ
く、これにより非等方的な像歪も補正できる。
【0040】また、以上の各実施例では投影像の像歪を
例えばモデル関数を用いた計算(シミュレーション)に
より求めるようにしたが、従来より提案されている各種
計測方法(例えばウエハステージ上にスリット及び受光
素子を設けて実際の像を検出し、その検出結果に基づい
て像の歪みを検出する等の計測方法)を採用して像歪を
実測してもよい。このように、本発明は上述実施例に限
定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成
を取り得る。
【0041】
【発明の効果】本発明の投影露光装置によれば、マスク
と投影光学系との間に気体層を形成し、その気体層の厚
さを簡便且つ効率的に制御する機構を設けているため、
簡便な機構で、投影光学系とマスクとの間の光路長を、
マスクを移動することなく効率的に変化させることがで
きる。そのため、マスクを保持するステージの剛性を下
げることなく、等方的像歪を補正できるという利点があ
る。更に、他の収差補正も容易に行える。
【0042】また、気体層を包む密閉空間を構成する一
面として、マスク側のレンズあるいはマスクの下面を用
いた場合には、本発明の投影露光装置を簡便でスペース
効率よく構成することができると共に、マスクと投影光
学系との間に介在する環境気体のゆらぎによる光学的影
響も排除できる。更に、気体層の厚さを、その気体層の
気体の圧力により制御する場合には、簡便な機構で気体
層の厚さが制御できると同時に、平行平面板が容易に平
行に保たれるという利点がある。
【0043】更に又、屈折率の異なる2つの気体層を用
いた場合には、マスクと投影光学系との間の光路長の変
化幅を広くとることができ、従ってディストーションの
補正範囲を広く取ることが出来るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の投影露光装置の概略を示す
構成図である。
【図2】図1の照明条件切り換え用のターレット3の説
明図である。
【図3】図1の投影露光装置におけるレチクルR及びウ
エハWの走査の状態を示す斜視図である。
【図4】本発明における等方的像歪の補正原理を模式的
に説明する説明図である。
【図5】本発明における等方的像歪の補正結果を示す図
である。
【図6】実際の像歪の発生を示す図である。
【図7】像歪を測定するマスク上のマークを説明する図
である。
【図8】図1の気体層形成手段の他の実施例を示す図で
ある。
【図9】図1の気体層形成手段の更にもう1つの他の実
施例を示す図である。
【符号の説明】
R レチクル PL 投影光学系 W ウエハ IL 照明光 33 気体層 12 平行平面板 13 筒 16 圧力コントローラー 17 タンク 30 主制御系 29 環境センサ 28,31,32 光電センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写用のパターンが形成されたマスクを
    露光光で照明し、前記露光光のもとで前記マスクのパタ
    ーンを両側テレセントリックな投影光学系を介して感光
    基板上に結像投影する投影露光装置において、 前記マスクと前記投影光学系との間の空間に、前記投影
    光学系の周囲の気体と屈折率を異にし且つ前記露光光に
    対して透過性の厚さ可変の気体層を形成する気体層形成
    手段と、 前記投影光学系による投影像の歪みを予測又は測定する
    像歪検出手段と、 該像歪検出手段により検出された歪みに応じて前記気体
    層形成手段を介して前記気体層の厚さを制御する制御手
    段と、を有することを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記気体層の一面が前記投影光学系の前
    記マスク側のレンズの表面、又は前記マスクの下面であ
    ることを特徴とする請求項1記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記気体層形成手段は、前記気体層内の
    気体の圧力により前記気体層の厚さを制御することを特
    徴とする請求項1又は2記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記気体層形成手段は、前記投影光学系
    の周囲の気体より屈折率の大きな気体と前記投影光学系
    の周囲の気体より屈折率の小さな気体とがそれぞれ封入
    された2つの厚さが独立に可変の気体層を形成すること
    を特徴とする請求項1記載の投影露光装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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